JP2000220431A - クランクケース換気通路 - Google Patents
クランクケース換気通路Info
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- JP2000220431A JP2000220431A JP11020319A JP2031999A JP2000220431A JP 2000220431 A JP2000220431 A JP 2000220431A JP 11020319 A JP11020319 A JP 11020319A JP 2031999 A JP2031999 A JP 2031999A JP 2000220431 A JP2000220431 A JP 2000220431A
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
型化を招かずにブローバイガス中への油分混入を抑制す
ることの可能なクランクケース換気通路を提供する。 【解決手段】 オイルパン3内のオイルに少なくともそ
の一部が漬ったスプロケット18を備えたエンジンEに
設けられるクランクケース換気通路を、ブローバイガス
中のオイルを分離するためのブローバイガスチャンバ2
5と、クランクケース24内からブローバイガスチャン
バへ通じるべくシリンダブロック2のクランク軸方向端
壁内に設けられた孔37とを備えると共に、スプロケッ
トに巻き掛けられたチェーン19のテンショナ21また
はガイド23の支持ベース23aで遮蔽される位置に孔
が開口しているものとする。これにより、油分を分離す
るためのブローバイガスチャンバへのオイルの侵入防止
を特別な部材を要さずに果たすことができる。
Description
イルに少なくともその一部が漬ったスプロケットを備え
たエンジンに設けられるクランクケース換気通路に関す
るものである。
トンとシリンダとの間を抜けたブローバイガスを吸気系
に還流させると共にピストンの往復運動に起因する圧力
脈動を抑制するためのクランクケース換気通路が開口す
ることが一般的である(特開昭61−135914号公
報参照)。
されるオイルポンプがクランク軸の下方に設けられると
共に、チェーンテンショナやチェーンガイドがシリンダ
ブロックのクランク軸方向端壁に設けられたエンジン
が、特開昭62−233423号公報に開示されてい
る。このようなオイルポンプの駆動スプロケットが油面
下に没したエンジンは、回転するスプロケットでオイル
が掻き上げられ、チェーンに付着したオイルがクランク
ケース内に飛散することとなっていた。
散は、ブローバイガス中に混入する油分が増大して排ガ
ス処理に対して悪影響を及ぼすと共にオイル消費量の増
大につながるので好ましいことではない。
るには、ブローバイガス通路の開口に対する遮蔽板や容
量の大きな油分分離チャンバの設置を要するが、これら
の措置を施すと、部品点数の増加やエンジン構造の複雑
化・大型化を招くこととなる。
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
部品点数の増加やエンジン構造の複雑化・大型化を招か
ずにブローバイガス中への油分混入を抑制することの可
能なクランクケース換気通路を提供することにある。
ために、本発明に於いては、オイルパン3内のオイルに
少なくともその一部が漬ったスプロケット18を備えた
エンジンEに設けられるクランクケース換気通路を、ブ
ローバイガス中のオイルを分離するためのブローバイガ
スチャンバ25と、クランクケース24内から前記ブロ
ーバイガスチャンバへ通じるべくシリンダブロック2の
クランク軸方向端壁内に設けられた孔37とを備えると
共に、前記スプロケットに巻き掛けられたチェーン19
のテンショナ21またはガイド23の支持ベース23a
で遮蔽される位置に前記孔が開口しているものとした。
このようにすれば、油分を分離するためのブローバイガ
スチャンバへのオイルの侵入防止を特別な部材を要さず
に果たすことができることとなる。特にブローバイガス
チャンバへの通路の少なくとも一部を支持ベースによっ
て形成するものとすれば、テンショナやガイドの支持ベ
ースを有効活用してクランクケース換気通路を容易に形
成することができる。
施の形態を参照して本発明について詳細に説明する。
型8気筒エンジンのクランクプーリ側の立面図である。
90度に設定されたV字形をなすアッパブロック1と、
アッパブロック1の下面に接合されたロワブロック2
と、ロワブロック2の下面に接合されたオイルパン3
と、アッパブロック1の両シリンダの各上面に接合され
たシリンダヘッド4とからなっている。そして各シリン
ダヘッド4の上方には、それぞれ2本のカム軸5が設け
られている。これらのカム軸5は、シリンダヘッド4の
上面に接合されたヘッドカバー6で覆われている。そし
てアッパブロック1とロワブロック2との接合面には、
メインベアリングによってクランク軸7が支持されてい
る。
一側方(図1に於ける右方)には空調機のコンプレッサ
8が取り付けられ、ロワブロック2に於けるクランク軸
7の他側方(図1に於ける左方)には交流発電機9が取
り付けられている。これらコンプレッサ8と交流発電機
9とは、図には示されていないベルト/プーリ機構を介
してクランク軸7に連動連結されている。
の軸方向内側位置には、クランクスプロケット10が嵌
着され、そのさらに軸方向内側には、ドライブピニオン
11が嵌着されている。
の狭角を二等分し且つクランク軸中心を通る垂直面につ
いての対称位置に設けられた2つのドリブンピニオン1
2が同時に噛合している。そしてこれら2つのドリブン
ピニオン12には、それぞれ小スプロケット13が一体
的に設けられており、この小スプロケット13と両シリ
ンダヘッド4上の各2本のカム軸5に設けられたカムス
プロケット14との間に、それぞれカム軸駆動用サイレ
ントチェーン15が巻き掛けられている。これにより、
両シリンダヘッド4上の各2本のカム軸5に、クランク
軸7の回転力が伝達されるようになっている。
クランク軸中心が通る水平面から分割され、この分割面
についての対称位置に、その軸線をクランク軸7の軸線
と平行に延在させた2本のバランス軸16a・16bが
枢支されている。
ック2側に支持されたもの16bの軸端には、バランス
軸スプロケット17が嵌着されている。このバランス軸
スプロケット17と、クランクスプロケット10と、ロ
ワブロック2の下面に取り付けられたオイルポンプ(図
示せず)に固定されたポンプスプロケット18との間に
サイレントチェーン19を巻き掛けることにより、下側
バランス軸16bおよびオイルポンプがクランク軸7と
連動回転するようになっている。
上記バランス軸スプロケット17の軸方向内側に嵌着さ
れた同一歯数の歯車20a・20b同士の噛み合いによ
り、互いに逆方向へ同一回転速度で回転するようになっ
ている。これにより、V字形配置されたシリンダ軸上で
のピストン運動に起因する起振力の水平方向成分が打ち
消される。
掛けられたサイレントチェーン15並びにバランス軸ス
プロケット17及びポンプスプロケット18に巻き掛け
られたサイレントチェーン19の各々には、油圧プラン
ジャ21で押付力が自動調節されるチェーンテンショナ
22と、振れ止め用のチェーンガイド23とが付設され
ている。これらのチェーンテンショナ22並びにチェー
ンガイド23は、アッパブロック1、ロワブロック2、
オイルパン3、及びシリンダヘッド4の各クランクプー
リ側の端面の適所に、ボルトなどを用いて固定されてい
る。そしてこのエンジンEのクランクプーリ側の端面
は、略全面的にチェーンカバー(図示せず)で覆われて
いる。
於ける左右両側部の接合面同士には、図2及び図3に示
すように、クランクケース24から吸気系へ環流させる
ブローバイガス中の油分を除去するためのブローバイガ
スチャンバ25が右側に、吸気系から取り入れた外気を
クランクケース24内に導くための新気チャンバ26が
左側に、それぞれ形成されている。
のクランク軸方向両端壁にその両端が開口しているが、
その開口面積に比して大きな断面積にされると共に、ク
ランク軸7に平行な通気流線に直交する向きに互い違い
に突設された複数のリブ27によってその内部は迷路状
にされている。なお、これらのリブ27は、通路を迷路
状にして油分分離機能を高めるのみならず、容積の大き
な空洞を形成することによる剛性低下を抑制するのにも
役立つ。
ロワ両ブロック1・2内に形成されたクランクケース2
4とオイルパン3との間を仕切るべくその内周輪郭がク
ランク軸7と一体のカウンタウェート28の回転軌跡に
対応したバッフル29で画定されている。またブローバ
イガスチャンバ25は、クランクケース24の左側方に
形成されたバランス軸収容室30と側方から見て部分的
にオーバーラップした位置に設けられている。このよう
にすることにより、デッドスペースを有効活用し得るの
で、エンジン全体の大型化を招かずに比較的大きな容積
の油分分離チャンバを形成することができる。
通過するので通常はオイル混入はないが、ブローバイガ
スが逆流した時のことを考慮してこちら側も迷路状にし
てある。
内面に対するバッフル29の接続部には、バランス軸収
容室30の底へ向けて斜め下向きの傾斜通路31が形成
されている。またバランス軸収容室30は、ロワブロッ
ク2とオイルパン3との接合面に形成された左側オイル
流路32に、その底に適宜に開けられた垂直通路33を
介して開放されている。このようにバランス軸収容室3
0の下方でオイルパン3内に通じる油路(垂直通路33
及び左側オイル流路32)が連通しているので、バラン
ス軸16a・16bの軸受部から流れ出る潤滑油は迅速
にオイルパン3内に戻ることができる。
内面に対するバッフル29の接続部の適所には、ロワブ
ロック2とオイルパン3との接合面に形成された右側オ
イル流路34に向けて鋳抜き孔35が開けられている。
転で巻き上げられたクランクケース内のオイルは、これ
らの通路31・33・35及び流路32・34を経てオ
イルパン3へと迅速に戻るので、クランクケース29の
底面がバッフル板36で遮蔽されているにも係わらず、
オイル戻りが悪化せずに済む。
ーリ側端壁に於けるブローバイガスチャンバ25の開口
は、ロワブロック2の端壁に設けた複数の小孔37から
なり、オイルパン3の端壁に設けた孔38を介してオイ
ルパン3内の油面上空間に連通するようになっている。
これら小孔37並びに孔38が設けられた部分は、その
周囲がリブ39で囲まれると共に、バランス軸スプロケ
ット17とポンプスプロケット18との間にリブ39の
端縁に当接するように設けられたチェーンガイド23の
支持ベース23aでその前面が塞がれている。これは換
言すれば、チェーンガイド23の支持ベース23aで遮
蔽される位置に小孔37を開口させたことになる。これ
により、油分を分離するためのブローバイガスチャンバ
25へのオイルの侵入防止を特別な部材を要さずに果た
すことができることとなる。
チェーンガイド23の支持ベース23aの内面とロワブ
ロック2の前面との隙間Gから小孔37を経てブローバ
イガスチャンバ25に流入するが(図5の矢印参照)、
この隙間Gと小孔37とを通過する際にも油分が分離さ
れる。ここで、ブローバイガスチャンバ25への通路の
一部が支持ベース23aによって形成されるようになっ
ているが、このようにすれば、チェーンガイドなどの支
持ベースを有効活用してクランクケース換気通路を容易
に形成することができる。
ク2とオイルパン3とにそれぞれ第1・第2締結部F1
・F2でその上下各端部が固定されているが、さらに支
持ベース23aも第3締結部F3で固定されているの
で、チェーンガイド23の支持剛性がより一層高められ
ている。
チャンバ26の開口周囲には、上記と同様にリブ40が
設けられているが、こちら側は図示されていないチェー
ンカバーの内面に設けられたリブと共働してロワブロッ
ク2の端壁の孔41とオイルパン3の端壁の孔42との
間に通路が画定されるようになっている。なお、チェー
ンカバー内全体に新気を導入し得るように、リブ40の
一部に切欠部43が設けられている。
バイガスチャンバ25の開口がチェーンガイド23の支
持ベース23aで遮られるので、ポンプスプロケット1
8の回転で掻き上げられてクランクケース24内に飛散
したオイルがブローバイガスチャンバ25内に侵入する
ことを抑制し得る。また、新気チャンバ26側はポンプ
スプロケット18の回転方向の関係でオイル飛散量が比
較的少ないので完全に遮らなくても良いが、こちら側の
孔41もテンショナ22の支持ベースで遮れるようにし
ても良い。
ミッションとの接合面側の端壁には、図6に示すよう
に、ブローバイガスチャンバ25の他端側の孔44と新
気チャンバ26の他端側の孔45とが開口している。そ
して、アッパブロック1に於ける両バンクB間の谷底の
部分にクランク軸7の軸線に沿って穿設された各一対の
ブローバイガス通路46並びに新気通路47と両チャン
バ25・26の各他端側の孔44・45との間を接続す
るための凹所48・49が、この端壁に凹設されてい
る。これらの凹所48・49の周囲の垂直面Vにエンド
プレート50を接合することにより、ブローバイガスチ
ャンバ25並びに新気チャンバ26の各々に互いに独立
して連通する連結通路51・52が形成されている(図
7・8参照)。なお、図には示されていないが、ブロー
バイガスチャンバ25並びに新気チャンバ26と同様
に、通気流線に直交する向きのリブを互い違いに突設し
てその内部は迷路状にすることにより、これらの通路5
1・52にも油分分離機能を付与することができる。
ンク狭角の中心に対する対称位置に吸気マニホルド体5
3が配置されている。この吸気マニホルド体53は、一
対のスロットルボディ54を備えたサージタンク55の
中央下部に形成されたクランク軸方向に長い吸気チャン
バ56を備える(この吸気チャンバ56から各シリンダ
の吸気ポートへの吸気管が延出される)と共に、両シリ
ンダヘッド4のバンク内側に形成された水平面H上に接
合されている。そしてシリンダヘッド4には、アッパブ
ロック1に内設されたブローバイガス通路46並びに新
気通路47のシリンダ軸に沿う部分46a・47aの開
口に連結される通路57・58が、また吸気マニホルド
体53にはこの通路57・58に連結される通路59・
60が、それぞれ形成されており、スロットルボディ5
4のスロットル弁上流54aから新気を導入すると同時
に、スロットルボディ54のスロットル弁下流54bへ
ブローバイガスを環流させるようになっている。なお、
PCVバルブ61は、シリンダヘッド4のブローバイガ
ス通路57の吸気マニホルド体53側の開口に埋め込ま
れているので、脱落する恐れはない。
ャンバ25からのブローバイガスが2つのバンクBの吸
気系へ振り分けられ、かつ2つのバンクBの吸気系から
の新気が合流して新気チャンバ26へと流入するように
なっている。なお、アッパブロック1に於ける両バンク
B間の谷底の部分にクランク軸方向に穿設された新気通
路47は、シリンダ軸に沿って穿設された通路47bを
介して図示されていない動弁室内にも連通しており、動
弁室内に滞留するオイルがブローバイガスに接触して劣
化することを、動弁室内の換気を行うことによって抑制
するようになっている。
載の発明によれば、ブローバイガスチャンバへのオイル
の侵入防止を特別な部材を要さずに果たすことができ
る。また請求項2に記載の発明によれば、テンショナや
ガイドの支持ベースを有効活用してクランクケース換気
通路を容易に形成することができる。従って本発明によ
り、部品点数の増加やエンジン構造の複雑化・大型化を
招かずにブローバイガス中への油分混入を抑制する上に
大きな効果を奏することができる。
ーリ側の立面図
パン接続面を示す底面面
の部分的な立面図
端面の部分的な立面図
部断面図
面図
Claims (2)
- 【請求項1】 オイルパン内のオイルに少なくともその
一部が漬ったスプロケットを備えたエンジンに設けられ
るクランクケース換気通路であって、 ブローバイガス中のオイルを分離するためのブローバイ
ガスチャンバと、クランクケース内から前記ブローバイ
ガスチャンバへ通じるべくシリンダブロックのクランク
軸方向端壁内に設けられた孔とを備えると共に、 前記スプロケットに巻き掛けられたチェーンのテンショ
ナまたはガイドの支持ベースで遮蔽される位置に前記孔
が開口していることを特徴とするクランクケース換気通
路。 - 【請求項2】 前記ブローバイガスチャンバへの通路の
少なくとも一部が前記支持ベースによって形成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載のクランクケース換気通
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02031999A JP4335342B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | クランクケース換気通路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02031999A JP4335342B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | クランクケース換気通路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000220431A true JP2000220431A (ja) | 2000-08-08 |
JP4335342B2 JP4335342B2 (ja) | 2009-09-30 |
Family
ID=12023823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02031999A Expired - Fee Related JP4335342B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | クランクケース換気通路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4335342B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011169258A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Aisan Industry Co Ltd | Pcvバルブの取付構造 |
CN114000934A (zh) * | 2021-10-22 | 2022-02-01 | 中船动力研究院有限公司 | 一种挡油通风装置及发动机机座 |
-
1999
- 1999-01-28 JP JP02031999A patent/JP4335342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011169258A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Aisan Industry Co Ltd | Pcvバルブの取付構造 |
US8955501B2 (en) | 2010-02-19 | 2015-02-17 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | PCV valve mounting structures |
CN114000934A (zh) * | 2021-10-22 | 2022-02-01 | 中船动力研究院有限公司 | 一种挡油通风装置及发动机机座 |
CN114000934B (zh) * | 2021-10-22 | 2023-02-03 | 中船动力研究院有限公司 | 一种挡油通风装置及发动机机座 |
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---|---|
JP4335342B2 (ja) | 2009-09-30 |
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