JP2001059409A - 内燃機関におけるカム軸シール部の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関におけるカム軸シール部の潤滑装置

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JP2001059409A
JP2001059409A JP11235458A JP23545899A JP2001059409A JP 2001059409 A JP2001059409 A JP 2001059409A JP 11235458 A JP11235458 A JP 11235458A JP 23545899 A JP23545899 A JP 23545899A JP 2001059409 A JP2001059409 A JP 2001059409A
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JP
Japan
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oil
camshaft
case
sprocket
seal
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JP11235458A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Nakamura
仁 中村
Teruhisa Yoshida
照久 吉田
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダヘッド2に軸支したカム軸4の一端
部10を、ケース11を貫通してその外側に突出し、前
記カム軸のうちケース内に隣接する部分にタイミングチ
エン9が巻掛けされるスプロケット8を設け、前記カム
軸の一端部10がケース11を貫通する部分にオイルシ
ール15を装着する場合に、このオイルシール15に対
して常に適量の潤滑油を供給する。 【解決手段】 前記スプロケットの略上半分を覆うバッ
フルプレート17のうち前記スプロケットの回転方向の
手前側の部分に横向きに延びる下面を有するオイル当て
部22を設け、前記タイミングチエンから飛散してこの
オイル当て部22の下面に集まる潤滑油を、オイル誘導
片23を伝って前記オイルシール15に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関におい
て、そのカム軸がケースから突出する場合に、その部分
に設けられるオイルシールに対する潤滑装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近の内燃機関においては、そのカム軸
の一端部を、ケースを貫通してその外側に突出し、この
一端部からの動力伝達にて各種のエンジン補機を駆動す
るように構成することが行われている。
【0003】ところで、回転軸の一端部をケースを貫通
してその外側に突出する場合には、前記回転軸がケース
を貫通する部分には、オイルシールを設けて、ケース内
における潤滑油の漏れ防止と、ケース内への水等の侵入
防止とを図るというシール構成にされるのが一般的であ
り、また、このシール構成においては、オイルシールの
耐久性及びシール性の確保のためにオイルシールに対し
て適度の潤滑油を供給することが必要である。
【0004】しかし、このシール構成を、前記したよう
に、内燃機関におけるカム軸の一端部を、ケースを貫通
して外側に突出することに適用した場合には、以下に述
べるような問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、内燃機関に
おけるカム軸の場合には、このカム軸のうちケース内に
隣接する部分に、クランク軸からの動力伝達用のタイミ
ングチエンが巻掛けされるスプロケットが設けられ、カ
ム軸のうちこのスプロケットよりも外側の部分が、ケー
スを貫通してその外側に突出されるように構成されるも
のであり、この場合において、前記タイミングチエンに
は、潤滑油が供給されているものの、カム軸の一端部が
ケースを貫通する部分に設けられるオイルシールの部分
に対して適度の潤滑油を常時供給するためには、ケース
に、これ専用のオイル供給通路を形成しなければならな
いから、ケースの構造が可成り複雑化するばかりか、こ
のオイル供給通路を形成するための機械加工の工数が大
幅に増加するのであった。
【0006】本発明は、前記カム軸上のスプロケットの
上方には、これに巻掛けされるタイミングチエンに対す
る潤滑油が周囲に飛散するのを防止するためのバッフル
プレートが設けられていることに着目し、このバッフル
プレートを利用して前記の問題を解消することを技術的
課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「シリンダヘッドに軸支したカム軸の
一端部を、ケースを貫通してその外側に突出し、前記カ
ム軸のうちケース内に隣接する部分にクランク軸からの
動力伝達用のタイミングチエンが巻掛けされるスプロケ
ットを設ける一方、前記カム軸の一端部がケースを貫通
する部分にオイルシールを装着して成るものにおいて、
前記スプロケットの略上半分を覆うように設けたバッフ
ルプレートに、当該バッフルプレートのうち前記スプロ
ケットの回転方向の手前側の部分に横向きに延びる下面
を有するオイル当て部を設けると共に、このオイル当て
部から前記オイルシールに向かって延びるオイル誘導片
を設けて、このオイル誘導片の先端を、前記オイルシー
ルにのぞませる。」という構成にした。
【0008】
【発明の作用・効果】この構成において、タイミングチ
エンに対して供給された潤滑油は、当該タイミングチエ
ンのうちカム軸上のスプロケットに巻掛けされた部分か
ら、その回転に伴って周囲に向かって振り飛ばされてバ
ッフルプレートの内面に当たる。
【0009】この場合、前記バッフルプレートのうち前
記スプロケットの回転方向の手前側の部分には、横向き
に延びる下面を有するオイル当て部が設けられているこ
とにより、このオイル当て部における横向きに延びる下
面には、タイミングチエンから周囲に向かって振り飛ば
される潤滑油が多く集められ、この潤滑油が、オイル誘
導片の下面を伝ってオイルシールに供給される。
【0010】このように本発明は、カム軸のうちケース
を貫通する部分に設けられるオイルシールに対する潤滑
油の適度な供給を、前記カム軸上のスプロケットの略上
半分を覆うバッフルプレートを利用して行うものである
ことにより、前記オイルシールに対する専用のオイル供
給通路を設ける必要がないから、ケースの構造の簡単化
を図ることができると共に、機械加工の工数を低減でき
る効果を有する。
【0011】また、請求項2に記載したように、前記カ
ム軸のうち前記オイルシールの内側の部分に、当該カム
軸を軸支するボールベアリングを、前記オイルシールと
の間に隙間をあけて設ける一方、前記オイル誘導片の先
端を、前記ボールベアリングの外側を超えて当該ボール
ベアリングと前記オイルシールとの間の隙間にのぞませ
ることにより、カム軸を、当該カム軸がケースを貫通す
る部分においてボールベアリングにて軸支するものであ
りながら、このボールベアリングの外側に位置するオイ
ルシールに対して適宜の潤滑油を確実に供給することが
できる。
【0012】更にまた、請求項3に記載したように、前
記バッフルプレートのうち前記オイル当て部と反対側の
部分に延長部を一体的に設け、この延長部の上方の部位
に、シリンダヘッドの上面に対するヘッドカバーに設け
られているブローバイガス気液分離室へのブローバイガ
ス入口を位置することにより、前記バッフルプレートを
利用して、ブローバイガス気液分離室へのオイルミスト
の流入、つまり、ブローバイガスの処理に伴う潤滑油の
消失を確実に低減することができる利点を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図3の図面について説明する。
【0014】この図において、符号1は、シリンダブロ
ックを、符号2は、前記シリンダブロック1の上面に締
結したシリンダヘッドを、符号3は、前記シリンダヘッ
ド2の上面にこれを覆うように取付けたヘッドカバーを
各々示し、前記シリンダヘッド2の上面には、カム軸4
が軸受け部5にて軸支され、また、前記ヘッドカバー3
内面には、ブローバイガス入口7を備えたブローバイガ
ス気液分離室6が設けられている。
【0015】前記カム軸4のうちその軸受け部5の外側
の部分には、スプロケット8が設けられ、このスプロケ
ット8には、クランク軸(図示せず)からの動力伝達用
のタイミングチエン9が巻掛けされている。
【0016】また、前記カム軸4のうち前記スプロケッ
ト8より外側の一端部10は、シリンダヘッド2の側面
にボルト12にて取付けた軸受け兼用のケース11を貫
通してその外側に突出し、この一端部10には、燃料噴
射ポンプ等のエンジン補機(図示せず)への動力伝達用
プーリ13が嵌着されている。
【0017】更にまた、前記一端部10が前記ケース1
1を貫通する部分は、一端部10を軸支するボールベア
リング14とオイルシール15とが、その間に適宜寸法
の隙間16をあけるように設けられている。
【0018】なお、符号25は、前記タイミングチエン
9に対するチエンカバーを示す。
【0019】そして、前記カム軸4におけるスプロケッ
ト8の上方に、当該スプロケット8の略上半分を覆うよ
うに構成したバッフルプレート17を配設し、このバッ
フルプレート17のうち前記スプロケット8の回転方向
の手前側の一端部17aを、シリンダヘッド2の上面に
対してボルト18にて固着する一方、前記バッフルプレ
ート17のうち前記スプロケット8の回転方向の後方側
に下方への延長部19を一体的に設けて、この延長部1
9をシリンダヘッド2に一体的に設けたボス部20に対
してボルト21にて固着する一方、この延長部19の上
方の部位に、前記ブローバイガス気液分離室6へのブロ
ーバイガス入口7を位置するように構成する。
【0020】更に、前記バッフルプレート17には、当
該バッフルプレート17のうち前記スプロケット8の回
転方向の手前側の部分に、横向きに延びる下面を有する
オイル当て部22を設けると共に、このオイル当て部2
2から前記オイルシール15に向かって延びるオイル誘
導片23を設けて、このオイル誘導片23の先端を、前
記ボールベアリング14の外側にこれを超えて前記隙間
16に連通するように設けたオイル溝24内に差し込む
ことにより、前記隙間16にのぞませるように構成す
る。
【0021】この構成において、タイミングチエン9に
対して供給された潤滑油は、当該タイミングチエン9の
うちカム軸4上のスプロケット8に巻掛けされた部分か
ら、その回転に伴って周囲に向かって振り飛ばされ、そ
の略上半分を囲うバッフルプレート17の内面に当た
る。
【0022】この場合、前記バッフルプレート17のう
ち前記スプロケット8の回転方向の手前側の部分には、
横向きに延びる下面を有するオイル当て部22が設けら
れていることにより、このオイル当て部22における横
向きに延びる下面には、タイミングチエン9から周囲に
向かって振り飛ばされる潤滑油が多く集められ、この潤
滑油が、オイル誘導片23の下面を伝ってオイル溝24
内に入り、このオイル溝24からボールベアリング14
を超えてこのボールベアリング14とオイルシール15
との間の隙間16に至り、オイルシール15に供給され
るのである。
【0023】また、ブローバイガスは、チエンカバー2
5内を通ってヘッドカバー3内まで上昇したのち、ブロ
ーバイガス気液分離室6内にブローバイガス入口7から
流入し、ここで気液分離されたのち、内燃機関における
吸気系等のブローバイガス処理部に抽出されるのである
が、前記ブローバイガス気液分離室6内へのブローバイ
ガス入口7は、前記バッフルプレート17に一体的に設
けた延長部19の上方の部位に位置していることによ
り、このブローバイガス入口7に向かうブローバイガス
に同伴するオイルミストを、前記延長部19にて捕集で
きるから、ブローバイガスの処理に伴う潤滑油の消失を
確実に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】図2のIII −III 視断面図である。
【符号の説明】
2 シリンダヘッド 3 ヘッドカバー 4 カム軸 6 ブローバイガス気液分離
室 7 ブローバイガス入口 8 スプロケット 9 タイミングチエン 10 カム軸の一端部 11 軸受け兼用のケース 14 ボールベアリング 15 オイルシール 17 バッフルプレート 22 オイル当て部 23 オイル誘導片 24 オイル溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドに軸支したカム軸の一端部
    を、ケースを貫通してその外側に突出し、前記カム軸の
    うちケース内に隣接する部分にクランク軸からの動力伝
    達用のタイミングチエンが巻掛けされるスプロケットを
    設ける一方、前記カム軸の一端部がケースを貫通する部
    分にオイルシールを装着して成るものにおいて、 前記スプロケットの略上半分を覆うように設けたバッフ
    ルプレートに、当該バッフルプレートのうち前記スプロ
    ケットの回転方向の手前側の部分に横向きに延びる下面
    を有するオイル当て部を設けると共に、このオイル当て
    部から前記オイルシールに向かって延びるオイル誘導片
    を設けて、このオイル誘導片の先端を、前記オイルシー
    ルにのぞませたことを特徴とする内燃機関におけるカム
    軸シール部の潤滑装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1において、前記カム軸のうち
    前記オイルシールの内側の部分に、当該カム軸を軸支す
    るボールベアリングを、前記オイルシールとの間に隙間
    をあけて設ける一方、前記オイル誘導片の先端を、前記
    ボールベアリングの外側を超えて当該ボールベアリング
    と前記オイルシールとの間の隙間にのぞませたことを特
    徴とする内燃機関におけるカム軸シール部の潤滑装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は2において、前記バッフ
    ルプレートのうち前記オイル当て部と反対側の部分に延
    長部を一体的に設け、この延長部の上方の部位に、シリ
    ンダヘッドの上面に対するヘッドカバーに設けられてい
    るブローバイガス気液分離室へのブローバイガス入口を
    位置したことを特徴とする内燃機関におけるカム軸シー
    ル部の潤滑装置。
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