JP2003106129A - 2サイクルエンジンの潤滑装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの潤滑装置

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JP2003106129A
JP2003106129A JP2001301620A JP2001301620A JP2003106129A JP 2003106129 A JP2003106129 A JP 2003106129A JP 2001301620 A JP2001301620 A JP 2001301620A JP 2001301620 A JP2001301620 A JP 2001301620A JP 2003106129 A JP2003106129 A JP 2003106129A
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cycle engine
recess
connecting rod
large end
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Masahiko Kato
雅彦 加藤
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Yamaha Marine Co Ltd
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Sanshin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼室に燃料を直接噴射する2サイクルエン
ジンにおいてもエンジンにオイルを充分に供給できるよ
うにする。 【解決手段】 クランク軸2の軸線が鉛直方向を指向す
る2サイクルエンジンのクランク室16の底壁に上方に
向けて開放された凹部81を形成する。前記凹部81
は、コンロッド8の大端部82が描く軌跡に下方から近
接する部位に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランク室に吸気
と共にオイルを供給する2サイクルエンジンの潤滑装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2サイクルエンジンとしては、吸
気をクランク室で予圧縮してシリンダ内に圧送する構成
のものがある。この種の2サイクルエンジンは、オイル
を吸気通路中に噴出させ、吸気によってエンジン内部に
導いている。すなわち、吸気通路中でオイルを吸気に当
ててミスト化し、このミスト化されたオイルを吸気とと
もにクランク室に吸い込ませている。ミスト状のオイル
がクランク室からシリンダ内に流れることによって、ク
ランク軸周辺の回転部分やシリンダ内壁などの被潤滑部
にオイルが付着し、この被潤滑部が潤滑される。従来の
2サイクルエンジンは、燃料を吸気通路内で吸気と混合
させており、この燃料によって前記オイルの粘度が低下
してミスト化が促進されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料を
燃焼室内に直接噴射するいわゆる筒内噴射式2サイクル
エンジンにおいては、クランク室に吸い込まれるオイル
の粘度を燃料によって低減させることができず、オイル
のミスト化が燃料によって促進されることはないから、
エンジンに供給されるオイルの量が低減されるおそれが
あるという問題があった。このようにオイル供給量が低
減されるのは、オイルのミスト化が不十分になり、低速
運転時などで吸気流量が低減されたときに吸気通路の内
壁面にオイルが付着し易くなるからである。
【0004】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、燃焼室に燃料を直接噴射する2サイ
クルエンジンにおいてもエンジンにオイルを充分に供給
できる2サイクルエンジンの潤滑装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る2サイクルエンジンの潤滑装置は、ク
ランク軸の軸線が鉛直方向を指向する2サイクルエンジ
ンにおけるクランク室の底壁であって、コンロッドの大
端部が描く軌跡に下方から近接する部位に、上方に向け
て開放された凹部を形成したものである。本発明によれ
ば、クランク室の底に流下したオイルが凹部に貯留さ
れ、この凹部の上をコンロッドの大端部が通過するとき
に前記オイルが前記大端部に付着する。
【0006】請求項2に記載した発明に係る2サイクル
エンジンの潤滑装置は、請求項1に記載した発明に係る
2サイクルエンジンの潤滑装置において、凹部をクラン
クケースの内壁に形成し、この内壁に、クランクケース
の吸気入口部分から前記凹部まで延びるガイド溝を形成
したものである。この発明によれば、吸気通路の内壁に
付着したオイルがガイド溝を通ってクランクケースの凹
部に導かれる。
【0007】請求項3記載の発明に係る2サイクルエン
ジンの潤滑装置は、請求項1または請求項2に記載した
発明に係る2サイクルエンジンの潤滑装置において、コ
ンロッドの大端部に内周面と外周面とを連通する油孔を
穿設し、この油孔における前記内周面側の開口がクラン
ク軸回転時に描く軌跡の下方に凹部を形成したものであ
る。この発明によれば、クランク軸が回転してコンロッ
ドの大端部に作用する遠心力によって、前記大端部の内
周面側のオイルが油孔を通って外方に飛散する。このた
め、内周面側に負圧が生じ、この負圧によって下方の凹
部から新たにオイルが吸い上げられる。
【0008】請求項4に記載した発明に係る2サイクル
エンジンの潤滑装置は、請求項3に記載した発明に係る
2サイクルエンジンの潤滑装置において、油孔をコンロ
ッド大端部におけるコンロッド小端部とは反対側の部位
に設け、凹部を、ピストンが下死点を含む一定の領域に
位置するときに前記油孔における内周面側の開口の下方
に位置するように形成したものである。この発明によれ
ば、シリンダから離間した位置に凹部が形成されるか
ら、この凹部に貯留されたオイルは、ピストンの摺動部
よりコンロッドの大端部に供給され易くなる。
【0009】請求項5に記載した発明に係る2サイクル
エンジンの潤滑装置は、請求項1〜請求項4に記載した
発明に係る2サイクルエンジンの潤滑装置のうち何れか
一つの2サイクルエンジンの潤滑装置において、エンジ
ンを筒内噴射式エンジンとしたものである。この発明に
よれば、吸気通路内に燃料が供給されることがないにも
かかわらず、オイルを確実にコンロッドの大端部に供給
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る2サイクルエ
ンジンの潤滑装置の一実施の形態を図1ないし図8によ
って詳細に説明する。ここでは、船外機用V型2サイク
ルエンジンの潤滑装置に本発明を適用する場合の例につ
いて説明する。図1は本発明に係る潤滑装置を装備した
2サイクルエンジンの概略構成を示す横断面図、図2は
図1における要部を拡大して示す断面図、図3は本発明
に係る潤滑装置を装備した2サイクルエンジンの概略構
成を示す縦断面図、図4は図3における要部を拡大して
示す断面図である。図5はクランクケースの正面図、図
6はクランク軸の一部を示す側面図、図7はコンロッド
を示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は(a)
図におけるB−B線断面図である。図8は本発明に係る
潤滑装置を装備する船外機の燃料・オイル供給系を示す
ブロック図である。
【0011】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態による船外機用2サイクルエンジン
である。このエンジン1は、水冷式V型6気筒エンジン
で、クランク軸2を軸線が鉛直方向を指向する状態で船
外機3(図8参照)に搭載するものである。このエンジ
ン1のクランク軸2の回転方向は、図1において時計方
向である。図1および図3において、符号4はシリンダ
ボディを示し、5はシリンダヘッド、6はクランクケー
ス、7はピストン、8はコンロッドを示す。
【0012】シリンダボディ4は、図1において左側に
位置する気筒列(以下、単に第1の気筒列という)11
と、右側に位置する気筒列(以下、単に第2の気筒列と
いう)12とにそれぞれシリンダを3個ずつ形成してい
る。第1の気筒列11には、#1,#3,#5シリンダ
を形成し、第2の気筒列12には、#2,#4,#6シ
リンダを形成している。このエンジンは、いわゆる筒内
噴射式の構成を採っており、各シリンダのシリンダヘッ
ド5にインジェクタ13と点火プラグ14とを取付けて
いる。前記クランクケース6は、クランク軸2に対して
シリンダボディ4とは反対側の一側部に吸気用ダクト1
5を一体に形成し、このダクト15内を含む内部の全域
にシリンダボディ4と協働してシリンダ毎にクランク室
16を形成している。
【0013】前記吸気用ダクト15は、クランク軸2の
軸線方向とは略直交する水平方向(図1においては下
方)に向けて開口させている。この開口部に、後述する
リード弁装置17を介してスロットル弁装置18を取付
けている。このスロットル弁装置18は、従来からよく
知られているもので、図8に示すように、シリンダ毎の
吸気通路19を開閉するスロットル弁20を備えてい
る。図1および図2において、前記スロットル弁装置1
8の上流側端部に取付けた符号21で示すものは吸気サ
イレンサである。
【0014】前記クランク室16は、一般的な2サイク
ルエンジンと同様に、クランク軸2が回転してコンロッ
ド8が移動することによって空気ポンプが構成されるよ
うに形成している。すなわち、例えば第1の気筒列11
のピストン7が図1に示す下死点から上死点に移動する
上昇行程において、コンロッド8より図において右側に
形成される空間の容積がピストン7の上昇に伴って増大
するために、前記ダクト15を通ってリード弁装置17
側から新気が吸入される。一方、ピストン7が上死点か
ら下死点に移動する下降行程においては、上記とは逆に
クランク室16内の吸気が掃気通路(図示せず)を通っ
てシリンダ内に送出される。第2の気筒列12の各シリ
ンダにおいても、ピストン7が下死点に位置している状
態から上昇することによってクランク室16内に新気が
吸入され、ピストン7が上死点から下降することによっ
て吸気がシリンダ内に送出される。
【0015】リード弁装置17は、図1および図3,4
に示すように、前記クランクケース6にスロットル弁装
置18と共に固定されるリード弁用ホルダ22と、この
リード弁用ホルダ22に取付けたシリンダ毎のリード弁
23とによって構成している。前記リード弁用ホルダ2
2は、図3に示すように、シリンダ毎の吸気通路19の
一部を構成する六箇所の貫通穴24〜29を上下方向に
一列に並べて形成している。これらの貫通穴は、前記ク
ランクケース6の吸気用ダクト15と開口形状が略一致
するように、横方向に長い長方形状に開口させており、
クランクケース6側の開口端部にリード弁23をそれぞ
れ取付けている。また、これらの貫通穴24〜29にお
けるリード弁23とは反対側の端部には、スロットル弁
装置18のシリンダ毎の吸気通路19を接続している。
【0016】上記六箇所の貫通穴24〜29のうち、最
も上に位置する貫通穴24を#1シリンダに接続し、上
から2番目の貫通穴25を#2シリンダに接続してい
る。また、3番目の貫通穴26を#3シリンダに接続
し、貫通穴27を#4シリンダに接続し、貫通穴28を
#5シリンダに接続し、最も下に位置する貫通穴29を
#6シリンダに接続している。また、これらの貫通穴2
4〜29は、図4に示すように、上流側(図4の右側)
から下流側に向かうにしたがって次第に下方に延びるよ
うに傾斜させて形成している。このように貫通穴を傾斜
させているために、リード弁23および前記吸気用ダク
ト15の上流側端部も同様に傾斜させている。
【0017】リード弁23は、従来からよく知られてい
るものと同等のものを使用しており、図4に示すよう
に、側面視において三角形状に形成したフレーム31
と、このフレーム31の上側の傾斜面および下側の傾斜
面にそれぞれ取付け用ねじ32によって取付けたリード
33およびストッパプレート34などによって構成して
おり、フレーム31の両端部を図示していない固定用ボ
ルトによって前記リード弁用ホルダ22に固定してい
る。前記リード弁用ホルダ22における前記貫通穴24
〜29の側壁を形成する両側部22a,22bには、オ
イルを吸気に混合させるためのオイル供給管35〜40
を取付けている。
【0018】オイル供給管35〜40は、#1,#3,
#5シリンダ用の貫通穴24,26,28に対しては、
図1において右側の側部22aに配設し、#2,#4,
#6シリンダ用の貫通穴25,27,29に対しては、
図1において左側の側部22bに配設している。言い換
えれば、クランク軸2の軸線方向から見てクランク軸2
の回転方向の前方に位置するシリンダ(第2の気筒列1
2のシリンダ)の吸気通路に対しては、前記回転方向の
前方に位置する左側の側部22bにオイル供給管を配設
している。また、クランク軸2の軸線方向から見てクラ
ンク軸2の回転方向の後方に位置するシリンダ(第1の
気筒列11のシリンダ)の吸気通路に対しては、前記回
転方向の後方に位置する右側の側部22aにオイル供給
管を配設している。
【0019】また、このオイル供給管35〜40は、先
端部が前記貫通穴24〜29の内部に臨むように構成
し、他方の側壁に向けて開口させている。また、このオ
イル供給管35〜40は、先端のオイル吐出口が貫通穴
24〜29の上壁(吸気通路上壁)から下方に離間する
位置であって、吸気通路19の上流側から見てリード弁
23の上端部と略重なる位置(図4参照)に配設してい
る。すなわち、リード弁用ホルダ22内の吸気通路にお
ける上部に配設している。さらに、このオイル供給管3
5〜40は、図8中に符号46で示すオイル供給用ホー
スを介してオイルポンプ47の吐出口に接続している。
オイルポンプ47は、エンジン1の動力または電力によ
って駆動されるもので、オイル吸入口を船外機3内のメ
インオイルタンク48に接続している。前記メインオイ
ルタンク48は、船体側のサブオイルタンク49に接続
している。メインオイルタンク48とオイルポンプ47
との間には、燃料供給系のベーパーセパレータタンク5
0にオイルを供給するためのプリミックス用オイルポン
プ51を接続している。このポンプ51の上流側にはフ
ィルタ52を介装するとともに、下流側にはチェック弁
53を介装している。
【0020】ここで、燃料供給系の構成を図8によって
説明する。燃料は、図8中に符号54で示す船体側の燃
料タンクから手動式低圧燃料ポンプ55を介して船体側
の燃料フィルタ56→第2の低圧燃料ポンプ57からな
る燃料供給系によってベーパーセパレータタンク50に
供給される。また、燃料は、ベーパーセパレータタンク
50から燃料予圧ポンプ58→予圧圧力調整弁59→予
圧配管60→エンジン駆動式高圧燃料ポンプ61→燃料
供給レール62→高圧圧力調整弁63→燃料冷却器64
→戻り配管65という燃料循環系に供給され、前記燃料
供給レール62に接続したインジェクタ13から燃焼室
内に噴射される。
【0021】このインジェクタ13および各種のアクチ
ュエータを制御するECUを図8中に符号66で示す。
このECU66に接続するセンサは、スロットル弁20
の開度を検出するスロットル開度センサ67と、吸気温
センサ68と、エンジン回転数センサ69と、空燃比セ
ンサ70と、冷却水温センサ71などである。
【0022】このエンジン1の各クランク室16の底壁
には、図1,2および図4,5に示すように、オイルを
貯留するための凹部81を形成している。この凹部81
は、クランク軸回転時にコンロッド8の大端部82が描
く軌跡に下方から近接する部位に上方に向けて開放させ
て形成している。前記軌跡の最も外側の端縁を図2中に
二点鎖線Aで示す。この実施の形態では、前記クランク
室16の底壁16aは、図2に示すように、クランクケ
ース6およびシリンダボディ4の内壁6a,4aと、ク
ランク軸2の円板状のウェブ83(図6参照)とによっ
て構成しており、前記凹部81をクランクケース6の内
壁6aにおける前記ウェブ83が挿入される開口部6b
の全域に途切れることなく一連に形成している。シリン
ダボディ4の内壁4aには、前記凹部81を延在させて
はいない。すなわち、凹部81は、クランクケース6の
前記開口部6bに沿ってクランク軸2の軸線方向から見
て半円状に形成されている。
【0023】また、クランクケース6の前記内壁6aの
幅方向(図2において左右方向)の中央部には、クラン
クケース6の吸気入口部分(吸気用ダクト15の上流側
端部)から前記凹部81まで延びるガイド溝84を形成
している。このガイド溝84は、図4に示すように、下
流側端部の深さが前記凹部81と等しくなり、上流側端
部に向かうにしたがって次第に浅くなるように底面を傾
斜させている。
【0024】一方、前記凹部81の上方を通過するコン
ロッド8の大端部82は、図2,4,7に示すように、
クランクピン85に軸受86を介して回転自在に支持さ
せており、コンロッド8の小端部87とは反対側の端部
の三箇所{図7(a)参照}に、内周面82aと外周面
82bとを連通する油孔88を穿設している。前記凹部
81は、前記油孔88の内周面82a側の開口がクラン
ク軸回転時に描く軌跡の下方に位置するように形成され
ている。この実施の形態では、図2に示すように、ピス
トン7が下死点を含む一定の領域に位置するときに前記
油孔88における内周面82a側の開口の下方に位置す
るように凹部81が形成されている。
【0025】次に、上述したように構成した2サイクル
エンジンの潤滑装置の動作について説明する。エンジン
運転時には、前記オイル供給管35〜40からオイルが
吸気通路19内に吐出される。このオイルは、オイル供
給管35〜40の先端のオイル吐出口から下方に落下し
ながら、図4中に矢印で示すように、貫通穴24〜29
内を流れる空気(吸気)によって下流側(リード弁23
側)に押し流される。このときに、オイルは、空気によ
って吹き飛ばされることによってミスト状になる。
【0026】このようにミスト化されてリード弁側に流
されたオイルと空気は、ピストン7が上昇する行程でク
ランク室16内が負圧になってリード弁23が開いてい
るときにクランク室16内に吸い込まれ、クランク室1
6内でクランク軸2の回転方向に沿って流れる。そし
て、このオイルおよび空気は、ピストン7が下降する行
程程で掃気通路を通ってシリンダ内に圧送される。
【0027】オイルが空気とともにクランク室16内を
通ってシリンダに導かれることにより、クランク軸2の
周辺の被潤滑部にオイルが供給される。前記オイル供給
管35〜40から供給されたオイルのうち、ミスト化さ
れずに吸気通路底壁に垂れたオイルや、リード弁23に
付着したオイルは、リード弁23が開いたときにクラン
ク室16内に吸い込まれ、前記ガイド溝84に流れ込
む。ガイド溝84は下流側が低くなるように傾斜してい
るから、このガイド溝84に流入したオイルは、吸気に
よって押されながらガイド溝84内を前記凹部81まで
流下する。
【0028】一方、クランク室16内に吸い込まれたオ
イルのうち、シリンダ内に吸い込まれずにクランク室1
6の壁面やクランク室16内の各部材に付着してクラン
ク室16の底に流下したオイルは、前記凹部81に直接
流れ込む。このように凹部81にオイルが流れ込むこと
によって、凹部81にオイルが貯留される。エンジン運
転時には、この凹部81の上をコンロッド8の大端部8
2が通過するから、凹部81内のオイルの上面に前記大
端部82が接触するようになってオイルが大端部82に
付着する。すなわち、吸気通路壁面やクランク室壁面な
どに付着して凹部81に流入したオイルをコンロッド8
の大端部82に供給することができる。
【0029】オイルは、ガイド溝84によってリード弁
23側からも凹部81に導かれるから、広い範囲からオ
イルを集めることができ、オイルが凹部81に貯留し易
くなる。この結果、コンロッド8の大端部82をより一
層確実に潤滑することができる。なお、凹部81内のオ
イルの一部は、クランク軸2のウェブ83とクランクケ
ース6との間の隙間を通って下方へ流下し、下方に位置
する軸受86などを潤滑する。
【0030】前記コンロッド8の大端部82には、クラ
ンク軸2とともに回転することに起因して遠心力が作用
する。この大端部82は、内周面82aと外周面82b
とを連通するように油孔88が形成されているから、前
記遠心力によって大端部82の内周面82a側(軸受8
6側)のオイルが油孔88を通って外方に飛散する。こ
のため、前記内周面82a側に負圧が生じ、この負圧に
よって下方の凹部81から大端部82内に新たにオイル
が吸い上げられる。このため、コンロッド8の大端部8
2にオイルが継続的に流れるようになる。この実施の形
態では、図4および図6に示すように、クランク軸2の
ウェブ83における前記凹部81の内壁を構成する外周
面83aを、上方に向かうにしたがって次第に外径が小
さくなるように傾斜させて形成しているから、上述した
ように凹部81内のオイルが負圧によって吸い上げられ
るときに前記外周面82bに沿って上がり易くなる。
【0031】また、前記油孔88を大端部82における
小端部87とは反対側の端部に形成し、ピストン7が下
死点の近傍に位置しているときに油孔88の内周面82
a側の開口の下方に凹部81が位置する構成を採ってい
るから、シリンダから離間した位置に凹部81が形成さ
れることになり、この凹部81に貯留されたオイルは、
ピストン7の摺動部よりコンロッド8の大端部82に供
給され易くなる。このため、オイルを大端部82により
一層多く供給することができる。
【0032】上述した実施の形態では船外機用V型2サ
イクルエンジンに本発明を適用した例を示したが、本発
明は、船外機用エンジンに限定されることはなく、クラ
ンク軸の軸線が鉛直方向を指向する状態で使用される2
サイクルエンジンであれば、どのようなエンジンにも適
用できるし、V型の他にも気筒列が一つのものや、単気
筒エンジンにも適用できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ランク室の底に流下したオイルが凹部に貯留され、この
凹部の上をコンロッドの大端部が通過するときに前記オ
イルが前記大端部に付着する。したがって、吸気通路壁
面やクランク室壁面などに付着してクランク室底部の凹
部81に流入したオイルをコンロッドの大端部に供給す
ることができるから、この潤滑装置を用いることによっ
て、燃焼室に燃料を直接噴射する2サイクルエンジンに
おいてもエンジンにオイルを充分に供給することができ
る。
【0034】請求項2記載の発明によれば、吸気通路の
内壁に付着したオイルがガイド溝を通ってクランクケー
スの凹部に導かれるから、オイルを凹部に貯留させ易
く、コンロッドの大端部をより一層確実に潤滑すること
ができる。請求項3記載の発明によれば、コンロッドの
大端部の内側に生じる負圧によって下方の凹部から新た
にオイルが吸い上げられるから、前記大端部にオイルが
継続的に流れるようになり、大端部の潤滑の信頼性を向
上させることができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、シリンダか
ら離間した位置に凹部が形成されるから、この凹部に貯
留されたオイルは、ピストンの摺動部よりコンロッドの
大端部に供給され易くなる。したがって、オイルを前記
大端部に効率よく供給し、コンロッドとクランクピンと
の間の軸受を充分に潤滑することができる。請求項5記
載の発明によれば、吸気通路内に燃料が供給されること
がないにもかかわらず、オイルを確実にコンロッドの大
端部に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る潤滑装置を装備した2サイクル
エンジンの概略構成を示す横断面図である。
【図2】 図1における要部を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】 本発明に係る潤滑装置を装備した2サイクル
エンジンの概略構成を示す縦断面図である。
【図4】図3における要部を拡大して示す断面図であ
る。
【図5】 クランクケースの正面図である。
【図6】 クランク軸の一部を示す側面図である。
【図7】 コンロッドを示す図である。
【図8】 本発明に係る潤滑装置を装備する船外機の燃
料・オイル供給系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…クランク軸、6…クランクケース、
7…ピストン、8…コンロッド、15…吸気用ダクト、
16…クランク室、81…凹部、82…大端部、82a
…内周面、82b…外周面、84…ガイド溝、87…小
端部、88…油孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の軸線が鉛直方向を指向する
    2サイクルエンジンにおけるクランク室の底壁であっ
    て、コンロッドの大端部が描く軌跡に下方から近接する
    部位に、上方に向けて開放された凹部を形成してなる2
    サイクルエンジンの潤滑装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の2サイクルエンジンの潤
    滑装置において、凹部をクランクケースの内壁に形成
    し、この内壁に、クランクケースの吸気入口部分から前
    記凹部まで延びるガイド溝を形成してなる2サイクルエ
    ンジンの潤滑装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の2サイク
    ルエンジンの潤滑装置において、コンロッドの大端部に
    内周面と外周面とを連通する油孔を穿設し、この油孔に
    おける前記内周面側の開口がクランク軸回転時に描く軌
    跡の下方に凹部を形成してなる2サイクルエンジンの潤
    滑装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の2サイクルエンジンの潤
    滑装置において、油孔をコンロッド大端部におけるコン
    ロッド小端部とは反対側の部位に設け、凹部は、ピスト
    ンが下死点を含む一定の領域に位置するときに前記油孔
    における内周面側の開口の下方に位置するように形成さ
    れてなる2サイクルエンジンの潤滑装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4記載の2サイク
    ルエンジンの潤滑装置のうち何れか一つの2サイクルエ
    ンジンの潤滑装置において、エンジンは筒内噴射式エン
    ジンである2サイクルエンジンの潤滑装置。
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