JP3685777B2 - クランクケース掃気機能付きの2ストローク内燃エンジン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
発明の背景
本発明は、ピストンによって制御される排気通路と、少なくとも二つの第1移送通路と少なくとも一つの第2移送通路とを備え、これら移送通路は、それぞれ、シリンダチャンバ内に開口する移送窓と、シリンダチャンバとクランクケースとの間を連通するクランクケース側の窓を備えており、前記第1移送通路の移送窓は、ピストンの上部エッジによって制御され、前記第2移送通路のクランクケース側の窓はピストンのピストンスカートによって掃気されるシリンダ壁の領域に配設されており、前記第2移送通路の制御のために、前記ピストンのピストンスカートは、前記第2移送通路の前記クランクケース側窓の領域に制御窓を備えている、クランクケース掃気機能付きの2ストローク内燃エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
米国特許第3,881,454号は、一対の主掃気通路と、燃料インジェクタが配設された一つの副掃気通路とを備えた2ストロークエンジン構造を記載している。少なくとも副掃気窓がピストンによって覆われていない限り、ピストンの往復移動によって、一方の端部においてクランクケースと連通している排気、主及び副掃気の各通路が開閉される。燃料インジェクタが、副掃気通路の燃焼室への入り口近傍に配置されているので、噴射ノズルの温度が非常に高くなって、カーボン・デポジットと磨耗が生じる。
【0003】
AT399 913Bに記載された2ストロークエンジンでは、所望の掃気作用を得るために、移送又は掃気通路のうちの二つが他の通路よりも早期に、すなわち、シリンダ内の圧力がまだクランクケース内の圧力を超えている時に開放されるので、排気ガス流がこれら二つの通路に流入して、内部の新鮮なチャージが、クランクケース自身の内部に流入することなく押し戻される。これら移送通路のタイミングは、制御エッジとして作用するピストンの上部エッジによって操作される。燃料は、キャブレタを介して、クランクケースに接続された供給通路内へ供給される。
【0004】
AT397 695Bには、燃料インジェクタが移送通路に配置され、噴射した燃料流がピストン頂部のシリンダチャンバに面する側に向けられる内燃エンジンが記載されている。噴射した燃料流の軸芯はピストン軸芯に対して90度を下回る角度を形成し、これによって、燃料はその大半が、排気窓と反対側の、フラットで回転対称なピストンの頂部の半部分に当たる。この構成の欠点は、低速域において大きな掃気ロスが発生することにある。更に、噴射サイクルに利用可能な時間が掃気窓の開放時間によって制限される。これは、インジェクタの選択において、ダイナミックレンジ、すなわち、全負荷量に対するアイドル量の比率の問題を生じさせる。噴射時間が短いことにより、燃料は、ピストンエッジとピストンリングに向けて噴射されるが、これは、HC(炭化水素)放出に対して悪影響を与え、シリンダ壁の濡れを引き起こし、潤滑膜を洗い流してしまう。
【0005】
DE 196 27 040 A1は、2燃料インジェクタがシリンダチャンバの横のシリンダ壁に配置されたストローク火花点火エンジンを示している。この構成とインジェクタの周囲に於ける循環空気の欠乏とによって、噴射ノズルに高温とカーボン・デポジットの増加が生じる。更に、噴射した燃料流の方向によって生じる他の欠点は、シリンダ壁の濡れと潤滑膜の洗い流しである。
【0006】
米国特許第5,443,045号には、インジェクタがシリンダ壁を通ってシリンダ内へ延出する別の2ストローク内燃エンジンが記載されている。インジェクタが下向きの角度で排気窓に面していることで、低速域での強い掃気ロスが生じる。インジェクタが、シリンダ壁の圧縮行程中に拭われる領域に配置されているので、空気循環の欠如によって、インジェクタノズルにおいて高温とカーボン・デポジットのビルドアップ増加が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目標は、これらの欠点を解決し、高速と低速並びに高負荷状態と低負荷状態の両方において、単純な方法によって燃料ロスと炭化水素放出量が最小化された、上述したタイプの2ストローク内燃エンジンを提案することにある。本発明のもう一つの課題は、インジェクタの寿命を延びさせることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、この目標は、前記シリンダ壁が少なくとも一つの凹部を有し、少なくとも一つの燃料インジェクタが、第2移送通路の移送窓の近傍に配置された前記凹部内に開口しており、凹部と第2移送通路との間に狭隘路が配設されている構成によって達成される。
第2移送通路と連通する凹部にインジェクタを配置することによって、この領域において優勢な空気循環が冷却を提供し、気化を高めるので、カーボン・デポジットが大幅に減少する。狭隘路により、第2移送通路から凹部へ流れる空気流が加速され、従って、インジェクタのオリフィスの冷却が改善される。
【0009】
一好適変形例において、狭隘路は、シリンダ壁に形成された少なくとも一つの溝によって形成される。別実施例では、凹部は第2移送通路から分岐して凹部へと延出するダクトによって形成されても良い。もしも、凹部が第2移送通路の移送窓の上方、すなわち、燃焼チャンバの頂部側に配置されるならば、前記溝はシリンダ軸芯の方向に配置されても良い。
【0010】
本発明の別実施例によれば、狭隘路は、一つの交差リブの分離エッジによって形成され、前記分離エッジは、凹部を、前記第2移送通路の移送窓から分離する。分離エッジとシリンダ軸芯の間の距離は、シリンダ壁とシリンダ軸芯の間の距離よりも大きい。
【0011】
本発明の更に別の実施例によれば、カーボン・デポジットの減少は、少なくとも一つの移送通路内にて、第2移送窓の上部エッジと下部エッジとの間に配置された分離エッジによって達成可能である。分離エッジは、第2移送窓を、上部領域と下部領域とに分離し、分離エッジは、上部あるいは下部エッジよりも、シリンダ軸芯から大きな距離で離間している。ピストンのエッジが分離エッジを通過すると、第2移送窓の下部領域が閉じられる。分離エッジとピストンの間には小さなギャップがあり、吸入流はここを通って上部領域へと流入し、ノズルの周りを流れノズルを冷却する。分離エッジは、シリンダ軸芯に対して直角に配置された交差リブによって形成されている。
【0012】
燃料インジェクタの軸芯は、シリンダ軸芯またはその平行線に対してα=20〜140°の広い角度範囲内に配置することができる。更に、インジェクタから来る燃料流の軸芯すなわち噴射軸芯の方向は、インジェクタの軸芯と相違しても良い。このようにして、インジェクタの噴射特性を個々の要請に合わせても良い。
【0013】
本発明の好適変形例では、少なくとも二つの第2移送通路が、排気通路の側に配置され、かつ、好ましくは、少なくとも一つの凹部又は一つの第2移送通路内に開口する燃料インジェクタは、排気通路の反対側のシリンダチャンバの半部分に面している構成となっている。このように構成することにより、掃気ロスを極めて小さく維持できる。
【0014】
本発明の別の変形例では、少なくとも一つの第2移送通路を、シリンダの排気通路とは反対の側に配設することが提案されている。第2移送通路は、排気通路の軸芯とシリンダ軸芯を含む対称平面内に配置しても良い。
【0015】
掃気ロスを可能な限り小さくするために、少なくとも二つの第2移送通路を、排気通路軸芯とシリンダ軸芯を含む対称平面の外部に配設した構成とすることも可能である。これに関しては、インジェクタの噴射軸芯は、シリンダ軸芯に向かう方向視で、好ましくは径方向において反対側の移送通路の移送窓に向けられることが好ましい。
【0016】
シリンダ壁が燃料によって濡れることを防止するために、インジェクタの噴射軸芯を、シリンダ軸芯に向かう方向視で、排気通路の排気窓に向ける構成としても良い。
【0017】
第1と第2移送通路を互いに対して独立してタイミング調節することを可能し、かつ、シリンダチャンバ内への燃料噴射を最適化するために、第2移送通路の移送窓の上部エッジを、第1移送通路の移送窓の上部エッジに比して、燃焼チャンバの頂部から近い距離に配置することが提案される。この構成は、回転対称状のフラットピストン頂部用に特に適している。
【0018】
各シリンダに対して複数のインジェクタを備える内燃エンジンの場合、本発明によって、第2移送通路に配置された複数のインジェクタの噴射軸芯が、互いに、及び/又は、シリンダ軸芯かシリンダ軸芯の平行線に対して、異なる角度を有するように構成しても良い。この構成により、エンジンのあらゆる運転状態に気化を調節可能としながら、噴射特性の異なる種々のインジェクタが使用可能となる。例えば、一つの燃料インジェクタを全負荷インジェクタとして、別の一つを部分負荷インジェクタとして構成することができる。
【0019】
噴射プロセスを個々の要求に最適に調節させるために、本発明の更なる展開では、インジェクタを、好ましくは燃料量及び/又は噴射時間に関して互いに異なる少なくとも二つの燃料噴射が備わったマルチインジェクタとして構成しても良い。
【0020】
本発明によって提案される如くに内燃エンジンを設計すると、第1と第2移送通路の移送窓、少なくとも一つの第2移送通路のクランクケース側の窓、及び、対応する制御窓を、ピストンの異なる行程位置にタイミング調節可能となる。もちろん、移送通路は、第1と第2移送通路がほぼ同時に、但し異なる制御エッジによって制御されるように構成することも可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下は、添付図面によって示された本発明のより詳細な記載である。
図1は、本発明に依る2ストローク内燃エンジンを軸芯方向視で示しており、ここで、シリンダ壁1bの周部に沿った複数の第1移送通路2と、少なくとも一つの第2移送通路2aとが、シリンダチャンバ1内に開口することによって、移送窓12,12aを形成するとともに、更に、排気窓13を備えた排気通路3によって補完されている。シリンダケーシングは20によって示され、11は、燃焼チャンバ頂部1aに設けられた点火源を示している。
【0022】
第2移送窓12aの上部エッジ12a’は、第1移送窓12の上部エッジ12’よりも、燃焼チャンバ頂部1aから短い距離に配置されている。クランクケース側において、第2移送通路2aは、シリンダ壁1b内に開口し、クランクケース側の窓は参照番号22によって示されている。第2移送通路2aの制御は、ピストン4のピストンスカート41に形成された制御開口部40を介して行われる。
【0023】
図1〜3に図示する本発明の第1実施例では、第2移送通路2a内にインジェクタ5が配設され、その燃料流又は噴射流7は移送窓12aを介してシリンダチャンバ1内へ移動する。この噴射流7の噴射軸芯7’は、シリンダ軸芯10又はこのシリンダ軸芯10の平行線に対して、20°〜140°の角度αを有する。第2移送通路2aの位置により、インジェクタ5の方向の選択において、図1中に角度βによって示す範囲のかなりの自由度が提供される。この噴射軸芯の極限位置をそれぞれ7a’と7b’とによって示す。
【0024】
第2移送通路2aの移送窓12aを第1移送通路2の移送窓12の上方に配置することにより、そして、第2移送通路2aの制御が、ピストン4の上部エッジ4aではなく、参照符号22aによって制御エッジを示す別の制御開口部22を介して行われることによって、第1及び第2移送通路2,2aとインジェクタ5による燃料噴射のタイミングを互いに分離でき、吸気流と燃料噴射の特性を個々の要請に対して調節可能となる。その結果、HC(炭化水素)放出量と燃料消費を、部分負荷状態と全負荷状態の両方において、極めて低く保つことが可能となる。インジェクタ5を第2移送通路2aに配置することによって、噴射ノズル5bはカーボン・デポジットのビルドアップに対して十分に保護される。噴射燃料流の方向は、燃料がシリンダ壁を濡らすことを防止するように選択されている。
【0025】
第2移送窓12aの上部エッジ12a’と下部エッジ12a’’の間では、第2移送通路2aに分離エッジ12a’’’が配設され、これは、第2移送窓12aを下部領域21aと上部領域21bとに分離している。交差リブ25によって形成されるこの分離エッジ12a’’’は、図1及び3に図示されているように、シリンダ軸芯10に対して直角に配置されている。
【0026】
分離エッジ12a’’’は、上部エッジ12’及び下部エッジ12a’’よりも、シリンダ軸芯10から大きな距離で離間し、第2移送通路2aの上部領域21bと下部領域21aとの間に狭隘路28を形成している。ピストン4の上部エッジ4aが分離エッジ12’’’の近傍の位置へ来ると、第2移送窓12aの下部領域21aは、ピストン4が図1において破線によって示されている位置になる時の分離エッジ12’’’とピストン4との間の小さなギャップ27を除いて、ほとんど閉じられる。このギャップ27が狭隘路28を形成し、通過する吸気流の加速を生み出す。ギャップ27を通過する第2移送通路2aの吸気流は、上部領域21bへと勢いよく流れ、インジェクタ5のノズル5bを冷却する。従って、インジェクタ5のノズル5bの過熱を避けることができる。上部領域21bの断面積は、下部領域21aの断面積よりも小さいものとすることができる。
【0027】
交差リブ25の代わりに、或いはこれに加えて、インジェクタ5を、第2移送通路2aの上部領域21bの凹部26に配設することができる。図4は、インジェクタ5が凹部26内に開口するそのような本発明の第2の実施例を図示している。
【0028】
図2は、第2移送通路2aとインジェクタ5との可能な構成を備える本内燃エンジンの平面図である。Aは第1の構成を示し、ここでは、第2移送通路2aは排気通路3の横に配置され、インジェクタ5によって噴射された燃料噴射流7の噴射軸芯7は、インジェクタ5の直径方向反対側の第1移送通路2の移送窓12aの方向視に延出している。噴射軸芯7’の方向を、インジェクタ軸芯5’と異ならせ、それに対して、約30°以下の角度で傾斜させてもよい。Bは、第2移送通路2aの第2構成を示し、ここで、詳細には図示されていないインジェクタ5の噴射軸芯7’は、横向きに配置された第2移送通路2aの移送窓12aに向かって延出している。移送窓12aは、実質的に、排気窓13の反対側に位置する。構成Cは、インジェクタ5の噴射軸芯7’が排気窓13に向けられていることにおいて構成Bと異なる。
【0029】
これら変形構成A,B及びCの共通の特徴は、第2移送通路2aがシリンダ軸芯10と排気通路3の軸芯3aとを通過する対称平面10aにないことである。
【0030】
Dで示す第4の構成においては、インジェクタ5を含む第2移送通路2aが、対称平面10aに配置されている。インジェクタ5の噴射軸芯7’と、シリンダ軸芯10又はその平行線との間の傾斜角度αを適切に選択することによって、掃気ロスを避けることができる。尚、燃料噴射特性の異なる複数のインジェクタ5が提供される場合においては、これらの変形構成A,B,C,Dを組み合わせることが可能である。
【0031】
更に、インジェクタ5を、その噴射燃料量、更に、個々の燃料流の噴射の開始および/又は終了が異なる、マルチインジェクタ、たとえば、2燃料インジェクタ、として構成することも可能である。
【0032】
図5及び6は、本発明の第3実施例に依る2ストローク内燃エンジンの第1移送通路102と、第2移送通路102aと、排気通路103と、副排気通路103aとを図示している。この第3実施例に類似して、図7及び8は、本発明の第4実施例の斜視図である。明瞭化のために、シリンダ、ピストン、点火源、及びシリンダケーシングは図5−8には図示されていない。
【0033】
図1〜4に図示した第1及び第2実施例と同様に、第1及び第2移送通路102,102aはシリンダチャンバ(図5と図6には図示せず)内に開口して移送窓112,112aを形成しており、更に、排気窓113,113aを有する排気通路103と副排気通路103aが設けられている。
【0034】
前記第1及び第2実施例と異なり、第3及び第4実施例においては、少なくとも一つのインジェクタ105が、シリンダ壁に形成された凹部126に開口している。この凹部126は、前記シリンダ壁に形成された少なくとも一つの溝127によって形成される狭隘路128を介して第2移送通路102aと流体連通している。ピストンが溝127の近くの位置に来ると、第2移送通路102aと凹部126が、溝127を除いて、分離される。溝127を通過する第2移送通路102aの吸気流は高速で凹部126へと流れ、インジェクタ105のノズル105bを冷却する。
【0035】
図5及び図6に図示する第3実施例においては、各インジェクタ105に対して、一つの凹部126と一つの溝127とが設けられている。これに対して、図7及び図8に図示する第4実施例においては、両方のインジェクタ105が同じ凹部126内に開口している。ピストン、排気通路及び点火源は、図9及び10には図示されていない。
【0036】
図9及び図10は、本発明の第4実施例による2ストローク内燃エンジンの第1移送通路202、第2移送通路202a、及びシリンダチャンバ201を図示している。狭隘路228は、第2移送通路202aから分岐して、凹部226へと延出するダクト227によって形成されている。ピストンが第2移送通路202aの移送窓212aを覆う位置に来ると、第2移送通路202aと凹部226は、ダクト227を除いて分離される。ダクト227を通過する第2移送通路202aの吸気流は高速で凹部226へと流れ、インジェクタ205のノズル205bを冷却する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に依る2ストローク内燃エンジンの長手方向視の略図
【図2】このエンジンのシリンダ軸芯の方向視の平面図
【図3】第1実施例の第2移送窓の詳細図
【図4】本発明の第2実施例の第2移送窓の詳細図
【図5】本発明の第3実施例の移送通路の、第2移送通路の方向視の斜視図
【図6】第3実施例の移送通路の、排気通路の方向視の斜視図
【図7】本発明の第4実施例の移送通路の、第2移送通路の方向視の斜視図
【図8】第4実施例の移送通路の、第2移送通路の方向視の斜視図
【図9】本発明の第5実施例の移送通路の斜視図
【図10】第5実施例の移送通路の別の斜視図

Claims (9)

  1. ピストンによって制御される排気通路と、少なくとも二つの第1移送通路と少なくとも一つの第2移送通路とを備え、これら移送通路が、それぞれ、シリンダチャンバ内に開口する移送窓と、シリンダチャンバとクランクケースとの間を連通するクランクケース側窓とを備え、前記第1移送通路の移送窓が、ピストンの上部エッジによって制御され、前記第2移送通路の前記クランクケース側窓がピストンのピストンスカートによって掃気されるシリンダ壁の領域に配設され、前記第2移送通路の制御のために、前記ピストンのピストンスカートが、前記第2移送通路の前記クランクケース側窓の領域に制御窓を備える、クランクケース掃気機能付きの2ストローク内燃エンジンであって、
    前記シリンダ壁が少なくとも一つの凹部を有し、少なくとも一つのインジェクタが、前記第2移送通路の前記移送窓の近傍に配置された前記凹部内に開口しており、前記凹部と前記第2移送通路との間に狭隘路が配設されているクランクケース掃気機能付きの2ストローク内燃エンジン。
  2. 前記狭隘路は、シリンダ壁に形成された少なくとも一つの溝によって、前記凹部と前記第2移送通路の前記移送窓との間に形成されている請求項1による2ストローク内燃エンジン。
  3. 前記狭隘路はギャップとして形成され、このギャップは、前記凹部を、前記第2移送通路の前記移送窓から分離する分離エッジによって形成されている請求項1による2ストローク内燃エンジン。
  4. 前記分離エッジと前記シリンダ軸芯との間の距離は、前記シリンダ壁と前記シリンダ軸芯との間の距離よりも大きい請求項3による2ストローク内燃エンジン。
  5. 前記分離エッジは、シリンダ軸芯に対して直角に配置されている請求項3による2ストローク内燃エンジン。
  6. 前記凹部は、前記第2移送通路の前記移送窓の上方で、燃焼チャンバ頂部の側に配置されている請求項1による2ストローク内燃エンジン。
  7. 少なくとも二つの燃料インジェクタが一つの凹部に開口している請求項1による2ストローク内燃エンジン。
  8. 前記狭隘路は、シリンダケーシングに形成された少なくとも一つのダクトによって形成されている請求項1による2ストローク内燃エンジン。
  9. ピストンによって制御される排気通路と、少なくとも二つの第1移送通路と少なくとも一つの第2移送通路とを備え、これら移送通路が、それぞれ、シリンダチャンバ内に開口する移送窓と、シリンダチャンバとクランクケースとの間を連通するクランクケース側窓とを備え、前記第1移送通路の移送窓が、ピストンの上部エッジによって制御され、前記第2移送通路の前記クランクケース側窓がピストンのピストンスカートによって掃気されるシリンダ壁の領域に配設され、前記第2移送通路の制御のために、前記ピストンのピストンスカートが前記第2移送通路の前記クランクケース側窓の領域に制御窓を備える、クランクケース掃気機能付きの2ストローク内燃エンジンであって、
    少なくとも一つの第2移送通路内の、前記第2移送窓の上部エッジと下部エッジとの間に分離エッジが配置され、この分離エッジが、前記第2移送窓を、上部領域と下部領域とに分離し、前記分離エッジとシリンダ軸芯との間の距離は、前記上部エッジと前記シリンダ軸芯との間の距離よりも大きく、少なくとも一つの燃料インジェクタが、少なくとも一つの第2移送通路の前記上部領域内に開口し、前記分離エッジが交差リブによって形成され、前記分離エッジが、前記シリンダ軸芯に対して直角に配置されているクランクケース掃気機能付きの2ストローク内燃エンジン。
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