JP3131018B2 - スラント型内燃機関におけるシリンダヘッドの構造 - Google Patents

スラント型内燃機関におけるシリンダヘッドの構造

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JP3131018B2 JP04113776A JP11377692A JP3131018B2 JP 3131018 B2 JP3131018 B2 JP 3131018B2 JP 04113776 A JP04113776 A JP 04113776A JP 11377692 A JP11377692 A JP 11377692A JP 3131018 B2 JP3131018 B2 JP 3131018B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダボアの軸線を
クランク軸の方向から見て水平面に対して適宜角度に傾
斜して成るスラント型の内燃機関において、そのシリン
ダヘッドの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のスラント型内燃機関に
おいて、そのシリンダヘッドの上面における動弁機構室
内に、吸気弁用のカム軸と、排気弁用のカム軸とを軸支
する場合、シリンダヘッドの上面においてこれら両カム
軸を収容する動弁機構室の横幅が広くなるから、この動
弁機構室内のうち、内燃機関をスラントしたことによっ
て低くなる部分には、潤滑油が溜まることになる。
【0003】そこで、先行技術としての実開昭62−1
50512号公報は、シリンダヘッド及びシリンダブロ
ックに、動弁機構室内における潤滑油をシリンダブロッ
クの下部におけるオイルパンに流下するためのオイル落
とし通路を形成することに加えて、前記動弁機構内の左
右両側のうち低い部分からオイルパンに向かって延びる
補助オイル落とし通路を形成することを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
シリンダヘッドとシリンダブロックとの両方に、動弁機
構室内のうち低い部分に溜まるオイルをオイルパンに流
下するために補助オイル落とし通路を形成することは、
元々複雑な形状のシリンダヘッド及びシリンダブロック
が更に複雑な形状になるから、これらシリンダヘッド及
びシリンダブロックを鋳造することに要するコストがア
ップするばかりか、シリンダヘッド及びシリンダブロッ
クが、この前記補助オイル落とし通路を形成する分だけ
大型化すると言う問題があった。
【0005】また、既に実施化されている一部のスラン
ト型内燃機関においては、動弁機構室内のうち低い部分
に、オイルパン等へのオイル排出ホースを接続するよう
にしているが、この方法では、部品の点数及び加工手数
の増加によるコストのアップを招来するばかりか、排出
ホースからオイル漏れが発生するおそれがあるので信頼
性に欠けると言う問題がある。
【0006】本発明は、最近の内燃機関においては、ク
ランク軸から両カム軸への動力伝達にタイミングチエン
を使用している点に着目し、このタイミングチエンを収
容するチエンケースを利用して、前記の問題を解消する
ことを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「シリンダヘッドの上面における動弁
機構室内に両カム軸に対する複数の軸受け部を一体的に
造形し、更に、シリンダヘッドの側面に前記両カム軸又
は一方のカム軸に対するタイミングチエンを収容するチ
エンケースを一体的に造形する一方、シリンダボアの軸
線をクランク軸の方向から見て水平面に対して適宜角度
に傾斜して成るスラント型内燃機関において、前記各軸
受け部のうち動弁機構室とチエンケースとの間に位置す
る軸受け部には、前記動弁機構室内のうちスラントによ
って低くなる部分に、動弁機構内とチエンケース内とを
互いに連通するオイル抜き孔を、、当該オイル抜き孔の
天井面が前記動弁機構室の内底面と略同一平面状の部位
に位置するか、或いは動弁機構室の内底面よりも低い部
位に位置するように穿設する。」という構成にした。
【0008】
【作 用】このように構成すると、動弁機構室内のう
ちスラントしたことによって低くなる部分における潤滑
油は、軸受け部に穿設したオイル抜き孔を通ってチエン
ケース内に流出したのち、チエンケースを介してシリン
ダブロックの下部におけるオイルパン内に流下すること
になるから、前記動弁機構室内のうちスラントしたこと
によって低くなる部分に潤滑油が溜まることを、前記従
来のように、シリンダヘッド及びシリンダブロックに補
助オイル落とし通路を形成したり、或いは、動弁機構室
内のうち低い部分にオイルパン等へのオイル排出ホース
を接続したりすることを必要としないのである。
【0009】
【発明の効果】従って、本発明によると、スラント型内
燃機関における動弁機構内における潤滑油のオイル抜き
に際して、コストがアップすることを防止できると共
に、シリンダヘッド及びシリンダブロックの大型化を招
来することを防止でき、しかも、外部へのオイル漏れ発
生のおそれがなく信頼性が高いと言う効果を有する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。図において、符号1は、シリンダブロック2の上面
にシリンダヘッド3を複数本のヘッドボルト4にて締結
する一方、シリンダブロック2の下面にオイルパン5を
接合して成る内燃機関を示し、この内燃機関1は、その
シリンダボアの軸線6がクランク軸7の方向から見て水
平面8に対して適宜角度θに傾斜するようにスラントさ
れている。
【0011】符号9は、吸気弁10に対するカム軸を、
符号11は、排気弁12に対するカム軸を各々示し、こ
れら両カム軸9,11は、前記シリンダヘッド3の上面
における動弁機構室13内に互いに平行に配設され、且
つ、前記動弁機構室13内に一体的に造形した複数の軸
受け部14,15にて軸支されている。また、これら両
カム軸9,11は、前記各軸受け部14,15のうち両
カム軸9,11の端部に対する軸受け部14の内側に互
いに噛合するように配設した歯車16,17にて互いに
連動回転するように構成されている。
【0012】前記シリンダヘッド3には、前記各軸受け
部14,15のうち両カム軸9,11の端部に対する軸
受け部14よりも外側の部位に、チエンケース18が一
体的を造形する一方、前記シリンダブロック2にも、前
記シリンダヘッド3におけるチエンケース18に連通す
るチエンケース19が一体的に造形し、前記排気弁用カ
ム軸11を、前記チエンケース18内に突出して、この
軸端部に嵌着したスプロケット20と、前記クランク軸
7との間にタイミングチエン21を巻掛けする。
【0013】そして、前記シリンダヘッド3の動弁機構
室13内における各軸受け部14,15のうち両カム軸
9,11の端部に対する軸受け部14には、前記動弁機
構室13内のうちスラントによって低くなる部分に、動
弁機構13内とチエンケース18内とを互いに連通する
オイル抜き孔22を穿設する。この場合において、本発
明は、前記オイル抜き孔22、当該オイル抜き孔22
における天井面22aを動弁機構室13における内底面
13aと略同一平面状の部位に位置するか、或いは、前
記動弁機構室13の内底面13aよりも低い部位に位置
して設ける。また、符号23は、前記動弁機構室13を
覆うヘッドカバーを示す。
【0014】このように構成すると、動弁機構室13内
のうちスラントしたことによって低くなる部分における
潤滑油は、軸受け部14に穿設したオイル抜き孔22を
通って、シリンダヘッド3におけるチエンケース18内
に流出し、次いで、シリンダブロック2におけるチエン
ケース19内を通ってシリンダブロック2の下部におけ
るオイルパン4内に流下することになるから、前記動弁
機構室13内のうちスラントしたことによって低くなる
部分に潤滑油が溜まることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のII−II視拡大平面図である。
【図3】図2のIII −III 視断面図である。
【図4】図2のIV−IV視断面図である。
【図5】図2のV−V視断面図である。
【図6】図5のVI−VI視断面図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 シリンダブロック 3 シリンダヘッド 5 オイルパン 6 シリンダボアの軸線 7 クランク軸 8 水平面 9,11 カム軸 13 動弁機構室 14 軸受け部 18 チエンケース 21 タイミングチエン 22 オイル抜き孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−279656(JP,A) 実開 昭63−83011(JP,U) 実開 昭62−87107(JP,U) 実開 平2−69001(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/24 F01M 1/06 F02B 67/00 F02B 67/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドの上面における動弁機構室
    内に両カム軸に対する複数の軸受け部を一体的に造形
    し、更に、シリンダヘッドの側面に前記両カム軸又は一
    方のカム軸に対するタイミングチエンを収容するチエン
    ケースを一体的に造形する一方、シリンダボアの軸線を
    クランク軸の方向から見て水平面に対して適宜角度に傾
    斜して成るスラント型内燃機関において、 前記各軸受け部のうち動弁機構室とチエンケースとの間
    に位置する軸受け部には、前記動弁機構室内のうちスラ
    ントによって低くなる部分に、動弁機構内とチエンケー
    ス内とを互いに連通するオイル抜き孔を、当該オイル抜
    き孔の天井面が前記動弁機構室の内底面と略同一平面状
    の部位に位置するか、或いは動弁機構室の内底面よりも
    低い部位に位置するように穿設したことを特徴とするス
    ラント型内燃機関におけるシリンダヘッドの構造。
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