JP3438343B2 - 車両用エンジンのカバー構造 - Google Patents

車両用エンジンのカバー構造

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジンのカバ
ー構造に関し、詳しくは、クランクケース下部のオイル
パンからシリンダーヘッド部内にオイルを送り、このオ
イルを前記オイルパンに戻すオイル循環構造を有する車
両用エンジンのカバー構造に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、自動二輪車(車両の一例)用4
サイクルエンジン、例えば図9および図10に示す油冷
エンジンaにおいては、オイルクーラーbで冷却された
オイルが、パイプcによってシリンダーヘッド部d内に
送られ、シリンダーヘッド部d内の動弁機構を構成する
カムシャフトeの油路e1を通って、カムジャーナルや
ロッカーアームのスリッパー面等を潤滑・冷却した後、
別体のオイルリターンパイプfを介して、クランクケー
スg内に戻されるようになっている。すなわち、オイル
リターンパイプfは、その一端がシリンダーヘッド部d
の側部かつ下部に接続され、他端がクランクケースg下
端部のオイルパンg1の側壁に接続されており、シリン
ダーヘッド部d内のオイルは、外部配管でオイルパンg
1内に送られる。 【0003】しかしながら、図9および図10に示す油
冷エンジンaにおいては、シリンダー部hやクランクケ
ースgとは別体のオイルリターンパイプfを必要とする
ため、その分オイル通路構造がコスト高になってしま
う。また、オイルリターンパイプfがエンジンa外部に
露出しエンジンaの外観に影響を与えてしまっている。
また、外部配管であるオイルリターンパイプfの配管作
業が必要なため、エンジンa組み立ての作業性が悪くな
る問題点もある。これと同時に、エンジンaが大型化
し、さらにはエンジンaの周囲における部品の配置が制
約を受けるという問題も生じる。 【0004】そこで、カムチェーン室iが形成されたシ
リンダー部hの右側壁h1とは反対側の左側壁h2の内
部、および、クランクケースgの上部に、オイル戻し通
路を設け、該オイル戻し通路によってシリンダーヘッド
部d内を潤滑したオイルをマグネトー室kに一旦送り、
マグネトー室kの下部に溜まったオイルを、クランクケ
ースgの側壁に形成された連通孔g2を介してオイルパ
ンg1に戻すことが考えられる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マグネ
トー室kを介してオイルパンg1にオイルを戻す場合、
クランクシャフトmの軸端に固定されたマグネトーnの
ロ−ター部n1の回転により、マグネトー室k内におい
て、クランクシャフトmの回転方向と同じ向きにオイル
の流れが生じてしまう。具体的には、マグネトーカバー
pの内周壁P1に沿って、ローター部n1の回転に伴い
オイルの流れが発生し、そのために、オイルが前記連通
孔g2からオイルパンg1内にスムーズに流入しなくな
る。よって、オイルパンg1へのオイルの戻り性が悪く
なり、オイルのエアー吸い込みや、エンジン各部におけ
る潤滑不良が生じる恐れがある。したがって、この問題
の発生に伴い、エンジン内部を潤滑するオイルの油量を
増加させる必要があり、オイルの油量を増加させるとエ
ンジンが大型化したり、エンジン重量が増加したりして
しまう。 【0006】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、シリンダーヘッド部からオイルパン
へのオイル戻り性を良好にすることにより、オイルのエ
アー吸い込み等を防止して、エンジンの小型化・軽量化
が図れる車両用エンジンのカバー構造を提供することを
課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、次の構成を有する。すなわち、本発明は、
クランクケース下部のオイルパンから、シリンダー部上
端に固定したシリンダーヘッド部内にオイルを送り、こ
のオイルを前記オイルパンに戻すオイル循環構造を有す
ると共に、クランクケースの左右一側の側壁から突出し
たクランクシャフトの軸端部にマグネトーが設けられ、
かつ、該マグネトーを内包するマグネトーカバーが前記
クランクケースの側壁に取り付けられてマグネトー室が
形成されると共に、前記マグネトー室内における前記ク
ランクケースの側壁の下端部には、前記マグネトー室と
前記オイルパンとを連通する連通孔が設けられ、前記シ
リンダーヘッド部のオイルが前記マグネトー室に導かれ
前記連通孔を介して前記オイルパンに戻される車両用エ
ンジンにおいて、前記マグネトーカバーの内周壁の下端
部には、前記マグネトーの作動時に前記内周壁を周方向
に沿って流れるオイルの流れの経路線を前記連通孔側に
傾斜させる傾斜壁面が形成されたことを特徴とする車両
用エンジンのカバー構造である。 【0008】 【作用】本発明によれば、前記マグネトーカバーの内周
壁を周方向に沿って流れるオイルの流れの経路線は、傾
斜壁面により、当該周方向から前記連通孔側に傾斜する
ようになる。これにより、内周壁を周方向に沿って流れ
るオイルは、前記傾斜壁面に当たると、その流れ方向が
前記連通孔に向く方向に変更される。よって、オイルが
マグネトーカバーの内周壁を流れても、前記傾斜壁面に
より前記連通孔に誘導されることになるため、マグネト
ー室内におけるオイルは、スムーズに連通孔を介してオ
イルパンに戻される。すなわち、ローター部の回転と共
にオイルがマグネトーカバーの内周壁を流れ続けること
がなくなり、マグネトー室内でのオイルの滞留が防止さ
れる。 【0009】したがって、オイルパンへのオイルの戻り
性が良好になることから、オイルのエアー吸い込みやエ
ンジン各部における潤滑不良が生じることがなくなる。
このため、オイルの油量を増加させる必要がなくなり、
エンジンの小型化・軽量化が図れる。 【0010】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の車両用エンジ
ンのカバー構造の一実施例について説明する。本実施例
は、本発明を自動二輪車用油冷4サイクルエンジンに適
用したものである。なお、本実施例において、左・右と
は、車両進行方向に対しての左側・右側のことをいう。 【0011】図1は本実施例に係る4サイクルエンジン
の全体構成を背面から見た垂直断面図、図2は該エンジ
ンの左側面図、図3はマグネトーを外した状態のエンジ
ン下部の左側面図である。図4は図3のA矢視図であ
る。図5はマグネトーカバーの左側面図、図6は図5の
裏面側から見たマグネトーカバーの右側面(裏面)図で
ある。図7は図6におけるVII-VII断面図、図8は、本
実施例に係る傾斜壁面を示す図であって、(a)は図6
におけるVIIIa-VIIIa断面図、(b)は斜視図であ
る。なお、図1は、断面図であるが図面簡略化のため各
部のハッチングを省略してある。 【0012】本実施例に係る自動二輪車には、図1およ
び図2に示すように、車体フレーム(図示略)に支持さ
れたエンジン2が搭載されており、このエンジン2は、
クランクケース4と、このクランクケース4の前寄りの
上部に締着されたシリンダー部8と、このシリンダー部
8上端に締着されたシリンダーヘッド部10とを有す
る。これら3部品の組み付けには、例えば平面視でシリ
ンダー部8の四隅に上下にスタッドボルト等を挿通す
る。 【0013】エンジン2の各部の構成を説明する。クラ
ンクケース4は、左側のクランクケース4Lと右側のク
ランクケース4Rとの側縁部を締着してなる左右割れ
(左右分割型)であり、クランクケース4L,4Rそれ
ぞれの側壁4L1,4R1には、ボールベアリング32
を介してクランクシャフト16が回転自在に支持されて
いる。また、クランクケース4の下部には潤滑・冷却用
オイルが貯溜されたオイルパン6が形成されており、こ
のオイルパン6のオイルは、ストレーナーでろ過される
と共にエンジン2の各部にオイルポンプで圧送されるよ
うになっている。 【0014】また、左側のクランクケース4Lの側壁4
L1からはクランクシャフト16の左側軸端部が突出
し、該軸端部には、クランクシャフト16の回転に伴っ
て発電を行うマグネトー18が設けられると共に、マグ
ネトー18を内包するマグネトーカバー20が側壁4L
1に取り付けられてマグネトー室22が形成されてい
る。 【0015】マグネトー18は、ボルト16aによりク
ランクシャフト16に固定されクランクシャフト16と
共に回転するローター部18aと、このローター部18
aの内側空間に収納されマグネトーカバー20にボルト
18b1で固定されたステーター部18bとからなる。
また、クランクシャフト16の軸端部であってマグネト
ー18と側壁4L1との間には、セルモーター44等で
駆動されるスタータードリブンギヤ46がワンウェイク
ラッチ46aと共に空転可能に挿着されている。 【0016】シリンダー部8は、その上部が前方にかつ
その下部が後方に位置するようにやや前傾しており、そ
の内周壁では、下端部がクランクシャフト16に取り付
けられたピストン部材34が摺動するようになってい
る。また、シリンダー部8の右側壁8Rには、横断面矩
形のカムチェーン室14が上下方向に沿って一体形成さ
れている。 【0017】シリンダーヘッド部10は、その上部にカ
ムシャフト36が回動自在に支持されたものであり、こ
のカムシャフト36の右側の軸端部には、カムチェーン
14aが巻掛けられたスプロケット14bが取り付けら
れている。 【0018】次に、エンジン2におけるオイル戻し構造
について説明する。エンジン2には、クランクケース4
下部のオイルパン6からシリンダーヘッド部10内にオ
イルクーラー12を介してオイルを送り、このオイルを
オイルパン6に戻すオイル循環構造が備えられている。 【0019】オイルクーラー12は、車両背面視(図1
参照)で縦長のほぼ長方形形状を呈するものであって、
シリンダー部8の前方、かつ、シリンダー中心線Cに対
してカムチェーン室14寄りに偏在しており、車両背面
視において、オイルクーラー12の左側縁は、シリンダ
ー部8の内壁の右側縁と略重なるように位置されてい
る。 【0020】また、オイルクーラー12とシリンダーヘ
ッド部10の右側壁とは、パイプ38で連結され、この
パイプ38によってオイルクーラー12からシリンダー
ヘッド部10内にオイルが供給される。そして、シリン
ダーヘッド部10の内部には、その上壁に形成された横
孔および左側壁に形成された縦孔からなるオイル誘導孔
40が設けられており、このオイル誘導孔40によっ
て、オイルはカムシャフト36の左軸端に誘導される。
また、カムシャフト36には、その中心軸に沿って形成
されオイル誘導孔40の出口に連なるオイル孔36aが
設けられている。さらに、カムシャフト36の下側に
は、オイル孔36aを通り抜けたオイルをシリンダーヘ
ッド部10の左側壁とシリンダー部8の左側壁8Lとの
合わせ面に導くオイル通路42が形成されている。 【0021】そして、本実施例のオイル戻し通路構造
は、図1ないし図4に示すように、シリンダー部8の左
側壁8Lの内部に、オイル通路42からのオイルをクラ
ンクケース4Lとの合わせ面4L3に導く第1のオイル
戻し通路24がシリンダー部8と一体に形成されたもの
である。また、この合わせ面4L3における第1のオイ
ル戻し通路24の開口部とマグネトー室22の内部とを
連通する第2のオイル戻し通路26がクランクケース4
L上部に一体形成され、さらに、マグネトー室22内に
おけるクランクケース4Lの側壁4L1の下端部には、
マグネトー室22とオイルパン6とを連通する連通孔2
8が開口されている。 【0022】第1のオイル戻し通路24および第2のオ
イル戻し通路26は、それぞれシリンダー部8の左側壁
8Lおよびクランクケース4L上部における前後の二つ
のスタッドボルト間に形成してある。なお、図4におい
て符号48で示すものは、前記スタッドボルトの下端部
が螺合される雌ネジ孔である。 【0023】続いて、本実施例のマグネトーカバー構造
について説明する。マグネトーカバー20は、図2、図
5および図6に示すように、マグネトー18を左側方か
ら内包する円筒部20aと、この円筒部20aの後部上
端から上後方に向けて延出された延出部20bとから主
に構成され、周縁部には、複数のネジ挿通孔20cが設
けられたものである。なお、クランクケース4Lのフラ
ンジ部4L2における、複数のネジ挿通孔20cに対応
する部位には、複数の雌ネジ孔4L4が形成されており
(図3参照)、ボルト20dをネジ挿通孔20cに通し
て雌ネジ孔4L4に螺合することにより、マグネトーカ
バー20はクランクケース4Lに締着されるようになっ
ている。 【0024】延出部20bの内側には、図7に示すよう
に、前記セルモーター44のピニオン軸44a、ピニオ
ン軸44aに係合して回転する第1アイドルシャフト5
0、および、第1アイドルシャフト50に従動する第2
アイドルシャフト52それぞれの左軸端部を軸支する軸
受け部20b1、20b2および20b3が設けられて
いる。 【0025】そして、前記円筒部20aの内周壁20a
1の下端部には、図5に示すようにエンジン側面視で連
通孔28の外形形状と概略重なるように下方に凹んだ凹
み部20a2が形成され、この凹み部20a2には、図
8(a)および同(b)に示すように、ローター部18
aの回転により内周壁20a1を周方向に沿って流れる
オイルの流れの経路線を連通孔28側に傾斜させる傾斜
壁面54が形成されている。 【0026】凹み部20a2は、円筒部20aの下端部
に位置する隣り合う二つのネジ挿通孔20cの間に形成
されており、凹み部20a2には、内周壁20a1に沿
って流れて来たオイルが滑らかに落ち込むようになって
いる。 【0027】前記傾斜壁面54は、凹み部20a2の後
部において、内周壁20a1の面に対して略垂直に立つ
壁であって、後端に行くに従いクランクケース4Lに近
づくように傾斜して形成され、流れて来たオイルをその
面で受けると共に徐々に前記連通孔28の開口部28a
に近づかせるものである。 【0028】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、シリンダーヘッド部10内のオイルは、次のような
経路でクランクケース4下部のオイルパン6に戻され
る。 【0029】まず、シリンダーヘッド部10上部でカム
シャフト36内のオイル孔36aを通って各部を潤滑・
冷却したオイルは、オイル通路42を介して燃焼室上方
を通り、シリンダーヘッド部10の左側に向けて流れる
と共に第1のオイル戻し通路24に導かれる。第1のオ
イル戻し通路24に流入したオイルは、自然落下でクラ
ンクケース8の合わせ面4L3を通過し、第2のオイル
戻し通路26によりマグネトー室22に入る。 【0030】マグネトー室22内において、前記内周壁
20a1を周方向に沿って流れるオイルの流れの経路線
は、凹み部20a2の傾斜壁面54により、当該周方向
から連通孔28側に傾斜するものとなる。これにより、
内周壁20a1をその周方向に沿って流れ落ちて来たオ
イルは、凹み部20a2に達し傾斜壁面54に当たる
と、その流れ方向が連通孔28に向く方向に変更され
る。よって、オイルがマグネトーカバー20の内周壁2
0a1を流れても、傾斜壁面54により連通孔28に誘
導されることになり、マグネトー室22内におけるオイ
ルは、スムーズに連通孔28を介してオイルパン6に戻
される。 【0031】したがって、オイルパン6へのオイルの戻
り性が良好になることから、オイルのエアー吸い込みや
エンジン2内部の各部における潤滑不良が生じることが
なくなる。このため、オイルの油量を増加させる必要が
なくなり、エンジン2の小型化・軽量化を図ることがで
きる。 【0032】なお、本実施例は、本発明の好適な実施の
態様であり、本発明の技術的範囲はこの実施例に限定さ
れない。例えば、本実施例では、本発明を油冷エンジン
に適用したが、本発明は、主に動弁装置の潤滑用として
シリンダーヘッド部内にオイルを送る4サイクルエンジ
ンにも適用可能である。また、本発明の技術的範囲は、
自動二輪車の分野に限られることなく、四輪または三輪
等の車両の分野を含むものである。 【0033】 【発明の効果】以上の説明の通り、本発明によれば、シ
リンダーヘッド部からオイルパンへのオイル戻り性を良
好にすることができるため、オイルのエアー吸い込み等
を防止することができ、これにより、エンジンの小型化
・軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施例に係る4サイクルエンジンの全体構成
を背面から見た垂直断面図である。 【図2】本実施例に係るエンジンの左側面図である。 【図3】本実施例においてマグネトーを外した状態のエ
ンジン下部を概略的に示す左側面図である。 【図4】図3のA矢視図である。 【図5】本実施例に係るマグネトーカバーの左側面図で
ある。 【図6】図5の裏面側から見たマグネトーカバーの右側
面(裏面)図である。 【図7】図6におけるVII-VII断面図である。 【図8】本実施例に係る傾斜壁面を示す図であって、
(a)は図6におけるVIIIa-VIIIa断面図、(b)は
斜視図である。 【図9】従来のオイル戻し構造を示す油冷エンジンの側
面図である。 【図10】従来のオイル戻し構造を示す油冷エンジンの
垂直断面図である。 【符号の説明】 2 自動二輪車用エンジン(車両用エンジンの一
例) 4 クランクケース 4L 左側のクランクケース 4L1 左側クランクケースの側壁 6 オイルパン 8 シリンダー部 10 シリンダーヘッド部 16 クランクシャフト 18 マグネトー 20 マグネトーカバー 20a1 マグネトーカバーの内周壁 20a2 凹み部 22 マグネトー室 28 連通孔 54 傾斜壁面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 7/00 F01P 3/20 F02B 61/02 F02P 1/08 301 F16M 1/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 クランクケース下部のオイルパンから、
    シリンダー部上端に固定したシリンダーヘッド部内にオ
    イルを送り、このオイルを前記オイルパンに戻すオイル
    循環構造を有すると共に、クランクケースの左右一側の
    側壁から突出したクランクシャフトの軸端部にマグネト
    ーが設けられ、かつ、該マグネトーを内包するマグネト
    ーカバーが前記クランクケースの側壁に取り付けられて
    マグネトー室が形成されると共に、前記マグネトー室内
    における前記クランクケースの側壁の下端部には、前記
    マグネトー室と前記オイルパンとを連通する連通孔が設
    けられ、前記シリンダーヘッド部のオイルが前記マグネ
    トー室に導かれ前記連通孔を介して前記オイルパンに戻
    される車両用エンジンにおいて、 前記マグネトーカバーの内周壁の下端部には、前記マグ
    ネトーの作動時に前記内周壁を周方向に沿って流れるオ
    イルの流れの経路線を前記連通孔側に傾斜させる傾斜壁
    面が形成されたことを特徴とする車両用エンジンのカバ
    ー構造。
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