JP3348767B2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents
ディスクブレーキ装置Info
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- JP3348767B2 JP3348767B2 JP22661597A JP22661597A JP3348767B2 JP 3348767 B2 JP3348767 B2 JP 3348767B2 JP 22661597 A JP22661597 A JP 22661597A JP 22661597 A JP22661597 A JP 22661597A JP 3348767 B2 JP3348767 B2 JP 3348767B2
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- brake device
- caliper
- slide pin
- caliper body
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D55/00—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
- F16D55/02—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members
- F16D55/22—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads
- F16D55/224—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads with a common actuating member for the braking members
- F16D55/225—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads with a common actuating member for the braking members the braking members being brake pads
- F16D55/226—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads with a common actuating member for the braking members the braking members being brake pads in which the common actuating member is moved axially, e.g. floating caliper disc brakes
- F16D55/2265—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads with a common actuating member for the braking members the braking members being brake pads in which the common actuating member is moved axially, e.g. floating caliper disc brakes the axial movement being guided by one or more pins engaging bores in the brake support or the brake housing
- F16D55/22655—Constructional details of guide pins
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/38—Slack adjusters
- F16D65/40—Slack adjusters mechanical
- F16D65/52—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play
- F16D65/54—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play by means of direct linear adjustment
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮動キャリパ型の
ディスクブレーキ装置に関する。
ディスクブレーキ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図７は実開昭５７−１４４６３１号公報
に記載されている浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置
を示している。図において、１は車輪と一体に回転する
ディスク、２は車体に固定されるマウンティング（トル
クメンバ）、３はキャリパボディである。マウンティン
グ２には、ディスク１の周方向に離間し且つディスク１
を跨ぐ一対のアーム２Ａ、２Ｂが設けられている。
に記載されている浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置
を示している。図において、１は車輪と一体に回転する
ディスク、２は車体に固定されるマウンティング（トル
クメンバ）、３はキャリパボディである。マウンティン
グ２には、ディスク１の周方向に離間し且つディスク１
を跨ぐ一対のアーム２Ａ、２Ｂが設けられている。
【０００３】キャリパボディ３はインナ部３Ａとアウタ
部３Ｂとを有し、ディスク１の両側に位置するインナパ
ッド４及びアウタパッド５を跨ぐように配されている。
インナ部３Ａにはシリンダ６が設けられ、該シリンダ６
には、インナパッド４をディスク１に押圧するピストン
７がピストンシール８を介して摺動自在に収容されてい
る。
部３Ｂとを有し、ディスク１の両側に位置するインナパ
ッド４及びアウタパッド５を跨ぐように配されている。
インナ部３Ａにはシリンダ６が設けられ、該シリンダ６
には、インナパッド４をディスク１に押圧するピストン
７がピストンシール８を介して摺動自在に収容されてい
る。
【０００４】キャリパボディ３は、ディスク回出側とデ
ィスク回入側にピン固定部１０Ａ、１０Ｂを有してお
り、各ピン固定部１０Ａ、１０Ｂには、ディスク１と直
交する方向に平行に配されたスライドピン１１、１２の
基端部が連結されている。矢印Ｐは前進走行時のディス
ク１の回転方向を示す。そして、２本のスライドピン１
１、１２を、マウンティング２のアーム２Ａ、２Ｂに形
成したガイド孔１３、１４にスライド自在に挿入するこ
とにより、キャリパボディ３がディスク１と直交する方
向にフローティング状態で支持されている。
ィスク回入側にピン固定部１０Ａ、１０Ｂを有してお
り、各ピン固定部１０Ａ、１０Ｂには、ディスク１と直
交する方向に平行に配されたスライドピン１１、１２の
基端部が連結されている。矢印Ｐは前進走行時のディス
ク１の回転方向を示す。そして、２本のスライドピン１
１、１２を、マウンティング２のアーム２Ａ、２Ｂに形
成したガイド孔１３、１４にスライド自在に挿入するこ
とにより、キャリパボディ３がディスク１と直交する方
向にフローティング状態で支持されている。
【０００５】この場合、ディスク回出側のピン固定部１
０Ａには、スライドピン１１の基端部がボルト１５で剛
結合されている。又、ディスク回入側のピン固定部１０
Ｂには、ディスク回入側の開口したピン嵌合溝１６が設
けられており、スライドピン１２の円柱状基端部１２ａ
が、この嵌合溝１６に嵌合された状態で、弾性係止片１
７で押さえられている。これにより、スライドピン１２
は、ディスク回転方向へのみ移動できるようになってい
る。
０Ａには、スライドピン１１の基端部がボルト１５で剛
結合されている。又、ディスク回入側のピン固定部１０
Ｂには、ディスク回入側の開口したピン嵌合溝１６が設
けられており、スライドピン１２の円柱状基端部１２ａ
が、この嵌合溝１６に嵌合された状態で、弾性係止片１
７で押さえられている。これにより、スライドピン１２
は、ディスク回転方向へのみ移動できるようになってい
る。
【０００６】このディスクブレーキ装置では、ピストン
７によってインナパッド４をディスク１に押し付ける
と、その反力でキャリパボディ３がスライドピン１１、
１２とガイド孔１３、１４の案内で摺動してアウタパッ
ド５をディスク１に押し付け、ディスク１を両側から挟
み付けて制動力を発生する。又、ピストン７による押圧
を解除すると、ピストンシール８の作用でキャリパボデ
ィ３が初期位置にリトラクトされる。
７によってインナパッド４をディスク１に押し付ける
と、その反力でキャリパボディ３がスライドピン１１、
１２とガイド孔１３、１４の案内で摺動してアウタパッ
ド５をディスク１に押し付け、ディスク１を両側から挟
み付けて制動力を発生する。又、ピストン７による押圧
を解除すると、ピストンシール８の作用でキャリパボデ
ィ３が初期位置にリトラクトされる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のス
ライドピン式のガイドを採用したディスクブレーキ装置
では、加工公差等の影響を考慮した場合、スライドピン
とガイド孔のクリアランスをある程度大きくとる必要が
ある。しかし、そうすると、制動時にスライドピン及び
ガイド孔にこじれが発生しやすくなり、除圧時に、キャ
リパボディが初期位置に戻りにくくなり、引き摺りの原
因となる。
ライドピン式のガイドを採用したディスクブレーキ装置
では、加工公差等の影響を考慮した場合、スライドピン
とガイド孔のクリアランスをある程度大きくとる必要が
ある。しかし、そうすると、制動時にスライドピン及び
ガイド孔にこじれが発生しやすくなり、除圧時に、キャ
リパボディが初期位置に戻りにくくなり、引き摺りの原
因となる。
【０００８】この点、上記従来のディスクブレーキ装置
では、片方のスライドピン１２をディスク回転方向への
み移動できるようにピン固定部１０Ｂに連結している
が、現状ではスライドピン１１、１２とガイド孔１３、
１４の加工公差分を十分に吸収できるまでには至ってお
らず、クリアランスを十分に小さく設定することはでき
ていない。
では、片方のスライドピン１２をディスク回転方向への
み移動できるようにピン固定部１０Ｂに連結している
が、現状ではスライドピン１１、１２とガイド孔１３、
１４の加工公差分を十分に吸収できるまでには至ってお
らず、クリアランスを十分に小さく設定することはでき
ていない。
【０００９】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、スライドピン式ガイドのクリア
ランスを小さく設定できるようにし、引き摺りの原因を
極力少なくすることのできるディスクブレーキ装置を提
供することを目的とする。
なされたものであって、スライドピン式ガイドのクリア
ランスを小さく設定できるようにし、引き摺りの原因を
極力少なくすることのできるディスクブレーキ装置を提
供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、ディ
スクにパッドを押し付けるためのピストンを内蔵したキ
ャリパボディと、該キャリパボディをディスクと直交す
る方向に揺動自在に保持するマウンティングとを備え、
キャリパボディとマウンティングのいずれか一方に設け
られたピン固定部にキャリパポディの摺動を案内するス
ライドピンが連結され、他方にスライドピンが摺動自在
に嵌合するガイド孔が設けられた浮動キャリパ型のディ
スクブレーキ装置において、前記スライドピンを弾性部
材を介してピン固定部に連結し、その弾性部材をスライ
ドピンとキャリパポディのピン固定部との間に設けられ
た、制動時の移動方向と反対方向にキャリパポディを付
勢する付勢部材とすることにより、上記課題を解決した
ものである。
スクにパッドを押し付けるためのピストンを内蔵したキ
ャリパボディと、該キャリパボディをディスクと直交す
る方向に揺動自在に保持するマウンティングとを備え、
キャリパボディとマウンティングのいずれか一方に設け
られたピン固定部にキャリパポディの摺動を案内するス
ライドピンが連結され、他方にスライドピンが摺動自在
に嵌合するガイド孔が設けられた浮動キャリパ型のディ
スクブレーキ装置において、前記スライドピンを弾性部
材を介してピン固定部に連結し、その弾性部材をスライ
ドピンとキャリパポディのピン固定部との間に設けられ
た、制動時の移動方向と反対方向にキャリパポディを付
勢する付勢部材とすることにより、上記課題を解決した
ものである。
【００１１】又、請求項２の発明は、前記スライドピン
をキャリパボディ側に連結したことにより、上記課題を
解決したものである。
をキャリパボディ側に連結したことにより、上記課題を
解決したものである。
【００１２】これらの発明では、スライドピンを弾性部
材を介して支持したので、加工公差分を弾性部材の変形
で吸収することができる。これにより、スライドピンと
ガイド孔のクリアランスを小さく設定することができる
ようになり、その結果、こじれ等を防止して、引き摺り
を低減することができる。
材を介して支持したので、加工公差分を弾性部材の変形
で吸収することができる。これにより、スライドピンと
ガイド孔のクリアランスを小さく設定することができる
ようになり、その結果、こじれ等を防止して、引き摺り
を低減することができる。
【００１３】
【００１４】この発明では、付勢手段を設けることによ
り、除圧時にキャリパボディを強制的にリトラクトさせ
ることができ、引き摺りを一層低減することができる。
り、除圧時にキャリパボディを強制的にリトラクトさせ
ることができ、引き摺りを一層低減することができる。
【００１５】なお、スライドピンとガイド孔は相対的な
ものであるため、その一方がキャリパボディとマウンテ
ィングのいずれの側に設けられていてもよい。スライド
ピンがマウンティング側に連結されている場合は、付勢
部材は、スライドピンとマウンティングのピン固定部と
の間に設ければよい。
ものであるため、その一方がキャリパボディとマウンテ
ィングのいずれの側に設けられていてもよい。スライド
ピンがマウンティング側に連結されている場合は、付勢
部材は、スライドピンとマウンティングのピン固定部と
の間に設ければよい。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
参照しながら説明する。
【００１７】図１は本発明の第１実施形態のディスクブ
レーキ装置の一部断面として示した平面図、図２はその
要部の拡大図、図３は図２のＩＩＩ−ＩＩＩ矢視断面図
である。
レーキ装置の一部断面として示した平面図、図２はその
要部の拡大図、図３は図２のＩＩＩ−ＩＩＩ矢視断面図
である。
【００１８】このディスクブレーキ装置は、図１に示す
ように、車体に固定されるマウンティング（トルクメン
バ）２１に対して、ピストン（図示略）を内蔵したキャ
リパボディ２２を、ディスク（図示略）と直交する方向
に摺動自在に取り付け、マウンティング２１側のアーム
２１Ａ、２１Ｂと、キャリパボディ２２側のピン固定部
２２Ａ、２２Ｂとの間に、摺動を案内するスライドピン
式のガイドを設けたものである。特に、アーム２１Ａ、
２１Ｂ側のガイド孔２３に摺動自在に挿入されるスライ
ドピン３０を、ゴム製等の弾性ブッシュ（弾性部材）４
０を介して、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂの円形の貫通孔
２４に嵌合固定した点に特徴を有する。この場合、ディ
スク回出側（ピン固定部２２Ａ側）とディスク回入側
（ピン固定部２２Ｂ側）の構造は全く同じになってい
る。
ように、車体に固定されるマウンティング（トルクメン
バ）２１に対して、ピストン（図示略）を内蔵したキャ
リパボディ２２を、ディスク（図示略）と直交する方向
に摺動自在に取り付け、マウンティング２１側のアーム
２１Ａ、２１Ｂと、キャリパボディ２２側のピン固定部
２２Ａ、２２Ｂとの間に、摺動を案内するスライドピン
式のガイドを設けたものである。特に、アーム２１Ａ、
２１Ｂ側のガイド孔２３に摺動自在に挿入されるスライ
ドピン３０を、ゴム製等の弾性ブッシュ（弾性部材）４
０を介して、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂの円形の貫通孔
２４に嵌合固定した点に特徴を有する。この場合、ディ
スク回出側（ピン固定部２２Ａ側）とディスク回入側
（ピン固定部２２Ｂ側）の構造は全く同じになってい
る。
【００１９】図２を用いて詳細に説明すると、スライド
ピン３０は、ガイド孔２３に挿入される円柱状ピン本体
３１と、ピン本体３１の基部３１ａの端面のネジ孔３１
ｂにねじ込み固定された固定ボルト３２とからなる。固
定ボルト３２は、円柱状軸部３２ａの先端に前記ネジ孔
３１ｂに螺合するネジ部３２ｂを設け、軸部３２ａと頭
部の境界にフランジ３２ｃを設けたものである。
ピン３０は、ガイド孔２３に挿入される円柱状ピン本体
３１と、ピン本体３１の基部３１ａの端面のネジ孔３１
ｂにねじ込み固定された固定ボルト３２とからなる。固
定ボルト３２は、円柱状軸部３２ａの先端に前記ネジ孔
３１ｂに螺合するネジ部３２ｂを設け、軸部３２ａと頭
部の境界にフランジ３２ｃを設けたものである。
【００２０】又、弾性ブッシュ４０は、ピン固定部２２
Ａ、２２Ｂの貫通孔２４の内周に嵌着されており、貫通
孔２４の内周に位置する円筒部４０ａと、円筒部４０ａ
の両端に設けられピン固定部２２Ａ、２２Ｂの端面に被
さる外周フランジ４０ｂ、４０ｃとを有するものであ
る。図３に示すように、この弾性ブッシュ４０の内周に
は、肉厚方向の弾力性を増すために、軸線方向に延びる
溝４０ｅが円周方向に間隔をおいて多数形成されてい
る。
Ａ、２２Ｂの貫通孔２４の内周に嵌着されており、貫通
孔２４の内周に位置する円筒部４０ａと、円筒部４０ａ
の両端に設けられピン固定部２２Ａ、２２Ｂの端面に被
さる外周フランジ４０ｂ、４０ｃとを有するものであ
る。図３に示すように、この弾性ブッシュ４０の内周に
は、肉厚方向の弾力性を増すために、軸線方向に延びる
溝４０ｅが円周方向に間隔をおいて多数形成されてい
る。
【００２１】ピン本体３１と固定ボルト３２から構成さ
れるスライドピン３０は、弾性ブッシュ４０を介してピ
ン固定部２２Ａ、２２Ｂに連結されている。即ち、固定
ボルト３２は、その軸部３２ａがピン固定部２２Ａ、２
２Ｂの貫通孔２４に装着した弾性ブッシュ４０の穴を貫
通し、その先端のネジ部３２ｂがピン本体３１のネジ孔
３１ｂにねじ込まれている。この場合、ピン本体３１の
基部３１ａのフランジ３１ｄと固定ボルト３２のフラン
ジ３２ｃが、弾性ブッシュ４０の外周フランジ４０ｂ、
４０ｃを介して、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂを挟み込む
形になるので、スライドピン３０は径方向のみでなく、
任意の方向に自由に動けるように弾性支持される。尚、
５０はダスト避けのブーツである。
れるスライドピン３０は、弾性ブッシュ４０を介してピ
ン固定部２２Ａ、２２Ｂに連結されている。即ち、固定
ボルト３２は、その軸部３２ａがピン固定部２２Ａ、２
２Ｂの貫通孔２４に装着した弾性ブッシュ４０の穴を貫
通し、その先端のネジ部３２ｂがピン本体３１のネジ孔
３１ｂにねじ込まれている。この場合、ピン本体３１の
基部３１ａのフランジ３１ｄと固定ボルト３２のフラン
ジ３２ｃが、弾性ブッシュ４０の外周フランジ４０ｂ、
４０ｃを介して、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂを挟み込む
形になるので、スライドピン３０は径方向のみでなく、
任意の方向に自由に動けるように弾性支持される。尚、
５０はダスト避けのブーツである。
【００２２】このディスクブレーキ装置では、弾性ブッ
シュ４０の弾性変形作用により、ピン固定部２２Ａ、２
２Ｂやスライドピン３０等の加工公差分を吸収できるこ
とになり、加工公差を考慮してスライドピン３０とガイ
ド孔２３のクリアランスを大きめに設定する必要がなく
なる。そのため、クリアランスを小さく設定すること
で、摺動案内作用の精度を高めることができ、制動時の
こじり等が防止され、引き摺りの原因を軽減することが
できる。
シュ４０の弾性変形作用により、ピン固定部２２Ａ、２
２Ｂやスライドピン３０等の加工公差分を吸収できるこ
とになり、加工公差を考慮してスライドピン３０とガイ
ド孔２３のクリアランスを大きめに設定する必要がなく
なる。そのため、クリアランスを小さく設定すること
で、摺動案内作用の精度を高めることができ、制動時の
こじり等が防止され、引き摺りの原因を軽減することが
できる。
【００２３】又、この実施形態では、弾性ブッシュ４０
の内周面に軸線方向に沿った多数の溝４０ｄを刻んでい
るので、固定ボルト３２の軸部３２ａを弾性ブッシュ４
０内に差込みやすいという利点もある。
の内周面に軸線方向に沿った多数の溝４０ｄを刻んでい
るので、固定ボルト３２の軸部３２ａを弾性ブッシュ４
０内に差込みやすいという利点もある。
【００２４】尚、図４の第２実施形態のように、両端に
外周フランジ４５ｂ、４５ｃを有する弾性ブッシュ４５
の円筒部４５ａの外周面側に、例えば環状の溝４５ｅを
多数形成することで、円筒部４５ａの弾力性を高めるよ
うにしてもよい。この場合、環状の溝４５ｅの形成によ
り生じる環状の凸部４５ｆのみが、ピン固定部２２Ａ、
２２Ｂの貫通孔２４の内周面に当たるので、弾性ブッシ
ュ４５が軸線方向及び径方向に対して斜めの方向に変形
しやすくなり、任意の方向性を持つ加工公差分の吸収に
役立つ。
外周フランジ４５ｂ、４５ｃを有する弾性ブッシュ４５
の円筒部４５ａの外周面側に、例えば環状の溝４５ｅを
多数形成することで、円筒部４５ａの弾力性を高めるよ
うにしてもよい。この場合、環状の溝４５ｅの形成によ
り生じる環状の凸部４５ｆのみが、ピン固定部２２Ａ、
２２Ｂの貫通孔２４の内周面に当たるので、弾性ブッシ
ュ４５が軸線方向及び径方向に対して斜めの方向に変形
しやすくなり、任意の方向性を持つ加工公差分の吸収に
役立つ。
【００２５】図５は第３実施形態のディスクブレーキ装
置の要部構成図、図６は同部の制動時の状態を示す図で
ある。
置の要部構成図、図６は同部の制動時の状態を示す図で
ある。
【００２６】この第３実施形態のディスクブレーキ装置
では、弾性ブッシュの代わりに、２つのゴム製のＯリン
グ（弾性部材）４６、４７を介して、スライドピン３０
の基端部を、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂに連結してい
る。又、スライドピン３０とキャリパボディ２２のピン
固定部２２Ａ、２２Ｂとの間に、制動時の移動方向と反
対方向（矢印Ｎ方向）にキャリパボディ２２を付勢する
バネ（付勢部材）４８を設けている。
では、弾性ブッシュの代わりに、２つのゴム製のＯリン
グ（弾性部材）４６、４７を介して、スライドピン３０
の基端部を、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂに連結してい
る。又、スライドピン３０とキャリパボディ２２のピン
固定部２２Ａ、２２Ｂとの間に、制動時の移動方向と反
対方向（矢印Ｎ方向）にキャリパボディ２２を付勢する
バネ（付勢部材）４８を設けている。
【００２７】この場合、一方のＯリング４６は、ピン本
体３１の基部３１ａのフランジ３１ｄと、ピン固定部２
２Ａ、２２Ｂの貫通孔２４の凸部２４ａとの間に挟まれ
ると共に、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂの貫通孔２４の内
周面と、固定ボルト３２の軸部３２ａの外周面との間に
挟まれている。又、他方のＯリング４７は、固定ボルト
３２のフランジ３２ｃと、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂの
端面２２Ａ１、２２Ｂ１との間に挟まれている。そし
て、これにより、スライドピン３０の基端部が、任意の
方向に自由に動けるように弾性支持されている。又、バ
ネ４８は、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂの貫通孔２４の内
周に設けた凸部２４ａと、固定ボルト３２のフランジ３
２ｃとの間に介装され、固定ボルト３２を基準にした場
合、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂを矢印Ｎ方向に付勢して
いる。
体３１の基部３１ａのフランジ３１ｄと、ピン固定部２
２Ａ、２２Ｂの貫通孔２４の凸部２４ａとの間に挟まれ
ると共に、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂの貫通孔２４の内
周面と、固定ボルト３２の軸部３２ａの外周面との間に
挟まれている。又、他方のＯリング４７は、固定ボルト
３２のフランジ３２ｃと、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂの
端面２２Ａ１、２２Ｂ１との間に挟まれている。そし
て、これにより、スライドピン３０の基端部が、任意の
方向に自由に動けるように弾性支持されている。又、バ
ネ４８は、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂの貫通孔２４の内
周に設けた凸部２４ａと、固定ボルト３２のフランジ３
２ｃとの間に介装され、固定ボルト３２を基準にした場
合、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂを矢印Ｎ方向に付勢して
いる。
【００２８】又、以上の構成の他に、ピン本体３１の外
周には、ガイド孔２３の入口に設けた環状凹部２３ａ内
に位置する摩擦リング６０が嵌合されている。摩擦リン
グ６０の動く範囲はＣリング６２とストッパ６１で規制
されている。パッドが摩耗すると、（制動時に）摩擦リ
ング６０がピン本体３１上を摩耗分だけ動き、パッドと
ロータとの（非制動時の）間隙が一定となるようになっ
ている。
周には、ガイド孔２３の入口に設けた環状凹部２３ａ内
に位置する摩擦リング６０が嵌合されている。摩擦リン
グ６０の動く範囲はＣリング６２とストッパ６１で規制
されている。パッドが摩耗すると、（制動時に）摩擦リ
ング６０がピン本体３１上を摩耗分だけ動き、パッドと
ロータとの（非制動時の）間隙が一定となるようになっ
ている。
【００２９】このディスクブレーキ装置では、２つのＯ
リング４６、４７を介することによって、スライドピン
３０をキャリパボディ２２に弾性支持したので、上記実
施形態と同様に、加工公差分をＯリング４６、４７の弾
性変形によって吸収することができる。又、除圧時に
は、バネ４８の力でキャリパボディ２２が初期位置に強
制戻しされるので、引き摺りを一層軽減することができ
る。特に、このバネ４８を、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂ
の貫通孔２４内に収容したので、他の場所にバネを設け
る場合と違って余分なスペースを必要としない。又、こ
のバネ４８は、両端が２つのＯリング４６、４７で塞が
れた空間内に収容されるので、ダストの侵入による作動
不良を起こすおそれもない。なお、加工公差の吸収機能
は若干低下するが、Ｏリング４６あるいは４７のうちの
一方は、これを省略してもよい。
リング４６、４７を介することによって、スライドピン
３０をキャリパボディ２２に弾性支持したので、上記実
施形態と同様に、加工公差分をＯリング４６、４７の弾
性変形によって吸収することができる。又、除圧時に
は、バネ４８の力でキャリパボディ２２が初期位置に強
制戻しされるので、引き摺りを一層軽減することができ
る。特に、このバネ４８を、ピン固定部２２Ａ、２２Ｂ
の貫通孔２４内に収容したので、他の場所にバネを設け
る場合と違って余分なスペースを必要としない。又、こ
のバネ４８は、両端が２つのＯリング４６、４７で塞が
れた空間内に収容されるので、ダストの侵入による作動
不良を起こすおそれもない。なお、加工公差の吸収機能
は若干低下するが、Ｏリング４６あるいは４７のうちの
一方は、これを省略してもよい。
【００３０】尚、上記実施形態では、キャリパボディ２
２側にスライドピン３０を固定し、マウンティング２１
側にガイド孔２３を形成した場合を説明したが、逆であ
ってもよい。
２側にスライドピン３０を固定し、マウンティング２１
側にガイド孔２３を形成した場合を説明したが、逆であ
ってもよい。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
ブレーキ装置によれば、スライドピンを弾性部材を介し
て支持したので、加工公差分を弾性部材の変形で吸収す
ることができ、スライドピンとガイド孔のクリアランス
を小さく設定して、引き摺りの原因を少なくすることが
できる。又、スライドピンとキャリパポディ側のピン固
定部との間に弾性部材として付勢部材を介在させたの
で、一層引き摺り防止効果を高めることができる。
ブレーキ装置によれば、スライドピンを弾性部材を介し
て支持したので、加工公差分を弾性部材の変形で吸収す
ることができ、スライドピンとガイド孔のクリアランス
を小さく設定して、引き摺りの原因を少なくすることが
できる。又、スライドピンとキャリパポディ側のピン固
定部との間に弾性部材として付勢部材を介在させたの
で、一層引き摺り防止効果を高めることができる。
【図１】本発明の実施形態の部分断面とした平面図
【図２】図１の要部拡大図
【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ矢視断面図である。
【図４】本発明の他の実施形態の要部拡大断面図
【図５】本発明の更に他の実施形態の要部拡大断面図
【図６】図５の構造の制動時の状態を示す断面図
【図７】従来の浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置の
部分断面とした平面図
部分断面とした平面図
２１…マウンティング ２２…キャリパ ２２Ａ，２２Ｂ…ピン固定部 ２３…ガイド孔 ３０…スライドピン ４０，４５…弾性ブッシュ（弾性部材） ４６，４７…Ｏリング（弾性部材） ４８…バネ（付勢部材）
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−158034（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−43194（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−54336（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−174650（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−52631（ＪＰ，Ｕ) 米国特許5526904（ＵＳ，Ａ) 英国特許出願公開1457967（ＧＢ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16D 49/00 - 71/04
Claims (2)
- 【請求項１】ディスクにパッドを押し付けるためのピス
トンを内蔵したキャリパボディと、該キャリパボディを
ディスクと直交する方向に摺動自在に保持するマウンテ
ィングとを備え、キャリパボディとマウンティングのい
ずれか一方に設けられたピン固定部にキャリパボディの
摺動を案内するスライドピンが連結され、他方にスライ
ドピンが摺動自在に嵌合するガイド孔が設けられた浮動
キャリパ型のディスクブレーキ装置において、 前記スライドピンは弾性部材を介して前記ピン固定部に
連結されており、 前記弾性部材は前記スライドピンとキャリパポディのピ
ン固定部との間に設けられた、制動時の移動方向と反対
方向にキャリパポディを付勢する付勢部材である ことを
特徴とするディスクブレーキ装置。 - 【請求項２】請求項１において、前記スライドピンをキ
ャリパボディ側に連結したことを特徴とするディスクブ
レーキ装置。
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-
1998
- 1998-07-27 US US09/122,743 patent/US6135245A/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-07-28 GB GB9816440A patent/GB2328481B/en not_active Expired - Fee Related
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