JP3347307B2 - 釣糸案内具 - Google Patents

釣糸案内具

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JP3347307B2 JP2000006937A JP2000006937A JP3347307B2 JP 3347307 B2 JP3347307 B2 JP 3347307B2 JP 2000006937 A JP2000006937 A JP 2000006937A JP 2000006937 A JP2000006937 A JP 2000006937A JP 3347307 B2 JP3347307 B2 JP 3347307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り竿に設ける釣
糸案内具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、釣り竿には、先側に向かって
だんだん内径が小さくなる釣糸ガイドが設けられ、ま
た、釣り竿の基側には、釣り竿の軸心に平行な軸心を有
する糸巻きリールが取付けられる。糸巻きリールから解
かれた釣糸の進行方向は、糸巻きリールの軸心の向きと
同じなので、仕掛けの投入時には、釣糸に捻れが生じ
る。リールから解かれて捻れが生じた釣糸は、旋回し、
波打ちながら各釣糸ガイドを通過し、各釣糸ガイドの内
周面には摺動抵抗が変動しながら加わるので、投擲距離
が制約されていた。本発明者は、この問題を解決すべ
く、投釣糸案内具を考案し、実開平05−088261
号公報に開示した。図8(A)、(B)に示すように、
投釣糸案内具70は、釣り竿71に装着具72を介して
着脱自在に設けられた機筐73に糸74の入口75及び
出口76を開口し、出入り口の中間に糸案内ローラ77
〜82を設け、各糸案内ローラ77〜82の外周が溝形
に形成され、入口側に設けた1組の糸案内ローラ77、
78によって糸通過孔85を形成し、糸通過孔85の内
周の一部凹面83と糸通過孔85の次に設けた糸案内ロ
ーラ80の外周の一部凹面84とが互いに反対向きであ
って、外周の一部凹面84によって案内して糸通過孔8
5を通過する糸74の旋回が抑制されるように構成され
ていた。また、糸案内ローラ79、80は、釣り竿71
の軸線方向に直角に摺動調節して、糸74の通過抵抗及
び旋回抑制を調整することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の投釣糸案内具70は、内部に多数の糸案内ローラ7
7〜82を設けているので、構造が複雑になり高価なも
のになっていた。また、体積、重量が大きくなり、操作
時に邪魔になることがあった。さらに、外形が大きかっ
たため、中通し竿に適用することが難しかった。本発明
はかかる事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で小
型化できる釣糸案内具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る釣糸案内具は、釣り竿の基側の釣糸ガイドに軸
心を実質的に一致させて配置された大径リングを一方
(基側)に設け、他方(先側)に設けられた固定手段を
介して前記釣糸ガイドに着脱可能に取付けられた支持部
材と、前記固定手段と前記大径リングとの間にそれぞれ
間隔を有して、前記支持部材に固定された少なくとも3
個の偏心リングとを有し、前記偏心リングは、内側を挿
通する前記大径リングの軸心を中心にして、隣り合う前
記偏心リングがそれぞれ反対方向に偏心して配置され、
軸心位置を通過する釣糸の捩れ及び/又は波打ちを抑制
している。釣糸は、巻取りリールから大径リング、それ
ぞれの偏心リングを挿通して基側の釣糸ガイド、更に釣
り竿の先側に予め設けられている他の釣糸ガイドを挿通
し、その先部には、錘や仕掛けが取付けられる。
【0005】仕掛けの投入時には、巻取りリールから解
けた釣糸は、螺旋状に旋回しながら大径リング内を挿通
する。釣糸は、各偏心リングによって旋回を抑制され、
ねじれを矯正され、波打ち(振動)を抑えられるので、
釣糸案内具を通過した後、予め釣り竿に設けられた釣糸
ガイド内を直線状に移動することができる。また、大径
リングが偏心リングより釣り竿の基側に設けられている
ので、巻取りリールから解かれて旋回する釣糸が偏心リ
ングに絡み付くことを防止することができる。ここで、
前記大径リングの軸心から前記偏心リングの内周までの
最小距離を、0.5mm以上3mm以下にすることも可
能である。使用する釣糸の直径は、0.3〜2mmにし
ている。釣糸が挿通する大径リングの軸心から釣糸を案
内する偏心リングの内周までの距離は、0.5mm以上
3mm以下(好ましくは0.3mm以上2mm以下、又
は、使用する釣糸の直径の50%〜200%の範囲)に
設定しているので、各偏心リング内を移動する釣糸の摺
動抵抗を減らし、捻れや波打ちを効率よく規制すること
ができる。
【0006】また、前記固定手段を、前記釣糸ガイドの
内側を挿通可能な雄ねじ部と、該雄ねじ部と螺合するナ
ットによって構成することも可能である。このように構
成することによって、釣糸案内具の着脱を簡単に行うこ
とができ、さらに、強固に固定することができる。さら
に、前記固定手段を、前記釣糸ガイドの周方向に所定間
隔を有して少なくとも3箇所に外側から被さる掛止爪に
よって構成することも可能である。このように構成する
ことによって、釣糸案内具の着脱を簡単に行うことがで
き、また、迅速に着脱を行うことができる。また、前記
掛止爪の一方側、又は他方側に半径方向内側に窪んだ掛
止溝をそれぞれ形成し、該各掛止溝には、固着リングを
外嵌し、前記掛止爪を前記釣糸ガイドに固定することも
可能である。ここで、一方側とは、釣り竿に取付けた状
態では、釣り竿の基側と同じ方向を示す。固着リング
は、例えば、金属製、布製、可撓性のプラスチック材料
からなり、環状に形成される他、多角形状に形成するこ
ともできる。また、紐状の部材を掛止爪に巻き付けたも
のも固着リングに含まれる。このように構成することに
よって、釣糸案内具の着脱を簡単、かつ確実に行うこと
ができる。
【0007】さらに、前記支持部材を、軸心方向に配置
された少なくとも3本の支持棒で構成することも可能で
ある。このように構成することによって、釣糸案内具の
重量を小さくして、釣り竿に取付けて使用するときの操
作性を良くすることができる。また、支持部材の内部の
調整や洗浄を容易に行うことができる。そして、前記支
持部材を、一方側が拡径した筒体で構成することも可能
である。一方側とは、釣り竿に取付けた状態では、釣り
竿の基側と同じ方向を示す。拡径した一方側には、大径
リングを一体的に設けることができる。このように構成
することによって、構造を強固にでき、また、保管時に
加わる荷重によって釣糸案内具が破損することを防止で
きる。前記目的に沿う第2の発明に係る釣糸案内具は、
外側に複数の釣糸ガイドを有する釣り竿の釣糸案内具に
おいて、前記釣り竿の基側に、該釣り竿の軸方向に沿っ
てその両端部を固定した山形の支持部材と、前記支持部
材にそれぞれ間隔をあけて固定された少なくとも3個の
偏心リングとを有し、前記偏心リングは、内側を直線状
に挿通する釣糸の軸心を中心にして、隣り合う前記偏心
リングがそれぞれ反対方向に偏心して配置され、前記偏
心リング内を通過する釣糸の捩れ及び/又は波打ちを抑
制している。山形には、アーチ状、三角状、円弧状、楕
円弧状の他、両端部より中央の高さが高い形状のすべて
を含む。また、偏心リングの取付け位置は、支持部材の
内側、外側のどちらに取付けてもよく、さらに、支持部
材にその外周を連接して取付けてもよい。このように構
成することによって、軽量、かつ頑丈な構造にすること
ができる。前記目的に沿う第3の発明に係る釣糸案内具
は、釣り竿の基側に開口部が形成され、前記開口部から
前記釣り竿の内部に釣糸を挿通する釣り竿の釣糸案内具
において、前記釣り竿の軸方向に沿って、前記開口部を
またいでその両端部を前記釣り竿に固定した山形の支持
部材と、前記支持部材の内側にそれぞれ間隔をあけて固
定された少なくとも3個の偏心リングとを有し、前記偏
心リングは、内側を直線状に挿通する前記釣糸の軸心を
中心にして、隣り合う前記偏心リングがそれぞれ反対方
向に偏心して配置され、前記偏心リング内を通過する釣
糸の捩れ及び/又は波打ちを抑制している。偏心リング
の取付け位置を支持部材の内側にしているので、支持部
材で偏心リングを保護して、偏心リングの変形を防ぐこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。図1〜図3に示すように、本発明
の第1の実施の形態に係る釣糸案内具10は、釣り竿1
1の基側に支持脚によって固着された釣糸ガイド12に
固定手段の一例である3つの掛止爪13を介して着脱可
能に設けられ、仕掛けの投入時に、使用する釣糸19の
捩れ及び/又は波打ちを抑制する装置である。以下、詳
しく説明する。各掛止爪13は、釣糸ガイド12の幅に
合わせたU字状の溝をそれぞれ有し、釣糸ガイド12の
周方向に120度おきに、外側から被さって掛止され、
各掛止爪13は釣糸ガイド12の軸心方向に設けられた
支持部材の一例である3本の支持棒14にそれぞれ連結
されている。
【0009】それぞれの支持棒14の一方側(基側)は
釣糸ガイド12の軸心から離反する方向に斜めに屈曲
し、その端部には、釣糸ガイド12より内径を大きく形
成され、釣糸ガイド12に軸心を実質的に一致させて配
置された大径リング15が各支持棒14の端部を連結す
るようにして設けられている。また、支持棒14の一方
にある大径リング15と支持棒14の他方にある掛止爪
13との間には、それぞれ3mm〜10mmの間隔を有
して、3個の偏心リング18、17、16が配置され、
各偏心リング16〜18は、それぞれの外周の3箇所に
設けられた連結材20〜23によって、支持棒14に固
着されている。大径リング15及び偏心リング16〜1
8の材質は、例えば、ステンレス、チタン等の耐食性の
ある金属、摺動性のよいセラミックス材料等を使用する
ことができる。大径リング15の内径は、釣糸ガイド1
2の内径の110%〜300%の大きさで、偏心リング
16〜18の内径は、5〜15mmに設定している。
【0010】両側に配置された偏心リング16、18
は、内側を挿通する大径リング15の軸心より釣り竿1
1の半径方向外側に偏心して配置されている。また、偏
心リング17は、大径リング15の軸心を中心にして、
偏心リング16、18とは反対方向に偏心して配置され
ている。このとき、大径リング15の軸心から偏心リン
グ16、18の内周面の下端と、大径リング15の軸心
から偏心リング17の内周面の上端との距離(すなわ
ち、最小距離)は、それぞれ0.5mm以上3mm以下
に設定している。偏心リング16〜18の内径は、大径
リング15の軸心位置を通過する釣糸19の外径に対し
て十分大きいので、釣糸19の外周の対向する位置に偏
心リング16〜18の内周面の一部を交互に当接させて
案内するように構成でき、釣糸19を案内するときの摺
動抵抗を小さくすることができる。このようにして、釣
糸19の捩れ及び/又は波打ちを抑制して釣り竿11の
先側に設けられている他の釣糸ガイド内を直線状に移動
させることができる。
【0011】次に、釣糸案内具10の着脱及び使用方法
について説明する。釣糸案内具10を取付けるときに
は、まず釣り竿11の基側の釣糸ガイド12の外周に、
釣り竿11の半径方向外側から3つの掛止爪13のうち
2つの掛止爪13のU字状の溝部を当接させる。そし
て、2つの掛止爪13の溝部を釣糸ガイド12の外周に
沿って釣り竿11の軸心に向けて摺動移動させ、残りの
1つの掛止爪13を釣糸ガイド12の外周に掛合させ
る。このようにすることによって簡単に取付けることが
できる。使用時には、図示しない巻取りリールから引き
出した釣糸19を、大径リング15、偏心リング18、
17、16、釣糸ガイド12の内側を順に通し、続いて
釣り竿11に予め設けられた他の釣糸ガイドに挿通す
る。そして、釣糸19の先部に仕掛けと錘を取付け、投
擲する。ここで、投擲時の釣糸19の動きについて説明
する。
【0012】巻取りリールから引き出される釣糸19
は、螺旋状に旋回しながら、大径リング15に案内さ
れ、偏心リング18内を通過する。大径リング15は、
釣糸ガイド12より内径を大きくしているので、釣糸1
9の案内による摺動抵抗は小さくなっている。錘によっ
て先側に引っ張られる釣糸19は、偏心リング18の周
囲に当接摺動して、捻れを矯正される。そして、偏心リ
ング17の上部、偏心リング16の下部に案内されて、
釣糸ガイド12内の中央付近を直線状に移動する。釣糸
19は、偏心リング16〜18内を通過することによっ
て、捻れを矯正されるので、釣り竿11の他の釣糸ガイ
ド内を通過するときに波打ちが発生せず、各釣糸ガイド
への接触を少なくすることができる。従って、摺動抵抗
が非常に小さくなるので、小さな力で投擲を行うことが
でき、また、投げ釣りの場合には、飛距離を大きくする
ことができる。
【0013】釣糸案内具10を取外すときには、釣糸1
9を大径リング15及び偏心リング16〜18から抜
き、掛止爪13を釣り竿11の半径方向外側に移動させ
ることによって釣糸ガイド12から簡単に取外すことが
できる。以上のように簡単に着脱することができ、釣り
竿11の操作性を良くすることができる。次に、第1の
実施の形態に係る釣糸案内具10の固定手段の変形例に
ついて説明する。図4(A)に示すように、変形例に係
る固定手段の一例である掛止爪24の一方側(支持棒1
4側)には、半径方向内側に窪んだ掛止溝25がそれぞ
れ形成され、各掛止溝25には、環状に形成された金属
製の固着リング26が外嵌している。固着リング26
は、掛止溝25の一方側の突起部27を乗り越えて、支
持棒14に移動することができる。
【0014】掛止爪24の一方側に固着リング26を外
嵌しているので、掛止爪24が釣糸ガイド12の半径方
向外側に広がって外れることを防止し、確実に固定する
ことができる。また、固着リング26を掛止溝25から
取り外すときには、支持棒14に移動できるので、固着
リング26と釣糸案内具本体とを一体的に構成すること
ができ、保管時に固着リング26を紛失することを防止
できる。図4(B)に示すように、変形例に係る固定手
段の一例である掛止爪28の先部(他方側)には、半径
方向内側に窪んだ掛止溝29がそれぞれ形成され、各掛
止溝には、ゴム製の固着リング30が外嵌している。固
着リング30は、掛止溝29に嵌入していないときには
環状で、使用時には、軸方向からみて三角形状になり、
各掛止爪28を釣糸ガイド12の軸心方向に付勢してい
る。また、固着リング30は、掛止溝29の先側から嵌
めることができるので、着脱を容易に行うことができ
る。
【0015】固着リング26は、掛止爪28に取付けて
使用することもでき、また、固着リング30を掛止溝2
5に取付けて使用することもできる。さらに、固着リン
グ26、30の替わりに金属製や布製の紐を掛止溝2
5、29に巻き付けて固定し、これを固着リングとして
使用することも可能である。また、固着リングは、対と
なって互いに掛合する鉤状爪をその両端部に形成してお
き、これを掛合させることによってリング状に形成され
る構成にすることも可能である。このように構成するこ
とによって、着脱をより簡単に行い、固定を確実に行い
使用時の脱落を防止することができる。次に本発明の第
2の実施の形態に係る釣糸案内具31について図5を参
照して説明する。釣糸案内具31は、第1の実施の形態
に係る釣糸案内具10の支持部材及び固定手段の構成を
変更したもので、その他の部分については、同じ構成で
あるので、同一の部材には同一の番号を付して、説明を
省略する。釣糸案内具31は、釣り竿11の基側の釣糸
ガイド12に固定手段の一例である雄ねじ部33及び雄
ねじ部33と螺合するナット34を介して着脱可能に設
けられている。雄ねじ部33は、釣糸ガイド12の内側
を挿通可能な外径に形成され、支持部材の一例である筒
体32の先側端に一体的に設けられている。
【0016】筒体32は、一方側(基側)を拡径して形
成しており、一方側端には、大径リング15が一体的に
設けられている。そして、雄ねじ部33と大径リング1
5の間には、偏心リング16〜18が3〜10mmの間
隔をあけて設けられている。釣糸案内具31を取付ける
ときには、雄ねじ部33を釣糸ガイド12に挿入し、ナ
ット34を締結する。このように構成することによっ
て、釣糸案内具31を釣糸ガイド12に強固に固定する
ことができる。また、筒体32を使用しているので釣糸
案内具31の構造を強固にでき、使用時及び保管時の破
損を防止することができる。
【0017】次に、図6を参照して、第3の実施の形態
に係る釣糸案内具35について説明する。釣糸案内具3
5は、外側に図示しない複数の釣糸ガイドを有する釣り
竿36の基側に固定して使用する。釣糸案内具35は、
釣り竿36の基側に、釣り竿36の軸方向に沿ってその
両端部38、39を固定した円弧状(山形)の金属板か
らなる支持部材37を有している。支持部材37の両端
部38、39は、釣り竿36の外周に固定用糸で巻着、
固定され、固定用糸は、樹脂によって環状にコーティン
グされて固着部43を形成している。支持部材37に
は、それぞれ間隔をあけて固定された少なくとも3個の
偏心リング40〜42が設けられている。偏心リング4
0、41は、支持部材37の両側に形成された円形孔に
埋設され外周を固定されている。また、偏心リング42
は、支持部材37の中央の下側に連結材44を介して取
付けられている。隣り合う偏心リング40〜42は、図
示しない糸巻きリールから釣糸ガイドに向けて内側を直
線状に挿通する釣糸45の軸心を中心にして、それぞれ
反対方向に偏心して配置されている。このように構成す
ることによって、偏心リング40〜42内を通過する釣
糸45の捩れ及び/又は波打ちを抑制している。
【0018】次に、図7を参照して、第4の実施の形態
に係る釣糸案内具46について説明する。釣糸案内具4
6を使用する釣り竿47は、釣り竿47の基側に開口部
48が形成され、開口部48から釣り竿47の内部に釣
糸49を挿通する中通し式のものである。釣糸案内具4
6は、釣り竿47の軸方向に沿って、開口部48をまた
いでその両端部55を釣り竿47に固定した支持部材5
0を有している。支持部材50は、頂部51が基側の端
部付近にある山形の金属板で構成されている。なお、両
端部55の固定方法は、第3の実施の形態に係る釣糸案
内具35の支持部材37と同じであるので、説明は省略
する。
【0019】支持部材50の内側には、それぞれ間隔を
あけて固定された少なくとも3個の偏心リング52〜5
4が設けられている。偏心リング52は、支持部材50
の頂部51より基側に、その外周を支持部材50に一体
的に取付けて設けられている。また、偏心リング53、
54は、支持部材50の頂部51より先側に連結材56
を介して設けられている。隣り合う偏心リング52〜5
4は、内側を直線状に挿通する釣糸49の軸心を中心に
して、それぞれ反対方向に偏心して配置されている。偏
心リング52〜54の位置は、任意であるが、釣り竿4
7の内部に形成された空洞部56を避けておくことが望
ましい。釣り竿47が複数の筒状部材によって伸縮自在
に構成される場合に、釣り竿47を収縮させる際には、
ある筒状部材の空洞部56には、その先側にある他の筒
状部材が挿通するからである。また、図中のA部、又は
B部には、釣糸49の挿通位置を規制するリング状や溝
状の釣糸ガイドを設けて、釣糸49と釣り竿47の内壁
部との摺動を最小限に抑えることができる。このように
構成することによって、偏心リング52〜54内を通過
する釣糸49の捩れ及び/又は波打ちを抑制し、釣り竿
47の内部で発生する釣糸49の摺動による騒音や糸の
摩耗を軽減することができる。
【0020】以上、本発明に係る実施の形態について説
明してきたが、本発明は、前記実施の形態に限定される
ものではなく、例えば、支持部材の中央に配置された偏
心リングを、支持部材に締結手段を介して半径方向に移
動可能に固定し、偏心リングの内周と大径リングの軸心
からの最小距離を調整可能にすることも可能である。こ
のように構成することによって、釣糸案内具を使用しな
がら微調整して、釣糸をより捻れが少なく抵抗が少ない
位置に設定することができる。また、大径リングは、釣
糸ガイドに軸心を実質的に一致させて配置されている
が、これに平行であればよい。さらに、第1の実施の形
態においては、掛止爪及び支持棒の数はそれぞれ3の場
合について説明したが、4以上にすることも当然可能で
ある。
【0021】
【発明の効果】請求項1〜7記載の釣糸案内具において
は、複数の偏心リングを使用して釣糸の捻れ、波打ちを
抑制しているので、簡単な構造で小型、軽量化すること
ができる。また、各偏心リング内の大径リングの軸心位
置を釣糸が挿通するので、釣糸を直線状に挿通して、仕
掛けの投入時、及び糸の巻取り時の釣糸の摺動抵抗を少
なくすることができる。さらに、大径リングが設けられ
ているので、旋回する釣糸が偏心リングに絡み付くこと
を防止すると共に、摺動抵抗を小さくすることができ
る。そして、釣り竿の基側の釣糸ガイドに着脱可能に設
けるので、着脱及び調整を簡単に行うことができる。特
に、請求項2記載の釣糸案内具は、偏心リングの内周と
大径リングの軸心からの最小距離を3mm以下にしてい
るので、各偏心リング内を移動する釣糸の摺動抵抗を減
らし、捻れや波打ちを効率よく規制することができる。
請求項3記載の釣糸案内具においては、固定手段に雄ね
じ部と、ナット部材によって構成しているので、釣糸案
内具の着脱を簡単に行うことができ、さらに、強固に固
定することができる。
【0022】請求項4記載の釣糸案内具においては、固
定手段として釣糸ガイドの少なくとも3箇所に外側から
被さる掛止爪を使用するので、釣糸案内具の着脱を簡単
に行うことができ、また、迅速に着脱を行うことができ
る。請求項5記載の釣糸案内具においては、掛止爪を固
着リングで固定するので、釣糸案内具の着脱を簡単、か
つ確実に行うことができる。請求項6記載の釣糸案内具
においては、支持部材を少なくとも3本の支持棒で構成
するので、釣糸案内具の重量を小さくして、釣り竿に取
付けて使用するときの操作性を良くすることができる。
また、偏心リングへの糸の挿通が容易で、さらに、支持
部材の内部の調整や洗浄を容易に行うことができる。請
求項7記載の釣糸案内具においては、支持部材を筒体で
構成するので、構造を強固にでき、また、保管時に加わ
る荷重によって釣糸案内具が破損することを防止でき
る。請求項8記載の釣糸案内具においては、山形の支持
部材を釣り竿に固定しているので、軽量、かつ頑丈な構
造にすることができる。そして、請求項9記載の釣糸案
内具においては、偏心リングの取付け位置を支持部材の
内側にしているので、支持部材で偏心リングを保護し
て、偏心リングの変形を防ぐことができ、また、中通し
竿にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る釣糸案内具の
取付け状態を示す斜視図である。
【図2】同釣糸案内具の正面図である。
【図3】同側断面図である。
【図4】(A)、(B)は、本発明の第1の実施の形態
に係る釣糸案内具の固定手段の変形例を示す側断面図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る釣糸案内具の
側断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る釣糸案内具の
側断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る釣糸案内具の
側断面図である。
【図8】(A)、(B)は、それぞれ従来例に係る投釣
糸案内具の側断面図と、正断面図である。
【符号の説明】
10:釣糸案内具、11:釣り竿、12:釣糸ガイド、
13:掛止爪(固定手段)、14:支持棒(支持部
材)、15:大径リング、16〜18:偏心リング、1
9:釣糸、20〜23:連結材、24:掛止爪(固定手
段)、25:掛止溝、26:固着リング、27:突起
部、28:掛止爪(固定手段)、29:掛止溝、30:
固着リング、31:釣糸案内具、32:筒体(支持部
材)、33:雄ねじ部(固定手段)、34:ナット(固
定手段)、35:釣糸案内具、36:釣り竿、37:支
持部材、38、39:端部、40〜42:偏心リング、
43:固着部、44:連結材、45:釣糸、46:釣糸
案内具、47:釣り竿、48:開口部、49:釣糸、5
0:支持部材51:頂部、52〜54:偏心リング、5
5:端部、56:空洞部

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り竿の基側の釣糸ガイドに軸心を実質
    的に一致させて配置された大径リングを一方に設け、他
    方に設けられた固定手段を介して前記釣糸ガイドに着脱
    可能に取付けられた支持部材と、前記固定手段と前記大
    径リングとの間にそれぞれ間隔を有して、前記支持部材
    に固定された少なくとも3個の偏心リングとを有し、前
    記偏心リングは、内側を挿通する前記大径リングの軸心
    を中心にして、隣り合う前記偏心リングがそれぞれ反対
    方向に偏心して配置され、軸心位置を通過する釣糸の捩
    れ及び/又は波打ちを抑制していることを特徴とする釣
    糸案内具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の釣糸案内具において、前
    記大径リングの軸心から前記偏心リングの内周までの最
    小距離は、0.5mm以上3mm以下であることを特徴
    とする請求項1記載の釣糸案内具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の釣糸案内具におい
    て、前記固定手段は、前記釣糸ガイドの内側を挿通可能
    な雄ねじ部と、該雄ねじ部と螺合するナットによって構
    成されることを特徴とする釣糸案内具。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の釣糸案内具におい
    て、前記固定手段は、前記釣糸ガイドの周方向に所定間
    隔を有して少なくとも3箇所に外側から被さる掛止爪に
    よって構成されることを特徴とする釣糸案内具。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の釣糸案内具において、前
    記掛止爪の一方側、又は他方側には半径方向内側に窪ん
    だ掛止溝がそれぞれ形成され、該各掛止溝には、固着リ
    ングが外嵌し、前記掛止爪を前記釣糸ガイドに固定する
    ことを特徴とする釣糸案内具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の釣
    糸案内具において、前記支持部材は、軸心方向に配置さ
    れた少なくとも3本の支持棒で構成されることを特徴と
    する釣糸案内具。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の釣
    糸案内具において、前記支持部材は、一方側が拡径した
    筒体で構成されることを特徴とする釣糸案内具。
  8. 【請求項8】 外側に複数の釣糸ガイドを有する釣り竿
    の釣糸案内具において、前記釣り竿の基側に、該釣り竿
    の軸方向に沿ってその両端部を固定した山形の支持部材
    と、前記支持部材にそれぞれ間隔をあけて固定された少
    なくとも3個の偏心リングとを有し、前記偏心リング
    は、内側を直線状に挿通する釣糸の軸心を中心にして、
    隣り合う前記偏心リングがそれぞれ反対方向に偏心して
    配置され、前記偏心リング内を通過する釣糸の捩れ及び
    /又は波打ちを抑制していることを特徴とする釣糸案内
    具。
  9. 【請求項9】 釣り竿の基側に開口部が形成され、前記
    開口部から前記釣り竿の内部に釣糸を挿通する釣り竿の
    釣糸案内具において、前記釣り竿の軸方向に沿って、前
    記開口部をまたいでその両端部を前記釣り竿に固定した
    山形の支持部材と、前記支持部材の内側にそれぞれ間隔
    をあけて固定された少なくとも3個の偏心リングとを有
    し、前記偏心リングは、内側を直線状に挿通する前記釣
    糸の軸心を中心にして、隣り合う前記偏心リングがそれ
    ぞれ反対方向に偏心して配置され、前記偏心リング内を
    通過する釣糸の捩れ及び/又は波打ちを抑制しているこ
    とを特徴とする釣糸案内具。
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