JP3347282B2 - Tv受像機のカラー歪曲補正方法及び装置 - Google Patents

Tv受像機のカラー歪曲補正方法及び装置

Info

Publication number
JP3347282B2
JP3347282B2 JP04056598A JP4056598A JP3347282B2 JP 3347282 B2 JP3347282 B2 JP 3347282B2 JP 04056598 A JP04056598 A JP 04056598A JP 4056598 A JP4056598 A JP 4056598A JP 3347282 B2 JP3347282 B2 JP 3347282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
color
gcr
reference signal
receiver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04056598A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10262262A (ja
Inventor
ギョク ホ ベ
ウ ジン ソン
Original Assignee
エルジー電子株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルジー電子株式会社 filed Critical エルジー電子株式会社
Publication of JPH10262262A publication Critical patent/JPH10262262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3347282B2 publication Critical patent/JP3347282B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/44Colour synchronisation
    • H04N9/45Generation or recovery of colour sub-carriers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/21Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo
    • H04N5/211Ghost signal cancellation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TV受像機におい
て色再生時に生じる色歪曲現象を防止するためのTV受
像機のカラー歪曲補正方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、TV放送信号の伝送過程を説明す
る。図1は一般的なTV放送信号の伝送経路を示す説明
図である。放送局の送信アンテナ11から送出されるT
V放送信号は直接経路C1を経てTV受像機14の受信
アンテナ14Aへ伝送されるが、場合によっては周囲の
山12や大型建物13により間接経路C2,C3を経て
伝送される。このように、放送信号の伝達経路が複数で
あるチャネルを多重経路チャネルという。通常、前記直
接経路C1を経てTV受像機14に受信される放送信号
の電界強度は強いため画面上ではっきりして見えるが、
間接経路C2,C3を経て受信される放送信号、つまり
ゴーストの電界強度は弱いため画面上で微かに見える。
この際、実際の放送チャネルでのゴーストは、鮮明度の
差だけでなく、色歪曲、直交歪曲等の複雑な形態に現れ
る。前記TV受像機の画面上において14Bは原映像
を、14Cはゴースト映像を示す。
【0003】ゴーストは遅延時間、減殺定数、そして位
相遷移の3つの媒介変数にて表現できる。この中の遅延
時間は、多様な経路の距離に基づいて受信される放送信
号の到達時間差を示す媒介変数である。これは、主経路
を介して受信される信号を基準として相対的な到達時間
差を示し、単位はμsecとする。遅延時間が「0」よ
り小さいゴーストを全ゴーストと、主信号に比べて遅延
時間が小さいゴーストを近接ゴーストという。一般に、
前記近接ゴーストとは、1〜2μsec以内の主信号の
近くから発生するゴーストのことである。一般的な環境
で存するゴーストは大分近接ゴーストの形態として現れ
る。
【0004】前記減殺定数は主経路を経た信号に対する
間接経路を経た信号の強弱の程度を示し、これは主経路
に対する信号の大きさを意味する。更に、多重経路チャ
ネルの各経路を経た信号の搬送波の位相は主経路を経た
信号の搬送波と差があるが、主経路を経た信号の位相を
基準とした間接経路を経た信号の位相差を位相遷移媒介
変数として示す。
【0005】ゴーストの媒介変数から明らかなように、
ゴーストは時間、放送環境、そして放送チャネルに応じ
て変化する。例えば、環境による反射体の反射特性の変
化、放送局から送出される搬送波の周波数等によりゴー
ストの発生条件は変化し、これによりゴーストの形態も
変化する。これにより、多重経路チャネルによる色歪曲
を補正するためには適応性を有しなければならないこと
が判る。
【0006】この類の色歪曲は、多重経路チャネルによ
り生じるゴーストによる色の副搬送波の位相変化に起因
して発生する。現行のTV放送方式では、色相情報が位
相に乗せられているから、位相差が大きくなる場合に色
歪曲現象が著しく現れる。一般に、ゴーストは主信号と
1〜2μsecの遅延時間差を有する近接ゴースト状に
多く分布され、おおよそ−2μsec〜20μsec範
囲の遅延時間差を有するゴーストとして分布される。こ
のため、カラー歪曲補正装置は、この程度の遅延時間を
有するゴーストによるカラー歪曲は補正可能にしなけれ
ばならない。
【0007】このようなTV信号伝送経路に存する多重
経路現象により生じる色劣化を改善するための努力は、
カラー信号のうち目立つ特定のカラーを基準として補正
する方向に主として集中されている。又、最近では多重
経路チャネルにより発生するゴーストをより根本的に除
去するための研究が活発に進んでおり、一部は製品化に
なっている。前記ゴースト除去手段は多重経路チャネル
の特性自体を補償するため、ゴーストの除去は勿論、カ
ラーの復元も行う。しかしながら、長尺のトランスバー
サルフィルタを使用し、専用の信号処理用プロセッサを
用いるため、ハードウェアのコストを節減するには限界
があった。
【0008】このように、従来の技術によるカラー歪曲
補正手段は、主にカラー信号のうち目立つ特定のカラー
を基準として補正するようになっているため、多重経路
チャネルから発生する色歪曲を根本的には解決できな
い。さらに、最近では多重経路チャネルにより発生する
ゴーストを除去するための手段が提案されたが、長尺の
トランスバーサルフィルタを使用し、且つ専用の信号処
理用プロセッサを用いるため、ハードウェアのコストが
非常に高いという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、放送局から多重
経路チャネルに対する等化を目的としてTV信号の垂直
ブランキング区間(VBI:Vertical Blanking Interval)
にゴースト除去基準信号(GCR:Ghost Cancel Referenc
e) を挿入した後、反復的に伝送されるGCR信号を用
いて放送局の送信端とTV受像機の色復調回路との間の
伝送チャネルを推定し、これに基づいて放送局の送信端
の色副搬送波とTV受像機の色副搬送波との位相誤差を
計算し、色再生時にその誤差分を補正する、TV受像機
のカラー歪曲補正方法及び装置を提供することにその目
的がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のTV受像機のカラー歪曲補正方法は、GCR
信号を用いて放送局の送信端とTV受像機の色復調部と
の間の伝送チャネルを推定して衝撃応答を求める多重経
路チャネル推定過程と、前記求められた衝撃応答を利用
して放送局の送信端の色副搬送波とTV受像機の色副搬
送波との位相誤差を計算する色副搬送波の位相誤差計算
過程と、色補正時に、求められた位相誤差だけTV受像
機で位相を補正してやる再生色副搬送波の位相補正過程
とを備えることに特徴がある。
【0011】又、本発明のTV受像機のカラー歪曲補正
装置は、アンテナから受信された映像信号に挿入されて
いるGCR信号を検出する基準信号検出部と、同期分離
部から同期信号を入力し、前記GCR信号を検出するた
めのタイミング制御信号を発生するタイミング発生部
と、前記基準信号検出部からGCR信号を入力し、多重
経路チャネルによる放送局の送信端の色副搬送波とTV
受像機の色副搬送波との誤差を計算し、その計算された
誤差だけ色信号補正データを生成する制御部と、前記制
御部の補正値を入力して色信号補正動作を行う色信号復
調部とを備えることに特徴がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のTV受像機のカラ
ー歪曲補正方法及び装置の好ましい一実施形態を添付図
面に基づき説明する。まず、放送信号の伝送チャネルを
推定して衝撃応答を求める多重経路チャネル推定過程に
ついて説明する。多重経路のチャネルを推定するには基
準として用いる信号が必要であるが、これをGCR信号
という。前記GCR信号とは、多重経路チャネルに対す
る等化を目的として、放送局から垂直ブランキング区間
に所定の情報を反復して挿入する信号を意味する。
【0013】GCR信号に対する規格は全世界的に設定
されている傾向にある。韓国では1992年に提案され
たTS−GCR(Ternary Sequence GCR)方式が韓国放送
公社により標準として採択され、1994年からKBS
−1の放送チャネルを介して送出されてきた。現在はK
BS−2の放送チャネルを介しても送出されている。前
記GCR信号はITU(International Telecommunicati
on) の勧告案で3つの方式があるが、そのうち韓国から
提案した韓国標準GCR信号を用いて多重経路チャネル
を推定する方式について説明する。GCR信号には長さ
が366である3値シーケンス(ternary sequence)があ
るが、この3値シーケンスの信号は比較的に帯域幅が広
いため、そのままTV放送チャネルを介して送出するこ
とができない。これを勘案してTV映像信号の帯域
(4.3MHz)を超過しないように帯域を制限して設定し
たのが韓国標準GCR信号である。
【0014】図2(A)は前記3値シーケンスのs
[n]の波形図であり、図2(B)は低域通過フィルタ
(LPF)を用いて信号帯域を制限させたGCR信号r
[n]の波形図であり、これは式1に表現することがで
きる。
【数1】 前記式1においてhL [n]は帯域制限のための低域通
過フィルタの衝撃応答であり、その長さは89である。
【0015】帯域制御前の3値シーケンスは、周期的自
己相関関係(circular auto correlation) が衝撃(impul
se) となる特別な性質を持っており、この特性は次の式
2に表現される。
【数2】 前記式2において、((K−n))366 は(k−n)を
366で割ってからの余りの絶対値(正数)であり、C
1 は定数、つまり3値シーケンスのs[n]において
「0」でない値の和と同じ値169である。本発明で提
案した多重経路チャネルによる色歪曲を補正するための
色補正装置では、韓国標準GCR信号の特性を用いて計
算量を簡単化するべく周期的自己相関関係を利用する。
【0016】ここで、図2(B)に示すような韓国標準
GCR信号の3値シーケンスと帯域制限されたGCR信
号との周期的自己相関関係を考察してみる。まず、周期
的自己相関関係を式3にて定義し、式2及び式3を利用
して前記周期的自己相関関係を解してみると、次の式4
に示すようになる。
【数3】 上記式4におけるr[n]は、式1に示すように、s
[n]を低域通過フィルタhL [n]に通過させて得た
信号である。故に、式4に示すようにr[n]とs
[n]との周期的自己相関関係を求めた結果は、s
[n]がどんなシステムを通過してr[n]になったの
か判るようにする。
【0017】すなわち、図3に示すように未知のシステ
ム、言い換えれば未確認システム31の入力によりs
[n]を供給し、得たシステム31の出力信号r[n]
を利用して前記式3に示すような周期的相互相関関係を
求める演算を実行すると、未確認システム31に対する
衝撃応答が得られる。又、3値シーケンスのs[n]は
−1,0,1から構成されるので、前記式3は通常の加
算器33だけでも周期的自己相関関係の演算により任意
の多重経路チャネルの衝撃応答を計算することができ
る。
【0018】このような多重経路チャネル推定方法の実
施形態には適応システム識別(adaptive system identi
fication)方法や循環相互相関(circular cross-corre
lation)方法が利用可能である。前記循環相互相関方法
について簡単に説明する。任意の多重経路チャネルを通
過してTV受像機で受信されたGCR信号は次の式5に
表現できる。
【数4】 上記式5においてh[n]は放送局の送信端からTV受
像機の色歪曲補正装置に至る多重経路チャネルの衝撃応
答であり、Lはh[n]の長さであり、s[n]は3値
シーケンスであり、r[n]は3値シーケンスのs
[n]の帯域制限された本来のGCR信号であり、w
[n]は伝送過程で混入された雑音である。
【0019】上記式4で韓国標準GCR信号の特性を用
いて周期的自己相関関係を求めることにより、未知のシ
ステムの衝撃応答を求めることができることが判る。同
様な方法で受信されたGCR信号rR [n]を用いて多
重経路チャネルの衝撃応答を求めるべく、そのr
R [n]とs[n]との周期的自己相関関係を求める
と、次の式6に表現することができる。
【数5】 上記式6においてKは受信されたGCR信号rR [n]
の長さを意味する。上記式6に式5を代入すると、次の
式7が得られる。
【数6】 上記式7の2項をws[n]にして再整理すると、次の
式8が得られる。
【数7】
【0020】上記式8においてL+88が366よりも
小さい場合は、その式8は式9に示すように簡単な数式
に表現することができる。
【数8】 前記L+88が366より小さいという仮定について考
察してみると、色歪曲補正装置に用いられるシステムク
ロックの周波数は色副搬送波の4倍の周波数で且つ約1
4.3MHz なので、長さが366である多重経路チャネ
ルの衝撃応答時間は約26μsecとなる。この際、こ
れ程度の時間は実際の放送チャネルから発生する一般的
なゴーストの遅延時間(−2μsec〜20μsec)
を含むようになるため、L+88が366よりも小さい
というのは実用的な側面で別に問題にならない。
【0021】上記仮定下で上記式9を整理すると、式1
0のように一層簡単に表現される。 hc[n]=h[n]*hL [n]+ws[n] この際、0n<366…(式10) 多重経路チャネルにより歪曲された受信GCR信号rR
[n]と、韓国標準GCR信号の基準信号である3値シ
ーケンスとの周期的自己相関関係を用いて求めた多重経
路チャネルの衝撃応答hc[n]を正確に表現すると、
帯域制限のための低域通過フィルタの衝撃応答h
L [n]、多重経路チャネルの衝撃応答h[n]、TV
受像機の入力からGCRキャプチャーまでの衝撃応答の
合成応答に雑音が加えられたものである。以後から使用
される多重経路チャネルの衝撃応答とは、内容に基づい
てhc[n]又はh[n]を指すことである。
【0022】上記式6の演算を用いて推定した長さが3
66である多重経路チャネルの衝撃応答hc[n]は、
受像機に入力されるGCR信号に対するサンプリング基
準点が変わるにつれて衝撃応答の最大値の位置が変化す
る。サンプリング基準点の変化はGCR信号を得るため
のタイミング発生器から発生される時間誤差に起因す
る。よって、タイミング発生器の時間誤差を補償するべ
く、多重経路チャネルの衝撃応答の最大値が常に一定の
位置にあるよう区間を再整列する必要がある。最大値を
有する地点を決定するためにはある範囲までゴーストに
対する影響を反映するのかを予め決定しなければならな
いが、本発明では−2μsec〜20μmの範囲内の以
前のゴースト以後のゴーストの影響による色歪曲を補償
するべくhc[n]が最大値となるように区間を整列し
た。又、受信されたGCR信号を用いて多重経路チャネ
ルの応答を求めるためには受信されたGCRの平均値を
求める過程が必要であるが、これのためにGCR信号を
少なくとも8回以上受信し、これらの平均信号からhc
[n]を求める。8回以上平均してhc[n]を求める
のは規格として設定されており、これにより雑音の影響
を小さくすることができる。
【0023】計算された多重経路チャネルの衝撃応答h
c[n]は、送信端から3値シーケンスのs[n]を出
力した場合に限って正確にTV信号伝送経路の特性を現
す。従って、送信端からs[n]が出力されない場合に
計算された衝撃応答は多重経路チャネルの衝撃応答とい
えないため、一水平区間に挿入されるGCR信号にて計
算された衝撃応答がTV信号伝送経路の特性を現してい
るのか判断する必要がある。受信された信号にGCR信
号が含まれているのか否かを判断するべく所定の区間に
衝撃応答の最大値が位置するかどうかを把握し、衝撃応
答の和を基準値と比較し、計算された衝撃応答の係数の
うち一定の基準値を超過する係数の数をカウントする。
【0024】図4及び図5は上記式8の演算を用いて多
重経路チャネルの衝撃応答を求めた例を示す。すなわ
ち、図4(A)は3値シーケンスが低域通過フィルタに
より帯域制限された本来のGCR信号r[n]の波形図
である。この信号が任意の多重経路チャネルh[n]に
より歪曲されて図5(B)に示すような形態(r
R [n])でTV受像機に入力される場合、TV受像機
では図5(B)のような情報は分からないが、上記式6
を演算して図5(C)のような多重経路チャネルの計算
された衝撃応答{hc[n]}は求められるようにな
る。図4(B)は3値シーケンスの帯域を制限するため
の低域通過フィルタの衝撃応答hL [n]の波形図であ
り、図5(A)は帯域制限フィルタの衝撃応答と図4
(C)に示すような任意の多重経路チャネルh[n]を
コンボリューション(convolution) した結果波形図であ
る。図5(A)、図5(C)は最大値が一定の地点に位
置するよう区間整列した結果の波形図である。
【0025】一方、本発明の色副搬送波の位相誤差計算
過程、つまり上記推定された多重経路チャネルの衝撃応
答を用いて色副搬送波に該当する周波数の応答特性を計
算し、その計算された結果を用いて放送局の送信端及び
TV受像機での色副搬送波の位相誤差を計算する方法に
ついて説明する。上記推定された任意の多重経路チャネ
ルの衝撃応答hc[n]は離散値なので、これに対する
周波数領域を解釈するためにz−変換を施すと、次の式
11に表現される。
【数9】
【0026】又、上記式11に対する周波数応答式は式
12のように表現される。 HC (ejw)=HC (z)|z=efsc …(式12) 上記式12において注目されるのは色副搬送波の位相変
化であり、その周波数fscは3.579545MHz で
ある。ところで、色歪曲補正装置に入力される受信され
たGCR信号をfscの4倍の周波数にサンプリングす
ると、サンプリング周波数に対する色副搬送波の各周波
数は式13のように表現される。
【数10】
【0027】上記式13を上記式12に適用して再び表
現すると、式14の通りである。
【数11】 ここで、考慮すべき事項は、上記式14におけるnの範
囲が−∞〜∞と設定されていることであり、多重経路チ
ャネルの推定された応答は原因模型(causal model)的
な性格を帯びているため、「0」から一定の範囲を有し
て計算しなければならない。
【0028】上記したように大部分のTV放送チャネル
のゴーストは−2μsec〜20μsec間にあり、
又、マイクロプロセッサの計算量を考慮して計算範囲
を、大部分のゴーストが存在する領域のみに限定する。
従って、サンプリング周波数がfscの4倍の周波数で
あることを考慮すると、サンプリング区間は約70μs
ecとなり、上記領域の処理のためには約320個の多
重経路チャネルに対する衝撃応答シーケンスを必要とす
る。故に、上記式14は最終的に式15のように表現さ
れる。
【数12】
【0029】上記式15を考察してみると、(j)-n
値はn値の変化に基づいて1,−j,1,jの値に変化
することが分かる。このような特性を用いて上記式15
で実数部と虚数部とを分けて整理すると、推定された多
重経路チャネルの色副搬送波に対する周波数応答は次の
式16のように表現される。
【数13】
【0030】ここで、実数部及び虚数部をそれぞれ
【数14】 と定義すると、多重経路チャネルの色副搬送波に対する
振幅応答と位相応答は次の式18a、式18bに表現さ
れる。
【数15】 本発明は、多重経路チャネルによる色副搬送波の位相誤
差を抽出し、これを色再生時に補償することにより、T
V受像機で再生される色を、送信端から送信される色に
近接させることに目的がある。このため、前記式18b
のみを用いるようになる。マイクロプロセッサではta
-1を計算するためにテーブル方式を用いる。
【0031】上記式18a及び18bにより計算された
色副搬送波の位相応答は、GCR基準信号から受信され
たGCR信号をサンプリングするまでの信号伝送経路に
よる応答である。信号の伝送経路を図6及び図7に細分
して図示する。推定された多重経路チャネルの衝撃応答
はGCR基準信号の3値シーケンスのs[n]を利用す
るため、図6に示すようにTV映像信号の伝送経路によ
る応答と差がある。なぜならば、前記式18による計算
された色副搬送波の位相応答はTV映像信号の色副搬送
波の位相応答と差があり得り、これは低域通過フィルタ
51の位相応答が加算器に加えられるためである。しか
し、実際的に各放送局で用いられる低域通過フィルタの
位相応答は略同一なので、変調部53、通信チャネル5
4、TV受像器内の検波部55までが1チャネルと見な
される。
【0032】TV受像機で検波されたTV信号は色復調
過程、そして多重経路チャネルによる色歪曲を補正する
ための色補正装置57を用いた別途の補正過程を経る。
よって、図7においてh1 (t)と表示される色復調回
路56の衝撃応答と、h2 (t)の色補正装置57の衝
撃応答とが異なることがある。2つの衝撃応答の色副搬
送波に対する位相応答をそれぞれΦ1 、Φ2 とすると、
2つの回路間の位相差は次式19のように表現される。
【数16】
【0033】そして、多重経路チャネルによる色副搬送
波の位相応答は、前記式18bの計算結果からΔΦだけ
の差を考慮すべきである。故に、この過程を経て計算さ
れた実際の多重経路チャネルによる色副搬送波の位相応
答は式20のように表現される。
【数17】 上記式20は放送局の送信端の色副搬送波とTV受像機
で再生された色副搬送波との位相誤差である。前記位相
誤差分をTV受像機で色再生時に補正してやる再生色副
搬送波の位相補正過程が行われて、放送局から送信した
色に最も近い色を再生することができるようになる。
【0034】一方、図8は本発明のTV受像機のカラー
歪曲補正装置の一実施形態を示すブロック図である。本
発明のTV受像機のカラー歪曲補正装置は、受信された
映像信号に挿入されている歪曲補正用のゴースト基準信
号GCRを検出する基準信号検出部60Aと、同期分離
器64からそれぞれ水平、垂直同期信号H,Vの供給を
受けて、前記基準信号検出部60AでGCR信号を検出
するに必要なタイミング制御信号TCを発生させるタイ
ミング発生器65と、前記基準信号検出器65AからG
CR信号を供給されて、多重経路チャネルによる放送局
の送信端の色副搬送波とTV受像機の色副搬送波との誤
差を計算し、その計算された誤差だけ色信号補正データ
を生成する制御部60Bと、前記制御部60Bの補正値
を入力されて色信号補正動作を行う色信号復調部68と
から構成されている。
【0035】又、前記制御部60Bの構成中の補正装置
用マイクロプロセッサ66やTV用マイクロプロセッサ
68は制作上の利便性のために分離して表示したが、そ
の補正装置用マイクロプロセッサ66で行われるアルゴ
リズムは加算のみからなる簡単な演算なので、TV制御
用マイクロプロセッサ67に包含させて具現してもよ
い。
【0036】以下、本発明の一実施形態の作用を図8〜
図17に基づき説明する。まず、図8を参照すると、同
期分離器64は受信されたTV放送信号xR (t)から
水平、垂直同期信号を分離する。タイミング発生器65
は、前記水平、垂直同期信号を基準として放送信号内か
らGCR信号の含まれた水平期間を検出し、該期間に入
力されるGCR信号をA/D変換器61にてサンプリン
グして基準信号用バッファ62に臨時に貯蔵可能にクロ
ック信号とタイミング信号を提供するとともに、補正装
置用マイクロプロセッサ66に基準信号GCRが入力さ
れていることを知らせる。又、前記タイミング発生器6
5はシステムクロックを提供するが、信号処理過程で演
算過程を簡略化するべく色副搬送波の4倍の周波数及び
クロックを提供する。基準信号用バッファ62に貯蔵さ
れた基準信号GCRは、補正装置用マイクロプロセッサ
66から出力される制御信号CONTによりRAM63
へ伝達される。ここで、前記基準信号用バッファ62は
先入れ先出しメモリFIFOから構成される。
【0037】次いで、所定回数(例えば8回)にわたっ
て受信されたGCR信号が前記RAM63に貯蔵される
と、前記補正装置用マイクロプロセッサ66は前記RA
M63に貯蔵されたデータの平均値を求めた後、適応シ
ステム識別(Adaptive System Identification)方法や
周期的自己相関関係を用いた方式等を用いて多重経路チ
ャネルの衝撃応答を求め、推定された衝撃応答が色副搬
送波に及ぼす影響を計算する。2つの色副搬送波間の位
相誤差が計算されると、補正装置用マイクロプロセッサ
66はこの誤差を補正するための色調整データを求め、
これをTV受像機の色復調部68に反映するべくTV用
マイクロプロセッサ67間に設定された伝送規約に基づ
いて該マイクロプロセッサ67に伝送する。前記2つの
マイクプロセッサ66,67間の通信規約に対する説明
は省略する。
【0038】図9は前記補正装置用マイクロプロセッサ
66により行われる色歪曲補正値演算器の信号を示すフ
ローチャートである。このフローチャートによる色補正
段階は3段階に大別される。1段階では入力されるゴー
スト除去基準信号GCRを検出して前記RAM63に貯
蔵し、2段階では前記貯蔵されたゴースト除去基準信号
GCRの平均値を求めて多重経路チャネルの衝撃応答を
求め、3段階では多重経路チャネルによる色副搬送波の
位相誤差を計算してその誤差を補正するための色調整デ
ータを求める。GCR検出段階(S1,S2)は前記受
信基準信号用バッファ62に貯蔵されたA/D変換され
たゴースト除去基準信号(GCR)rR[n]をRAM
63へ読み込む過程である。前記補正装置用マイクロプ
ロセッサ62は、これのためにRAM63にアドレスを
設定し、このRAM63及び基準信号用バッファ62の
データ入/出力のための制御信号CONTを提供する。
この過程は8個のrR [n]のシーケンスが入力される
まで繰り返す。
【0039】平均値算出段階(S3)は信号対雑音比を
改善するために入力される8個のr R [n]のシーケン
スを平均化する過程であり、この平均化方法については
GCR信号規格に指定されている。衝撃応答推定段階
(S4)は、平均処理したGCR信号を、前記式6の周
期的相互相関関係を用いたチャネル推定方式を使用して
多重経路チャネルの衝撃応答hc[n]を推定する過程
である。多重経路チャネルの衝撃応答は、送信端から送
出した3値シーケンスを基準として推定するため、送信
端の信号に基準信号GCRが含まれない場合に推定され
た衝撃応答は多重経路チャネルの特性を反映するとは見
られない。このため、推定されたチャネルの衝撃応答を
分析してGCR信号の有無を判断する必要がある。GC
R判断段階(S5)は、GCR信号の有無によって、定
義された区間内に最大値が存するか、衝撃応答の係数の
和が基準値以上なのか、基準値以上の値を有する衝撃応
答係数なのかを比較して判断する。又、推定されたチャ
ネルの衝撃応答は、タイミング発生器65の誤差により
GCR信号の受信時にサンプリング基準点が変化するに
従って最大値の位置が変わるため、常に同じ地点に最大
値が位置するように区間を整列する必要がある。これは
区間再整列段階(S6)で行う。
【0040】位相誤差計算段階(S7)では、推定され
た多重経路チャネルの衝撃応答を用いて上記式16から
式20になる演算であり、単に加算演算のみを用いて色
副搬送波の位相誤差を計算する。最後に、色調整データ
計算段階(S8)は、計算された位相誤差を基準として
これを補正するための色調整データを求める過程であ
る。上記したような方式により最終的に計算された色調
整データは色信号復調部68を制御するためのデータで
あり、これは所定の通信規約に基づいて前記TV用マイ
クロプロセッサ67に伝達される。
【0041】次に、本発明の多重経路チャネルによるT
V放送信号の色歪曲補正が実際的にどの位よく行われて
いるのかを実験に基づき評価してみる。本発明の色歪曲
補正能力の評価として最も好ましい方法は、実際に色補
正装置を制作した後、ゴースト発生器を用いて動作を確
認する主観的な方法である。よって、コンピューターで
模擬実験した内容に基づいて本発明の効果を明らかにす
る。補正装置に使用したマイクロプロセッサは、通常の
TV受像機で用いられる8ビットマイクロプロセッサを
使用した。色補正装置が正常に動作するためには多重経
路チャネルの衝撃応答を正確に推定する必要がある。チ
ャネルの衝撃応答を正確に推定しているかを判断するに
はチャネルに関する情報を知っているべきだが、その情
報を把握可能な方法はない。このため、チャネル推定に
関する実験は、韓国放送局のKBS−1,KBS−2か
ら送出されるGCR信号を用いて、色補正装置で受信さ
れたGCR信号の平均値と計算された衝撃応答を、装置
に取り付けられたRAMから読み取り、受信されたGC
R信号の平均値を用いてコンピューター模擬実験による
チャネル推定の結果と比較した。そして、放送局から送
出される韓国標準GCR信号がカラー歪曲補正装置から
推定された衝撃応答を有するチャネルを通過する模擬実
験結果と比較した。図10〜図13及び図14〜図17
はそれぞれKBS−1,KBS−2に対する模擬実験結
果であり、その大きさは標準化した。
【0042】図10、図14は装置で受信された基準信
号GCRを8回にわたって受信して平均化した値、図1
1、図15はカラー歪曲補正装置で図10及び図14の
データと3値シーケンスとの周期的相関関係を用いて推
定した多重経路チャネルの衝撃応答である。図12、図
16は、3値シーケンスを帯域制限させた韓国標準GC
R信号を、図11、図15と推定した衝撃応答を有する
チャネルを通過させる模擬実験結果により現れるGCR
信号であり、これは図10、図14と同様である。図1
3、図17は図10及び図14のデータを用いてカラー
歪曲補正装置のアルゴリズムと同じアルゴリズムにより
模擬実験した結果であり、これは図11、図15と同様
である。実験結果から、カラー歪曲装置でのGCR信号
の受信機能やチャネル推定アルゴリズムが正常に動作す
ることが分かる。
【0043】上述したように、チャネル推定のための基
準信号GCRの経路とTV色信号の経路とには若干の差
がある。よって、色信号の経路とGCR信号の経路に発
生する色副搬送波に対する位相誤差を測定してみた。こ
の測定方法は、まず、ゴースト発生器を用いて、遅延が
なく且つ大きさが1であるメイン信号に標準GCR信号
を挿入して送信し、カラー歪曲補正装置でこれを受信し
てチャネルを推定し、その推定された衝撃応答にて位相
誤差を計算する。この結果、2つの信号の伝送経路によ
る位相差は27°〜33°範囲の誤差を有し、これはカ
ラー歪曲補正装置により発生する誤差である。よって、
実際の位相誤差を計算するためには27〜33°範囲の
値が反映されるべきである。
【0044】図10〜図13及び図14〜図17のKB
S−1,KBS−2の放送信号伝送経路による位相誤差
を計算すると、KBS−1の場合はほぼ53°、KBS
−2の場合はほぼ18°の値を有する。この計算された
値からカラー歪曲補正装置により生じる誤差値を考慮す
ると、実際の誤差はそれぞれほぼ20°,−8°の位相
誤差を有する。これは、主放送局から送出した信号を用
いて実験した結果であり、KBS−1の場合でも地域放
送局では異なる誤差値を有する。地域放送の場合には、
上記結果より小さい位相誤差があると確認されたら、前
記計算された誤差値が前記式20に示すように実際位相
誤差の計算によく反映される。
【0045】本発明の構成要素は、既存のゴースト除去
器で信号処理用マイクロコンピュータ66,67、トラ
ンスバーサルフィルタを用いるものに相違して、通常の
TV受像機で用いられる制御用マイクロプロセッサにA
/D変換器61、バッファ62、タイミング発生器65
などの簡単な回路を追加したものである。従って、TV
信号伝送経路による色歪曲現象に関する要求が増大し、
マイクロプロセッサの設計技術が更に向上すると、色歪
曲補正装置の主要部分は現在使用しているキャプション
処理用のマイクロプロセッサのような形態に1つのマイ
クロプロセッサから簡単に構成することができる。すな
わち、基準信号検出部60A、制御部60B、及びタイ
ミング発生器65はマイクロプロセッサの設計技術を用
いて1つのマイクロプロセッサから構成されることが可
能である。
【0046】
【発明の効果】上述したように、本発明は、韓国標準G
CR信号を用いる場合、GCR信号の3値シーケンスの
特性を用いて積算器を使用せずに加算器のみを使用して
多重経路チャネルの衝撃応答を推定するための演算を容
易にし、推定した衝撃応答から色副搬送波の位相応答を
簡単な演算にて求めることができるという利点がある。
従って、本発明のTV受像機のカラー歪曲補正方法及び
装置によれば、通常のゴースト除去器で用いる信号処理
用マイクロプロセッサを使用せずに、既存のTV受像機
で用いるマイクロプロセッサを使用するため、GCR信
号を得るための簡単なタイミング回路及びバッファを追
加することで実際品に容易に具現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なTV放送信号の多重伝送経路を説明す
る図である。
【図2】(A)は3値シーケンスのフォーマット図であ
り、(B)はGCR信号の波形図である。
【図3】本発明のカラー歪曲補正装置に適用される適応
型フィルタを用いたシステムの識別ブロック図である。
【図4】(A)は韓国標準GCR信号r〔n〕の波形図
であり、(B)は低域通過フィルタの衝撃応答波形図で
あり、(C)は任意の多重経路チャネルの衝撃応答波形
図である。
【図5】(A)は図4(B),(C)の合成衝撃応答波
形図であり、(B)は受信されたGCR信号r〔n〕の
波形図であり、(C)は計算された多重経路チャネルの
衝撃応答hc〔bn〕の波形図である。
【図6】放送信号の処理経路の説明図(その1)であ
る。
【図7】放送信号の処理経路の説明図(その2)であ
る。
【図8】本発明のTV受像機のカラー歪曲補正装置のブ
ロック図である。
【図9】本発明の色歪曲補正値の演算処理フローチャー
トである。
【図10】カラー歪曲補正装置により受信したGCR信
号の平均値波形図(その1)である。
【図11】カラー歪曲補正装置により推定したチャネル
の衝撃応答波形図(その1)である。
【図12】韓国標準GCR信号を用いて推定したチャネ
ルを通過させたGCR信号の結果波形図(その1)であ
る。
【図13】受信されたGCR信号の平均値にて模擬実験
を通じて推定したチャネルの衝撃応答波形図(その1)
である。
【図14】カラー歪曲補正装置により受信したGCR信
号の平均値波形図(その2)である。
【図15】カラー歪曲補正装置により推定したチャネル
の衝撃応答波形図(その2)である。
【図16】韓国標準GCR信号を用いて推定したチャネ
ルを通過させたGCR信号の結果波形図(その2)であ
る。
【図17】受信されたGCR信号の平均値にて模擬実験
を通じて推定したチャネルの衝撃応答波形図(その2)
である。
【符号の説明】
60A…基準信号検出部 60B…制御部 61…A/D変換器 62…基準信号用バッファ 63…RAM 64…同期分離器 65…タイミング発生器 66…補正装置用マイクロプロセッサ 67…TV用マイクロプロセッサ 68…色信号復調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ソン ウ ジン 大韓民国,キョンサンブクド ポハンシ ジゴクドン 756 (56)参考文献 特開 平7−7638(JP,A) 特開 平7−46448(JP,A) 特開 平2−194743(JP,A) 特開 昭58−175380(JP,A) 特開 昭54−106121(JP,A) 特開 平4−88755(JP,A) 特公 昭59−46475(JP,B2) 特公 昭43−4605(JP,B1) 実公 昭58−13664(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/45 H04N 5/21

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期分離手段から同期信号を入力し、水
    平、垂直同期信号を基準に、放送信号内で基準信号GC
    Rが含まれた水平期間を検出するようにクロック信号を
    出力するタイミング制御信号発生手段と、 前記タイミング制御信号発生手段からのクロック信号に
    よって、前記基準信号GCRが含まれた期間に基準信号
    GCRをサンプリングして出力するA/D変換器と、 前記タイミング制御信号発生手段からのクロックによっ
    て、前記A/D変換器の出力を一時的に貯蔵するバッフ
    ァと、 前記タイミング制御信号発生手段からのクロック信号に
    よって、GCR信号入力を認識し、所定の回数にわたっ
    て受信し、前記バッファに貯蔵された基準信号GCRを
    メモリ部に貯蔵し、前記メモリ部に貯蔵されたデータの
    平均値を演算した後に、相関性を利用して多重経路チャ
    ネルの衝撃応答を演算した後、多重経路チャネルによる
    放送局の送信端の色副搬送波とTV受像機の色副搬送波
    の位相誤差を演算し、前記位相誤差を補正するための色
    調整データを出力するマイクロプロセッサと、 前記マイクロプロセッサの色調整データを入力し、色信
    号補正動作を行う色信号復調手段と、 を含むことを特徴とするTV受像機のカラー歪曲補正装
    置。
  2. 【請求項2】 同期分離手段から同期信号を入力し、水
    平、垂直同期信号を基準に、放送信号内で基準信号GC
    Rが含まれた水平期間を検出するようにクロック信号を
    出力するタイミング制御信号発生手段と、 前記タイミング制御信号発生手段からのクロック信号に
    よって、前記基準信号GCRが含まれた期間に基準信号
    GCRをサンプリングして出力するA/D変換器と、 前記タイミング制御信号発生手段からのクロックによっ
    て、前記A/D変換器の出力を一時的に貯蔵するバッフ
    ァと、 前記タイミング制御信号発生手段からのクロック信号に
    よって、GCR信号入力を認識し、所定の回数にわたっ
    て受信し、前記バッファに貯蔵された基準信号GCRを
    メモリ部に貯蔵し、前記メモリ部に貯蔵されたデータの
    平均値を演算した後に相関性を利用して多重経路チャネ
    ルの衝撃応答を演算した後、多重経路チャネルによる放
    送局の送信端の色副搬送波とTV受像機の色副搬送波の
    位相誤差を演算し、前記位相誤差を補正するための色調
    整データを出力する色補正用マイクロプロセッサと、 前記色補正用マイクロプロセッサの色調整データを入力
    し、色信号復調手段で色調整データを出力するTV用マ
    イクロプロセッサと、 前記TV用マイクロプロセッサの色調整データを入力
    し、色信号補正動作を行う色信号復調手段と、 を含むことを特徴とするTV受像機のカラー歪曲補正装
    置。
  3. 【請求項3】 放送局から送出される多重経路チャネル
    の等化用基準信号GCRを読み取って貯蔵する基準信号
    検出及び貯蔵過程と、 前記貯蔵された基準信号の平均値を求める平均化過程
    と、 前記平均値から周期的な相関関係を利用して衝撃応答を
    求める衝撃応答推定過程と、 前記衝撃応答を分析してGCR信号の有無を判断する過
    程と、 前記判断する過程でGCR信号が有るとき、前記衝撃応
    答から多重経路チャネルによる放送局の送信端の色副搬
    送波とTV受像機の色副搬送波の位相誤差を演算する過
    程と、 前記演算した色副搬送波の位相誤差を基準に色調整デー
    タを求めて出力する過程と、 を含むことを特徴とするTV受像機のカラー歪曲補正方
    法。
  4. 【請求項4】 前記色副搬送波の位相誤差の演算過程
    は、チャネルの衝撃応答が常に一定の位置で行われるよ
    うに区間を再整列した後に行うことを特徴とする請求項
    3に記載のTV受像機のカラー歪曲補正方法。
  5. 【請求項5】 受信された映像信号に挿入されているG
    CR信号を検出する基準信号検出手段と、 同期分離手段から同期信号を入力し、前記GCR信号を
    検出するためのタイミング制御信号を発生するタイミン
    グ発生手段と、 前記基準信号検出手段から検出されたGCR信号を入力
    し、相関性を利用して多重経路チャネルの衝撃応答を演
    算した後、多重経路チャネルによる放送局の送信端の色
    副搬送波とTV受像機の色副搬送波との位相誤差を計算
    し、計算された誤差だけ色信号補正データを生成する制
    御手段と、 前記制御手段の補正データを入力して色信号補正動作を
    行う色信号復調手段と、を備えることを特徴とするTV
    受像機のカラー歪曲補正装置。
  6. 【請求項6】 前記GCR信号は多重経路チャネルの等
    化用GCR信号であることを特徴とする請求項5記載の
    TV受像機のカラー歪曲補正装置。
  7. 【請求項7】 前記基準信号検出手段は、入力信号をデ
    ジタル信号に変換して貯蔵するためのA/D変換器及び
    メモリ手段で構成されることを特徴とする請求項5記載
    のTV受像機のカラー歪曲補正装置。
  8. 【請求項8】 前記基準信号検出手段は、 入力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、 前記A/D変換された信号をバッファリングする基準信
    号用バッファと、 前記制御手段により基準信号用バッファの出力を読み取
    るRAMと、 で構成されることを特徴とする請求項5記載のTV受像
    機のカラー歪曲補正装置。
  9. 【請求項9】 前記基準信号用バッファは先入れ先出し
    メモリ(FIFO)から構成されることを特徴とする請
    求項8記載のカラー歪曲補正装置。
  10. 【請求項10】 基準信号検出手段、制御手段、及びタ
    イミング発生手段は、集積化された1チップで構成され
    ることを特徴とする請求項5記載のTV受像機のカラー
    歪曲補正装置。
JP04056598A 1997-02-21 1998-02-23 Tv受像機のカラー歪曲補正方法及び装置 Expired - Fee Related JP3347282B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1019970005294A KR100233390B1 (ko) 1997-02-21 1997-02-21 티브이수상기의 칼라왜곡 보정 방법 및 장치
KR5294/1997 1997-02-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10262262A JPH10262262A (ja) 1998-09-29
JP3347282B2 true JP3347282B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=19497621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04056598A Expired - Fee Related JP3347282B2 (ja) 1997-02-21 1998-02-23 Tv受像機のカラー歪曲補正方法及び装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6249321B1 (ja)
JP (1) JP3347282B2 (ja)
KR (1) KR100233390B1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4087023B2 (ja) * 1998-09-22 2008-05-14 シャープ株式会社 ミリ波帯信号送受信システムおよびミリ波帯信号送受信システムを具備した家屋
US6515713B1 (en) * 1998-12-31 2003-02-04 Lg Electronics Inc. Method and apparatus which compensates for channel distortion
US20030021341A1 (en) * 2000-04-24 2003-01-30 Vigil Armando J. Method of effective backwards compatible ATSC-DTV multipath equalization through training symbol induction
US20080063041A1 (en) * 2006-09-08 2008-03-13 Noam Galperin Fast training equalization of a signal
US8073046B2 (en) * 2007-06-14 2011-12-06 Zoran Corporation Fast training equalization of a signal by using adaptive-iterative algorithm with main path phase correction
US20100231799A1 (en) * 2009-03-10 2010-09-16 Mediatek, Inc. Method and apparatus for reducing color noises
EP3767904A1 (en) * 2013-10-29 2021-01-20 Samsung Electronics Co., Ltd. A method and system using ternary sequences for simultaneous transmission to coherent and non-coherent recievers
US9508020B2 (en) * 2014-07-16 2016-11-29 Sony Corporation Image processing system with artifact suppression mechanism and method of operation thereof
US9307120B1 (en) * 2014-11-19 2016-04-05 Himax Imaging Limited Image processing system adaptable to a dual-mode image device
US10305677B2 (en) * 2017-06-29 2019-05-28 The Mitre Corporation Systems and method for estimating clock drift in underwater acoustic instruments

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5199922A (ja) * 1975-02-28 1976-09-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd
US4424533A (en) * 1981-07-10 1984-01-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Phase distortion detection circuitry for low cost automatic equalizer
US4434438A (en) * 1981-07-10 1984-02-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Low cost automatic equalizer
CA1305788C (en) * 1988-03-22 1992-07-28 Tatsuya Shiki Ghost canceling apparatus
JP2514854B2 (ja) * 1990-06-15 1996-07-10 パイオニア株式会社 映像信号のノイズ除去装置
US5177611A (en) * 1990-07-31 1993-01-05 Rca Licensing Corporation Method and apparatus for canceling quadrature distortion as for video signals having in-phase and quadrature phase components
JPH04167678A (ja) * 1990-10-29 1992-06-15 Victor Co Of Japan Ltd ゴースト除去装置
JP2677035B2 (ja) * 1991-03-14 1997-11-17 日本ビクター株式会社 ゴースト除去装置
US5361102A (en) * 1991-09-04 1994-11-01 Samsung Electronics Co., Ltd. System to cancel ghosts in NTSC television transmission
JP2697437B2 (ja) * 1991-11-28 1998-01-14 日本ビクター株式会社 ゴースト除去装置
US5363144A (en) * 1992-04-16 1994-11-08 Goldstar Co., Ltd. Television ghost canceling device
KR100189954B1 (ko) * 1992-06-04 1999-06-01 강진구 8필드 연속 고스트 제거 기준신호의 시작신호 검출방법
KR0126907B1 (ko) * 1992-12-29 1997-12-29 윤종용 적응적 신호레벨조절기능을 구비한 고스트제거장치
US5285280A (en) * 1993-03-19 1994-02-08 Industrial Technology Research Institute Division method and system for ghost cancellation
US5345273A (en) * 1993-03-19 1994-09-06 Industrial Technology Research Institute Ghost canceller with variable delay selector
US5386243A (en) * 1993-07-22 1995-01-31 Zoran Corporation Ghost signal cancellation system for television signals
US5619278A (en) * 1995-10-25 1997-04-08 U.S. Philips Corporation Method and apparatus for processing a ghost cancellation reference signal
JP3119584B2 (ja) * 1996-06-20 2000-12-25 日本電気株式会社 ゴースト除去装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR19980068610A (ko) 1998-10-26
JPH10262262A (ja) 1998-09-29
US6249321B1 (en) 2001-06-19
KR100233390B1 (ko) 1999-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6122015A (en) Method and apparatus for filtering digital television signals
KR950004460B1 (ko) Ntsc텔레비젼 전송에서 고스트를 제거하기 위한 시스템
JP3630635B2 (ja) 訓練シーケンスを用いた適応等化器用フィルタタップ長さ調整装置及び方法
JP3347282B2 (ja) Tv受像機のカラー歪曲補正方法及び装置
JP2006503482A (ja) マルチパス信号強度計
JPH03186019A (ja) 通信システムにおける信号分散特性を決定するための技術
JP3034842B2 (ja) サイマルキャスト受信機の同一チャネル干渉除去器及びその方法
JP3272678B2 (ja) Ntscアーチファクトを抽出するためにdtvパイロット搬送波を抑制するコームフィルターを用いたntsc干渉検出器
KR940011601B1 (ko) 직교 다중 신호 처리 장치
US8212934B2 (en) Method for processing an analog television signal
JP2590881B2 (ja) 波形歪検出方式及び受信装置
JP2570116B2 (ja) 送信装置
JP2570734B2 (ja) 波形歪検出方式及び受信装置
KR100283887B1 (ko) 고스트 제거 장치의 필터 계수 산출 방법
JP4368036B2 (ja) 映像信号処理回路
JP3226228B2 (ja) 波形等化回路
JP2570114B2 (ja) 送信装置
JP2537798B2 (ja) ゴ−スト除去用基準信号発生回路
KR0122747B1 (ko) 고스트 제거방법
KR0139158B1 (ko) 고스트제거기준(gcr)신호검출방법 및 그 장치
JPS63117571A (ja) テレビジョン信号の波形歪検出方式及び受信装置
JP2525465B2 (ja) ゴ―スト除去装置
Yang et al. A new GCR signal and its application
JPH0247157B2 (ja)
KR100282363B1 (ko) 디지털 텔레비전의 동기 신호 검출 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990907

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees