JP3272678B2 - Ntscアーチファクトを抽出するためにdtvパイロット搬送波を抑制するコームフィルターを用いたntsc干渉検出器 - Google Patents

Ntscアーチファクトを抽出するためにdtvパイロット搬送波を抑制するコームフィルターを用いたntsc干渉検出器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願は 35 U.S.C 119
(e)(1)に応じる米国特許出願第08/933,39
4号(1998年9月19日)の救済を要求する 35
U.S.C 111(a)下で出願され、それに後続して 35
U.S.C 111(a)に応じて仮出願に変更された完結出願
である。
【0002】本発明はディジタルテレビジョンシステム
に係り、特にNTSCアナログテレビジョン信号から同
一チャネル干渉(co-channel interference)が存在す
るかを判定するためのディジタルテレビジョン(DT
V)受信機に用いられる回路に関する。
【0003】
【従来の技術】1995年9月16日、ATSC(Adva
nced Television Subcommittee)により公表されたディ
ジタルテレビジョン(DTV)標準には、6MHz帯域
幅のテレビジョンチャネルでDTV信号を送信するため
の残留側波帯(VSB:Vestigial sideband)信号が開
示されている。DTV信号は米国内の米国テレビジョン
標準委員会(National Television SubCommittee、以下
“NTSC”という)のアナログテレビジョン信号の空
中波放送に最近使用される極超短波送信チャネル中の一
部チャネルで送信される。前記VSB DTV信号はそ
のスペクトルがNTSC同一チャネル干渉アナログTV
信号のスペクトルとインタリーブされるように設計され
る。DTV信号のシンボル周波数はNTSC色副搬送波
周波数の3倍であり、3.58MHz副搬送波周波数は
NTSC走査線速度の455/2倍に該当する。前記D
TV信号の主振幅変調側波帯周波数及びパイロット搬送
波は前記NTSCアナログTV信号の水平走査線速度の
1/4奇数倍で位置する。その結果、このDTV信号成
分は、NTSC同一チャネル干渉アナログTV信号の輝
度及び色成分エネルギーの偶数倍の属する前記NTSC
アナログTV信号の水平走査線速度の1/4奇数倍内に
属する。NTSCアナログTV信号の映像搬送波はテレ
ビジョンチャネルの下限周波数から1.25MHzオフ
セットされる。前記DTV信号の搬送波は、前記NTS
CアナログTV信号の水平走査線速度の59.75倍だ
け前記映像搬送波からオフセットされることにより、前
記DTV信号の搬送波がテレビジョンチャネルの下限周
波数から約309,877.6KHzの地点に位置す
る。したがって、前記DTV信号の搬送波は前記テレビ
ジョンチャネルの中間周波数から2,690,122.
4Hzの地点に位置する。
【0004】ディジタルテレビジョン標準における正確
なシンボルレートは、NTSCアナログTV信号の映像
搬送波からオフセットされた4.5MHz音声搬送波の
(684/286)倍に該当する。NTSCアナログT
V信号で水平走査線当たりのシンボル数は684であ
り、286はNTSCアナログTV信号の水平走査線速
度が乗算されてNTSCアナログTV信号の映像搬送波
からオフセットされた4.5MHzの音声搬送波を得る
ようにする因子である。前記シンボルレートはDTV信
号搬送波から5.381119MHzだけ伸びたVSB
信号に含まれる10.762238メガシンボル/秒で
ある。すなわち、前記VSB信号はテレビジョンチャネ
ルの下限周波数から5.690997MHzだけ伸びた
帯域に制限されることができる。
【0005】米国内のディジタルHDTV信号地上放送
のためのATSC標準は16:9の画面比(すなわち、
縦横比)を有する二つの高解像度テレビジョン(HDT
V)フォーマットのうち、いずれか一つを送信すること
ができる。ここで、一つのHDTVディスプレーフォー
マットでは、走査線当たりの1920個のサンプルと
2:1フィールドインターレースを有する30Hzフレ
ーム当たりの1080個の有効水平走査線が用いられ
る。もう一つのHDTVディスプレーフォーマットで
は、走査線当たりの1280個の輝度サンプルと60H
zフレーム当たりのテレビジョン映像の720個の順次
走査された走査線が用いられる。かつ、ATSC標準は
NTSCアナログテレビジョン信号と比較するとき、正
常的な解像度をもつ四つのテレビジョン信号の並列伝送
のようなHDTVディスプレーフォーマット以外のDT
Vディスプレーフォーマットの伝送を収容する。
【0006】米国内における地上放送中、残留側波帯
(VSB)振幅変調(AM)により伝送されるDTV
は、313個の時間的に連続するデータセグメント(co
nsecutive-in-time-data segments)からなる時間的に
連続する一連のデータフィールドを備える。前記データ
フィールドは、奇数番目のデータフィールドと後続の偶
数番目のデータフィールドがデータフレームを形成する
連続的に番号付けられたモジューロ2として見なされる
ことがある。フレーム速度は20.66フレーム/秒で
ある。各データセグメントは77.3マイクロ秒の持続
時間を有する。その結果、シンボルレートが10.76
MHzとなり、データセグメント当たり832個のシン
ボルが存在する。データの各セグメントは+S,−S,
−S及び+Sの連続値を有する四つのシンボルからなる
DDS(data-segment-synchronization:データセグメ
ント同期化)コードグループから始める。前記+S値は
最大の正(+)データ振幅以下の一レベルであり、−S
は最大の負(−)データ振幅以上の一レベルである。各
データフィールドの初期データセグメントは、チャネル
等化及び多重経路抑制過程のためにトレーニング信号を
符号化するDFS(data-field-synchronization:デー
タフィールド同期化)コードグループを含む。前記トレ
ーニング信号は、三つの63サンプルPNシーケンスを
随伴する511サンプル擬似雑音シーケンス(又はPN
(Pseudo−Noise)シーケンス)である。フィールド同
期化コードで63サンプルPNシーケンスの中央シーケ
ンスは各奇数番目のデータフィールドの第1ラインでは
第1論理規約に応じて伝送され、各偶数番目のデータフ
ィールドの第1ラインでは第2論理規約に応じて伝送さ
れるが、前記第1論理規約及び第2論理規約は相補関係
にある。
【0007】データセグメント内のデータは12個のイ
ンタリーブされたトレリスコードを用いてトレリス符号
化され、2/3速度の各トレリスコードはプリコーディ
ングされた符号化されていない1ビットを有する。前記
インタリーブされたトレリスコードは、近所で露出され
た自動車点火システムのような雑音ソースから発生する
バーストエラーの訂正に備えるリードソロモン順行エラ
ー訂正符号化過程を経る。前記リードソロモン符号化結
果は、前記トレリス符号化過程と区別されるシンボルプ
リコーディング(precoding)過程無しに行われる無線
伝送のための8レベル(3ビット/シンボル)の1次元
的シンボル符号化(one-dementional-constellation sy
mbol coding)として伝送される。前記リードソロモン
符号化結果は、プリコーディング過程無しに行われる有
線伝送のための16レベル(4ビット/シンボル)の1
次元的シンボル符号化として伝送される。前記VSB信
号は抑制変調比率に応じて振幅の変わるそれ自体の搬送
波を備える。
【0008】前記搬送波は規定された変調比率に対応す
る固定振幅のパイロット搬送波により取り替えられる。
このような固定振幅のパイロット搬送波は、前記VSB
信号をその応答として供給するフィルターに供給される
振幅変調側波帯を発生させる平衡変調器に印加された変
調電圧に直流成分シフトを導入することにより発生す
る。仮に、4ビットシンボル符号化の8個のレベルが搬
送波変調信号内に−7,−5,−3,−1,+1,+
3,+5及び+7の正規化値を有すると、パイロット搬
送波は1.25の正規化値を有する。+Sの正規化値は
+5であり、−Sの正規化値は−5となる。
【0009】DTV技術の初期開発段階において、DT
V放送装置がシンボルプリコーダーを送信機に使用する
かを決めるように求められると思われる。このようなシ
ンボルプリコーダーはシンボル発生回路に後続配置さ
れ、各々のDTV信号受信機のコームフィルターととも
に用いられる場合、シンボルの整合フィルタリングに備
える。前記コームフィルターは前記DTV信号受信機の
シンボルデコーダ回路のデータスライスに先行配置さ
れ、シンボルポストコーダ(symbol post-coder)とし
て動作する。放送装置におけるこのような決定は同一チ
ャネルNTSC放送局からの干渉が予想されるかにより
左右される。前記シンボルプリコーディング過程は、デ
ータフィールド同期化データが伝送されるデータライン
又はデータライン同期化コードグループのために用いら
れない。同一チャネル干渉はNTSC放送局から遠い場
所では減少し、電離層条件下では発生しやすく、太陽の
活動が活発な夏期では同一チャネル干渉の発生率は非常
に高くなる。このような干渉は非同一チャネルのNTS
C放送局では発生しない。仮に、放送有効視聴範囲の領
域内にNTSC干渉の発生可能性が存在すると、HDT
V信号がNTSC干渉から容易に分離されるようにする
シンボルプリコーダがHDTV放送装置に用いられると
推定される。したがって、コームフィルターは完全な整
合フィルタリングを行うためのDTV信号受信機のシン
ボルポストコーダとして用いられる。NTSC干渉の発
生可能性がない場合、DTV放送装置はシンボルプリデ
コーダの使用を中止すると推定される。したがって、フ
ラットスペクトル雑音(flat spectrum noise)により
トレリスデコーダのシンボル値に対して不正確な決定が
発生しないように、各々のDTV信号受信機の前記シン
ボルポストコーダは作動不能状態となる。
【0010】1993年11月9日、R.W.Citt
a氏などに対する米国特許第5,260,763号(発
明の名称:“Receiver post coder selection circui
t”)では、ポストコーダコームフィルターが選択的に
用いられる。前記コームフィルターはDTV信号受信機
内に用いられる復調器の複素出力信号の実(real)又は
同位相(in-phase)基底帯域成分(Iチャネル)に随伴
される同一チャネルNTSC干渉アーチファクトを抑制
する。
【0011】前記復調器応答のIチャネル成分における
アーチファクトの存在は、コームフィルタリングによる
NTSC同一チャネル干渉アーチファクトの抑制が可能
或いは不能状態となるように制御信号を自動展開するた
めに検出される。各データフィールド同期間隔で前記D
TV信号受信機のコームフィルタータイプのNTSC抑
制フィルターへの入力信号及び前記NTSC抑制フィル
ターからの出力信号は公知の各々の信号と比較され、前
記HDTV信号受信機内のメモリから引き出される。仮
に、前記入力信号と比較された最小限の結果が前記NT
SC抑制フィルターからの出力信号と比較された最小限
の結果より弱いエネルギーを有すると、これは予想受信
から変わる主原因がNTSC同一チャネルの干渉よりは
ランダム雑音であるということを示す。仮に、前記入力
信号と比較された最小限の結果が前記NTSC抑制フィ
ルターからの出力信号と比較された最小限の結果より強
いエネルギーを有すると、これは予想受信から変わる主
原因が不規則雑音よりはNTSC同一チャネル干渉であ
るということを示す。
【0012】1996年8月13日、K.S.Kim氏
などに対する米国特許第5,546,132号(発明の
名称:“NTSC INTERFERENCE DETECTOR”)には、前記干
渉の存在がIチャネルに対するNTSC抽出コームフィ
ルター応答で検出される場合、同一チャネルNTSC干
渉を抑制するためのポストコーダコームフィルターの使
用法が開示されている。前記米国特許第5,546,1
32号は、特にディジタルDTV信号受信機に用いられ
る復調器から供給される複素出力の仮想又は直交位相基
底帯域成分(Qチャネル)については開示していない。
VSB AM信号を基底帯域にシンクロダイン処理する
DTV信号受信機は、一般に(プリデコーディング技術
が送信機に用いられる場合、ポストコーディング過程以
後の)トレリスデコーディングのための受信Iチャネル
信号を供給する同位相同期検出器を備える復調器を用い
る。前記復調器はシンクロダインのための搬送波を供給
する局部発振器用の自動周波数及び位相制御(AFP
C:Automatic Frequency and Phase Control)信号を
発生させるため、低域通過フィルタリングされる受信Q
チャネル信号を供給する直角位相同期検出器をさらに備
える。1996年12月26日、C.B.Patel及
びA.L.R.Limberg氏などに対する米国特許
第5,479,449号(発明の名称:“HDTV VSB DET
ECTOR WITH BANDPASS TRACKER,AS FOR INCLUSION IN A
N HDTV RECEIVER”,三星電子株式会社に譲渡される)
を本明細書では参照する。感心の対象は特に、前記特許
第5,479,449号の図1に示した構成要素22−
27及び添付明細書に記載の該当説明部分である。この
ような要素は、VSB AMの最終中間周波数(IF)
信号の複素復調を行うための前記HDTV信号受信機に
用いられる。前記特許第5,479,449号はディジ
タル方式で行われる前記VSB AMの最終IF信号の
複素復調に関して開示しているが、ディジタルTV受信
機の設計においては、前記VSB AMの最終IF信号
の複素復調はアナログ方式により行われる。
【0013】米国特許第5,260,793号及び第
5,446,132号では、ポストコーディング動作は
実質的な同一チャネルNTSC干渉の発生する時期では
イエーブル(enable)状態となり、そうでなければディ
スエーブル(disable)状態となるが、その選択的なイ
エーブル状態のための制御信号は前記受信されたIチャ
ネル信号から展開される。同一チャネルNTSC干渉レ
ベルの決定は同一チャネルNTSC干渉を随伴する直流
バイアスにより複雑になるが、このような直流バイアス
はVSB AM DTV信号のパイロット搬送波の同位相
同期検出から発生する。これは、特に自動利得制御で同
位相同期検出により復旧される受信されたIチャネル信
号の振幅を正確に調節できないDTV信号受信機の問題
点となる。
【0014】NTSC信号の映像搬送波は6MHz帯域
幅の放送チャネルのエッジから1.25MHzの位置に
存在するが、地上無線放送のためのDTV信号用の搬送
波は6MHz帯域幅の放送チャネルのエッジから310
KHzの位置に存在する。同一チャネルNTSC信号
は、ディジタル情報を伝送する残留側波帯振幅変調(V
SB AM)の搬送波に対して対称的な振幅変調を示す
ことはない。したがって、DTV信号搬送波から940
KHz位置のNTSC映像搬送波のアーチファクト及び
その側波帯のアーチファクトは、基底帯域にシンクロダ
イン処理されたDTV信号では良好に取り除かれない。
もちろん、DTV信号搬送波から5.44MHz位置の
NTSC音声搬送波及びその側波帯のアーチファクトも
DTV信号では良好に取り除かれない。
【0015】1995年9月16日、ATSCで公表し
たディジタルテレビジョン標準は、NTSC同一チャネ
ル干渉を取り除くためにDTV信号受信機でコームフィ
ルタリング使用の結果として発生するポストコーディン
グを補償するようにDTV送信機の完全なデータシンボ
ルに対するプリコーディング技術の使用を禁止する。そ
の代わりに、トレリスデコーディング過程で初期シンボ
ルのみがプリコーディング処理される。このような過程
は、それ自体がデータスライス過程前にNTSC同一チ
ャネル干渉を取り除くためのコームフィルタリング過程
をDTV信号受信機が用いることを容易にする。データ
スライス過程前に、NTSC同一チャネル干渉のアーチ
ファクトを取り除かないDTV信号受信機は、強いNT
SC同一チャネル干渉状態下では良好な受信率を有する
ことはない。このような干渉状態は、DTV送信機から
離れているか、或いはアナログTV送信機が非常に近接
して位置するDTV受信機により発生することがある。
基底帯域にシンクロダイン処理されるDTV信号におい
て、同一チャネル干渉NTSCカラーTV信号の映像搬
送波のアーチファクトは59.75fHに存在する(fH
はそのような信号の水平走査周波数)。カラー副搬送波
のアーチファクトは287.25fHに存在し、変調さ
れないNTSC音声副搬送波のアーチファクトは34
5.75fHに存在する。
【0016】コームフィルタリング過程は、一部の実質
的な固定遅延により時々に分離されるFM搬送波のサン
プルの相関関係(又は反相関関係)が良好でないと発明
者が指摘することにより、搬送波周波数偏移範囲の大き
い周波数変調状態下で、特に周波数変調NTSC音声搬
送波のアーチファクトを抑制することにおいては満足す
べきでない。1998年5月5日、米国特許第5,74
8,226号(発明の名称:“DTV RECEIVER WITH FILT
ER IN I-F CIRCUITRY TO SUPPRESS FM SOUND CARRIER O
F CO-CHANNEL NTSC INTERFERING SIGNAL”)の内容を本
明細書で参照する。前記米国特許第5,748,226
号において、発明者は中間周波数増幅の全体帯域幅の確
立に使用されるフィルタリングを一部の同一チャネル干
渉NTSCアナログTV信号のFM音声搬送波の除去に
用いられることのように行うことを勧めている。
【0017】コームフィルタリング過程は、前記NTS
C映像搬送波のアーチファクト、低映像周波数及びカラ
ー搬送波に近接する色信号(chrominance signal)周波
数から基底帯域TV信号を分離させるのにより満足すべ
きである。これは、このようなアーチファクトが特定の
遅延間隔により分離されるサンプル間の良好な相関関係
を示すのみならず、他の特定の時間間隔により分離され
るサンプル間の良好な反相関関係を示す傾向があるから
である。
【0018】米国特許第5,748,226号におい
て、本発明者はNTSC同一チャネル干渉がデータスラ
イス動作に悪影響を及ぼす程度で十分に大きい場合、N
TSC同一チャネル干渉を抑制するためにコームフィル
タリング機能を備えたDTV信号受信機で先行データス
ライス動作の使用を支援する。本発明者は、シンボルデ
コーディング過程においてコームフィルタリング動作時
のシンボル符号化時に前記コームフィルタリング動作効
果の補償方法を示す。この際、このような決定がNTS
C同一チャネル干渉を抑制するためのコームフィルタリ
ング動作の選択的な使用の制御に用いられるように、N
TSC同一チャネル干渉が許容可能に小さい規定値より
何時大きくなるか、その時期を決めることが有用であ
る。
【0019】NTSC同一チャネル干渉は、NTSC同
一チャネル干渉が複素出力信号の実又は同位相基底帯域
成分(Iチャネル)に出現するごとにDTV信号受信機
に用いられる復調器の複素出力信号の仮想又は直角位相
基底帯域成分(Qチャネル)に現れる。したがって、N
TSC干渉検出器は、そのNTSC抽出フィルターが受
信Iチャネル信号よりは受信Qチャネル信号に応答する
ように配置されることができる。仮に、NTSC同一チ
ャネル干渉によりトレリスデコーダに後続配置されるリ
ードソロモンデコーダにより訂正される受信等化Iチャ
ネル信号のトレリスデコーディング処理時に多すぎるエ
ラーが発生すると、前記NTSC同一チャネル干渉は相
当量となる。相当量のNTSC同一チャネル干渉が前記
受信Qチャネル信号に随伴されるかを判定することによ
り、相当量のNTSC同一チャネル干渉が前記受信Iチ
ャネル信号に随伴されるかが推論的に判定される。NT
SC同一チャネル干渉レベルの正確な判定はより単純化
する傾向があるが、それは同期検出装置がパイロット搬
送波で位相同期を達成した後、前記VSB AM DTV
信号のパイロット搬送波の直角位相同期検出から直流
イアスが根本的に発生しないからである。
【0020】前記パイロット搬送波の同期検出から発生
する直流バイアスに敏感でないNTSC同一チャネル干
渉検出器は、本明細書に開示される本発明の解決課題、
すなわち本発明の目的の対象である。前記NTSC同一
チャネル干渉検出器は、パイロット搬送波の同期検出か
ら発生する直流バイアスを抑制する等化フィルターの必
要性を排除したまま、相当量のNTSC同一チャネル干
渉が受信Iチャネル信号に随伴されるかを直接的に判定
可能にする。ゼロ周波数で応答する等化フィルターより
は前記等化フィルターを行うことが困難である。かつ、
ゼロ周波数で応答しない等化フィルターはDTV信号受
信機の設計時、AGC(automatic-gain-control:自動
利得制御)及びAFPC(automatic-frequency-and-ph
ase-control:自動周波数及び位相制御)ループを妨げ
ることがある。NTSC同一チャネル干渉の量が相当量
となるかを判定するために前記受信Qチャネル信号に応
答するDTV信号受信機において、パイロット搬送波の
同期検出により発生する直流バイアスに敏感でないNT
SC同一チャネル干渉検出器は依然として有用である。
このようなNTSC同一チャネル干渉検出器はDTV信
号受信機等化の初期調節時に連続性を提供する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、残留側波帯振幅変調搬送波として受信され、場合に
より望ましくない強度の同一チャネル干渉アナログテレ
ビジョン信号を随伴しやすいディジタルテレビジョン信
号を受信するためのディジタルテレビジョン信号受信機
を提供することにある。
【0022】
【課題が解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、残留側波帯振幅変調搬送波として受信さ
れ、場合により望ましくない強度の同一チャネル干渉ア
ナログテレビジョン信号を随伴しやすいディジタルテレ
ビジョン信号を受信するためのディジタルテレビジョン
信号受信機において、増幅された残留側波帯振幅変調デ
ィジタルテレビジョン信号を供給するための増幅器回路
と、少なくとも一つの基底帯域信号を供給するために前
記増幅された残留側波帯振幅変調ディジタルテレビジョ
ン信号に応答する復調回路と、Iチャネル基底帯域信号
を前記復調回路から供給される入力信号として受信する
ように連結され、前記Iチャネル基底帯域信号をシンボ
ルデコーディング処理してシンボルデコーディング結果
値を発生させるシンボルデコーディング装置であって、
シンボルデコーディングされる前記Iチャネル基底帯域
信号に随伴される同一チャネル干渉アナログテレビジョ
ン信号の所定のアーチファクトを抑制し、前記シンボル
デコーディング装置が相当量の同一チャネルNTSC干
渉の存在を指示する所定の信号を受信するときのみ動作
可能に選択的に作動するフィルターを有するシンボルデ
コーディング装置と、前記シンボルデコーディング装置
から発生する結果に対するシンボルデコーディング処理
時のエラーを訂正するためのエラー訂正回路と、前記復
調回路から追加基底帯域入力信号を受信するように連結
され、その入力信号として受信する基底帯域信号のシス
テム特性直流分から影響を受けない方式の同一チャネ
ル干渉検出器とを備え、前記同一チャネル干渉検出器
は、前記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の
同期検出により発生するアーチファクトは抑制され、
つ前記搬送信号の同期検出により発生するシステム特性
の直流分が抑制されるNTSC除去コームフィルター応
を発生させるために、前記追加基底帯域入力信号をそ
第1差動遅延量と結合する第1コームフィルターと、
前記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期
検出により発生するアーチファクトは強化させ、前記搬
送波の同期検出により発生するシステム特性の直流分が
抑制されるNTSC選択コームフィルター応答を発生さ
せるために、前記追加基底帯域入力信号をその第2差動
遅延量と結合する第2コームフィルターとからなり、第
1振幅検出応答が発生するように前記NTSC除去コー
ムフィルター応答の振幅を検出するための第1振幅検出
器と、第2振幅検出応答が発生するように前記NTSC
選択コームフィルター応答の振幅を検出するための第2
振幅検出器と、前記第1振幅検出応答と前記第2振幅検
出応答を比較して前記第1及び第2振幅検出応答に規定
量以上の差が発生する場合、前記相当量のNTSC同一
チャネル干渉が存在するということを示す前記信号を供
給するための振幅比較器とをさらに備えることを特徴と
する。
【0023】前記DTV信号受信機は先行配置される回
路のシステム特性直流分に敏感でないタイプの同一チ
ャネル干渉検出器を備える。前記DTV信号受信機は増
幅された残留側波帯振幅変調ディジタルテレビジョン信
号を供給するための増幅器回路と、同一チャネル干渉検
出器にその入力信号として供給される少なくとも一つの
基底帯域信号を供給するために前記増幅された残留側波
帯振幅変調ディジタルテレビジョン信号に応答する復調
回路とを備える。前記少なくとも一つの基底帯域信号は
前記DTV信号受信機に内蔵されるシンボルデコーディ
ング装置に供給され、一部の同一チャネル干渉アナログ
テレビジョン信号のアーチファクトを含むIチャネル基
底帯域信号を備える。前記シンボルデコーディング装置
は、シンボルデコーディングされる前記Iチャネル基底
帯域信号に随伴される同一チャネル干渉アナログテレビ
ジョン信号のアーチファクトを抑制するために選択的に
動作するフィルターを備える。このようなフィルターは
前記シンボルデコーディング装置が相当量のNTSC同
一チャネル干渉の存在を示す信号を受信する。前記DT
V信号受信機に内蔵されるエラー訂正回路は、前記シン
ボルデコーディング装置におけるシンボルデコーディン
グ結果に発生するエラーを訂正するように連結される。
同一チャネル干渉検出器は次のような構成を有する。第
1コームフィルターは前記同一チャネル干渉検出器に入
力信号として供給される一つの基底帯域信号を第1差動
遅延量に応じて一つの基底帯域信号と差動結合してNT
SC除去コームフィルター応答を発生させる。このよう
NTSC除去コームフィルター応答により、前記搬送
波の同期検出により発生するシステム特性の直流分及び
前記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期
検出により発生するアーチファクトが抑制される。第2
コームフィルターは前記同一チャネル干渉検出器に入力
信号として供給される一つの基底帯域信号を第2差動遅
延量に応じて一つの基底帯域信号と差動結合してNTS
C選択コームフィルター応答を発生させる。このような
NTSC選択コームフィルター応答により、前記搬送波
の同期検出により発生するシステム特性の直流分は抑制
され、前記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号
の同期検出により発生するアーチファクトは強化され
る。第1振幅検出器は第1振幅検出応答が発生するよう
に前記NTSC除去コームフィ ルター応答の振幅を検出
し、第2振幅検出器は第2振幅検出応答が発生するよう
に前記NTSC選択コームフィルター応答の振幅を検出
する。振幅比較器は前記第1振幅検出応答と前記第2振
幅検出応答を比較して前記第1及び第2振幅検出応答に
規定量以上の差が発生する場合、前記相当量のNTSC
同一チャネル干渉が存在するということを示す信号を供
給する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に参照して本発
明の望ましい実施の形態を詳しく説明する。尚、図中の
共通部分には同じ参照符号を付して説明する。以下の説
明においては、本発明と関連付けられていない公知の構
成要素の機能説明を省略する。電子設計分野の当業者が
理解していることのように、添付図面の回路では動作順
序を正確にするためのシミング(shimming)遅延部が挿
入される。特定のシミング遅延要件に関して非正常的な
ものがあれば、本明細書ではその説明を省略する。
【0025】図1はディジタルビデオカセットレコーダ
(DVCR)によるレコーディング又はテレビジョンセ
ットにおけるMPEG−2デコーディング及びディスプ
レーに好適なエラー訂正データの復元に使用するディジ
タルテレビジョン信号受信機を示している。図1のDT
V信号受信機は受信アンテナ8からテレビジョン放送信
号を受信するが、アンテナの代わりにケーブルネットワ
ークからも信号を受信することができる。前記テレビジ
ョン放送信号はDTV受信機“フロントエンド”10に
入力信号として供給される。前記DTV受信機“フロン
トエンド”10は、一般に無線周波数テレビジョン信号
を残留側波帯DTV信号を得るための中間周波数(I
F)増幅器チェーン12に入力信号として供給されるI
Fテレビジョン信号に変換するための無線周波数増幅器
及び第1検出器を備える。前記DTV信号受信機は、前
記第1検出器により極超短波(UHF:ultra-high-fre
quency)帯域に変換されたDTV信号を増幅するための
IF増幅器、前記増幅されたDTV信号を超短波(VH
F:very-high-frequency)帯域に変換するための第2
検出器及び前記VHF帯域に変換されたDTV信号を増
幅するための他のIF増幅器を備えるIF増幅器チェー
ン12を有する複数の変換方式から構成されることが望
ましい。仮に、基底帯域への復調がディジタル方式によ
り行われると、前記IF増幅器チェーン12は前記増幅
されたIF信号を基底帯域に近い最終のIF帯域に変換
するための第3検出器をさらに備える。
【0026】SAW(surface-acoustic-wave)フィル
ターはチャネル選択応答を形成し、隣接チャネルを取り
除くように前記UHF帯域のためのIF増幅器で使用さ
れることが望ましい。このようなSAWフィルターは、
類似周波数及び固定振幅を持つパイロット搬送波及びV
SB DTV信号の抑制搬送波周波数から5.38MH
z位置で迅速にカットオフする。したがって、前記SA
Wフィルターはある同一チャネル干渉アナログTV信号
の周波数変調された音声搬送波を取り除く。前記IF増
幅器チェーン12で同一チャネル干渉アナログTV信号
のFM音声搬送波を取り除くことにより、基底帯域シン
ボルを復元するために最終IF信号の検出時に発生する
搬送波のアーチファクトが防止され、シンボルデコーデ
ィング時に前記基底帯域シンボルのデータスライスを干
渉する前記アーチファクトを予測することができる。前
記アーチファクトの防止は、特に前記コームフィルター
における差動遅延が数個のシンボル周期より多い場合、
データスライス以前のコームフィルタリングにより達成
されることより良好である。
【0027】前記IF増幅器チェーン12で発生する最
終のIF出力信号は、実基底帯域信号及び仮想基底帯域
信号を復元するために最終のIF帯域の残留側波帯振幅
変調DTV信号を復調する複素復調器14に供給され
る。このような復調は、例えば米国特許第5,479,
449号に記載のように少ないメガサイクル範囲の最終
のIF帯域のアナログ−ディジタル変換以後、ディジタ
ル方式により行われることもできる。これとは異なり、
前記復調はアナログ方式でも行われるが、この場合、そ
の結果は通常的に他の処理過程を容易にするためにアナ
ログ−ディジタル変換過程を経る。複素復調は同位相
(I)同期復調及び直交位相(Q)同期復調により行わ
れることが望ましい。前記復調過程のディジタル結果値
は一般に8ビット程度の精度を有するが、データのNビ
ットを符号化する2Nレベルのシンボルを示す。最近、
2Nは図1のDTV信号受信機が前記アンテナ8を通し
て空中波放送を受信する場合は8であり、図1のDTV
信号受信機が有線放送を受信する場合には16である。
本発明は地上の空中波放送受信と関連付けられており、
図1は受信された有線送信信号に対するシンボルデコー
ディング及びエラー訂正デコーディング機能を提供する
DTV信号受信機の一部回路を示すことではない。
【0028】シンボル同期化及び等化回路16は少なく
とも複素復調器14から位相整合(Iチャネル)基底帯
域信号のディジタル化した実際のサンプルを受信する。
かつ、図1のDTV信号受信機で前記回路16は直交位
相(Qチャネル)基底帯域信号のディジタル化した仮想
のサンプルを受信する。前記シンボル同期化及び等化器
回路16は受信された信号でゴースト及びチルト(ghos
t and tilt)を補償する調節可能な加重係数を有するデ
ィジタルフィルターを備える。前記シンボル同期化及び
等化回路16はシンボル同期化又は“脱回転”のみなら
ず、振幅等化及びゴースト除去機能も提供する。振幅等
化前にシンボル同期化が行われるシンボル同期化及び等
化回路は米国特許第5,479,449号に開示されて
いる。そのような設計において、前記復調器14は実基
底帯域信号及び仮想基底帯域信号を含むオーバーサンプ
リングされた復調器応答を前記シンボル同期化及び等化
回路16に供給する。シンボル同期化後、前記オーバー
サンプリングされたデータは正常シンボルレートで基底
帯域のIチャネル信号を抽出し、振幅等化及びゴースト
除去に用いられるディジタルフィルタリングによりサン
プルレートを減少させるために、デシメート(decimate
d)処理される。振幅等化過程がシンボル同期化過程に
先行するシンボル同期化及び等化回路において、“脱回
転”又は“位相トラッキング”もディジタル信号受信機
の設計分野の技術者には公知のものである。
【0029】前記シンボル同期化及び等化回路16の出
力信号の各サンプルは約10ビットに分解されるが、実
は(2N=8)レベルのうち一つを示すアナログシンボ
ルをディジタル形態として説明したものである。前記シ
ンボル同期化及び等化回路16の出力信号は各種の公知
方法のうちいずれか一つの方法により利得制御処理され
てシンボルに対する理想的なステップレベルが知られ
る。このような利得制御の応答速度は非常に速いので、
一種の利得制御方法により前記複素復調器14から供給
された実基底帯域信号の直流成分が+1.25の正規化
レベルに調整される。
【0030】このような利得制御方法は、一般に米国特
許第5,479,449号に開示されており、1997
年6月3日、C.B.Patel氏などに対する米国特
許第5,573,454号(発明の名称:“AUTOMATIC
GAIN CONTROL OF RADIO RECEIVER FOR RECEIVING DIGIT
AL HIGH-DEFINITION TELEVISION SIGNALS”)により詳
しく開示されている。
【0031】前記シンボル同期化及び等化回路16の出
力信号は、等化された基底帯域Iチャネル信号からデー
タフィールド同期化情報F及びデータセグメント同期化
情報Sを復元するデータ同期検出回路18にその入力信
号として供給される。これとは異なり、前記データ同期
検出回路18の入力信号は等化過程以前に得られる。
【0032】前記シンボル同期化及び等化回路16から
出力信号として供給された正常シンボルレートの前記等
化Iチャネル信号のサンプルは、NTSC除去コームフ
ィルター20にその入力信号として印加される。前記コ
ームフィルター20は、2Nレベルシンボルの差動遅延
ストリーム対を発生させるための第1遅延装置201
と、前記コームフィルター20の応答が発生するように
前記差動遅延シンボルストリームを線形的に組み合わせ
るための第1線形結合器202とを備える。米国特許第
5,260,793号に記載のように、前記第1遅延装
置201は12個の2Nレベルシンボルの周期と同一の
遅延を提供し、前記第1線形結合器202は減算器とな
り得る。前記コームフィルター20の出力信号の各サン
プルは約10ビット程度に分解されるが、実は(4N−
1)=15レベルのうち一つを示すアナログシンボルを
ディジタル形態として説明したものである。
【0033】その入力信号の直流バイアス成分(すなわ
ち、ディジタルサンプル形態のシステム特性直流分
(direct term))を抑制するように前記シンボル同期
化及び等化回路16が設計されると思われる。前記コー
ムフィルター20の入力信号として供給される前記シン
ボル同期化及び等化回路16の出力信号の各サンプル
は、正規化レベル−7,−5,−3,−1,+1,+
3,+5,+7のうち一つを示すアナログシンボルをデ
ィジタル形態として説明したものである。このシンボル
レベルは“奇数”シンボルレベルと名づけられ、奇数レ
ベルデータスライーサ22により検出されて000,0
01,010,011,100,101及び111の中
間シンボルデコーディング結果をそれぞれ発生する。
【0034】前記コームフィルター20の出力信号の各
サンプルは、次のような正規化レベル−14,−12,
−10,−8,−6,−4,−2,0,+2,+4,+
6,+8,+10,+12,+14の一つを示すアナロ
グシンボルのディジタル形態である。このシンボルレベ
ルは“偶数”シンボルレベルと名づけられ、偶数レベル
データスライーサ24により検出されて001,01
0,011,100,101,110,111,00
0,001,010,011,100,101,110
及び111のプリコーディングされたシンボルデコーデ
ィング結果をそれぞれ発生する。
【0035】前記データスライーサ22,24は、詳細
な説明で上述した観点から、いわゆる“hard decisio
n”形態で構成されるか、ビタビデコーディング方式を
行うのに用いられる、いわゆる“soft decision”の形
態でも構成されることができる。回路の位置を変更し、
そのスライス範囲を修正するバイアスを提供するための
マルチプレクサ連結部を用いて前記奇数レベルデータス
ライーサ22及び偶数レベルデータスライーサ24を単
一データスライーサに取り替える配置状態が可能である
が、このような配置は動作の複雑性により望ましくな
い。
【0036】前記シンボル同期化及び等化回路16はそ
の入力信号の直流バイアス成分(ディジタルサンプル形
態のシステム特性直流分)を抑えるように設計される
と思われるが、前記直流バイアス成分は+1.25の正
規レベルをもち、パイロット搬送波の検出により前記複
素復調器14から供給された実基底帯域信号で現れる。
実際、前記シンボル同期化及び等化回路16はその入力
信号の直流バイアス成分を保存するように設計されるこ
とにより、少なくとも部分的には、前記シンボル同期化
及び等化回路16の等化フィルターの設計は単純化す
る。したがって、前記奇数レベルデータスライーサ22
のデータスライスレベルは、その入力信号としてデータ
ステップに随伴される直流バイアス成分を考慮するよう
にオフセットされる。前記第1線形結合器202が減算
器の場合、前記シンボル同期化及び等化回路16がその
入力信号のシステム特性直流分を抑制又は保存するよ
うに設計されるかは、前記偶数レベルデータスライーサ
24のデータスライスレベルと関連付けてみるとあまり
重要ではない。しかしながら、前記第1遅延装置201
により提供された差動遅延が選択されて前記第1線形結
合器202が加算器となる場合、前記偶数レベルデータ
スライーサ24のデータスライスレベルはその入力信号
としてデータステップに随伴される二倍の直流バイアス
成分を考慮するようにオフセットされるべきである。
【0037】シンボル間の干渉抑制コームフィルター2
6は、前記コームフィルター20により流入されたIS
I(intersymbol interference:シンボル間の干渉)の
抑制されるフィルター応答を発生させるため、前記デー
タスライーサ22,24に後続配置されて使用される。
前記ISI抑制コームフィルター26は、3入力マルチ
プレクサ261,第2線形結合器262及び前記NTS
C除去コームフィルター20の前記第1遅延装置201
の遅延と同一の遅延を有する第2遅延装置263を備え
る。前記第2線形結合器262は、前記第1線形結合器
202が減算器の場合はモジューロ8加算器となり、前
記第1線形結合器202が加算器の場合はモジューロ8
減算器となる。前記第1線形結合器202及び第2線形
結合器262は関連サンプルレートを十分に支援するた
めの線形組み合わせ動作を向上させるため、各々のRO
M(Read Only Memory)から構成されることもできる。
前記マルチプレクサ261の出力信号は前記ISI抑制
コームフィルター26の応答を提供し、前記第2遅延装
置263により遅延される。前記第2線形結合器262
は前記偶数レベルデータスライーサ24からプリコーデ
ィングされたシンボルデコーディング結果を前記第2遅
延装置263の出力信号と結合する。
【0038】前記マルチプレクサ261の出力信号はコ
ントローラー28から前記マルチプレクサ261に供給
される第1、第2及び第3状態のマルチプレクサ制御信
号に応答して選択されることのように、前記マルチプレ
クサ261に印加される3種の入力信号のうちいずれか
一つを出力する。前記マルチプレクサ261の第1入力
ポートは、前記等化基底帯域Iチャネル信号からのデー
タフィールド同期化情報F及びデータセグメント同期化
情報Sが前記データ同期検出回路18により復元される
とき、前記コントローラー28内のメモリから供給され
る理想的なシンボルデコーディング結果を受信する。前
記コントローラー28は、前記復元時間に前記第1状態
のマルチプレクサ制御信号を前記マルチプレクサ261
に供給して前記コントローラー28内のメモリから供給
される理想的なシンボルデコーディング結果をその出力
信号の最終のコーディング結果として供給するように前
記マルチプレクサ261を調節する。前記奇数レベルデ
ータスライーサ22は中間シンボルデコーディング結果
をその出力信号として前記マルチプレクサ261の第2
入力ポートに供給する。前記マルチプレクサ261は前
記第2状態のマルチプレクサ制御信号により調節されて
中間シンボルデコーディング結果を最終のコーディング
結果として出力する。前記第2線形結合器262はIS
I抑制フィルタリングされたシンボルデコーディング結
果をその出力信号として前記マルチプレクサ261の第
3入力ポートに供給する。前記マルチプレクサ261は
前記第3状態のマルチプレクサ制御信号により調節され
てISI抑制フィルタリングされたシンボルデコーディ
ング結果を最終のコーディング結果として出力する。前
記ISI抑制コームフィルター26のISI抑制フィル
タリングされたシンボルデコーディング結果から発生す
る実行エラーは、データ同期検出回路18がデータフィ
ールド同期化情報F及びデータセグメント同期化情報S
を復元するとき、前記コントローラー28内のメモリか
ら供給される理想的なシンボルデコーディング結果をフ
ィードバック処理することにより、減少される。
【0039】前記ISI抑制コームフィルター26の前
記マルチプレクサ261の出力信号は、トレリスデコー
ダ回路32に印加するためにデータアセンブラ30によ
りアセンブリングされた3並列ビット群からなる最終の
シンボルデコーディング結果を含む。一般に、前記トレ
リスデコーダ回路32は12個のトレリスデコーダを使
用する。前記トレリスデコーディング結果は逆変換のた
めに前記トレリスデコーダ回路32からデータディイン
タリーバー回路34に供給される。バイトパーシング
(byte parsing)回路36は前記データディインタリー
バー回路34の出力信号をリードソロモンエラー訂正符
号化バイトに変換してリードソロモンデコーダ回路38
に印加する。前記リードソロモンデコーダ回路38はリ
ードソロモンデコーディング動作を行い、データディラ
ンダム化器40に供給されるエラー訂正されたバイトス
トリームを発生させる。前記データディランダム化器4
0は再生データを前記受信機の残余構成要素(図示せ
ず)に供給する。完全なDTV受信機の前記残余構成要
素はパケット分類器、音声デコーダ、MPEG−2デコ
ーダなどの構成要素を含む。ディジタルテープレコーダ
/再生器に内蔵されるDTV受信機の残余構成要素はデ
ータ記録形式に変換するための回路を含む。
【0040】入力信号の直流バイアス成分に敏感でない
NTSC同一チャネル干渉検出器44は、図1のDTV
信号受信機で基底帯域Iチャネル信号であるその入力信
号にあるNTSC同一チャネル干渉で発生するアーチフ
ァクトの強度の検出に用いられる。
【0041】前記NTSC同一チャネル干渉検出器44
は、NTSC同一チャネル干渉が前記奇数レベルデータ
スライーサ22により行われるデータスライス過程で不
正確なエラーを発生させる程度で十分な強度を有してい
るかを示す表示を前記コントローラー28に供給する。
仮に、前記検出器44が前記NTSC同一チャネル干渉
が前記強度を有してしないと表示すると、前記コントロ
ーラー28は大部分の時間には前記第2状態のマルチプ
レクサ制御信号を前記マルチプレクサ261に供給す
る。このような場合が発生しない時期はデータフィール
ド同期化情報F及びデータセグメント同期化情報Sが前
記データ同期検出回路18により復元される時期であ
り、したがって、前記コントローラ28は前記第1状態
のマルチプレクサ制御信号を前記マルチプレクサ261
に供給する。前記マルチプレクサ261は前記奇数レベ
ルデータスライーサ22から供給された中間シンボルデ
コーディング結果をその出力信号として再生させるよう
に前記第2状態のマルチプレクサ制御信号により調節さ
れる。
【0042】仮に、前記検出器44が前記NTSC同一
チャネル干渉が前記データスライーサ22により行われ
るデータスライス過程で不正確なエラーを発生させる程
度で十分な強度を有すると表示すると、前記コントロー
ラー28は大部分の時間には前記第3状態のマルチプレ
クサ制御信号を前記マルチプレクサ261に供給する。
このような場合が発生しない時期はデータフィールド同
期化情報F及びデータセグメント同期化情報Sが前記デ
ータ同期検出回路18により復元される時期であり、し
たがって、前記コントローラ28は前記第1状態のマル
チプレクサ制御信号を前記マルチプレクサ261に供給
する。前記マルチプレクサ261は前記第2線形結合器
262で発生して第2線形結合の結果として提供される
ISI抑制フィルタリングされたシンボルデコーディン
グ結果をその出力信号として再生させるように第3状態
のマルチプレクサ制御信号により調節される。
【0043】図2は、同一チャネルNTSC干渉を抑え
るためのコームフィルタリング過程の利用可否に応じて
図1のDTV信号受信機における等化過程の修正方法を
示すフローチャートである。本発明者は基底帯域シンボ
ルコーディング過程で同一チャネルNTSC干渉のアー
チファクトが存在することにより、仮にこのアーチファ
クトを取り除くための特別の処置が行われなければ、等
化フィルターカーネル係数の計算時にエラーが発生する
こともあると指摘している。
【0044】初期段階S1において、DTV信号の複素
復調過程は図1のDTV信号受信機の複素復調器14に
より連続的に行われて、受信されたIチャネル基底帯域
信号と、前記受信されたIチャネル基底帯域信号と直交
関係にある受信されたQチャネル基底帯域信号が分離さ
れる。図1のDTV信号受信機における前記NTSC同
一チャネル干渉検出器44により連続的に行われる判定
段階S2では、相当量のNTSC同一チャネル干渉が前
記受信されたIチャネル基底帯域信号に随伴されるかが
判定される。
【0045】DTV信号受信機における相当量の同一チ
ャネルNTSC干渉は、トレリスデコーディング過程中
に発生するエラーの回数によりトレリスデコーディング
過程以後の2次元のリードソロモンデコーディング過程
のエラー訂正能力が大幅に超過されるレベルである。正
常的なバックグラウンド雑音のある受信状況下では、復
元されたデータに相当数のビットエラーが発生する。特
殊設計されたDTV信号受信機における相当量の同一チ
ャネルNTSC干渉はその原形に対する実験により容易
に決められる。
【0046】前記判定段階S2で微量の同一チャネルN
TSC干渉が前記受信されたIチャネル基底帯域信号に
随伴されると判定されると、ディジタル等化フィルター
のカーネル加重値を調節する段階S3と、前記段階S3
で発生した等化フィルター応答をシンボルデコーディン
グする段階S4が行われる。前記カーネル加重値を調節
する段階S3は、前記ディジタル等化フィルターが前記
Iチャネル基底帯域信号に整合された応答を供給するよ
うに行われる。前記等化フィルター応答をシンボルデコ
ーディングする段階S4が行われることにより、エラー
訂正のためにシンボルデコーディング結果をトレリスデ
コーディング処理する後続段階S5で用いられるシンボ
ルデコーディング結果が発生する。次に、トレリスデコ
ーディングの結果としてエラー訂正のためにリードソロ
モンデコーディング過程を行うS6段階が行われた後、
リードソロモンデコーディングの結果をディフォーマッ
トするためのS7段階が行われる。
【0047】一方、前記判定段階S2において、多量の
同一チャネルNTSC干渉が前記受信されたIチャネル
基底帯域信号と同時に発生すると判定されると、段階S
8では適宜のコームフィルターを用いて受信されたIチ
ャネル基底帯域信号をコームフィルタリングする。段階
S9では、直列処理されたディジタル等化フィルターと
コームフィルターの応答を前記フィルターカスケード用
の理想的な応答に一致させるために前記ディジタル等化
フィルターのカーネル加重値が調節される。前記フィル
ターカスケードの応答をシンボルデコーディングするた
めの段階S10の遂行後、前記シンボルデコーディング
応答をポストコーディングするための段階S11が行わ
れてトレリスデコーディング過程を行う段階S5で使用
される訂正シンボルデコーディング結果を得ることがで
きる。次に、前記トレリスデコーディングの結果として
エラー訂正のためのリードソロモンデコーディング段階
S6及びリードソロモンデコーディング結果をディフォ
ーマットする段階S7が行われる。
【0048】ディジタル等化フィルター応答を等化する
段階S3でディジタル等化フィルターのカーネル加重値
の調節に用いられる補助方法は従来の技術によるディジ
タル等化フィルターのカーネル加重値の調節方法と類似
している。このような調節は、受信データフィールド同
期化コード又はその規定コード部の離散フーリエ変換
(DFT:Discrete Fourier Transform)を計算し、前
記受信データフィールド同期化コード又はその規定コー
ド部を理想的なデータフィールド同期化コード又はその
規定コード部のDFTに分割してDTV伝送チャネルの
DFTを決めることにより可能である。前記DTV伝送
チャネルのDFTは最も長い期間に対して正規化してチ
ャネルが特性化し、前記ディジタル等化フィルターのカ
ーネル加重値が選択されてチャネルを特性化する正規化
DFTが補完される。このような調節方法は、例えば、
1994年7月19日、C.B.Patel氏などに対
する米国特許第5,331,416号(発明の名称:
“METHODS FOR OPERATING GHOST-CANCELLATION CIRCUIT
RY FOR TV RECEIVER OR VIDEO RECORDER”)により詳し
く開示されている。この方法は、初期の調節が適応同期
化を用いることより迅速に行われるので、ディジタル等
化フィルターのカーネル加重値の初期調節用として望ま
しい。前記ディジタル同化フィルターのカーネル加重値
を初期に調節した後、適応等化方法が優先的に選択され
る。適応等化を行うためのブロックLMS方法は、19
97年7月15日、J.Yang氏などに対する米国特
許第5,648,987号(発明の名称:“RAPID-UPDA
TE ADAPTIVE CHANNEL-EQUALIZATIONFILTERING FOR DIGI
TAL RAPID RECEIVERS,SUCH AS HDTV RECEIVERS”)に
開示されている。適応等化過程を行うための連続LMS
方法は、1997年4月4日、A.L.R.Limbe
rg氏などに対する米国特許出願第08/832,67
4号(発明の名称:“DYNAMICALLY ADAPTIVE EQUALIZER
SYSTEM AND METHOD”)に開示されている。
【0049】段階S9において、前記直列連結されたデ
ィジタル等化フィルターとコームフィルターの応答を前
記フィルターカスケードのための理想的な応答と一致さ
せるように前記ディジタル等化フィルターのカーネル加
重値を調節するための補助方法を行うためにDFTが用
いられる。前記DFTは、特に適応等化過程に変換する
まえにDFS(data-field-synchronization:データフ
ィールド同期化)コード又はトレーニング信号のその規
定部分の使用に基づく高速の初期等化過程を行う場合に
有用である。NTSCアーチファクトを取り除くための
コームフィルター20によりコームフィルタリングされ
ることのように、受信DFSコード又はその規定コード
部のDFT(離散フリーエ変換)が計算される。その
後、前記DFTはコームフィルタリングされることのよ
うに前記理想的なDFSコード又はその規定コード部の
DFTを理想的なデータフィールド同期化コード又はそ
の規定コード部のDFTに分割することにより、DTV
伝送チャネルの特性を示すDFTを決めることができ
る。前記DTV伝送チャネルのDFTは最も長い期間に
対して正規化してチャネルが特性化し、前記ディジタル
等化フィルターのカーネル加重値が選択されてチャネル
を特性化させる正規化DFTが補完される。前記ディジ
タル等化フィルターのカーネル加重値の初期調節後、適
応等化方法を用いることが望ましい。このような適応等
化方法は、NTSCアーチファクトを取り除くための前
記コームフィルター20を用いて可能な有効信号状態の
数が二倍となるいうことから、NTSC同一チャネル干
渉のアーチファクトが微量の場合に使用される方法とは
異なる。
【0050】図3は基底帯域Iチャネル信号でない基底
帯域Qチャネル信号が入力信号として前記NTSC同一
チャネル干渉検出器44に印加されるということで、図
1のDTV信号受信機とは異なるDTV信号受信機の構
成を示したブロック図である。前記NTSC同一チャネ
ル干渉検出器44は基底帯域Qチャネル信号のNTSC
同一チャネル干渉から発生するアーチファクトの強度検
出に用いられる。前記NTSC同一チャネル干渉検出器
44の検出応答は、複素復調器14で同期検出器の位相
同期が確立される時間に基底帯域Qチャネル信号に現れ
る一部の直流バイアス成分にも敏感でない。したがっ
て、シンボル同期化及び等化器16で等化フィルタリン
グのための加重係数を計算することにおいて、基底帯域
信号とコームフィルタリングされた基底帯域信号との間
にはスイッチング作用がない。DTV信号(例えば、ウ
ィーク(weak)信号の受信時、不良位相同期による)を
得る前記DTV信号受信機以後の基底帯域Qチャネル信
号に現れる一部の直流バイアス成分も前記NTSC同一
チャネル干渉検出器44の検出応答には影響を及ぼさな
い。図3のDTV信号受信機で、相当量の同一チャネル
NTSC干渉が受信Iチャネル基底帯域信号に随伴され
るか否かに対する判定は、相当量の同一チャネルNTS
C干渉が受信Qチャネル基底帯域信号に随伴されるか否
かに対する判定から推論される。
【0051】図4は、同一チャネルNTSC干渉を抑え
るためのコームフィルタリング過程の利用可否に応じて
図3のDTV信号受信機における等化過程の修正方法を
示すフローチャートである。図3のDTV信号受信機に
対する図4のフローチャートは、相当量の同一チャネル
NTSC干渉が受信Qチャネル基底帯域信号に随伴され
るかを判定する段階S02が相当量の同一チャネル干渉
が受信Iチャネル基底帯域信号に随伴されるかを判定す
る判定段階S2を代わるということから、図1のDTV
信号受信機に対する図2のフローチャートとは異なる。
【0052】図5は前記NTSC除去コームフィルター
20の一変形構成例のNTSC除去コームフィルター1
20及び前記ISI抑制コームフィルター26の一変形
構成例のISI抑制コームフィルター126を用いた図
1又は図3のDTV信号受信機の一部回路の構成を詳し
く示したブロック図である。減算器1202は前記NT
SC除去コームフィルター120で第1線形結合器の機
能を行い、モジューロ8加算器1262は前記ISI抑
制コームフィルター126で第2線形結合器の機能を行
う。前記NTSC除去コームフィルター120では12
シンボル周期の遅延を示す第1遅延器1201が用いら
れ、前記ISI抑制コームフィルター126でも12シ
ンボル周期の遅延を示す第2遅延器1263が用いられ
る。前記各遅延器1201,1263による12シンボ
ル遅延はアナログTV水平走査周波数fHの59.75
倍のアナログTV映像搬送波のアーチファクトの1サイ
クル遅延に近い。前記12シンボル遅延は前記アナログ
TV水平走査周波数fHの287.25倍のアナログT
V色副搬送波のアーチファクトの5サイクル遅延に近
い。前記12シンボル遅延は前記アナログTV水平走査
周波数fHの345.75倍のアナログTV音声搬送波
のアーチファクトの6サイクル遅延に近い。これは、前
記音声搬送波、映像搬送波及び前記第1遅延器1201
により差動遅延される色副搬送波に近接する周波数に対
する前記減算器1202の差動結合応答が同一チャネル
干渉を減少させる傾向があるからである。しかしなが
ら、水平走査線を横切るエッジを有する映像信号部分
で、水平空間方向に離隔されているアナログTV映像信
号の相関量は非常に少ない。
【0053】図1の前記マルチプレクサ261の一変形
構成例のマルチプレクサ1261は、微量のNTSC同
一チャネル干渉が存在すると判定されて前記データスラ
イーサ22から発生する出力信号に訂正不可能なエラー
が発生する大部分の時間には第2状態にあり、多量のN
TSC同一チャネル干渉が存在すると判定されて前記デ
ータスライーサ22から発生する出力信号に訂正不可能
なエラーが発生する大部分の時間には第3状態にあるマ
ルチプレクサ制御信号により制御される。前記マルチプ
レクサ1261は、前記12シンボル遅延器1263に
より12シンボル周期だけ遅延され、加算器1262の
モジューロ8加算結果を前記加算器1262に被加数と
してフィードバックさせるためにその第3状態にある制
御信号により調節される。これを、単一エラーが12シ
ンボル周期ごとに繰り返す実行エラーとして伝えられる
モジューラ累算過程という。前記ISI抑制コームフィ
ルター126から発生する前記ISI抑制フィルタリン
グシンボルデコーディング結果値の実行エラーは、DF
Sコードを含む各データセグメントの全体のみならず、
各データセグメントの開始部の4シンボル周期に対する
第1状態にあるマルチプレクサ1261により減少す
る。このような制御信号がその第1状態にある場合、前
記マルチプレクサ1261は図1のコントローラー28
のメモリから供給される理想的なシンボルデコーディン
グ結果を出力する。理想的なシンボルデコーディング結
果を前記マルチプレクサ1261に印加することによ
り、実行エラーの発生は中止する。データセグメント当
たりの4+69(12)シンボルが存在するので、前記
理想的なシンボルデコーディング結果がデータセグメン
トごとに位相で4シンボル周期でスリップバック(slip
back)されることにより、ある実行エラーも3データ
セグメントよりも長時間にかけて持続されない。
【0054】図6は前記NTSC除去コームフィルター
20の一変形構成例のNTSC除去コームフィルター2
20及び前記ISI抑制コームフィルター26の一変形
構成例のISI抑制コームフィルター226を用いた図
1又は図3のDTV信号受信機の一部回路の構成を詳し
く示したブロック図である。前記NTSC除去コームフ
ィルター220では6シンボル周期の遅延を示す第1遅
延器2201が用いられ、前記ISI抑制コームフィル
ター226でも6シンボル周期の遅延を示す第2遅延器
2263が用いられる。前記各遅延器2201,226
3による6シンボル遅延はアナログTV水平走査周波数
Hの59.75倍のアナログTV映像搬送波のアーチ
ファクトの0.5サイクル遅延に近く、前記アナログT
V水平走査周波数fHの287.25倍のアナログTV
色副搬送波のアーチファクトの2.5サイクル遅延に近
く、前記アナログTV水平走査周波数fHの345.7
5倍のアナログTV音声搬送波のアーチファクトの3サ
イクル遅延に近い。減算器2202は前記NTSC除去
コームフィルター220の第1線形結合器の機能を行
い、モジューロ8加算器2262は前記ISI抑制コー
ムフィルター226の第2線形結合器の機能を行う。前
記各遅延器2201,2263による遅延は、アナログ
TV搬送波周波数から変換されたNULL隣接周波数が
狭い帯域の周波数であっても、前記各遅延器1201,
1263による遅延よりは短いので、前記加算器226
2により加算結合された信号の良好な反相関性となる可
能性が前記減算器1202により差動結合された信号の
良好な相関性となる可能性よりは高い。アナログTV映
像搬送波及び色副搬送波に近接する周波数から変換され
たアーチファクトは、前記NTSC除去コームフィルタ
ー120応答の除去周波数帯域より広い前記NTSC除
去コームフィルター220応答の除去周波数帯域にかけ
てトラップフィルタリングされる。前記NTSC音声搬
送波アーチファクトは、前記NTSC除去コームフィル
ター220でない前記NTSC除去コームフィルター1
20によりトラップフィルタリングされる。しかしなが
ら、同一チャネル干渉アナログTV信号の音声搬送波が
前記IF増幅器チェーン12のSAWフィルタリング又
は音声トラップにより抑えられると、前記NTSC除去
コームフィルター220の不十分な音声除去は問題とな
らない。同期チップ(sync tips)に対する応答は、図
5のNTSC除去コームフィルター120でない図6の
NTSC除去コームフィルター220を用いると持続的
に減少して、前記トレリスデコーディング及びリードソ
ロモンコーディング中にエラー訂正を抑制しようとする
傾向が実際は減少する。
【0055】図1のマルチプレクサ261の一変形構成
例のマルチプレクサ2261は、微量のNTSC同一チ
ャネル干渉が存在すると判定されて前記データスライー
サ22から発生する出力信号に訂正不可能なエラーが発
生する大部分の時間には第2状態にあり、多量のNTS
C同一チャネル干渉が存在すると判定されて前記データ
スライーサ22から発生する出力信号に訂正不可能なエ
ラーが発生する大部分の時間には第3状態にあるマルチ
プレクサ制御信号により制御される。前記マルチプレク
サ2261は、前記6シンボル遅延器2263により6
シンボル周期だけ遅延され、前記加算器2262のモジ
ューロ8加算結果を前記加算器2262に被加数として
フィードバックさせるためにその第3状態にある制御信
号により調節される。これを単一エラーが6シンボル周
期ごとに繰り返す実行エラーとして伝えられるモジュー
ラ累算過程という。前記ISI抑制コームフィルター2
26から発生するISI抑制フィルタリングシンボルデ
コーディング結果値の実行エラーは、フィールド同期を
含む各セグメントの全体のみならず、各データセグメン
トの開始部の4シンボル周期に対する第1状態にあるマ
ルチプレクサ2261により減少する。このような制御
信号がその第1状態にある場合、前記マルチプレクサ2
261は図1のコントローラー28のメモリから供給さ
れる理想的なシンボルデコーディング結果を出力する。
理想的なシンボルデコーディング結果を前記マルチプレ
クサ2261に印加することにより実行エラーの発生は
中止する。データセグメント当たりの4+138(6)
シンボルが存在するので、前記理想的なシンボルデコー
ディング結果がデータセグメントごとに位相で4シンボ
ル周期でスリップバック(slip back)されることによ
り、ある実行エラーも2データセグメントよりも長時間
にかけて持続されない。
【0056】前記ISI抑制コームフィルター226で
実行エラー周期の延長可能性は、前記実行エラーが頻繁
に発生し、この実行エラーが12個のインタリーブされ
たトレリスコード数の二倍のトレリスコードに影響を及
ぼすとしても、前記ISI抑制コームフィルター126
の場合よりは少ない。
【0057】図7は前記NTSC除去コームフィルター
20の一変形構成例のNTSC除去コームフィルター3
20及び前記ISI抑制コームフィルター26の一変形
構成例のISI抑制コームフィルター326を用いた図
1又は図3のDTV信号受信機の一部回路の構成を詳し
く示したブロック図である。前記NTSC除去コームフ
ィルター320ではアナログTV信号の2個の水平走査
線の周期と殆ど同一の1368シンボル周期の遅延を示
す第1遅延器として第1遅延器3201が用いられ、前
記ISI抑制コームフィルター326でも1368シン
ボル周期の遅延を示す第2遅延器3263が用いられ
る。前記NTSC除去コームフィルター320の第1線
形結合器は減算器3202であり、前記ポストコーディ
ングコームフィルター326の第2線形結合器はモジュ
ーロ8加算器3262である。
【0058】前記マルチプレクサ261の一変形構成例
のマルチプレクサ3261は、微量のNTSC同一チャ
ネル干渉が存在すると判定されて前記データスライーサ
22から発生する出力信号に訂正不可能なエラーが発生
する大部分の時間には第2状態にあり、多量のNTSC
同一チャネル干渉が存在すると判定されて前記データス
ライーサ22から発生する出力信号に訂正不可能なエラ
ーが発生する大部分の時間には第3状態にあるマルチプ
レクサ制御信号により制御される。前記DTV信号受信
機は前記NTSC同一チャネル干渉内における交互走査
線間の変化を検出するための回路を含むことが望ましい
ので、前記コントローラー28はそのような状態下で前
記マルチプレクサ3261の第3状態の供給を抑制させ
ることができる。
【0059】前記マルチプレクサ3261は、前記2映
像ライン遅延器3263により1368シンボル周期だ
け遅延され、加算器3262のモジューロ8加算結果を
前記加算器3262に被加数としてフィードバックさせ
るためにその第3状態にある制御信号により調節され
る。これを単一エラーが1368シンボル周期ごとに繰
り返す実行エラーとして伝えられるモジューラ累算過程
という。前記シンボルコード長さは前記リードソロモン
コードの単一ブロックより長いため、単一実行エラーは
前記リードソロモンデコーディング過程で容易に訂正さ
れる。前記ISI抑制コームフィルター326から発生
するISI抑制フィルタリングシンボルデコーディング
結果値の実行エラーは、フィールド同期を含む各セグメ
ントの全体のみならず、各データセグメントの開始部の
4シンボル周期に対する第1状態にあるマルチプレクサ
3261により減少する。このような制御信号がその第
1状態にある場合、前記マルチプレクサ3261は図1
のコントローラー28のメモリから供給される理想的な
シンボルデコーディング結果を出力する。理想的なシン
ボルデコーディング結果を前記マルチプレクサ3261
の出力信号に挿入することにより、実行エラーの発生が
中止する。前記NTSC映像フィールドの16.67m
s(millisecond)の持続時間はDTVデータフィール
ドの24.19msに対して位相差を示すので、フィー
ルド同期を含むDTVデータセグメントは全体NTSC
フレームラスタを走査する。前記NTSCフレームラス
タの525個のラインはそれぞれ全体359,100シ
ンボル周期に対して684シンボル周期を含む。前記3
59,100シンボル周期はフィールド同期を含むDT
Vデータセグメントで832シンボル周期の432倍よ
り小さいので、432データフィールドより長い持続時
間の実行エラーがデータフィールド同期を含むDTVデ
ータセグメントで理想的なシンボルデコーディング結果
を再生させるマルチプレクサ3261により取り除かれ
るという確信で推測することができる。かつ、理想的な
シンボルデコーディング結果を利用する開始コードグル
ープとNTSC映像走査線の場合は位相差が存在する。
一つのコード開始グループで4シンボル周期の89,7
75倍の359,100シンボル周期は、89,775
個の連続データセグメントで走査されると推定すること
ができる。DTVデータフィールド当たり、313個の
データセグメントが存在するので、287データフィー
ルドより長い持続時間の実行エラーはコード開始グルー
プで理想的なシンボルデコーディング結果を出力するマ
ルチプレクサ3261により取り除かれるという確信で
推定することができる。実行エラーを抑制するための二
つのソースは相互無関係なので、200個程度のデータ
フィールドより長い持続時間の実行エラーが発生する可
能性は非常に少ない。さらに、実行エラーが再発生する
場合、NTSC同一チャネル干渉が急激にロー状態とな
り、前記データスライーサ22の応答を出力するために
前記マルチプレクサ3261を調節すると、そうでない
場合よりもエラーが迅速に訂正されることができる。
【0060】図7のNTSC除去コームフィルター32
0の場合、アナログTV水平同期パルスに応答して発生
する復調アーチファクト及びアナログTV垂直同期パル
ス及び等化パルスに応答して発生する多い復調アーチフ
ァクトを抑制することにおいて、その性能は非常に優れ
ている。このアーチファクトは最も高いエネルギーを有
する同一チャネル干渉である。アナログTV信号の映像
内容において、2走査線期間にかけて走査線対走査線の
変更時を除き、前記NTSC除去コームフィルター32
0はその色相に問わず、前記映像内容を抑制することの
できる優れる機能を提供する。アナログTV信号のFM
音声搬送波は、図1のシンボル同期化及び等化器16の
トラッキング除去フィルターにより抑制されない場合、
良好に抑制される。かつ、大部分のアナログTVカラー
バーストのアーチファクトも前記NTSC除去コームフ
ィルター320で抑制される。さらに、前記NTSC除
去コームフィルター320により提供されるフィルタリ
ング機能は、前記トレリスデコーディング過程によるN
TSC干渉除去機能に対して“直交”関係にある。
【0061】図8は前記NTSC除去コームフィルター
20の一変形構成例のNTSC除去コームフィルター4
20及び前記ISI抑制コームフィルター26の一変形
構成例のISI抑制コームフィルター426を用いた図
1又は図3のDTV信号受信機の一部回路の構成を詳し
く示したブロック図である。前記NTSC除去コームフ
ィルター420ではアナログTV信号の252個の水平
走査線の周期と殆ど同一の179,208シンボル周期
の遅延を示す第1遅延器4201が用いられ、前記IS
I抑制コームフィルター426でも179,208シン
ボル周期の遅延を示す第2遅延器4263が用いられ
る。減算器4202は前記NTSC除去コームフィルタ
ー420の第1線形結合器の機能を行い、モジューロ8
加算器4262は前記ISI抑制コームフィルター42
6の第2線形結合器の機能を行う。
【0062】図1の前記マルチプレクサ261の一変形
構成例のマルチプレクサ4261は、微量のNTSC同
一チャネル干渉が存在すると判定されて前記データスラ
イーサ22から発生する出力信号に訂正不可能なエラー
が発生する大部分の時間には第2状態にあり、多量のN
TSC同一チャネル干渉が存在すると判定されて前記デ
ータスライーサ22から発生する出力信号に訂正不可能
なエラーが発生する大部分の時間には第3状態にあるマ
ルチプレクサ制御信号により制御される。前記DTV信
号受信機は、前記NTSC同一チャネル干渉内における
フィールド対フィールド変化を検出するための回路を含
むことが望ましいので、前記コントローラー28はその
ような状態下で前記マルチプレクサ4261の第3状態
の供給を抑制させることができる。
【0063】前記マルチプレクサ4261は、前記2映
像ライン遅延器4263により179,208シンボル
周期だけ遅延され、前記加算器4262のモジューロ8
加算結果を前記加算器4262に被加数としてフィード
バックさせるためにその第3状態にある制御信号により
調節される。これを単一エラーが179,208シンボ
ル周期ごとに繰り返す実行エラーとして伝えられるモジ
ューラ累算過程という。前記シンボルコードの長さは前
記リードソロモンコードの単一ブロックより長くて単一
実行エラーは前記リードソロモンデコーディング過程で
容易に訂正される。前記ISI抑制コームフィルター4
26から発生するISI抑制フィルタリングシンボルデ
コーディング結果値における実行エラーは、フィールド
同期を含む各データセグメントの全体のみならず、各デ
ータセグメントの開始部の4シンボル周期に対する第1
状態のマルチプレクサ4261により減少する。このよ
うな制御信号がその第1状態にある場合、前記マルチプ
レクサ4261は図1のコントローラー28のメモリか
ら供給される理想的なシンボルデコーディング結果を出
力する。理想的なシンボルデコーディング結果を前記マ
ルチプレクサ4261の出力信号に挿入することによ
り、実行エラーの発生が中止する。前記マルチプレクサ
4261の出力信号における実行エラーの除去に必要な
最大のデータフィールド数は前記マルチプレクサ326
1の出力信号における実行エラーの除去に必要な最大の
データフィールド数と殆ど同一であると推定することが
できる。しかしながら、エラーが前記周期で繰り返す回
数は因子131だけ減少する。
【0064】図8のNTSC除去コームフィルター42
0は、アナログTV水平同期パルスに応答して発生する
全ての復調アーチファクト及びアナログTV垂直同期パ
ルス及び等化パルスに応答して発生する大部分の復調ア
ーチファクトを抑制する。このアーチファクトは最も高
いエネルギーを有する同一チャネル干渉である。かつ、
前記NTSC除去コームフィルター420は、フィール
ド対フィールド又はライン対ラインから変化しないアナ
ログTV信号の映像内容から発生するアーチファクトを
抑えることにより、その水平空間周波数又は色相に問わ
ず停止パターンを取り除くことができる。大部分のアナ
ログTVカラーバーストのアーチファクトも前記NTS
C除去コームフィルター420の応答で抑制される。
【0065】図9は、前記NTSC除去コームフィルタ
ー20の一変形構成例のNTSC除去コームフィルター
520及び前記ISI抑制コームフィルター26の一変
形構成例のISI抑制コームフィルター526を用いた
図1又は図3のDTV信号受信機の一部回路の構成を詳
しく示したブロック図である。前記NTSC除去コーム
フィルター520では、アナログTV信号の2フレーム
の周期と殆ど同一の718,200シンボル周期の遅延
を示す第1遅延器5201が用いられ、前記ISI抑制
コームフィルター526でも718,200シンボル周
期の遅延を示す第2遅延器5263が用いられる。減算
器5202は前記NTSC除去コームフィルター520
の第1線形結合器の機能を行い、モジューロ8加算器5
262は前記ISI抑制コームフィルター526の第2
線形結合器の機能を行う。
【0066】図1の前記マルチプレクサ261の一変形
構成例のマルチプレクサ5261は、微量のNTSC同
一チャネル干渉が存在すると判定されて前記データスラ
イーサ22から発生する出力信号に訂正不可能なエラー
が発生する大部分の時間には第2状態にあり、多量のN
TSC同一チャネル干渉が存在すると判定されて前記デ
ータスライーサ22から発生する出力信号に訂正不可能
なエラーが発生する大部分の時間には第3状態にあるマ
ルチプレクサ制御信号により制御される。前記DTV信
号受信機は、前記NTSC同一チャネル干渉内における
交互フレーム間の変化を検出するための回路を含むこと
が望ましいので、前記コントローラー28はそのような
状態下で前記マルチプレクサ5261の第3状態の供給
を抑制させることができる。
【0067】前記マルチプレクサ5261は前記2映像
フレーム遅延器5263により718,200シンボル
周期だけ遅延され、前記加算器5262のモジューロ8
加算結果を前記加算器5262に被加数としてフィード
バックさせるためにその第3状態にある制御信号により
調節される。これを単一エラーが718,200シンボ
ル周期ごとに繰り返す実行エラーとして伝えられるモジ
ューラ累算過程という。このようなシンボルコード長さ
は前記リードソロモンコードの単一ブロックより長くて
単一実行エラーは前記リードソロモンデコーディング過
程で容易に訂正される。前記ISI抑制コームフィルタ
ー526から発生するISI抑制フィルタリングシンボ
ルデコーディング結果値における実行エラーは、フィー
ルド同期を含む各セグメントの全体のみならず、各デー
タセグメントの開始部の4シンボル周期に対する第1状
態のマルチプレクサ5261により減少する。このよう
な制御信号がその第1状態にある場合、前記マルチプレ
クサ5261は、図1のコントローラー28のメモリか
ら供給される理想的なシンボルデコーディング結果を出
力する。理想的なシンボルデコーディング結果を前記マ
ルチプレクサ5261の出力信号に挿入することによ
り、実行エラーの発生が中止する。前記マルチプレクサ
5261の出力信号における実行エラーの除去に必要な
最大のデータフィールド数は前記マルチプレクサ526
1の出力信号における実行エラーの除去に必要な最大の
データフィールド数と殆ど同一であると推定することが
できる。しかしながら、エラーが前記周期で繰り返す回
数は因子525だけ減少する。
【0068】図9のNTSC除去コームフィルター52
0は、アナログTV水平同期パルスに応答して発生する
全ての復調アーチファクトと、アナログTV垂直同期パ
ルス及び等化パルスに応答して発生する大部分の復調ア
ーチファクトとを抑制する。このアーチファクトは最も
高いエネルギーを有する同一チャネル干渉である。か
つ、前記NTSC除去コームフィルター520は2フレ
ームにかけて変化しないアナログTV信号の映像内容か
ら発生するアーチファクトを抑制することにより、その
空間周波数又は色相に問わず、そのような停止パターン
を取り除くことができる。全てのアナログTVカラーバ
ーストのアーチファクトも前記NTSC除去コームフィ
ルター520の応答で抑制される。
【0069】図10は、図1及び図3のDTV信号受信
機で前記NTSC同一チャネル干渉検出器44が採用す
る一般的な構成形態を示したブロック図である。ノード
440は前記NTSC同一チャネル干渉検出器44のた
めの入力信号を受信するが、この入力信号は、図1及び
図3のDTV信号受信機のシンボル同期化及び等化器回
路16から供給された等化Iチャネル又はQチャネル基
底帯域信号となり得る。かつ、前記入力信号はその代わ
りに修正された図1又は図3のDTV信号受信機の複素
復調器14から等化されることなく、供給されるIチャ
ネル又はQチャネル基底帯域信号となり得る。前記NT
SC同一チャネル干渉検出器44内のNTSC除去コー
ムフィルターにおいて、第3遅延器441は前記ノード
440に印加された入力信号を差動遅延させてディジタ
ル減算器442のための被減数及び減数入力信号を発生
させる。前記減算器442から発生する差出力信号は前
記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期検
出により発生するアーチファクトの抑制されるNTSC
除去コームフィルター応答Rである。前記NTSC同一
チャネル干渉検出器44内のNTSC選択コームフィル
ターにおいて、第4遅延器443は前記ノード440に
印加された入力信号を差動遅延させてディジタル減算器
444のための被減数及び減数入力信号を発生させる。
前記減算器444から発生する差出力信号は前記同一チ
ャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期検出により
発生するアーチファクトの強化されるNTSC選択コー
ムフィルター応答Sである。パイロット搬送波の同期検
出によるシステム特性の直流分は前記NTSC除去コー
ムフィルター応答R及び前記NTSC選択コームフィル
ター応答Sで抑制される。
【0070】前記減算器442からの前記NTSC除去
コームフィルター応答Rの振幅は振幅検出器445によ
り検出され、前記減算器444からの前記NTSC選択
コームフィルター応答Sの振幅は振幅検出器446によ
り検出される。前記振幅比較器447は、前記振幅検出
器446の応答が前記振幅検出器445の応答を超過す
るか否かを示す出力ビットを発生させるため、前記振幅
増幅器445,446による振幅検出の結果を比較す
る。このような出力ビットはマルチプレクサ261の第
2及び第3状態から前記状態の選択に用いられる。例え
ば、前記振幅比較器447から発生する前記出力ビット
は、前記コントローラ28が図1又は図3のISI抑制
コームフィルター26のマルチプレクサ261に供給す
る二つの制御ビットのうち一つとなり得る。もう一つの
制御ビットは前記コントローラー28から供給された信
号が前記マルチプレクサ261の応答で再生されるかを
示す。
【0071】前記振幅検出器445,446は、例え
ば、各種のデータサンプル間隔と同一の時間定数を有す
る包絡線検出器となり得るので、その入力信号のデータ
成分の差は前記入力信号をランダムなものと推測させる
低い値に平均化する傾向がある。前記減算器442,4
44の差出力信号に随伴されるランダムノイズの振幅差
も“0”に平均化する傾向がある。したがって、前記振
幅検出器445,446の振幅検出応答に規定値以上の
差が発生すると振幅比較器447が表示する場合、これ
は一部の同一干渉アナログテレビジョン信号のアーチフ
ァクトがノード440に供給される基底帯域信号で相当
レベル以上であるということを示す。このような相当レ
ベルは奇数レベルデータスライーサ22に印加された前
記等化Iチャネル基底帯域信号のための相当なレベルに
対応する。前記Iチャネル基底帯域信号を簡単にデータ
スライスする過程によるシンボルデコーディングにおけ
るエラーは、一部の同一チャネル干渉アナログテレビジ
ョン信号のアーチファクトが相当なレベル以下に維持さ
れる限り、前記トレリス及びリードソロモンエラー訂正
コーディング過程で訂正されることができる。
【0072】NTSC同一チャネル干渉のアーチファク
トは前記減算器442から発生する前記コームフィルタ
ー応答Rで取り除かれ、NTSC同一チャネル干渉のア
ーチファクトは前記減算器444から発生する前記コー
ムフィルター応答Sで選択される。前記コームフィルタ
ー応答Sの振幅が前記コームフィルター応答Rの振幅よ
り大きい場合、このような差はノード440における信
号にNTSC同一チャネル干渉のアーチファクトが存在
することにより発生されると推定することができる。こ
のような状況に対して、前記振幅比較器447で供給さ
れる出力ビットにより前記マルチプレクサ261がその
第2状態で作動しないように調節されることにより、前
記奇数レベルデータスライーサ22から発生する中間シ
ンボルデコーディング結果は、前記マルチプレクサ26
1から発生する最終のシンボルデコーディング結果とし
て選択されない。
【0073】前記コームフィルター応答Sの振幅が前記
コームフィルター応答Rの振幅より大きくない場合、こ
のような差の不足はノード440における信号にNTS
C同一チャネル干渉のアーチファクトの欠如により発生
すると推定することができる。このような状況に対し
て、前記振幅比較器447で供給される出力ビットによ
り前記マルチプレクサ261がその第3状態で作動しな
いように調節されることにより、前記第2線形結合器2
62から発生するISI抑制フィルタリングシンボルデ
コーディング結果は、前記マルチプレクサ261から発
生する最終のシンボルデコーディング結果として選択さ
れない。
【0074】図11乃至図14に示したNTSC同一チ
ャネル干渉検出器44の良好な実施の形態において、6
シンボル遅延器1443は第4遅延器443として用い
られる。
【0075】図11は、特に図5のシンボルデコーディ
ング装置に使用するための図10のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器44の一変形構成例のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器144を示したブロック図である。第3遅
延器1441は前記ノード440に供給された基底帯域
信号に随伴されるNTSC同一チャネル干渉アーチファ
クトを抑制するコームフィルターの前記減算器442に
前記被減数入力信号と減数入力信号との12シンボル差
動遅延を提供する。このアーチファクトは映像搬送波、
カラー副搬送波及び音声搬送波の周波数に近接する周波
数を有するアナログTV信号成分から発生する。本発明
の望ましくない実施の形態の場合、前記第3遅延器44
1は前記映像搬送波及びカラー副搬送波の周波数に近接
する周波数を有するアナログTV信号成分から発生する
前記NTSC同一チャネル干渉を抑制するために、NT
SC水平走査線の持続時間より長いか、或いは短い遅延
時間を有するように選択される。
【0076】図12は、特に図7のシンボルデコーディ
ング装置に使用するための図10のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器44の一変形構成例のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器344を示したブロック図である。NTS
C同一チャネル干渉検出器344において、1368シ
ンボルの第3遅延器3441はNTSC同一チャネル干
渉アーチファクトの抑制に用いられるNTSC除去コー
ムフィルターで2ビデオライン持続時間の差動遅延を提
供する。
【0077】図13は、特に図8のシンボルデコーディ
ング装置に使用するための図10のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器44の一変形構成例のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器444を示したブロック図である。NTS
C同一チャネル干渉検出器444において、179,2
08シンボルの第3遅延器4441はNTSC同一チャ
ネル干渉アーチファクトの抑制に用いられるNTSC除
去コームフィルターで262ビデオライン持続時間の差
動遅延を提供する。
【0078】図14は、特に図9のシンボルデコーディ
ング装置に使用するための図10のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器44の一変形構成例のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器544を示したブロック図である。NTS
C同一チャネル干渉検出器544において、2ビデオフ
レーム持続時間の差動遅延を提供する718,200シ
ンボル遅延器5441はNTSC同一チャネル干渉アー
チファクトの抑制に用いられるNTSC除去コームフィ
ルターで第3遅延器として用いられる。
【0079】図15は、図5のNTSC同一チャネル干
渉検出器44の一変形構成例のNTSC同一チャネル干
渉検出器044が第4遅延器443を図1のNTSC除
去コームフィルター20の一変形構成例のNTSC除去
コームフィルター020の第1遅延部として共有される
方法を示したブロック図である。前記第1遅延器の残余
構成部0201は前記第4遅延部443と直列連結され
て前記ノード440に供給された入力信号を差動遅延さ
せることにより、ディジタル減算器0202のために被
減数及び減数入力信号を発生させる。前記減算器020
2は前記NTSC除去コームフィルター20で第1線形
結合器の役割を果たす。前記減算器0202の差出力信
号によりNTSC除去コームフィルター応答が偶数レベ
ルデータスライーサ24にその入力信号として供給され
るのみならず、前記振幅検出器445にもその入力信号
として供給される。前記第3遅延器441は前記NTS
C除去コームフィルター020で第1遅延器を提供する
前記直列連結された構成要素443と0201により提
供され、前記減算器442は前記NTSC除去コームフ
ィルター020の減算器0202により提供される。し
たがって、図15において前記構成要素441,442
は前記NTSC除去コームフィルター020に含まれ、
別途には存在しない。前記NTSC除去コームフィルタ
ー020により流入されるシンボル間の干渉はモジュー
ロ8ディジタル減算器0262を第2線形結合器として
使用するISI抑制コームフィルター26の一変形構成
例のISI抑制コームフィルター026により抑制され
る。
【0080】図16は、図1及び図3のDTV信号受信
機で前記NTSC同一チャネル干渉検出器46の一般的
な構成形態を示したブロック図である。ノード460は
前記NTSC同一チャネル干渉検出器44のための入力
信号を受信するが、この入力信号は図1及び図3のDT
V信号受信機のシンボル同期化及び等化器回路16から
供給された等化Iチャネル又はQチャネル基底帯域信号
となり得る。かつ、前記入力信号はその代わりに修正さ
れた図1又は図3のDTV信号受信機の複素復調器14
から等化されることなく、供給されるIチャネル又はQ
チャネル基底帯域信号となり得る。前記NTSC同一チ
ャネル干渉検出器46内のNTSC除去コームフィルタ
ーにおいて、第5遅延器461は前記ノード460に印
加された入力信号を差動遅延させてディジタル加算器4
62のための被加数入力信号を発生させる。前記加算器
462からの加算出力信号(sum output signal)は前
記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期検
出から発生するアーチファクトの抑制されるNTSC除
去コームフィルター応答Rである。前記NTSC同一チ
ャネル干渉検出器46内のNTSC選択コームフィルタ
ーにおいて、第6遅延器463は前記ノード460に印
加された入力信号を差動遅延させてディジタル加算器4
64のための被加数入力信号を発生させる。前記加算器
464からの加算出力信号は前記同一チャネル干渉アナ
ログテレビジョン信号の同期検出により発生するアーチ
ファクトの強化されるNTSC選択コームフィルター応
答Sである。前記NTSC同一チャネル干渉検出器46
において、パイロット搬送波の同期検出によるシステム
特性の直流分は前記NTSC同一チャネル干渉検出器4
4のように抑制されることよりは、前記NTSC除去コ
ームフィルター応答R及び前記NTSC選択コームフィ
ルター応答Sで強化される。
【0081】前記加算器462からの前記NTSC除去
コームフィルター応答Rの振幅は振幅検出器465によ
り検出され、前記加算器464からの前記NTSC選択
コームフィルター応答Sの振幅は振幅検出器466によ
り検出される。振幅比較器467は、前記振幅検出器4
66の応答が前記振幅検出器465の応答を超過するか
を示す出力ビットを発生させるため、前記振幅検出器4
65,466による振幅検出の結果を比較する。このよ
うな出力ビットはマルチプレクサ261の動作の第2及
び第3状態から前記状態の選択に用いられる。例えば、
前記振幅比較器467から発生する前記出力ビットは、
前記コントローラー28が図1又は図3のISI抑制コ
ームフィルター26のマルチプレクサ261に供給する
二つの制御ビットのうち一つとなり得る。もう一つの制
御ビットは前記コントローラー28から供給された信号
が前記マルチプレクサ261の応答で再生されるかを示
す。
【0082】前記振幅検出器465及び466は、例え
ば多数のデータサンプル間隔と同一の時間定数を有する
包絡線検出器となり得るので、その入力信号のデータ成
分の差は前記入力信号をランダムなものと推測せしめる
低い値に平均化する傾向がある。前記加算器462,4
64の加算出力信号に随伴されるランダムノイズ及び
流分の振幅差も“0”に平均化する傾向がある。したが
って、前記振幅検出器465,466の振幅検出応答に
規定値以上の差が発生すると振幅比較器467が表示す
る場合、これは一部の同一干渉アナログテレビジョン信
号のアーチファクトがノード460に供給される基底帯
域信号で相当レベル以上であるということを示す。この
ような相当なレベルは奇数レベルデータスライーサ22
に印加された前記等化Iチャネル基底帯域信号のための
相当なレベルに対応する。前記Iチャネル基底帯域信号
を簡単にデータスライスする過程によるシンボルデコー
ディングのエラーは、一部の同一チャネル干渉アナログ
テレビジョン信号のアーチファクトが相当なレベル以下
に維持される限り、前記トレリス及びリードソロモンエ
ラー訂正コーディング過程により訂正されることができ
る。
【0083】NTSC同一チャネル干渉のアーチファク
トは前記加算器464から発生する前記コームフィルタ
ー応答Rで取り除かれ、NTSC同一チャネル干渉のア
ーチファクトは前記加算器464から発生する前記コー
ムフィルター応答Sで選択される。前記コームフィルタ
ー応答Sの振幅が前記コームフィルターRの振幅より大
きい場合、このような差はノード460における信号に
NTSC同一チャネル干渉のアーチファクトが存在する
ことにより発生すると推定することができる。このよう
な状況に対して、前記振幅比較器467により供給され
る出力ビットにより前記マルチプレクサ261がその第
2状態で作動しないように調節されることにより、前記
奇数レベルデータスライーサ22から発生する中間シン
ボルデコーディング結果は、前記マルチプレクサ261
から発生する最終のシンボルデコーディング結果として
選択されない。
【0084】前記コームフィルター応答Sの振幅が前記
コームフィルター応答Rより大きくない場合、このよう
な差の不足はノード460における信号にNTSC同一
チャネル干渉のアーチファクトの欠如により発生すると
推定することができる。このような状況に対して、前記
振幅比較器467により供給される出力ビットにより前
記マルチプレクサ261がその第3状態で作動しないよ
うに調節されることにより、前記第2線形結合器262
から発生するISI抑制フィルタリングシンボルデコー
ディング結果は、前記マルチプレクサ261から発生す
る最終のシンボルデコーディング結果として選択されな
い。
【0085】図17は、特に図6のシンボルデコーディ
ング装置に使用するための図10のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器46の一変形構成例のNTSC同一チャネ
ル干渉検出器244を示したブロック図である。前記第
5遅延器2461は前記ノード460に供給された基底
帯域信号に随伴されるNTSC同一チャネル干渉アーチ
ファクトを抑制するコームフィルターの前記加算器46
2に前記被加数入力信号間の6シンボル差動遅延を提供
する。このアーチファクトは映像搬送波、カラー副搬送
波の周波数に近接する周波数を有するアナログTV信号
成分から発生する。前記第6遅延器2463は前記ノー
ド460に供給された基底帯域信号に随伴され、映像搬
送波、カラー副搬送波の周波数に近接する周波数から発
生するNTSC同一チャネル干渉アーチファクトを強化
するコームフィルターの前記加算器462に前記被加数
入力信号間の12シンボル差動遅延を提供する。
【0086】図18は、並列作動する多数の偶数レベル
データスライーサA24,B24,C24を用いるため
に、本発明の他の側面に応じて構成される、上述した方
式の図1のDTV信号受信機の変形実施の形態を示した
ブロック図である。前記各々のデータスライーサはNT
SC除去コームフィルターに後続配置され、ISI抑制
コームフィルターに先行配置される。前記偶数レベルデ
ータスライーサA24は、第1方式のNTSC除去フィ
ルターA20の応答を一番目にプリコーディングされた
シンボルデコーディング結果に変換して、第1方式のI
SI抑制コームフィルターA26に印加する。前記偶数
レベルデータスライーサB24は、第2方式のNTSC
除去フィルターB20の応答を二番目にコームフィルタ
リングされたシンボルデコーディング結果に変換して、
第2方式のISI抑制コームフィルターB26に印加す
る。前記偶数レベルデータスライーサC24は、第3方
式のNTSC除去フィルターC20の応答を三番目にコ
ームフィルタリングされたシンボルデコーディング結果
に変換して、第3方式のISI抑制コームフィルターC
26に印加する。前記奇数レベルデータスライーサ22
は中間シンボルデコーディング結果を前記ISI抑制コ
ームフィルターA26,B26,C26に供給する。図
18の構成要素に対する識別番号における接頭語A,B
及びCは、図5乃至図9のいずれか一つに示したような
受信機部分が用いられる場合、整数2,3,4及び5の
いずれか一つに対応する相異なる整数値である。
【0087】第1方式の同一チャネル干渉検出器A44
は、前記第1方式のNTSC除去コームフィルターA2
0が現在等化されたIチャネル信号にあるアナログTV
信号から同一チャネル干渉を効率よく減少させるかを前
記Qチャネル信号から判断する。第2方式の同一チャネ
ル干渉検出器B44は、前記第2方式のNTSC除去コ
ームフィルターB20が現在等化されたIチャネル信号
にあるアナログTV信号から同一チャネル干渉を効率よ
く減少させるかを前記Qチャネル信号から判断する。第
3方式の同一チャネル干渉検出器C44は、前記第3方
式のNTSC除去コームフィルターC20が現在等化さ
れたIチャネル信号にあるアナログTV信号から同一チ
ャネル干渉を効率よく減少させるかを前記Qチャネル信
号から判断する。前記Qチャネル信号のパイロット搬送
波を抑制することにより、前記同一チャネル干渉検出器
A44,B44及びC44が前記NTSC除去コームフ
ィルターA20,B20及びC20の相対的な有効性に
対する表示を容易に提供することができる。
【0088】シンボルデコーディング選択回路90は訂
正シンボルデコーディングの最上の概算値を発生させて
アセンブラ30に印加する。このような最上の概算値
は、前記コントローラー28から発生する理想的なシン
ボルデコーディング結果、前記奇数レベルデータスライ
ーサ22から発生する中間シンボルデコーディング結果
及びISI抑制コームフィルターA26,B26,C2
6から発生するISI抑制フィルタリングシンボルデコ
ーディング結果から選択することにより発生する。前記
シンボルデコーディング選択回路90は、前記コントロ
ーラー28が追加シンボル選択情報を前記シンボルデコ
ーディング選択回路90に供給しなければ、前記同一チ
ャネル干渉検出器A44,B44,C44からの有効性
の表示に応答して前記最上の概算値を公式化する。前記
コントローラー28から供給された前記追加シンボル選
択情報は、同期化コードの発生する時期に対する表示を
含むが、このような表示により前記最上の概算値が理想
的なシンボルデコーディング結果に基づいて概算される
ように調節される。前記シンボルデコーディング結果の
最上の概算値は、図18のDTV信号受信機の良好な実
施の形態において整合コームフィルターA26,B2
6,C26における合算過程の訂正に用いられる。
【0089】前記全ての同一チャネル干渉検出器A4
4,B44,C44が同期化コードの発生時期以外の時
期にNTSC同一チャネル干渉からの実質的なアーチフ
ァクトの欠如を示すと、前記シンボルデコーディング選
択回路90は前記奇数レベルデータスライーサ22から
発生する中間シンボルデコーディング結果を訂正シンボ
ルデコーディング結果の最上の概算値として選択するよ
うに応答する。これにより、シンボルデコーディング時
のゾンソン雑音効果(effect of johnson noise)が最
少化する。
【0090】前記同一チャネル干渉検出器A44,B4
4,C44のうち、少なくとも一つの同一チャネル干渉
検出器が同期化コードの発生時期以外の時期にNTSC
同一チャネル干渉からの実質的なアーチファクトを示す
と、前記シンボルデコーディング選択回路90は、前記
同一チャネル干渉検出器A44,B44,C44により
決められることのようなNTSC同一チャネル干渉から
発生するアーチファクトを最も効率よく抑制する前記N
TSC除去コームフィルターA20,B20,C20の
うち、いずれか一つに後続配置される前記ISI抑制コ
ームフィルターA26,B26,C26で発生するIS
I抑制フィルタリングシンボルデコーディング結果を選
択するように応答する。
【0091】アナログTV同期パルス、等化パルス及び
カラーバーストに応答して発生する高エネルギー復調ア
ーチファクトは、前記NTSC除去コームフィルターA
20が交互映像フレームを加算結合するときに抑制され
る。かつ、二つのフレームを変更させないアナログTV
信号の映像内容で発生するアーチファクトが抑制される
ことにより、その空間周波数又は色相に問わず、停止パ
ターンが取り除かれる。図14の同一チャネル干渉検出
器A44は図9のシンボルデコーディング回路とともに
用いられる。
【0092】復調アーチファクトの抑制による問題点
は、アナログTV信号ラスタ内のあるピクセル位置にお
けるフレーム対フレームの差で発生する復調アーチファ
クトの抑制と関連付けられる。この復調アーチファクト
はフレーム内のフィルタリング技術により抑制されるこ
とができる。前記NTSC除去コームフィルターB20
及びISI抑制コームフィルターB26回路は水平方向
への相関性に応じて残留復調アーチファクトを抑制する
ように選択され、前記NTSC除去コームフィルターC
20及びISI抑制コームフィルターC26回路は垂直
方向への相関性に応じて残留復調アーチファクトを抑制
するように選択されることができる。このような設計決
定の追加遂行方法を説明する。
【0093】同一チャネル干渉アナログTV信号の音声
搬送波がDTV IF増幅器チェーン12のサウンドト
ラップ又はSAWフィルタリングにより抑制されると仮
定すれば、前記NTSC除去コームフィルターB20及
びISI抑制コームフィルターB26は、図6のNTS
C除去コームフィルター220及びISI抑制コームフ
ィルター226回路のような方式となるように選択する
ことが有利である。これは、6シンボル周期だけ離隔さ
れている映像成分間の反相関性が通常に12シンボル周
期だけ離隔されている映像成分間の相関性より優れるか
らである。図17の同一チャネル干渉検出器B44は図
6のシンボルデコーディング回路とともに用いられる。
【0094】前記NTSC除去コームフィルターC20
及びISI抑制コームフィルターC26回路に対する最
適の選択は簡単ではない。NTSC同一チャネル干渉信
号がフィールドインタレース走査される。したがって、
前記NTSC除去コームフィルターC20で現在の走査
線が同一のフィールド内の時間的により近接する走査線
と結合するか、或いは先行フィールド内の空間的により
近接する走査線と結合するかに対して選択すべきであ
る。一般に、前記同一フィールド内の時間的により近接
する走査線を選択することが望ましい。これは、フィー
ルド間におけるジャップカット(jump cuts)により前
記コームフィルターC20によるNTSC除去可能性が
減少するからである。このような選択により、前記NT
SC除去コームフィルターC20及び前記ISI抑制コ
ームフィルターC26回路は、図7のNTSC除去コー
ムフィルター320及び前記ISI抑制コームフィルタ
ー326回路のような方式で構成される。図12の同一
チャネル干渉検出器C44は図7のシンボルデコーディ
ング回路とともに用いられる。
【0095】代わりに他の選択を行うと、前記NTSC
除去コームフィルターC20及び前記ISI抑制コーム
フィルターC26回路は、図8のNTSC除去コームフ
ィルター420及び前記ISI抑制コームフィルタ42
6回路のような方式で構成される。図13の同一チャネ
ル干渉検出器C44は図8のシンボルデコーディング回
路とともに用いられる。
【0096】図19は、前記同一チャネル干渉検出器A
44,B44,C44が前記Iチャネル基底帯域DTV
信号におけるNTSC同一チャネル干渉のアーチファク
トの存在を検出することよりは、前記Qチャネル基底帯
域DTV信号におけるNTSC同一チャネル干渉のアー
チファクトの存在を検出する図18のDTV信号受信機
の変形実施の形態を示したブロック図である。図18の
DTV信号受信機で行われることのように、前記Iチャ
ネル基底帯域DTV信号における同一チャネル干渉のア
ーチファクトの存在を検出することにより、前記同一チ
ャネル干渉検出器A44,B44,C44は前記NTS
C除去コームフィルターA20,B20,C20ととも
に遅延要素を共有することができる。
【0097】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、パイ
ロット搬送波の同期検出から発生する直流バイアスに敏
感でないNTSC同一チャネル干渉検出器を用いてパイ
ロット搬送波の同期検出から発生する直流バイアスを抑
制する等化フィルターの必要性を排除したまま、相当量
のNTSC同一チャネル干渉が受信Iチャネル信号に同
時に発生するか否かを直接的に判定することができる。
かつ、相当量のNTSC同一チャネル干渉が受信Iチャ
ネル信号に随伴されるかを前記受信Qチャネル信号に応
答するNTSC同一チャネル干渉検出器で間接的に判定
するDTV信号受信機において、パイロット搬送波の同
期検出から発生する直流バイアスに敏感でないNTSC
同一チャネル干渉検出器を使用すると、DTV信号受信
機等化の初期調節時に連続性が提供される。本発明は前
記実施の形態に限るものでなく、各種の変形が当分野に
おける通常の知識を持つ者により可能なのは明らかであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基底帯域Iチャネル信号からNTSCアーチ
ファクトを抽出させ、前記アーチファクトに随伴される
DTVパイロット搬送波を抑制するためのコームフィル
ターを備えるNTSC同一チャネル干渉検出器の応答に
応じて選択的に動作する、本発明によるNTSC同一チ
ャネル干渉抑制回路が内蔵されているシンボルデコーダ
を備えるディジタルテレビジョン受信機の一部回路構成
を示したブロック図である。
【図2】 同一チャネルNTSC干渉を抑制するための
コームフィルタリング技術の利用可否に応じる等化過程
の修正方法を示す、図1のディジタルテレビジョン受信
機の一部回路構成を示したブロック図における動作を示
した流れ図である。
【図3】 基底帯域Iチャネル信号からNTSCアーチ
ファクトを抽出させ、前記アーチファクトに随伴される
DTVパイロット搬送波を抑制するためのコームフィル
ターを備えるNTSC同一チャネル干渉検出器の応答に
応じて選択的に動作する、本発明によるNTSC同一チ
ャネル干渉抑制回路が内蔵されているシンボルデコーダ
を備えるディジタルテレビジョン受信機の一部回路構成
を示したブロック図である。
【図4】 NTSC同一チャネル干渉を抑制するための
コームフィルタリング技術の利用可否に応じる等化過程
の修正方法を示す、図3のディジタルテレビジョン受信
機の一部回路構成を示したブロック図における動作を示
した流れ図である。
【図5】 NTSC除去コームフィルターが12シンボ
ル遅延回路を用いる場合、図1又は図3のディジタルテ
レビジョン信号受信機の一部回路構成の詳細を概略的に
示したブロック図である。
【図6】 NTSC除去コームフィルターが6シンボル
遅延回路を用いる場合、図1又は図3のディジタルテレ
ビジョン信号受信機の一部回路構成の詳細を概略的に示
したブロック図である。
【図7】 NTSC除去コームフィルターが2ビデオラ
イン(1368シンボル)遅延回路を用いる場合、図1
又は図3のディジタルテレビジョン信号受信機の一部回
路構成の詳細を概略的に示したブロック図である。
【図8】 NTSC除去コームフィルターが262ビデ
オライン(179,208シンボル)遅延回路を用いる
場合、図1又は図3のディジタルテレビジョン信号受信
機の一部回路構成の詳細を概略的に示したブロック図で
ある。
【図9】 NTSC除去コームフィルターが2ビデオフ
レーム(718,200シンボル)遅延回路を用いる場
合、図1又は図3のディジタルテレビジョン信号受信機
の一部回路構成の詳細を概略的に示したブロック図であ
る。
【図10】 本発明に応じて構成され、DTVパイロッ
ト搬送波信号を随伴しないNTSC同一チャネル干渉ア
ーチファクトの抽出に使用されるコームフィルターで6
シンボル差動遅延されることのようにそれ自体と差動結
合する入力信号を有するNTSC同一チャネル干渉検出
器の一般的な形態の回路構成を示したブロック図であ
る。
【図11】 NTSC同一チャネル干渉アーチファクト
の抑制に使用されるコームフィルターで12シンボル差
動遅延されることのようにそれ自体と差動結合する入力
信号を有する図10のNTSC同一チャネル干渉検出器
の一回路構成形態を概略的に示したブロック図である。
【図12】 NTSC同一チャネル干渉アーチファクト
の抑制に使用されるコームフィルターで2ビデオライン
又は1368シンボル差動遅延されることのようにそれ
自体と差動結合する入力信号を有する図10のNTSC
同一チャネル干渉検出器の一回路構成形態を概略的に示
したブロック図である。
【図13】 NTSC同一チャネル干渉アーチファクト
の抑制に使用されるコームフィルターで262ビデオラ
イン又は179,208シンボル差動遅延されることの
ようにそれ自体と差動結合する入力信号を有する図10
のNTSC同一チャネル干渉検出器の一回路構成形態を
概略的に示したブロック図である。
【図14】 NTSC同一チャネル干渉アーチファクト
の抑制に使用されるコームフィルターで2ビデオフレー
ム又は718,200シンボル差動遅延されることのよ
うにそれ自体と差動結合する入力信号を有する図10の
NTSC同一チャネル干渉検出器の一回路構成形態を概
略的に示したブロック図である。
【図15】 図1のDTV信号受信機の偶数レベルデー
タスライーサに先行配置されるNTSC除去コームフィ
ルターとともに遅延要素を共有する図10のNTSC同
一チャネル干渉検出器の一回路構成形態を概略的に示し
たブロック図である。
【図16】 本発明に応じて構成され、図10の検出器
でコームフィルター対が差動遅延された検出器入力信号
をそれぞれ加算結合する、NTSC同一チャネル干渉検
出器の一般的な代替形態の回路構成を示したブロック図
である。
【図17】 NTSC同一チャネル干渉アーチファクト
の抑制に使用されるコームフィルターで6シンボル差動
遅延されることのようにそれ自体と加算結合する入力信
号を有する図16のNTSC同一チャネル干渉検出器の
一回路構成形態を概略的に示したブロック図である。
【図18】 NTSC同一チャネル干渉アーチファクト
に対して選択的にフィルタリングするために多数のコー
ムフィルター及び関連NTSC同一チャネル干渉検出器
が用いられる本発明に応じるディジタルテレビジョン受
信機の回路構成を概略的に示したブロック図である。
【図19】 NTSC同一チャネル干渉アーチファクト
に対して選択的にフィルタリングするために多数のコー
ムフィルター及び関連NTSC同一チャネル干渉検出器
が用いられる本発明に応じるディジタルテレビジョン受
信機の回路構成を概略的に示したブロック図である。
【符号の説明】
44,46,044,144,244,344,44
4,544,A44,B44,C44 同一チャネル干
渉検出器 220,226,320,326,420,A20,A
26,B20,B26,C20、C26 コームフィル
ター 445,446,465,466 振幅検出器 447,467 振幅比較器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−242394(JP,A) 特開 平11−75092(JP,A) 特開 平8−46891(JP,A) 特開 平8−56341(JP,A) 特開 平11−55547(JP,A) 特表 平11−502388(JP,A) 米国特許5648822(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/44

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残留側波帯振幅変調搬送波として受信さ
    れ、場合により望ましくない強度の同一チャネル干渉ア
    ナログテレビジョン信号を随伴しやすいディジタルテレ
    ビジョン信号を受信するためのディジタルテレビジョン
    信号受信機において、 増幅された残留側波帯振幅変調ディジタルテレビジョン
    信号を供給するための増幅器回路(12)と、 少なくとも一つの基底帯域信号を供給するために前記増
    幅された残留側波帯振幅変調ディジタルテレビジョン信
    号に応答する復調回路(14)と、 Iチャネル基底帯域信号を前記復調回路から供給された
    入力信号として受信するように連結され、前記Iチャネ
    ル基底帯域信号をシンボルデコーディング処理してシン
    ボルデコーディング結果値を発生させるシンボルデコー
    ディング装置であって、シンボルデコーディングされる
    前記Iチャネル基底帯域信号に随伴する同一チャネル干
    渉アナログテレビジョン信号の所定のアーチファクトを
    抑制し、前記シンボルデコーディング装置が相当量の同
    一チャネルNTSC干渉の存在を指示する所定の信号を
    受信するときのみ、選択的にシンボルデコーディング結
    果値を発生させるフィルター(26;126;226;
    326;426;526)を有するシンボルデコーディ
    ング装置(20,22,24,26;120,22,2
    4,126;220,22,24,226;320,2
    2,24,326;420,22,24,426;52
    0,22,24,526)と、 前記シンボルデコーディング装置のシンボルデコーディ
    ング結果におけるエラーを訂正するためのエラー訂正回
    (36,38)と、 前記復調回路から追加基底帯域入力信号を受信するよう
    に連結され、その入力信号として受信する基底帯域信号
    のシステム特性の直流分から影響を受けない方式の同一
    チャネル干渉検出器(44;46)とを備え、 前記同一チャネル干渉検出器は、 前記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期
    検出により発生するアーチファクトが抑制され、且つ前
    記搬送信号の同期検出により発生するシステム特性の直
    流分が抑制されるNTSC除去コームフィルター応答を
    発生させるために、前記追加基底帯域入力信号をその第
    1差動遅延量と結合する第1コームフィルター(44
    1,442;1441,442;3441,442;4
    441,442;5441,442;461,462;
    2461,462)と、 前記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期
    検出により発生するアーチファクトが強化され、且つ前
    記搬送信号の同期検出により発生するシステム特性の直
    流分が抑制されるNTSC選択コームフィルター応答を
    発生させるために、前記追加基底帯域入力信号をその第
    2差動遅延量と結合する第2コームフィルター(44
    3,444;1443,444;4431,444;4
    63,464;2463,464)と、 第1振幅検出応答が発生するように前記NTSC除去コ
    ームフィルター応答の振幅を検出するための第1振幅検
    出器(445)と、 第2振幅検出応答が発生するように前記NTSC選択コ
    ームフィルター応答の振幅を検出するための第2振幅検
    出器(446)と、 前記第1振幅検出応答と前記第2振幅検出応答を比較し
    て前記第1及び第2振幅検出応答に規定量以上の差が発
    生する場合のみ、前記相当量の同一チャネルNTSC干
    渉の存在を指示する前記信号を供給するための振幅比較
    (447)とを備えることを特徴とするディジタルテ
    レビジョン信号受信機。
  2. 【請求項2】 前記復調回路は、前記シンボルデコーデ
    ィング装置に前記入力信号の印加に用いられるIチャネ
    ル基底帯域信号及び任意の同一チャネル干渉アナログテ
    レビジョン信号の追加アーチファクトを含むQチャネル
    基底帯域信号を供給するために、前記増幅された残留側
    波帯振幅変調ディジタルテレビジョン信号に応答する複
    素(complex)復調器を備えることを特徴とする請求項
    1に記 載のディジタルテレビジョン信号受信機。
  3. 【請求項3】 前記複素復調器から供給される前記Qチ
    ャネル基底帯域信号、前記追加基底帯域信号として
    記同一チャネル干渉検出器に印加されることを特徴とす
    る請求項2に記載のディジタルテレビジョン信号受信
    機。
  4. 【請求項4】 前記複素復調器から供給される前記Iチ
    ャネル基底帯域信号、前記追加基底帯域信号として
    記同一チャネル干渉検出器に印加されることを特徴とす
    る請求項2に記載のディジタルテレビジョン信号受信
    機。
  5. 【請求項5】 前記第1コームフィルターは前記NTS
    C除去コームフィルター応答を生成するために前記追加
    基底帯域入力信号を前記第1差動遅延量に応じてそれ自
    体の信号と差動的に結合する方式のものであり、前記第
    2コームフィルターは前記NTSC選択コームフィルタ
    ー応答を生成するために前記追加基底帯域入力信号を前
    記第2差動遅延量に応じてそれ自体の信号と差動的に結
    合する方式のものであることを特徴とする請求項1に記
    載のディジタルテレビジョン信号受信機。
  6. 【請求項6】 第2差動遅延量は6シンボル周期である
    ことを特徴とする請求項5に記載のディジタルテレビジ
    ョン信号受信機。
  7. 【請求項7】 前記第1差動遅延量は12シンボル周期
    であることを特徴とする請求項6に記載のディジタルテ
    レビジョン信号受信機。
  8. 【請求項8】 前記第1差動遅延量は1368シンボル
    周期又は2個のNTSC映像走査線の持続時間であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のディジタルテレビジョ
    ン信号受信機。
  9. 【請求項9】 前記第1差動遅延量は179,208シ
    ンボル周期又は262個のNTSC映像走査線の持続時
    間であることを特徴とする請求項6に記載のディジタル
    テレビジョン信号受信機。
  10. 【請求項10】 前記第1差動遅延量は718,200
    シンボル周期又は2個のNTSC映像フレームの持続時
    間であることを特徴とする請求項6に記載のディジタル
    テレビジョン信号受信機。
  11. 【請求項11】 前記第1コームフィルターは前記NT
    SC除去コームフィルター応答を生成するために前記追
    加基底帯域入力信号を前記第1差動遅延量に応じてそれ
    自体の信号と加算的に結合する方式のものであり、前記
    第2コームフィルターは前記NTSC選択コームフィル
    ター応答を生成するために前記追加基底帯域入力信号を
    前記第2差動遅延量に応じてそれ自体の信号と加算的に
    結合する方式のものであることを特徴とする請求項1に
    記載のディジタルテレビジョン信号受信機。
  12. 【請求項12】 前記第1差動遅延量は6シンボル周期
    であることを特徴とする請求項11に記載のディジタル
    テレビジョン信号受信機。
  13. 【請求項13】 前記第2差動遅延量は12シンボル周
    期であることを特徴とする請求項12に記載のディジタ
    ルテレビジョン信号受信機。
  14. 【請求項14】 残留側波帯振幅変調搬送波として受信
    され、場合により望ましくない強度の同一チャネル干渉
    アナログテレビジョン信号を随伴しやすいディジタルテ
    レビジョン信号を受信するためのディジタルテレビジョ
    ン信号受信機において、 増幅された残留側波帯振幅変調ディジタルテレビジョン
    信号を供給するための増幅器回路(12)と、 少なくとも一つの基底帯域信号を供給するために前記増
    幅された残留側波帯振幅変調ディジタルテレビジョン信
    号に応答する復調回路(14)と、 任意の同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号のア
    ーチファクトを含むIチャネル基底帯域信号を前記復調
    回路から供給された入力信号として受信するように連結
    されるシンボルデコーディング装置(20,22,2
    4,26;120,22,24,126;220,2
    2,24,226;320,22,24,326;42
    0,22,24,426;520,22,24,52
    6)と、 第1シンボルデコーディング結果が発生するように第1
    時期に前記Iチャネル基底帯域信号をシンボルデコーデ
    ィングするための前記シンボルデコーディング装置に内
    蔵される第1データスライーサ(22)と、 前記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期
    検出により発生するアーチファクトを抑制させる第1コ
    ームフィルター応答が発生するように、第1差動遅延量
    に応じて前記Iチャネル基底帯域信号をそれ自体と結合
    するために前記シンボルデコーディング装置に内蔵され
    る第1コームフィルター(20;120;220;32
    0;420;520)と、 第2シンボルデコーディング結果が発生するように第2
    時期では前記第1コームフィルター応答をシンボルデコ
    ーディングするための前記シンボルデコーディング装置
    に内蔵される第2データスライーサ(24)と、 第1遅延量と同一のシンボル周期数を有する第2遅延量
    に応じて第1時期では前記第1シンボルデコーディング
    結果に対応し、第2時期では前記第2シンボルデコーデ
    ィング結果に対応する選択シンボルデコーディング結果
    を最終のシンボルデコーディング結果と結合して最終の
    シンボルデコーディング結果を発生させる、前記シンボ
    ルデコーディング装置に内蔵される第2コームフィルタ
    (26 ;126;226;326;426;526)
    と、 任意の同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号のア
    ーチファクトが前記望ましくない強度より弱い前記Iチ
    ャネル基底帯域信号の強度を有する限り、前記最終のシ
    ンボルデコーディング結果として選択される前記第1シ
    ンボルデコーディング結果におけるエラーを訂正するこ
    とができ、前記最終のシンボルデコーディング結果にお
    けるエラーを訂正するように連結されるエラー訂正回路
    (36,38)と、 前記復調回路から追加基底帯域入力信号を受信するよう
    に連結され、その入力信号として受信する基底帯域信号
    のシステム特性の直流分から影響を受けない方式の同一
    チャネル干渉検出器(44;46)とを備え、 前記同一チャネル干渉検出器は、 前記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期
    検出により発生するアーチファクトが抑制され、且つ前
    記搬送波の同期検出により発生するシステム特性の直流
    分が抑制される第3コームフィルター応答を発生させる
    ために、前記追加基底帯域入力信号をその第3差動遅延
    と結合する第3コームフィルター(441,442;
    1441,442;3441,442;4441,44
    2;5441,442)と、 前記同一チャネル干渉アナログテレビジョン信号の同期
    検出により発生するアーチファクトが強化され、且つ前
    記搬送波の同期検出により発生するシステム特性の直流
    分が抑制される第4コームフィルター応答を発生させる
    ために、前記追加基底帯域入力信号をその第4差動遅延
    と結合する第4コームフィルター(443,444;
    1443,444;4431,444)と、 第1振幅検出応答が発生するように前記第3コームフィ
    ルター応答の振幅を検出するための第1振幅検出器(4
    45)と、 第2振幅検出応答が発生するように前記第4コームフィ
    ルター応答の振幅を検出するための第2振幅検出器(4
    46)と、 前記第1振幅検出応答と前記第2振幅検出応答を比較し
    て前記第1及び第2振幅検出応答に規定量以上の差が発
    生する場合、前記エラー訂正回路が前記第1データスラ
    イーサから発生する第1シンボルデコーディング結果の
    エラーを連続的に訂正できない程度の十分な強度を前記
    Iチャネルの基底帯域信号の同一チャネル干渉アナログ
    テレビジョン信号が有するということを表示するための
    振幅比較器(447)とを備え、これによる最終の表示
    は前記第1シンボルデコーディング結果以外のシンボル
    デコーディング結果を前記最終のシンボルデコーディン
    グ結果として選択するための命令として前記第2コーム
    フィルターに供給されることを特徴とするディジタルテ
    レビジョン信号受信機。
  15. 【請求項15】 前記復調回路は、前記シンボルデコー
    ディング装置に前記入力信号の印加に用いられるIチャ
    ネル基底帯域信号及び任意の同一チャネル干渉アナログ
    テレビジョン信号の追加アーチファクトを含むQチャネ
    ル基底帯域信号を供給するために、前記増幅された残留
    側波帯振幅変調ディジタルテレビジョン信号に応答する
    複素復調器を備えることを特徴とする請求項14に記載
    のディジタルテレビジョン信号受信機。
  16. 【請求項16】 前記複素復調器から供給される前記Q
    チャネル基底帯域信号は、前記追加基底帯域信号を前記
    同一チャネル干渉検出器にその入力信号として印加する
    のに用いられることを特徴とする請求項15に記載のデ
    ィジタルテレビジョン信号受信機。
  17. 【請求項17】 前記複素復調器から供給される前記I
    チャネル基底帯域信号は、前記追加基底帯域信号を前記
    同一チャネル干渉検出器にその入力信号として印加する
    のに用いられることを特徴とする請求項15に記載のデ
    ィジタルテレビジョン信号受信機。
  18. 【請求項18】 規定された第3時期における前記第2
    コームフィルターは理想的なシンボルデコーディング結
    果を前記最終のシンボルデコーディング結果として選択
    し、前記第2時期は前記振幅比較器が前記第1シンボル
    デコーディング結果以外のシンボルデコーディング結果
    を前記最終のシンボルデコーディング結果として選択す
    るために前記第2コームフィルターに前記命令を供給す
    る前記第3時期以外の時期に得られ、前記第1時期は前
    記第2及び第3時期以外の時期に得られることを特徴と
    する請求項14に記載のディジタルテレビジョン信号受
    信機。
  19. 【請求項19】 前記第3コームフィルターは前記第3
    コームフィルター応答を生成するために前記追加基底帯
    域入力信号を前記第3差動遅延量に応じてそれ自体の信
    号と差動的に結合する方式のものであり、前記第4コー
    ムフィルターは前記第4コームフィルター応答を生成す
    るために前記追加基底帯域入力信号を前記第4差動遅延
    に応じてそれ自体の信号と差動的に結合する方式のも
    のであることを特徴とする請求項14に記載のディジタ
    ルテレビジョン信号受信機。
  20. 【請求項20】 前記第4差動遅延量は6シンボル周期
    であることを特徴とする請求項19に記載のディジタル
    テレビジョン信号受信機。
  21. 【請求項21】 前記第1、第2及び第3差動遅延量は
    それぞれ12シンボル周期であることを特徴とする請求
    項20に記載のディジタルテレビジョン信号受信機。
  22. 【請求項22】 前記第1、第2及び第3差動遅延量は
    それぞれ1368シンボル周期又は2個のNTSC映像
    走査線の持続時間であることを特徴とする請求項20に
    記載のディジタルテレビジョン信号受信機。
  23. 【請求項23】 前記第1、第2及び第3差動遅延量は
    それぞれ179,208シンボル周期又は262個のN
    TSC映像走査線の持続時間であることを特徴とする請
    求項20に記載のディジタルテレビジョン信号受信機。
  24. 【請求項24】 前記第1、第2及び第3差動遅延量は
    それぞれ718,200シンボル周期又は2個のNTS
    C映像フレームの持続時間であることを特徴とする請求
    項20に記載のディジタルテレビジョン信号受信機。
  25. 【請求項25】 前記第3コームフィルターは前記第3
    コームフィルター応答を生成するために前記追加基底帯
    域入力信号を前記第3差動遅延量に応じてそれ自体の信
    号と加算的に結合する方式のものであり、前記第4コー
    ムフィルターは前記第4コームフィルター応答を生成す
    るために前記追加基底帯域入力信号を前記第4差動遅延
    に応じてそれ自体の信号と加算的に結合する方式のも
    のであることを特徴とする請求項14に記載のディジタ
    ルテレビジョン信号受信機。
  26. 【請求項26】 前記第3差動遅延量は6シンボル周期
    であることを特徴とする請求項25に記載のディジタル
    テレビジョン信号受信機。
  27. 【請求項27】 前記第4差動遅延量は12シンボル周
    期であることを特徴とする請求項26に記載のディジタ
    ルテレビジョン信号受信機。
  28. 【請求項28】 前記第1,第2,及び第3差動遅延量
    は、それぞれ6シンボル周期であることを特徴とする請
    求項25に記載のデジタルテレビジョン信号受信機。
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