JP3347213B2 - 光ファイバケーブルのh形スロットロッドの成形方法 - Google Patents

光ファイバケーブルのh形スロットロッドの成形方法

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JP3347213B2 JP04991294A JP4991294A JP3347213B2 JP 3347213 B2 JP3347213 B2 JP 3347213B2 JP 04991294 A JP04991294 A JP 04991294A JP 4991294 A JP4991294 A JP 4991294A JP 3347213 B2 JP3347213 B2 JP 3347213B2
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田 直 樹 岡
辺 幸 一 郎 渡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバケーブルのプ
ラスチック製ロッドであって、外周に螺旋状の溝を設け
た、断面H形のスロットロッド(以下「H形スロットロ
ッド」という)の成形方法に関するものであり、H形ス
ロットロッドの成形時のライン速度を高めてスロットロ
ッド成形能率を著しく向上させることができるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高密度実装が可能な光ファイバテープの
収納体として、中心にテンションメンバ2を埋設し、そ
の外周に二つの螺旋状の溝(光ファイバテープを積層し
て収納するための溝)3を形成したH形スロットロッド
1(図4)が出願人によって発明されている。このH形
スロットロッド1は押出成形によって製作されるもので
あるが、この成形法はその押出成形時に上記の螺旋状溝
を形成するために、押出成形ダイスをゆっくりと回転さ
せて螺旋状のH形スロットロッドを形成し、これを巻取
装置に巻き取る成形方法である。上記の成形方法にあっ
ては、溶融した合成樹脂を回転する成形ダイスから押出
し、外周に螺旋状の溝3を形成してブリッジ部4と左右
の半円部5とからなる断面H形にするものであるため
に、押出成形速度、すなわちライン速度が一定限度を越
えるとライン速度に比例してスロットロッドの溝の成形
精度が低下する。このライン速度は、樹脂の粘度等によ
る押出し抵抗に反比例し、押出し圧力に比例する。した
がって、従来の成形方法においては、押出圧力に限度が
あるので、所定の成形精度を確保するためにはライン速
度を押出圧力に見合った一定の限度に止める外はなく、
したがって成形能率を向上させることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はH形スロット
ロッドの成形能率を一層向上させることを目的とし、そ
のために、所定の成形精度を確保しながら、押出抵抗を
軽減してライン速度を高めることができるようにH形ス
ロットロッドの成形方法を工夫することをその課題とす
るものである。
【0004】第一番目の発明について、
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために講
じた第一番目の発明の手段は、次の要素(イ)(ロ)に
よって構成されるものである。 (イ)ブリッジ部を断面H形の成形ノズル付き回転する
成形ダイスに通し、当該回転する成形ダイスの左右の側
部からH形スロットロッドの左右の側部を成形すると共
に、上記側部を上記ブリッジ部の両端に溶融結合させて
H形のスロットロッドを押出成形すること、 (ロ)上記回転する成形ダイスの回転に合わせて巻取装
置を回転させながら、H形スロットロッドを巻き取るこ
と。そして、上記のブリッジ部は断面H形の回転する成
形ダイスによる成形工程の前工程において成形してもよ
く、予め成形して巻き取ったものであってもよい。
【0005】
【作 用】断面H形の成形ノズル付き回転する成形ダ
イスの左右の側部から溶融した合成樹脂を押出して左右
の側部を押出成形すると共に、既に成形された未架橋状
態のブリッジ部と結合させるものであるから、左右の側
部の押出成形のためのダイスの形状は従来のH形スロッ
トロッドを一工程で押出成形するダイスの形状に比し
て、断面形状が単純であり、かつその表面積が小さい。
したがって、押出成形のための成形ダイスによる加工抵
抗(押出抵抗)が小さく、所定の押出圧力の下での押出
速度を高めることができ、ライン速度を高めることがで
きる。ブリッジ部を成形する断面長方形の成形ノズル付
き固定されたダイスを、断面H形の成形ノズル付き回転
する成形ダイスの前に配置し、ブリッジ部の成形と断面
H形の回転する成形ダイスによる左右の側部の成形とを
連続して行う場合でも、ブリッジ部を成形する工程にお
ける押出速度は、上記と同様の理由により、左右の側部
を押出し成形するダイスからの押出速度よりも十分速く
することができるので問題はない。また、ブリッジ部を
予め成形して巻取り、これを断面H形の成形ノズル付き
回転する成形ダイスによるH形スロットロッドの成形に
供する場合は、当該回転する成形ダイスを通過する時点
において、ブリッジ部の両端が、押出成形された側部と
溶融結合できる程度に加熱されるようにすることが必要
である。成形ダイスが回転し、これによってブリッジ部
が捩じられながら螺旋状の溝が形成されるが、ブリッジ
部は捩じりによって捩じり方向に塑性変形する。そして
成形ダイスの回転に合わせて巻取ドラムが回転しながら
H形スロットロッドを巻き取るので、上記ブリッジ部は
捩じられた状態で巻取装置に円滑に巻き取られるので支
障はない。
【0006】第二番目の発明について、
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために講
じた第二番目の発明の手段は、次の要素(イ)(ロ)に
よって構成されるものである。 (イ)ブリッジ部を断面H形の成形ノズル付き回転しな
い成形ダイスに通し、当該回転しない成形ダイスの左右
の側部によってH形スロットロッドの左右の側部を成形
すると共に、上記ブリッジ部の両端に上記側部を溶融結
合させて断面H形のスロットロッドを押出成形するこ
と、 (ロ)上記巻取装置をH形スロットロッドを捩じる方向
にも回転させて、上記H形スロットロッドの溝を螺旋状
溝に変形させながら上記巻取装置によってH形スロット
ロッドを巻き取ること。
【0007】
【作 用】H形スロットロッドの左右の側部を成形す
る成形ダイスは回転しないので、直線状溝を有するH形
スロットロッドが押し出し成形されることを除き、第一
番目の発明の作用と変わりはない。上記成形ダイスによ
って、H形スロットロッドは直線状溝を有するものとし
て押出成形されるが、巻取装置がH形スロットロッドを
捩じる方向にも回転するので、押出成形装置と巻取装置
の間でH形スロットロッドが捩じられ、その直線状溝が
螺旋状に変形し、そのままの状態で巻取装置に巻き取ら
れる。そして、H形スロットロッドは高温の状態で捩じ
られるので、当該捩じりによって塑性変形され、螺旋状
を有するH形スロットロッドを形成することになる。
【0008】
【実 施 例】次いで、図面を参照しつつブリッジ部の
成形と断面H形の成形ダイスによる成形とを連続して行
う実施例について説明する。断面長方形の成形ノズル付
き固定ダイスを備えたブリッジ部押出成形機10と、断
面H形の成形ノズル付き回転する成形ダイス(回転ダイ
ス)を備えたスロットロッド押出成形機20とを前後し
て配置し、その後方に矢印A方向に回転するスロットロ
ッド巻取装置30を配置している。リール40からテン
ションメンバ2をブリッジ部押出成形機10に供給し、
ブリッジ部押出成形機10によってテンションメンバ2
が埋設されたブリッジ部11を押出成形する。ブリッジ
部押出成形機10から押出されたブリッジ部11は直ち
にスロットロッド押出成形機20に供給される。スロッ
トロッド押出成形機20の断面H形の成形ノズル付き回
転ダイスによってスロットロッドの左右の半円部21、
21が成形されると共に、当該半円部21、21がブリ
ッジ部11の両端に溶融結合され、これによってH形ス
ロットロッド22が形成される。スロットロッド押出成
形機20の回転ダイスは矢印A方向に回転するので、H
形スロットロッド22は矢印A方向に捩じられ、溝23
は螺旋状の溝になる。そして、スロットロッド巻取装置
30の巻取リールはスロットロッド押出成形機20の回
転に合わせて矢印A方向に回転しながら、スロットロッ
ド押出成形機20から押出されたH形スロットロッド2
2を巻き取る。幅3.5mm、深さ2.0mmの溝を有
する直径7mm、PBT樹脂製のH形スロットロッドを
成形するとき、スロットロッド押出成形機20のライン
速度15m/分まで高めることができる。これは従来の
成形方法による場合のライン速度(5m/分)の3倍に
相当する。ブリッジ部11は未架橋の状態でスロットロ
ッド押出成形機20の回転ダイスを通過するので、当該
回転ダイスによる捩じりに対するブリッジ部の抵抗は極
めて小さく、また、この捩りによるブリッジ部の変形は
弾性変形ではない(塑性変形である)ので、スロットロ
ッド押出成形機20の断面H形の成形ノズル付き回転ダ
イスを通過して後の弾性戻りはなく、したがって予め成
形されたブリッジ部11を用いることによって、回転ダ
イスによるH形スロットロッド22の成形精度に影響を
与えることは全くない。以上の実施例は成形ダイスを回
転させることによって螺旋溝を形成する発明、すなわち
第一番目の発明の例であるが、成形ダイスを回転しない
もの、すなわち第二番目の発明においては、上記溝は直
線溝に形成されるので、これを螺旋溝に変形させるため
に巻取装置30をH形スロットロッド22を矢印A方向
に捩じるように矢印A方向にも回転することになる。
【0009】
【効 果】前記の課題を解決した発明は未だ公知では
ない。したがって新規な前記課題を解決して、十分な溝
加工精度を確保しながらスロットロッドの押出成形のラ
イン速度を向上させてその生産能率を著しく向上させる
ことができたことが本発明特有の効果である。さらに、
押出加工の加工性が良くないプラスチック材料を用いて
従来の加工法でスロットロッドを製作することは生産性
が悪い。したがって従来は押出加工の加工性が良くない
プラスチック材料をスロットロッドの製作に供すること
は実際上できなかったが、本発明によるときは押出成形
の加工性の良くない材料でもある程度のライン速度を確
保できるので、押出成形の加工性の良くな材料でも、こ
れを実際にH形スロットロッドの製作に供することがで
きる。このことも本発明の大きな利点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の模式図である。
【図2】スロットロッド押出成形機の回転ダイスの概略
断面図である。
【図3】図1におけるX−X断面図である。
【図4】従来のH形スロットロッドの断面図である。
【符号の説明】
1、22・・・H形スロットロッド 2・・・テンションメンバ 3、23・・・溝 4、11・・・ブリッジ部 5、21・・・半円部 10・・・ブリッジ部押出成形機 20・・・スロットロッド押出成形機 30・・・スロットロッド巻取装置 40・・・リール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−126505(JP,A) 特開 昭58−126504(JP,A) 特開 昭58−105110(JP,A) 特開 平5−261844(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96 G02B 6/44 H01B 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出成形によってロッドの外周に二つの螺
    旋状溝を形成したH形スロットロッドの成形方法であっ
    て、 前記H形スロットロッドのブリッジ部を断面H形の成形
    ノズル付き回転する成形ダイスに通し、当該回転する成
    形ダイスの左右の側部によってH形スロットロッドの左
    右の側部を成形すると共に、上記ブリッジ部の両端に上
    記側部を溶融結合させて断面H形のスロットロッドを押
    出成形し、 上記回転する成形ダイスの回転に合わせて巻取装置を回
    転させながら、H形スロットロッドを巻き取る光ファイ
    バケーブルのH形スロットロッドの成形方法。
  2. 【請求項2】押出成形によってロッドの外周に二つの螺
    旋状溝を形成したH形スロットロッドの成形方法であっ
    て、 前記H形スロットロッドのブリッジ部を断面H形の成形
    ノズル付き回転しない成形ダイスに通し、当該回転しな
    い成形ダイスの左右の側部によってH形スロットロッド
    の左右の側部を成形すると共に、上記ブリッジ部の両端
    に上記側部を溶融結合させて断面H形のスロットロッド
    を押出成形し、 上記巻取装置をH形スロットロッドを捩じる方向に回転
    させて、上記H形スロットロッドの溝を螺旋状溝に変形
    させながら上記巻取装置によってH形スロットロッドを
    巻き取る光ファイバケーブルのH形スロットロッドの成
    形方法。
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