JP3007051B2 - 光ファイバケーブルおよびその製造方法 - Google Patents

光ファイバケーブルおよびその製造方法

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JP3007051B2
JP3007051B2 JP8300956A JP30095696A JP3007051B2 JP 3007051 B2 JP3007051 B2 JP 3007051B2 JP 8300956 A JP8300956 A JP 8300956A JP 30095696 A JP30095696 A JP 30095696A JP 3007051 B2 JP3007051 B2 JP 3007051B2
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信幸 吉澤
勝紀 吉田
政義 榎本
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光ファイバケーブ
ルおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に符号101で示すものは溝付きコ
アとか、スペーサあるいは俗に、スロットなどと呼ばれ
る棒状の合成樹脂成形品であり、外周面に複数本のつる
まき線状の溝102が穿設されている。溝102のつる
まき線は図示のように一方向巻きのものも、S巻き、Z
巻きと一定間隔ごとに巻き方向が反転するものもあり、
この溝の中に複数本の、たとえばテープ心線のような光
ファイバ心線が挿入収納され、押さえ巻きおよび外部被
覆が施されて一種の光ファイバケーブルが製造される。
【0003】この光ファイバケーブルはコンパクトにま
とまっていて外観もよく、光ファイバ心線の実装率も比
較的高く、かつ光ファイバ心線の外力に対する保護が充
分なされている点でも好評を博しているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら溝付きコ
ア自体は極めて高価であり、また加工誤差も大きく、な
により問題なのは既に形成されている溝の中に光ファイ
バ心線を落し込んでゆく製造技術が難しく、製造ライン
が複雑で大掛かりのものとなる欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するためになされたものであって、請求項1の発明
によるその解決手段は、複数本のコア・セグメントを中
心張力部材の周囲に単層、または半径方向に重ねて複数
層撚合せて成る光ファイバケーブルであって、前記コア
・セグメントの断面は半径方向外側の外側円弧面、同じ
く内側のこれと同心の内側円弧面および2つの側面を有
する異形をなし、前記の一方の側面は、テープ心線を重
ねた光ファイバ心線を収納するようにされた断面四角形
心線収納溝を前記中心張力部材の中心軸線に平行な平
面によって2分割した場合の一方の内壁面を含み、他方
の側面は同じく残余の内壁面を含み、前記の撚合せ後に
これら両内壁面が合体して前記心線収納溝を完成するよ
うにしたことを特徴とする光ファイバケーブルである。
【0006】また請求項2の発明によるその解決手段
は、中心張力部材を送り出す工程と、外側円弧面、これ
に同心で前記中心張力部材の外周長に対して所定の関係
の弧長を有する内側円弧面および光ファイバ心線を収納
すべき心線収納溝を前記中心張力部材の中心軸線に平行
な平面によって2分割した場合の一方の内壁面と残余の
内壁面とをそれぞれ含む2つの側面を備えた異形断面の
コア・セグメントを所定の角度的位置および姿勢を取ら
せながら前記中心張力部材の周囲に案内導入する工程
と、所望の数の光ファイバ心線を前記のコア・セグメン
トに対して所定の角度的位置および姿勢を取らせながら
平行して案内導入する工程と、前記コア・セグメントお
よび光ファイバ心線をそれぞれの角度的位置および姿勢
を保ちつつ半径方向内方に集束させながら最終的に一体
に撚り合わせて固定する工程とを有し、この撚合せによ
り隣接するコア・セグメントの側面は合体して心線収納
溝を完成しその内部に前記光ファイバ心線を収納するよ
うにしたことを特徴とする光ファイバケーブルの製造方
法である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1を主として参照し、図2を合
わせ参照しながらこの発明の一実施例ケーブルを説明す
る。全体として符号2で示すものはコア・セグメントで
あって通常は合成樹脂によって成形される線条体であ
る。
【0008】このコア・セグメント2はその断面形に特
徴がある。外側の円弧面21、これに同心の円弧面2
2、および側面23および24によって囲まれる異形断
面である。内側の円弧面22の曲率半径は図1で中心に
配置される中心張力部材3(なお符号31はこの中心に
設けられる張力線材を示す)の半径に等しいかこれより
やや大きく、またその弧長は中心張力部材3の外周長の
1/nにほぼ等しいかこれよりわずかに大きく選定され
る。ここでnはコア・セグメント2の撚合せ本数であ
り、図示の実施例ではn=6である。
【0009】コア・セグメント2の側面23,24には
特筆すべき特徴がある。すなわちこの2つの側面の一
方、たとえば側面23は光ファイバ心線1を収納すべき
溝20を中心張力部材3の中心軸線に平行な平面によっ
て2分割したときの内壁面CDを含み、また他方の側面
24は前記の溝20の残余の内壁面ABCを含むように
したことである。
【0010】この実施例では上述のように心線収納溝2
0を一方の側壁面CDと、他側の側壁面および底面のA
BCとに2分割しているが、請求項で規定しているよう
にもちろんこの分割の仕方に限らない。たとえば図4に
変形実施例として示したように心線収納溝20を、中心
張力部材3の中心軸線を含む平面Pによって内壁面EF
GとGHKとに2等分したものでもよい。
【0011】図1に示すようにこの実施例は6本のコア
・セグメント2を中心張力部材3の周囲に撚り合わせる
ものであって、これにより断面円形のケーブルコアが完
成し、このとき隣接するコア・セグメント2の側面23
と24とは密接して、心線収納溝20を完成する。
【0012】この完成した心線収納溝20内に光ファイ
バ心線1を収納すれば本発明の光ファイバケーブルが出
来上がるが、請求項1に明記してあるように中心張力部
材3の周囲に撚り合わせるコア・セグメント2は一層で
なく、複数層半径方向に重ねて撚り合わせてもよい。図
5はコア・セグメント2をたとえば2層重ねた実施例を
示すものである。なお2層目を1層に対して逆回りに撚
る構造でもよい。
【0013】つぎに図3を参照して本発明の光ファイバ
ケーブル製造方法を説明する。まず中心張力部材3とコ
ア・セグメント2は概して円板状をなすセグメント用分
線板4のそれぞれ中心孔41と周囲のセグメント通し孔
42から供給される。
【0014】セグメント用分線板4の直ぐ下流側に設け
られる符号5に示すものは概して円板状の心線用分線板
であってこれはコア・セグメント2および中心張力部材
3の両方を通過させる大径の中心孔51を備え、周囲に
は光ファイバ心線1、この場合は特に心線収納溝20内
に入れたい所望本数の光ファイバ心線群を通すための心
線通し孔52が穿設されている。
【0015】心線用分線板5の下流には進入位置・姿勢
決め分線板6が設けられる。これはコア・セグメント2
および光ファイバ心線1の両方について、図1の断面図
に示したケーブルとしての完成状態における角度的位
置、つまり中心軸線の周りに何度間隔で並んでいるかと
いう角度位置と、コア・セグメント2、および光ファイ
バ心線群についてそれら自体、中心軸線に対してどのよ
うに傾いているかの姿勢を規制する分線板であり、この
目的のために所望の周辺位置にセグメント案内孔62お
よび心線案内孔63が穿設される。
【0016】進入位置・姿勢決め分線板6の下流に設け
られるものは集束用分線板7であるが、これはコア・セ
グメント2および光ファイバ心線1が進入位置・姿勢決
め分線板6で決められた角度的位置および姿勢を取って
下流の集合ダイス8に向かって走行してゆく過程で漸次
半径方向内方に集束してゆくときのこれらの各通過位置
に合わせてセグメント案内孔72および心線案内孔73
が穿設されているものである。つまりこの集束用分線板
7では各案内孔自体の大きさ、形状は不変であるが、そ
の相対距離が進入位置・姿勢決め分線板6よりも縮小し
た形となっているわけである。
【0017】しかして集束用分線板7の下流に集合ダイ
ス8が設けられ、この下流には図示していないが適宜の
回転引取装置が設けられる。
【0018】本発明の光ファイバケーブル製造方法にお
いては、上述のように進入位置・姿勢決め分線板6なら
びに集束用分線板7によって、コア・セグメント2およ
び光ファイバ心線1がそれらの角度的位置および姿勢が
規制され、したがって最終的にはケーブルの完成状態の
断面位置に正確かつ円滑に集束するように撚り合わされ
ることになり、この過程で従来技術的に比較的煩雑とさ
れた光ファイバ心線の心線収納溝への落とし込みがあた
かも水の流れるように自然に円滑に完了してしまうので
ある。
【0019】これまで異形断面のコア・セグメント2の
撚合せの方向について特に述べなかったが、本発明にお
いてはこれは普通の整形断面の線条体と同様に、一方向
回転の撚合せでも、撚り方向が周期的に正、逆と変わる
SZ撚合せでもどちらも可能である。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、従来の高価で
比較的加工誤差の大きい溝付きコアが不要となり、押出
製造の面でも容易かつ精密に加工しやすいコア・セグメ
ントによって光ファイバケーブルを製造できる利点があ
る。また従来の溝付きコアでは不可能だった多層型の光
ファイバケーブルが容易に製造できる利点がある。
【0021】また請求項2の発明によれば、従来の比較
的煩雑な光ファイバ心線落とし込み作業が不要となり、
したがってこのための複雑な装置も不要となるだけでな
く、コア・セグメントの撚り合わせによるケーブルコア
の完成と同時に、心線収納溝への光ファイバ心線の正確
かつ円滑な収納が完了してしまうという大きい効果があ
る。
【0022】また請求項2の発明によれば、単一種類の
コア・セグメントによって、従来型で言えば一方向のつ
るまき線状の溝付きコアケーブルとSZ巻き方向の溝付
きコアケーブルのどちらのケーブルでも製造できる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ファイバケーブルの一実施例を示
す横断面図である。
【図2】この発明によるコア・セグメントを示す斜視図
である。
【図3】この発明の光ファイバケーブル製造方法を説明
するための斜視図である。
【図4】この発明の光ファイバケーブルの変形実施例を
示す横断面図である。
【図5】この発明の変形実施例である多層型の光ファイ
バケーブルを示す横断面図である。
【図6】従来の溝付きコアを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ心線 2 コア・セグメント 20 心線収納溝 21 外側円弧面 22 内側円弧面 23,24 側面 3 中心張力部材 4 セグメント用分線板 41,51,61,71 中心孔 42 セグメント通し孔 5 心線用分線板 52 心線通し孔 6 進入位置・姿勢決め分線板 62,72 セグメント案内孔 63,73 心線案内孔 8 集合ダイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 政義 東京都小平市花小金井6−109 吉田工 業株式会社小金井工場内 (56)参考文献 実開 昭62−68111(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のコア・セグメント(2)を中心
    張力部材(3)の周囲に単層、または半径方向に重ねて
    複数層撚合せて成る光ファイバケーブルであって、前記
    コア・セグメント(2)の断面は半径方向外側の外側円
    弧面(21)、同じく内側のこれと同心の内側円弧面
    (22)および2つの側面を有する異形をなし、前記の
    一方の側面(23)は、テープ心線を重ねた光ファイバ
    心線(1)を収納するようにされた断面四角形の心線収
    納溝(20)を前記中心張力部材の中心軸線に平行な平
    面によって2分割した場合の一方の内壁面(ABC;E
    FG)を含み、他方の側面(24)は同じく残余の内壁
    面(CD;GHK)を含み、前記の撚合せ後にこれら両
    内壁面が合体して前記心線収納溝(20)を完成するよ
    うにしたことを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 【請求項2】 中心張力部材(3)を送り出す工程と、
    外側円弧面(21)、これに同心で前記中心張力部材
    (3)の外周長に対して所定の関係の弧長を有する内側
    円弧面(22)および光ファイバ心線(1)を収納すべ
    き心線収納溝(20)を前記中心張力部材の中心軸線に
    平行な平面によって2分割した場合の一方の内壁面と残
    余の内壁面とをそれぞれ含む2つの側面(23,24)
    を備えた異形断面のコア・セグメント(2)を所定の角
    度的位置および姿勢を取らせながら前記中心張力部材
    (3)の周囲に案内導入する工程と、所望の数の光ファ
    イバ心線(1)を前記のコア・セグメント(2)に対し
    て所定の角度的位置および姿勢を取らせながら平行して
    案内導入する工程と、前記コア・セグメント(2)およ
    び光ファイバ心線(1)をそれぞれの角度的位置および
    姿勢を保ちつつ半径方向内方に集束させながら最終的に
    一体に撚り合わせて固定する工程とを有し、この撚合せ
    により隣接するコア・セグメント(2)の側面(23,
    24)は合体して心線収納溝(20)を完成しその内部
    に前記光ファイバ心線(1)を収納するようにしたこと
    を特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
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KR101270930B1 (ko) * 2012-07-18 2013-06-11 주식회사 아시아전선 외장케이블용 연합기
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CN115267995B (zh) * 2022-09-01 2023-05-05 富通集团有限公司 一种浅水区域用水下光缆

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