JP4367735B2 - 長尺無端歯付ベルトの製造方法および装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は長尺無端歯付ベルトの製造方法と装置に係り、詳しくは動力伝動用および搬送用に使用される継目のない熱可塑性エラストマーからなる長尺無端歯付ベルトの製造方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯付ベルトはスリップのない同期伝動方式であるため、精密伝動装置あるいは精密搬送装置等の一般産業用途として、ゴムエラストマー製あるいはウレタンエラストマー製の歯付ベルトが広く使用されている。
【0003】
このウレタンエラストマー製歯付ベルトは、通常、心線を巻き付けた所定寸法の円筒状内金型を外金型の中に入れ、内金型と外金型の空隙部にウレタンエラストマーを注入し、架橋、硬化後、得られた広幅のベルトスリーブを所定幅に切断する方法が取られている。
【0004】
しかし、この方法で長尺歯付ベルトを製造するためには金型径を大きくしなければならない。この金型の大型化は、加工上、取扱上、コスト上、問題がある。とりわけ、金型の寸法精度に問題を生じるため、その大径化には限度があり、ベルト周長2300mmの無端歯付ベルトの製造が、その限界であった。
【0005】
他の製造方法として、押出し成形法、すなわち押出機のダイスから押出されたシート状の熱可塑性エラストマーを、幅方向に整列された心線のみからなる有端の連続するベルト構成体と連動して回転する歯付モールドの外周面と、両側部のフランジとで区画されるキャビティーに押し出し、溶融状態にあるシート状エラストマーを、スチールバンドあるいはニップロールで圧搾し、所定の歯形形状を有する有端の長尺歯付ベルトを製造し、しかるのち所定の幅に切断し、且つ所定の長さにその有端部を接合して長尺の歯付ベルトを得る方法がある。
【0006】
しかし、この方法で製造されたベルトは接合加工が必要であり、このためにベルトはその両端部が短冊状あるいは千鳥状にカットされて、入れ子状に両端部が接合される。しかし、この接合部では心線に断点があるため、接合部の接着引抜き強度を如何に大きくしても、心線が切断している接合部位置での強度は、本体部強度に比し大きく低下する。
【0007】
また、接合部は追加工を受けるため、本体部とはその物性が微妙に異なり、加工時の厚み段差、或は剛性に差異を生じさせる。このような差異が原因となって、振動を発生する、あるいは蛇行を生じさせる等の問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、継ぎ目のない任意の周長を有する長尺無端歯付ベルトを、従来の外金型と内金型を用いた製造方法によらない新規な方法で製造しようとするものであり、その課題は任意の周長の長尺無端歯付ベルトが製造できる方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、熱可塑性エラストマーを用いた長尺無端歯付ベルトの製造方法において、
一対の歯付モールドの両側に一体に回転する平プーリを組付けた後、所定の軸間距離を設定する第1工程と、
一方の側に配した一対の平プーリ間に心線を巻き付けて心線環を形成し、この心線環の所定の位置に心線係止部を設ける第2工程と、
歯付モールドを回転させ、前記心線係止部を開始点として一対の歯付モールド間に心線を所定のピッチで螺旋状に所定幅だけ巻き付けた後、もう一方の側に配した一対の平プーリ間に心線を巻き付けて心線環を形成し、この心線環の所定の位置に心線係止部を設ける第3工程と、
一対の歯付モールド間に巻き付けられた心線のみからなるベルト構成体を、歯付モールドとスチールバンドの間に圧接状態に配し、供回り状態に回転させることによって、歯付モールドとスチールバンド間のキャビティに挿入された溶融状態の熱可塑性エラストマーを圧縮成形し、冷却固化させて所定の歯形形状を形成する第4工程と、
で構成する長尺無端歯付ベルトの製造方法である。
【0012】
請求項2の発明は、熱可塑性エラストマーを用いた長尺無端歯付ベルトの製造装置において、
一体に回転する平プーリを両側に配した一対の歯付モールドと、
一対の平プーリの外周に巻き付けた心線環の所定の位置に設けた心線係止部と、
一対の歯付モールド間に心線を所定のピッチで螺旋状に巻き付けるスピニング機構と、
歯付モールドと圧接状態で連動周回し、歯形形状を形成するスチールバンドと、
歯付モールドとスチールバンドの間のキャビティに溶融した熱可塑性エラストマーを充填する押出機と、
から構成される長尺無端歯付ベルトの製造装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る長尺無端歯付ベルトの製造方法と装置を図面に基づいて詳細に説明する。図1は長尺無端歯付ベルトの平面図、図2は長尺無端歯付ベルトの正面図、図3は長尺無端歯付ベルトの側面図であり、図4は製造方法の第1工程〜第3工程を示す概略図であり、図5は製造方法の第4工程を示す概略図である。また、図6は本発明に係る長尺無端歯付ベルトの部分斜視図である。
【0014】
図1、図2、図3において、2aおよび2bは30℃〜60℃に温度調節可能な円筒状の回転可能な歯付モールドであって、ロータリージョイント10を介して温調用冷却水がその内部を循環する。歯付モールド2a、2bの外周面には歯形形状のキャビティが形成され、キャビティの両側には、キャビティを区画するフランジ部が設けられている。
【0015】
先ず始めに、本発明の第1の実施例である歯付モールド2a、2bの両端に平プーリ3a、3b、3c、3dを一体に組み付けて使用する長尺無端ベルトの製造方法および装置を詳細に説明する。
【0016】
以下、第1の実施例に係る装置を詳細に説明する。平プーリ3a、3b、3c、3dは、歯付モールド2a、2bと同一ピッチ径の平プーリであり、夫々、歯付モールド2a、2bの両側に一体に組み付けられている。
【0017】
上記平プーリ3a、3b、3c、3dの表面は、心線1cを摩擦固定するためにその表面はローレット加工あるいは所定の粗面仕上げによって、心線1cが滑りにくい形状に形成されている。
【0018】
上記一対の平プーリ3a、3bに向けて、図2で示したスピニング機構8から心線1cが繰り出され、案内ロール20を介して一対の平プーリ3a、3b間に所定の回数、巻き付けられる。巻き付けられた心線1cの心線環を、別途用意した結束材を用いて結束固定し、心線係止部4aを形成する。
【0019】
尚、スピニング機構8は公知であり、歯付モールド2bに向き合って配設されている。以降、一対の平プーリ3a、3bに巻き付けられて周回移動する心線環に案内されて、心線係止部4aはスピニング開始点として、一対の歯付モールド2a、2b間に心線1cが巻き付けられる。尚、この結束材には、クリップ材、あるいは電気用半田材等を任意に使用することができる。
【0020】
即ち、歯付モールド2a、2bを回転させると共に、心線1cが所定のピッチとなるように、案内ロール20を歯付モールド2bの軸方向に、図示しないボールネジ送り機構によって横送りする。
【0021】
この時、心線1cは図示しない心線張力制御機構から一定張力下に繰り出されれ、所定の幅まで螺旋状に巻き付けられる。巻き付けが終了すると心線1cの端部は、もう一方の側に配された一対の平プーリ3c、3dに心線係止部4bを設けて固定される。
【0022】
また、所定の歯形形状を形成するスチールバンド6は、案内ロールR1、R2および伸張ロールR3に巻き付けられ、歯付モールド2aのフランジ部と圧接状態で連動して移動するように配されている。
【0023】
スチールバンド6は、案内ロールR1、R2および伸張ロールR3と一体になって、エアーシリンダー30により所定の位置まで移動する。次に油圧シリンダー40によって伸張ロールR3は後退し、スチールバンド6は所定の張力に伸張される。
【0024】
この状態で、押出機ノズル7から、歯付モールド2aとスチールバンド6で区画されるキャビティに溶融した熱可塑性エラストマー5が充填され、以降、スチールバンド6の張力により、熱可塑性エラストマー5は、所定の圧力に加圧されて、所定の歯形形状を形成する。
【0025】
次に第1の実施例に係る長尺無端歯付ベルトの製造方法を図4、図5を用いて詳細に説明する。図4は本発明方法の第1工程〜第3工程を示す概略図である。
【0026】
先ず第1工程では、製造すべき歯付ベルトの歯形形状、周長、幅を特定し、歯形形状を一にする所定の歯付モールド2a、2bを組み付ける。しかるのち、2a、2b間の軸間距離を計算(2×軸間距離=ベルトピッチ周長−歯付モールドのピッチ径×π)し、計算値に従って、歯付モールド2bを図示しないボールネジ送り機構とACサーボモーター52を用いて、所定の位置に位置決めする。
【0027】
第2工程では、一対の平プーリ3a、3b間にスピニング機構8から繰り出した心線1cを所定の回数巻き付けた後、結束材で結束固定し、心線係止部4aを形成する。
【0028】
第3工程では、第1工程で形成した心線係止部4aをスピニング開始点として、以降、歯付モールド2a、2bを回転(80〜150rpm)させながら、図示しないボールネジ送り機構を用いて心線1cの案内ロール20を軸方向に横送りさせ、所定の心線ピッチを形成し、所定の幅まで螺旋状に巻き付ける。所定の幅の巻き付けが終了すると反対側の一対の平プーリ3c、3dに前述と同様に心線係止部4bを設ける。この時のスピニング横送り速度は下記の式によって求められる。
【0029】
横送り速度(m/min)=スピニングピッチ(m)×歯付モールドピッチ周速度(π×モールドピッチ径×rpm)/ベルトピッチ周長(m)
最後に図5を用いて第4工程を説明する。第3工程で形成された心線1cのみからなる簾状のベルト構成体9を、図5の矢印方向に回転させながら、図示しない押出機から溶融した熱可塑性エラストマー5(175〜195℃)を、歯付モールド2aの上方に位置するノズル7から、スチールバンド6と歯付モールド2aの間に充填する。
【0030】
歯付モールド2aおよびスチールバンド6の外周面(歯溝部)で区画されるキャビティに充填された熱可塑性エラストマー5は、スチールバンド6の連動回転と共に、次第に所定の歯形形状に整えられ、スチールバンド6の出口まで来ると溶融温度は50℃前後まで降下し、終には図6で示した歯付ベルトが完成する。図6において長尺無端歯付ベルト1は心線1c、背面部1a、歯部1bが一体に形成された接合部のない歯付ベルトである。
【0031】
尚、本発明に係る熱可塑性エラストマー5は、主として熱可塑性ウレタンが使用されているが、ポリエステル系エラストマー(ハイトレル/株式会社デュポン社製品、ペルプレン/株式会社東洋紡社製品)、あるいはポリアミド系エラストマー(ダイアミドPAE/株式会社ダイセル社製品)を使用することもできる。
【0032】
また、心線1cは、主としてスチールコードが用いられているが、アラミド繊維、ポリエステル繊維、あるいはガラス繊維に代表される低伸度、高強力の心線を使用することができる。
【0033】
次に、第2の実施例である歯付モールド2a、2bのみを使用し、両端に平プーリ3a、3b、3c、3dを使用しない長尺無端歯付ベルトの製造方法および装置を詳細に説明する。
【0034】
即ち、前述の第1の実施例は、歯付モールド2a、2bの両端に平プーリ3a、3b、3c、3dを組み付けることによって、心線環すなわち心線係止部4a、4bを歯付モールド2a、2bの外部に設けることができるから、高価な歯付モールド2a、2bの歯溝形成部をフルに利用することができる。
【0035】
これに対し、第2の実施例では、平プーリ3a、3b、3c、3dを使用しないので、必然的に心線環すなわち心線係止部4a、4bを歯付モールド2a、2b内に設けることになり、製品となる長尺無端歯付ベルト1の取代はその分減少する。
【0036】
しかしながら、この方法には下記のような優れた効果がある。すなわち、心線環すなわち心線係止部4a、4bと、心線1cが、その上に巻き付けられる接触面の形状と仕上げ面精度が全く同一の面となることから、心線環すなわち心線係止部4a、4b及び心線1cは、スピニング時において接触面との摩擦、接触条件が同一となり、結果、螺旋状に巻き付けられる心線1cのピッチはより安定する。
【0037】
尚、第2の実施例については、心線係止部4a、4bを巻き付ける位置が、第1の実施例と異なる以外に機能的な差異がないことから、その説明は省略する。
【0038】
【実施例】
次に本発明に係る長尺無端歯付ベルトの製造方法および装置を、第1の実施例に基づいて説明する。
【0039】
歯付モールド2a,2bには、歯形T10、歯数110歯(ピッチ径350mm)、歯部幅110mm、全幅200mmからなる円筒状歯付モールドを使用し、平プーリ3a,3b,3c,3dには、外径(344mmφ)、幅10mmの平プーリをその両側に組み付けた。また、心線1cには、0.6mmφのスチールコードを使用し、一対の平プーリ3a,3bおよび3c,3dに4〜6回巻き付けて心線環を形成し、所定の位置に心線係止部4a、4bを設けた。
【0040】
製造する長尺無端歯付ベルト1を、歯形T10、歯数310歯(周長3100mm)ベルト幅110mmの歯付ベルトとして、歯付モールド2a,2bの軸間距離は1000mmに設定した。
【0041】
平プーリ3a,3b間に設けられた心線係止部4aをスピニング開始点とし、一対の歯付モールド2a,2bの周回部を、仮想の大径歯付モールドと見立て、直径0.6mmのスチールコード心線を、スピニングテンション49N(5kgf)、スピニングピッチ1.0mmの条件で、幅110mmとなるまで螺旋状に巻き付けて、心線1cのみからなる簾状のベルト構成体9を作成した。
【0042】
また、このときの歯付モールド2a、2bの回転数は100rpm(110m/min)であり、スピニングの横送り速度は35.5mm/minであった。
【0043】
次に、歯付モールド2a、2bを回転させ、心線1cのみからなるベルト構成体9を低速1.0rpm(周速度1.1m/min)で回転させるとともに、スチールバンド6を歯付モールド2aと圧接状態で連動回転させた。
【0044】
この状態で押出機のノズル7より、180℃に加熱された熱可塑性ウレタンエラストマー5を、歯付モールド2aとスチールバンド6で区画されるキャビティに圧入(1kgf/cm2)した。
【0045】
この圧入と併行して溶融状態の熱可塑性ウレタンエラストマー5を冷却、固化させるため、温調用冷却水をロータリジョイと10から歯付モールド2a内部に通し、出口温度を50℃に制御した。結果、目的とする長尺無端歯付ベルト1が得られた。
【0046】
以上の通り、本発明により接合部のない任意の周長の無端歯付ベルトを製造することが可能になり、これによって、ベルト強度が、従来の接合タイプの無端ベルトに比し、大幅に向上する、あるいは接合部に起因するベルトの振動、蛇行を抑止する、あるいは正確な位置決めを可能にすることになった。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の発明によって、任意の周長の無端長尺歯付ベルトを製造することが可能になり、且つ歯付モールドの外部に設けた平プーリに心線環すなわち心線係止部を巻き付けることから、高価な歯付モールドを効率よく利用することができる。
【0050】
請求項2の発明によって、一対の歯付モールドの軸間距離を製造すべき歯付ベルトのピッチ周長計算から求め、サーボモーターで所定の位置に位置決めするだけで任意の周長の長尺無端歯付ベルトを製造でき、且つ歯付モールドの外部に設けた平プーリに心線環すなわち心線係止部を巻き付けることから、高価な歯付モールドを効率よく利用することができ、その歩留まりを向上させる効果がある。
また、歯付モールドの外部に設けた平プーリに心線環すなわち心線係止部を巻き付けることから、高価な歯付モールドを効率よく利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長尺無端歯付ベルトの製造装置の1部断面平面図である。
【図2】本発明に係る長尺無端歯付ベルトの製造装置の1部断面正面図である。
【図3】本発明に係る長尺無端歯付ベルトの製造装置の1部断面側面図である。
【図4】本発明に係る製造方法の第1工程〜第3工程を示す概略図である。
【図5】本発明に係る製造方法の第4工程を示す概略図である。
【図6】本発明に係る長尺無端歯付ベルトの部分斜視図である
【符号の説明】
1 長尺無端歯付ベルト
1a 背面部
1b 歯部
1c 心線
2a、2b 歯付モールド
3a、3b、3c、3d 平プーリ
4a、4b 心線係止部
5 熱可塑性エラストマー
6 スチールバンド
7 押出機ノズル
8 スピニング機構
9 ベルト構成体
R1、R2 案内ロール
R3 伸張ロール
10 冷却水用ロータリージョイント
20 案内ロール
30、31 エアーシリンダー
40 油圧シリンダー
50、51、52 ACサーボモーター
Claims (2)
- 熱可塑性エラストマーを用いた長尺無端歯付ベルトの製造方法において、
一対の歯付モールドの両側に一体に回転する平プーリを組付けた後、所定の軸間距離を設定する第1工程と、
一方の側に配した一対の平プーリ間に心線を巻き付けて心線環を形成し、この心線環の所定の位置に心線係止部を設ける第2工程と、
歯付モールドを回転させ、前記心線係止部を開始点として一対の歯付モールド間に心線を所定のピッチで螺旋状に所定幅だけ巻き付けた後、もう一方の側に配した一対の平プーリ間に心線を巻き付けて心線環を形成し、この心線環の所定の位置に心線係止部を設ける第3工程と、
一対の歯付モールド間に巻き付けられた心線のみからなるベルト構成体を、歯付モールドとスチールバンドの間に圧接状態に配し、供回り状態に回転させることによって、歯付モールドとスチールバンド間のキャビティに挿入された溶融状態の熱可塑性エラストマーを圧縮成形し、冷却固化させて所定の歯形形状を形成する第4工程と、
からなることを特徴とする長尺無端歯付ベルトの製造方法。 - 熱可塑性エラストマーを用いた長尺無端歯付ベルトの製造装置において、
一体に回転する平プーリを両側に配した一対の歯付モールドと、
一対の平プーリの外周に巻き付けた心線環の所定の位置に設けた心線係止部と、
一対の歯付モールド間に心線を所定のピッチで螺旋状に巻き付けるスピニング機構と、
歯付モールドと圧接状態で連動周回し、歯形形状を形成するスチールバンドと、
歯付モールドとスチールバンドの間のキャビティに溶融した熱可塑性エラストマーを充填する押出機と、
から構成されていることを特徴とする長尺無端歯付ベルトの製造装置。
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