JP2000322945A - 自己支持型ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

自己支持型ケーブル及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000322945A
JP2000322945A JP11127878A JP12787899A JP2000322945A JP 2000322945 A JP2000322945 A JP 2000322945A JP 11127878 A JP11127878 A JP 11127878A JP 12787899 A JP12787899 A JP 12787899A JP 2000322945 A JP2000322945 A JP 2000322945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
self
supporting
groove
single steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11127878A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanori Nakai
久典 中居
Yoshinori Kurosawa
芳宣 黒沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP11127878A priority Critical patent/JP2000322945A/ja
Publication of JP2000322945A publication Critical patent/JP2000322945A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】支持線の単鋼線が被覆シースと充分接着してお
り、単鋼線の周りにシースが滑って伝送特性が劣化する
ことのない自己支持型ケーブルを提供することにある。 【解決手段】単鋼線12から成る支持線1に光ファイバ
ケーブル2を沿わせ、これらの外周に断面形状ヒョウタ
ン型のシース3を一体に被覆した自己支持型ケーブルに
おいて、前記単鋼線から成る支持線1の表面に、長手方
向に連続する溝13又は断続する溝14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持線とケーブル
の外周に一体に断面形状ヒョウタン型のシースを被覆し
た自己支持型ケーブル、特に支持線とシース間の滑りを
なくすようにした自己支持型ケーブル及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自己支持型ケーブルは、図5
(a)に示すように撚り鋼線11から成る支持線1にケ
ーブル2を沿わせるか、又は図5(b)に示すように単
鋼線12から成る支持線1にケーブル2を沿わせ、この
支持線1とケーブル2とをプラスチックによる断面形状
ヒョウタン型のシース3で一体に被覆した構造を有す
る。
【0003】ここで図示の自己支持型ケーブルは、ケー
ブル2が光ファイバケーブルから成る場合を示すが、導
体ケーブルの場合もある。この光ファイバケーブル自体
は、中央のテンションメンバー21と、溝付きスペーサ
22と、その溝23内に収納された1枚あるいは積層さ
れた複数枚のテープ状光ファイバ心線24とを備えた構
造を有する。
【0004】一方、支持線1には、一般に図5(a)に
示す撚り鋼線11などを用いるが、細径ケーブルで低コ
スト化を図るのであれば、図5(b)に示す単鋼線12
を用いる。
【0005】図6は、この単鋼線を用いる自己支持型ケ
ーブルの従来の製造方法を示したもので、単鋼線から成
る支持線1とケーブル2とをそれぞれ支持線用ドラム4
1とケーブル用ドラム42とから繰り出し、ガイドロー
ラ43、44を経て平行に配置して送り出し、押出し機
45にて、両者の外周に断面形状ヒョウタン型のシース
3を共通に押出被覆する。そして、冷却水槽46を通し
て冷却した後、巻取機47で巻き取る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支持線
に単鋼線を用いた自己支持型ケーブルでは、単鋼線の周
囲にそのままシースを被覆すると、シースと単鋼線の接
着が不十分なため、シースの中で単鋼線が動いてしまう
場合がある。この場合、敷設やダンシングによりケーブ
ル部に捻れが生じる場合があり、光ファイバケーブルで
あれば光伝送損失の増加が起こる可能性がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、支持線の単鋼線が被覆シースと充分接着しており、
単鋼線の周りにシースが滑って伝送特性が劣化すること
のない自己支持型ケーブルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成したものである。
【0009】本発明の要点は、支持線の単鋼線の表面に
溝を付けたことにある。
【0010】(1)本発明の自己支持型ケーブルは、単
鋼線から成る支持線にケーブルを沿わせ、これらの外周
に断面形状ヒョウタン型のシースを一体に被覆した自己
支持型ケーブルにおいて、前記単鋼線から成る支持線の
表面に長手方向に溝を設けたものである(請求項1)。
【0011】ここでケーブルには、導体ケーブルを扱っ
た場合と、光ファイバケーブルを扱った場合とが含まれ
る。光ファイバケーブルとしては、溝付きスペーサと、
その溝内に収納された1枚あるいは積層された複数枚の
テープ状光ファイバ心線とを備えた構造のものを用いる
ことができる(請求項2)。
【0012】また、前記長手方向の溝は、長手方向に沿
って連続する溝(請求項3)又は長手方向に沿って断続
する溝(請求項4)の形で設けることができる。
【0013】本発明においては、単鋼線から成る支持線
の表面に長手方向に連続する又は断続する溝を設けてい
るので、その外周のシース被覆との間には、周方向及び
長手方向のいずれにも大きな移動阻止力が生まれる。従
って、シース被覆のみが支持線の上で滑りずれるという
現象が生じなくなる。よって、光ファイバケーブルの場
合には、曲げに起因する光伝送損失の増加を防止するこ
とができ、ケーブルの伝送特性の劣化を避けることがで
きる。
【0014】(2)本発明の自己支持型ケーブルの製造
方法は、単鋼線から成る支持線とケーブルとを平行に配
置して送り出し、これらの外周に、押出し機により断面
形状ヒョウタン型のシースを一括して押出被覆する自己
支持型ケーブルの製造方法において、前記押出被覆する
直前に、口金に1又は複数の突起を持ったダイスを配置
し、ダイスに前記単鋼線から成る支持線を通すことによ
り、前記支持線の表面に長手方向に溝を付けるものであ
る(請求項5)。ここで「支持線とケーブルとを平行に
配置して送り出し」といった場合、直線的な支持線にケ
ーブルを蛇行状態で沿わせる形態も含まれる。
【0015】この製造方法によれば、単鋼線から成る支
持線の表面に長手方向に沿って連続する溝を付けた自己
支持型ケーブルを容易に製造することができる。
【0016】また、本発明の他の自己支持型ケーブルの
製造方法は、単鋼線から成る支持線とケーブルとを平行
に配置して送り出し、これらの外周に、押出し機により
断面形状ヒョウタン型のシースを一括して押出被覆する
自己支持型ケーブルの製造方法において、前記押出被覆
する直前に、内周面に1又は複数の突起を持った複数の
プレス片を支持線の周囲に配置し、送り出される前記支
持線に対して、これらのプレス片による所定条長のプレ
ス動作を間欠的に行って、前記支持線の表面に長手方向
に部分的に溝を付けるものである(請求項6)。
【0017】この製造方法によれば、単鋼線から成る支
持線の表面に長手方向に沿って断続する溝を付けた自己
支持型ケーブルを容易に製造することができる。
【0018】これらの製造方法によって得られる自己支
持型ケーブルの長所は、上述したところと同じであり、
支持線の表面に設けた長手方向に連続する又は断続する
溝により、その外周のシース被覆との間の滑り現象がな
くなる点にある。従って、ケーブルが、溝付きスペーサ
と、その溝内に収納された1枚あるいは積層された複数
枚のテープ状光ファイバ心線とを備えた光ファイバケー
ブル(請求項7)の場合には、曲げに起因する光伝送損
失の増加を防止して、ケーブルの伝送特性の劣化を避け
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0020】(実施形態1)図1は、本発明の第1の実
施形態に係る自己支持型光ケーブルの斜視図、図2はそ
の製造方法を示す略図である。
【0021】この図1に示す自己支持型光ケーブルは、
従来と同様に、単鋼線12から成る支持線1に光ファイ
バケーブルから成るケーブル2を沿わせ、これらの外周
プラスチックによる断面形状ヒョウタン型のシース3を
一体に被覆した構造を有する。
【0022】この断面形状ヒョウタン型の下部分に位置
する光ファイバケーブル自体は、中央のテンションメン
バー21と、その周囲の溝付きスペーサ22と、そのス
ペーサ外周の溝23内に収納された1枚あるいは積層さ
れた複数枚のテープ状光ファイバ心線24とを備えた構
造を有する。かかる構成は、従来の自己支持型光ファイ
バケーブルと異ならない。
【0023】しかし、上記単鋼線から成る支持線1の表
面には、長手方向に溝13が設けられている。この実施
形態の場合、溝13は長手方向に沿って連続する溝から
成る。また、溝13の数は、単鋼線の直径方向に対向し
て一対設けられ、その溝の断面形状はV字状をしてい
る。しかし、直径方向に対向する又は対向しない複数の
溝として設けることができ、その断面形状も半円状や長
方形等の任意の断面形状をとることができる。
【0024】図2(a)に上記自己支持型光ケーブルの
製造ラインを示す。この製造ラインは、支持線1を繰り
出す支持線用ドラム41と、光ファイバケーブルを繰り
出すケーブル用ドラム42と、支持線1と光ファイバケ
ーブル2の双方の外周にシース3を被覆する押出し機4
5と、キャプスタン30と、冷却水槽46と、巻取機4
7とから構成される。支持線用ドラム41からは単鋼線
からなる支持線1が繰り出され、ケーブル用ドラム42
からは、上述の光ファイバケーブル2がケーブルコアと
して繰り出される。
【0025】繰り出された支持線1と光ファイバケーブ
ル2はガイドローラ43、44でガイドされて平行に配
置して送り出され、これらの外周に、押出し機45のク
ロスヘッドにより、断面形状ヒョウタン型のシース3が
一括して同時に押出被覆される。被覆材料は、例えばポ
リエチレン又はポリ塩化ビニルである。この製造方法の
場合、支持線側が充実押出し、ケーブルコア側がチュー
ブ押出しである。充実押出しは、芯材を直接、押出し圧
をかけた被覆材料中に通し、芯材に被覆が密着した状態
で取り出すものである。チューブ押出しは、芯材を取り
出しつつ芯材の外周部より被覆材料を押出し、被覆材料
に引落しをかけて芯材に密着させるものである。
【0026】その支持線側の充実押出しに際し、押出被
覆する直前、すなわち押出し機45の上流側の支持線1
のラインには、図2(b)に示すように口金に一対の突
起51を持った溝形成用のダイス50が配置されてお
り、このダイス50に上記支持線1が通される。これに
より、単鋼線12から成る支持線1の表面に長手方向に
溝13が付けられる。
【0027】シース3が一括して押出被覆されたケーブ
ル4は、引き続き冷却水槽46と図示してない引取機と
を経て巻取機47に巻き取られる。
【0028】この実施形態の製造方法によると、溝形成
用のダイス50に単鋼線を単に通すだけで、単鋼線12
の表面に図1に示したような一対の溝を長手方向に連続
して付けることができ、これにより単鋼線の周りにシー
ス3が滑らない構造のヒョウタン型シース被覆を有する
自己支持型光ケーブルを製造することができた。
【0029】要するに、この実施形態の場合、支持線部
をシース被覆する直前に口金に多数の突起を持ったダイ
スを通し、支持線部表面に長手方向に連続な多数の溝を
付ける。この後にシースを被覆を行うと、シース材が各
溝の中に入り込み、シースと単鋼線を滑り難くして十分
な接着を得ることができる。
【0030】(実施形態2)図3に、本発明の自己支持
型ケーブルの他の実施形態を示す。この自己支持型光ケ
ーブルも、上記第1の実施形態の場合と同様に、単鋼線
12から成る支持線1に光ファイバケーブルから成るケ
ーブル2を沿わせ、これらの外周プラスチックによる断
面形状ヒョウタン型のシース3を一体に被覆した構造を
有する。そして、上記単鋼線から成る支持線1の表面に
は、長手方向に溝14が設けられている。
【0031】この実施形態の場合、溝14は長手方向に
沿って断続する溝から成る。詳述するに、この溝14
は、単鋼線12の直径方向に対向して位置するように集
合して設けられた第1の溝群14aと、この第1の溝群
に対して直交又は交叉する配置関係となるように集合し
て設けられた第2の溝群14bとを、それらが単鋼線の
長手方向の異なる位置で、又は一定条長ずれた位置で出
現するように、繰り返し設けたものから成る。これらの
第1の溝群14a及び第2の溝群14bの構成は、それ
ぞれ単鋼線12の直径方向に対向して位置する単鋼線の
周方向の面領域内に、複数本の溝を周方向に分布させた
ものから成る。また、第1の溝群14a及び第2の溝群
14bを構成している個々の溝自体の断面形状は半円状
をしている。
【0032】しかし溝群の数には制約がなく、同様に構
成した第3の溝群を追加し、或いはさらに第4の溝群を
追加し、それらの溝群を、単鋼線12の長手方向の異な
る位置で単鋼線12の周方向に少しずつずらせるように
して、繰り返し設けることもできる。また、個々の溝自
体の断面形状も半円状の他、V字状や長方形等の任意の
断面形状とすることができる。
【0033】図4(a)に上記自己支持型光ケーブルの
製造ラインを示す。支持線用ドラム41からは単鋼線か
らなる支持線1が繰り出され、ケーブル用ドラム42か
らは、上述の光ファイバケーブル2がケーブルコアとし
て繰り出される。繰り出された支持線1と光ファイバケ
ーブル2はガイドローラ43、44でガイドされ平行に
配置して送り出され、これらの外周に、押出し機45の
クロスヘッドにより断面形状ヒョウタン型のシース3が
一括して同時に押出被覆される。この製造方法の場合、
支持線側が充実押出し、ケーブルコア側がチューブ押出
しである。
【0034】その支持線側の充実押出しに際し、押出被
覆する直前、すなわち押出し機45の上流側の単鋼線の
ラインには、図4(b)に示すように、単鋼線の表面に
上記第1の溝群14aを付けるための第1のプレス部6
0及び上記第2の溝群14bを付けるための第2のプレ
ス部70が、単鋼線の長手方向に相前後して設けられて
いる。
【0035】各プレス部60、70の構成は、内周面に
多数の突起62を持った一対のプレス片61を、支持線
1の周囲に直径方向に対向させて配置し、送り出される
前記支持線1に対して、これらのプレス片61によるプ
レス動作を間欠的に行い、支持線1の表面に長手方向に
部分的に溝14a又は14bを付ける構成となってる。
そして、両プレス部60、70は、この一対のプレス片
61の位置関係が、互いに90゜異なっている。この実
施形態の場合、上流側の第1のプレス部60のプレス片
61は断面で見て支持線1の上下に、下流側の第2のプ
レス部70のプレス片61は断面で見て支持線1の左右
に配置されている。
【0036】上記プレス部60、70は、支持線1が一
定条長送り出されるのに合わせて間欠的にプレス動作す
る。即ち、支持線1の周囲に対向配置されたプレス片6
1が互いに接近動作し、その内周面に設けてある突起6
2が送り出される支持線1に接触し、送り出し動作と協
働して表面に上述の溝群(傷)を付ける。従って、上記
プレス部60、70のうち、まず第1のプレス部60に
より、支持線1の周囲の対向領域に一対の第1の溝群1
4aが付けられ、次いで第2のプレス部70により、支
持線1の周囲の対向領域であって、上記一対の第1の溝
群と直交する対向領域に一対の第2の溝群14bが付け
られる。この第1の溝群14aと第2の溝群14bとが
順次支持線1の長手方向に交互に付けられていく。
【0037】シース3が一括して押出被覆されたケーブ
ル4は、引き続き冷却水槽46と図示してない引取機と
を経て巻取機47に巻き取られる。
【0038】この第2の実施形態の製造方法によると、
第1のプレス部60及び第2のプレス部70に単鋼線を
通し、間欠的にプレス動作を行わせて、溝形成用のプレ
ス片61を単鋼線の表面に接触させることにより、単鋼
線の表面に一対の溝群を90゜ずつ場所を変えながら、
長手方向に断続的に付けることができ、これにより、単
鋼線の周りにシース3が滑らない構造のヒョウタン型シ
ース被覆を有する自己支持型光ケーブルを製造すること
ができた。
【0039】要するに、図3の自己支持型ケーブルの製
造方法の場合、ケーブルはケーブル部と支持線部を同時
に押し出しシース被覆を行うことにより一体構造にする
が、ここで支持線部をシース被覆する直前に、多数の突
起を持ったプレス片を支持線部の周りに周状に配置す
る。そして、シース被覆の押し出しが一定条長になった
らプレスを行い、単鋼線の表面に凹凸を付け、プレスは
プレスした状態でシース被覆速度に合わせて一定条長移
動する。このようにして支持線部表面の長手方向に部分
的に凹凸を付ける。この後にシース被覆を行うと、シー
ス材が凹凸の中に入り込み、シース被覆と単鋼線を滑り
難くして、十分な接着を得ることができる。また、溝は
長手方向に断続的に設けられており、長手方向に連続に
単鋼線表面を削って溝を形成しないので、削り屑が溜ま
ったりすることはない。
【0040】上記実施形態では、一対のプレス片を直径
方向に対向して配置したが、3つ以上のプレス片を対の
形又は対でない形で支持線の周囲に配置することもでき
る。また、この実施形態ではプレス片61の内周面に多
数の突起を設けたが、プレス片61の内周面に設ける突
起の数は任意に決定することができ、1又は複数の突起
62を設けることができる。
【0041】上記実施形態では、ケーブル2が光ファイ
バケーブルから成る自己支持型ケーブルの場合を例にし
たが、本発明はこれに限らず、ケーブル2が導体ケーブ
ルや複合ケーブルの場合にも適用することができる。
【0042】また、上記実施形態では、支持線1にケー
ブル2を平行に沿わせた自己支持型ケーブルを例にした
が、本発明は支持線1にケーブル2を蛇行させながら沿
わせた、いわゆる余長入り自己支持型ケーブルにも適用
することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
【0044】(1)請求項1〜4に記載の自己支持型ケ
ーブルによれば、単鋼線から成る支持線にケーブルを沿
わせ、これらの外周に断面形状ヒョウタン型のシースを
一体に被覆した自己支持型ケーブルにおいて、前記単鋼
線から成る支持線の表面に長手方向に溝を設けたので、
その外周のシース被覆との間の周方向及び長手方向のい
ずれにも大きな移動阻止力が生まれる。従って、シース
被覆のみが支持線の上で滑りずれるという現象が生じな
くなる。光ファイバケーブルの場合には、曲げに起因す
る光伝送損失の増加を防止することができ、ケーブルの
伝送特性の劣化を避けることができる。よって、単鋼線
を用いた低コストで特性劣化のない自己支持型ケーブル
を提供することができる。
【0045】(2)請求項5に記載の自己支持型ケーブ
ルの製造方法によれば、単鋼線から成る支持線とケーブ
ルとを平行に配置して送り出し、これらの外周に、押出
し機により断面形状ヒョウタン型のシースを一括して押
出被覆する自己支持型ケーブルの製造方法において、前
記押出被覆する直前に、口金に1又は複数の突起を持っ
たダイスを配置し、ダイスに前記単鋼線から成る支持線
を通すことにより、前記支持線の表面に長手方向に溝を
付けるものであるので、単鋼線から成る支持線の表面に
長手方向に沿って連続する溝を付けた自己支持型ケーブ
ルを容易に製造することができる。
【0046】また、請求項6に記載の自己支持型ケーブ
ルの製造方法によれば、単鋼線から成る支持線とケーブ
ルとを平行に配置して送り出し、これらの外周に、押出
し機により断面形状ヒョウタン型のシースを一括して押
出被覆する自己支持型ケーブルの製造方法において、前
記押出被覆する直前に、内周面に1又は複数の突起を持
った複数のプレス片を支持線の周囲に配置し、送り出さ
れる前記支持線に対して、これらのプレス片によるプレ
ス動作を間欠的に行って、前記支持線の表面に長手方向
に部分的に溝を付けるものであるので、単鋼線から成る
支持線の表面に長手方向に沿って断続する溝を付けた自
己支持型ケーブルを容易に製造することができる。
【0047】これらの製造方法によって得られる自己支
持型ケーブルの長所は、支持線の表面に設けた長手方向
に連続する又は断続する溝により、その外周のシース被
覆との間の滑り現象がなくなる点にある。従って、ケー
ブルが、溝付きスペーサと、その溝内に収納された1枚
あるいは積層された複数枚のテープ状光ファイバ心線と
を備えた光ファイバケーブル(請求項7)の場合には、
曲げに起因する光伝送損失の増加を防止して、ケーブル
の伝送特性の劣化を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る自己支持型ケー
ブルの構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る自己支持型ケー
ブルの製造方法を示す概略図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る自己支持型ケー
ブルの構造を示す概略図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る自己支持型ケー
ブルの製造方法を示す概略図である。
【図5】従来の自己支持型ケーブルの構造を示す斜視図
である。
【図6】従来の自己支持型ケーブルの製造方法を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 支持線 2 ケーブル 3 シース 12 単鋼線 13、14 溝 22 溝付きスペーサ 24 テープ状光ファイバ心線 41 支持線用ドラム 42 ケーブル用ドラム 45 押出し機 46 冷却水槽 47 巻取機 50 溝形成用のダイス 51 突起 60 第1のプレス部 61 プレス片 62 突起 70 第2のプレス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H001 BB08 DD06 DD08 DD11 DD25 KK06 MM02 4F207 AD35 AG03 AG21 AH35 AH77 KA01 KA17 KB18 KJ05 KK54 KL58 5G313 AA08 AB06 AB10 AC12 AD07 AE08 5G327 BA10 BC04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単鋼線から成る支持線にケーブルを沿わ
    せ、これらの外周に断面形状ヒョウタン型のシースを一
    体に被覆した自己支持型ケーブルにおいて、前記単鋼線
    から成る支持線の表面に長手方向に溝を設けたことを特
    徴とする自己支持型ケーブル。
  2. 【請求項2】前記ケーブルが、溝付きスペーサと、その
    溝内に収納された1枚あるいは積層された複数枚のテー
    プ状光ファイバ心線とを備えた光ファイバケーブルであ
    ることを特徴とする請求項1記載の自己支持型ケーブ
    ル。
  3. 【請求項3】前記長手方向の溝が、長手方向に沿って連
    続する溝から成ることを特徴とする請求項1又は2記載
    の自己支持型ケーブル。
  4. 【請求項4】前記長手方向の溝が、長手方向に沿って断
    続する溝であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    自己支持型ケーブル。
  5. 【請求項5】単鋼線から成る支持線とケーブルとを平行
    に配置して送り出し、これらの外周に、押出し機により
    断面形状ヒョウタン型のシースを一括して押出被覆する
    自己支持型ケーブルの製造方法において、前記押出被覆
    する直前に、口金に1又は複数の突起を持ったダイスを
    配置し、ダイスに前記単鋼線から成る支持線を通すこと
    により、前記支持線の表面に長手方向に溝を付けること
    を特徴とする自己支持型ケーブルの製造方法。
  6. 【請求項6】単鋼線から成る支持線とケーブルとを平行
    に配置して送り出し、これらの外周に、押出し機により
    断面形状ヒョウタン型のシースを一括して押出被覆する
    自己支持型ケーブルの製造方法において、前記押出被覆
    する直前に、内周面に1又は複数の突起を持った複数の
    プレス片を支持線の周囲に配置し、送り出される前記支
    持線に対して、これらのプレス片によるプレス動作を間
    欠的に行って、前記支持線の表面に長手方向に部分的に
    溝を付けることを特徴とする自己支持型ケーブルの製造
    方法。
  7. 【請求項7】前記ケーブルが、溝付きスペーサと、その
    溝内に収納された1枚あるいは積層された複数枚のテー
    プ状光ファイバ心線とを備えた光ファイバケーブルであ
    ることを特徴とする請求項5又は6記載の自己支持型ケ
    ーブルの製造方法。
JP11127878A 1999-05-10 1999-05-10 自己支持型ケーブル及びその製造方法 Pending JP2000322945A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11127878A JP2000322945A (ja) 1999-05-10 1999-05-10 自己支持型ケーブル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11127878A JP2000322945A (ja) 1999-05-10 1999-05-10 自己支持型ケーブル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000322945A true JP2000322945A (ja) 2000-11-24

Family

ID=14970885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11127878A Pending JP2000322945A (ja) 1999-05-10 1999-05-10 自己支持型ケーブル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000322945A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340458A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Mosutetsuku:Kk 線材、コイル、ステータコイル、ロータコイル、変成器、及び線材の製造方法
CN114242350A (zh) * 2021-12-17 2022-03-25 湖南省冷水滩电线电缆股份有限公司 一种耐高温光伏电缆制作方法和电缆加工结构
CN115762917A (zh) * 2022-12-06 2023-03-07 安徽扬子线缆有限公司 一种电力电缆保护套挤出加工处理设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340458A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Mosutetsuku:Kk 線材、コイル、ステータコイル、ロータコイル、変成器、及び線材の製造方法
JP4598603B2 (ja) * 2005-05-31 2010-12-15 スミダ電機株式会社 線材、コイル、ステータコイル、ロータコイル、及び変成器
CN114242350A (zh) * 2021-12-17 2022-03-25 湖南省冷水滩电线电缆股份有限公司 一种耐高温光伏电缆制作方法和电缆加工结构
CN114242350B (zh) * 2021-12-17 2024-02-06 湖南省冷水滩电线电缆股份有限公司 一种耐高温光伏电缆制作方法和电缆加工结构
CN115762917A (zh) * 2022-12-06 2023-03-07 安徽扬子线缆有限公司 一种电力电缆保护套挤出加工处理设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3578076B2 (ja) 自己支持型ケーブル及びその製造方法
US20130058614A1 (en) Optical fiber cables having reversal point banding and methods of making thereof
JP2007041382A (ja) 光ファイバケーブル
TWI802927B (zh) 光纖帶心線及光纜
JP2014211511A (ja) 光ケーブル
WO2018230618A1 (ja) スロット型光ケーブル
JP2000322945A (ja) 自己支持型ケーブル及びその製造方法
CN115616723B (zh) 一种气吹光缆及其制造方法
WO2018116420A1 (ja) 光ファイバユニット、光ファイバケーブル、および光ファイバユニットの製造方法
JP2001249259A (ja) 光ケーブル
JP3681165B2 (ja) 通信ケーブル
JP5813529B2 (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法
JPS6125115A (ja) 光フアイバ2心コ−ドの製造方法
EP0926524A1 (en) Optical-fiber cable and manufacturing method thereof
JP3346254B2 (ja) 光ファイバ心線
JP2003315641A (ja) テープ積層型光ファイバドロップケーブルの製造方法及びその装置
JP2004012573A (ja) 平型光ファイバコード及びその製造方法
JP2007241196A (ja) 自己支持型光ファイバケーブルの製造方法
JP2005156712A (ja) 光ファイバケ−ブル及びその製造方法
JP2004286844A (ja) 光ファイバケーブルおよびその製造方法
JP2013250286A (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法
JPH09161552A (ja) ラミネートシースケーブルおよびその製造方法
JPH112749A (ja) 多心光ファイバケーブル
JPH11311729A (ja) 光ファイバケーブル
JP4087014B2 (ja) 2心ケーブル