JP2004286844A - 光ファイバケーブルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線3と、この光ファイバ心線3の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体5A、5Bと、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体7とをケーブルシース9で被覆した長尺の光エレメント部11からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ体5A、5Bの両側におけるケーブルシース9の表面にノッチ部13を形成せしめたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、多心の引き落とし光ファイバケーブルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
構内、架空用の引き落とし光ファイバケーブル(ドロップケーブル)としては1、2心程度が通常であるが、FTTH(Fiber to the Home)の拡大と共に小規模マンションやビルなどに、4〜10心程度の多心化の需要が予想される。
【0003】
また、後分岐作業性の観点から、収納される光ファイバ心線としては、単独の素線(または2心程度のテープ光ファイバ心線)を用いたものが有効と考える。
【0004】
単心の光ファイバ心線を入れた多心の引き落とし光ファイバケーブルを設計しょうとした場合、ルースチューブケーブルやスロットケーブルなどが考えられるが、いずれも外径が大きくなる上コスト高であるため、図7に示されているような細径でシンプルなドロップ・インドアケーブル101を踏襲したケーブルが有効である。すなわち、図7において、ドロップ・インドアケーブル101は単心の光ファイバ光ファイバ心線103と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体105とをケーブルシース107で被覆したもので、前記各光エレメント用抗張力体105を結んだ方向に対して直交した方向の前記光ファイバ光ファイバ心線103の両側(図7において上下)におけるケーブルシース107の表面にノッチ部109を形成せしめたものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−171673
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示されているように、ドロップ・インドアケーブル101に単心の光ファイバ心線103の代わりに多心の素線111を収容しようとした場合、多心の素線111を束にして充実でシースすると、内部にシース材107が食い込み口出し性に支障が生じる。
【0007】
一方、図9に示されているように、多心の素線111をパイプ113内に入れてパイプ113で押し出すと、スカスカになるため施工後に光ファイバ心線を構成する素線111がケーブル内で移動してしまう恐れがある(クロージャ内で光ファイバ心線が曲がりロス増する恐れがある)。
【0008】
さらに、先に出願した特願2002−105537のケーブルは多心の素線からなる光ファイバ心線111の周りにプラスチックヤーンもしくは有機系・無機系繊維などの糸状の介在物を配する構造である。ルース構造であるため、架線時に振動または温度変化により、端末部の素線がケーブルに飲み込まれて、クロージャ内に収納されている余長部分が小さな半径の円になり、伝送損失が悪化する可能性がある。また、ケーブル端末の口出し時において、素線が介在物に使用する糸状のものに絡むため、ファイバの誤切断の危険性や、ファイバが取り出しにくくなることがある。
【0009】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、架線時に素線がケーブル内で移動しにくくすると共に口出し性を良好にした光ファイバケーブルおよびその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバケーブルは、複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成せしめたことを特徴とする構成である。
【0011】
請求項2によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1記載の光ファイバケーブルにおいて、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることを特徴とする構成である。
【0012】
請求項3によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体と、複数の光エレメント用抗張力体とをそれぞれ走行せしめて押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、複数の素線またはテープ光心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成した光ファイバケーブルを製造することを特徴とする構成である。
【0013】
請求項4によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体と、複数の光エレメント用抗張力体と、支持線をそれぞれ走行せしめて押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、複数の素線またはテープ光ファイバ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成し、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化された光ファイバケーブルを製造することを特徴とする構成である。
【0014】
請求項5によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、請求項3または4記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記押出ヘッドに熱可塑性樹脂樹脂を押出す押出しを充実押出しにて行うことを特徴とする構成である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1を参照するに、この発明の実施の形態に係る光ファイバケーブル1は、複数の素線からなる光ファイバ心線3を備えており、この光ファイバ心線3の束に密着させて隙間がないように、一枚のテープ体5Aが縦添えされている。このテープ体5Aの近傍には平行で両脇に光エレメント用抗張力体7が配置されている。そして、前記光ファイバ心線3とテープ体5Aと光エレメント用抗張力体7とが熱可塑性樹脂からなるケーブルシース9で被覆されて長尺の光エレメント部11からなっている。前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向(図1において上下方向)の前記テープ体5Aの両側(図1において上下)におけるケーブルシース9の表面にはノッチ部13が形成されている。
【0017】
上記構成により、ノッチ部13からケーブルシース9を裂いて光ファイバ心線3の口出しを行う際に、縦添えされたテープ体5Aを光ファイバ心線3の素線の束に密着させているから、光ファイバ心線3の素線がテープ体5Aで囲まれてケーブルシース9と接触していないため、口出しを良好に行うことができる。また、素線がテープ体5Aに巻かれて充実で押し出されているために、架線時に素線がケーブル内で移動しにくくなる。
【0018】
図2を参照するに、この発明の実施の形態に係る別の光ファイバケーブル1は、図1に示したものと同様に、複数の素線からなる光ファイバ心線3を備えており、この光ファイバ心線3の束に密着させて隙間がないように、一枚のテープ体5Aが縦添えされている。このテープ体5Aの近傍には平行で両脇に光エレメント用抗張力体7が配置されている。そして、前記光ファイバ心線3とテープ体5Aと光エレメント用抗張力体7とが熱可塑性樹脂からなるケーブルシース9で被覆されて長尺の光エレメント部11からなっている。前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向(図1において上下方向)の前記テープ体5Aの両側(図1において上下)におけるケーブルシース9の表面にはノッチ部13が形成されている。さらに、前記光エレメント部11に、例えば鋼線からなる支持線15をシース17で被覆した長尺のケーブル支持線部19が互いに平行に首部21を介して一体化されている。
【0019】
上記構成により、前記光エレメント部11に、支持線15をシース17で被覆した長尺のケーブル支持線部19が互いに平行に首部21を介して一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用することができると共に、図1における効果と同様の効果を有する。
【0020】
図3には図1に代わる他の実施の形態が示されている。図3において、図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0021】
図3において、光ファイバ心線3の束に密着させて隙間がないように、一枚のテープ体5Aが縦添えされている代わりに、光ファイバ心線3の束に密着させて隙間がないように、一枚のテープ体5Bが横巻きされていることが異なるだけで、その他は同じである。
【0022】
上記構成により、ノッチ部13からケーブルシース9を裂いて光ファイバ心線3の口出しを行う際に、横巻きされたテープ体5Bを光ファイバ心線3の素線の束に密着させているから、光ファイバ心線3の素線がテープ体5Bで囲まれてケーブルシース9と接触していないため、口出しを良好に行うことができる。また、素線がテープ体5Bに巻かれて充実で押し出されているために、架線時に素線がケーブル内で移動しにくくなる。
【0023】
図4には図2に代わる他の実施の形態が示されている。図4において、図2における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0024】
図4において、光ファイバ心線3の束に密着させて隙間がないように、一枚のテープ体5Aが縦添えされている代わりに、光ファイバ心線3の束に密着させて隙間がないように、一枚のテープ体5Bが横巻きされていることが異なるだけで、その他は同じである。
【0025】
上記構成により、ノッチ部13からケーブルシース9を裂いて光ファイバ心線3の口出しを行う際に、横巻きされたテープ体5Bを光ファイバ心線3の素線の束に密着させているから、光ファイバ心線3が飲み込まれにくくなり、また、光ファイバ心線3の素線がテープ体5Bで囲まれてケーブルシース9と接触していないため、口出しを良好に行うことができる。また、素線がテープ体5Bに巻かれて充実で押し出されているために、架線時に素線がケーブル内で移動しにくくなる。
【0026】
前記テープ体5A、5Bは押出し時に溶解しないものであれば何でもよく、紙、不織布、プラスチック、布などが好適に用いられる。素線は、予め束にしておいて、押出し時に給線してもよく、また、束にしないで各素線を個別に給線して、集合口金で束状になるようにしてもよい。束はまっすぐの素線をそのまま束ねてもよいし、曲げ性などを考えて素線に撚りを入れてもよい。
【0027】
前記テープ体5A、5Bは、素線の束に対して隙間無く覆われているを特徴としている。この理由は、素線の束をテープ体5A、5Bに隙間があると、隙間からシースに用いられている樹脂が進入して、素線と接触する。素線とシース樹脂が接触することによって、口出し時にシースの樹脂と素線の切り離しが困難になり、誤切断の可能性が起こるため、前記テープ体5A、5Bは、素線の束に対して隙間無く覆われているのがよい。
【0028】
前記テープ体5A、5Bで覆われた素線の束はの断面は、一般的に円形であるが、ケーブルの設計からの必要性(寸法公差など)により、ニップルなどで長円状に変形させてケーブル中に入れても構わない。
【0029】
次に、光ファイバケーブル1の製造方法について説明する。図5には光ファイバケーブル1を製造する一例の工程が示されている。図5において、光ファイバ心線3の集合体にボビン23から送り出されたテープ体5Aがたて添えされて集合口金25に送られて集合される。また、例えば2個のボビン27から光エレメント用抗張力体7が送り出され、さらに、ボビン29から支持線15が送り出されて、これらが押し出し機の押出しヘッド31に供給されて、この押出しヘッド31で溶融した樹脂により図2に示した光ファイバドロップケーブル1が製造されることにとなる。
【0030】
こうして得られた光ファイバドロップケーブル1は上述した作用と効果を有する。また、前記押出ヘッド31に熱可塑性樹脂樹脂を充実押出にて行うことにより、タイトにシースが接しているため光ファイバ心線の移動を抑制することができる。
【0031】
図5において、支持線15を使用しなければ図1に示された光ファイバケーブル1を製造することができ、上述した作用、効果と同様の作用、効果を有する。また、前記押出ヘッド31に熱可塑性樹脂樹脂を充実押出しにて行うことにより、タイトにシースが接しているため光ファイバ心線の移動を抑制することができる。
【0032】
図6には図5に代わる他の光ファイバケーブル1を製造する一例の工程が示されている。図6において、図5における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0033】
図6において、光ファイバ心線3の集合体に横巻き機33によりテープ体5Bが横巻きされて集合口金25に送られて集合される点が異なるだけでそれ以外は同じである。
【0034】
したがって、図5に示したと同様に図4に示した光ファイバドロップケーブル1が製造されることにとなる。こうして得られたドロップケーブル光ファイバケーブル1は上述した作用、効果と同様の作用、効果を有する。
【0035】
図6において、支持線15を使用しなければ図3に示された光ファイバケーブル1を製造することができる。
【0036】
(実施例1)
図5において、0.25mmのシングルモードファイバの素線12本からなる光ファイバ心線3を束ねて、例えば厚さ12μm、幅5mmのPET(ポリエステルテレフタレート)からなるテープ体5Aを縦添えして、押し出し機の押出しヘッド31の直前にある円形の集合口金25を通して、素線の束をテープ体5Aが1周包み込むようにフォーミングした。その後、押出しヘッド31に入り、光エレメント用抗張力体7や、支持線15と共に樹脂を被覆され、図2に示されている光ファイバドロップケーブル1を製造した。
【0037】
その結果、架線時の素線移動と素線の引き抜き力には相関が見られる。素線の引き抜き力が大きいほど、素線は移動しにくい。一般に10mケーブル長で測定して、9.8N以上が必要であると考えられている。
【0038】
そこで、10mのケーブルの端から、素線を一括して一定の速度で引き抜き時に必要な荷重を測定したところ、表1の結果を得た。
【0039】
【表1】
従来のケーブルすなわち、素線の束が介在と一緒にルースに被覆された構造のものでは、引き抜き力は、14.7Nを上回るが、マージンがないと考えられる。一方、実施例1のケーブルでは、テープ体5Aを挟んで素線がタイトに被覆された構造であるため、素線の引き抜き力が98N以上と大きく、架線時に心線が移動しにくいと考えられる。
【0040】
(実施例2)
図6において、0.25mmのシングルモードファイバの素線8本の光ファイバ心線3を束ねて、例えば厚さ12μm、幅5mmのPET(ポリエステルテレフタレート)からなるテープを1/4ラップ(テープ幅の1/4の重なり)でテープ横巻き機33で横巻きを行い、円形の集合口金25を通過後、押し出し機の押出しヘッド31に入り、光エレメント用抗張力体7や、支持線15と共に樹脂を被覆され、図2に示されている光ファイバドロップケーブル1を製造した。
【0041】
そこで、ケーブルの口出し性を、従来のケーブルすなわち、素線の束が介在と一緒にルースに被覆された構造のものと比較した。口出しは、ケーブルの端からノッチ部分を切り裂いて、素線を30cm程度取り出して、介在部分を除去するまでの一連の工程に掛かる時間を測定したところ、表2の結果を得た。
【0042】
【表2】
表2により、従来のケーブルは口出し時間(平均)に60秒かかるのに対して実施例2のケーブルは、口出し時間(平均)に30秒かかった。したがって、実施例のケーブルは口出しに掛かる時間を従来のケーブルに比べて約半分程度に短縮できていることがわかった。
【0043】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0044】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、テープ体を光ファイバ心線の素線の束に密着させているから、光ファイバ心線の素線がテープ体で囲まれてケーブルシースと接触していないため、口出しを良好に行うことができる。また、素線がテープ体に巻かれて充実で押し出されているために、架線時に素線がケーブル内で移動しにくくなる。
【0045】
請求項2の発明によれば、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用することができると共に、請求項1と同様の効果を有することができる。
【0046】
請求項3の発明によれば、請求項1と同様に、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、テープ体を光ファイバ心線の素線の束に密着させているから、光ファイバ心線の素線がテープ体で囲まれてケーブルシースと接触していないため、口出しを良好に行うことができる。また、素線がテープ体に巻かれて充実で押し出されているために、架線時に素線がケーブル内で移動しにくくなる。
【0047】
請求項4の発明によれば、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用することができると共に、請求項1と同様の効果を有することができる。
【0048】
請求項5の発明によれば、前記押出ヘッドに熱可塑性樹脂樹脂を充実押出しにて行うことにより、タイトにシースが接しているため光ファイバ心線の移動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。
【図2】この発明の実施の形態の別の光ファイバケーブルの断面図である。
【図3】図1に代わるこの発明の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。
【図4】図2に代わるこの発明の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。
【図5】図2の光ファイバケーブルを製造する工程図である。
【図6】図4の光ファイバケーブルを製造する工程図である。
【図7】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
【図8】従来の他の光ファイバケーブルの断面図である。
【図9】従来の別の光ファイバケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバケーブル
3 光ファイバ心線
5A、5B テープ体
7 光エレメント用抗張力体
9 ケーブルシース
13 ノッチ部
15 支持線
17 シース
19 ケーブル支持線部
21 首部
23、27、29 ボビン
25 集合口金
31 押出しヘッド
33 横巻き機
Claims (5)
- 複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成せしめたことを特徴とする光ファイバケーブル。
- 前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
- 複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体と、複数の光エレメント用抗張力体とをそれぞれ走行せしめて押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、複数の素線またはテープ光心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体とと、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成した光ファイバケーブルを製造することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
- 複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体と、複数の光エレメント用抗張力体と、支持線をそれぞれ走行せしめて押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、複数の素線またはテープ光ファイバ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の束に密着させて隙間がないように、たて添えまたは横巻きされた一枚のテープ体と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成し、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化された光ファイバケーブルを製造することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
- 前記押出ヘッドに熱可塑性樹脂樹脂を押出す押出しを充実押出しにて行うことを特徴とする請求項3または4記載の光ファイバケーブルの製造方法。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070717 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071113 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |