JP2004271870A - 光ファイバケーブルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線とからなる光ファイバ心線3A、3Bと、この光ファイバ心線の上下に密着した状態で並列添えしたプラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物5A、5Bと、前記光ファイバ心線、テープ状介在物の近傍に平行で両脇に配置された鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体7とをケーブルシース9で被覆した長尺の光エレメント部11からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ状介在物の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部13を形成せしめたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバ心線の移動性、光ファイバ心線の取り出し性、ケーブルのドラムまたはボビンへの巻き付け時の歪み、損失特性の安定化を目指した多心の引き落とし光ファイバケーブルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
構内、架空用の引き落とし光ファイバケーブル(ドロップケーブル)としては1、2心程度が通常であるが、FTTH(Fiber to the Home)の拡大と共に小規模マンションやビルなどに、4〜10心程度の多心化の需要が予想される。
【0003】
また、後分岐作業性の観点から、収納される光ファイバ心線としては、単独の素線(または2心程度のテープ光ファイバ心線)を用いたものが有効と考える。
【0004】
単心の光ファイバ心線を入れた多心の引き落とし光ファイバケーブルを設計しようとした場合、ルースチューブケーブルやスロットケーブルなどが考えられるが、いずれも外径が大きくなる上コスト高であるため、図6に示されているような細径でシンプルなインドアケーブル101を踏襲したケーブルが有効である。
すなわち、図6において、インドアケーブル101は単心の光ファイバ心線103と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体105とをケーブルシース107で被覆したものであり、前記各光エレメント用抗張力体105を結んだ方向に対して直交した方向の前記光ファイバ心線103の両側(図6において上下)におけるケーブルシース107の表面にノッチ部109を形成せしめたものである(特許文献1)。
【0005】
また、図7に示されているように、ケーブルシース107に別のシース111が首部113を介して一体化され、シース111内には鋼線からなる支持線115が装着されてものもドロップケーブルとして知られている。この場合には単心の光ファイバ光ファイバ心線103の代わりに2心の光ファイバ心線17が使用されている。
【0006】
【特許文献1】
特開200−171673
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の図6、図7に示したものでは、光ファイバ心線の本数は1または2本が最大であった。この構造ではさらに、図8、図9に示されているように、複数本の素線又はテープ心線119をケーブル化した場合、ケーブル内でのファイバ位置が安定せず、ケーブルからファイバを取り出そうとした場合に樹脂に埋もれて取り出せないなどの問題があった。
【0008】
さらに、ドラムまたはボビンなどへの巻き付け時に、ケーブル内でファイバ位置が安定していない場合、下部にあるファイバが上部のファイバからの圧迫を受けて、ファイバに微少な曲がりが加わることで伝送損失特性、温度特性、機械特性が悪化する欠点があった。
【0009】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、ファイバの並びを安定化させ、ケーブルをドラムまたはボビンへ巻き付けたときにファイバの微少な曲がりを防ぐことを可能にし、ファイバの取り出し性、伝送損失特性、歪み特性に優れた多心構造型の光ファイバケーブルおよびその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバケーブルは、1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線とからなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の上下に密着した状態で並列添えしたプラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物の近傍に平行で両脇に配置された鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ状介在物の両側におけるケーブルシース9の表面にノッチ部を形成せしめたことを特徴とする構成である。
【0011】
請求項2によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1記載の光ファイバケーブルにおいて、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることを特徴とする構成である。
【0012】
請求項3によるこの発明の光ファイバケーブル製造方法は、1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、プラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物に隣接させないで複数の鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体とをそれぞれ同時に送り出し押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線とからなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の上下に密着した状態で並列添えしたプラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物の近傍に平行で両脇に配置された鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなる光ファイバケーブルを製造することを特徴とする構成である。
【0013】
請求項4によるこの発明の光ファイバケーブル製造方法は、1列以上に並列させた単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、プラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物に隣接させないで複数の光エレメント用抗張力体と、支持線をそれぞれ同時に送り出し押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線とからなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の上下に密着した状態で並列添えしたプラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物の近傍に平行で両脇に配置された鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部に支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化された光ファイバケーブルを製造することを特徴とする構成である。
【0014】
請求項5によるこの発明の光ファイバケーブル製造方法は、請求項3又は4記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記押出ヘッドのニップル部分に前記光ファイバと前記介在物を通過させる穴を少なくとも2つ以上有して、光ファイバの上下に介在物を積層させる構造をもつダイスにより光ファイバケーブルを製造することを特徴とする構成である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1を参照するに、この発明の実施の形態に係る光ファイバケーブル1は、1列以上例えば2列に並列させた複数の素線またはテープ心線とからなる光ファイバ心線3A、3Bを備えており、この光ファイバ心線3A、3Bの上下には密着した状態で並列添えしたプラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物5A、5Bが設けられている。前記光ファイバ心線3A、3B、テープ状介在物5A、5Bの近傍には平行で両脇に配置された鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体7が配置されている。そして、前記光ファイバ心線3A、3B、テープ状介在物5A、5B、光エレメント用抗張力体7がケーブルシース9で被覆されて長尺の光エレメント部11を構成している。前記各光エレメント用抗張力体9を結んだ方向に対して直交した方向(図1において上下)の前記テープ状介在物5A、5Bの両側(上下)におけるケーブルシース9の表面にノッチ部13が形成されている。
【0017】
上記構成により、ノッチ部13からケーブルシース9を裂いて光ファイバ心線3の口出しを行う際に、ケーブルシース9はテープ状介在物5A、5Bに阻まれて光ファイバ心線3内部まで食い込まないため容易に口出しが行われると共に、ケーブル端末加工の取り出し性が著しく向上することが可能になる。また、光ファイバ心線3とテープ状介在物5A、5Bを積層し充実構造とすることで、ケーブルをドラムまたはボビンへ巻いたときの、伝送損失特性、歪み特性、温度特性の良好なケーブルを得ることができる。
【0018】
図2を参照するに、この発明の実施の形態に係る別の光ファイバケーブル1は、図1に示したものと同様に、複数の素線からなる光ファイバ心線3A、3Bを備えており、この光ファイバ心線3A、3Bの上下には密着した状態で並列添えしたプラスチックヤン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物5A、5Bが設けられている。前記光ファイバ心線3A、3B、テープ状介在物5A、5Bの近傍には平行で両脇に光エレメント用抗張力体7が配置されている。そして、前記光ファイバ心線3A、3Bとテープ状介在物5A、5Bと光エレメント用抗張力体7とが熱可塑性樹脂からなるケーブルシース9で被覆されて長尺の光エレメント部11を構成している。前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向(図1において上下方向)の前記テープ状介在物5A、5Bの両側(上下)におけるケーブルシース9の表面にはノッチ部13が形成されている。さらに、前記光エレメント部11に、例えば鋼線からなる支持線15をシース17で被覆した長尺のケーブル支持線部19が互いに平行に首部21を介して一体化されている。
【0019】
上記構成により、前記光エレメント部11に、支持線15をシース17で被覆した長尺のケーブル支持線部19が互いに平行に首部21を介して一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用することができると共に、図1における効果と同様の効果を有する。
【0020】
前記光ファイバ心線3A、3Bは、複数の素線の他にテープ心線を用いるようにしても構わない。特に、0.25mmの素線が最も好適に使用されるが、複数心テープ心線も使用される。また、テープ状介在物5A、5Bとしての有機系繊維もしくは無機系繊維は、例えばナイロンやPPなどの耐熱ブラスチックのヤーンやケブラー繊維、ガラスウール、コットン糸などが好適に使用されるものである。そして、その量は光ファイバ心線3A、3Bを上下から積層するのが望ましいが、実験の結果、光ファイバ心線3A、3Bの両側の端をカバーしていれば殆どシース引き裂き時に光ファイバ心線3A、3Bがシースにくっつくことがなく、容易に光ファイバ心線3A、3Bの口出しを行うことが確認されている。
【0021】
さらに、前記光エレメント用抗張力体7としては、鋼線やFRPなどが好適に使用されると共に支持線15は鋼線が使用される。
【0022】
つぎに、光ファイバケーブルの製造方法について説明する。
【0023】
図3には光ファイバケーブルを製造する光ファイバケーブルの製造方法の一例である工程が示されている。図3において、ボビン23に巻かれている光ファイバ心線3A、3Bを、ボビン25に巻かれているテープ状介在物5A、5Bを、ボビン27に巻かれている光エレメント用抗張力体7を、およびボビン29に巻かれている支持線15をそれぞれ同時に引き出して、押出しヘッド31に供給せしめる。
【0024】
この押出しヘッド31には、図4、図5に示されているようなニップル33が用いられる。このニップル33は図4において光ファイバ心線3A、3Bとテープ状介在物5A、5Bが挿入されるファイバ・介在物用パイプ孔35A、35Bが形成されている。このファイバ・介在物用パイプ孔35A、35Bの両脇の近傍には光エレメント用抗張力体7が挿入される抗張力体用孔37が、また、図4において左側の抗張力体用孔37の左側の近傍には支持線用孔39がそれぞれ形成されている。
【0025】
前記ファイバ・介在物用パイプ孔35Aには図4に示されているように、複数の光ファイバ心線3Aと上方にテープ状介在物5Aが挿入されると共にファイバ・介在物用パイプ孔35Bには同様に光ファイバ心線3Bと下方にテープ状介在物5Bが挿入されるようになっている。
【0026】
複数の光ファイバ心線3Aとテープ状介在物5Aがファイバ・介在物用パイプ孔35Aを、複数の光ファイバ心線3Bとテープ状介在物5Bがファイバ・介在物用パイプ孔35Bを、光エレメント用抗張力体7が抗張力体用孔37を、および支持線15が支持線用孔39をそれぞれ通って、図3において右方向へ走行すると共に2つ以上の孔を有するダイスからの孔から溶融した熱可塑性樹脂Pが充実に押し出されて、図2に示されているような、光ファイバケーブル1を得ることができる。また、別のダイス部を使用して供給すれば、図1に示したような光ファイバケーブル1をも得ることができる。
【0027】
(実施例1)
0.25mmSM素線12本の光ファイバ心線3A、3Bを、図4、図5のニップル33を用いて、図3に示す工程でテープ状介在物5A、5B、光エレメント用抗張力体7および支持線15と一緒に一括シースして図2に示すようなドロップケーブル1を試作した。
【0028】
ドロップケーブル1の初期光伝送損失を評価結果、すべての光ファイバ心線が1.55μmで0.2dB/km以下であった。また、製造後の歪みをBOTDRで測定したが、すべての光ファイバ心線とものび歪みは0.05%以下であった。さらに、機械特性に関しては、側圧・曲げとも良好な結果であった。側圧については加圧幅100mmの平板にケーブルを挟み、上から1960Nの荷重をかけても損失増が認められず、良好な特性を示した。曲げについては60mmφの曲げ時においても損失増がなかった。
【0029】
(実施例2)
0.25mmSM素線2本を合わせてテープ状にした2心テープ心線を6本にした光ファイバ心線3A、3Bを図4、図5のニップル33を用いて、図3に示す工程でテープ状介在物5A、5B、光エレメント用抗張力体7および支持線15と一緒に一括シースして図2に示すようなドロップケーブル1を試作した。
【0030】
実施例1での試験項目と同様の評価を行った結果、すべての項目で同等の特性結果を示した。
【0031】
(比較例)
0.25mmSM素線12本の光ファイバ心線を一括して通過させている従来のニップルを用いて上記ドロップケーブルを3本試作した。その結果、そのうち2本のケーブルにおいて、1本の光ファイバ心線が0.5dB/kmの損失増が見られた。ケーブルを調査したところ、そのロス増の光ファイバは若干の蛇行が認められた。
【0032】
したがって、光ファイバ心線とテープ状介在物を積層し充実構造のケーブルとすることで、ケーブルをドラムまたはボビンへ巻いたときの、伝送損失特性、温度特性の良好なケーブルを製造することができる。さらに、ケーブル端末加工時の光ファイバ心線の取り出し性を著しく向上させることができる。
【0033】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0034】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、光ファイバ心線とテープ状介在物を積層し充実構造のケーブルとすることで、ケーブルをドラムまたはボビンへ巻いたときの、伝送損失特性、温度特性の良好なケーブルを製造することができる。さらに、ケーブル端末加工時の光ファイバ心線の取り出し性を著しく向上させることができる。
【0035】
請求項2の発明によれば、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用することができると共に、請求項1と同様の効果を有することができる。
【0036】
請求項3の発明によれば、請求項1と同様に、光ファイバ心線とテープ状介在物を積層し充実構造のケーブルとすることで、ケーブルをドラムまたはボビンへ巻いたときの、伝送損失特性、温度特性の良好なケーブルを製造することができる。さらに、ケーブル端末加工時の光ファイバ心線の取り出し性を著しく向上させることができる。
【0037】
請求項4の発明によれば、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用することができると共に、請求項1と同様の効果を有することができる。
【0038】
請求項5の発明によれば、従来のダイスより、前記押出ヘッドのニップル部分に前記光ファイバ心線とテープ状介在物を通過させる穴を少なくとも2つ以上有して、光ファイバの上下に密着してテープ状介在物を積層させる構造をもつダイスに交換するだけで、請求項3または請求項4の製造方法を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。
【図2】この発明の実施の形態の別の光ファイバケーブルの断面図である。
【図3】この発明の実施の形態の光ファイバケーブルを製造する一例の製造方法の工程図である。
【図4】ニップ部の断面図である。
【図5】図4におけるV矢視部の拡大図である。
【図6】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
【図7】従来の他の光ファイバケーブルの断面図である。
【図8】従来の別の光ファイバケーブルの断面図である。
【図9】従来のさらに別の光ファイバケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバケーブル
3A、3B 光ファイバ心線
5A、5B テープ状介在物
7 光エレメント用抗張力体
9 ケーブルシース
11 光エレメント部
13 ノッチ部
15 支持線
17 シース
19 ケーブル支持線部
21、23、25、27、29 ボビン
31 押出しヘッド
33 ニップル
35 光ファイバ・介在物用孔
37 抗張力体用孔
39 支持線用孔
Claims (5)
- 1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線とからなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の上下に密着した状態で並列添えしたプラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物の近傍に平行で両脇に配置された鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記テープ状介在物の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成せしめたことを特徴とする光ファイバケーブル。
- 前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
- 1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、プラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物に隣接させないで複数の鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体とをそれぞれ同時に送り出し押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線とからなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の上下に密着した状態で並列添えしたプラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物の近傍に平行で両脇に配置された鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなる光ファイバケーブルを製造することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
- 1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、プラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物に隣接させないで複数の光エレメント用抗張力体と、支持線をそれぞれ同時に送り出し押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、1列以上に並列させた複数の素線またはテープ心線とからなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線の上下に密着した状態で並列添えしたプラスチックヤーン又は有機系繊維もしくは無機系繊維からなるテープ状介在物と、前記光ファイバ心線、テープ状介在物の近傍に平行で両脇に配置された鋼線あるいは非導電性の光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部に支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化された光ファイバケーブルを製造することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
- 前記押出ヘッドのニップル部分に前記光ファイバと前記介在物を通過させる穴を少なくとも2つ以上有して、光ファイバの上下に介在物を積層させる構造をもつダイスにより光ファイバケーブルを製造することを特徴とする請求項3又は4記載の光ファイバケーブルの製造方法。
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