JPH089685Y2 - 溝付スペーサ - Google Patents

溝付スペーサ

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JPH089685Y2
JPH089685Y2 JP6357090U JP6357090U JPH089685Y2 JP H089685 Y2 JPH089685 Y2 JP H089685Y2 JP 6357090 U JP6357090 U JP 6357090U JP 6357090 U JP6357090 U JP 6357090U JP H089685 Y2 JPH089685 Y2 JP H089685Y2
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groove
grooved spacer
grooved
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JP6357090U
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順一 岡本
信昌 韮澤
雅一 渡部
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、光ファイバや電線等を保持するための溝を
有して光ファイバ等の集合・保持に用いられる溝付スペ
ーサの構造に関する。
〈従来の技術〉 第3図には、光ファイバ等を収納・保持して光ケーブ
ル等を構成する溝付スペーサの一例を示す。第3図
(a)に示すように溝付スペーサ01は、中心に鋼線等の
抗張力体02を備えた熱可塑性樹脂等から成るスペーサ本
体03の周面04に、4本の光ファイバ05a〜05dを4本一纏
で収納・保持する4本の溝06a,06b,06c,06dを形成して
なるものである。これら各溝06a〜06dは、ねじれながら
スペーサ本体03の長手方向に亘って伸びており、スペー
サ本体03の長手方向に関して一定長ごとにねじれ方向が
転換している。
また、溝を形成した溝付スペーサの他の例としては、
一定長ごとにねじれ方向が反転しないで、一方向にねじ
れる螺旋状の場合がある。
このような複数の溝05a〜05dが設けられた溝付スペー
サ01を製造するには、第3図(c)に示すように、押出
回転クロスヘッド07を用い、鋼線等の抗張力体02と熱可
塑性樹脂材料Aとを、ダイス08に供給し、抗張力体02及
びクロスヘッド08のいずれか一方、又は両者を回転させ
るか、ダイス08のみを回転させることにより、押出成形
を行い、周面04に溝06a〜06dを有する溝付スペーサ01を
製造している。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、従来技術に係る溝付スペーサにおて
は、高速度にて溝付スペーサ01を製造する場合、抗張力
体02とダイス08との相対的回転運動を原因とする形状不
安定により、設計通りの溝付スペーサを得ることができ
ないという問題がある。
また、この問題を解決するため、溶融指数が小さい
(流動性が乏しい)熱可塑性樹脂材料を用いて押出形成
を高速度で行う場合、形状は従来に比べて安定するもの
の、流動性が乏しいため、メルトフラクチャーにより、
押出形成後の溝06a〜06dの内面の表面粗さが第3図
(b)に示すように増してしまうという問題がある。こ
のため、光ファイバ05a〜05dを収納・保持した場合に
は、この表面粗さが原因で、光ファイバ05a〜05dに微小
曲げが生じ、伝送ロスが増加するという問題がある。
本考案はこのような事情に鑑み、設計通りのねじれ溝
を有すると共に、伝送ロスが無く且つ高速で製造が容易
な溝付スペーサを提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 前記目的を達成する本考案の溝付スペーサの構成は、
光ファイバ、電線等を保持するための複数の溝を長手方
向に亙って有して複数の光ファイバを集合・保持する溝
付スペーサにおいて、上記溝の内面に、スペーサ本体を
形成する材料と比べて溶解指数が異なる樹脂材料よりな
る表面層を形成してなることを特徴とする。
〈作用〉 前記構成の溝付スペーサを用いて、例えば光ファイバ
等の伝送用線状体を表面層を設けた溝内に収納・保持す
る場合には、該表面層の表面粗さが低下しているため、
従来のような表面粗さに起因する微小曲げが加わらず、
伝送ロスを増加することがない。
〈実施例〉 以下、本考案の好適な一実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
第1図(a)は本考案の第1の実施例にかかる溝付ス
ペーサの断面図、第1図(b)はそれを製造するクロス
ヘッドのダイスの断面図、第1図(c)はその溝付スペ
ーサの押出し状態を示す概略図である。これら第1図
(a),第1図(c)に示すように、溝付スペーサ1は
中心に備えられた鋼線等の抗張力体2と、高密度ポリエ
チレン等の熱可塑性樹脂Aで形成されたスペーサ本体3
とから成ると共に、このスペーサ本体3の周面4には光
ファイバ6等を収納・保持する4本の断面形状がU字型
の溝5a,5b,5c,5dが形成されており、さらに溝5a〜5dの
各内面に、スペーサ本体3を形成する熱可塑性樹脂Aと
比べて溶解指数が大きく流動性に富んだ熱可塑性樹脂材
料Bからなる表面層10が形成されている。この流動性に
富んだ熱可塑性樹脂材料Bからなる表面層10によって、
各溝5a〜5dの各内面の表面粗さを低下させ、溝内に収納
・保持する光ファイバの伝送ロスを増加させないように
している。
上記表面粗さとしては、中心平均粗さ(Ra)が1.2μ
m以下であることが伝送ロスとの関係上望ましい。
ここで、本実施例においては、中心に設けた抗張力体
2として、直径2.4mmの鋼線を用いている。そして、ス
ペーサ本体3は、溶融指数が0.05g/10min(180℃)の高
密度ポリエチレン熱可塑性樹脂材料Aを用いて形成して
いる。一方、表面層10は、溶融指数が0.75g/10min(180
℃)の高密度ポリエチレン熱可塑性樹脂材料Bを用いて
形成している。
これら樹脂材料A及びBのそれぞれ押出後の表面粗さ
を測定すると、第1表に示すように、中心平均粗さRa=
2.2μm(樹脂材料A)及びRa=0.7μm(樹脂材料B)
であった。
この溝付スペーサ1の製造は、第1図(c)に示す、
二種類の樹脂材料を同時に押出被覆できる、いわゆる2
層押出型クロスヘッド11を用いて製造した。
また、クロスヘッド12がダイス13と共に回転しつつ樹
脂A,Bを押出すことで、溝6a〜6dはピッチ500mmで長手方
向に亙って撚られるように形成されている。
尚、本実施例においては上記2層押出型クロスヘッド
12を用いて、スペーサ本体を形成する樹脂材料Aと、溝
内の表面層10を形成する樹脂材料Bとを、同時に押出し
て成形したが、スペーサ本体を押出成形した後、各溝内
面の表面層10を別々に押出して成形するようにしてもよ
い。
次に、第2図に本考案の第2の実施例にかかる溝付ス
ペーサの断面図を示す。
本実施例の溝付スペーサ1は、基本的には第1の実施
例のものと同様であるが、外周に樹脂材料Cからなる被
覆層14を有するFRP製の抗張力体2を用いると共に、溝5
a〜5dの断面形状を凹字型としている。そして、スペー
サ周面4の溝5aと溝5bとの間には樹脂材料Dからなる着
色識別帯15を形成するようにしたものである。
第2図(b)はこの溝付スペーサを押出成形する状態
を示し、本実施例に係る溝付スペーサ1は3種類の熱可
塑性樹脂材料A,B,Dを同時に押出被覆できる、いわゆる
3層押出型クロスヘッド16を用いて製造してなるもので
ある。
なお、上述した実施例では本考案にかかる鋼線等の抗
張力体の周囲に高密度ポリエチレン等に用いられる熱可
塑性樹脂を被覆し、該熱可塑性樹脂に溝を施したものを
挙げたが、熱可塑性樹脂の他に、スペーサ本体をガラス
繊維強化不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を硬
化させたものを用いてもよく、いずれの場合でも必要に
応じてスペーサ本体が2層以上の層で構成されていても
よい。また、このスペーサ本体をアルミニウム線に溝を
施し、この溝に隣接するように凹部を設け、該凹部内に
線状体を収納してもよい。なお、この場合抗張力体は必
ずしも必要ではない。
上述した実施例においては、溝内にのみ表面層10を形
成しているが、本考案はこれに限定されるものではな
く、溝の底面部のみ、又は溝内のみではなく周面全体に
表面層を形成するようにしてもよい。
〈考案の効果〉 以上、実施例とともに詳細に説明したように、本考案
の溝付スペーサは、溝の内面をスペーサ本体を形成する
樹脂材料と比べて溶解指数が異なる樹脂材料により形成
してなるので、設計通りの断面形状を有し、高速度にお
いて製造することができ、且つ該溝付スペーサに光ファ
イバを収納しても伝送ロスがみられない。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の第1の実施例にかかる溝付スペ
ーサの断面図、第1図(b)はその要部拡大図、第1図
(c)はその押出し状態を示す概略図、第2図(a)は
本考案の第2の実施例の断面図にかかる溝付スペーサの
断面図、第2図(b)はその押出し状態を示す概略図、
第3図(a)は従来例にかかる溝付スペーサの断面図、
第3図(b)はその要部拡大図、第3図(c)はその押
出状態を示す概略図である。 図面中、 1は溝付スペーサ、2は抗張力体、3はスペーサ本体、
4は周面、5a,5b,5c,5dは溝、6は光ファイバ、10は表
面層、11は2層押出型クロスヘッド、16は3層押出型ク
ロスヘッドである。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバ、電線等を保持するための複数
    の溝を長手方向に亙って有して複数の光ファイバを集合
    ・保持する溝付スペーサにおいて、 上記溝の内面に、スペーサ本体を形成する材料と比べて
    溶解指数が異なる樹脂材料よりなる表面層を形成してな
    ることを特徴とする溝付スペーサ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の溝付スペーサにおいて、 スペーサ本体を形成する樹脂材料と溶融指数が異なる樹
    脂材料により形成された表面層の表面粗さが、中心線平
    均粗さRa=1.2μm以下であることを特徴とする溝付ス
    ペーサ。
JP6357090U 1990-06-18 1990-06-18 溝付スペーサ Expired - Lifetime JPH089685Y2 (ja)

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JPH0422706U JPH0422706U (ja) 1992-02-25
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JP2011232377A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Ube Nitto Kasei Co Ltd 光ケーブル用スペーサ、その製造方法、および製造装置

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