JP3346989B2 - エアバッグ起動回路 - Google Patents
エアバッグ起動回路Info
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- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Air Bags (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の安全装置として
装備されるエアバッグ起動回路に係り、特に、バックア
ップコンデンサのオープン異常検出が短時間で行えるエ
アバッグ起動回路に関する。
装備されるエアバッグ起動回路に係り、特に、バックア
ップコンデンサのオープン異常検出が短時間で行えるエ
アバッグ起動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグは衝突検出センサ(加速度セ
ンサともいう)を備え、その加速度が所定値を超えたと
きにエアバッグの点火回路を閉じ、起動用電源からの電
流を点火素子に供給してエアバッグを起動させる。エア
バッグ起動用電源としては車両に設置されているバッテ
リが使用されるが、衝突の衝撃によりバッテリが動作し
なくなった時のバックアップとして大容量コンデンサを
備え、予めバッテリにより充電された電荷を放電させる
ことによりエアバッグを起動する安全対策が講じられて
いる。このコンデンサがオープン状態になっていると衝
突の時にエアバッグが起動できないので、エアバッグ起
動回路が完成した段階でコンデンサにオープン異常がな
いかをチェックする必要がある。
ンサともいう)を備え、その加速度が所定値を超えたと
きにエアバッグの点火回路を閉じ、起動用電源からの電
流を点火素子に供給してエアバッグを起動させる。エア
バッグ起動用電源としては車両に設置されているバッテ
リが使用されるが、衝突の衝撃によりバッテリが動作し
なくなった時のバックアップとして大容量コンデンサを
備え、予めバッテリにより充電された電荷を放電させる
ことによりエアバッグを起動する安全対策が講じられて
いる。このコンデンサがオープン状態になっていると衝
突の時にエアバッグが起動できないので、エアバッグ起
動回路が完成した段階でコンデンサにオープン異常がな
いかをチェックする必要がある。
【0003】図4は従来のエアバッグ起動回路を説明す
るための主要部の構成回路図で、点火回路部4と点火電
源部2で構成されている。以下、図に従って説明する。
点火回路部4は、加速度センサに加わった加速度が予め
設定されたしきい値を超えた時に閉じるスイッチSW1
と薬品に化学変化を起こさせガスを発生させてエアバッ
グを膨らませる点火素子SCが直列に接続されており、
衝撃によりスイッチSW1が閉じると点火電源部2から
の通電により点火素子SCに電流が供給されてエアバッ
グが起動する。通常時は衝突センサであるスイッチSW
1が閉じることはないので、バイパス抵抗R11に点火
素子SCが点火しない程度の微少電流を流してコンデン
サC1のオープンチェックを行う。尚、2つの加速度セ
ンサを使用して、その論理和によりエアバッグを起動す
るものもあり、このような起動回路では衝突の誤検知に
よるエアバッグの誤動作も少なく信頼性も高い。
るための主要部の構成回路図で、点火回路部4と点火電
源部2で構成されている。以下、図に従って説明する。
点火回路部4は、加速度センサに加わった加速度が予め
設定されたしきい値を超えた時に閉じるスイッチSW1
と薬品に化学変化を起こさせガスを発生させてエアバッ
グを膨らませる点火素子SCが直列に接続されており、
衝撃によりスイッチSW1が閉じると点火電源部2から
の通電により点火素子SCに電流が供給されてエアバッ
グが起動する。通常時は衝突センサであるスイッチSW
1が閉じることはないので、バイパス抵抗R11に点火
素子SCが点火しない程度の微少電流を流してコンデン
サC1のオープンチェックを行う。尚、2つの加速度セ
ンサを使用して、その論理和によりエアバッグを起動す
るものもあり、このような起動回路では衝突の誤検知に
よるエアバッグの誤動作も少なく信頼性も高い。
【0004】点火電源部2は、点火回路部4(点火素子
SC)に点火電流を供給するバッテリB、衝突により万
一バッテリBが動作できなくなった時にも点火回路部4
に点火電流を供給する大容量のコンデンサC1、コンデ
ンサC1への充電電流を制御する充電抵抗R1、衝突時
にコンデンサC1に充電された電流を放電させるダイオ
ードD1、コンデンサC1及び点火回路部4への電流を
オン・オフする電源スイッチSW2、バッテリB回路が
異常となった時にバッテリB側への放電電流の逆流を阻
止するためのダイオードD2で構成される。更に、バッ
テリBから電源スイッチSW2及びダイオードD2を介
してレギュレータ6が接続され、このレギュレータ6に
よりバッテリBの電圧12Vがマイコン用の電圧5Vに
変換され、この電圧5Vがマイコン5に与えられる。マ
イコン5はデータバスを中心としてCPU53、A/D
コンバータ、不揮発性メモリ(ROM)51及び揮発性
メモリ(RAM)52から構成されている。
SC)に点火電流を供給するバッテリB、衝突により万
一バッテリBが動作できなくなった時にも点火回路部4
に点火電流を供給する大容量のコンデンサC1、コンデ
ンサC1への充電電流を制御する充電抵抗R1、衝突時
にコンデンサC1に充電された電流を放電させるダイオ
ードD1、コンデンサC1及び点火回路部4への電流を
オン・オフする電源スイッチSW2、バッテリB回路が
異常となった時にバッテリB側への放電電流の逆流を阻
止するためのダイオードD2で構成される。更に、バッ
テリBから電源スイッチSW2及びダイオードD2を介
してレギュレータ6が接続され、このレギュレータ6に
よりバッテリBの電圧12Vがマイコン用の電圧5Vに
変換され、この電圧5Vがマイコン5に与えられる。マ
イコン5はデータバスを中心としてCPU53、A/D
コンバータ、不揮発性メモリ(ROM)51及び揮発性
メモリ(RAM)52から構成されている。
【0005】次に、コンデンサC1のオープンチェック
方法について述べる。コンデンサC1がオープン状態か
否かの判断は充電時のコンデンサC1の端子電圧の上昇
カーブの状態で判断している。つまり、電源スイッチS
W2をオンにしてコンデンサC1を充電すると、コンデ
ンサC1が正常である場合には、コンデンサC1の端子
電圧は充電抵抗R1の抵抗値及びコンデンサC1の容量
値に応じた時定数でゆっくりと上昇する。しかし、コン
デンサC1がオープン状態ならば、コンデンサC1の端
子電圧は瞬時に電源電圧まで上昇する。この差によりコ
ンデンサの良否を判断している。
方法について述べる。コンデンサC1がオープン状態か
否かの判断は充電時のコンデンサC1の端子電圧の上昇
カーブの状態で判断している。つまり、電源スイッチS
W2をオンにしてコンデンサC1を充電すると、コンデ
ンサC1が正常である場合には、コンデンサC1の端子
電圧は充電抵抗R1の抵抗値及びコンデンサC1の容量
値に応じた時定数でゆっくりと上昇する。しかし、コン
デンサC1がオープン状態ならば、コンデンサC1の端
子電圧は瞬時に電源電圧まで上昇する。この差によりコ
ンデンサの良否を判断している。
【0006】オープンチェックを行うためには、一旦コ
ンデンサC1を充分に放電させていないと、両者の差が
小さく誤判断を下す恐れが生ずる。電源スイッチSW2
がオフになると、コンデンサC1に蓄えられた電荷はダ
イオードD1及びバイパス抵抗R11を介してアースに
放電される。電源スイッチSW2をオフしてコンデンサ
C1が充分に放電しているか否かを判断する方法とし
て、電源スイッチSW2を一旦オフし、所定時間経過後
に再度オンした時に、暗号RAM52にデータが残って
いるか否かにより判断する方法がある。つまり、マイコ
ン5及び暗号RAM52の電源スイッチが切断され、一
旦電圧が低下したために再度電源をオンしても暗号RA
M52がデータを保持できなくなることに着目して、電
源スイッチSW2を再度オンしたときにマイコン5内の
CPU53が暗号RAM52をチェックして暗号RAM
52にデータがなければコンデンサC1が充分に放電し
たと判断してコンデンサC1のオープンチェックを開始
する。
ンデンサC1を充分に放電させていないと、両者の差が
小さく誤判断を下す恐れが生ずる。電源スイッチSW2
がオフになると、コンデンサC1に蓄えられた電荷はダ
イオードD1及びバイパス抵抗R11を介してアースに
放電される。電源スイッチSW2をオフしてコンデンサ
C1が充分に放電しているか否かを判断する方法とし
て、電源スイッチSW2を一旦オフし、所定時間経過後
に再度オンした時に、暗号RAM52にデータが残って
いるか否かにより判断する方法がある。つまり、マイコ
ン5及び暗号RAM52の電源スイッチが切断され、一
旦電圧が低下したために再度電源をオンしても暗号RA
M52がデータを保持できなくなることに着目して、電
源スイッチSW2を再度オンしたときにマイコン5内の
CPU53が暗号RAM52をチェックして暗号RAM
52にデータがなければコンデンサC1が充分に放電し
たと判断してコンデンサC1のオープンチェックを開始
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のような方法で
は、暗号RAMにデータが残っている限りコンデンサの
オープンチェックは開始できない。暗号RAMのデータ
が保持できなくなるまでの時間は外部条件、例えば温度
によって変化し、低温ではかなり長時間データが保持さ
れる。そのために、オープンチェック可能な程度にまで
コンデンサが放電しているにもかかわらず、オープンチ
ェックの開始までに長時間待機しなければならないとい
う問題があった。
は、暗号RAMにデータが残っている限りコンデンサの
オープンチェックは開始できない。暗号RAMのデータ
が保持できなくなるまでの時間は外部条件、例えば温度
によって変化し、低温ではかなり長時間データが保持さ
れる。そのために、オープンチェック可能な程度にまで
コンデンサが放電しているにもかかわらず、オープンチ
ェックの開始までに長時間待機しなければならないとい
う問題があった。
【0008】本発明は、コンデンサのオープンチェック
が短時間で可能なエアバッグ起動回路を提供することを
目的とする。
が短時間で可能なエアバッグ起動回路を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、エアバッグを起動させる点火素子と、前記
点火素子に電源スイッチを介して点火電流を供給するバ
ッテリと、前記バッテリをバックアップするコンデンサ
と、前記バッテリから前記電源スイッチを介して電源が
供給され、且つ、前記コンデンサを診断する診断手段及
び揮発性メモリとを備え、前記診断手段は前記電源スイ
ッチが接続された時、前記揮発性メモリの記憶内容をチ
ェックし、前記揮発性メモリにデータが存在する場合に
は、前記コンデンサを診断せず、データが消去されてい
る場合には前記コンデンサを診断してなるエアバッグ起
動回路において、前記電源スイッチの非接続状態が所定
時間以上継続した場合には、前記揮発性メモリのデータ
を強制的に消去する消去手段を備えたことを特徴とする
ものである。
に本発明は、エアバッグを起動させる点火素子と、前記
点火素子に電源スイッチを介して点火電流を供給するバ
ッテリと、前記バッテリをバックアップするコンデンサ
と、前記バッテリから前記電源スイッチを介して電源が
供給され、且つ、前記コンデンサを診断する診断手段及
び揮発性メモリとを備え、前記診断手段は前記電源スイ
ッチが接続された時、前記揮発性メモリの記憶内容をチ
ェックし、前記揮発性メモリにデータが存在する場合に
は、前記コンデンサを診断せず、データが消去されてい
る場合には前記コンデンサを診断してなるエアバッグ起
動回路において、前記電源スイッチの非接続状態が所定
時間以上継続した場合には、前記揮発性メモリのデータ
を強制的に消去する消去手段を備えたことを特徴とする
ものである。
【0010】また、前記所定時間は、前記電源スイッチ
が非接続状態となってから前記コンデンサの診断が可能
な電圧に前記コンデンサの電圧が低下するまでの時間で
あることを特徴とするものである。
が非接続状態となってから前記コンデンサの診断が可能
な電圧に前記コンデンサの電圧が低下するまでの時間で
あることを特徴とするものである。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例のエアバッグ起動回
路を説明するための図で、点火回路部1、点火電源部
2、検出回路部3で構成されている。以下、図に従って
説明する。点火回路部1は、加速度センサに加わった加
速度が予め設定されたしきい値を超えた時に閉じるスイ
ッチSW1、薬品に化学変化を起こさせガスを発生させ
てエアバッグを膨らませる点火素子SCと直列に接続さ
れており、衝撃によりスイッチSW1が閉じると点火電
源部2からの通電により点火素子SCに電流が供給され
てエアバッグが起動する。尚、コンデンサC1の検査時
にはスイッチSW1は閉じることがないので、点火素子
SCが点火しない程度の電流を流すバイパス抵抗R11
が接続されている。
路を説明するための図で、点火回路部1、点火電源部
2、検出回路部3で構成されている。以下、図に従って
説明する。点火回路部1は、加速度センサに加わった加
速度が予め設定されたしきい値を超えた時に閉じるスイ
ッチSW1、薬品に化学変化を起こさせガスを発生させ
てエアバッグを膨らませる点火素子SCと直列に接続さ
れており、衝撃によりスイッチSW1が閉じると点火電
源部2からの通電により点火素子SCに電流が供給され
てエアバッグが起動する。尚、コンデンサC1の検査時
にはスイッチSW1は閉じることがないので、点火素子
SCが点火しない程度の電流を流すバイパス抵抗R11
が接続されている。
【0012】点火電源部2は、点火回路部1(点火素子
SC)に点火電流を供給するバッテリB、衝突により万
一バッテリBが動作できなくなった時にも点火回路部1
に点火電流を供給する大容量コンデンサC1、コンデン
サC1への充電電流を制御する充電抵抗R1、衝突時に
コンデンサC1に充電された電流を放電させるダイオー
ドD1、エンジンのイグニッション(点火)スイッチに
連動してコンデンサC1及び点火回路部1への電流をオ
ン・オフする電源スイッチSW2、バッテリB回路が異
常となった時にバッテリB側への放電電流の逆流を阻止
するためのダイオードD2で構成される。尚、抵抗R
6、R7は電源側のA点の電圧Vigをチェックするた
めの分割抵抗である。
SC)に点火電流を供給するバッテリB、衝突により万
一バッテリBが動作できなくなった時にも点火回路部1
に点火電流を供給する大容量コンデンサC1、コンデン
サC1への充電電流を制御する充電抵抗R1、衝突時に
コンデンサC1に充電された電流を放電させるダイオー
ドD1、エンジンのイグニッション(点火)スイッチに
連動してコンデンサC1及び点火回路部1への電流をオ
ン・オフする電源スイッチSW2、バッテリB回路が異
常となった時にバッテリB側への放電電流の逆流を阻止
するためのダイオードD2で構成される。尚、抵抗R
6、R7は電源側のA点の電圧Vigをチェックするた
めの分割抵抗である。
【0013】検出回路部3は、バッテリB側の電圧Vd
を測定するための分割抵抗R4、R5及びコンデンサC
1側の電圧Vcを測定するための分割抵抗R2、R3で
構成されており、B点とC点がマイコン5に接続されて
いる。更に、バッテリBから電源スイッチSW2及びダ
イオードD2を介してレギュレータ6が接続され、この
レギュレータ6によりバッテリBの電圧12Vがマイコ
ン用の電圧5Vに変換され、この電圧5Vがマイコン5
に与えられる。マイコン5はデータバスを中心としてC
PU53、A/Dコンバータ、不揮発性メモリ(RO
M)51及び揮発性メモリ(RAM)52から構成され
ている。
を測定するための分割抵抗R4、R5及びコンデンサC
1側の電圧Vcを測定するための分割抵抗R2、R3で
構成されており、B点とC点がマイコン5に接続されて
いる。更に、バッテリBから電源スイッチSW2及びダ
イオードD2を介してレギュレータ6が接続され、この
レギュレータ6によりバッテリBの電圧12Vがマイコ
ン用の電圧5Vに変換され、この電圧5Vがマイコン5
に与えられる。マイコン5はデータバスを中心としてC
PU53、A/Dコンバータ、不揮発性メモリ(RO
M)51及び揮発性メモリ(RAM)52から構成され
ている。
【0014】図2は本発明の一実施例のエアバッグ起動
回路のコンデンサのオープンチェック方法を説明するた
めのフローチャートである。図3は本発明の一実施例の
エアバッグ起動回路のコンデンサのオープンチェック方
法を説明するための図で、(a)は各部の信号波形図、
(b)は波形拡大図である。以下、図に従って説明す
る。
回路のコンデンサのオープンチェック方法を説明するた
めのフローチャートである。図3は本発明の一実施例の
エアバッグ起動回路のコンデンサのオープンチェック方
法を説明するための図で、(a)は各部の信号波形図、
(b)は波形拡大図である。以下、図に従って説明す
る。
【0015】ステップS1では、暗号RAM52にデー
タが残っているか否かを判断してデータが残っておれば
ステップS2に移り、データが残っていなければステッ
プS4に移る。つまり、電源スイッチSW2を一旦オフ
して特定時間後に再投入(2回目IGオン)した時に、
暗号RAM52にデータが残っているか(「05AH」
になっているか)を確認する。暗号RAM52は電源が
長時間オフされているとデータが保持できなくなること
を利用して、コンデンサC1の放電が完了したと判断す
る目安とするものである。
タが残っているか否かを判断してデータが残っておれば
ステップS2に移り、データが残っていなければステッ
プS4に移る。つまり、電源スイッチSW2を一旦オフ
して特定時間後に再投入(2回目IGオン)した時に、
暗号RAM52にデータが残っているか(「05AH」
になっているか)を確認する。暗号RAM52は電源が
長時間オフされているとデータが保持できなくなること
を利用して、コンデンサC1の放電が完了したと判断す
る目安とするものである。
【0016】ステップS2では、電源スイッチSW2が
所定時間以上オフになっているか否かを判断して所定時
間以上経過しておればステップS3に移り、所定時間経
過していなければステップS5に移り、暗号RAM52
のデータをセットする(「05AH」を書き込む)。所
定時間は予めエアバッグ起動回路のコンデンサの放電時
間から推定して決める。例えば、コンデンサC1の容量
が3900μFの場合に、電源スイッチSW2をオフに
してVigが2V以下に低下してから4秒経過後に設定
する(図1のA点の電圧で、図3のVig波形図参
照)。
所定時間以上オフになっているか否かを判断して所定時
間以上経過しておればステップS3に移り、所定時間経
過していなければステップS5に移り、暗号RAM52
のデータをセットする(「05AH」を書き込む)。所
定時間は予めエアバッグ起動回路のコンデンサの放電時
間から推定して決める。例えば、コンデンサC1の容量
が3900μFの場合に、電源スイッチSW2をオフに
してVigが2V以下に低下してから4秒経過後に設定
する(図1のA点の電圧で、図3のVig波形図参
照)。
【0017】ステップS3では、暗号RAM52のデー
タを消去して次の処理に移る。つまり、電源スイッチS
W2をオフにして所定時間以上経過したので、コンデン
サC1の放電が充分に行われたと判断できるので、強制
的に暗号RAM52のデータを消去する。尚、この後に
他のメインルーチン処理が行われる。ステップS4で
は、容量オープンチェックを実施し、ステップS5で暗
号RAM52をセットして次の処理に移る。つまり、暗
号RAM52にデータが残っていないので、コンデンサ
C1のオープンチェックができる。さらに、チェック終
了後、次の電源スイッチオフまでコンデンサC1のオー
プンチェックを禁止するために暗号RAM52をセット
する(「05AH」を書き込む)。このように、ステッ
プS2、S3で電源スイッチSW2をオフにして所定時
間が経過すれば、電源スイッチSW2を再度オンした時
に、暗号RAM52にデータが残っていても、強制的に
暗号RAM52のデータを消去することによりコンデン
サC1のオープンチェックが実施可能になる。
タを消去して次の処理に移る。つまり、電源スイッチS
W2をオフにして所定時間以上経過したので、コンデン
サC1の放電が充分に行われたと判断できるので、強制
的に暗号RAM52のデータを消去する。尚、この後に
他のメインルーチン処理が行われる。ステップS4で
は、容量オープンチェックを実施し、ステップS5で暗
号RAM52をセットして次の処理に移る。つまり、暗
号RAM52にデータが残っていないので、コンデンサ
C1のオープンチェックができる。さらに、チェック終
了後、次の電源スイッチオフまでコンデンサC1のオー
プンチェックを禁止するために暗号RAM52をセット
する(「05AH」を書き込む)。このように、ステッ
プS2、S3で電源スイッチSW2をオフにして所定時
間が経過すれば、電源スイッチSW2を再度オンした時
に、暗号RAM52にデータが残っていても、強制的に
暗号RAM52のデータを消去することによりコンデン
サC1のオープンチェックが実施可能になる。
【0018】次に、この状態におけるエアバッグ起動回
路の各部の信号の状態、オープンチェックの良否の判断
方法について信号波形図を用いて述べる。電源側電圧V
igは、電源スイッチSW2をオンする(1回目IGオ
ン)と、バッテリBの電圧が抵抗R6、R7で按分され
た電圧まで瞬時に立ち上がる。そして、電源スイッチS
W2がオフになるとバッテリB側が開放されているの
で、電源側のコンデンサ(コンデンサC1とは異なる)
等に蓄積された電荷が放電することにより所定のカーブ
で低下する。この放電過程で電圧が2V未満になった点
が矢印で示されている。充分に電圧を低下させた後電源
スイッチSW2を再度オンする(2回目IGオン)と、
またバッテリBの電圧が抵抗R6、R7で按分された電
圧まで瞬時に立ち上がる。
路の各部の信号の状態、オープンチェックの良否の判断
方法について信号波形図を用いて述べる。電源側電圧V
igは、電源スイッチSW2をオンする(1回目IGオ
ン)と、バッテリBの電圧が抵抗R6、R7で按分され
た電圧まで瞬時に立ち上がる。そして、電源スイッチS
W2がオフになるとバッテリB側が開放されているの
で、電源側のコンデンサ(コンデンサC1とは異なる)
等に蓄積された電荷が放電することにより所定のカーブ
で低下する。この放電過程で電圧が2V未満になった点
が矢印で示されている。充分に電圧を低下させた後電源
スイッチSW2を再度オンする(2回目IGオン)と、
またバッテリBの電圧が抵抗R6、R7で按分された電
圧まで瞬時に立ち上がる。
【0019】リセット電圧Vresetは、電源スイッ
チSW2のオンに少し遅れて立上り、電源スイッチSW
2が所定時間オフされても電圧を保持するように設定し
ておく。マイコン電源電圧Vccは、電源スイッチSW
2のオンと同時に立上り、電源スイッチSW2が所定時
間オフされても電圧を保持するように設定しておく。
チSW2のオンに少し遅れて立上り、電源スイッチSW
2が所定時間オフされても電圧を保持するように設定し
ておく。マイコン電源電圧Vccは、電源スイッチSW
2のオンと同時に立上り、電源スイッチSW2が所定時
間オフされても電圧を保持するように設定しておく。
【0020】マイコンに入力されるB点の電圧Vdは、
電源スイッチSW2がオフからオンに変化すると、バッ
テリBの電圧を分割抵抗R4、R5で按分した電圧まで
瞬時に立ち上がる。そして、電源スイッチSW2がオフ
になるとバッテリB側が開放され、またダイオードD2
で遮断されているので、コンデンサC1に蓄積された電
荷がダイオードD1を経由してバイパス抵抗R11を介
してアースに放電することにより所定の時定数で低下す
る。再度、電源スイッチSW2がオフからオン(2回目
IGオン)に変化するとB点の電圧Vdは瞬時に立ち上
がる。
電源スイッチSW2がオフからオンに変化すると、バッ
テリBの電圧を分割抵抗R4、R5で按分した電圧まで
瞬時に立ち上がる。そして、電源スイッチSW2がオフ
になるとバッテリB側が開放され、またダイオードD2
で遮断されているので、コンデンサC1に蓄積された電
荷がダイオードD1を経由してバイパス抵抗R11を介
してアースに放電することにより所定の時定数で低下す
る。再度、電源スイッチSW2がオフからオン(2回目
IGオン)に変化するとB点の電圧Vdは瞬時に立ち上
がる。
【0021】マイコンに入力されるC点の電圧Vcは、
電源スイッチSW2がオフからオンに変化すると、充電
抵抗R1の抵抗値とコンデンサC1の容量値で決まる時
定数で立上がる。そして、電源スイッチSW2がオフに
なるとバッテリB側が開放され、またダイオードD2で
遮断されているので、コンデンサC1に蓄積された電荷
がダイオードD1を経由してバイパス抵抗R11を介し
てアースに放電することにより所定の時定数で低下す
る。再度、電源スイッチSW2がオフからオン(2回目
IGオン)に変化すると、充電抵抗R1とコンデンサC
1で決まる時定数で立上がる。尚、マイコン入力側C点
の電圧VcはコンデンサC1の端子電圧が分割抵抗R
2、R3で分割された電圧となる。
電源スイッチSW2がオフからオンに変化すると、充電
抵抗R1の抵抗値とコンデンサC1の容量値で決まる時
定数で立上がる。そして、電源スイッチSW2がオフに
なるとバッテリB側が開放され、またダイオードD2で
遮断されているので、コンデンサC1に蓄積された電荷
がダイオードD1を経由してバイパス抵抗R11を介し
てアースに放電することにより所定の時定数で低下す
る。再度、電源スイッチSW2がオフからオン(2回目
IGオン)に変化すると、充電抵抗R1とコンデンサC
1で決まる時定数で立上がる。尚、マイコン入力側C点
の電圧VcはコンデンサC1の端子電圧が分割抵抗R
2、R3で分割された電圧となる。
【0022】オープンチェックが可能になるには、1回
目のIGオン時間をIGオフした時、+Bが2V未満が
4秒間継続しても減電圧リセットが働かない程度に設定
し、IGオフし、+Bが2V未満が4秒間継続した後、
IGオンした時RAMクリアのソフトリセットが発生
し、容量オープンチェックが可能になる。容量オープン
チェック方法はチェック開始から終了までの50ms間
Vd−Vcが所定の電圧以下ならば容量オープンと判断
する。つまり、コンデンサC1が正常であれば、コンデ
ンサC1側のC点の電圧Vcは所定の時定数で立上り、
コンデンサC1がオープン状態ならば、コンデンサC1
側のC点の電圧Vcは瞬時に立ち上がる。この立上りの
差でコンデンサC1が異常か否かを判断する。
目のIGオン時間をIGオフした時、+Bが2V未満が
4秒間継続しても減電圧リセットが働かない程度に設定
し、IGオフし、+Bが2V未満が4秒間継続した後、
IGオンした時RAMクリアのソフトリセットが発生
し、容量オープンチェックが可能になる。容量オープン
チェック方法はチェック開始から終了までの50ms間
Vd−Vcが所定の電圧以下ならば容量オープンと判断
する。つまり、コンデンサC1が正常であれば、コンデ
ンサC1側のC点の電圧Vcは所定の時定数で立上り、
コンデンサC1がオープン状態ならば、コンデンサC1
側のC点の電圧Vcは瞬時に立ち上がる。この立上りの
差でコンデンサC1が異常か否かを判断する。
【0023】以上のように本実施例では、電源スイッチ
がオフになった後、速やかに電源スイッチをオンしてコ
ンデンサのオープンチェックが可能になるので、オープ
ンチェック時間の短縮が図られる。また、チェックの信
頼性が向上する。また、本例によれば、従来の診断プロ
グラムを変更することなく、強制リセット処理を付加す
るだけで良いので、大がかりな仕様変更を必要とせず、
簡単に本発明を実現できる。
がオフになった後、速やかに電源スイッチをオンしてコ
ンデンサのオープンチェックが可能になるので、オープ
ンチェック時間の短縮が図られる。また、チェックの信
頼性が向上する。また、本例によれば、従来の診断プロ
グラムを変更することなく、強制リセット処理を付加す
るだけで良いので、大がかりな仕様変更を必要とせず、
簡単に本発明を実現できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではコンデ
ンサのオープンチェックが短時間で可能なエアバッグ起
動回路が提供できる。
ンサのオープンチェックが短時間で可能なエアバッグ起
動回路が提供できる。
【図1】本発明の一実施例のエアバッグ起動回路を説明
するための図である。
するための図である。
【図2】本発明の一実施例のエアバッグ起動回路のコン
デンサのオープンチェック方法を説明するためのフロー
チャートである。
デンサのオープンチェック方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図3】本発明の一実施例のエアバッグ起動回路のコン
デンサのオープンチェック方法を説明するための各部の
信号波形図である。
デンサのオープンチェック方法を説明するための各部の
信号波形図である。
【図4】従来のエアバッグ起動回路を説明するための図
である。
である。
C1・・・・コンデンサ、 R2、R3・・
・分割抵抗、R1・・・・充電抵抗、 R
4、R5・・・分割抵抗、B・・・・・バッテリ、
R11・・・バイパス抵抗、SC・・・・点
火素子、 SW1・・・加速度センサ、D
1・・・・ダイオード、 SW2・・・電源
スイッチ。
・分割抵抗、R1・・・・充電抵抗、 R
4、R5・・・分割抵抗、B・・・・・バッテリ、
R11・・・バイパス抵抗、SC・・・・点
火素子、 SW1・・・加速度センサ、D
1・・・・ダイオード、 SW2・・・電源
スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−59117(JP,A) 特開 平5−107267(JP,A) 実開 平1−154954(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/32 B60R 16/02 650 G01R 31/00 - 31/02
Claims (2)
- 【請求項1】 エアバッグを起動させる点火素子と、前
記点火素子に電源スイッチを介して点火電流を供給する
バッテリと、前記バッテリをバックアップするコンデン
サと、前記バッテリから前記電源スイッチを介して電源
が供給され、且つ、前記コンデンサを診断する診断手段
及び揮発性メモリとを備え、前記診断手段は前記電源ス
イッチが接続された時、前記揮発性メモリの記憶内容を
チェックし、前記揮発性メモリにデータが存在する場合
には、前記コンデンサを診断せず、データが消去されて
いる場合には前記コンデンサを診断してなるエアバッグ
起動回路において、 前記電源スイッチの非接続状態が所定時間以上継続した
場合には、前記揮発性メモリのデータを強制的に消去す
る消去手段を備えたことを特徴とするエアバッグ起動回
路。 - 【請求項2】 前記所定時間は、前記電源スイッチが非
接続状態となってから前記コンデンサの診断が可能な電
圧に前記コンデンサの電圧が低下するまでの時間である
ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ起動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23046696A JP3346989B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | エアバッグ起動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23046696A JP3346989B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | エアバッグ起動回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1071926A JPH1071926A (ja) | 1998-03-17 |
JP3346989B2 true JP3346989B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=16908281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23046696A Expired - Fee Related JP3346989B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | エアバッグ起動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3346989B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4187085B2 (ja) * | 2001-08-24 | 2008-11-26 | 三菱電機株式会社 | 車両用乗員保護装置 |
JP3962990B2 (ja) * | 2002-11-18 | 2007-08-22 | 矢崎総業株式会社 | 非接地電源の絶縁検出装置 |
JP5446223B2 (ja) * | 2008-11-19 | 2014-03-19 | 株式会社リコー | 半導体レーザ駆動装置及びその半導体レーザ駆動装置を備えた画像形成装置 |
JP6327099B2 (ja) | 2014-10-08 | 2018-05-23 | 株式会社デンソー | 半導体装置 |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP23046696A patent/JP3346989B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1071926A (ja) | 1998-03-17 |
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