JP5446223B2 - 半導体レーザ駆動装置及びその半導体レーザ駆動装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
図7は、半導体レーザ駆動装置の従来例を示した図である。
図7において、レーザダイオード等の半導体レーザLDから照射された光をフォトダイオードPDで受光すると、フォトダイオードPDは受光した光量に比例したモニタ電流Imを出力する。
図8において、演算増幅回路111が比較回路102をなし、スイッチSWaとサンプルホールドコンデンサCshがサンプルホールド回路103をなしている。一般的に、ホールド期間のリークを極力抑えるために、サンプルホールドコンデンサCshは、ICの端子を介して該ICの外部に接続されている。
ここで、レーザダイオードである半導体レーザLDは、他の部品よりも電気的に過電流によるストレスに弱く、半導体レーザを保護するために、該過電流を検出してアラームを出し故障を未然に防ぐ方法をとることが一般的であった。
また、第2の方法では、電子写真方式で画像を形成するための感光体を露光するレーザ露光器のレーザダイオードの駆動電流又はAPCの誤差電流を、一定の画像データを変調信号としてレーザ駆動装置に与えているときに、しきい値(設定値)と比較して、前記誤差電流が該しきい値を超えると異常信号又は劣化信号を発生するようにしていた(例えば、特許文献2参照。)。
入力された駆動電流設定信号に応じた値の前記駆動電流を生成して前記半導体レーザに供給する駆動電流生成回路部と、
前記半導体レーザの発光量に応じたモニタ電圧を生成し、該モニタ電圧と所定の基準電圧との電圧差を増幅した増幅信号をサンプリングしコンデンサに保持させて前記駆動電流設定信号を生成し前記駆動電流生成回路部に出力する制御回路部と、
該制御回路部から出力された前記駆動電流設定信号の電圧が所定値を超えると所定の異常検出信号を生成して出力する異常検出回路部と、
前記コンデンサの接続状態の検出を行うために、外部から入力されるリセット信号に応じて前記半導体レーザ駆動装置のリセットが解除されてから所定の時間だけ前記コンデンサに定電流を供給する接続検出回路部と、
を備え、
前記接続検出回路部は、前記リセットが解除されてから前記制御回路部によって前記駆動電流生成回路部への動作制御が開始されるまでの間に、前記コンデンサの接続状態の検出を行い、
前記制御回路部は、前記コンデンサの接続状態の検出が行われている間、前記コンデンサへの前記増幅信号の出力を停止し、前記接続検出回路部によって前記駆動電流設定信号が生成されるものである。
入力された駆動電流設定信号に応じた値の前記駆動電流を生成して前記半導体レーザに供給する駆動電流生成回路部と、
前記半導体レーザの発光量に応じたモニタ電圧を生成し、該モニタ電圧と所定の基準電圧との電圧差を増幅した増幅信号をサンプリングしコンデンサに保持させて前記駆動電流設定信号を生成し前記駆動電流生成回路部に出力する制御回路部と、
該制御回路部から出力された前記駆動電流設定信号の電圧が所定値を超えると所定の異常検出信号を生成して出力する異常検出回路部と、
前記コンデンサの接続状態の検出を行うために、外部から入力されるリセット信号に応じて前記半導体レーザ駆動装置のリセットが解除されてから所定の時間が経過した後に所定のワンショットパルスを生成して前記制御回路部に出力する接続検出回路部と、
を備え、
前記制御回路部は、前記接続検出回路部から前記ワンショットパルスが入力されている間、強制的に前記コンデンサに前記増幅信号を出力させるものである。
所定の定電流を生成して出力する定電流源と、
前記リセットが解除されてから所定の時間後に、所定のワンショットパルスを生成して出力するパルス生成回路と、
該パルス生成回路から前記ワンショットパルスが出力されている間、前記定電流源からの定電流を前記コンデンサに供給するスイッチと、
を備えるようにした。
前記検出した発光量に応じたモニタ電圧を生成する光量検出回路と、
該モニタ電圧と前記基準電圧との電圧差を増幅して出力する演算増幅回路と、
該演算増幅回路の出力電圧をサンプリングし前記コンデンサに保持して、前記駆動電流設定信号をなす電圧を生成するサンプルホールド回路と、
を備え、
前記異常検出回路部は、該サンプルホールド回路で生成された電圧が所定値以上の前記駆動電流を生成することを示していると、異常を検出したことを示す前記所定の異常検出信号を生成して出力するようにした。
所定の参照電圧を生成して出力する参照電圧生成回路と、
前記駆動電流設定信号の電圧と該参照電圧との電圧比較を行い、該比較結果を示す前記異常検出信号を生成して出力するコンパレータと、
を備えるようにした。
所定の第1参照電圧及び該第1参照電圧未満の第2参照電圧をそれぞれ生成して出力する参照電圧生成回路と、
前記駆動電流設定信号の電圧と該第1参照電圧及び第2参照電圧との電圧比較を行い、前記駆動電流設定信号の電圧が前記第1参照電圧と前記第2参照電圧との間にあるか否かの検出を行い、該検出結果を示す前記異常検出信号を生成して出力する電圧比較回路と、
を備えるようにしてもよい。
また、製造途中の実装不良やユニット評価中の操作ミス等で前記コンデンサの接続に異常が起こっていても半導体レーザが破壊することなく、該異常を検知することができるためコストダウンを図ることができる。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における半導体レーザ駆動装置の回路例を示した図である。
図1において、半導体レーザ駆動装置1は、レーザダイオード等の半導体レーザLDの順方向電流‐光出力特性(i‐L特性)が温度変化や経年劣化によって変動するため、一般的に、半導体レーザLDの光量を常に一定に保つための制御、すなわちAPCを行う。半導体レーザ駆動装置1は、半導体レーザLDの発光をフォトダイオードPDで受光し、該受光した光量に応じて前記APCを実行する。なお、以下、半導体レーザLDがレーザダイオードであり、半導体レーザ駆動装置1がレーザプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置に使用される場合を想定して説明する。
レーザダイオードLDには、NMOSトランジスタM1とバイアス電流設定用抵抗Rbiの直列回路に流れる電流であるバイアス電流Ibiが流れると共に、画像データ信号DATAによってスイッチSW3がオンしたときに、NMOSトランジスタM2とスイッチング電流設定用抵抗Rswの直列回路に流れる電流であるスイッチング電流Iswが流れる。このように、バイアス電流Ibiは、あらかじめ設定されたスイッチング電流Iswと加算されてレーザダイオードLDから所定の光量を得るための駆動電流IopとしてレーザダイオードLDに供給され、APC制御が行われる。
また、スイッチング電流設定電圧Vswは外部から入力されるようにしてもよく、この場合、駆動電流制御回路6はなくても問題ないが、駆動電流制御回路6は、APC制御回路2からの出力電圧であるバイアス電流設定電圧Vbiやバイアス電流Ibiから個々のレーザダイオードLDの特性、特にしきい値電流Ithを割り出し、スイッチング電流Iswの初期値を最適に設定するための回路をなす。このようなスイッチング電流設定電圧Vswの設定は、例えば特開2007−73543号公報や特許第3466599号公報に開示されているような方法で行うことができる。
図1では図示を省略しているが、ハイレベルのリセット信号RESが入力されている間は、APC制御回路2、駆動電流設定回路3及び駆動電流制御回路6はそれぞれ動作を停止、例えばAPC制御回路2、駆動電流設定回路3及び駆動電流制御回路6の各演算増幅回路がそれぞれ動作を停止している。
前記第1の実施の形態では、端子状態検出回路5でサンプルホールドコンデンサCshの接続状態を検出する際に定電流源18からの定電流をサンプルホールドコンデンサCshに供給するようにしたが、定電流源18からの定電流の代わりに演算増幅回路11からの電流を供給するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図5は、本発明の第2の実施の形態における半導体レーザ駆動装置の回路例を示した図である。なお、図5では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図5において、半導体レーザ駆動装置1aは、レーザダイオード等の半導体レーザLDの順方向電流‐光出力特性(i‐L特性)が温度変化や経年劣化によって変動するため、一般的に、半導体レーザLDの光量を常に一定に保つための制御、すなわちAPCを行う。半導体レーザ駆動装置1aは、半導体レーザLDの発光量をフォトダイオードPDで受光し、該受光した光量に応じて前記APCを実行する。なお、以下、半導体レーザLDがレーザダイオードであり、半導体レーザ駆動装置1aがレーザプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置に使用される場合を想定して説明する。
なお、フォトダイオードPD、可変抵抗Rpd及びAPC制御回路2aは制御回路部をなし、端子状態検出回路5aは接続検出回路部をなす。また、スイッチSW2、サンプルホールドコンデンサCsh、AND回路12、OR回路14及び制御回路13aはサンプルホールド回路をなす。また、サンプルホールドコンデンサCshを除くAPC制御回路2a、駆動電流設定回路3、異常検出回路4、端子状態検出回路5a、駆動電流制御回路6及びスイッチSW1は1つのICに集積されており、該ICは、入力端子T1〜T3、出力端子T4及び接続端子T5,T6を備えている。
図5では図示を省略しているが、ハイレベルのリセット信号RESが入力されている間は、APC制御回路2a、駆動電流設定回路3及び駆動電流制御回路6はそれぞれ動作を停止、例えばAPC制御回路2a、駆動電流設定回路3及び駆動電流制御回路6の各演算増幅回路がそれぞれ動作を停止している。
前記第1及び第2の各実施の形態では、サンプルホールドコンデンサCshが正常に接続されず、接続端子T5が開放状態や高抵抗短絡となっている場合を検出できるが、サンプルホールドコンデンサCshが短絡した場合を検出することができない。そこで、接続端子T5が開放状態や高抵抗短絡となっている場合に加えてサンプルホールドコンデンサCshが短絡した場合を検出することができるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図6は、本発明の第3の実施の形態における半導体レーザ駆動装置の回路例を示した図である。なお、図6では、図1の回路構成を例にして示しており、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図6において、半導体レーザ駆動装置1bは、レーザダイオード等の半導体レーザLDの順方向電流‐光出力特性(i‐L特性)が温度変化や経年劣化によって変動するため、一般的に、半導体レーザLDの光量を常に一定に保つための制御、すなわちAPCを行う。半導体レーザ駆動装置1bは、半導体レーザLDの発光をフォトダイオードPDで受光し、該受光した光量に応じて前記APCを実行する。なお、以下、半導体レーザLDがレーザダイオードであり、半導体レーザ駆動装置1bがレーザプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置に使用される場合を想定して説明する。
なお、異常検出回路4bは異常検出回路部をなし、コンパレータ21,22及びAND回路23は電圧検出回路を、抵抗R21〜R23が参照電圧生成回路をそれぞれなす。また、参照電圧Verrが第1参照電圧を、参照電圧Verr1が第2参照電圧をそれぞれなす。また、サンプルホールドコンデンサCshを除くAPC制御回路2、駆動電流設定回路3、異常検出回路4b、端子状態検出回路5、駆動電流制御回路6及びスイッチSW1は1つのICに集積されており、該ICは、入力端子T1〜T3、出力端子T4及び接続端子T5,T6を備えている。
また、前記第1から第3の各実施の形態では、電源電圧VDDを分圧回路で分圧して参照電圧を生成するようにしたが、本発明は、これに限定するものではなく、該分圧回路の代わりに所定の参照電圧を生成して出力する電圧生成回路を使用してもよく、この場合、該電圧生成回路は生成する参照電圧の電圧値を変える手段を有するようにしてもよい。
2,2a APC制御回路
3 駆動電流設定回路
4 異常検出回路
5 端子状態検出回路
6 駆動電流制御回路
7 バイアス電流生成回路
8 スイッチング電流生成回路
11,15,16 演算増幅回路
12,23 AND回路
13 制御回路
14 OR回路
17,21,22 コンパレータ
18 定電流源
19 パルス生成回路
SW1〜SW4 スイッチ
Csh サンプルホールドコンデンサ
LD レーザダイオード
PD フォトダイオード
Rpd 可変抵抗
Rbi バイアス電流設定用抵抗
Rsw スイッチング電流設定用抵抗
R1,R2,R21〜R23 抵抗
M1〜M3 NMOSトランジスタ
T5 接続端子
Claims (9)
- 半導体レーザの光量が所定の光量になるように該半導体レーザに供給する駆動電流を自動的に制御する半導体レーザ駆動装置において、
入力された駆動電流設定信号に応じた値の前記駆動電流を生成して前記半導体レーザに供給する駆動電流生成回路部と、
前記半導体レーザの発光量に応じたモニタ電圧を生成し、該モニタ電圧と所定の基準電圧との電圧差を増幅した増幅信号をサンプリングしコンデンサに保持させて前記駆動電流設定信号を生成し前記駆動電流生成回路部に出力する制御回路部と、
該制御回路部から出力された前記駆動電流設定信号の電圧が所定値を超えると所定の異常検出信号を生成して出力する異常検出回路部と、
前記コンデンサの接続状態の検出を行うために、外部から入力されるリセット信号に応じて前記半導体レーザ駆動装置のリセットが解除されてから所定の時間だけ前記コンデンサに定電流を供給する接続検出回路部と、
を備え、
前記接続検出回路部は、前記リセットが解除されてから前記制御回路部によって前記駆動電流生成回路部への動作制御が開始されるまでの間に、前記コンデンサの接続状態の検出を行い、
前記制御回路部は、前記コンデンサの接続状態の検出が行われている間、前記コンデンサへの前記増幅信号の出力を停止し、前記接続検出回路部によって前記駆動電流設定信号が生成されることを特徴とする半導体レーザ駆動装置。 - 半導体レーザの光量が所定の光量になるように該半導体レーザに供給する駆動電流を自動的に制御する半導体レーザ駆動装置において、
入力された駆動電流設定信号に応じた値の前記駆動電流を生成して前記半導体レーザに供給する駆動電流生成回路部と、
前記半導体レーザの発光量に応じたモニタ電圧を生成し、該モニタ電圧と所定の基準電圧との電圧差を増幅した増幅信号をサンプリングしコンデンサに保持させて前記駆動電流設定信号を生成し前記駆動電流生成回路部に出力する制御回路部と、
該制御回路部から出力された前記駆動電流設定信号の電圧が所定値を超えると所定の異常検出信号を生成して出力する異常検出回路部と、
前記コンデンサの接続状態の検出を行うために、外部から入力されるリセット信号に応じて前記半導体レーザ駆動装置のリセットが解除されてから所定の時間が経過した後に所定のワンショットパルスを生成して前記制御回路部に出力する接続検出回路部と、
を備え、
前記制御回路部は、前記接続検出回路部から前記ワンショットパルスが入力されている間、強制的に前記コンデンサに前記増幅信号を出力させることを特徴とする半導体レーザ駆動装置。 - 前記接続検出回路部は、
所定の定電流を生成して出力する定電流源と、
前記リセットが解除されてから所定の時間後に、所定のワンショットパルスを生成して出力するパルス生成回路と、
該パルス生成回路から前記ワンショットパルスが出力されている間、前記定電流源からの定電流を前記コンデンサに供給するスイッチと、
を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ駆動装置。 - 前記制御回路部は、
前記検出した発光量に応じたモニタ電圧を生成する光量検出回路と、
該モニタ電圧と前記基準電圧との電圧差を増幅して出力する演算増幅回路と、
該演算増幅回路の出力電圧をサンプリングし前記コンデンサに保持して、前記駆動電流設定信号をなす電圧を生成するサンプルホールド回路と、
を備え、
前記異常検出回路部は、該サンプルホールド回路で生成された電圧が所定値以上の前記駆動電流を生成することを示していると、異常を検出したことを示す前記所定の異常検出信号を生成して出力することを特徴とする請求項1、2又は3記載の半導体レーザ駆動装置。 - 前記異常検出回路部から前記所定の異常検出信号が出力されている間、前記駆動電流生成回路部は、前記半導体レーザへの電流供給を停止すると共に、前記制御回路部は、前記コンデンサへの前記増幅信号の出力を停止することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の半導体レーザ駆動装置。
- 前記異常検出回路部は、
所定の参照電圧を生成して出力する参照電圧生成回路と、
前記駆動電流設定信号の電圧と該参照電圧との電圧比較を行い、該比較結果を示す前記異常検出信号を生成して出力するコンパレータと、
を備えることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の半導体レーザ駆動装置。 - 前記異常検出回路部は、
所定の第1参照電圧及び該第1参照電圧未満の第2参照電圧をそれぞれ生成して出力する参照電圧生成回路と、
前記駆動電流設定信号の電圧と該第1参照電圧及び第2参照電圧との電圧比較を行い、前記駆動電流設定信号の電圧が前記第1参照電圧と前記第2参照電圧との間にあるか否かの検出を行い、該検出結果を示す前記異常検出信号を生成して出力する電圧比較回路と、
を備えることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の半導体レーザ駆動装置。 - 前記異常検出回路部は、前記異常検出信号を外部に出力することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の半導体レーザ駆動装置。
- 請求項1から8のいずれかに記載の半導体レーザ駆動装置を備えた画像形成装置。
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