JP3486042B2 - エアバックシステムの点火スイッチの状態検出装置 - Google Patents

エアバックシステムの点火スイッチの状態検出装置

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JP3486042B2 JP03796196A JP3796196A JP3486042B2 JP 3486042 B2 JP3486042 B2 JP 3486042B2 JP 03796196 A JP03796196 A JP 03796196A JP 3796196 A JP3796196 A JP 3796196A JP 3486042 B2 JP3486042 B2 JP 3486042B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエアバ
ックシステムの点火回路に対し、該点火回路の点火スイ
ッチの状態(ON状態/OFF状態)を検出する状態検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車のエアバックシステムの点
火回路は、自動車の衝突を検出する衝突判定ブロックか
らの衝突信号の入力によりON状態となるFET(電界
効果トランジスタ)と、所定値以上の加速度が加わると
機械的にON状態となる機械式セーフィングセンサと、
大電流が流れると発熱するスクイブ抵抗とを、電源に対
し直列に接続した回路構成を有している。すなわち、自
動車が衝突することにより、上記FETと機械式セーフ
ィングセンサとが共にON状態になると、上記スクイブ
抵抗に大電流が流れ、エアバックを展開する、という仕
組みになっている。以下、上記FETと機械式セーフィ
ングセンサを「点火スイッチ」と呼ぶ。
【0003】ところで、通常、上述した点火回路には、
上記点火スイッチの状態(ON状態/OFF状態)を常
時監視するマイコンが設けられている。上記点火スイッ
チとして機械式セーフィングセンサを例に取ると、上記
マイコンは、該機械式セーフィングセンサの両端の電位
を、常時読み込む。そして、マイコンは、上記機械式セ
ーフィングセンサ両端の電位差ΔVと、所定のしきい値
(以下、「SSしきい値」と称する)とを比較し、その
結果に基づいて、該機械式セーフィングセンサのON状
態を判定し、かつ、FETのON状態を判定し、該点火
コードを記録ブロック(ICメモリ)に記録する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の状態検出装置では、イグニションスイッチを切った
時に、マイコンが点火スイッチの状態(ON状態/OF
F状態)を誤判定する可能性がある、という課題があっ
た。以下、このことについて、図4を参照しながら説明
する。図4は、従来の点火回路および状態検出装置にお
ける各信号の時間変化を示すタイムチャートである。こ
の図では、上記バッテリ電圧の変動として、自動車のイ
グニションスイッチを切った直後の電源電圧の低下を例
にとった。この図において、IGSWはイグニションス
イッチの状態、VSおよびVSSは機械式セーフィングセ
ンサ両端の電位、VCCはマイコンの電源電圧、RESE
T(負論理信号)はマイコンに対するリセット信号、S
Sしきい値は機械式セーフィングセンサの状態判定の基
準となるしきい値を示している。
【0005】この図において、ドライバがイグニション
スイッチIGSWを入れると、機械式セーフィングセン
サ両端の電位(以下、電位VSおよび電位VSSと称す
る)が共に上昇する(図4のA’参照)。ここでは、具
体的一例として、電位VSは15〔V〕まで上昇し、VC
Cを分圧することにより得られる電位VSSは、1.7
〔V〕まで上昇するとする。また、上記イグニションス
イッチIGSWを入れることにより、電源電圧VCCの供
給が開始されると共に、リセットが解除され、マイコン
はSSしきい値を3.5〔V〕に設定する。
【0006】これ以降、マイコンは、電位VSおよび電
位VSSを読み込み、該2つの電位の電位差ΔVとSSし
きい値とを比較して、機械式セーフィングセンサの状態
を判定する処理を、定期的に繰り返し行う。すなわち、
マイコンは、上記電位差ΔVがSSしきい値以上なら
ば、機械式セーフィングセンサSSはOFF状態である
と判定し、電位差ΔVがSSしきい値より小さいなら
ば、機械式セーフィングセンサSSはON状態であると
判定する。
【0007】次に、ドライバがイグニションスイッチI
GSWを切ると、やがてマイコンの電源電圧VCCが落ち
始め、該マイコンにリセットがかかる。これにより、S
Sしきい値は0〔V〕になる(図4のB’参照)。一
方、ドライバがイグニションスイッチIGSWを切る
と、電位VSが下がり始め(図4のC’参照)、VCCの
低下と共に電位VSSが下がり始め(図4のD’参照)、
最終的には、両電位は共に0〔V〕になる。上記電位の
低下に伴い、電位VSと電位VSSとの電位差ΔVは次第
に小さくなり、最終的に、該電位差ΔVは0〔V〕にな
る。
【0008】ところが、ここで、イグニションスイッチ
IGSWがOFF状態になってからマイコンにリセット
がかかるまでに、ある程度のタイムラグが生じる。上記
タイムラグが生じる原因としては、上記電源電圧VCC
に対するバックアップコンデンサの容量が大きいため、
マイコンの消費電流が少ないため、非衝突時には点
火回路がオープン状態となっているため、等がある。
【0009】これにより、マイコンにリセットがかかる
前に、機械式セーフィングセンサ両端の電位差ΔVが
3.5〔V〕より小さくなってしまう(図4のE’参
照)。その結果、実際には機械式セーフィングセンサは
OFF状態であるにもかかわらず、マイコンは「機械式
セーフィングセンサはON状態」と誤判定する。このよ
うに、上述した従来の状態検出装置では、イグニション
スイッチIGSWを切った後の電源低下時において、機
械式セーフィングセンサSSをON状態、および、FE
TをOFF状態と検出する、という課題があった。
【0010】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、イグニションスイッチのON/OFFにかか
わらず、点火スイッチの状態を正確に検出することがで
きる状態検出装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エアバックシステムの点火回路上に設けられた点火スイ
ッチ両端の電位を検出する検出手段と、前記検出手段が
検出した電位について、前記点火スイッチ両端の電位差
を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した電位差
と、該電位差に対するしきい値との比較に基づいて、点
火スイッチの状態を判定する判定手段と、前記検出手段
が検出した電位に応じて、前記しきい値を変化させるし
きい値制御手段とを具備することを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のエ
アバックシステムの点火スイッチの状態検出装置におい
て、前記判定手段による判定結果と他方の点火スイッチ
の判定手段による判定結果により、該判定結果を記録す
る記録手段を具備することを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のエアバックシステムの点火スイッチの状態
検出装置において、前記点火スイッチは、エアバックシ
ステムの点火回路上に設けられた機械式セーフィングセ
ンサまたは駆動用トランジスタであることを特徴とす
る。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載のエアバックシステムの点火ス
イッチの状態検出装置において、前記判定手段は、前記
電位差が前記しきい値以上ならば、前記点火スイッチは
OFF状態であると判定し、前記電位差が前記しきい値
以下ならば、前記点火スイッチはON状態であると判定
することを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のいずれかに記載のエアバックシステムの点火ス
イッチの状態検出装置において、前記しきい値制御手段
は、前記点火スイッチの片端の電位の変動割合と同じ割
合で前記しきい値を変化させることを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5のいずれかに記載のエアバックシステムの点火ス
イッチの状態検出装置において、前記しきい値制御手段
は、前記点火回路の点火中は、前記検出手段が検出した
電位とは無関係に、前記しきい値を通常のしきい値とは
別の固定値に設定することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実
施形態による状態検出装置の構成例を示すブロック図で
ある。この図において、スクイブ抵抗SQは、該スクイ
ブ抵抗SQに大電流が流れることにより発熱し、該発熱
によりエアバックシステム(図示略)内のエアバックを
展開するためのものである。ここでは一例として、スク
イブ抵抗SQの抵抗値を2〔Ω〕とする。
【0018】機械式セーフィングセンサSSは、該機械
式セーフィングセンサSSに所定値以上の加速度が加わ
ると、内蔵する機械式接点をON状態にする。FET
(電界効果トランジスタ)・Qは、図示しない衝突判定
ブロックが自動車の衝突を判定し、該FET・Qに対し
て衝突信号を入力すると、該衝突信号により駆動されO
N状態となる。すなわち、機械式セーフィングセンサS
SとFET・Qが共にON状態になった場合のみ、電源
VOからスクイブ抵抗SQに上記大電流が流れ、エアバ
ックが展開する。
【0019】また、マイコン1は、A/D変換器を内蔵
するCPU(中央処理装置)である。マイコン1は、機
械式セーフィングセンサSSの両端の電位(図1に示す
点VSの電位および点VSSの電位)を抵抗RSおよびRSS
を介して読み込み、読み込んだ電位を上記A/D変換器
を用いてデジタルデータに変換する。そして、マイコン
1は、VS−VSS間の電位差ΔVと、可変のSSしきい
値とを比較し、その結果に基づいて、機械式セーフィン
グセンサSSの状態(ON状態/OFF状態)を判定す
る。なお、上記判定処理の詳細は、後述する本装置の動
作説明において述べる。また、上記SSしきい値はマイ
コン1の内蔵レジスタに格納される。
【0020】記録ブロック2は、電気的にリード/ライ
ト可能なICメモリ(RAM,E2PROM,フラッシ
ュROM等)であり、本装置を含めたエアバックシステ
ム全体に関する各種データを記録保持する。すなわち、
本実施形態では、マイコン1は、上記判定結果(機械式
セーフィングセンサSSのON状態、かつ、FETのO
N状態による点火コード)を、記録ブロック2に書き込
む。
【0021】イグニションスイッチIGSWは、自動車
の運転席に設けられているイグニションキーと連動して
おり、ドライバが該イグニションキーを回すと、ON状
態になる。バックアップコンデンサBCは、電源VOに
よる供給電源の電圧低下・瞬断・遮断時に、点火回路に
対して必要な電源を供給する。
【0022】次に、上記構成による状態検出装置の動作
を説明する。 (1)非衝突時 始めに、本装置において、衝突の発生しない通常運転時
における動作を、図2を参照しながら説明する。図2
は、本装置において、非衝突時の各信号の時間変化を示
すタイムチャートである。この図において、各信号名称
は図4に示す各信号名称と同じものであるので、その説
明を省略する。
【0023】まず、自動車を走行させるために、ドライ
バはイグニションスイッチIGSWを入れる(図2のA
参照)。上記イグニションスイッチIGSWを入れるこ
とにより、図1に示す機械式セーフィングセンサSSの
両端の電位(電位VSおよび電位VSS)が上昇する。本
実施形態では、具体的一例として、電位VSは15
〔V〕まで上昇し、電位VSSは1.7〔V〕まで上昇す
るとする。また、上記イグニションスイッチIGSWを
入れることにより、マイコン1は、SSしきい値を通常
運転時におけるしきい値(以下、「通常しきい値」と称
する)に設定する。本実施形態では、上記通常しきい値
を、一例として3.5〔V〕とする。
【0024】これ以降、マイコン1は、以下に示す〜
の処理を繰り返し行い、機械式セーフィングセンサS
Sの状態を常時判定する。 電位VSおよび電位VSSを読み込む。 電位VSと電位VSSとの電位差ΔVを算出する。 上記電位差ΔVと現在のSSしきい値とを比較して、
電位差ΔVがSSしきい値以上ならば、機械式セーフィ
ングセンサSSをOFF状態と判定し、電位差ΔVがS
Sしきい値より小さいならば、機械式セーフィングセン
サSSをON状態と判定する。
【0025】次に、ドライバは、自動車を停止させ、イ
グニションスイッチIGSWを切る(図2のB参照)。
上記イグニションスイッチIGSWがOFF状態になる
ことにより、電位VSが下がり始め、VCCの低下と共に
電位VSSが下がり始め、最終的に、両電位は共に0
〔V〕になる(図2のC参照)。上記電位の低下に伴
い、当然のことながら、電位VSと電位VSSとの電位差
ΔVは次第に小さくなり、最終的に、該電位差ΔVは0
〔V〕になる。
【0026】このとき、図4に示した従来技術では、S
Sしきい値を、電位VSの変化とは無関係に一定値
(3.5〔V〕)としていたが、本実施形態では、マイ
コン1は、電位VSの変化に応じて、SSしきい値を変
化させる。具体的には、マイコン1は、走行時の電位V
S(本実施形態では15〔V〕)に対する該電位VSの低
下分の割合と同じ割合で、SSしきい値を低下させる。
すなわち、マイコン1は、電位VSが15〔V〕の2/
3まで低下すると、SSしきい値を通常しきい値(3.
5〔V〕)の2/3まで低下させ、電位VSが15
〔V〕の1/3まで低下すると、SSしきい値を通常し
きい値(3.5〔V〕)の1/3まで低下させる。
【0027】これにより、電位VSと電位VSSとの電位
差ΔVが次第に小さくなっても、該電位差ΔVはSSし
きい値を常に上回る。故に、機械式セーフィングセンサ
SSの状態に関するマイコン1の判定結果は、常に、
「機械式セーフィングセンサSSはOFF状態」とな
る。このように、本実施形態によれは、イグニションス
イッチIGSWを切ることにより、機械式セーフィング
センサSSの状態が誤って判定されることはない。
【0028】(2)衝突発生時 次に、本装置において、イグニションスイッチIGSW
を切った直後のSSしきい値低下中に衝突が発生した場
合の動作を、図3を参照しながら説明する。図3は、本
装置において、衝突時の各信号の時間変化を示すタイム
チャートである。この図において、SSは機械式セーフ
ィングセンサSSの実際の状態(ON状態/OFF状
態)、FETはFET・Qの実際の状態(ON状態/O
FF状態)を示している。また、この他の各信号名称は
図4に示す各信号名称と同じものであるので、その説明
を省略する。なお、イグニションスイッチIGSWを入
れた時、および、イグニションスイッチIGSWが入っ
ている時における本装置の動作は、「(1)通常走行
時」で述べた動作と同じものであるので、その説明を省
略する。
【0029】ここで、自動車が衝突を起こし、かつ、バ
ッテリがはずれた場合を考える。上記バッテリがはずれ
た状態は、イグニションスイッチIGSWのOFF状態
と等しいため、電位VSおよび電位VSSが下がり始め
る。上記電位の低下に伴い、電位VSと電位VSSとの電
位差ΔVは次第に小さくなる。これに対して、「(1)
通常走行時」と同様に、マイコン1は、電位VSの変化
に応じて、SSしきい値を変化させる。
【0030】該衝突により、機械式セーフィングセンサ
SS自体に加速度が加わり、該機械式セーフィングセン
サSS内蔵の機械式接点はON状態になる。同時に、図
示しない衝突判定ブロックは、該衝突による車両前後方
向の加速度を検知し、衝突判定を行い、適正タイミング
で衝突信号を出力する。そして、上記衝突信号の入力に
より、FET・QはON状態になる。機械式セーフィン
グセンサSSおよびFET・Qが共にON状態になるの
で、電源VOよりスクイブ抵抗SQに対して上記大電流
が流れ、該スクイブ抵抗SQは発熱し、エアバックが展
開する。
【0031】ところで、上記衝突時において、機械式セ
ーフィングセンサSSがOFF状態となった場合、電位
VSと電位VSSとの電位差ΔVは、大きく変動する。こ
れに対して、本実施形態では、点火中(すなわち、FE
T・QがON状態の間)は、マイコン1は、電位VSと
は無関係に、SSしきい値を通常しきい値とは別の値
(以下、点火しきい値と称する)に設定する。本実施形
態では、上記点火しきい値は、一例として、3.5
〔V〕であるとする。これにより、点火中に機械式セー
フィングセンサSSがOFF状態となった場合、電位V
Sと電位VSSとの電位差ΔVが大きくなり、該電位差Δ
Vは点火しきい値を上回る。
【0032】故に、機械式セーフィングセンサSSの状
態に関するマイコン1の判定結果は、「点火中におい
て、機械式セーフィングセンサSSはOFF状態」とな
り、マイコン1は、点火を継続するための動作を正常に
行うことができる。このように、本実施形態によれは、
衝突時に、機械式セーフィングセンサSSのON/OF
Fが発生しても、通常しきい値とは別に設定した点火し
きい値により、該機械式セーフィングセンサSSの状態
が誤って認識されることはない。以上で、上記構成によ
る状態検出装置の動作説明を終了する。
【0033】次に、請求項記載の発明と本実施形態との
対応関係を説明する。 検出手段……マイコン1 算出手段……マイコン1 判定手段……マイコン1 しきい値制御手段……マイコン1 記録手段……記録ブロック2
【0034】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。たとえ
ば、上述した一実施形態においては、図1に具体的な回
路例を示したが、本発明の内容は、上記回路例には限定
されず、本発明の特徴を具備するならば、他の回路接続
や抵抗値,電圧値等を用いても構わない。
【0035】また、図1に示す点火回路ではスクイブ抵
抗SQが1つしか示されていないが、本発明による点火
スイッチの状態検出装置は、ドライバ側エアバック用と
パッセンジャ側エアバック用とに対して1つずつ合計2
個のスクイブ抵抗を具備している点火回路など、スクイ
ブ抵抗を複数個具備している点火回路に対しても適用可
能であることは言うまでもない。
【0036】また、同実施形態においては、点火スイッ
チとして機械式セーフィングセンサを取り上げ、該機械
式セーフィングセンサの状態を検出する例を示したが、
同様の構成および動作により、もう一方の点火スイッチ
であるFETの状態を検出することも可能である。
【0037】また、同実施形態においては、マイコン1
は、走行時の電位VS(15〔V〕)に対する該電位VS
の低下分の割合と同じ割合で、SSしきい値を低下させ
るとしたが、これはあくまで一例に過ぎず、SSしきい
値の変動量の決定方法としては、これに限られず、点火
回路上の他の点における電位や経過時間等のパラメータ
を用いたり、2次式や3次式等を用いて算出すること等
も考えられる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、バッテリの電圧が変動しても、点火スイッチの状態
(ON状態/OFF状態)を正確に検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による状態検出装置の構
成例を示すブロック図である。
【図2】同実施形態において、非衝突時の各信号の時間
変化を示すタイムチャートである。
【図3】同実施形態において、衝突時の各信号の時間変
化を示すタイムチャートである。
【図4】従来の点火回路および状態検出装置における各
信号の時間変化を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1……マイコン、 2……記録ブロック、 SQ……ス
クイブ抵抗、SS……機械式セーフィングセンサ、 Q
……FET、IGSW……イグニションスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/00 - 15/18 B60R 21/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバックシステムの点火回路上に設け
    られた点火スイッチ両端の電位を検出する検出手段と、 前記検出手段が検出した電位について、前記点火スイッ
    チ両端の電位差を算出する算出手段と、 前記算出手段が算出した電位差と、該電位差に対するし
    きい値との比較に基づいて、点火スイッチの状態を判定
    する判定手段と、 前記検出手段が検出した電位に応じて、前記しきい値を
    変化させるしきい値制御手段とを具備することを特徴と
    するエアバックシステムの点火スイッチの状態検出装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエアバックシステムの点
    火スイッチの状態検出装置において、 前記判定手段による判定結果と他方の点火スイッチの判
    定手段による判定結果により、該判定結果を記録する記
    録手段を具備することを特徴とするエアバックシステム
    の点火スイッチの状態検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のエアバッ
    クシステムの点火スイッチの状態検出装置において、 前記点火スイッチは、エアバックシステムの点火回路上
    に設けられた機械式セーフィングセンサまたは駆動用ト
    ランジスタであることを特徴とするエアバックシステム
    の点火スイッチの状態検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のエアバックシステムの点火スイッチの状態検出装置
    において、 前記判定手段は、前記電位差が前記しきい値以上なら
    ば、前記点火スイッチはOFF状態であると判定し、前
    記電位差が前記しきい値以下ならば、前記点火スイッチ
    はON状態であると判定することを特徴とするエアバッ
    クシステムの点火スイッチの状態検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のエアバックシステムの点火スイッチの状態検出装置
    において、 前記しきい値制御手段は、前記点火スイッチの片端の電
    位の変動割合と同じ割合で前記しきい値を変化させるこ
    とを特徴とするエアバックシステムの点火スイッチの状
    態検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のエアバックシステムの点火スイッチの状態検出装置
    において、 前記しきい値制御手段は、前記点火回路の点火中は、前
    記検出手段が検出した電位とは無関係に、前記しきい値
    を通常のしきい値とは別の固定値に設定することを特徴
    とするエアバックシステムの点火スイッチの状態検出装
    置。
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