JP3346525B2 - ガラス板の支持構造 - Google Patents

ガラス板の支持構造

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JP3346525B2
JP3346525B2 JP14904296A JP14904296A JP3346525B2 JP 3346525 B2 JP3346525 B2 JP 3346525B2 JP 14904296 A JP14904296 A JP 14904296A JP 14904296 A JP14904296 A JP 14904296A JP 3346525 B2 JP3346525 B2 JP 3346525B2
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義雄 柴田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は点支持構法による合
わせガラスのガラススクリーンに関し、室外側ガラス面
をフラット面とするようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス板の取付構法として各種あるが、
フレ−ムレスでガラススクリ−ンを構成する構法として
金属金具による点支持構法が、近年注目されている。
【0003】この点支持構法は躯体に固着する中心部を
設け、該中心部よりX字状やH字状のアーム先端に支持
部材を設け、該支持部材にガラス板の四隅に穿設する取
付孔を挿通し支持するガラス板の四点支持構法が各種開
示されている。
【0004】例えば、特開平5−179739号公報、
および特開平5−248018号公報に示されるもので
は、支持部材とガラス板とを回動自在とする構成を備
え、面外方向の変位については支持部材とガラス板との
取り付けにおいて、ガラス板の外面側を皿状に穿設し、
残りの厚みをストレートに穿設する取付孔にアルミ製の
ガスケット部材を介して挿入のソケット部材と、該ソケ
ット部材と螺合してガラス板を締付固定するナットと、
前記ソケット部材の内部にあって躯体に固着する支持部
材の先端に設けた球部を、傾動自在に挟持する支持金具
が知られている。
【0005】また、特開平5−214876号公報に示
されるものでは、ガラス板の穿孔部にフランジ付でガラ
ス板の厚みより若干長い円筒体を弾性ゴム材からなる中
空円筒体を介して挿入し、雌ねじを有する該円筒体とゴ
ム材を両端よりボルトで締付支持するものが開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−17973
9号公報、および特開平5−248018号公報で示さ
れるものは、ガラス板に穿設した皿孔部にガスケット部
材を介して挿入したソケット部材が、その内部に傾動可
能な球部を設け、ソケット部材の内面を球部の傾動によ
って摺動させるものであるが、球部が半球状となってお
り球部のカット面と蓋部間の隙間が狭いので傾動角度が
大きくとれず、またソケット部材内への球部の取付構造
も複雑であって、金具の製作コストの上昇は避けられ
ず、またソケット部材の蓋部側面にはソケット部ナット
材の緊締螺着用の掛止孔があり、埃と雨滴等により美観
が損なわれるという問題があった。
【0007】さらに、特開平5−214876号公報に
示されるものでは、ガラス板の穿孔部にフランジ付でガ
ラス板の厚みより若干長い円筒体を弾性ゴム材からなる
中空円筒体を介して挿入し、雌ねじを有する該円筒体と
ゴム材を両端よりボルトで締付支持するもので、ガラス
面からボルトの頭が突出し、さらに中空円筒体の端部が
ボルトの締付によりはみ出し、ガラススクリーンがフラ
ットでなく、決して見栄えの良いものとはいえないもの
であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点の
解決を図る、すなわちシンプルな構成で安価に合わせガ
ラス板を支持し、雨水、塵埃の進入を防止し、かつ合わ
せガラス板の支持をより確実に支持し、合わせガラス板
の取付前面全体をフラットとし、支持ボルトの傾動範囲
を大きくとることができ、傾動の中心を合わせガラスの
重心と一致させ、施工も極めて容易で、かつ見栄えも良
くすることを目的とするものである。 すなわち、本発明
は、 2枚のガラス板(1a、1b)を中間膜(1c)で接着
させた合わせガラス(1)の四隅に穿孔部を設け、内側
ガラス板(1b)の孔径が外側ガラス板(1a)の孔径より
も大で、かつ各穿孔部を同心円状とし、外側ガラス板
(1a)に設けた穿孔部の室外側を皿孔(2a)とし、該外
側ガラス板(1a)の室内側をストレート孔(2b)とする
取付孔(2)の内側端面にテーパー状の緩衝材(3)と筒
状の緩衝材(14)を介し、該取付孔(2)の形状に合わ
せた締付部材を該取付孔(2)に挿通し、外側ガラス板
(1a)の室内側より締付ナット(9)で締付挟持させ、
該締付部材(4)は内部に支持用ボルト(5c)を固着か
つ傾動自在とする球部(5a)と、締付部材(4)の頭部
(4a)側で該球部(5a)と当接の蓋部(4c)と、該頭部
(4a)側外周をガラス板の皿孔形状に合わせた形状で、
かつ先端側の内側開口部をテーパー状として先端に向か
って広げた筒状部(4b)とからなり、さらに該締付部材
(4)の筒状部(4b)内側と蓋部(4c)とで内接の球部
(5a)を全球とし、外側ガラス(1a)の取付孔(2)
内側に露出する中間膜(1c)リング状の緩衝材
(8)間に円板状のライナー(6)を介するようにして外
側ガラス板(1a)の穿孔部を締付挟持するようにしたこ
とを特徴とするガラス板の支持構造である。あるいは、
本発明は、前記外側ガラス(1a)の取付孔(2)の内側
端面と締付部材(4)間に弾性ゴムからなる止水用Oリ
ング(10)を挟むようにテーパー状の緩衝材(3)と筒
状の緩衝材(14)を設けたことを特徴とする上述のガラ
ス板の支持構造である。 あるいはまた、本発明は、前記
円板状のライナー(6)をテフロン(登録商標)製とし
たことを特徴とする上述の記載のガラス板の支持構造で
ある。あるいはまた、本発明は、ガラス板の隅部に設け
た穿孔部の室外側の皿孔部(2a)の加工断面を円弧状と
し、室内側をストレート孔(2b)とする取付孔(2)
した内側端面にテーパー状の緩衝材(3)と筒状の緩衝
材(14)を介し、該取付孔(2)の形状に合わせた締付
部材(4)を該取付孔(2)に挿通し、裏面側よりリング
状の緩衝材(8)を介して締付ナット(9)で締付挟持す
るようにしたことを特徴とする上述のガラス板の支持構
である。 あるいはまた、本発明は、取付孔(2)のス
トレート孔(2b)部の内側端面にはガラス板側より弾性
ゴムからなる筒状の緩衝材(14)および合成樹脂からな
る筒状カラー(13)とからなる二層の筒状の緩衝材を内
接させたことを特徴とする上述のガラス板の支持構造
ある。 あるいはまた、本発明は、前記締付部材(4)
内接の首振り自在な球部(5a)を有する支持ボルト(5
c)と締付部材(4)と螺合の締付ナット(9)間に防塵
防水のゴムキャップ(16)を取付けたことを特徴とする
上述のガラス板の支持構造である
【0009】
【発明の実施の形態】2枚のガラス板をPVB等の中間
膜で接着させた合わせガラスの四隅に穿孔部を設け、内
側ガラス板の孔径が外側ガラス板の孔径よりも大であ
り、外側ガラス板と内側ガラス板の各穿孔部の中心を一
致させた同心円状とし、外側ガラス板に穿設の穿孔部の
室外側を皿孔加工し、室内側はストレート孔とした取付
孔に緩衝材を介して、該取付孔の形状に合わせた締付部
材を該取付孔に挿通し、外側ガラス板の室内面側より緩
衝材を介してナットとで締付螺合させ、ガラス板を支持
する構造である。
【0010】前記皿孔部の皿面に内接する緩衝材はテー
パー状であり、取付孔のストレート孔部の内側端面には
ガラス板側より弾性ゴムおよび合成樹脂からなる二層の
筒状の緩衝材を内接させ、また前記テーパー状の緩衝材
と二層の緩衝材間には止水用Oリングを設けた。
【0011】さらに前記テーパー状緩衝材、止水用Oリ
ング、二層の緩衝材の内側に外側ガラス板の皿孔形状に
合わせたテーパー状の頭部を有し、筒状で内部に首振り
傾動自在な球部を有し、先端部を螺刻した締付部材を取
付孔に挿通し、室内側よりリング状の緩衝材を介してナ
ットとで締付螺合し、外側ガラス板の取付孔を挟持させ
た。
【0012】外側ガラス板と内側ガラス板はPVB等の
中間膜で接着させたものであり、内側ガラス板の穿孔部
内には中間膜が露出しているが、外側ガラス板の取付孔
の室内側の中間膜の露出部分にテフロン(登録商標)
の円板状のライナーを介して緩衝材を設けナットで締付
挟持させた。これはPVB等の中間膜内に含まれる可塑
剤が緩衝材であるゴム等に移行することにより緩衝材が
劣化するのを防ぐためである。
【0013】前記締付部材は、筒状でありその内部に支
持用ボルトを相対的に首振り傾動自在とさせる球部を有
している。締付部材の筒状部の室外側は蓋部を螺着さ
せ、さらに蓋部の全周を溶接後研磨して凹凸の無いフラ
ット面とし、締付部材の筒状部の室内側先端内側はテー
パー状に開口しており、前記球部に固着させた支持用ボ
ルトはこのテーパー状開口部より突出しているので首振
り傾動自在となり、該支持ボルトは躯体側に取付のX字
状やH字状等の4点支持金具やI字状、V字状等の2点
支持金具等のアームの先端の取付孔にてナットで締め付
け固定させるものである。
【0014】前記締付部材の室内側先端には凹溝部を設
けたので、締付ナットとの螺合は、室内側から作業で
き、室外側の締付部材及び蓋部の表面は締付用の凹凸の
ないフラット面とすることができた。
【0015】このように、締付部材の内部に支持用ボル
トを首振り傾動自在とさせる球部が完全な球であり、筒
状部の室内側の先端内側がテーパー状となっていること
より支持用ボルト部の傾動範囲を非常に大きくすること
ができる。
【0016】また、締付部材と螺合のナットの外径は内
側ガラス板の穿孔部の孔径よりも小とし、球部の中心と
合わせガラスの重心を合わせたので、ガラス板が傾こう
とする力による変形も発生しない。
【0017】さらに、締付部材とガラス板の取付孔の間
に止水用Oリングと、該止水用Oリングを挟むように一
対の筒状の緩衝材を設けたことにより、締付部材とガラ
ス板の取付孔間の雨水の侵入を阻止することができると
ともに、弾性ゴム材等の前記緩衝材の圧縮変形等により
寸法誤差による隙間を吸収すると共に、締付ボルトと締
付ナットの緊締時に緩衝材の圧縮変形によりガラス板の
取付孔への過度の押し付け力を吸収し、ガラス板の取付
孔部に無理な力がかからず、ガラス板の破損もない。
【0018】また、取付孔の皿孔部の断面形状を円弧状
とすれば、締付部材との接触面積が大きくなり、単なる
皿孔形状に比べて締付部材の締付時や外力を分散でき、
穿孔部にかかる力を軽減できる。
【0019】さらに、本発明は屋外用だけでなく室内間
仕切り用としても当然使用することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係わるガラス板の支持金具お
よび支持構造を図面に基づき詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の実施例を説明する一部を切
欠した支持金具および支持構造の縦断面図を示し、図2
は本発明の実施例を説明する一部を切欠した支持金具お
よび支持構造の分解斜視図を示し、図3は本発明の別の
実施例を説明する一部を切欠した支持金具および支持構
造の縦断面図を示し、図4は本発明のさらに別の実施例
を説明する一部を切欠した支持金具および支持構造の縦
断面図を示し、図5は本発明の金具を取付支持する四点
支持金具の斜視図を示し、図6は点支持構法によるガラ
ススクリーンの正面図を示す。
【0022】本発明は、2枚のガラス板をPVB等の中
間膜で接着したガラスを使用した点支持金具による支持
構造であって、外側ガラス板1aと内側ガラス板1bの
2枚のガラス板の四隅部に穿孔部を設け、内側ガラス板
1bの孔径が外側ガラス板1aの孔径よりも大とし、外
側ガラス板1aと内側ガラス板1bの各穿孔部2、7の
中心を一致させて同心円状とし、中間膜1cで接着させ
たものである。
【0023】まず図1、図2に示すように、外側ガラス
板1aの四隅部に穿孔の取付孔2の室外側を皿孔加工
し、該皿孔部2aの皿面にはテーパー状の緩衝材3を内
接させ、一方前記取付孔2のストレート孔部2bの内側
端面には外側ガラス板1a側より弾性ゴムからなる筒状
の緩衝材14およびポリカーボネート等の筒状カラー1
3からなる二層の緩衝材を内接させ、また前記テーパー
状の緩衝材3と二層の緩衝材間にはゴム等の止水用Oリ
ング10を設け、さらに前記緩衝材3、止水用Oリング
10、二層の緩衝材を介してその内側に前記取付孔2の
内側端面形状に合わせた形状の皿ボルト状の締付部材4
を挿通し、室内側より内側ガラス板1bの穿孔部7の孔
径よりも小径のテフロン(登録商標)製の円板状のライ
ナー6とリング状の緩衝材8を介して該締付部材4の先
端側外周の螺刻部と締付ナット9とで外側ガラス板の取
付孔部を緊締螺合させた。
【0024】このテフロン(登録商標)製の円板状のラ
イナー6は、外側ガラス板1aと内側ガラス板1bとを
接着させたPVB等の中間膜1cが内側ガラス板1bの
穿孔部内で外側ガラス板の取付孔2の室内側で露出して
おり、該露出部分にテフロン(登録商標)等の円板状の
ライナー6を介するようにしたもので、PVB等の中間
膜1c内に含まれる可塑剤が緩衝材8であるゴム等に移
行することにより緩衝材8の劣化するのを防ぐためのも
のである。
【0025】前記締付部材4は頭部4aの外周側がテー
パー状の筒状部材4bであり、室内側先端外周側に螺刻
部を設け、室内側内側面は先端ほど拡径のテーパー状と
し、筒状部4bの内側の中央部で室内側寄りの内径部を
やや狭くして、頭部4a側の開口部より球部5aと固着
の支持用ボルト5cを挿通させると、球部5aが前記筒
状部4bの内径を狭小とした首部5bと当接し、また頭
部4a側の開口部には蓋部4cを螺合固着させて、蓋部
4cの全周囲を溶接後、頭部4aと蓋部4cのつなぎ部
分を研磨して凹凸をなくし、フラット面となるようにし
た。前記球部5aと当接する蓋部4cおよび筒状部4b
の内面側は球部5aの形状に合わせたので球部5aの筒
状部4b内での摺動がスムーズとなる。
【0026】前記締付部材4と締付ナット9の緊締螺合
は、締付部材4の室内側先端部に設けた凹溝部4dを固
定しながら締付ナット9を回転させて締付させるため、
締付作業は室内側だけででき、室外側面の蓋部4cおよ
び締付部材4の頭部4aに締付用の孔部を設ける必要が
なく、また孔部等の凹凸の無いフラット面であるため雨
滴や埃が溜まることもない。
【0027】前記の球部5aに固着の支持用ボルト5c
にナット17を螺合固定させ、該ナット17を覆うよう
に鍔付きで断面がU字状のゴムキャップ16を締付ナッ
ト9の室内側面にボルト18で固着させた。
【0028】また、球部5aと支持用ボルト5c間の首
部5bは狭小となっており、球部5aと当接の締付部材
4の室内側内部がテーパー状のテーパー部4eで先端ほ
ど拡径としたため、支持用ボルト5cと締付金具15は
相対的に首振り傾動自在であるが、この隙間への防塵対
策としてゴムキャップ16を取り付けた。
【0029】さらに、球部5aに固着の支持用ボルト5
cにはナット17を螺合させ、ナット17の外周に設け
たネジ孔23に固定ビス22で支持用ボルト5cに固定
した。該ナット17は万一締付部材4の蓋部4cと頭部
4aの溶接がはずれても球部5aの位置を規制するため
であり、また前記ゴムキャップ16に当接させて、ゴム
キャップ16の支持用ボルト5cとの当接側の保護をは
かるものである。
【0030】球部5aについては合わせガラス板1の厚
みに合わせて適宜大きさを変えれば良いが、合わせガラ
ス板1は隅部4点で支持されるので合わせガラス板1の
重心が必ずしも球部5aの中心と一致しなければならな
いと云うことはなく、風荷重や層間変位等により変形後
の原形への復帰等については合わせガラス板1の板厚の
重心と球部5aの中心が一致しているのが望ましい。
【0031】また、締付部材4の頭部4aの室外側面は
フラットとし、合わせガラス板1の室外面と面一となる
ように設け、締付部材4と締付ナット9との緊締螺合用
として凹溝部4dを締付部材4の室内側先端に設け、締
付部材4の頭部4a側には係止孔等の凹部を一切設けて
いないので、締付金具15の室外面は全く凹凸のないフ
ラット面とすることができ、合わせガラス板1を縦横に
併設したガラススクリーンをフラット面とすることがで
きた。
【0032】そして、前記合わせガラス板1を図6に示
すように、上下、左右に複数枚配設し、互いに隣接する
四枚の合わせガラス板1、1、・・のコーナー部に設け
た取付孔を締付支持する各締付金具15を、例えば図5
に示すような支持アーム32の形状がX字状、H字状の
4点支持金具または、I字状、逆V字状の2点支持金具
や、1点支持の支持金具30等の各支持アーム32の先
端の取付孔31に遊挿および取付支持し、該支持金具3
0の中心より垂設のロッド33を図示しない躯体に固設
すれば、図6に示すガラススクリーン40を形成するこ
とができる。
【0033】前記テーパー状の緩衝材3、および二層の
緩衝材等の弾性層がゴム等の弾性材からなり該弾性層の
圧縮変形等により、締付部材4と締付ナット9の緊締時
に緩衝材3、14の圧縮変形により外側ガラス板1aの
取付孔2への過度の押し付け力を吸収し、外側ガラス板
1aの取付孔2に無理な力がかからず、外側ガラス板1
aの破損もない。
【0034】また、外側ガラス板1aの面外方向の外力
による変形は外側ガラス板1a背後の締付ナット9と当
接する緩衝材8の圧縮により吸収できる。尚、締付ナッ
ト9は外周側面より緩み止めとして固定ビスにて締付固
定する。
【0035】以上好適な実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えら
れるものである。変形実施例としては図3に示すよう
に、締付部材4のテーパー部4eと首部5b間の隙間へ
の防塵用として、ゴムキャップ16’を傾動自在な支持
用ボルト5cに取付け、締付ナット9の側面に設けた溝
に係止させるようにしても良い。
【0036】また、別の変形実施例として図4に示すも
のは、本発明の実施例として図1で前記した合わせガラ
ス板1の外側ガラス板1aの穿孔部の皿孔2aに代え
て、図4に示すように皿孔加工部の断面形状を円弧状孔
2a’とし、かつ該取付孔に挿通する締付部材4’の頭
部側で前記取付孔に内接する面も前記取付孔2’の円弧
状からなる曲面に合わせた形状としたものである。
【0037】つまり、合わせガラス板1の外側ガラス板
1aの四隅部に穿孔の取付孔2’の室外側の皿孔加工部
2a’の断面形状を円弧状とし、該取付孔2’の円弧状
部分には該形状に合わせた曲面形状の緩衝材3’を内接
させ、一方前記取付孔2’の室内側のストレート孔2
b’の内側端面には外側ガラス板1a側より弾性ゴムか
らなる筒状の緩衝材14およびポリカーボネート等の筒
状カラー13からなる二層の緩衝材を内接させ、また前
記曲面状の緩衝材3’と二層の緩衝材間にはゴム等の止
水用Oリング10を設け、さらに前記緩衝材3’、止水
用Oリング10、二層の緩衝材を介してその内側に前記
取付孔2’の内側端面形状に合わせた形状の皿ボルト状
の締付部材4’を挿通し、室内側よりのリング状の緩衝
材8を介して該締付部材4’の先端側外周の螺刻部と締
付ナット9とで緊締螺合させた。
【0038】前記締付部材4’は頭部4a’の外周側が
外側ガラス板1aの取付孔2’形状に合わせた断面が円
弧状部と筒状部4b’を備え、該締付部材4’の室内側
先端外周側に螺刻部を設け、室内側内側面は先端ほど拡
径のテーパー部4e’とし、筒状部4b’の内側の中央
部で室内側寄りの内径部をやや狭くして、頭部4a’側
の開口部より球部5aに固着の支持用ボルト5cを挿通
させると、球部5aが前記筒状部4b’の内径を狭小と
した首部5bと当接し、また頭部4a’側の開口部には
蓋部4c’を螺合固着させて、蓋部4c’の全周囲を溶
接後、頭部4a’と蓋部4c’のつなぎ部分を研磨して
凹凸をなくし、フラット面となるようにした。前記球部
5aと当接する蓋部4c’および筒状部4b’の内面側
は球部5aの形状に合わせたので球部5aの筒状部4
b’内での摺動がスムーズとなる。
【0039】以上のように外側ガラス板1aの取付孔
2’の皿孔部の断面形状を円弧状とすると、締付部材
4’との接触面積が大きくなり、単位面積当たりに加わ
る締付部材4’の締付力や外力が減少し、また円弧の中
心から外方向に向けて外力が分散し、穿孔部にかかる力
を軽減できる。
【0040】以上種々の実施例について説明したが、前
記緩衝材3、8、14および止水用Oリング10として
はEPDM製、ネオプレンゴム、シリコンゴム、バイト
ンゴム、ウレタンゴム等の耐候性の良い弾性体とした。
【0041】また、締付部材4、4’、締付ナット9、
球部5a、支持用ボルト5cおよびナット17等はSU
S等の錆びない金属としたが、防錆塗装処理やメッキ等
の処理をしたSS材でも良い。
【0042】さらに、前記円板状のライナー6は板厚の
薄いステンレス、アルミ等の金属板を使用しても良い。
さらにまた、合わせガラス1とは、複数枚の強化ガラス
相互、あるいは強化ガラスと生板ガラスを組み合わせて
PVBやEVA等の中間膜または樹脂注入で接着した合
わせガラス、および前記のガラスに飛散防止樹脂膜を貼
着したもの等が対象となる。
【0043】尚、前記二層の緩衝材の締付部材4、4’
と当接する側をポリカーボネート樹脂、ナイロン樹脂等
の硬質の合成樹脂製のカラー13、ガラス板1と当接す
る側をEPDM等の弾性ゴム層14の二層とする成型品
とし、焼き付け接着処理したものを用いたが、焼き付け
せず別個のものとして取り付けても良い。
【0044】このように本発明によれば、ガラス板を四
点で支持する点支持構法(DPG構法、Dot Poi
nt Gazing)により、フレームレスで開放的
な空間を形成でき、またフラットなガラススクリーンが
構成でき、取付孔からの雨水の侵入をより確実に防止で
きるものである。
【0045】
【発明の効果】本発明は、ガラススクリーンの形成にお
いて合わせガラスを用いたので破損時の飛散落下もな
く、ガラス板の取付孔を皿孔あるいは断面を円弧状とし
締付部材の頭部をフラットな皿ネジ形状としたのでガラ
ス板の室外側表面をフラット面とすることができるよう
になり、ガラス板の取付孔の内側端面に止水用Oリング
を挟んで緩衝材を圧接したことで取付孔部の止水性が大
幅に向上し、また締付金具の締付部材の内部に内接の球
部を全球としたことで支持ボルトの傾動範囲が大幅に向
上し、室外側からの風圧や、地震等による層間変位に対
応できるものとなった。
【0046】また、合わせガラスの重心と球部の中心を
一致させたので、風荷重等によりガラス板が変形して
も、元の状態に復帰することができ、ガラス板が前傾姿
勢となることがない。
【0047】そして、外側ガラスの穿孔部を締付時、中
間膜と緩衝材の間にテフロン(登録商標)製のライナー
を介したので、中間膜中に含まれる可塑剤等が緩衝材の
ゴムに移行することもなく、長期にわたって性能を維持
できる。
【0048】さらに、ガラス板の取付孔の皿孔部の断面
形状を円弧状とした場合には、締付部材との接触面積が
大きくなり、締付部材の締付時や外力を分散でき、穿孔
部にかかる力を軽減できる。
【0049】さらにまた、ガラス板の取付孔に挿通しそ
の両端面を挟持してガラス板の支持を確実とし、取付孔
の内側端面と締付部材間に設けた緩衝材として取付孔側
を弾性ゴム、締付部材側を硬質の合成樹脂層としたこと
により、ガラス板の取付孔の皿孔部との角度寸法に僅か
な違いがあっても、弾性ゴムで吸収して隙間を無くし、
また締付部材による過度の締付があってもガラス板の取
付孔に無理な力が加わらず、破損することがない等その
効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する一部を切欠した支持
金具および支持構造の縦断面図を示す。
【図2】本発明の実施例を説明する一部を切欠した支持
金具および支持構造の分解斜視図を示す。
【図3】本発明の別の実施例を説明する一部を切欠した
支持金具および支持構造の縦断面図を示す。
【図4】本発明のさらに別の実施例を説明する一部を切
欠した支持金具および支持構造の縦断面図を示す。
【図5】本発明の金具を取付支持する四点支持金具の斜
視図を示す。
【図6】点支持構法によるガラススクリーンの正面図を
示す。
【符号の説明】
1 合わせガラス 1a 外側ガラス 1b 内側ガラス 1c 中間膜 2、2’ 取付孔 2a、2a’ 皿孔部 2b、2b’ ストレート孔部 3、3’ 緩衝材 4、4’ 締付部材 4a、4a’ 頭部 4b、4b’ 筒状部 4c、4c’ 蓋部 4d、4d’ 凹溝部 4e、4e’ テーパー部 5a 球部 5c 支持用ボルト 6 ライナー 7 穿孔部 8 緩衝材 9 締付ナット 10 止水用Oリング 13 カラー 14 緩衝材 15 締付金具 16、16’ ゴムキャップ 17 ナット 30 支持金具 40 ガラススクリーン

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のガラス板(1a、1b)を中間膜(1c)
    で接着させた合わせガラス(1)の四隅に穿孔部を設
    け、内側ガラス板(1b)の孔径が外側ガラス板(1a)
    孔径よりも大で、かつ各穿孔部を同心円状とし、外側ガ
    ラス板(1a)に設けた穿孔部の室外側を皿孔(2a)
    し、該外側ガラス板(1a)の室内側をストレート孔(2
    b)とする取付孔(2)の内側端面にテーパー状の緩衝材
    (3)と筒状の緩衝材(14)を介し、該取付孔(2)の形
    状に合わせた締付部材を該取付孔(2)に挿通し、外側
    ガラス板(1a)の室内側より締付ナット(9)で締付挟
    持させ、該締付部材(4)は内部に支持用ボルト(5c)
    を固着かつ傾動自在とする球部(5a)と、締付部材
    (4)の頭部(4a)側で該球部(5a)と当接の蓋部(4
    c)と、該頭部(4a)側外周をガラス板の皿孔形状に合
    わせた形状で、かつ先端側の内側開口部をテーパー状と
    して先端に向かって広げた筒状部(4b)とからなり、さ
    らに該締付部材(4)の筒状部(4b)内側と蓋部(4c)
    とで内接の球部(5a)を全球とし、外側ガラス(1a)
    取付孔(2)内側に露出する中間膜(1c)リング
    状の緩衝材(8)間に円板状のライナー(6)を介するよ
    うにして外側ガラス板(1a)の穿孔部を締付挟持するよ
    うにしたことを特徴とするガラス板の支持構造。
  2. 【請求項2】前記外側ガラス(1a)の取付孔(2)の内
    側端面と締付部材(4)間に弾性ゴムからなる止水用O
    リング(10)を挟むようにテーパー状の緩衝材(3)と
    筒状の緩衝材(14)を設けたことを特徴とする請求項1
    記載のガラス板の支持構造。
  3. 【請求項3】前記円板状のライナー(6)をテフロン
    (登録商標)製としたことを特徴とする請求項1乃至2
    のいずれか一つに記載のガラス板の支持構造。
  4. 【請求項4】ガラス板の隅部に設けた穿孔部の室外側の
    皿孔部(2a)の加工断面を円弧状とし、室内側をストレ
    ート孔(2b)とする取付孔(2)とした内側端面にテー
    パー状の緩衝材(3)と筒状の緩衝材(14)を介し、該
    取付孔(2)の形状に合わせた締付部材(4)を該取付孔
    (2)に挿通し、裏面側よりリング状の緩衝材(8)を介
    して締付ナット(9)で締付挟持するようにしたことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のガラ
    ス板の支持構造。
  5. 【請求項5】取付孔(2)のストレート孔(2b)部の内
    側端面にはガラス板側より弾性ゴムからなる筒状の緩衝
    材(14)および合成樹脂からなる筒状カラー(13)とか
    らなる二層の筒状の緩衝材を内接させたことを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか一つに記載のガラス板の支
    持構造。
  6. 【請求項6】前記締付部材(4)と内接の首振り自在な
    球部(5a)を有する支持ボルト(5c)と締付部材(4)
    と螺合の締付ナット(9)間に防塵防水のゴムキャップ
    (16)を取付けたことを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか一つに記載のガラス板の支持構造。
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