JP3344094B2 - ドライブロボットのイグニッションアクチュエータ - Google Patents

ドライブロボットのイグニッションアクチュエータ

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JP3344094B2
JP3344094B2 JP16761094A JP16761094A JP3344094B2 JP 3344094 B2 JP3344094 B2 JP 3344094B2 JP 16761094 A JP16761094 A JP 16761094A JP 16761094 A JP16761094 A JP 16761094A JP 3344094 B2 JP3344094 B2 JP 3344094B2
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vehicle
ignition key
motor
actuator
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Meidensha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シャシーダイナモメ
ータ上の車両の自動運転を行うドライブロボットにおけ
るイグニッションアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のシャシーダイナモメータ上での
性能試験においては、低温、高温、低圧等の悪環境下に
ある車両のエンジン始動試験を行う場合、あるいは無人
で自動運転を行う際の運転モード途中でのエンジン停止
始動試験を行う場合などに、車両の電線(ハーネス)の
一部を加工して車外や実験室外に取り出すようにしてい
る。又、実公平6−5602号、実開平5−92684
号、実開平5−92685号などに示された座席搭載式
のドライブロボットなどにおいては、エンジンを始動停
止するためのイグニッションキーを駆動するイグニッシ
ョンアクチュエータが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように車両の電
線の一部を外部へ取り出す場合には、被試験車両が多種
多様であるために配線の取り出し部分(カプラ)の形状
がまちまちになり、その都度適合するカプラを用意し、
実験担当者はダッシュボード下カバーの取り外し、カプ
ラの分離、接続、操作盤への取り込みなどを行う必要が
あり、実験担当者の負担が大きかった。又、車両の試験
は全試験期間中の途中数度は別項目の試験を行うことが
あり、この場合には他の設備へ車両を運搬しなければな
らないので車両を復元する必要があり、復元作業も負担
であった。
【0004】又、イグニッションアクチュエータを備え
た座席搭載式ドライブロボットにおいては、イグニッシ
ョンキーに駆動源を直接取り付けるものと、イグニッシ
ョンキーにフレキシブルコントロールケーブルを介して
駆動源を連結するものがあるが、いずれの場合も専用の
フレームに取り付けられており、分割床置き方式など他
の方式のドライブロボットには適用できなかった。又、
フレキシブルコントロールケーブルを用いる場合には、
キー位置の変化に対応させるためにフレキシブル性を高
めるとケーブルにねじれが発生し、キー操作に支障を生
じた。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、車両配線の取り出し、復元が
不要であるとともに、どのような形式のドライブロボッ
トにも適用することができるドライブロボットのイグニ
ッションアクチュエータを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るドライブ
ロボットのイグニッションアクチュエータは、イグニッ
ションキーを保持する保持部と、保持部にユニバーサル
ジョイントを介して連結され、イグニッションキーを回
動するモータと、車両のハンドルに取り付けられたホル
ダと、モータとホルダの間に連結され、複数のアームと
複数の屈折部により構成されるとともに、各屈折部が固
定可能なフレキシブルアームとを設け、車両のエンジン
回転信号に応じて制御されるものである。
【0007】
【作用】この発明においては、イグニッションボックス
に挿入されたイグニッションキーにその保持部を介して
モータが連結され、このモータは固定可能なフレキシブ
ルアーム及びホルダを介して車両のハンドルに連結され
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面とともに説明
する。図3及び図4はこの実施例によるドライブロボッ
トの平面図及び正面図を示し、1はシャシーダイナモメ
ータ上に載置された車両、2は車両1内のドライブシー
ト、3はドライブシート2上に載置されたシートフレー
ム、4はシートフレーム3をドライブシート2に固定す
るためのシートクランプ、5はこの固定を実際に行うた
めのシートクランプレバー、6はシートフレーム3上に
設けられ、トランスミッションを駆動するミッションア
クチュエータ、7は同じくシートフレーム3上に取り付
けられた支持台、8〜10は支持台7上にスライド自在
に設けられたアクセルアクチュエータ、ブレーキアクチ
ュエータ、クラッチアクチュエータであり、それぞれア
クセル、ブレーキ、クラッチを駆動する。11は車両の
ハンドルであり、ホルダ12を介してイグニッションキ
ーを駆動するイグニッションアクチュエータ13が連結
される。
【0009】上記構成のドライブロボットにおいて、各
アクチュエータ6,8〜10,13をコントローラによ
り制御し、トランスミッション、アクセル、クラッチ、
ブレーキ及びイグニッションキーを所定のシミュレーシ
ョンプログラムに従って駆動する。
【0010】図1及び図2はこの実施例によるイグニッ
ションアクチュエータの構成図及びそのホルダ部分の平
面図を示し、14はイグニッションボックスに挿入され
るイグニッションキーを保持する保持部であり、イグニ
ッションキーを両側から挟む挾持板15,16と、この
2枚の挾持板15,16を回動自在に連結するピン17
と、挾持板15の一端にねじ込まれた固定ねじ18とか
ら構成され、固定ねじ18をその先端が挾持板16に当
接してからさらにねじ込むと、挾持板15,16の他端
間の間隔が狭まり、イグニッションキーを挾持する。2
0はモータであり、その回転軸はユニバーサルジョイン
ト19を介して保持部14に連結されている。
【0011】又、モータ20は回転リンク21を介して
フレキシブルアーム22の一端に連結される。フレキシ
ブルアーム22は市販されている(製品名アキュースタ
ンド)ものであり、アーム23,24の一端間を屈折部
25を介して連結するとともに、アーム23,24の他
端には屈折部26,27を介してねじ部28,29を連
結しており、屈折部25に設けたノブ30を締め付ける
ことにより各屈折部25〜27は端から順に固定され
る。ねじ部28は回転リンク21に連結され、ねじ部2
9はホルダ12に連結される。ホルダ12においては、
一対のコ字状の押え板31,32によりハンドル11を
両側から押え、それぞれの一端をねじ33とナット34
により相互に締め付けることにより各押え板31,32
をハンドル11右端に取り付ける。35は押え板32
に取り付けられた連結部であり、この連結部35にフレ
キシブルアーム22のねじ部29がねじ込まれ、ホルダ
12とフレキシブルアーム22が連結される。
【0012】次に、上記構成のイグニッションアクチュ
エータ13の取付手順について説明する。まず、ハンド
ル11にホルダ12をねじ33のねじ込みにより緩やか
に固定するとともに、ホルダ12にフレキシブルアーム
22及びモータ20等を介して連結された保持部14に
よりイグニッションキーを保持し、この状態でイグニッ
ションキーを車両側のイグニッションボックスに挿入
し、モータ20の回転軸がイグニッションキーの軸とほ
ぼ直線になる位置でフレキシブルアーム22のノブ30
を締め付け、フレキシブルアーム22を固定し、取り付
けを完了する。
【0013】図5はイグニッションボックス36の正面
図であり、36aはイグニッションキーの挿入口であ
る。LOCKはイグニッションキーを抜き差しする位置
であり、イグニッションキーを抜くとハンドル11はロ
ックされる。OFFはずべての電源がオフとなる位置で
ある。ACCはラジオ等が動作する位置である。ONは
走行時のイグニッションキーの位置である。IGNはス
タータが回転してエンジンが始動する位置であり、イグ
ニッションキーから手を離すとばねによりイグニッショ
ンキーがON位置に戻る。従って、LOCK位置でイグ
ニッションキーを挿入し、モータ20によりOFF位置
からIGN位置までイグニッションキーを定格トルク
(キーを破損しない程度のトルク)で回動させ、エンジ
ンを始動させる。エンジン始動後にモータ20の電源を
切ると、イグニッションボックス36の戻りばねにより
モータ20はイグニッションキー及び保持部14と共に
ON位置まで戻り、始動動作を完了する。なお、従来で
はこの戻り動作ができなかった。又、シャシーダイナモ
メータにおいては、車両の状態を室外から監視している
ためエンジンが始動したか否かを容易に判別することが
できず、エンジン始動中に再びイグニッションキーを回
転させてスタータ操作を行わせる恐れがあるが、通常操
作盤に送られている車両からのエンジン回転信号をイグ
ニッションアクチュエータの制御に取り入れることによ
り、始動中のスタータ操作を防止することができる。
【0014】上記実施例においては、イグニッションキ
ーを駆動するようにしており、車両配線の取り出し、復
元作業を不要とすることができる。又、イグニッション
キーを車両のハンドル11に取り付けるようにしてお
り、設置方式が異なるすべてのドライブロボットに適用
することができる。又、フレキシブルアーム22の使用
によりハンドル11とイグニッションキーの相対位置の
相違や左右ハンドルにも容易に対応することができ、取
り付けが容易で車両側の改造や事前準備も不要となる。
さらに、イグニッションキーにモータ20を直結したの
で、IGN位置からON位置への戻し制御が不要とな
り、制御を簡単にすることができる。又、モータ20に
よるイグニッションキーを操作するトルクの反力はハン
ドル11を回す方向には加わらず、また全体の重量はハ
ンドル11とイグニッションボックス36により支持さ
れるので、運転中の振動によるハンドルの回動は生じな
い。
【0015】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、イグニ
ッションキーを駆動するようにしており、車両配線の取
り出し、復元作業は不要となる。又、イグニッションキ
ーを車両のハンドルに取り付けるようにしているので、
設置方式が異なるすべてのドライブロボットに適用する
ことができる。又、フレキシブルアームの使用により大
きなフレキシブル性と大きな固定性を共有することがで
き、ハンドルとイグニッションキーの相対位置の相違等
に容易に対応することができ、取り付けが容易となる。
さらに、イグニッションキーにモータを直結したので、
IGN位置からON位置への戻し制御が不要となり、電
気的制御を簡単にすることができる。又、保持部とモー
タの間にユニバーサルジョイントを設けており、イグニ
ッションキーの位置変化に容易に対応することができ
る。又、車両のエンジン回転信号に応じてイグニッショ
ンアクチュエータの制御を行っており、エンジン始動中
に再びスタータ操作を行うことを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるドライブロボットのイグニッシ
ョンアクチュエータの構成図である。
【図2】この発明によるイグニッションアクチュエータ
のホルダ部分の平面図である。
【図3】この発明によるドライブロボットの平面図であ
る。
【図4】この発明によるドライブロボットの正面図であ
る。
【図5】車両のイグニッションボックスの正面図であ
る。
【符号の説明】
1…車両 11…ハンドル 12…ホルダ 13…イグニッションアクチュエータ 14…保持部 20…モータ 22…フレキシブルアーム 23,24…アーム 25〜27…屈折部 28,29…ねじ部 30…ノブ 36…イグニッションボックス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャシーダイナモメータ上の車両の自動
    運転を行うドライブロボットにおいて、イグニッション
    ボックスに挿入されたイグニッションキーを保持する保
    持部と、保持部にユニバーサルジョイントを介して連結
    され、イグニッションキーを回動するモータと、車両の
    ハンドルに取り付けられたホルダと、モータとホルダの
    間に連結されるとともに、複数のアームと複数の屈折部
    とにより構成され、各屈折部が固定可能なフレキシブル
    アームとを備え、車両のエンジン回転信号に応じて制御
    されることを特徴とするドライブロボットのイグニッシ
    ョンアクチュエータ。
JP16761094A 1994-07-20 1994-07-20 ドライブロボットのイグニッションアクチュエータ Expired - Lifetime JP3344094B2 (ja)

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