JP3340556B2 - 両面接着テープを用いた自動車の付属物取付け構造体 - Google Patents

両面接着テープを用いた自動車の付属物取付け構造体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のボデーに両面接
着テープを用いてモールなどの付属物を自動車のボデー
に取りつけた付属物の取付け構造体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】モールやエンブレムなどの付属物は直接
に又は取付け用部材であるクリップを介して自動車のボ
デーに取りつけられている。クリップを用いる場合は、
クリップを自動車のボデーに固着し、そのクリップにモ
ールやエンブレムなどの付属物を係合する方法が行なわ
れている。そして、クリップとして樹脂成型品やさらに
係合用金具との一体成型品を使用する場合には、クリッ
プを溶接では取りつけることができず、両面接着テープ
が用いられている。モールやエンブレムなどの付属物を
直接に自動車のボデーに取りつける場合にも両面接着テ
ープが用いられている。
【0003】両面接着テープとしては、アクリル系フォ
ーム材に若干のエポキシ樹脂を含浸させ、そのフォーム
材の両面にアクリル系粘着剤を塗布したものがある。こ
の両面接着テープを用いると、常温時のクリップの接着
力は十分実用に供しうるものであるが、周囲温度が80
℃というような高温になった場合に接着力が低下する。
【0004】そこで、両面接着テープのこの問題を回避
するために、車体の上塗り塗装焼付け温度に加熱される
ことにより接着能力を発揮する接着剤を用いてクリップ
を車体に取りつける方法が提案されている(特公昭58
−48370号公報参照)。その提案された方法での一
例として、熱硬化性粘着テープを用いることが述べられ
ている。その場合、焼付け前においてはその粘着テープ
の粘着性によりクリップが車体に仮止めされ、加熱時に
は粘着物質が揮散し、それに代って熱硬化性接着物質が
作用してクリップが車体に本固定される。しかし、その
引例の熱硬化性粘着テープで例えば厚さが1.0mm
で、幅が25mmのものを用いた場合の接着強度は、常
温では100N/25mm(長さ25mm当りの強度)
であるが、80℃の高温下では10N/25mmまで低
下してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は自動車の車体
にモール等の付属物を取りつけた後、その車体が真夏の
炎天下のような高温に晒された場合にモール等の付属物
を車体に取りつけておく接着強度が低下する不具合を解
消することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明で用いる両面接着
テープは、エポキシ変性アクリル系フォーム材の両面
に、不織布にエポキシ変性アクリル系粘着剤を含浸させ
た粘着部材層をエポキシ変性アクリル系粘着剤により接
着した積層構造を有し、かつ、粘着部材層のエポキシ変
性率の方がフォーム材のエポキシ変性率よりも大きくな
っている熱硬化性両面接着テープである。本発明の付属
物取付け構造体は、この両面接着テープを用いて自動車
のボデーにモール等の付属物を直接に又は取付け用部材
を介して取りつけたものである。
【0007】
【作用】フォーム材はアクリル系フォーム材であり、ア
クリル樹脂はエポキシ樹脂に比べて耐熱性は劣るが、軟
らかくて耐衝撃性に優れている。フォーム材の両面に設
けられた粘着部材層は不織布にエポキシ変性アクリル系
粘着剤を含浸させたものであり、そのエポキシ変性率が
フォーム材のエポキシ変性率よりも大きくなっているた
め、粘着部材層の耐熱性が大きくなっている。この両面
接着テープを自動車の付属物を取りつけるのに用いる
と、高温においても接着強度の低下を抑えることができ
る。
【0008】
【実施例】図1に本発明で使用する両面接着テープの一
例を示す。フォーム材2はエポキシ変性アクリル系フォ
ーム材であり、その厚さは0.1〜2.5mm、好まし
くは0.3〜1.5mmである。一例として1.0mm
の厚さのものを使用する。フォーム材2の両面にはエポ
キシ変性アクリル系粘着剤4a,4bを介して粘着部材
層6a,6bが接着されて積層されている。粘着部材層
6a,6bは不織布にエポキシ変性アクリル系粘着剤を
含浸させたものであり、その厚さは0.05〜0.5m
mが適当であり、一例として0.3mmのものを使用す
る。使用前の状態では粘着部材層6a,6bの表面に剥
離紙8a,8bが貼りつけられている。
【0009】粘着部材層6a,6b及びフォーム材2の
エポキシ変性率は、粘着部材層6a,6bのエポキシ変
性率の方がフォーム材2のエポキシ変性率よりも大きく
なるように、用いる樹脂に応じて適宜設定すればよい。
【0010】材質の一例を示すと、エポキシ樹脂として
はグリシジルエーテル型のエポキシ樹脂が適当である。
その具体的な例を挙げると、ビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンとをアルカリの存在下で反応させて得られ
るビスフェノール系エポキシ樹脂、脂肪族グリコールと
エピクロルヒドリンとの反応生成物である脂肪族系エポ
キシ樹脂、その他ノボラックエポキシ樹脂などがある。
【0011】アクリル樹脂としてはメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸−2−エチルヘ
キシルの如きメタクリル酸エステルの単独重合体、又は
これらのメタクリル酸エステルとスチレン、酢酸ビニ
ル、プロピオンビニルの単量体若しくはカルボニル基、
アミノ基、グリシジル基、ヒドロキシル基の如き官能基
をもつ重合性単量体との共重合体が適当である。
【0012】アクリル樹脂をエポキシ樹脂で変性する方
法としては、通常のポリマーアロイ(Polymer Alloy)
法の手段を用いることができる。また、フォーム材2を
製造するために、発砲剤として無機系、ニトロソ系、ア
ゾ系の発砲剤を用いるのが適当であり、発砲倍率は1.
2〜10倍が適当である。
【0013】次に、図2と図3によりこの両面接着テー
プを用いて付属物としてモールを自動車のボデーに取り
つけた構造体の一例を説明する。図2は自動車ボデーの
ルーフパネル12にモール22を取りつけた状態の外観
図を示し、図3は図2でのX−X’位置で切断した断面
図である。ルーフパネル12aと12bが接合されてモ
ール22を取りつける凹部が形成されており、その凹部
には図1に示す両面接着テープ14によって付属物取付
け用部材としてクリップ16が接着されている。クリッ
プ16は樹脂成型品であり、モール22を係合により取
りつけるために、クリップ16には2個の爪部が形成さ
れている。モール22も樹脂成型品であり、クリップ1
6の爪部と係合させるために、モール22には樹脂製イ
ンサートクリップ20が一体成型されている。クリップ
16がルーフパネル12に接着硬化されるのは、車体の
電着塗装完了後、上塗り塗装前である。
【0014】本発明でモールやエンブレム等の付属物を
車体に取りつける方法は、クリップ16のような付属物
取付け用部材を介して取りつける場合に限らず、付属物
を車体に直接取りつける場合にも適用することができ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明で使用する両面接着テープは、ア
クリル系フォーム材による耐衝撃性と、エポキシ変性し
たアクリル系粘着部材層による耐熱性の両方の機能を兼
ね備えており、高温時においても接着強度が大きく低下
することなく、付属物を良好に取りつけることができ
る。この両面接着テープを用いて付属物を取りつける
と、その粘着強度はフォーム材の厚さが1.0mm、粘
着部材層の厚さが0.3mm、幅が25mmのものを用
いた場合、常温での接着強度が130N/25mmであ
り、80℃においても35N/25mmの接着強度を維
持することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明では使用する両面接着テープを示す断面
図である。
【図2】自動車パネルにモールを取りつけた一実施例
示す概略斜視図である。
【図3】図2でのX−X’線位置での拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
2 フォーム材 4a,4b 粘着剤 6a,6b 粘着部材層 12 パネル 14 両面接着テープ 16 クリップ 18 モール 20 インサートクリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−41499(JP,A) 特開 平1−304170(JP,A) 特開 平4−189887(JP,A) 特開 昭63−8045(JP,A) 実開 昭51−137453(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/04 C09J 1/00 - 201/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のボデーと、モール等の付属物
    と、前記付属物を前記自動車のボデーに取りつけている
    両面接着テープを含む自動車の付属物取付け構造体にお
    いて、 前記両面接着テープがエポキシ変性アクリル系フォーム
    材の両面に、不織布にエポキシ変性アクリル系粘着剤を
    含浸させた粘着部材層をエポキシ変性アクリル系粘着剤
    により接着した積層構造を有し、かつ、前記粘着部材層
    のエポキシ変性率の方が前記フォーム材のエポキシ変性
    率よりも大きい熱硬化性両面接着テープであり、この熱
    硬化性両面接着テープが加熱されて硬化していることを
    特徴とする自動車の付属物取付け構造体。
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US6284360B1 (en) 1997-09-30 2001-09-04 3M Innovative Properties Company Sealant composition, article including same, and method of using same
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KR100964618B1 (ko) * 2007-11-22 2010-06-21 인산디지켐 주식회사 고분자 발포 폼의 표면개질을 이용한 점착테이프의제조방법 및 그 구조물
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JP7197983B2 (ja) * 2017-07-31 2022-12-28 日東電工株式会社 両面粘着シート
WO2019026510A1 (ja) * 2017-07-31 2019-02-07 日東電工株式会社 両面粘着シート

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