JP2606192Y2 - ルーフトリムの取付構造 - Google Patents

ルーフトリムの取付構造

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JP2606192Y2
JP2606192Y2 JP1993055877U JP5587793U JP2606192Y2 JP 2606192 Y2 JP2606192 Y2 JP 2606192Y2 JP 1993055877 U JP1993055877 U JP 1993055877U JP 5587793 U JP5587793 U JP 5587793U JP 2606192 Y2 JP2606192 Y2 JP 2606192Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ルーフトリムの取付
構造に関するもので、ルーフパネル取付用のクリップを
支持するブラケットの取付強度を強化したルーフトリム
の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のルーフパネルに内装されるルー
フトリムは、軽量であり、かつ優れた剛性,耐熱性を備
えていることが望ましいことから、近年、PPO(ポリ
フェニレンオキシドの略)樹脂発泡体が注目されてい
る。
【0003】そして、図7に示すルーフトリム1をルー
フパネルに取付けるには、図8に示すように、クリップ
取付方式が多用されている。
【0004】すなわち、ルーフトリム1は、PPO樹脂
基材等からなる芯材2の表面にクロス等の表皮材3が貼
着された構成であり、芯材2の裏面所定箇所にABS樹
脂板等からなるブラケット4がホットメルト5を介して
接着固定されており、このブラケット4にクリップ6を
挿入固定したのち、ルーフパネル7の取付孔7a内にク
リップ6の嵌着片を圧入嵌合することにより、ルーフト
リム1をルーフパネル7に対して取付けるようにしてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ルーフトリム1の取付構造においては、ブラケット4と
芯材2との間に塗布されるホットメルト5はその塗布量
が1.0gであり、このブラケット4の脱離強度として
は15kg以上必要である。
【0006】ところで、このブラケット4の脱離強度に
ついては、図中Aで示す面直(90度)方向では15
kg以上であるものの、B,Cで示す方向、それぞれ面直
方向を基準として、車両の前後各方向に30度傾斜させ
た斜め方向の脱離強度については10kg以下であり、こ
の方向に力が加わった場合、ブラケット4がルーフトリ
ム1から脱離してしまう。
【0007】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、ルーフパネル取付用のクリップを支持する
ブラケットをルーフトリムに対して強固に取付けること
ができ、ルーフトリムの円滑な取付を可能としたルーフ
トリムの取付構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、芯材表面に表皮材を貼着してなるルーフ
トリムをルーフパネルに取付ける際、芯材の裏面所定箇
所にホットメルトを介して固着されたブラケットにクリ
ップを挿入し、このクリップをルーフパネルの取付孔内
に嵌合して、ルーフトリムを取付けるルーフトリムの取
付構造において、前記ブラケットの取付フランジの前後
縁部裏面に凹凸部又は溝部あるいは貫通孔が形成され、
ホットメルトの凹凸状の溜り部が取付フランジの前後縁
部に設定されることにより、ブラケットの面直方向を基
準として前後方向に傾斜した方向の外力に対して脱離強
度が強化されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成から明らかなように、芯材裏面の所
定箇所にホットメルトを塗布して、ブラケットを接着固
定する際、ブラケットの取付フランジにおける前後縁部
に沿って、裏面に凹凸部、溝部、あるいは貫通孔が形成
されているため、ホットメルトは、凹部、溝部、貫通孔
による凹凸状の溜り部内に浸入し、取付フランジとの間
に充分な接触面積が確保される。
【0010】したがって、このブラケットに車両の前後
側斜め方向に外力が加わっても、ブラケットの前後両側
縁に対してホットメルトの凹凸状の溜り部がストッパと
して機能するため、ブラケットに作用する斜め方向の
力に対して脱離強度が大幅に強化される。
【0011】
【実施例】以下、本考案によるルーフトリムの取付構造
の実施例ついて、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0012】図1は本考案によるルーフトリムの取付構
造の第1実施例を示す全体斜視図、図2は同取付構造の
第1実施例を示す断面図、図3は本考案によるルーフト
リムの取付構造の第1実施例の変形例を示す要部断面
図、図4は本考案の第2実施例に使用するブラケットを
裏面側から見た要部斜視図、図5,図6は本考案による
ルーフトリムの取付構造の第3実施例を示すもので、図
5はブラケットを示す斜視図、図6はブラケットの取付
構造を示す要部断面図である。
【0013】図1,図2において、ルーフトリム10
は、PPO樹脂基材を使用した芯材11と、この芯材1
1の表面に接着固定された不織布等の表皮材との積層体
から構成されている。
【0014】さらに詳しくは、上記芯材11は、PPO
樹脂発泡層11aの表裏面にPPO樹脂スキン層11b
がそれぞれ一体形成された構成であり、本実施例中のP
PO樹脂は純真なPPOではなく、コスト等を考慮して
ポリスチレンを加え変性させたものを使用している。
【0015】具体的な実施例とて、PPO樹脂発泡層1
1aの目付け量は、500〜600g/m 2、PPO樹
脂スキン層11bの厚みは0.18mmのものを使用し、
PPO樹脂基材の原反時のトータル厚み3.5mmのもの
を、130ないし140℃に加熱軟化させた状態では、
PPO樹脂基材のトータル厚みは6〜8mmに膨化し、コ
ールドプレス成形によりトータル厚みが5mmに設定され
るようにプレス成形され、芯材11が得られる。
【0016】一方、表皮材12としては、クロスを使用
しており、クロスの裏面にホットメルトフィルム(図示
せず)がラミネートされており、芯材11と表皮材12
とを重ね合わせて予熱し、両者をコールドプレス成形す
れば、表皮材12と芯材11とがホットメルトフィルム
を介して強固に一体化される。尚、表皮材12として、
不織布を使用しても良い。
【0017】また、芯材11の裏面所定箇所にABS樹
脂板からなるブラケット20がホットメルト30を介し
て固着されており、このブラケット20に挿入されるク
リップ40を介してルーフトリム10がルーフパネル5
0の取付孔51に取付けられる。
【0018】ところで、本考案の特徴は、ルーフトリム
10に対するブラケット20の取付強度を強化すること
により、ルーフトリム10のルーフパネル50に対する
円滑な取付作業を確保した点にある。
【0019】すなわち、ブラケット20は、ルーフトリ
ム10の芯材11面に取付けられる取付フランジ21
に、クリップ40の挿入片41を挿入する挿入溝22を
備えた突起23が形成されているとともに、取付フラン
ジ21の前縁部24ならびに後縁部25に沿って、その
裏面側に凹凸部26(凹部26a,凸部26b)が形成
されている。
【0020】したがって、ブラケット20を芯材11裏
面にホットメルト30を介して接着固定した際、この凹
凸部26内にホットメルト30が充填され、ホットメル
ト30の溜まり部31が形成される(図2中拡大部参
照)。
【0021】このように、本考案によるルーフトリム1
0の取付構造によれば、ブラケット20における取付フ
ランジ21の前縁部24、後縁部25に沿ってホットメ
ルト30の溜まり部31が設定されているため、例え
ば、面直方向を基準として前後方向に所定角度傾斜した
方向に外力が加わった際、ホットメルト30の溜まり部
31がストッパとして機能し、ブラケット20の脱離強
度が18kg以上確保され、ブラケット20の脱離強度が
従来のものに比べ著しく強化される。
【0022】よって、ブラケット20の脱離強度が面直
方向はもとより、斜め方向に対しても強化されているた
め、ルーフトリム10をルーフパネル50に装着する
際、クリップ40を介してブラケット20に車両の前後
側斜め方向の外力が加わっても、ブラケット20がルー
フトリム10から脱離することがなく、ルーフトリム1
0の円滑な取付作業が期待できる。
【0023】同様に、走行中の振動により、クリップ4
0を介して同様の外力がブラケット20に加わっても、
ブラケット20の脱離現象が生じないことは明らかであ
る。
【0024】図3は本考案による第1実施例の改良例を
示すもので、凸部26bの高さを端縁側に行くに従い小
さく設定すれば、ホットメルト30をより多く充填する
ことができ、ブラケット20の脱離強度強化に繋がる。
【0025】なお、本実施例では、ブラケット20の取
付フランジ21の前縁部24と後縁部25に沿って凹凸
部26を形成するとともに、一部左右側に延在するよう
に凹凸部26を設定したが、取付フランジ21裏面の全
周に沿って凹凸部26を設置すれば、前後側斜め方向の
外力に加えて、左右側斜め方向の外力に対してもブラケ
ット20の脱離強度を高めることができる。
【0026】次いで、本考案の第2実施例については、
図4に示すように、凹凸部26に代えて、溝部27が設
定されており、その場合、溝部27は少なくとも2列以
上設置すれば、ブラケット20の脱離強度強化に貢献で
きる。
【0027】さらに、本考案の第3実施例として、図
5,図6に示すように、ブラケット20の取付フランジ
21の前縁部24、後縁部25に複数の貫通孔28を開
設しても、同様にホットメルト30が貫通孔28内にい
き渡り、第1実施例ならびに第2実施例同様の作用効果
を有する。
【0028】このように、本考案では、ブラケット20
の車両前後側斜め方向に対する外力に対してブラケット
20の脱離強度を強化するために、ブラケット20の前
縁部24,後縁部25に沿って、その裏面側に凹凸部2
6、溝部27、貫通孔28を設定するというものである
が、ブラケット20に対する加工特性を考慮して、適宜
適正な構成を選択できる。
【0029】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によるルーフ
トリムの取付構造によれば、クリップを支持するブラケ
ットの取付フランジの前後縁部に沿って、その裏面に凹
凸部、溝部、貫通孔を形成し、ホットメルトを凹凸部、
溝部、貫通孔内にいき渡らせ、ホットメルトの溜まり部
を形成し、ストッパ機能をもたせるというものであるか
ら、ブラケットに前後斜め方向に外力が加わっても、ブ
ラケットの強固な脱離強度が得られ、ルーフトリムをル
ーフパネルに取付ける際、ブラケットがルーフトリムか
ら脱離することがなく、円滑な取付作業が期待できると
ともに、取付後ブラケットに外力が加わっても、強固な
取付状態を長期にわたり維持することができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるルーフトリムの取付構造の第1実
施例を示す全体斜視図。
【図2】図1に示すルーフトリムの取付構造を示す断面
図。
【図3】本考案の第1実施例に使用するブラケットの変
形例を示す断面図。
【図4】本考案によるルーフトリムの取付構造の第2実
施例に使用するブラケットを示す裏面側から見た要部斜
視図。
【図5】本考案によるルーフトリムの取付構造の第3実
施例を示す斜視図。
【図6】図5中VI−VI線断面図。
【図7】従来のルーフトリムを示す平面図。
【図8】従来のルーフトリムの取付構造を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ルーフトリム 11 芯材 12 表皮材 20 ブラケット 21 取付フランジ 24 前縁部 25 後縁部 26(26a,26b) 凹凸部 27 溝部 28 貫通孔 30 ホットメルト 31 溜まり部 40 クリップ 50 ルーフパネル 51 取付孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材(11)表面に表皮材(12)を貼
    着してなるルーフトリム(10)をルーフパネル(5
    0)に取付ける際、芯材(11)の裏面所定箇所にホッ
    トメルト(30)を介して固着されたブラケット(2
    0)にクリップ(40)を挿入し、このクリップ(4
    0)をルーフパネル(50)の取付孔(51)内に嵌合
    して、ルーフトリム(10)を取付けるルーフトリムの
    取付構造において、 前記ブラケット(20)の取付フランジ(21)の前後
    縁部(24,25)裏面に凹凸部(26)又は溝部(2
    7)あるいは貫通孔(28)が形成され、ホットメルト
    (30)の凹凸状の溜り部(31)が取付フランジ(2
    1)の前後縁部(24,25)に設定されることによ
    り、ブラケット(20)の面直方向を基準として前後方
    向に傾斜した方向の外力に対して脱離強度が強化されて
    いることを特徴とするルーフトリムの取付構造。
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JP6410519B2 (ja) * 2014-08-21 2018-10-24 河西工業株式会社 車両用内装材

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