JPH0713538U - 自動車用ドアトリム - Google Patents
自動車用ドアトリムInfo
- Publication number
- JPH0713538U JPH0713538U JP4550593U JP4550593U JPH0713538U JP H0713538 U JPH0713538 U JP H0713538U JP 4550593 U JP4550593 U JP 4550593U JP 4550593 U JP4550593 U JP 4550593U JP H0713538 U JPH0713538 U JP H0713538U
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- shock absorbing
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- Pending
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドアポケットを付設してなる自動車用ドアト
リムにおいて、ドアポケットの構成を簡素化するととも
に、使い勝手を向上させ、しかもドアポケットの衝撃吸
収機能を高めることを目的とする。 【構成】 ドアポケット20の内部空間に設置する裏当
て部材30の素材として、衝撃吸収部材を使用すること
により、従来の裏当てボードを廃止するとともに、裏当
て部材30をボックス形状に成形することによりポケッ
ト空間23の収容空間を増大し、ボックス破断による衝
撃吸収性能を高める構造とする。
リムにおいて、ドアポケットの構成を簡素化するととも
に、使い勝手を向上させ、しかもドアポケットの衝撃吸
収機能を高めることを目的とする。 【構成】 ドアポケット20の内部空間に設置する裏当
て部材30の素材として、衝撃吸収部材を使用すること
により、従来の裏当てボードを廃止するとともに、裏当
て部材30をボックス形状に成形することによりポケッ
ト空間23の収容空間を増大し、ボックス破断による衝
撃吸収性能を高める構造とする。
Description
【0001】
この考案は、ドアポケットを備えた自動車用ドアトリムに関するもので、特に 、ドアポケット部の構成を簡素化でき、更に、優れた衝撃吸収機能を備えた自動 車用ドアトリムに関する。
【0002】
通常、ドアパネルに内装される自動車用ドアトリムの構成について、図5,図 6に基づいて説明すると、自動車用ドアトリム1は、PP複合樹脂板等を加熱軟 化させて、所要形状にコールドプレス成形してなる芯材2の表面に、真空成形等 により発泡層を裏打ちした塩ビシートからなる表皮材3を一体貼着して構成され ており、下側に備品等を収容するためのドアポケット4が一体に形成されている 。
【0003】 そして、ドアポケット4のポケット用開口4aに沿って、合成樹脂の射出成形 体からなるフレーム状のポケットエスカッション5を縁取りし、ハードボード等 からなるフラットな裏当てボード6をドアポケット4内に内挿し、ポケットエス カッション5とともにビス7により共締め固定し、さらに、側面衝突時に衝撃か ら乗員を保護するために、PPビーズ発泡品等の衝撃吸収パッド8を裏当てボー ド6の裏面に接着剤を介して固定している。
【0004】 なお、図中符号9はドアインナーパネルを示す。
【0005】
しかしながら、従来のドアポケット4を備えた自動車用ドアトリム1において は、裏当てボード6と衝撃吸収パッド8とがそれぞれ別体であるため、材料費な らびにそれぞれの取付工数が必要となり、製品コストを引き上げる大きな要因と なっている。
【0006】 さらに、衝撃吸収パッド8を裏当てボード6の所定箇所に接着固定する際、衝 撃吸収パッド8の位置決め作業が非常に面倒であり、この位置決め作業を円滑に 行なうためのマーキング処理等も必要となるなど、衝撃吸収パッド8の円滑な取 付が難しいという問題点もあった。
【0007】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、ドアポケットの構成を 簡素化できるとともに、ドアポケット空間の有効利用が図れ、かつ、ドアポケッ トの衝撃吸収機能を増大させた自動車用ドアトリムを提供することを目的として いる。
【0008】
上記目的を達成するために、本考案は、所要形状に成形された芯材表面に表皮 材を貼着してなり、下側にドアポケットを設置してなる自動車用ドアトリムにお いて、前記ドアポケットの内部に設置される裏当て部材が衝撃吸収部材で構成さ れていることを特徴とする。
【0009】 さらに、裏当て部材は、ポケット空間を大きく確保できるように、凹部面をポ ケット内に臨ませるボックス形状に成形されていることを特徴とする。
【0010】
以上の構成から明らかなように、ポケット内に設置される裏当て部材は、衝撃 吸収部材で構成されていることにより、従来の裏当てボードを廃止することが可 能となる。
【0011】 さらに、裏当て部材の形状は、その凹部面がポケット内に臨むようなボックス 形状に成形されていれば、ポケット空間を広く確保できる。
【0012】 また、裏当て部材をボックス形状に設定すれば、外部から衝撃が加わった際、 素材の弾性変形に加えて、ボックス形状のコーナー部に外部応力が集中し、破断 を誘発し、衝撃吸収性能が向上する。
【0013】
以下、本考案による自動車用ドアトリムの実施例について、添付図面を参照し ながら詳細に説明する。
【0014】 図1は本考案による自動車用ドアトリムを示す斜視図、図2は同自動車用ドア トリムの構成を示す断面図、図3は同自動車用ドアトリムのドアポケット部に設 置される裏当て部材の形状を示す全体図、図4は本考案に使用する裏当て部材の 変形例を示す一部破断斜視図である。
【0015】 図1,図2において、本考案による自動車用ドアトリム10は、所要形状に成 形され、適度の保形性と車体パネルへの取付剛性を備えた芯材11と、この芯材 11の表面に一体貼着され、クッション性ならびに装飾性を備えた表皮材12と から大略構成され、表面下側に車室内の備品を収容するドアポケット20が設置 されている。
【0016】 さらに詳しくは、上記芯材11は、本実施例では、木粉フィラーを混入したP P複合樹脂板を加熱軟化させたのち、所要形状を備えたコールドプレス成形用金 型で所望の曲面形状に成形され、表皮材12は、真空成形により芯材11の表面 形状に沿って貼着されている。
【0017】 ところで、本考案の特徴は、ドアポケット20の構成に特徴があり、従来のド アポケットに比べ構成が簡素化されているとともに、機能性を高め、かつ衝撃吸 収機能を向上させた点にある。
【0018】 すなわち、ドアポケット20は、ポケット用開口21の周縁に沿って合成樹脂 の射出成形体からなるフレーム状のポケットエスカッション22が縁取りされて おり、ポケット空間23の内奥側には、衝撃吸収部材をボックス状に成形してな る裏当て部材30が設置されている。
【0019】 そして、この裏当て部材30は、図3に示すように、ボックス形状に成形され たPPビーズ発泡成形体から構成され、その厚みが少なくとも10mm以上に設定 され、良好な衝撃吸収性能を備えるとともに、ドアポケット20のポケット空間 23内に取付けるには、凹部面31をポケット空間23に臨ませて、上端縁フラ ンジ32に設けた取付孔33にビス40を挿入して、ポケットエスカッション2 2とともにドアトリム10側にねじ止め固定されている。
【0020】 さらに、本実施例では、裏当て部材30の取付固定を完全に行なうために、裏 当て部材30の上端縁フランジ32の裏面に沿って裏当てプレート41が設置さ れている。
【0021】 このように、本考案による自動車用ドアトリム10においては、衝撃吸収部材 を素材として裏当て部材30を構成したため、従来のように衝撃吸収パッドなら びに裏当てボードの2部材を必要とすることがなく、材料費の節約,加工コスト の低減による大幅なコストダウンが期待できるという利点がある。
【0022】 特に、衝撃吸収パッドの取付に際して、位置決め等が非常に面倒であることを 考慮すれば、ポケット開口21上縁に沿って、裏当て部材30とポケットエスカ ッション22とを同時に固定すれば簡単に組付けが完了するため、作業能率が大 幅に向上するという有利さがある。
【0023】 さらに特筆すべき点は、裏当て部材30がボックス形状に成形されており、裏 当て部材30の凹部31面をポケット空間23内に臨ませることにより、ポケッ トの収容空間を大きく確保でき、使い勝手が向上するとともに、裏当て部材30 をボックス形状に成形することにより、例えば、車両の側方から衝撃が加わった 際、従来では、衝撃吸収パッドの弾性作用により衝撃を緩和させるというもので あるが、本考案による裏当て部材30は、素材のもつ弾性作用に加えて、そのボ ックス形状が破断することにより衝撃荷重をより有効に吸収することができ、ド アポケット20における衝撃吸収機能をさらに強化させることができるという利 点がある。
【0024】 次いで、図4は、裏当て部材30の変形例を示すもので、この実施例において は、裏当て部材30の内面に沿って表皮34が貼着されており、本実施例によれ ば、ドアポケット20内部の備品を出し入れする際、裏当て部材30が傷付くこ とを、この表皮34により防止することができ、また、ドアポケット20内部の 見栄えも向上するという利点がある。
【0025】 上述した実施例については、裏当て部材30としてPPビーズ発泡成形体を使 用したが、材質はこれに限定されることなく、例えば、モールド成形によるポリ ウレタンフォームを使用することも可能であり、ポリウレタンフォームのモール ドプレス成形体を使用した場合、形状的に自由度が向上するとともに、表皮34 をモールド成形と同時に貼着することができるため、図4の実施例に有効に適用 できるという利点がある。
【0026】
以上説明した通り、本考案による自動車用ドアトリムは、以下に記載する格別 の作用効果を有する。
【0027】 (1)ドアポケット部の内部に設置する裏当て部材の素材として衝撃吸収部材を 使用したため、従来のように衝撃吸収パッドと裏当てボードの2部材を必要とす ることなく、裏当て部材単体で済むため、材料費の節約,加工工数の低減等、大 幅なコストダウンを招来するという効果を有する。
【0028】 (2)ドアポケット内部に設置する裏当て部材の素材として衝撃吸収部材を使用 するという構成であるため、従来の衝撃吸収パッドの面倒な取付作業が廃止でき 、作業能率を大幅に向上させることができるという効果を有する。
【0029】 (3)請求項2記載の考案によれば、衝撃吸収部材を素材とした裏当て部材はボ ックス形状に成形されているため、ドアポケット部の収容空間を大きく確保でき 、使い勝手を向上させることができるという効果を有する。
【0030】 (4)請求項2記載の考案によれば、裏当て部材がボックス形状に成形されてい るため、素材のもつ弾性作用に加えて、ボックスの破断による衝撃吸収性能も加 わるため、ドアポケット部における衝撃吸収性能を増大させることができ、乗員 に加わる衝撃を有効に吸収できるという効果を有する。
【図1】本考案による自動車用ドアトリムの一実施例を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1に示す自動車用ドアトリムにおけるドアポ
ケットに設置する裏当て部材の構成を示す斜視図。
ケットに設置する裏当て部材の構成を示す斜視図。
【図4】裏当て部材の変形例を示す一部破断斜視図。
【図5】従来の自動車用ドアトリムを示す斜視図。
【図6】図5中VI−VI線断面図。
10 自動車用ドアトリム 11 芯材 12 表皮材 20 ドアポケット 21 ポケット用開口 22 ポケットエスカッション 30 裏当て部材 50 ドアインナーパネル
Claims (2)
- 【請求項1】 所要形状に成形された芯材(11)表面
に表皮材(12)を貼着してなり、下側にドアポケット
(20)を設置してなる自動車用ドアトリムにおいて、 前記ドアポケット(20)の内部に設置される裏当て部
材(30)が衝撃吸収部材で構成されていることを特徴
とする自動車用ドアトリム。 - 【請求項2】 前記裏当て部材(30)は、ポケット空
間(23)を大きく確保するボックス形状に成形されて
いることを特徴とする請求項1記載の自動車用ドアトリ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4550593U JPH0713538U (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 自動車用ドアトリム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4550593U JPH0713538U (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 自動車用ドアトリム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0713538U true JPH0713538U (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=12721276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4550593U Pending JPH0713538U (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 自動車用ドアトリム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713538U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010167935A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Mazda Motor Corp | 車両のドアポケット構造 |
JP2014196069A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | トヨタ紡織株式会社 | ドアトリムの補強構造 |
JP2016182933A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-20 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用ドア |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP4550593U patent/JPH0713538U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010167935A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Mazda Motor Corp | 車両のドアポケット構造 |
JP2014196069A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | トヨタ紡織株式会社 | ドアトリムの補強構造 |
JP2016182933A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-20 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用ドア |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990611 |