JP2010167935A - 車両のドアポケット構造 - Google Patents

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賢治 金納
Shunichi Takahashi
俊一 高橋
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由佳子 宮▲崎▼
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Abstract

【課題】ドアポケット部の物品収納機能を充分に確保しつつ、車両の側突時等に乗員を効果的に保護できるようにする。
【解決手段】乗員が着座するシート装置1の車幅方向外方側に配設されたアウタパネル6およびインナパネル7を有するドア本体8と、上記インナパネル7の車室内側面を覆うように設置されたドアトリム杞憂とを備えるとともに、このドアトリム9に物品収納用のドアポケット部10が設けられた車両のドアポケット構造であって、上記ドアポケット部10には、その物品収容空間に対応する幅寸法を有し、かつ車幅方向に作用する衝撃荷重を吸収する機能を備えた衝撃吸収部材18が上記物品収容空間に沿って配設された。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗員が着座するシート装置の車幅方向外方側に配設されたドアに設けられた車両のドアポケット構造に関するものである。
通常、車室内に配設されたシート装置の側方に設置されたサイドドアには、乗員が必要に応じて地図または雑誌等を収容するためのドアポット部が形成されている。また、上記サイドドアに対して車幅方向に衝撃荷重が作用する車両の側突時に、この衝撃荷重から上記シート装置に着座した乗員を保護するため、上記サイドドア内にインパクトバーを配設して車両の前後方向に延びるように設置することが行われている。
また、下記特許文献1には、上記のようにサイドドアのドアトリムにドアポケット部が形成された車両のドア構造において、シート装置に着座した乗員の腰部に対向する上記ドアポケット部の上端縁部に沿って中空形状の衝撃吸収部を略前後方向に延びるように設置することにより、車両の側突時等に上記シート装置に着座した乗員を、より効果的に保護できるようにした構成が開示されている。すなわち、上記特許文献1に係る発明では、車体の側方からフロントサイドドアに他車が衝突する側突事故の発生時等に、乗員が車室の外方側へ移動して乗員の腰部等が上記衝撃吸収部に当接すると、その押圧力に応じて衝撃吸収部を変形させることにより、上記側突時の衝撃荷重を吸収するとともに、乗員の移動を抑制するように構成されている。
特開2000−16208号公報
上記特許文献1に開示されているように、ドアポケット部の上端縁部に沿って中空形状の衝撃吸収部を略前後方向に延びるように設置した場合には、この衝撃吸収部の存在により上記ドアポケット部の上方空間が狭められ、この上方空間を介してドアポケット部内に物品を出し入れする際の作業性が悪化することが避けられない。しかも、上記のように衝撃吸収部とサイドドアのインナパネルとの間に物品出入用の上方空間が設けられているため、車両の側突時等に乗員の腰部またはシート装置等が上記衝撃吸収部に当接した場合に、この衝撃吸収部が上記上方空間部分を空走し、これによって乗員の保護作用が損なわれるという問題があった。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ドアポケット部の物品収納機能を充分に確保しつつ、車両の側突時等に乗員を効果的に保護できる車両のドアポケット構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、乗員が着座するシート装置の車幅方向外方側に配設されたアウタパネルおよびインナパネルを有するドア本体と、上記インナパネルの車室内側面を覆うように設置されたドアトリムとを備えるとともに、このドアトリムに物品収納用のドアポケット部が設けられた車両のドアポケット構造であって、上記ドアポケット部には、その物品収容空間に対応する幅寸法を有し、かつ車幅方向に作用する衝撃荷重を吸収する機能を備えた衝撃吸収部材が上記物品収容空間に沿って配設されたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両のドアポケット構造において、上記衝撃吸収部材が、ドアポケット部の底面に沿って設置された底壁部と、上記物品収容空間の前面または後面の少なくとも一方に沿って上方に延びる縦壁部とを備えたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両のドアポケット構造において、上記ドアトリムは、ドアポケット部の車室内側面を覆うポケットカバーを有し、このポケットカバーの車幅方向外方側面に沿って剛性部材が設置されるとともに、この剛性部材に上記衝撃吸収部材が連結されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のドアポケット構造において、上記シート装置が、車室内に配設されたスライド支持機構により車両の前後方向にスライド可能に支持され、かつ上記ドアポケット部の前方側または後方側の何れか少なくとも一方に第2の衝撃吸収部材が配設されたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のドアポケット構造において、上記衝撃吸収部材には、水平面に対して一定角度で傾斜し、かつ車幅方向に延びる複数のリブが設けられたものである。
請求項1に係る発明では、ドアポケット部の物品収容空間に対応する幅寸法を有し、かつ車幅方向に作用する衝撃荷重を吸収する機能を備えた衝撃吸収部材を上記物品収容空間に沿って配設したため、上記衝撃吸収部材が設けられることに起因してドアポケット部の物品収容空間が狭められること等を防止しつつ、衝撃吸収部材をドアポケット部に沿って配設し、車両の側突時等に上記衝撃吸収部材を圧縮変形させることにより、ドアポケット部の全体を衝撃吸収領域として利用でき、サイドドア等に作用する衝撃荷重を効率よく吸収して乗員を効果的に保護できるという利点がある。
請求項2に係る発明では、上記物品収容空間に対応する幅寸法を有する衝撃吸収部材の底壁部および縦壁部をドアポケット部に沿って配設することができるため、この衝撃吸収部材が設けられることに起因してドアポケット部の物品収容空間が狭められたり、この物品収納部に対する物品の出し入れ操作が損なわれたりする等の弊害を生じるのを防止して、上記ドアトリムにドアポケット部を設けることによる利便性を充分に維持しつつ、車両の側突時等に、上記第1の衝撃吸収部材を圧縮変形させることにより、ドアポケット部の全体を衝撃吸収領域として利用でき、サイドドア等に作用する衝撃荷重を効率よく吸収してシート装置に着座した乗員を効果的に保護できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、ドアポケット部の車室内側面を覆うポケットカバーを上記ドアトリムに設け、このポケットカバーの車幅方向外方側面に沿って鋼板材等からなる剛性部材を設置するとともに、この剛性部材に上記衝撃吸収部材を連結した構成としたため、側突時の衝撃荷重に応じてシート装置または乗員の下肢等が上記ポケットカバーに当接した場合に、このポケットカバーの任意の個所に入力された全ての衝撃荷重を、上記剛性部材から第1の衝撃吸収部材へと確実に伝達して、これを吸収することができる。したがって、上記衝撃荷重に応じてポケットカバーが局部的に破断される等により衝撃荷重の吸収機能が損なわれるという事態を生じることがなく、上記衝撃吸収部材を設けることによる衝撃吸収効果を確実に発揮させてシート装置に着座した乗員を効果的に保護することができる。
請求項4に係る発明では、車室内に配設されたスライド支持機構によりシート装置が車両の前後方向にスライド可能に支持された車両において、上記ドアポケット部の後方側に、第2の衝撃吸収部材を配設することにより、上記シート装置車体の後方側に位置した状態で車両の側突事故が発生した場合、あるいは上記シート装置が車体の前方側に位置した状態で車両の側突事故が発生した場合のいずれにおいても、上記ドアポケット部に配設された衝撃吸収部材またはその後方に配設された第2の衝撃吸収部材の何れか少なくとも一方を、シート装置に着座した乗員の腰部または下腿部に対向させることができるため、車両の側突時に、上記乗員の腰部または下腿部に作用する衝撃荷重を効果的に低減できるという利点がある。
請求項5に係る発明では、水平面に対して一定角度で傾斜し、かつ車幅方向に延びる複数のリブを上記衝撃吸収部材に設けた構造とすることにより、この衝撃吸収部材を効果的に軽量化しつつ、その剛性を充分に確保することができるため、車両の側突時等に大きな衝撃荷重が上記衝撃吸収部材に入力された場合でも、この衝撃吸収部材が横倒れすること等を防止しつつ、上記衝撃荷重を効果的に吸収できるという利点がある。
本発明に係る車両のドアポケット構造の実施形態を示す側面図である。 図1のII−II線断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 上記ドアポケット構造の要部構成を示す分解斜視図である。 第1の衝撃吸収部材の具体的構成を示す斜視図である。 乗員用シートを車両の後方側に移動させた状態を示す説明図である。 乗員用シートを車両の前方側に移動させた状態を示す説明図である。 本発明の別の実施形態を示す図4相当図である。 本発明のさらに別の実施形態を示す図4相当図である。 本発明のさらに別の実施形態を示す図3相当図である。
図1〜図4は、本発明の実施形態に係る車両のドアポケット構造を示している。この車両の車室内には、乗員が着座するシート装置1が設置され、このシート装置1は、フロアパネル2上に設置されたガイドレール3を有するスライド支持機構4により車両の前後方向にスライド可能に支持されている。また、車室の側壁部には、上記シート装置1に着座した乗員が乗降するための開口部が形成されるとともに、この乗員用開口部を開閉可能に覆うサイドドア5が設置されている。
上記車両のサイドドア5は、シート装置1の車幅方向外方側に配設されたアウタパネル6およびインナパネル7を有するドア本体8と、上記インナパネル7の車室内側面を覆うように設置されたドアトリム9とを有し、このドアトリム9には、物品収納用のドアポケット部10が設けられている。上記アウタパネル6は、例えばプレス成形等により成形された一枚の金属板によって構成されている。一方、上記インナパネル7は、アウタパネル6の周縁部に溶接等により接合される枠状のインナパネル本体7aと、このインナパネル本体7aに形成された開口部を覆うように設置されるモジュールプレート7bとを有し、上記インナパネル本体7aとモジュールプレート7bとがボルト等の締結部材を介して互いに締結固定されるようになっている。
上記ドアトリム9の上下方向中央部には、乗員のアームレストとなる膨出部12が設けられ、その下方には、上記ドアポケット部10に対して物品を出し入れするための開口部13が形成されるとともに、上記ドアポケット部10の車室内側面を覆うポケットカバー14が車室内側に膨出するように形成されている。また、上記ドアトリム9の後方部には、上記アームレスト用の膨出部12と、その下方に位置するポケットカバー14とを連結する連結部11が車室内側に向けて突設されている。
上記ドアポケット部10は、ドアトリム9の開口部13に連設されて下方に延びる車外側壁15と、上記ポケットカバー14の裏面(車幅方向外方側面)に沿って設置された車室内側壁16と、ドアトリム9の底部上面に沿って設置された底壁17とにより、断面形状が正面視でU字状に形成された部材からなっている。そして、上記ドアポケット部10が、ドア本体8のインナパネル7とドアトリム9のポケットカバー14との間に配設されることにより、上記開口部13の下方部に雑誌や地図等が収容される物品収容空間が設けられている。
また、上記ドアポケット部10には、適度の弾力性と剛性とを有する合成樹脂材等からなる第1の衝撃吸収部材18が上記物品収容空間に沿って配設されている。上記ドアトリム9のポケットカバー14とドアポケット部10との間には、鋼板材等からなる剛性部材19が車体の前後方向に延びるように設置されている。さらに、上記ドアポケット部10の後方側には、発泡合成樹脂材等の弾力性を有する素材からなる第2の衝撃吸収部材20が、上記ドア本体8のインナパネル7とドアトリム9の連結部11との間に配設されている。
上記第1の衝撃吸収部材18は、ドアポケット部10の底壁17とドアトリム9の底部上面との間に配設される底壁部21と、その後端部から上記ドアポケット部10の物品収納空間に沿って上方に延びる縦壁部22を有している。この底壁部21と縦壁部22とは側面から見てL字状に接続され、かつ上記ドアポケット部10の物品収容空間に対応する幅寸法を有している。そして、図5に示すように、上記底壁部21および縦壁部22は、水平面に対して一定角度で傾斜しつつ車幅方向に延びる複数のリブ23が設けられたハニカム構造により構成され、後述するように側突事故等が発生した時に、車幅方向に作用する衝撃荷重に応じて上記第1の衝撃吸収部材18の底壁部21および縦壁部22が圧縮されて変形することにより、上記衝撃荷重を吸収するように構成されている。
上記剛性部材19は、図4に示すように、ドアポケット部10の車外側面、つまり車幅方向外方側面に沿って直線状に延びるように設置され、その下辺部および後端部が、上記第1の衝撃吸収部材18の底壁部21および縦壁部22の車室内側面に対向するように配設されている。そして、上記第1の衝撃吸収部材18の底壁部21および縦壁部22に、上記剛性部材19の下辺部および後端部が接着剤等を介して固着されることにより、上記第1の衝撃吸収部材18と剛性部材19とが互いに連結されるようになっている。
また、上記剛性部材19の前端部には、車両の前方側に所定角度で傾斜しつつ車幅方向に延びる傾斜部24が設けられている。この傾斜部24は、上記鋼板材等からなる剛性部材19に比べて剛性の低いアルミニウム板または銅板材等により別体に形成され、あるいは上記剛性部材19に比べて板厚の薄い鋼板材により別体に形成され、この剛性部材19の前端部にボルト止めされる等により連結されるとともに上記傾斜部24の他端部がインナパネル7にボルト止め等の手段で固定されている。このようにして剛性が剛性部材(直線部)19よりも低く設定された上記傾斜部24を介して剛性部材19の前端部がドア本体のインナパネル7に連結されることにより、側突時等に車幅方向の衝撃荷重が車室内側から上記剛性部材19に作用した場合に、上記傾斜部24が積極的に変形して上記衝撃荷重が吸収されるように構成されている。
上記構成において車体の側方部に他車が衝突する側突事故等が発生し、上記サイドドア5を車室内側に移動させ、あるいは乗員が着座したシート装置1を車室の外方側へ移動させる方向に衝撃荷重が作用すると、このシート装置1または乗員の下肢等が上記サイドドア5に接近する方向に相対移動して上記ポケットカバー14に当接する。このようにしてポケットカバー14およびこれに設置された剛性部材19を車幅方向外方側に押圧する方向に衝撃荷重が作用すると、この衝撃荷重が、上記剛性部材19を介して第1の衝撃吸収部材18および傾斜部24にそれぞれ伝達される。
上記第1の衝撃吸収部材18および傾斜部24は、その車幅方向両端部がドア本体8のインナパネル7と上記剛性部材19とにより挟持された状態で上記衝撃荷重を受けるので、この衝撃荷重の作用開始時点から空走することなく圧縮されて撓むように変形する。したがって、上記サイドドア5に設けられたドアポケット部10の全体を衝撃荷重の吸収領域として効果的に利用することにより、上記衝撃荷重を確実に吸収することができるため、上記シート装置1に着座した乗員に過大な負荷が作用するのを効果的に抑制できるという利点がある。
このように乗員が着座するシート装置1の車幅方向外方側に配設されたアウタパネル6およびインナパネル7を有するドア本体8と、上記インナパネル7の車室内側面を覆うように設置されたドアトリム9とを備えるとともに、このドアトリム9に物品収納用のドアポケット部10が設けられた車両のドアポケット構造において、上記ドアポケット部10に、その物品収容空間に対応する幅寸法を有するとともに、車幅方向に作用する衝撃荷重を吸収する機能を備えた第1の衝撃吸収部材18を上記物品収容空間に沿って配設したため、上記ドアポケット部10の物品収納機能を充分に確保しつつ、車両の側突時等に乗員を効果的に保護することができる。
すなわち、上記実施形態では、第1の衝撃吸収部材18を構成する底壁部21および縦壁部22をドアポケット部10の底面および物品収容空間の後面に沿って設置したため、上記第1の衝撃吸収部材18が設けられることに起因してドアポケット部10の物品収容空間が狭められたり、この物品収納部に対する物品の出し入れ操作が損なわれたりする等の弊害を生じることなく、上記物品収容空間に対応する幅寸法を有する第1の衝撃吸収部材18をドアポケット部10に沿って配設することができる。したがって、上記ドアトリム9にドアポケット部10を設けることによる利便性を充分に維持しつつ、車両の側突時等に、上記第1の衝撃吸収部材18を空走させることなく圧縮変形させることにより、サイドドア5等に作用する衝撃荷重を効率よく吸収して上記シート装置1に着座した乗員を効果的に保護できるという利点がある。
特に、上記実施形態では、ドアポケット部10の車室内側面を覆うポケットカバー14を上記ドアトリム9に設け、このポケットカバー14の車幅方向外方側面に沿って鋼板材等からなる剛性部材19を設置するとともに、この剛性部材19に上記第1の衝撃吸収部材18を連結した構成としたため、側突時の衝撃荷重に応じてシート装置1または乗員の下肢等が上記ポケットカバー14に当接した場合に、このポケットカバー14の任意の個所に入力された全ての衝撃荷重を、上記剛性部材19から第1の衝撃吸収部材18へと確実に伝達して、これを吸収することができる。
したがって、上記衝撃荷重に応じてポケットカバー14が局部的に破断される等により衝撃荷重の吸収機能が損なわれるという事態を生じることがなく、上記第1の衝撃吸収部材18を設けることによる衝撃吸収効果を確実に発揮させてシート装置1に着座した乗員を効果的に保護することができる。しかも、上記ポケットカバー14に沿って鋼板材等からなる剛性部材19を設置して固定するとともに、この剛性部材19に上記第1の衝撃吸収部材18を連結することにより、剛性部材19を安定して保持するように構成したため、車両の走行時に上記剛性部材19が振動してがたつくのを効果的に防止できるという利点がある。
また、上記実施形態では、車室内に配設されたスライド支持機構4によりシート装置1が車両の前後方向にスライド可能に支持された車両において、上記ドアポケット部10の後方側に、発泡合成樹脂材等の弾力性を有する素材からなる第2の衝撃吸収部材20を配設したため、図6に示すように、上記シート装置1が車体の後方側に位置した状態で車両の側突事故が発生した場合、あるいは図7に示すように、上記シート装置1が車体の前方側に位置した状態で車両の側突事故が発生した場合のいずれにおいても、上記ドアポケット部10に配設された第1の衝撃吸収部材18またはその後方に配設された第2の衝撃吸収部材20の何れか少なくとも一方を、シート装置1に着座した乗員の腰部または下腿部に対向させることができる。したがって、車両の側突時に、上記乗員の腰部または下腿部に作用する衝撃荷重を効果的に低減して、シート装置1に着座した乗員を確実に保護できるという利点がある。なお、上記第2の衝撃吸収部材20を、ドアポケット部10の前方側に配設し、あるいはドアポケット部10の前後両側に配設した構造としてもよい。
さらに、図5に示すように、水平面に対して一定角度で傾斜し、かつ車幅方向に延びる複数のリブ23を第1の衝撃吸収部材18に設けた構造とした場合には、この第1の衝撃吸収部材18を効果的に軽量化しつつ、その剛性を充分に確保することができる。したがって、車両の側突時等に大きな衝撃荷重が上記第1の衝撃吸収部材18に入力された場合においても、この第1の衝撃吸収部材18が横倒れする等の事態を生じるのを防止しつつ、上記第1の衝撃吸収部材18を変形させて上記衝撃荷重を効果的に吸収できるという利点がある。
なお、上記第1の衝撃吸収部材18を底壁部21および縦壁部22により側面視でL字状に形成してなる実施形態に代え、図8に示すように、底壁部21の前方側にも縦壁部25を設け、この縦壁部25をドアポケット部10の物品収容空間の後面に沿って設置し、かつ上記剛性部材19の前端部に位置する傾斜部24を省略するとともに、上記底壁部21および縦壁部22,25の車室内側面に、上記剛性部材19を連結した構造としてもよい。
また、上記第1の衝撃吸収部材18の縦壁部22を省略するとともに、図9に示すように、上記剛性部材19の前後両側に傾斜部24,26を設けた構造としてもよい。さらに、図10に示すように、上記第2の衝撃吸収部材20を覆うように剛性部材19の後端部を延長した構造としてもよい。上記のようにドアポット部10の前後両側それぞれに板状の傾斜部24,26を設けた場合には、上記実施形態のように第1の衝撃吸収部18の縦壁部22等を設けることなく衝撃荷重を確実に吸収できるため、この縦壁部22を設けた場合によりも収納空間の広いドアポケット部10を形成できるという利点がある。
1 シート装置
4 スライド支持機構
5 サイドドア
6 アウタパネル
7 インナパネル
8 サイドドア本体
9 ドアトリム
10 ドアポケット部
14 ポケットカバー
18 衝撃吸収部材
19 剛性部材
20 第2の衝撃吸収部材
21 底壁部
22 縦壁部
23 リブ

Claims (5)

  1. 乗員が着座するシート装置の車幅方向外方側に配設されたアウタパネルおよびインナパネルを有するドア本体と、上記インナパネルの車室内側面を覆うように設置されたドアトリムとを備えるとともに、このドアトリムに物品収納用のドアポケット部が設けられた車両のドアポケット構造であって、上記ドアポケット部には、その物品収容空間に対応する幅寸法を有し、かつ車幅方向に作用する衝撃荷重を吸収する機能を備えた衝撃吸収部材が上記物品収容空間に沿って配設されたことを特徴とする車両のドアポケット構造。
  2. 上記衝撃吸収部材が、ドアポケット部の底面に沿って設置された底壁部と、上記物品収容空間の前面または後面の少なくとも一方に沿って上方に延びる縦壁部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両のドアポケット構造。
  3. 上記ドアトリムは、ドアポケット部の車室内側面を覆うポケットカバーを有し、このポケットカバーの車幅方向外方側面に沿って剛性部材が設置されるとともに、この剛性部材に上記衝撃吸収部材が連結されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両のドアポケット構造。
  4. 上記シート装置が、車室内に配設されたスライド支持機構により車両の前後方向にスライド可能に支持され、かつ上記ドアポケット部の前方側または後方側の何れか少なくとも一方に第2の衝撃吸収部材が配設されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のドアポケット構造。
  5. 上記衝撃吸収部材には、水平面に対して一定角度で傾斜し、かつ車幅方向に延びる複数のリブが設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のドアポケット構造。
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