JP6350585B2 - 緊急通報装置の配設構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車室を備える車両に搭載される緊急通報装置の配設構造に関するものである。
近年、エアバックECUからエアバッグ展開信号を入力すると、動作電力の供給元を車両バッテリから補助バッテリに切換え、緊急通報信号をサービスセンターに送信する車載緊急通報装置が知られている(例えば、特許文献1)。なお、エアバックECUは、例えば、特許文献2に示すように、フロアトンネルに設けられている。
特開2008−213714号公報 特開2009−234379号公報
緊急通報装置は車両の衝突時に作動するものなので、衝突時の荷重により緊急通報装置が故障すると、緊急通報信号をサービスセンターに送信することができなくなるという問題が発生する。よって、車両の衝突時の荷重から緊急通報装置を保護する必要がある。
しかし、特許文献1は、車両バッテリからの電力供給が絶たれた場合において、緊急通報動作を適切に行うことを課題とする発明であり、車両の衝突時の衝撃から緊急通報装置を保護することは全く考慮されていない。
また、特許文献2は、1つの加速度センサによって、衝突が車両の左側で発生したのか右側で発生したのかを判別する発明であり、衝突時の荷重から緊急通報装置を保護することは全く考慮されていない。
本発明は、車両の衝突時の荷重から緊急通報装置を保護する緊急通報装置の配設構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る緊急通報装置の配設構造は、車室を備える車両に搭載される緊急通報装置の配設構造であって、
前記車室において、車幅方向の中央に設けられ、前後方向に延びるフロアトンネルと、
前記フロアトンネルの側方に設けられたシートと、
前記シートの側方且つ前記フロアトンネルの上方において、前記車幅方向にスライド可能に設けられ、前記緊急通報装置を保持するスライド機構とを備え、
前記スライド機構は、
前記シートの側方と対向するように立設され、前記車両の衝突時に前記緊急通報装置側に移動する前記シートから前記緊急通報装置を保護するための平板状の保護部材と、
前記フロアトンネルの上方に前記車幅方向にスライド可能に取り付けられた支持ブラケットと、
前記支持ブラケットの上面に取り付けられ、前記緊急通報装置を保持する保持ブラケットとを備え、
前記保護部材は、前記保持ブラケットに設けられてもよい。
本態様によれば、シートの側方且つフロアトンネルの上方において、車幅方向にスライド可能に緊急通報装置を保持するスライド機構が設けられている。そのため、車両の衝突時にシートが緊急通報装置側に移動して、シートの荷重がスライド機構に加わったとしても、スライド機構がシートから離れるように車幅方向にスライドし、緊急通報装置を保護できる。
また、本態様によれば、シートの側方と対向するように立設された平板状の保護部材がスライド機構に設けられているので、車両の衝突時にシートが緊急通報装置側に移動した場合、保護部材が楯として作用し、緊急通報装置を保護できる。
また、本態様によれば、車両の衝突時にシートが緊急通報装置側に移動した場合、保護部材を楯にして、保持ブラケットはシートの荷重を吸収する。同時に、支持ブラケットがシートから離れるように車幅方向にスライドすることで、シートの荷重を吸収することができる。その結果、保持ブラケットと支持ブラケットとは協働して、緊急通報装置をシートの荷重から保護できる。
上記態様において、前記支持ブラケットは、前記保持ブラケットが載置される上面部と、前記上面部から前記車室の側面と対向するように下方に延び、先端が前記車両本体に取り付けられた1以上の脚部とを備えてもよい。
本態様によれば、支持ブラケットは、緊急通報装置が載置される上面部と、上面部から車室の側面と対向するように延びる1以上の脚部とを備えている。そのため、車両の衝突時にシートが緊急通報装置側に移動し、シートの荷重が支持ブラケットに加わったとしても、支持ブラケットは、脚部と上面部との境目の屈曲部を支点に屈曲し、緊急通報装置をシートから離れるように車幅方向にスライドさせる。これにより、屈曲部でシートの荷重が吸収され、緊急通報装置を保護できる。
上記態様において、前記支持ブラケットは、前記保持ブラケットよりも剛性が低くてもよい。
本態様によれば、支持ブラケットは保持ブラケットよりも剛性が低いので、車両の衝突時にシートの荷重が加わった場合、容易にスライド可能となり、その荷重を吸収できる。一方、保持ブラケットは、支持ブラケットよりも剛性が高いので、シートの荷重が加わった場合、保護部材が倒れてしまうことを防止できる。
本発明によれば、車両の衝突時にシートが緊急通報装置側に移動して、シートの荷重がスライド機構に加わった場合、スライド機構がシートから離れるように車幅方向にスライドし、緊急通報装置を保護できる。
本発明の実施の形態に係る緊急通報装置の配設構造が適用された車室の構成を示す図である。 図1において、緊急通報装置を後方から見た図である。 保持ブラケットを右方から見た図である。 緊急通報装置が取り除かれた状態の保持ブラケットを示す図である。 保持ブラケットが取り除かれた状態の支持ブラケットを示す図である。 本発明の比較例に係る保持ブラケットを示す図である。 緊急通報装置が取り付けられた保持ブラケットを示す図である。 図7において、保護部材が取り除かれた状態の保持ブラケットを示す図である。 保持ブラケットを下方から見た図である。 シートフレームが保護部材に衝突する前の車室を示す図である。 シートフレームが保護部材に衝突したときの車室を示す図である。 本発明の変形例に係る支持ブラケットの一例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る緊急通報装置10の配設構造が適用された車室1の構成を示す図である。なお、図1に示すように、車室1の前側を前方、車室1の後側を後方、車室1の上側を上方、車室1の下側を下方と記述する。また、後方から見て車幅方向の左側を左方、後方から見て車幅方向の右側を右方と記述する。
図1を参照し、車室1の車幅方向の中央には前後方向に延びるフロアトンネル40が設けられている。フロアトンネル40は、車室1のフロアから立設した左方の側面41(図略)と、車室1のフロアから立設した右方の側面41と、左方及び右方の側面41を上方から閉塞する上面42とを備える。
フロアトンネル40の上面42には、保持ブラケット20が設けられており、緊急通報装置10は保持ブラケット20に載置されている。図2は、図1において、緊急通報装置10を後方から見た図である。図2を参照し、保持ブラケット20は、後述する支持ブラケット30(図5参照)を介してフロアトンネル40の上方に取り付けられており、ほぼ四角形状の載置部23と、載置部23の右方の一辺から上方に立設された側壁22と、載置部23の左方の一辺から上方に立設された一対の保持板231,232とを備える。なお、保持板231は、保持板232の前方に位置している。
載置部23は、縦辺が前後方向と平行且つ横辺が左右方向と平行である。緊急通報装置10は、縦辺が前後方向と平行且つ横辺が左右方向と平行となるように載置部23に載置されている。
保持板231,232は、車幅方向の外側(左方)に、保護部材21が取り付けられている。保護部材21は、車両の側突時に緊急通報装置10側に移動するシートから緊急通報装置10を保護するための平板状の部材であり、保持板231,232とボルトにより締結されている。これにより、保護部材21は、保持ブラケット20の左方側にシート200と対向するように、取り付けられる。
保護部材21は、主面が車室1の左方の側面と対向し、実質的に四角形の形状を持つ。保護部材21の高さ(上下方向の長さ)は、載置部23からの緊急通報装置10の高さ(上下方向の長さ)よりも多少高い。また、保護部材21の前後方向の長さは、緊急通報装置10の前後方向の長さよりも多少長い。そして、保護部材21は、緊急通報装置10の左方の側面を覆うように、保持ブラケット20の左方の一辺に取り付けられている。
図3は、保持ブラケット20を右方から見た図である。側壁22は、主面が緊急通報装置10の右方の側面の一部を覆うように、載置部23の右方の一辺から立設されている。図3の例では、側壁22の高さは緊急通報装置10の載置部23からの高さよりも多少低く設定されているが、これは一例であり、多少高くされていてもよい。
図4は、緊急通報装置10が取り除かれた状態の保持ブラケット20を示す図である。図4を参照し、保持板231の内側には、一対のリブ233が設けられている。リブ233は、保持板231の内側から載置部23に向けて延びるように形成されている。これにより、側突時に緊急通報装置10側に移動したシート200が保護部材21に衝突したときの荷重によって、保護部材21が内側に倒れることの防止が図られている。図4の例では、リブ233の個数は2つであるが、3つ以上であっても良いし、1つであっても良い。
図3を参照し、保持ブラケット20の下部には、支持ブラケット30が設けられている。支持ブラケット30は、上面部35がフロアトンネル40の上面42と一定の間隔を設けられるように、フロアトンネル40の上面42に取り付けられている。そして、フロアトンネル40の上面42と支持ブラケット30の上面部35との間の空間に検出ユニット9が設けられている。検出ユニット9、重力センサを備え、車両の衝突を検出する。そして、検出ユニット9は、車両の衝突を検出すると、ワイヤーハーネスW1を介して緊急通報装置10に衝突検出信号を出力すると共に、エアバック装置(図略)にエアバックを展開させる展開信号を出力する。
緊急通報装置10は、衝突検出信号を受信すると、車両の現在位置や事故の種類等の事故に関する所定の情報をサービスセンターへ送信する。その後、緊急通報装置10は、サービスセンターによって返信された当該事故に対する対処方法を受信すると、当該受信した対処方法を示す音声信号をワイヤーハーネス(図略)を介してスピーカー(図略)へ出力する。これにより、スピーカーは、入力された音声信号が示す音声を出力する。このようにして、緊急通報装置10は、サービスセンターによって返信された当該事故に対する対処方法を乗員に案内する。
図5は、保持ブラケット20が取り除かれた状態の支持ブラケット30を示す図である。支持ブラケット30は、保持ブラケット20が載置される上面部35と、上面部35から車室1の側面と対向するように下方に延び、先端がフロアトンネル40等の車両本体に取り付けられた脚部31,32を備える。
上面部35は、上方から見て前後方向に長い形状を持ち、車幅方向から見て、フロアトンネル40の上面42と平行である。そして、上面部35には、保持ブラケット20の載置部23が載置され、例えばボルトで締結される。これにより、支持ブラケット30の上方に保持ブラケット20が固着される。
脚部31は、上面部35の右後方に設けられた屈曲部L1を介して上面部35から下方に延びる立設部311と、立設部311の下端から上面42に沿って延びる取付部312とを備える。
屈曲部L1は、前方に向けて右方に開くように直線状に屈曲されている。ここで、屈曲部L1と前後方向とのなす角度は例えば45度以下の角度である。そのため、立設部311は、車室1の側面と対向するように下方に延びることになる。取付部312は、上方からボルトにより上面42に取り付けられている。
脚部32は、上面部35の左後方に設けられた屈曲部L2を介して上面部35から下方に延びる立設部321と、立設部321の下端から上面42に沿って延びる取付部322とを備える。
屈曲部L2は、前方に向けて左方に開くように直線状に屈曲されている。ここで、屈曲部L2と前後方向との成す角度は例えば45度以下の角度である。そのため、立設部321は、車室1の側面と対向するように下方に延びることになる。取付部322は、上方からボルトにより上面42に取り付けられている。
また、支持ブラケット30は、上面部35の左方の一辺の前方寄りの箇所から下方に延びる脚部33と、上面部35の右前方から下方に延びる脚部34とを備えている。脚部33は、上面部35との境目の屈曲部L3から下方に延びる立設部(図略)と、立設部の下端から上面42に沿って延びる取付部(図略)とを備えている。屈曲部L3は、前後方向と平行に直線状に屈曲されている。そのため、脚部33の立設部(図略)は車室1の側面と対向するように下方に延びることになる。
脚部34は、上面部35の右前方に設けられた屈曲部L4から下方に延びる立設部(図略)と、立設部の下端から上面42に沿って延びる取付部(図略)とを備えている。屈曲部L4は車幅方向とほぼ平行に直線状に屈曲されている。そのため、脚部34の立設部(図略)は、車室1の前面と対向する。
このように、支持ブラケット30は、脚部31〜34によって、上面部35が上面42と平行になるようにフロアトンネル40の上面42に取り付けられている。なお、保持ブラケット20と支持ブラケット30とは、シート200の側方且つフロアトンネル40の上方において、車幅方向にスライド可能に設けられ、緊急通報装置10を保持するスライド機構を構成する。
なお、屈曲部L1、L2を車幅方向に対して45度以下の角度で傾斜させているのは、斜突時や前突時の荷重に対して支持ブラケット30をある程度吸収させるためである。
図6は、本発明の比較例に係る支持ブラケット30Jを示す図である。支持ブラケット30Jも、支持ブラケット30と同様、脚部31〜34に対応する脚部31J〜34Jによって、フロアトンネル40の上面42に立設されている。しかし、脚部31Jは、屈曲部L1が左右方向と平行である。また、脚部32Jと上面部35Jとの境目の屈曲部L2と前後方向との成す角度は、支持ブラケット30において屈曲部L2と前後方向とのなす角度に比べて大きい。
したがって、比較例の支持ブラケット30Jは支持ブラケット30に比べ、車幅方向からの荷重に対して車幅方向にスライドしにくくなっている。
一方、図5を参照し、本実施の形態の支持ブラケット30は、屈曲部L1が前後方向に対して45度以下の角度で交差するように脚部31が取り付けられ、屈曲部L2が前後方向に対して45度以下の角度で交差するように脚部32が取り付けられ、屈曲部L3が前後方向とほぼ平行になるように脚部33が取り付けられている。そのため、支持ブラケット30は、車幅方向からの荷重に対して車幅方向にスライドし易くなっている。これにより、側突時にシート200が緊急通報装置10側に移動し、車幅方向の荷重が支持ブラケット30に加わったとしても、支持ブラケット30は、屈曲部L1〜L3を支点に車幅方向に屈曲し、この荷重を屈曲部L1〜L3で吸収することができる。また、支持ブラケット30は、車幅方向の荷重が加わると、シート200から離れるように緊急通報装置10を移動させることができるので、緊急通報装置10とシート200との衝突を抑制できる。
図7は、緊急通報装置10が取り付けられた保持ブラケット20を示す図である。図8は、図7において、保護部材21が取り除かれた状態の保持ブラケット20を示す図である。
図7に示すように、緊急通報装置10は、平板な直方体形状を持ち、緊急通報装置10の側方(右方)には、前後方向に延びる短冊状の押圧板25がボルトにより締結されている。押圧板25の右前方には、載置部23から緊急通報装置10の右方の側面に沿って立設され、先端が押圧板25側に曲がった引掛部を備え、緊急通報装置10を保持するホルダー26が設けられている。なお、緊急通報装置10は、例えば、ボルトで締結されることで保持ブラケット20に取り付けられても良い。
緊急通報装置10の左方の側面には、ワイヤーハーネスW1の先端に取り付けられたコネクタが接続されるコネクタ接続端子S1の他、種々のワイヤーハーネスのコネクタが接続されるコネクタ接続端子S2,S3が設けられている。
図7を参照し、保護部材21と緊急通報装置10の左方の側面とは幅H1離されている。これにより、保護部材21と緊急通報装置10の左方の側面との間にワイヤーハーネスを通すための空きスペースが確保されている。更に、幅H1を設けることで、保護部材21に加わった荷重が直接的に緊急通報装置10に加わりにくくされている。
また、側壁22と緊急通報装置10の右方の側面とは幅H2離されている。これにより、側壁22に加わった荷重が直接的に緊急通報装置10に加わりにくくされている。幅H2は幅H1よりも多少短くされているが、これは一例である。
図9は、保持ブラケット20を下方から見た図である。載置部23の左方の一辺の前方から保持板231が上方に延びるように立設され、且つ、載置部23の左方の一辺の後方から保持板232が上方に延びるように立設していることが分かる。また、保持板231には補強部材231aが取り付けられていることが分かる。保持板231は、載置部23から左方に延びる平坦部231bと平坦部231bの先端から上方に立設する立設部231cとを備える。補強部材231aは、立設部231c及び平坦部231bの境目よりもやや立設部231c側の位置から、載置部23の左右方向の中央の位置まで、少なくとも平坦部231bの全域を覆うように保持ブラケット20の裏面に取り付けられている。これにより、保持板231は、立設部231cと平坦部231bとの境界の屈曲部で屈曲しにくくされている。
図10は、シートフレーム100が保護部材21に衝突する前の車室1を示す図である。図10に示すように、フロアトンネル40の上面42には、支持ブラケット30が取り付けられており、その上には保持ブラケット20が取り付けられており、その上に緊急通報装置10が取り付けられていることが分かる。また、図10において、緊急通報装置10の左方にはシート200の着座部の前方側を形成するシートフレーム100が透過状態で示されている。シートフレーム100は、上方から見て、側面111,112から前方の中央に向けて緩やかに突出する湾曲形状を持つ。シートフレーム100の内部には車幅方向にフレームバー130が設けられている。フレームバー130の右方の端部はシートフレーム100の右方の側面111に取り付けられ、フレームバー130の左方の端部はシートフレーム100の左方の側面112に取り付けられている。このように、シートフレーム100の内部にフレームバー130を設けることにより、シートフレーム100の強度が確保されている。シートフレーム100の側面111には、着座部のフロアトンネル40側のシート側面120が取り付けられている。シート側面120は緊急通報装置10と対向する。なお、図10では、説明の便宜上、シート200の他のパーツは図示を省略している。
図11は、シートフレーム100が保護部材21に衝突したときの車室1を示す図である。車両が左方から側突された場合、シートフレーム100には車幅方向の右方に向かう荷重が加わる。これにより、シートフレーム100及びシート側面120は車幅方向の外側から内側に向かう方向D1に移動する。これにより、シート側面120がフロアトンネル40に衝突してフロアトンネル40が右方に変形している。
一方、保持ブラケット20は上述した脚部31〜33によってフロアトンネル40に取り付けられているので、シートフレーム100から方向D1に向かう荷重が加わると、脚部31〜33が屈曲して、緊急通報装置10を方向D1に向けてスライドさせる。これにより、保持ブラケット20は、フロアトンネル40が変形するほどの強い荷重が加わっているにも拘わらず、シートフレーム100が緊急通報装置10と衝突することを防止できる。
更に、緊急通報装置10の左方には保護部材21が設けられているので、保護部材21がシートフレーム100と衝突して変形することで、シートフレーム100からの荷重を吸収する。つまり、保護部材21は、楯として作用し、シートフレーム100の方向D1への移動を食い止めると同時にシートフレーム100の荷重を吸収する。その結果、保護部材21は、フロアトンネル40が変形するほどの強い荷重が加わっているにも拘わらず、緊急通報装置10を保護できる。
このように、本実施の形態では、保護部材21が取り付けられた保持ブラケット20と、保持ブラケット20の下方に取り付けられた支持ブラケット30とが協働して、側突時の荷重から緊急通報装置10を保護できる。
また、図4に示すように、保持ブラケット20は、保護部材21を保持する保持板231の内側にリブ233が設けられており、且つ、図9に示すように、保持板231の裏面には補強部材231aが取り付けられている。そのため、保持ブラケット20は、側突時にシート200から強い荷重が保護部材21に加わったとしても、保護部材21が緊急通報装置10側に倒れることを防止し、緊急通報装置10を保護できる。
また、保持ブラケット20の右方には側壁22が設けられているので、保持ブラケット20は、左方からの荷重に対しても緊急通報装置10を保護できる。そのため、車両が右方から側突されたとしても、保持ブラケット20は側壁22を楯にして緊急通報装置10を保護できる。ここで、側壁22は緊急通報装置10から幅H2離されているので、左方からの荷重が直接的に緊急通報装置10に加わることも防止されている。更に、支持ブラケット30は、右方からの荷重に対してもスライド可能なので、車両の右方から側突された場合において、緊急通報装置10を保護できる。
(変形例1)
上記実施の形態では、スライド機構は、支持ブラケット30及び保持ブラケット20の2つのパーツで構成されているが、支持ブラケット30だけで構成されてもよい。この場合、支持ブラケット30の上面部35に直接、緊急通報装置10を載置し、支持ブラケット30の右方及び左方の少なくとも一方に保護部材21を取り付けてもよい。
(変形例2)
上記実施の形態では、図5に示すように、支持ブラケット30は、脚部31〜33により、車幅方向にスライド可能に構成されていたが、これは一例である。図12は、本発明の変形例に係る支持ブラケット30の一例を示す図である。
図12に示す支持ブラケット30は、図6に示す従来の支持ブラケット30Jを踏襲したものであり、違いは、脚部31〜34に設けられた長孔AN1にボルトBN1が通されてフロアトンネル40の上面42に取り付けられている点にある。
詳細には、支持ブラケット30は、4本の脚部31〜34を備えている。脚部31,32の形状は、図6の脚部31J,32Jとほぼ同じであり、脚部33,34の形状は、図5の脚部33,34とほぼ同じである。
脚部31は、上面部35の右後方の屈曲部L1から車室1の後方の側面と対向するように延びる立設部311と、立設部311の先端からフロアトンネル40の上面42に沿って延びる取付部312とを備えている。脚部32,33,34も脚部31と同様、取付部322,323(図略),324(図略)を備えている。
取付部312,322,323(図略),324(図略)には、それぞれ、車幅方向を長手方向とする長孔AN1が設けられている。各長孔AN1の長手方向の中央にはボルトBN1が挿入されており、このボルトBN1により、支持ブラケット30はフロアトンネル40に取り付けられている。
このように、支持ブラケット30は、長孔AN1を備えているので、車幅方向の荷重が加わった場合、車幅方向にスライドすることができる。詳細には、ボルトBN1は、長孔AN1の長手方向の中央に設けられているので、支持ブラケット30は、左方からの荷重が加わった場合、右方にスライドし、右方からの荷重が加わった場合、左方にスライドすることができる。これにより、支持ブラケット30は、側突時に車幅方向に移動するシートから離れるように緊急通報装置10をスライドでき、緊急通報装置10を保護できる。
(変形例3)
保持ブラケット20は支持ブラケット30よりも剛性の高い材料で構成してもよい。これにより、支持ブラケット30は車幅方向からの荷重によって車幅方向にスライドし易くなると同時に、保持ブラケット20は、車幅方向からの荷重によって保護部材21が緊急通報装置10側に倒れにくくすることができる。なお、変形例3では、保持ブラケット20の強度が確保できるので、図4に示すリブ233及び図9に示す補強部材231aの少なくとも一方が保持ブラケット20から取り除かれてもよい。
(変形例4)
上記実施の形態では、保護部材21は、保持ブラケット20の左方に設けられているが、左右両方に設けられてもよい。これにより、保持ブラケット20は、右方からの荷重に対しても右方に設けられた保護部材21を楯にして、緊急通報装置10を保護できる。更に、保護部材21は、保持ブラケット20の左方に代えて右方に設けられてもよい。この場合、車両が右方から側突された場合の荷重から緊急通報装置10を保護できる。
(変形例5)
図5の例では、脚部34は、車室1の前面と対向するように設けられているが、車室1の側面と対向するように設けられてもよい。これにより、支持ブラケット30は、車幅方向の荷重に対してよりスライドし易くなる。但し、あまりにスライドし易くすると、支持ブラケット30の車幅方向の荷重に対する強度が弱くなるので、図5の例では、車幅方向の荷重に対してもある程度の強度を保つために、脚部34は車室1の前面と対向するように設けられている。
20 保持ブラケット
21 保護部材
22 側壁
23 載置部
30 支持ブラケット
31,32,33,34 脚部
35 上面部
40 フロアトンネル
100 シートフレーム
200 シート

Claims (3)

  1. 車室を備える車両に搭載される緊急通報装置の配設構造であって、
    前記車室において、車幅方向の中央に設けられ、前後方向に延びるフロアトンネルと、
    前記フロアトンネルの側方に設けられたシートと、
    前記シートの側方且つ前記フロアトンネルの上方において、前記車幅方向にスライド可能に設けられ、前記緊急通報装置を保持するスライド機構とを備え、
    前記スライド機構は、
    前記シートの側方と対向するように立設され、前記車両の衝突時に前記緊急通報装置側に移動する前記シートから前記緊急通報装置を保護するための平板状の保護部材と、
    前記フロアトンネルの上方に前記車幅方向にスライド可能に取り付けられた支持ブラケットと、
    前記支持ブラケットの上面に取り付けられ、前記緊急通報装置を保持する保持ブラケットとを備え、
    前記保護部材は、前記保持ブラケットに設けられる緊急通報装置の配設構造。
  2. 前記支持ブラケットは、前記保持ブラケットが載置される上面と、前記上面から前記車室の側面と対向するように下方に延び、先端が前記車両本体に取り付けられた1以上の脚部とを備える請求項記載の緊急通報装置の配設構造。
  3. 前記支持ブラケットは、前記保持ブラケットよりも剛性が低い請求項記載の緊急通報装置の配設構造。
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