JP2008230410A - 車体側部構造 - Google Patents

車体側部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008230410A
JP2008230410A JP2007073050A JP2007073050A JP2008230410A JP 2008230410 A JP2008230410 A JP 2008230410A JP 2007073050 A JP2007073050 A JP 2007073050A JP 2007073050 A JP2007073050 A JP 2007073050A JP 2008230410 A JP2008230410 A JP 2008230410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar
vehicle
vehicle body
seat belt
body side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007073050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4917932B2 (ja
Inventor
Kosaku Tomosawa
幸作 友澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007073050A priority Critical patent/JP4917932B2/ja
Priority to US12/043,454 priority patent/US7581782B2/en
Publication of JP2008230410A publication Critical patent/JP2008230410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4917932B2 publication Critical patent/JP4917932B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units
    • B62D25/2009Floors or bottom sub-units in connection with other superstructure subunits
    • B62D25/2036Floors or bottom sub-units in connection with other superstructure subunits the subunits being side panels, sills or pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • B62D21/157Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body for side impacts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R2022/3402Retractor casings; Mounting thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/02Side panels
    • B62D25/025Side sills thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】車両が側面衝突および横転したときの衝撃力に対する曲げ剛性を向上させた車体側部構造を提供すること。
【解決手段】車体側部1aは、ピラーインナパネル21と、アウタパネル22とを接合して閉断面を形成したピラー2の車室側面に開口部2aを設けて、この開口部2aからピラー2内に挿入して設置されるシートベルトリトラクタ32を備えている。シートベルトリトラクタ32は、フランジ部4aと裏底面4bとを有する箱状部材4に収納されて開口部2a内に配置されている。フランジ部4a、および、裏底面4bの少なくとも一方が、構造用発泡材5によってピラー2の内面2bに結合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両が障害物に側面衝突したときや、車両が横転したときに受ける衝撃エネルギーに対する剛性を得るための車体側部構造に関する。
従来、車両が障害物に側面衝突したときや、車両が横転したときに受ける衝撃エネルギーを吸収するものとしては、特許文献1に開示された車体側部構造が知られている。
図5は、従来の車体側部構造を示す要部概略断面図である。
特許文献1に開示された車体側部構造は、図5に示すように、ピラー100のアウタパネル200の内側に設けられた補強部材300とインナパネル400との間に発泡樹脂製の第1衝撃吸収部材500を設けると共に、フロアパネル上に発泡樹脂製の第2衝撃吸収部材600を載置して構成されている。そして、ピラー100の下部には、シートベルトを巻き取るためのシートベルトリトラクタ700が内設されている。そのシートベルトリトラクタ700は、第1衝撃吸収部材500と第2衝撃吸収部材600との間に介在されて、車両が障害物に側面衝突したときの衝撃エネルギーを吸収するように組み付けられている。
このように設けられた車体側部構造は、第1衝撃吸収部材500と第2衝撃吸収部材600と補強部材300とによって、シートベルトリトラクタ700が設置されている部位に、車外側部から車室内方向(矢印a方向)にかかる衝撃エネルギーを効果的に吸収できるようにしている。
実開平5−56758号公報(図3および図4)
しかしながら、前記特許文献1に記載されたような車体側部構造では、図5に示すように、車両が側面衝突および横転したときに、シートベルトリトラクタ700が設置されている箇所の上部のピラー100に、車外側部から矢印b方向に衝撃力が加えられると、ピラー100がその衝撃力を吸収できないという問題点があった。
その結果、ピラー100は、車室内方向(矢印c方向)に曲げモーメントを受けてピラー100の一部が座屈変形するおそれがあった。
そこで、本発明は、前記問題点を解消すべく発明されたものであり、車両が側面衝突および横転したときの衝撃力に対する曲げ剛性を向上させた車体側部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車体側部構造は、ピラーインナパネルと、アウタパネルとを接合して閉断面を形成したピラーの車室側面に開口部を設けて、この開口部から前記ピラー内に挿入して設置されるシートベルトリトラクタを備えた車体側部構造であって、前記シートベルトリトラクタは、フランジ部と裏底面とを有する箱状部材に収納されて前記開口部内に配置され、前記フランジ部、および、前記裏底面の少なくとも一方が、構造用発泡材によって前記ピラーの内面に結合されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、車体側部構造は、シートベルトリトラクタを箱状部材に収納させて開口部内に配置しているので、車両の側面衝突時および横転時に、その箱状部材によって、シートリトラクタにかかる衝撃を緩衝して保護することができる。さらに、箱状部材は、前記フランジ部、および、前記裏底面の少なくとも一方が、構造用発泡材によって前記ピラーの内面に結合されたことによって、構造用発泡材により車両が側面衝突および横転したときの衝撃を緩衝することができる。このため、インナパネルは、開口部が形成されたことによって局部的に強度不足になることを補うことができる。その結果、ピラー等の車体側部の剛性を向上させて、車体側部に設けられたシートベルトリトラクタを保護することができる。
請求項2に記載の車体側部構造は、請求項1に記載の車体側部構造であって、前記裏底面は、前記アウタパネル、または、前記アウタパネルの車室内側に配置された補強部材に前記構造用発泡材によって結合されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、箱状部材の裏底面は、アウタパネル、または、アウタパネルの車室内側に配置された補強部材に構造用発泡材によって結合されたことにより、車両の側面衝突時および横転時に、補強部材またはアウタパネルから箱状部材に加わる衝撃を緩衝することができる。その結果、さらに、ピラー等の車体側部の剛性を向上させて、車体側部に設けられたシートベルトリトラクタを車両の側面衝突時および横転時の衝撃から保護することができる。
請求項3に記載の車体側部構造は、請求項1または請求項2に記載の車体側部構造であって、前記箱状部材の前記フランジ部の下辺は、車体の前後方向に向けて延設されたサイドシルの上部に前記構造用発泡材で結合され、前記サイドシルの側部は、車両の車幅方向に向けて配置された横部材で保持されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、箱状部材のフランジ部の下辺は、横部材によって保持されて剛性を備えたサイドシルの上部に構造用発泡材で結合されている。このため、車両の側面衝突時や横転時に、ピラーやサイドシル等の車体側面に対して車外から車室内方向にかかる荷重を横部材で支えることができる。その結果、箱状部材は、緩衝材としての機能がある構造用発泡材を介在して剛性があるサイドシルに取り付けることができるため、車両の側面衝突時および横転時の衝撃に対する剛性と緩衝性とが備えられる。
本発明に係る車体側部構造によれば、車両の側面衝突時および横転時の衝撃力に対する曲げ剛性を向上させることができると共に、車体側部に設置されたシートベルトリトラクタに衝突時に加わる衝撃エネルギーを吸収して、シートベルトリトラクタを衝撃から保護することができる。
図1〜図4を参照して、本発明の実施形態に係る車体側部構造を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車体側部構造を示す要部概略斜視図である。
なお、本発明の実施形態では、「前」は車両の前進側、「後」は車両の後退側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側、「左右」は車幅方向側とする。
≪車両の構成≫
まず、本発明の実施形態に係る車体側部構造を説明する前に、本発明が採用される車両Cについて説明する。
図1に示すように、車両Cは、例えば、ピラー2を有する自動車であり、特に、車両Cの種類や形状等は限定されない。すなわち、車両Cは、車体1にピラー2が備えられていれば、乗用車やトラックや作業車等であってもよく、以下、ピラー2としてのセンタピラーを有する乗用車の右側の車体側部1aを例に挙げて説明する。
車両Cには、運転者や乗員を座席に拘束して保護するためのシートベルト装置3のシートベルト31を巻き取るシートベルトリトラクタ(以下、単に「リトラクタ」という)32がピラー2の下部に設置されている。
≪車体の構成≫
図1に示すように、車体1は、車両Cの全体を形成するためのものであって、例えば、後記するクロスメンバ13等の種々の金属製車体フレームと、フロアパネル15等の金属製車体パネル等を備えている。その車体1の車体側部1aは、運転席のドア開口部1bが形成されて、ドア開口部1bをドア(図示せず)によって開閉できるようになっている。
なお、車体1は、車体側部1aが略左右対称に形成されているので、助手席側(左側)については説明を省略する。
<車体側部の構成>
図1に示すように、前記車体側部1aは、車体1の右側部位または左側部位を形成するためのものである。車体側部1aには、例えば、ドア開口部1bの前側に設けられたフロントピラー(図示せず)と、ドア開口部1bの後側に設けられたピラー(センタピラー)2と、ドア開口部1bの上側に設けられたサイドフレーム11と、ドア開口部1bの下側に配置されて車両Cの前後方向に沿って延設された左右一対のサイドシル12と、サイドシル12の側部に車幅方向に向けて配置されたクロスメンバ(横部材)13、および、補強ブラケット(横部材)14と、クロスメンバ13および補強ブラケット14の下面に敷設されたフロアパネル15と、が備えられている。
<サイドフレームの構成>
サイドフレーム11は、ピラー2の上端部に直交して設置されて、ルーフを保持する部材であり、車両Cの前後方向に沿って設けられた左右一対の部材から形成されている。このサイドフレーム11は、ドア開口部1bの上側の縁を形成している。サイドフレーム11は、例えば、正面視して断面が略コ字状の2枚の金属板で閉断面を形成するように接合されている。
<サイドシルの構成>
図1に示すように、サイドシル12は、ピラー2の下端部に直交して設置されて、クロスメンバ13、補強ブラケット14およびフロアパネル15等を支持する部材であり、車両Cの前後方向に沿って設けられた左右一対の部材から形成されている。言い換えると、サイドシル12の側部は、車両Cの車幅方向に向けて配置されたクロスメンバ(横部材)13および補強ブラケット(横部材)14で保持されている。このサイドシル12は、正面視して断面が略コ字状の2枚の金属板で閉断面を形成するように接合されている。
<クロスメンバの構成>
クロスメンバ13は、左右のサイドシル12に架設された横部材であり、下側が開口し、側面視して断面略ハット形状の剛性を有する鋼板等の金属製厚板材からなる。このクロスメンバ13は、例えば、前後下端部および左右端部に、接合用および補強用の鍔部13aが形成されている。クロスメンバ13は、左右両端部に形成された鍔部13aがサイドシル12の内側側面にスポット溶接等によって接合され、下面の鍔部13aがフロアパネル15に同様に接合されて、車幅方向に延設されている。
<補強ブラケットの構成>
補強ブラケット14は、左右のサイドシル12間、または、サイドシル12と不図示のセンタシル間に架設される補強部材(横部材)であり、側面視して断面ロ字形状(閉断面を形成する形状)の鋼板等の金属板からなる。補強ブラケット14は、左右両端部がサイドシル12の内側側面にスポット溶接等によって接合され、下面がフロアパネル15に接合されて、車幅方向に延設されている。
<フロアパネルの構成>
図1に示すように、フロアパネル15は、車室内の床面を形成する鋼板等の比較的薄い金属板からなり、左右のサイドシル12の間に敷設されている。フロアパネル15の上面には、クロスメンバ13と、補強ブラケット14とが溶接されている。フロアパネル15の下面には、フロアフレーム(図示せず)が設置されている。
<ピラーの構成>
ピラー2は、前記車体側部1aの一部を構成する柱形状の部材であり、サイドフレーム11とサイドシル12の間に上下方向に延在して架設されている。このピラー2は、例えば、図2に示すように、ピラーインナパネル21と、アウタパネル22と、補強部材としてのスチフナ23とを接合して閉断面を形成した管状のものからなる。このピラー2の車室側面には、ピラー2内にリトラクタ32を収納するための開口部2aが形成されている。
ピラー2の車室内側の上半部は、内装材であるピラーガーニッシュ(図示せず)によって覆われている。ピラー2の車室内側の下半部に設けられた開口部2aおよびシートベルト31は、サイドライニング(図示せず)によって覆われている。
<ピラーインナパネルの構成>
図2に示すように、ピラーインナパネル21は、ピラー2の車室内の面を形成する部材であり、例えば、鋼板等の金属製平板部材をプレス加工して形成される。
<アウタパネルの構成>
アウタパネル22は、ピラー2の車外側の面を形成する部材であり、例えば、鋼板等の金属製平板部材をプレス加工して形成される。
<スチフナ(補強部材)の構成>
図2に示すように、スチフナ23は、ピラーインナパネル21とアウタパネル22とを接合して柱状に形成されたピラー2の内部に接合してピラー2の強度および曲げ剛性を向上させるための部材である。このスチフナ23は、例えば、鋼板等の金属製平板部材をプレス加工して形成される。
なお、スチフナ23は、特許請求の範囲に記載の「補強部材」に相当する。
≪シートベルト装置の構成≫
図1に示すように、シートベルト装置3は、例えば、座席(図示せず)に着座した乗員の上半身をシートベルト(ウェビングともいう)31によって拘束するものである。このシートベルト装置3は、前記シートベルト31と、シートベルト31の一端側を巻き上げるためのリトラクタ32と、シートベルト31の他端を車体1に固定するアンカ33と、ピラー2の上部に設けられ前記シートベルト31が挿通されるスルーアンカ34と、このスルーアンカ34とアンカ33との間に配置されてシートベルト31が挿通されるタング35と、このタング35が着脱され座席等に固定されるバックル(図示せず)とを備えて構成されている。
≪リトラクタ(シートベルトリトラクタ)の構成≫
前記リトラクタ32は、例えば、シートベルト31のたるみを減少させるためのプリテンショナ32aや、ロードリミッタ装置(図示せず)を備えたシートベルト巻取り装置である。このリトラクタ32は、開口部2aからピラー2内に挿入して設置される。
図2は、本発明の実施形態に係る車体側部構造を示す図であり、ピラーの下部の中央部縦断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る車体側部構造を示す要部概略拡大分解斜視図である。
図2に示すように、リトラクタ32は、フランジ部4aを有する箱状部材4(図3参照)に収納された状態で、ピラー2の開口部2a内に配置されて、ピラー2の車室内側に設置されるサイドライニング(図示せず)に覆われている。リトラクタ32は、上部に取付ブラケット32bが取り付けられて、この取付ブラケット32bをピラーインナパネル21の開口部2aの上側に締結部材6によって固定される。
≪箱状部材の構成≫
箱状部材4は、リトラクタ32の車外側を覆って収納する保護部材であり、開口周縁部にフランジ部4aを有する。この箱状部材4は、強化プラスチック等の合成樹脂あるいは鉄等の金属によって形成されている。箱状部材4は、フランジ部4aとピラーインナパネル21の開口部2aの縁2c、または、この箱状部材4の裏底面4bとピラー2の内面2bを形成するスチフナ23の少なくもどちらか一方を、構造用発泡材5によって結合している。箱状部材4のフランジ部4aの下辺4dは、車体1の前後方向に向けて延在するサイドシル12の上部に構造用発泡材5で結合されている。箱状部材4は、車両Cを組み立てる際に、車体1を塗装する前に、ピラー2内にセットし、塗装乾燥炉で発泡させてピラー2内に接着される。
このように箱状部材4は、緩衝材としての機能と接着剤としての機能とを備えた構造用発泡材5によって、開口部2aをピラー2の内側から閉塞するように接着されると共に、ピラー2の車外側の内面2bに接着されて架設した状態に設けられて、ピラー2の補強部材としての機能も備えている。
なお、箱状部材4は、フランジ部4aと開口部2aの縁2c、または、この箱状部材4の裏底面4bとピラー2の内面2bを形成するスチフナ23の少なくもどちらか一方を、構造用発泡材5によって結合していれば、他方が結合されてなくても構わない。また、スチフナ23がない場合には、箱状部材4の裏底面4bは、ピラー2の内面2bに結合される。
≪構造用発泡材の構成≫
構造用発泡材5は、構造部材間を接着するのに使用される構造接着剤であって、衝撃エネルギーを吸収する機能(緩衝性)を有している。構造用発泡材5は、例えば、エポキシ系発泡充填材やウレタン系発泡充填材であり、商品名を挙げると、セメダインHENKEL社製のTEROCORE(テロコア)や、L&Lプロダツク社製のL−5218等である。
≪車体側部構造の作用≫
次に、図2と図4とを主に参照して本発明の実施形態に係る車体側部構造の作用を説明する。
図2に示すように、ピラーインナパネル21と、アウタパネル22とを接合して閉断面を形成したピラー2の車室側面には、リトラクタ32を設置するための開口部2aが形成されている。そのピラー2内には、スチフナ23が設けられて柱材としての強度および剛性が向上されている。
開口部2a内の縁2cは、箱状部材4のフランジ部4aが構造用発泡材5によって接着されて、ピラー2の内面2bから開口部2aを閉塞した状態になっている。さらに、その箱状部材4の裏底面4bは、構造用発泡材5によってスチフナ23に接着されて固定されている。このため、ピラー2において、開口部2aの縁2cの周縁全体は、箱状部材4によってスチフナ23に架設されている。その結果、ピラーインナパネル21とスチフナ23との間は、箱状部材4によって常に一定間隔になるように保持されて、強度が向上されている。このため、ピラー2は、開口部2aが形成されたことによって局部的に強度不足になることを補うことができる。
図4は、本発明の実施形態に係る車体側部構造を示す図であり、ピラーの開口部の車外側から車室内側に向けて衝撃力が加わったときの状態を示す要部概略拡大断面図である。
その結果、図4に示すように、車両Cが側面衝突または横転した場合に、車外側から車室内側に向けてピラー2に矢印A方向の衝撃力がかかったとしても、ピラーインナパネル21の開口部2aの縁2cとスチフナ23との間が箱状部材4で一定間隔に保持されて、リトラクタ32に衝撃力が負荷されることを抑制できる。
このとき、箱状部材4は、構造用発泡材5によって車外側と車内側とが固定されているので、衝撃力を受けても移動しないため、収納したリトラクタ32にかかる衝撃を緩衝して保護することができる。
また、箱状部材4のフランジ部4aの下辺4cは、クロスメンバ13および補強ブラケット14(図1参照)によって保持されて剛性を備えたサイドシル12の上部に構造用発泡材5で結合されている。このため、車両Cの側面衝突時や横転時に、ピラー2やサイドシル12に対して車外から車室内方向にかかる荷重を支えることができる。
すなわち、ピラー2は、箱状部材4が緩衝機能を有する構造用発泡材5を介在して剛性を備えたサイドシル12に取り付けられたことによって、側面衝突に対する剛性と緩衝性とが向上される。
その結果、車両Cの側面衝突時および横転時に、リトラクタ32に衝撃力が負荷されて壊れることを抑制することが可能となる。
本発明に係る車体側部構造によれば、車両の側面衝突時および横転時の衝撃力に対する曲げ剛性を向上させることができると共に、車体側部に設置されたシートベルトリトラクタに衝突時に加わる衝撃エネルギーを吸収して、シートベルトリトラクタを衝撃から保護することができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、構造用発泡材5は、例えば、金属との接着性が良好なポリウレタンやシリコーン等のゴムのように弾性を有する接着剤でも構わない。
本発明の実施形態に係る車体側部構造を示す要部概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体側部構造を示す図であり、ピラーの下部の中央部縦断面図である。 本発明の実施形態に係る車体側部構造を示す要部概略拡大分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体側部構造を示す図であり、ピラーの開口部の車外側から車室内側に向けて衝撃力が加わったときの状態を示す要部概略拡大断面図である。 従来の車体側部構造を示す要部概略断面図である。
符号の説明
1 車体
1a 車体側部
2 ピラー
2a 開口部
2b 内面
2c 縁
4 箱状部材
4a フランジ部
4b 裏底面
4c 下辺
5 構造用発泡材
12 サイドシル
13 クロスメンバ(横部材)
14 補強ブラケット(横部材)
21 ピラーインナパネル
22 アウタパネル
23 スチフナ(補強部材)
32 リトラクタ(シートベルトリトラクタ)
C 車両

Claims (3)

  1. ピラーインナパネルと、アウタパネルとを接合して閉断面を形成したピラーの車室側面に開口部を設けて、この開口部から前記ピラー内に挿入して設置されるシートベルトリトラクタを備えた車体側部構造であって、
    前記シートベルトリトラクタは、フランジ部と裏底面とを有する箱状部材に収納されて前記開口部内に配置され、
    前記フランジ部、および、前記裏底面の少なくとも一方が、構造用発泡材によって前記ピラーの内面に結合されていることを特徴とする車体側部構造。
  2. 前記裏底面は、前記アウタパネル、または、前記アウタパネルの車室内側に配置された補強部材に前記構造用発泡材によって結合されていることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  3. 前記箱状部材の前記フランジ部の下辺は、車体の前後方向に向けて延設されたサイドシルの上部に前記構造用発泡材で結合され、
    前記サイドシルの側部は、車両の車幅方向に向けて配置された横部材で保持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体側部構造。
JP2007073050A 2007-03-20 2007-03-20 車体側部構造 Expired - Fee Related JP4917932B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007073050A JP4917932B2 (ja) 2007-03-20 2007-03-20 車体側部構造
US12/043,454 US7581782B2 (en) 2007-03-20 2008-03-06 Vehicle body side structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007073050A JP4917932B2 (ja) 2007-03-20 2007-03-20 車体側部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008230410A true JP2008230410A (ja) 2008-10-02
JP4917932B2 JP4917932B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=39773945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007073050A Expired - Fee Related JP4917932B2 (ja) 2007-03-20 2007-03-20 車体側部構造

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7581782B2 (ja)
JP (1) JP4917932B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132065A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Nissan Motor Co Ltd 車体骨格材構造
JP2011000994A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Honda Motor Co Ltd 車両用エアバッグ装置の取付構造
JP2015047874A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 三菱自動車工業株式会社 車体のセンターピラーの構造

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101868399B (zh) * 2007-12-19 2012-07-04 本田技研工业株式会社 车身侧部构造
JP5131065B2 (ja) * 2008-07-14 2013-01-30 トヨタ自動車株式会社 車両のピラー構造及びその製造方法。
ES2389160T3 (es) * 2008-11-03 2012-10-23 Peugeot Citroën Automobiles SA Dispositivo de fijación de un cinturón de seguridad y suelo de vehículo automóvil equipado con un dispositivo de este tipo
FR2937930B1 (fr) * 2008-11-03 2010-11-05 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de fixation d'une ceinture de securite et plancher de vehicule automobile equipe d'un tel dispositif.
FR2948908B1 (fr) * 2009-08-06 2011-10-21 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif pour fixer un enrouleur de ceinture de securite dans un pied milieu d'un vehicule automobile
US8439428B2 (en) * 2010-05-20 2013-05-14 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle side body structure
US8262153B2 (en) 2010-12-21 2012-09-11 Ford Global Technologies, Llc Vehicle pillar with opening having angled flange
FR2976879B1 (fr) * 2011-06-21 2013-07-05 Renault Sa Agencement de fixation d'enrouleur de ceinture de securite pour siege de vehicule automobile
FR2980439B1 (fr) * 2011-09-22 2013-09-27 Peugeot Citroen Automobiles Sa Systeme de fixation d'un enrouleur de ceinture de securite sur la caisse d'un vehicule automobile.
KR101338074B1 (ko) * 2011-12-12 2013-12-06 기아자동차주식회사 차량용 시트벨트 리트렉터의 조립장치
DE102013203337A1 (de) * 2012-03-30 2013-10-02 Fuji Jukogyo K.K. Fahrzeug
US9199670B2 (en) * 2012-04-10 2015-12-01 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Vehicle body
JP6172848B2 (ja) 2012-09-26 2017-08-02 株式会社Subaru 車両
JP6148915B2 (ja) 2012-09-26 2017-06-14 株式会社Subaru 車両
JP2015123811A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 トヨタ自動車株式会社 車両骨格構造
US9764769B2 (en) * 2015-02-09 2017-09-19 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle frame structural member assembly and method
DE102015110371A1 (de) 2015-06-26 2016-12-29 HYMER GmbH & Co. KG Funktionsdurchbruch für Freizeitfahrzeug oder Reisemobil
ITUB20152104A1 (it) * 2015-07-13 2017-01-13 Fca Italy Spa "Struttura di pianale per un'autovettura"
RU171016U1 (ru) * 2016-11-08 2017-05-17 Публичное акционерное общество "АВТОВАЗ" Боковая часть кузова автомобиля
RU180455U1 (ru) * 2018-01-10 2018-06-14 Публичное акционерное общество "АВТОВАЗ" Конструкция кузова автомобиля в зоне соединения каркаса боковины и внутренней панели боковины
DE102018205826A1 (de) * 2018-04-17 2019-10-17 Röchling Automotive SE & Co. KG Kfz-Karosserie mit Rohkarosse und Fahrzeugboden sowie einem Sicherungsstrukturbauteil
CN112203900B (zh) * 2018-06-05 2024-05-14 丰田自动车欧洲公司 包括座椅安全带组件的车辆内部组件及组装车辆内部组件的方法
JP6856680B2 (ja) * 2019-02-20 2021-04-07 本田技研工業株式会社 車体側部構造及び仕切部材
CN111055926B (zh) * 2019-12-10 2022-03-18 东风柳州汽车有限公司 汽车后减震器传力组件

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04154486A (ja) * 1990-10-17 1992-05-27 Toyota Motor Corp センタピラー下部リトラクタ組付構造
JPH07165013A (ja) * 1993-10-06 1995-06-27 Toyota Motor Corp シートベルトリトラクタ取付構造
JPH08175424A (ja) * 1994-12-21 1996-07-09 Nissan Motor Co Ltd リヤピラーのシートベルトリトラクタ取付部構造
JP2001048053A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Mazda Motor Corp 車体のフレーム構造
JP2001105947A (ja) * 1999-10-14 2001-04-17 Nissan Motor Co Ltd 車体構造
JP2005306235A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Toyota Motor Corp 車体骨格部材
JP2006341687A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Nissan Motor Co Ltd 車体骨格部材の衝突エネルギー吸収構造および衝突エネルギー吸収方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0556758A (ja) 1991-08-30 1993-03-09 Norihiro Kamata コンニヤクの成型製造法
KR20010049950A (ko) * 1999-08-05 2001-06-15 제임스 이. 미러 차체의 프레임구조
JP2008068649A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Tokai Rika Co Ltd ウエビング保持装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04154486A (ja) * 1990-10-17 1992-05-27 Toyota Motor Corp センタピラー下部リトラクタ組付構造
JPH07165013A (ja) * 1993-10-06 1995-06-27 Toyota Motor Corp シートベルトリトラクタ取付構造
JPH08175424A (ja) * 1994-12-21 1996-07-09 Nissan Motor Co Ltd リヤピラーのシートベルトリトラクタ取付部構造
JP2001048053A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Mazda Motor Corp 車体のフレーム構造
JP2001105947A (ja) * 1999-10-14 2001-04-17 Nissan Motor Co Ltd 車体構造
JP2005306235A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Toyota Motor Corp 車体骨格部材
JP2006341687A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Nissan Motor Co Ltd 車体骨格部材の衝突エネルギー吸収構造および衝突エネルギー吸収方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132065A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Nissan Motor Co Ltd 車体骨格材構造
JP2011000994A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Honda Motor Co Ltd 車両用エアバッグ装置の取付構造
JP2015047874A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 三菱自動車工業株式会社 車体のセンターピラーの構造

Also Published As

Publication number Publication date
US20080231078A1 (en) 2008-09-25
JP4917932B2 (ja) 2012-04-18
US7581782B2 (en) 2009-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4917932B2 (ja) 車体側部構造
JP6394718B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP6460135B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP6919518B2 (ja) 車両用ピラー構造
JPH0872740A (ja) 車両のセンタピラー部全周閉断面構造
KR20170117366A (ko) 사이드 임팩트에 대하여 강화된 차량 도어
JP2013169806A (ja) 車体下部構造
JP2008238885A (ja) 自動車の後部車体構造
US8210582B2 (en) Arrangement for reinforcing a motor vehicle bumper
JP2006199173A (ja) 車体構造
JP5396945B2 (ja) 車両の車体下部構造
US8262153B2 (en) Vehicle pillar with opening having angled flange
KR20060109978A (ko) 안전 공간을 가진 상용 차량을 위한 운전실 지지 구조물
JP2007161075A (ja) 車体後部構造
JP2011218979A (ja) 車体のルーフサイド構造
JP4828573B2 (ja) 車体上部構造
JP2007161074A (ja) 車体後部構造
JP4314991B2 (ja) 車体後部構造
US20230202582A1 (en) Vehicle body side structure
JP4271055B2 (ja) 車両用シートベルト装置支持構造
JP6597670B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP5830452B2 (ja) 自動車の車体後部構造
JP5012381B2 (ja) 車体後部構造
JP4287689B2 (ja) 車両用ドア
JP4507871B2 (ja) オープンカーの後部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120127

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees