JP6660587B2 - 車両の下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに着座した乗員をシートに拘束可能な乗員拘束装置を装備する車両の下部構造に関する。
特許文献1には、座席の前方を載置するシート台を、キャブフレームの水平部分と傾斜部分とを跨ぐように配置し、キャブフレームの内部に、水平部分と傾斜部分との境界部分を跨いで補強部材を配置し、補強部材の端部を、キャブフレームの水平部分と傾斜部分とに固定したキャブ構造が記載されている。
特願2011―16474号公報
特許文献1の構造及び乗員拘束装置を備えた車両において、座席(シート)に着座した乗員が乗員拘束装置によって座席に拘束された状態で車両が前面衝突すると、乗員の前方への慣性力が座席に入力し、シート台からキャブフレームに対して下方への荷重(押圧荷重)が作用する。係る押圧荷重の入力に対し、補強部材は、シート台の前下方でキャブフレームを補強するため、キャブフレームの曲折抑制に寄与する。
しかし、補強部材によるキャブフレーム(フロアフレーム)の補強には限界があり、シートに拘束された乗員の前方への慣性力が増大した場合、フロアフレームが曲折するおそれがある。
そこで、本発明は、シートに拘束された乗員の前方への慣性力が増大した場合であっても、フロアフレームの曲折を確実に抑制することが可能な車両の下部構造の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の第1の態様は、シートが車室の床面によって下方から支持され、シートに着座した乗員をシートに拘束可能な乗員拘束装置を装備する車両の下部構造であって、車体フレームと、フロアと、左右1対の第1の弾性支持部材と、左右1対の第2の弾性支持部材と、ストッパ部材と、を備える。
フロアは、車体フレームの上方に配置されるフロアフレームと、フロアフレームに固定されて車室の床面を形成するフロアパネルとを有する。左右の第1の弾性支持部材は、シートの前方で車体フレームとフロアフレームとの間に介在し、フロアフレームを下方から弾性支持する。左右の第2の弾性支持部材は、シートの後方で車体フレームとフロアフレームとの間に介在し、フロアフレームを下方から弾性支持する。ストッパ部材は、第1の弾性支持部材の後方で且つシートの前方で車体フレームとフロアとの間に配置され、車体フレームに固定されて車体フレームに対するフロアの下降を規制する。ストッパ部材は、車体フレームに固定されて上方へ延びるストッパ本体と、ストッパ本体の上端に固定されてフロアフレームに下方から対向する平板状の対向板部とを有する。対向板部は、フロアフレームと上下に重なる領域と重ならない領域とを含む。
上記構成では、シートに着座した乗員が乗員拘束装置によってシートに拘束された状態で車両が前面衝突すると、乗員の前方への慣性力がシートに入力し、シートからフロアパネルを介してフロアフレームに下方への荷重(押圧荷重)が作用する。係る押圧荷重によりフロアが下降しようとすると、車体フレームに対するフロアの下降をストッパが規制し、フロアからストッパを介して車体フレームへ押圧荷重が作用する。このため、剛性の高い車体フレームによってフロアの下降を確実に防止することができ、シートに拘束された乗員の前方への慣性力が増大した場合であっても、フロアの曲折を確実に抑制することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様の車両の下部構造であって、車体フレームは、車幅方向両側で前後方向に延びる左右1対のサイドフレームを有する。フロアフレームは、車幅方向の両側で前後方向に延びる左右1対のフロアサイドメンバを有する。フロアパネルは、キャブの前記車室の床面を形成し、車体フレームの前端部には、第1の弾性支持部材として左右1対のフロントキャブマウントが固定される。キャブは、フロアフレームの前端部が左右のフロントキャブマウントにそれぞれ回転自在に弾性支持されてチルト位置と非チルト位置との間で傾動可能であり、チルト位置からチルト位置への傾動によってキャブの後端部が車体フレームに対して上昇する。非チルト位置において、フロアフレームの後端部は、第2の弾性支持部材としての左右1対のリヤキャブマウントを介して車体フレームに弾性支持され、キャブは、車体フレームに対して解除可能にロックされる。ストッパ部材は、左右のサイドフレームと左右のフロアサイドメンバとの間に配置され、ストッパ本体と対向板部とを有する左右1対のストッパであり、サイドフレーム及びフロアサイドメンバの少なくとも一方に固定される。ストッパ本体は、サイドフレームの上面に載置されて固定される側板部と、サイドフレームの側面に固定される延長壁部とを有する。
上記構成では、ストッパ部材は、左右のサイドフレームと左右のフロアサイドメンバとの間に配置される左右1対のストッパであり、サイドフレームに固定されるので、シートに拘束された乗員の前方への慣性力が増大した場合であっても、サイドフレームの下面とフロアサイドメンバの上面との間にストッパが挟まれて、車体フレームに対するフロアフレームの下降が規制される。このため、フロアサイドメンバの曲折を確実に抑制して、キャブの前倒れを防止することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様の車両の下部構造であって、左右のフロアサイドメンバの中間部には、後斜め上方へ傾斜するキックアップ部が形成されている。シートは、キックアップ部の後方に配置される。ストッパは、前記キックアップ部の前下端の前方近傍に配置される。
上記構成では、シートをキックアップ部の後方に配置し、ストッパをキックアップ部の前下端の前方近傍に配置するので、フロアサイドメンバのうち曲折し易いキックアップ部の前下端の近傍でフロアサイドメンバの下降が抑制されるので、フロアサイドメンバの曲折を的確に抑制することができる。
本発明によれば、シートに拘束された乗員の前方への慣性力が増大した場合であっても、フロアフレームの曲折を確実に抑制することができる。
本発明の実施形態に係る車両の下部構造を車幅方向から視た側面図である。 図1の車体の下部構造のシートに前方への荷重が入力した状態を車幅方向から視た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両の下部構造のフレーム構造を斜め上前方から視た斜視図である。 図3のフレーム構造を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお各図において、矢印FRは車両の前方を、矢印UPは車両の上方を、矢印INは車幅内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両の前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両の下部構造を適用する車両1は、キャブ3が概ねエンジン(図示省略)の上方に配置されるキャブオーバー型のトラックであって、車体フレーム2と、キャブ3と、左右1対のフロントキャブマウント(第1の弾性支持部材)4と、左右1対のリヤキャブマウント(第2の弾性支持部材)5と、左右1対のストッパ(ストッパ部材)6を備える。車両1は、キャブ3の前端下部で車幅方向に延びる回転軸(後述するチルト軸22)を中心として、キャブ3の後端側が上昇したチルト状態と、キャブの後端側が下降した非チルト状態とに設定可能である。
図3及び図4に示すように、車体フレーム2は、左右1対のサイドフレーム10と複数のクロスフレーム11とを有する。左右のサイドフレーム10は、車幅方向左右両側に前後方向に沿って配置される。複数のクロスフレーム11は、車幅方向に沿って配置されて左右両側のサイドフレーム10同士を連結し、そのうち最も前側に配置されるファーストクロスフレーム12を有する。車体フレーム2の前部の上方にはキャブ3が配置され、キャブ3の下方にはエンジン(図示省略)が搭載される。
ファーストクロスフレーム12の左右両端部には、左右のフロントキャブマウント4がそれぞれ固定されている。また、左右のサイドフレーム10の車両前後方向の中間部には、左右のリヤキャブマウント5がそれぞれ固定されている。
左右のフロントキャブマウント4は、ファーストクロスフレーム12の左右両端部にボルト(図示省略)によってそれぞれ固定されている左右1対のフロントキャブマウントブラケット21と、車幅方向に延びるチルト軸22と、チルト軸22の外周面に固定される左右1対のキャブ取付ブラケット23とを有する。
左右のフロントキャブマウントブラケット21は、上方内部に弾性部材からなる略円筒状のフロントマウントラバー(図示省略)を有する。略円筒状のフロントマウントラバーには、チルト軸22が回転自在に挿通され、左右のキャブ取付ブラケット23は、チルト軸22及びフロントマウントラバーを介して左右のフロントキャブマウントブラケット21に回転可能に軸支される。左右のキャブ取付ブラケット23は、車両の前端側から下方へ傾斜して延びる上板部24を有する。上板部24には、上下方向に貫通し、フロントキャブマウント4とキャブ3とを固定するキャブ固定ボルト35が挿通する前後のマウント側のキャブ固定ボルト挿通孔34が所定の間隔を隔てて前後2箇所に設けられている。前後のマウント側のキャブ固定ボルト挿通孔34は、キャブ固定ボルト35のボルト軸36が挿通可能で且つキャブ固定ボルト35のボルト頭(図示省略)及びキャブ固定ボルト35に螺合するナット(図示省略)が何れも挿通非可能な大きさの円形状である。また、上板部24の車幅方向の両端部には、両端部から下方に曲折して延びる一対の縦壁部25が形成されている。縦壁部25の略中央には、チルト軸22が挿通するチルト軸挿通孔26が形成されている。キャブ取付ブラケット23のチルト軸挿通孔26は、チルト軸22のフロントキャブマウントブラケット21の挿通位置より車幅方向内側でチルト軸22の外周面に相対回転不可能に固定される。したがってキャブ3の前端下部は、キャブ取付ブラケット23、チルト軸22、マウントラバー及びフロントキャブマウントブラケット21を介して、車体フレーム2の前端部に回転自在に弾性支持されている。
図1及び図2に示すように、キャブ3の車室のフロア60は、フロアフレーム13とフロアパネル14とから概略構成される。
図1〜図4に示すように、フロアフレーム13は、車幅方向左右両側で車体前後方向に沿って延びて配置される左右1対のフロアサイドメンバ15を有し、車体フレーム2の上方に配置される。左右のフロアサイドメンバ15は、傾斜部19とキックアップ部20とを有する。フロアサイドメンバ15の前端部16は、左右のサイドフレーム10の車幅方向内側に配置され、フロアサイドメンバ15の後端部18は、左右のサイドフレーム10の車幅方向外側に配置され、フロアサイドメンバ15の中間部17には、前端部16から後端部18に向かって車幅方向外側に傾斜して延びる傾斜部19が形成される。また、フロアサイドメンバ15の後端部18は前端部16よりも上方に配置され、中間部17には、後斜め上方へ傾斜するキックアップ部20が形成される。
左右のフロアサイドメンバ15の前端部16には、マウント側のキャブ固定ボルト挿通孔34に対応する前後のキャブ側のキャブ固定ボルト挿通孔33がそれぞれ形成される。キャブ固定ボルト35のボルト軸36を前後のマウント側のボルト挿通孔34に下方から挿入し、前後のマウント側及びキャブ側のキャブ固定ボルト挿通孔33,34に挿通してナットに螺合し締結する。前後のキャブ固定ボルト35の締結により、左右のフロアサイドメンバ15が左右のキャブ取付ブラケット23に固定される。
図1及び図2に示すように、キャブ3の車室内には、乗員8が前方を向いて着座するシート7が配置される。フロアパネル14は、フロアサイドメンバ15の上面に固定され、車両1の前端下部から後方へ延びて車室の床面を形成する。フロアパネル14には、左右1対のフロントレッグ43と、フロントレッグ43の後方に配置される左右1対のリヤレッグ44とが固定される。シート7の前部は、左右のフロントレッグ43によって下方から支持され、シート7の後部は、左右のリヤレッグ44によって下方から支持される。なお、左右のフロントレッグ43と左右のリヤレッグ44とは、左右対称に構成されているため、以下では、主に左側について説明し、右側についての説明は適宜省略する。
フロアパネル14は、フロアサイドメンバ15の形状に対応して、フロアパネル前方部30と、フロアパネル起立部31と、フロアパネル後方部32とを有する。フロアパネル前方部30は、キャブ3の前端から後方へ略水平に延びる。フロアパネル起立部31は、フロアパネル前方部30の後端縁から斜め後上方へ傾斜する。フロアパネル後方部32は、フロアパネル起立部31の上端縁から後方へ略水平に延びる。フロアパネル起立部31及びフロアパネル後方部32の下方には、エンジン等を収容するエンジンルーム(図示省略)を区画される。
フロントレッグ43は、フロアパネル14のフロアパネル後方部32の前端部に面接触した状態で固定され、フロアパネル14のフロアパネル後方部32から上方に突出して設けられている。リヤレッグ44は、フロントレッグ43の後方でフロアパネル14のフロアパネル後方部32に面接触した状態で固定され、フロアパネル14のフロアパネル後方部32から上方に突出して設けられている。
シート7は、着座者8の臀部を下方から支持するシートクッション41と、シートクッション41の後端側から上方に延びて着座者の背部を後方から支持するシートバック42とを有する。シートクッション41及びシートバック42の各パッド材(図示省略)は、骨格部材であるクッションフレーム(図示省略)及びバックフレーム(図示省略)によってそれぞれ支持される。
シートクッション41の前端部の下部には、フロントレッグ43の上面が面接触した状態で固定され、シートクッション41の前端部はフロントレッグ43に支持される。シートクッション41の後端部の下部には、リヤレッグ44の上面が面接触した状態で固定され、シートクッション41の後端部はリヤレッグ44に支持される。
シート7には、シートベルト装置(乗員拘束装置)40が設けられている。シートベルト装置40は、リトラクタ(巻き取り装置)45と、シートベルト46と、左右のアンカー部(図1及び図2に左側のみ図示)47Lと、連結金具(図示省略)とを有する。リトラクタ45は、例えばシートバック42の車幅方向外側の上端部に内蔵され、シートベルト46の一端部は、リトラクタ45に繰り出し可能に巻き付けられる。シートベルト46の中間部には、連結金具が移動可能に挿通され、車幅方向外側のアンカー部47Lには、シートベルトの他端部が固定される。車幅方向内側のアンカー部(図示省略)には、連結金具が着脱可能に係止されるバックル(図示省略)が設けられ、シートに着座した乗員(着座者)8は、連結金具をバックルに係止することにより、シート7に拘束された状態となる。
図1及び図2に示すように、左右のリヤキャブマウント5は、非チルト状態のキャブ3の後端部側を車体側に解除可能にロックするキャブロック装置27と、ゴム等の弾性材からなるリヤマウントラバー28と、サイドフレーム10の上面にボルト(図示省略)によって固定されているリヤマウントラバー支持ブラケット29とをそれぞれ備える。キャブロック装置27は、フロアパネル14の後端部下面に固定され、非チルト位置に下降したキャブ3の後端側の上方への傾動を規制する。キャブロック装置27の下方には、リヤマウントラバー28と、このリヤマウントラバー28の下方とサイドフレーム10とに固定されてリヤマウントラバー28を下方から支持するリヤマウントラバー支持ブラケット29とが設けられている。これにより、キャブ3は、左右のリヤキャブマウント5を介して車体フレーム2にチルト可能に弾性支持される。
図1〜図4に示すように、左右のストッパ6の各々は、対向板部50とストッパ本体51とを一体的に有する。対向板部50は、台形平板状であり、ストッパ本体51の上端縁に載置された状態でストッパ本体51に溶接等によって固定される。左右のストッパ6は、フロントキャブマウント4とリヤキャブマウント5との間で左右のサイドフレーム10にそれぞれ固定されてサイドフレーム10から上方へ突出する。なお、左右のストッパ6は、左右対称に設けられているため、以下では、主に左側について説明し、右側についての説明は適宜省略する。
ストッパ6の固定位置において、サイドフレーム10は、矩形閉断面状に形成され、上壁部61と下壁部62と内側壁部63と外側壁部64とを一体的に有する。ストッパ本体51は、側板部53と前板部54と後板部55とを一体的に有する。側板部53は、サイドフレーム10の上壁部61の上面(サイドフレーム10の上面)の車幅方向略中央で前後方向に沿って起立し、側板部53の下端縁は、上壁部61の上面に溶接等によって固定される。前板部54と後板部55とは、側板部53の前端縁と後端縁とから車幅方向内側にそれぞれ延びて相対向する。前板部54の車幅方向内側の下部と後板部55の車幅方向内側の下部とには、サイドフレーム10の内側壁部63の外面(サイドフレーム10の内側面)に沿って下方へ延びる延長壁部56,57がそれぞれ一体形成される。前板部54の下端縁及び後板部55の下端縁は、サイドフレーム10の上壁部61の上面に溶接等によって固定され、前後の延長壁部56,57の外端縁は、サイドフレーム10の内側壁部63の外面に溶接等によって固定される。
ストッパ本体51がサイドフレーム10に固定されたストッパ取付状態において、対向板部50は、フロアサイドメンバ15のキックアップ部20の前下端の前方近傍で且つサイドフレーム10とのフロアサイドメンバ15との交叉位置の近傍のフロアサイドメンバ15の下面に下方から対向する。フロアサイドメンバ15に下方への荷重が入力すると、ストッパ6は、サイドフレーム10の上面とフロアサイドメンバ15の下面との間に挟まれて、フロアサイドフレーム10の下降を規制する。対向板部50の上面には、通常走行時にフロアサイドメンバ15の下面と当接した際の接触音を緩和するための緩衝材52が固着される。
図2に示すように、シート7に着座した乗員8がシートベルト46(シートベルト装置40)によってシート7に拘束された状態で車両1が前面衝突すると、乗員8の前方への慣性力がシート7に入力し、シート7からフロアパネル14を介してフロアフレーム13に下方への荷重(押圧荷重)が作用する。また、係る押圧荷重に対し、上記キャブオーバータイプの車両1では、キャブ3がチルト可能であるため、係る押圧荷重によりフロアサイドメンバ15がフロントキャブマウント4を中心に回転してフロアサイドメンバ15が下降し易くなる。係る押圧荷重によりキャブ3が下降しようとすると、車体フレーム2に対するキャブ3の下降をストッパ6が規制し、キャブ3からストッパ6を介して車体フレーム2へ押圧荷重が作用する。このため、剛性の高い車体フレーム2によってキャブ3の下降を確実に防止することができ、シート7に拘束された乗員8の前方への慣性力が増大した場合であっても、フロアサイドメンバ15の曲折を確実に抑制することができる。
また、ストッパ6は、左右のサイドフレーム10と左右のフロアサイドメンバ15との間に配置される左右1対のストッパ6であり、フロントキャブマウント4とリヤキャブマウント5との間で左右のサイドフレーム10にそれぞれ固定されてサイドフレーム10から上方へ突出するので、シートに拘束された乗員の前方への慣性力が増大した場合であっても、サイドフレーム10の下面とフロアサイドメンバ15の上面との間にストッパ6が挟まれて、車体フレーム10に対するフロアフレーム13の下降が規制される。このため、フロアサイドメンバ15の曲折を確実に抑制して、キャブの前倒れを防止することができる。
また、シート7をキックアップ部20の後方に配置し、ストッパ6をサイドフレーム10のキックアップ部20の前下端の前方近傍で固定しているので、フロアサイドメンバ15のうち曲折し易いキックアップ部20の前下端の近傍で、ストッパ6がサイドフレーム10の上面とフロアクロスメンバ15の下面との間に挟まれることによりフロアサイドメンバ15の下降が抑制される。このため、フロアサイドメンバ15の曲折を的確に抑制することができる。
なお、上記実施形態では、ストッパ6をサイドフレーム10側に固定したが、これに代えて、ストッパ6をフロアサイドメンバ15側に固定してもよい。また、ストッパ6を分割し、その一方をサイドフレーム10側に固定し、他方をフロアサイドメンバ15側に固定してもよい。すなわち、ストッパ6は、フロントキャブマウント4の後方で且つシート7の前方のサイドフレーム10とフロアサイドメンバ15との間で、且つキックアップ部20の前下端の前方近傍に配置され、サイドフレーム10及びフロアサイドメンバ15の少なくとも一方に固定されるもの(例えば、ストッパ本体をフロアサイドメンバ15のキックアップ部20の前下端の前方近傍で且つサイドフレーム10とフロアサイドメンバ15との交叉位置の近傍のフロアサイドメンバ15の下面に固定し、ストッパ本体51がフロアサイドメンバ15に固定されたストッパ取付状態において、サイドフレーム10の上面に上方から対向するものや、ストッパ6を上下分割タイプとし、上ストッパをキックアップ部20の前下端の前方近傍のフロアサイドメンバ15の下面に固定し、下ストッパをキックアップ部20の前下端の前方近傍のサイドフレーム10の上面に固定し、上ストッパの下端縁及び下ストッパの上端縁に対向板部をそれぞれ固定したものなど)であればよい。
また、上記実施形態では、ストッパ6を、サイドフレーム10とフロアサイドメンバ15との間に配置したが、これに代えて、サイドフレーム10とフロアパネル14との間や、クロスフレーム11とサイドメンバ15との間や、クロスフレーム11とフロアパネル14との間にストッパを配置してもよい。
また、サイドフレーム10とフロアサイドメンバ15との間に十分な間隔が確保されている場合は、対向板部50の上面に緩衝材52を設けなくてもよい。また、ストッパ6の数は、左右の2個に限定されず、1個又は3個以上であってもよい。
また、車両1はキャブオーバートラックに限定されず、フレーム付き車両であれば、乗用車など他の車種にも適用可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明に係る車両の下部構造は、フレーム付き車両に広く適用することができる。
1 車両
2 車体フレーム
3 キャブ
4 フロントキャブマウント(第1の弾性支持部材)
5 リヤキャブマウント(第2の弾性支持部材)
6 ストッパ(ストッパ部材)
7 シート
8 乗員(着座者)
10 サイドフレーム
11 クロスフレーム
12 ファーストクロスフレーム
13 フロアフレーム
14 フロアパネル
15 フロアサイドメンバ
16 前端部
17 中間部
18 後端部
19 傾斜部
20 キックアップ部
21 フロントキャブマウントブラケット
22 チルト軸
23 キャブ取付ブラケット
24 上板部
25 縦壁部
26 チルト軸挿通孔
27 キャブロック装置
28 リヤマウントラバー
29 リヤマウントラバー支持ブラケット
30 フロアパネル前方部
31 フロアパネル起立部
32 フロアパネル後方部
33 キャブ側のキャブ固定ボルト挿通孔
34 マウント側のキャブ固定ボルト挿通孔
35 キャブ固定ボルト
36 ボルト軸
40 シートベルト装置
41 シートクッション
42 シートバック
43 フロントレッグ
44 リヤレッグ
45 リトラクタ(巻き取り装置)
46 シートベルト
47L アンカー部(車幅方向内外側)
50 対向板部
51 ストッパ本体
52 緩衝材
53 側板部
54 前板部
55 後板部
56,57 延長壁部
60 フロア
61 上壁部
62 下壁部
63 内側壁部
64 外側壁部

Claims (3)

  1. シートが車室の床面によって下方から支持され、前記シートに着座した乗員を前記シートに拘束可能な乗員拘束装置を装備する車両の下部構造であって、
    車体フレームと、
    前記車体フレームの上方に配置されるフロアフレームと、前記フロアフレームに固定されて前記床面を形成するフロアパネルとを有するフロアと、
    前記シートの前方で前記車体フレームと前記フロアフレームとの間に介在し、前記フロアフレームを下方から弾性支持する左右1対の第1の弾性支持部材と、
    前記シートの後方で前記車体フレームと前記フロアフレームとの間に介在し、前記フロアフレームを下方から弾性支持する左右1対の第2の弾性支持部材と、
    前記第1の弾性支持部材の後方で且つ前記シートの前方で前記車体フレームと前記フロアとの間に配置され、前記車体フレームに固定されて前記車体フレームに対する前記フロアの下降を規制するストッパ部材と、を備え
    前記ストッパ部材は、前記車体フレームに固定されて上方へ延びるストッパ本体と、前記ストッパ本体の上端に固定されて前記フロアフレームに下方から対向する平板状の対向板部とを有し、
    前記対向板部は、前記フロアフレームと上下に重なる領域と重ならない領域とを含む
    ことを特徴とする車両の下部構造。
  2. 請求項1に記載の車両の下部構造であって、
    前記車体フレームは、車幅方向両側で前後方向に延びる左右1対のサイドフレームを有し、
    前記フロアフレームは、車幅方向の両側で前後方向に延びる左右1対のフロアサイドメンバを有し、
    前記フロアパネルは、キャブの前記車室の床面を形成し、
    前記車体フレームの前端部には、前記第1の弾性支持部材として左右1対のフロントキャブマウントが固定され、
    前記キャブは、前記フロアフレームの前端部が前記左右のフロントキャブマウントにそれぞれ回転自在に弾性支持されてチルト位置と非チルト位置との間で傾動可能であり、前記チルト位置から前記チルト位置への傾動によって前記キャブの後端部が前記車体フレームに対して上昇し、
    前記非チルト位置において、前記フロアフレームの後端部は、前記第2の弾性支持部材としての左右1対のリヤキャブマウントを介して前記車体フレームに弾性支持され、前記キャブは、前記車体フレームに対して解除可能にロックされ、前記ストッパ部材は、前記左右のサイドフレームと前記左右のフロアサイドメンバとの間に配置され、前記ストッパ本体と前記対向板部とを有する左右1対のストッパであり、前記ストッパ本体は、前記サイドフレームの上面に載置されて固定される側板部と、前記サイドフレームの側面に固定される延長壁部とを有する
    ことを特徴とする車両の下部構造。
  3. 請求項2に記載の車両の下部構造であって、
    前記左右のフロアサイドメンバの中間部には、後斜め上方へ傾斜するキックアップ部が形成され、
    前記シートは、前記キックアップ部の後方に配置され、
    前記ストッパは、前記キックアップ部の前下端の前方近傍に配置される
    ことを特徴とする車両の下部構造。
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