JP7182081B2 - 車両のキャブ構造 - Google Patents
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Description
本開示は、車両のキャブ構造に関する。
特許文献1には、キャブオーバトラックのキャブの下部に配置されるフロアアンダフレームが記載されている。フロアアンダフレームは、キャブの車幅方向両側で車両前後方向に延設されている。フロアアンダフレームは、車両前方側に略水平に配設される前方部と、前方部の後端から折曲し車両上方へ傾斜して車両上方へ傾斜して延びる立上り部と、立上り部の上端から折曲して車両後方へ略水平に延びる後方部とを備えている。フロアアンダフレームは、キャブのフロアパネルの下面と当接した状態で、その当接部分を溶接等することによりキャブに対して固着されている。着座シートの座面部は、シート支持部材を介してフロアパネルに前後で支持される。
特許文献1に記載の車両では、フロアアンダフレーム(アンダフレーム)は、前方部と立上り部と後方部とを有し、フロアパネルの下面に当接している。すなわち、フロアパネルには、アンダフレームの前方部に支持されるフロア前部と、アンダフレームの立上り部に支持されるキックアップ部と、アンダフレームの後方部に支持されるフロア後部とが設けられる。
ところで、車両によっては、着座シート(シート)に着座した乗員は、シートから立ち上がってシートよりも後方へ車室内を移動したい場合がある。この場合、上記特許文献1に記載の車両では、乗員がシートよりも後方へ向かう際に、フロア前部からキックアップ部を跨いで上方のフロア後部上に移動する必要があるので、後方への移動が煩雑になる可能性がある。
また、乗員をシートベルトによってシートに拘束する車両では、車両の衝突時等に乗員が慣性によって前方へ移動しようとすると、シートからシート支持部材を介してフロアパネルに荷重が入力するので、フロアパネルが前上方へ大きく変形してしまう可能性がある。
そこで、本開示は、シートよりも後方へ容易に移動することができ、且つシートから入力する荷重に対するフロアパネルの強度を確保することが可能な車両のキャブ構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の車両のキャブ構造は、フロアパネルと左右のアンダフレームとシートとシート支持部材とフロア補強部材とを備える。フロアパネルは、車室の前端下部から後方へ延びるフロア前部と、互いに左右に離間した状態でフロア前部の後部から上方へ延びる左右のキックアップ部と、フロア前部よりも後方且つ上方に配置されて互いに左右に離間した状態で左右のキックアップ部の上部から後方へ延びる左右のフロア後部と、左右のフロア後部よりも下方の高さ位置に配置されてフロア前部の後部から左右のキックアップ部間及び左右のフロア後部間を後方へ延びる通路底板部と、通路底板部の左右の端縁部に沿って起立して左右のキックアップ部及び左右のフロア後部と通路底板部との間を塞ぐ左右の通路側板部とを有し、車室の下方を区画する。左右のアンダフレームは、フロアパネルの下方の車幅方向の両側に配置され、フロア前部の前端側から左右のキックアップ部を介して左右のフロア後部の後端側へフロアパネルの下面に沿って延び、フロアパネルに固定される。シートは、乗員が着座するシートクッションを有し、左右のフロア後部のうち一側のフロア後部の上方に配置される。シート支持部材は、フロアパネルの通路底板部に対して固定される下端側の支持部材下端部と、シートクッションに対して固定される上端側の支持部材上端部とを有し、通路底板部から起立してシートを支持する。フロア補強部材は、フロアパネルの通路底板部の下面に固定される通路底板補強部と、通路底板補強部の上記一側の端部から上方へ延びて上記一側の通路側板部の上記一側の面に固定される通路側板補強部とを有し、通路側板補強部の上端側が上記一側のアンダフレームに対して直接的または間接的に連結される。シート支持部材の支持部材下端部は、フロアパネルの通路底板部のうちフロア補強部材の通路底板補強部の上方の領域に固定される。
上記構成では、フロアパネルの通路底板部が、左右のフロア後部よりも下方の高さ位置に配置されてフロア前部の後部から左右のキックアップ部間及び左右のフロア後部間を後方へ延び、シートが左右一側のフロア後部の上方に配置される。このため、車室内の乗員は、シートから立ち上がってシートよりも後方へ移動しようとする際に、フロア前部から通路底板部を通行して後方へ移動することができる。すなわち、乗員は、シートから立ち上がってシートよりも後方へ移動する際に、フロア前部からキックアップ部を跨いでフロア後部上に移動しなくてもよいので、シートよりも後方へ容易に移動することができる。
また、左右のアンダフレームが、フロアパネルの下方の車幅方向の両側に配置され、フロア前部の前端側から左右のキックアップ部を介して左右のフロア後部の後端側へフロアパネルの下面に沿って延び、フロアパネルに固定されるので、フロアパネルのフロア前部、左右のキックアップ部、及び左右のフロア後部を、左右のアンダフレームによって補強することができる。
また、フロア補強部材が、フロアパネルの通路底板部の下面に固定される通路底板補強部と、通路底板補強部の上記一側の端部から上方へ延びて上記一側の通路側板部の上記一側の面に固定される通路側板補強部とを有するので、フロアパネルの通路底板部及び上記一側の通路側板部を、フロア補強部材によって補強することができる。
また、フロア補強部材の通路側板補強部が、通路底板補強部の上記一側の端部から上方へ延び、通路側板補強部の上端側が、上記一側のアンダフレームに対して直接的または間接的に連結される。すわわち、通路底板補強部は、通路側板補強部を介して上記一側のアンダフレームに連結される。また、シート支持部材の支持部材下端部は、フロアパネルの通路底板部のうちフロア補強部材の通路底板補強部の上方の領域に固定される。このため、シートからフロアパネルに入力する荷重を、フロア補強部材の通路底板補強部から通路側板補強部を介して上記一側のアンダフレームへ伝達することができるので、応力の集中を抑えることができ、シートから入力する荷重に対するフロアパネルの強度を確保することができる。
従って、シートよりも後方へ容易に移動することができ、且つシートから入力する荷重に対するフロアパネルの強度を確保することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両のキャブ構造であって、フロア補強部材の通路底板補強部は、フロアパネルの通路底板部の下方で車幅方向に延び、フロアパネルの通路底板部との間に閉断面を形成する。
上記構成では、フロア補強部材の通路底板補強部は、フロアパネルの通路底板部の下方で車幅方向に延び、フロアパネルの通路底板部との間に閉断面を形成する。このため、乗員がシートよりも後方へ移動する際に通行するフロアパネルの通路底板部の剛性をフロア補強部材の通路底板補強部によって確保することができる。また、シートから入力する荷重に対するフロアパネルの強度を確保することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様の車両のキャブ構造であって、シート支持部材の支持部材上端部及び支持部材下端部は、前後方向に延びる。シート支持部材は、支持部材上端部と支持部材下端部との間で上下方向に延びる前端側の支持部材前端部を有する。シート支持部材の支持部材前端部は、シートクッションの前端よりも後方に配置される。
上記構成では、シート支持部材の支持部材前端部は、シートクッションの前端よりも後方に配置される。このため、乗員がシートよりも後方へ移動するために脚をフロア前部から通路底板部へ移動する際に、乗員の脚がシート支持部材の支持部材前端部に引っ掛かってしまうことを抑えることができる。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様~上記第3の態様のいずれかの車両のキャブ構造であって、連結部材を備える。連結部材は、フロアパネルの通路底板部よりも上方に配置され、上記一側のフロア後部または上記一側の通路側板部とシート支持部材とを連結する。
上記構成では、連結部材が、フロアパネルの通路底板部よりも上方に配置されて上記一側のフロア後部または上記一側の通路側板部とシート支持部材とを連結するので、通路底板部から起立するシート支持部材の車幅方向一側または他側への倒れを連結部材によって防止することができる。
本開示によれば、シートよりも後方へ容易に移動することができ、且つシートから入力する荷重に対するフロアパネルの強度を確保することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両1は、動力源が電気モーターである電気自動車であって、キャブ2が動力源の上方に配置されるキャブオーバータイプの車両1である。キャブ2は、車体フレーム3の前部の上方に搭載される。キャブ2の下方の左右の両側には、左右の前輪11(図1には、左側の前輪11のみが図示されている。)が配置される。キャブ2の後方には、架装(本実施形態では、荷箱4)が搭載される。荷箱4の前面4aには、荷箱4内の荷室へ出入可能な開口(図示省略)が形成される。なお、車両1の動力源は、電気モーターに限定されず、エンジンであってもよい。
図2に示すように、キャブ2の後面2aには、車室5への出入口9となる開口が形成されている。キャブ2の後面2aの出入口9と荷箱4の前面4aの開口とは、連通しており、係る連通により車室5から荷箱4の荷室(または、荷箱4の荷室から車室5)への直接的な移動が許容される。
図1~図3に示すように、キャブ2は、車室5を上方へ拡大するハイルーフ型のルーフパネル6を有するキャブ2であって、複数のパネルを互いに接合することによって箱状に形成され、内部に車室5を区画する。車室5の下方は、後述するフロアパネル10によって区画される。車室5の前方は、フロアパネル10の前端部10aに沿って起立して前後方向と交叉するフロントパネル49によって区画される。車室5の側方は、フロアパネル10の左右の側端部10bに沿って起立して車幅方向と交叉する左右のサイドパネル7とルーフパネル6の側板部とによって区画される。車室5の後方は、フロアパネル10の後端部10cに沿って起立して前後方向と交叉するバックパネル8とルーフパネル6の後板部とによって区画される。本実施形態では、キャブ2の後面2aの出入口9が、フロアパネル10の後端部10cからバックパネル8よりも上方のルーフパネル6側まで延びているので、バックパネル8は、出入口9によって左右2つに分割された2つのバックパネル8a,8bによって構成される。
図4及び図5に示すように、フロアパネル10は、車室5の前端下部(フロアパネル10の前端部10a)から後方へ延びるフロア前部12と、フロア前部12の後方の左右の両側に配置されてフロア前部12の後部(本実施形態では、後端縁19)から後上方へ延びる左右のキックアップ部13と、左右のキックアップ部13の上部(本実施形態では、上端縁20)から後方へ延びる左右のフロア後部14と、フロア前部12の後部の車幅方向の中央の領域から後方へ延びる通路底板部15と、通路底板部15の左右の端縁部15aに沿って起立する左右の通路側板部16とを備える。
フロア前部12は、車両1の前輪11(図1参照)よりも前方に配置され、フロアパネル10の左右の全域に亘って延びている。
左右のキックアップ部13は、左右の前輪11(図1参照)の前上方に配置されて互いに左右に離間し、フロア前部12の左右両側の後端縁19から後上方へ延びる。
左右のフロア後部14は、左右の前輪11(図1参照)の上方に配置されて互いに左右に離間し、左右のキックアップ部13の上端縁20から後方へ延びる。左右のフロア後部14は、フロア前部12よりも後方且つ上方に位置し、互いに略同じ高さ位置に配置される。左右のフロア後部14の車幅方向外端部の後端部には、フロアパネル10に対して接続される左右のサイドパネル7の後下端部を支持する左右の支持部材29が固定される。左右の支持部材29は、左右のフロア後部14の車幅方向外端部に沿って起立した状態で、左右のフロア後部14に固定される。左右のフロア後部14の上方には、乗員が着座する左右のシート17a,17b(図5に二点鎖線17a,17bで示す)がそれぞれ配置される。
通路底板部15は、車室5の車幅方向の中央(左右のシート17a,17b間)で前後方向に延びる通路の床面を形成する。通路底板部15は、左右のフロア後部14よりも下方の高さ位置(本実施形態では、フロア前部12と略同じ高さ位置)に配置され、フロア前部12の車幅方向中央の後部から左右のキックアップ部13間及び左右のフロア後部14間を通ってフロアパネル10の後端部10cまで延びる。通路底板部15の後端縁部15bは、キャブ2の後面2aの出入口9(図2参照)の下方を区画する。通路底板部15の車幅方向中央よりも左側の領域には、フロアパネル10の下方に位置する装置(例えば、動力源など)を整備点検するための点検口54が設けられる。通路底板部15には、点検口54を塞ぐためのリッド55が上方から載置された状態で取り付けられている。
左右の通路側板部16は、左右のキックアップ部13の内端縁及び左右のフロア後部14の内端縁と通路底板部15の左右の端縁部15aとの間を塞ぐ。左右の通路側板部16は、起立した状態で前方の左右のキックアップ部13の内端縁側から後方のフロアパネル10の後端部10cまで延びる。左右の通路側板部16の後端縁部16aは、キャブ2の後面2aの出入口9(図2参照)の下端部の車幅方向両側を区画する。
図6に示すように、フロアパネル10の下面10dのうち、フロア前部12、左右のキックアップ部13、及び左右のフロア後部14の下面には、左右1対のアンダフレーム33が固定される。左右のアンダフレーム33は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、フロアパネル10の前端部10a側から後端部10cまでフロアパネル10の下面10dに沿って前後方向に延び、フロアパネル10の下面10dとの間に閉断面を区画する。左右のアンダフレーム33は、フロア前部12の下面に固定されるフレーム前部34と、フレーム前部34の後端から連続して後上方へ延びてキックアップ部13の後面に固定されるフレームキックアップ部35と、フレームキックアップ部35の後端から連続して後方へ延びてフロア後部14の下面に固定されるフレーム後部36とをそれぞれ有する。左右のフレームキックアップ部35及び左右のフレーム後部36は、通路底板部15及び左右の通路側板部16よりも車幅方向外側に配置される。左右のフレーム後部36は、フロア後部14の車幅方向の内端縁14aから車幅方向外側へ離間した位置に配置される。
フロアパネル10の下面10dのうちフロア前部12の後端部の下面には、左右のアンダフレーム33間で車幅方向に延びるフロア前部補強部材56が固定される。フロア前部補強部材56は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、フロア前部12の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、フロア前部12を補強する。フロア前部補強部材56の左右の両端部は、左右のアンダフレーム33に固定される。
フロアパネル10の下面10dのうち通路底板部15の下面には、複数(本実施形態では、5つ)の通路底板補強部材57~61が固定される。
複数の通路底板補強部材57~61のうちの第1の通路底板補強部材57は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、通路底板部15の後端部15bの下面に沿って車幅方向に延び、通路底板部15に固定される。第1の通路底板補強部材57は、通路底板部15の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部15の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。第1の通路底板補強部材57は、通路底板部15の点検口54の後方近傍に配置される。第1の通路底板補強部材57の左右の両端部は、通路底板部15の左右の両側へ突出する。
複数の通路底板補強部材57~61のうちの第2の通路底板補強部材58は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、通路底板部15の点検口54の前方近傍に配置され、通路底板部15の下面に沿って車幅方向に延び、通路底板部15に固定される。第2の通路底板補強部材58は、通路底板部15の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部15の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。
複数の通路底板補強部材57~61のうちの第3の通路底板補強部材59は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、第2の通路底板補強部材58から前方へ離間し、且つフロア前部補強部材56から後方へ離間した位置に配置され、通路底板部15の下面に沿って車幅方向に延び、通路底板部15に固定される。第3の通路底板補強部材59は、通路底板部15の車幅方向の全域に亘って延び、通路底板部15の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。
複数の通路底板補強部材57~61のうちの第4の通路底板補強部材60は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、通路底板部15の点検口54の右側近傍に配置され、通路底板部15の下面に沿って前後方向に延び、通路底板部15に固定される。第4の通路底板補強部材60は、第1の通路底板補強部材57と第2の通路底板補強部材58との間で前後方向に延び、前後の両端部が第1の通路底板補強部材57と第2の通路底板補強部材58とに固定される。第4の通路底板補強部材60は、通路底板部15の下面との間に前後方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。
複数の通路底板補強部材57~61のうちの第5の通路底板補強部材(通路底板補強部、フロア補強部材)61は、上方へ開口する断面ハット状に形成され、第4の通路底板補強部材60の右側に配置され、通路底板部15の下面に沿って車幅方向に延び、通路底板部15に固定される。第5の通路底板補強部材61は、第4の通路底板補強部材60から通路底板部15の右側の端縁部15aよりも車幅方向外側まで延び、通路底板部15の下面との間に車幅方向に延びる閉断面を形成し、通路底板部15を補強する。
図4、図8及び図9に示すように、フロアパネル10の後端部10cには、通路底板部15を補強する第1の通路底板補強部材57に加え、左右の通路側板部16の後端部を補強する左右の通路側板補強部材24と、左右のフロア後部14の後端部を補強する左右の内側補強部材25及び左右の外側補強部材26とが固定される。第1の通路底板補強部材57、左右の通路側板補強部材24、左右の内側補強部材25、及び左右の外側補強部材26は、フロアパネル10の後端部10cの車幅方向の略全域を補強する。
左右の通路側板補強部材24は、フロアパネル10の左右の通路側板部16の後端部を補強する補強部材であって、車幅方向内側へ開口する断面ハット状に形成されて、左右の通路側板部16の後端部の車幅方向外側面に沿って上下方向に延び、左右の通路側板部16の車幅方向外側面に固定される。左右の通路側板補強部材24は、左右の通路側板部16との間に、上下方向に延びる閉断面を形成する。左右の通路側板補強部材24の下端部は、第1の通路底板補強部材57の車幅方向の両端部に固定される。本実施形態では、左右の通路側板補強部材24には、左右の通路側板補強部材24から上方へ延びる左右の連結部材27が固定される。左右の連結部材27は、キャブ2のバックパネル8a,8bに固定される左右のバックパネル補強部材28(図3参照)と左右の通路側板補強部材24とを連結する。
左右の内側補強部材25は、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部を補強する補強部材であって、下方へ開口する断面ハット状に形成されて、左右のフロア後部14の後端部の上面に沿って車幅方向に延び、左右のフロア後部14の上面に固定される。左右の内側補強部材25は、左右のフロア後部14の上面との間に、車幅方向に延びる閉断面を形成する。左右の内側補強部材25の車幅方向の内端部は、左右の通路側板補強部材24の上端部に固定される。左右の内側補強部材25の車幅方向外端部は、左右のフロア後部14の左右の支持部材29の車幅方向内側面から車幅方向内側へ離間した位置に配置される。
左右の外側補強部材26は、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部を補強する補強部材であって、下方へ開口する断面ハット状に形成されて、左右のフロア後部14の後端部の上面に沿って車幅方向に延び、左右のフロア後部14の上面に固定される。左右の外側補強部材26は、左右のフロア後部14の上面との間に、車幅方向に延びる閉断面を形成する。左右の外側補強部材26は、左右の内側補強部材25に下方から係合するように、左右の内側補強部材25よりも小さく形成される。左右の外側補強部材26の車幅方向の外端部は、左右のフロア後部14の左右の支持部材29の車幅方向内側面に固定される。左右の外側補強部材26の車幅方向内端側の領域は、左右の内側補強部材25によって上方から覆われ、左右の内側補強部材25の車幅方向外端部に下方から係合した状態で固定される。すわなち、左右の外側補強部材26及び左右の内側補強部材25の双方によって、フロアパネル10の左右のフロア後部14の後端部の車幅方向の略全域が補強される。
図6及び図9に示すように、第5の通路底板補強部材61の右側の外端部には、フロアパネル10の右側の通路側板部16を補強する通路側板補強部材(通路側板補強部、フロア補強部材)62の下端部が固定される。通路側板補強部材62は、車幅方向内側へ開口する断面ハット状に形成されて、右側の通路側板部16の車幅方向外側面に沿って上下方向に延び、右側の通路側板部16の車幅方向外側面に固定される。通路側板補強部材62は、右側の通路側板部16の車幅方向外側面との間に、上下方向に延びる閉断面を形成する。通路側板補強部材62の上端部と右側のアンダフレーム33のフレーム後部36との間には、車幅方向に延びるフロア後部補強部材63が設けられる。
フロア後部補強部材63は、下方へ開口する断面ハット状に形成されて、通路側板補強部材62の上端部と右側のアンダフレーム33のフレーム後部36との間で車幅方向に延び、右側のフロア後部14に固定される。フロア後部補強部材63の車幅方向内端部は、通路側板補強部材62の上端部に固定され、フロア後部補強部材63の車幅方向外端部は、右側のアンダフレーム33のフレーム後部36に固定される。すなわち、フロア後部補強部材63は、通路側板補強部材62と右側のアンダフレーム33とを連結する。
図2及び図7に示すように、左右のシート17a,17bは、乗員が着座するシートクッション37と、シートクッション37の後端部から起立して乗員の背もたれ部として機能するシートバック52とをそれぞれ有する。本実施形態では、運転席側(本実施形態では、右側(一側))のシート17bは、右側のフロア後部14及び通路底板部15の双方に支持され、助手席側(本実施形態では、左側)のシート17aは、左側のフロア後部14に支持される。
右側のシート17b(以下、単に「シート17b」という。)は、左右のスライドレール38を介して右側のフロア後部14及び通路底板部15に前後方向にスライド移動可能に支持される。シート17bのシートクッション37は、右側の通路側板部16よりも車幅方向内側へ突出して通路底板部15の上方に配置される突出領域39を有する。シートクッション37の突出領域39は、シートクッション37の下方で前後方向に延びる左側のスライドレール38及びシートスタンド(シート支持部材)40を介して通路底板部15に支持される。シートクッション37の車幅方向外端部は、シートクッション37の下方で前後方向に延びる右側のスライドレール38(図12参照)を介して右側のフロア後部14に支持される。シートクッション37の後部の車幅方向内端部には、シートベルト固定用のバックル41が設けられる。
図7~図9に示すように、シートスタンド40は、右側の通路側板部16から車幅方向内側へ離間した位置に配置され、前後方向に延びる状態でフロアパネル10の通路底板部15の右側の外端部の上面に沿って起立する。シートスタンド40は、フロアパネル10の通路底板部15の上面に沿って前後方向に直線状に延びるパネル側固定部材42と、パネル側固定部材42から上方へ離間した位置に配置されて左側のスライドレール38の下方で前後方向に直線状に延びるシート側固定部材43と、パネル側固定部材42とシート側固定部材43との間で上下方向に直線状に延びる前後の脚部44,45とによって枠状に形成される。パネル側固定部材42は、フロアパネル10の通路底板部15に固定される前側固定部46を有する。パネル側固定部材42の前側固定部46は、前側の脚部44よりも後方に位置する。シート側固定部材43は、左側のスライドレール38に固定される前後の固定部47,48を有し、スライドレール38を下方から支持する。すなわち、シートスタンド40の上端部(支持部材上端部)40aは、前後方向に延びて、スライドレール38を介してシート17に対して固定される。シート側固定部材43の前側の固定部47は、前側の脚部44よりも前方に位置し、後側の固定部48は、後側の脚部45よりも後方に位置する。前側の脚部44は、パネル側固定部材42の前端部から上方に起立し、上端部がシート側固定部材43に接合され、下端部がパネル側固定部材42に接合される。後側の脚部45は、パネル側固定部材42の後端部の後方で起立し、上端部がシート側固定部材43に接合され、下端部がパネル側固定部材42に接合される。後側の脚部45の下端部の後面側には、後方へ突出して通路底板部15の上面に沿って延びる突出部53が設けられ、後側の脚部45の下端部の前面側には、パネル側固定部材42の後端部が接合される。後側の脚部45の下端部の突出部53には、通路底板部15に固定される後側固定部50が設けられる。すなわち、シートスタンド40の下端部(支持部材下端部)40b(本実施形態では、パネル側固定部材42及び後側の脚部45の突出部53)は、前後方向に延びて、通路底板部15に対して固定される。シートスタンド40の上端部40aと下端部40bとの間で上下方向に延びる前側の脚部44の前端部(支持部材前端部)44aは、図12に示すように、キックアップ部13の上端縁20よりも後方、且つ最も後方に配置した状態のシートクッション37の前端37aよりも後方に配置される。
図8~図10に示すように、シート側固定部材43は、車幅方向に延びる前後2つのスタンド支持部材(連結部材)51によって右側のフロア後部14側から支持される。前後のスタンド支持部材51は、右側のフロア後部14に固定される車幅方向外端部51aと、シート側固定部材43に固定される車幅方向内端部51bとをそれぞれ有し、右側のフロア後部14の上面に沿って車幅方向に略水平に延び、右側の通路側板部16よりも車幅方向内側へ突出する。前後のスタンド支持部材51は、シート側固定部材43を支持してシートスタンド40の起立状態を保持し、車幅方向へのシートスタンド40の倒れを防止する。
図9及び図11に示すように、シートスタンド40の下端部40bの後側固定部50は、フロアパネル10の通路底板部15のうち第5の通路底板補強部材61との間に閉断面を形成する領域64(第5の通路底板補強部材61の上方の領域64)に対して固定される。本実施形態では、通路底板部15の前記領域64にはボルト挿通孔67が形成される。シートスタンド40の下端部40bの後側固定部50には、通路底板部15のボルト挿通孔67と連通するボルト挿通孔68が形成される。フロアパネル10の通路底板部15と第5の通路底板補強部材61との間の空間65には、下方へ開口する断面ハット状のナット支持部材66が配置され、第5の通路底板補強部材61に固定される。ナット支持部材66は、通路底板部15の下面に当接する上板部66aを有する。ナット支持部材66の上板部66aには、通路底板部15のボルト挿通孔67と連通するボルト挿通孔70が形成され、上板部66aの下面には、ボルト挿通孔70と連通するようにナット69が固定される。ボルト71をボルト挿通孔68,67,70に上方から挿入してナット69に締結することによって、シートスタンド40の下端部40bの後側固定部50は、通路底板部15の上記領域64に対して固定される。なお、シートスタンド40の下端部40bの後側固定部50と同様に、前側固定部46もフロアパネル10の通路底板部15のうち第2の通路底板補強部材58との間に閉断面を形成する領域に固定される。
上記構成では、フロアパネル10の通路底板部15が、左右のフロア後部14よりも下方の高さ位置に配置され、フロア前部12から左右のキックアップ部13間及び左右のフロア後部14間を通ってキャブ2の後面2aの出入口9まで延びる。このため、シート17a,17bに着座した乗員が、シート17a,17bから立ち上がってシート17a,17bよりも後方(例えば、出入口9)へ移動しようとする際に、フロア前部12から通路底板部15を通行してシート17a,17bよりも後方へ移動することができる。このように、シート17a,17bに着座した乗員がシート17a,17bよりも後方へ移動する際に、フロア前部12からキックアップ部13を跨いでフロア後部14上に移動しなくてもよいので、シート17a,17bよりも後方へ容易に移動することができる。
また、左右のアンダフレーム33が、フロア前部12の前端側から左右のキックアップ部13を介して左右のフロア後部14の後端側へフロアパネル10の下面10dに沿って延び、フロアパネル10の下面10dに固定されるので、フロアパネル10のフロア前部12、左右のキックアップ部13、及び左右のフロア後部14を、左右のアンダフレーム33によって補強することができる。
また、フロアパネル10の通路底板部15の下面には、複数(本実施形態では、5つ)の通路底板補強部材57~61が固定されるので、通路底板部15を通路底板補強部材57~61によって補強することができる。
また、フロアパネル10の後端部10cには、第1の通路底板補強部材57、左右の通路側板補強部材24、左右の内側補強部材25、及び左右の外側補強部材26が固定されるので、フロアパネル10の後端部10cを車幅方向の全域に亘って補強することができる。
また、フロアパネル10の右側の通路側板部16には、通路側板補強部材62が固定さえるので、右側の通路側板部16を通路側板補強部材62によって補強することができる。
また、フロアパネル10の右側のフロア後部14には、通路側板補強部材62と右側のアンダフレーム33とを連結するフロア後部補強部材63が固定されるので、右側のフロア後部14をフロア後部補強部材63によって補強することができる。
また、シートスタンド40の下端部40bの後側固定部50は、フロアパネル10の通路底板部15のうち第5の通路底板補強部材61との間に閉断面を形成する領域64に対して固定され、第5の通路底板補強部材61は、通路側板補強部材62及びフロア後部補強部材63を介して右側のアンダフレーム33に対して連結されるので、シート17b側から入力する荷重に対するフロアパネル10の強度を確保することができる。例えば、シートベルト等によってシート17bに拘束される乗員が車両1の衝突時等に慣性によって前方へ移動しようとすると、バックル41が前上方へ引っ張られ、シートスタンド40を介してフロアパネル10の通路底板部15に上方への荷重が入力する。シート17b側からシートスタンド40を介してフロアパネル10の通路底板部15に上方への荷重が入力すると、荷重は、第5の通路底板補強部材61から通路側板補強部材62及びフロア後部補強部材63を介して右側のアンダフレーム33へ伝達される。このように、シート17b側からフロアパネル10の通路底板部15に入力する荷重を右側のアンダフレーム33へ伝達することができるので、応力の集中を抑えることができ、シート17b側から入力する荷重に対するフロアパネル10の強度を確保することができる。
従って、本実施形態によれば、シート17a,17bよりも後方へ容易に移動することができ、且つシート17bから入力する荷重に対するフロアパネル10の強度を確保することができる。
また、シートスタンド40の前側の脚部44の前端部44aが、最も後方に配置した状態のシートクッション37の前端37aよりも後方に配置される。このため、乗員がシート17a,17bよりも後方へ移動するために脚を、シート17a,17bの前方のフロア前部12からシート17a,17bの側方の通路底板部15へ移動する際に、乗員の脚がシートスタンド40の前側の脚部44に引っ掛かり難い。
また、シートスタンド40の前側の脚部44の前端部44aが、キックアップ部13の上端縁20よりも後方に配置される。このため、乗員がシート17a,17bよりも後方へ移動するために脚を、キックアップ部13の前方のフロア前部12から通路側板部16の車幅方向内側の通路底板部15へ移動する際に、乗員の脚がシートスタンド40の前側の脚部44に引っ掛かり難い。
また、前後のスタンド支持部材51は、右側のフロア後部14に固定される車幅方向外端部51aと、シート側固定部材43に固定される車幅方向内端部51bとをそれぞれ有し、シート側固定部材43を支持してシートスタンド40の起立状態を保持するので、車幅方向へのシートスタンド40の倒れを前後のスタンド支持部材51によって防止することができる。
また、シートスタンド40は、右側の通路側板部16から車幅方向内側へ離間した位置に配置されるので、図10に示すように、シートスタンド40と右側の通路側板部16との間に他の装置72(例えば電装ユニット等)を配置することができる。また、シートスタンド40は、パネル側固定部材42と、シート側固定部材43と、前後の脚部44,45とによって枠状に形成されるので、シートスタンド40の枠内に他の装置72を配置することができる。
なお、本実施形態では、シートスタンド40の起立状態を保持する前後のスタンド支持部材51の車幅方向外端部51aを、右側のフロア後部14に固定したが、これに限定されるものではなく、前後のスタンド支持部材51の車幅方向外端部51aを、右側の通路側板部16に固定してもよい。また、本実施形態では、前後のスタンド支持部材51の車幅方向内端部51bをシートスタンド40のシート側固定部材43に固定したが、これに限定されるものではなく、シートスタンド40のうちフロアパネル10の通路底板部15よりも上方の領域であれば、他の部分(例えば、前後の脚部44,45等)に前後のスタンド支持部材51の車幅方向内端部51bを固定してもよい。
また、本実施形態では、シートスタンド40の起立状態を保持する前後のスタンド支持部材51を設けたが、スタンド支持部材51を設ける数は2つに限定されるものではなく、1つまたは3つ以上のスタンド支持部材51を設けてもよい。或いは、スタンド支持部材51を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、シート17bをフロアパネル10に対して前後にスライド移動可能に取り付けたが、スライド移動不能に取り付けてもよい。この場合、シートスタンド40の前側の脚部44の前端部44aを、フロアパネル10に取り付けられた状態のシートクッション37の前端37aよりも後方に配置してもよい。
また、本実施形態では、複数の通路底板補強部材57~61を上方へ開口する断面ハット状に形成したが、複数の通路底板補強部材57~61の形状はこれに限定されるものではなく、フロアパネル10の通路底板部15を補強可能な形状であれば他の形状(例えば、矩形筒状など)であってもよい。
また、本実施形態では、第1の通路底板補強部材57、左右の通路側板補強部材24、左右の内側補強部材25、及び左右の外側補強部材26を断面ハット状に形成したが、各補強部材の断面形状はこれに限定されるものではなく、フロアパネル10の後端部10cを補強可能な形状であれば他の形状(例えば、矩形筒状など)であってもよい。
また、本実施形態では、左右のアンダフレーム33のフレーム後部36を、フロア後部14の車幅方向の内端縁14aから車幅方向外側へ離間した位置に配置したが、これに限定されるものではなく、左右のアンダフレーム33のフレーム後部36を、フロア後部14の車幅方向の内端縁14aに沿って配置してもよい。この場合、通路側板補強部材62の上端部と右側のアンダフレーム33のフレーム後部36とを、フロア後部補強部材63を介することなく、直接的に連結してもよい。
また、本実施形態では、シートスタンド(シート支持部材)40を、パネル側固定部材42と、シート側固定部材43と、前後の脚部44,45とによって枠状に形成したが、シートスタンド40の形状はこれに限定されるものではなく、フロアパネル10の通路底板部15から起立してシート17bを支持可能であれば他の形状であってもよい。例えば、フロアパネル10の通路底板部15から起立する棒状のシート支持部材であってもよいし、或いは、フロアパネル10の通路底板部15から起立して車幅方向と交叉する板状のシート支持部材であってもよい。
また、本実施形態では、シートスタンド40を、右側のシート17bの下方に設けたが、これに限定されるものではなく、シートスタンド40を、左側のシート17aの下方に設け、或いは、左右のシート17a,17bの双方の下方に設けてもよい。この場合であっても、シートスタンド40の下方の第5の通路底板補強部材61は、左側のアンダフレーム33に対して連結され、或いは左右のアンダフレーム33に対して連結される。
また、本実施形態では、第5の通路底板補強部材(通路底板補強部、フロア補強部材)61に通路側板補強部材(通路側板補強部、フロア補強部材)62を固定し、通路側板補強部材62の上端側をアンダフレーム33に対して連結したが、これに限定されるものではない。例えば、第5の通路底板補強部材61に代えて第2の通路底板補強部材58に通路側板補強部材62を固定し、または第5の通路底板補強部材61及び第2の通路底板補強部材58の双方に通路側板補強部材62を固定し、通路側板補強部材62の上端側をアンダフレーム33に対して連結してもよい。この場合、第2の通路底板補強部材58は、フロア補強部材の通路底板補強部として機能する。
また、本実施形態では、フロア前部補強部材56をフロア前部12の後端部に設けたが、フロア前部補強部材56を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、5つの通路底板補強部材57~61を設けたが、少なくとも、第5の通路底板補強部材61を設けていればよい。
また、本実施形態では、フロアパネル10の通路底板部15と第5の通路底板補強部材61との間の空間65にナット支持部材66を設け、シートスタンド40の下端部40bを、通路底板部15の前記領域64に対して締結固定したが、通路底板部15に対するシートスタンド40の下端部40bの固定方法はこれに限定されるものではなく、様々な方法で固定することができる。
また、本実施形態では、車室5を上方へ拡大するハイルーフ型のルーフパネル6をキャブ2に設けたが、これに限定されるものではなく、通常の高さのルーフパネルをキャブ2に設けてもよい。
また、本実施形態では、キャブ2の後面2aに出入口9を設け、フロアパネル10の通路底板部15をフロア前部12から出入口9(または、出入口9からフロア前部12)への通路としたが、これに限定されるものではない。例えば、キャブ2の後面2aに出入口9を設けることなく、フロアパネル10の通路底板部15をフロア前部12から左右のシート17a,17bよりも後方の領域(または、左右のシート17a,17bよりも後方の領域からフロア前部12)への通路としてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係る車両のキャブ構造は、トラック等の車両に広く適用することができる。
1:車両
2:キャブ
5:車室
10:フロアパネル
12:フロア前部
13:左右のキックアップ部
14:左右のフロア後部
15:通路底板部
16:左右の通路側板部
17b:シート
33:左右のアンダフレーム
37:シートクッション
40:シートスタンド(シート支持部材)
40a:シートスタンドの上端部(支持部材上端部)
40b:シートスタンドの下端部(支持部材下端部)
44:前側の脚部
44a:前側の脚部の前端部(支持部材前端部)
51:スタンド支持部材(連結部材)
61:第5の通路底板補強部材(通路底板補強部、フロア補強部材)
62:通路側板補強部材(通路側板補強部、フロア補強部材)
2:キャブ
5:車室
10:フロアパネル
12:フロア前部
13:左右のキックアップ部
14:左右のフロア後部
15:通路底板部
16:左右の通路側板部
17b:シート
33:左右のアンダフレーム
37:シートクッション
40:シートスタンド(シート支持部材)
40a:シートスタンドの上端部(支持部材上端部)
40b:シートスタンドの下端部(支持部材下端部)
44:前側の脚部
44a:前側の脚部の前端部(支持部材前端部)
51:スタンド支持部材(連結部材)
61:第5の通路底板補強部材(通路底板補強部、フロア補強部材)
62:通路側板補強部材(通路側板補強部、フロア補強部材)
Claims (4)
- 車室の前端下部から後方へ延びるフロア前部と、互いに左右に離間した状態で前記フロア前部の後部から上方へ延びる左右のキックアップ部と、前記フロア前部よりも後方且つ上方に配置されて互いに左右に離間した状態で前記左右のキックアップ部の上部から後方へ延びる左右のフロア後部と、前記左右のフロア後部よりも下方の高さ位置に配置されて前記フロア前部の後部から前記左右のキックアップ部間及び前記左右のフロア後部間を後方へ延びる通路底板部と、前記通路底板部の左右の端縁部に沿って起立して前記左右のキックアップ部及び前記左右のフロア後部と前記通路底板部との間を塞ぐ左右の通路側板部とを有し、前記車室の下方を区画するフロアパネルと、
前記フロアパネルの下方の車幅方向の両側に配置され、前記フロア前部の前端側から前記左右のキックアップ部を介して前記左右のフロア後部の後端側へ前記フロアパネルの下面に沿って延び、前記フロアパネルに固定される左右のアンダフレームと、
乗員が着座するシートクッションを有し、前記左右のフロア後部のうち一側のフロア後部の上方に配置されるシートと、
前記フロアパネルの前記通路底板部に対して固定される下端側の支持部材下端部と、前記シートクッションに対して固定される上端側の支持部材上端部とを有し、前記通路底板部から起立して前記シートを支持するシート支持部材と、
前記フロアパネルの前記通路底板部の下面に固定される通路底板補強部と、前記通路底板補強部の前記一側の端部から上方へ延びて前記一側の通路側板部の前記一側の面に固定される通路側板補強部とを有し、前記通路側板補強部の上端側が前記一側のアンダフレームに対して直接的または間接的に連結されるフロア補強部材と、を備え、
前記シート支持部材の前記支持部材下端部は、前記フロアパネルの前記通路底板部のうち前記フロア補強部材の前記通路底板補強部の上方の領域に固定される
ことを特徴とする車両のキャブ構造。 - 請求項1に記載の車両のキャブ構造であって、
前記フロア補強部材の前記通路底板補強部は、前記フロアパネルの前記通路底板部の下方で車幅方向に延び、前記フロアパネルの前記通路底板部との間に閉断面を形成する
ことを特徴とする車両のキャブ構造。 - 請求項1または請求項2に記載の車両のキャブ構造であって、
前記シート支持部材の前記支持部材上端部及び前記支持部材下端部は、前後方向に延び、
前記シート支持部材は、前記支持部材上端部と前記支持部材下端部との間で上下方向に延びる前端側の支持部材前端部を有し、
前記シート支持部材の前記支持部材前端部は、前記シートクッションの前端よりも後方に配置される
ことを特徴とする車両のキャブ構造。 - 請求項1~請求項3のいずれかに記載の車両のキャブ構造であって、
前記フロアパネルの前記通路底板部よりも上方に配置され、前記一側のフロア後部または前記一側の通路側板部と前記シート支持部材とを連結する連結部材を備えた
ことを特徴とする車両のキャブ構造。
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