JP3865047B2 - 車両のキャブ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のキャブ構造に関し、特にショートキャブに適用して好適な車両のキャブ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャブオーバ型トラックにおいては、キャブに対して前後方向に大きな外力が加わったとき、乗員の生存空間を確保するためにキャブの永久変形量をできるだけ少なくするように構成することが必要である。特に、前後方向の長さが短いショートキャブは、シートの後方にベッド部が設けられていないために前後方向に大きな衝撃が加わった際にシートの後方で衝撃エネルギを吸収できる部位が殆ど無く、吸収させようとしてもフロアパネル(キャブフロア)がシートに接触してしまう。従って、シートより前部のフロア部で衝撃エネルギを吸収させようとすると、乗員の生存空間を確保することが困難となる。
【0003】
図4は、従来のショートキャブ構造を示し、シート1は、シート側シートブラケット2、フロア側シートブラケット3を介してフロアパネル4に取り付けられており、メインシル5のシートブラケット3の後部が位置する屈曲部5aが補強部材(図示せず)により補強されている。これにより、前後方向に大きな衝撃が加わった際にメインシル5の屈曲部5aの変形を抑制し、フロアパネル4がシート1に接触しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のショートキャブ構造においては、メインシル5の屈曲部5aにおける補強がもたらす剛性バランスから、図4に細線で示すようにメインシル5の乗員の足元部より前方の部位5bで衝撃エネルギを吸収するような構造となっており、この部位5bが潰れやすいために変形して乗員の生存空間を確保することが困難である。また、シート1よりも後方でメインシル5を変形させようとすると、フロアパネル4がシート1に接触してしまう。
【0005】
キャブオーバ型トラックのキャブ構造として、例えば、特開平11−286282号公報に開示されているように、メインシル5のシート後方の屈曲部に固定された補強部材に切欠を形成して容易に折れ曲がるようにした構造のものがある。しかしながら、このようなキャブ構造は、シートの後方にベッド部が設けられている場合に有効な構造であり、ショートキャブでは対応が困難である。
【0006】
また、特開平10−297537号公報に開示されているように、シート後端部とフロアパネル傾斜部の下端部のキャブ前後方向長さをa、フロアパネル傾斜部のキャブ前後方向長さをb、フロアパネル後部のキャブ前後方向長さをcとしたとき、a≧b≧cに設定し、キャブに対し、その後方から大きな外力が作用したときもフロアパネルの上部と当該フロアパネル傾斜部の境界部がシートに突き当たらないようにした構造のものがある。しかしながら、この構造は、シートの後方に十分な空間を取れないショートキャブには対処することができない。
【0007】
このため、本発明では、シートブラケットの後端部に補強部を設け、車両前後方向の外力によりメインシルが変形した際にその一部がシートに接触することを防止するようにした車両のキャブ構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、キャブの底部に車体前後方向に延在して配設され、シートの後方部位で変形する一方、前記キャブの強度部材を構成するメインシルと、このシルの上部にフロアパネルを介して取り付けられ、上面にて前記シートを載置するシートブラケットと、このブラケットの後端部に前記上面の全幅に亘る一方、前記メインシルと所定の間隙を存して対向して設けられ、前記メインシルの変形時に前記フロアパネルに当接される補強部を設けた構造としている。前記キャブに前方から大きな衝撃荷重が加わりメインシルがシートの後方部位において変形した際、フロアパネルがシートブラケットの補強部に接触する。上面の全幅に亘る補強部は、剛性が高く、フロアパネルと接触しても変形し難く、シートブラケットの変形が阻止される。これにより、フロアパネルがシートに接触することが防止され、乗員の生存空間が確保される。
【0009】
請求項2の発明では、メインシルのシートブラケットの補強部と対向する位置に脆弱部を設けた構造として、変形時における衝撃荷重を吸収させる。これにより、乗員の生存空間の確保が容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。
図1は、本発明に係る車両のキャブ構造の実施形態を示し、運転席側の概略構成を示す斜視図、図2は、図1に示すキャブの側面図、図3は、図1に示すシートブラケットの左後方から見た一部切欠斜視図である。
【0011】
図1及び図2に示すようにキャブ10のメインシル11は、当該キャブ10の底部に車体の前後方向に延在して配設されて当該キャブの強度部材を構成し、前部11aが略水平をなし、中央部11bが段差部11cにより一段高くなっており、後部11dが屈曲部11eにおいて斜め上方且つ後方に屈曲されて延出し、後端11fが後方に略水平に屈曲されている。このメインシル11は、図1に示すように両側部11g、11gが上方に折曲され、更に先端部が外側方に折曲されてフランジ11h、11hが形成された断面ハット形状をなしている。そして、メインシル11は、屈曲部11eにおいて変形し易く、前部11a即ち、乗員の足元部分が変形し難くなるような剛性バランスとされている。このメインシル11は、車幅方向に複数本並行に配置されている。
【0012】
フロアパネル12は、メインシル11の前記フランジ11hに載置されて溶着固定され、フロア側のシートブラケット13、14、及び15が夫々フロアパネル12に配設固定されている。シート17は、フロアパネル12の略中央に配置されており、内側(車両中央寄り)のシートブラケット13、14がフロアパネル12の車両中央に設けられているトンネル部のメインシル中央部11c近傍に位置し、前側のシートブラケット13が段差部11a近傍に、後側のシートブラケット14が中央部11cと後部11dとの屈曲部11eに位置している。シート側のシートブラケット16は、シートブラケット13〜15上に不図示のスライド機構を介して前後方向に所定距離摺動可能に取り付けられており、当該シートブラケット16にシート17が載置固定されている。シート17のシートクッション17aの上面(着座面)は、略メインシル11の後端11fの高さに位置している。
【0013】
図3に示すようにシートブラケット16は、上面16aの略中央に角孔16bが穿設され、左右両側部16c、16cが夫々下方に略直角に折曲され、更に下部16d、16dが夫々外側に直角に折曲されてフランジとされている。シートブラケット16は、左右両側部16c、16cの前端部及び後部には、ブラケット16e、16e'及び16f、16f'が夫々側方に突出して設けられており、後端部に補強部16gが設けられている。ブラケット16e、16e'、16f、16f'は、略截頭角錐筒形状の閉断面構造をなし、各ブラケット上面が上面16aと面一を成し、各基端が左右両側部16cに溶着固定されており、シート17の下面の両側縁部を載置支持する。
【0014】
補強部16gは、側面視角筒形状を成す閉断面構造(BOX構造)とされ、その上面16g'が上面16aと面一を成して幅方向に全幅に亘り設けられている。補強部16gは、上面16aの後部を延出し、順次折曲して角筒形状に形成し、後端16a'を下面16a"に溶着して閉断面構造を形成する。尚、補強部16gは、他の方法によって形成しても良く、例えば、別体に形成された角筒をシートブラケット16の後端部に全幅に亘り溶着して閉断面構造を形成しても良い。
【0015】
また、上面16aの後端を下方に直角に折曲して、更に別体に形成された断面コ字状の溝形鋼を全周に亘り溶着して閉断面構造を形成しても良い。或いは、別体に形成された断面コ字状の溝形鋼をシートブラケット16の後端部に溶着し、補強部16gの両端部16hを塞いだ形状にしても良い。このようにして、シートブラケット16が形成されている。
【0016】
シートブラケット16の後端部に設けられた補強部16gは、後端面16g'が図2に示すようにシート17のシートクッション17aの後端17bと略面一を成しており、下側の折曲部16g"がメインシル11の後部11dの略中央近傍においてフロアパネル12と僅かな間隙を存して対向している。即ち、メインシル11が変形した際に、補強部16g特に、下側の折曲部16g"がフロアパネル12に当たるように構成されている。
【0017】
以下に作用を説明する。
メインシル11は、屈曲部11eにおいて変形し易く、前部11aが変形し難くなるような剛性バランスとされていることで、前後方向例えば、図2に矢印で示すようにキャブ10に前方から大きな衝撃荷重Fが加わった場合、図5に太線で示すようにメインシル11の屈曲部11eが変形し、後部11dが前方に変位する。これに伴いフロアパネル12がシートブラケット16の補強部16gの下側折曲部(隅部)16g"に接触する。
【0018】
補強部16gは、閉断面構造(BOX構造)とされていることで、剛性が高く、フロアパネル12と接触しても変形し難く、シートブラケット16の変形が阻止される。これにより、フロアパネル12がシート17に接触することが防止される。そして、メインシル11は、シートブラケット13〜15よりも後方即ち、シート17よりも後方に位置する屈曲部11eにおいて屈曲変形することで、前部11a即ち、乗員の足元部分が変形し難く、十分な乗員の生存空間が確保される。
【0019】
更に、図2に示すようにメインシル11のシートブラケット16の補強部16gと対向する位置即ち、メインシル11が変形した際にフロアパネル12がシートブラケット16の補強部16gの下側折曲部(隅部)11g"に接触するメインシル11の後部11dに脆弱部11iを設け、前記変形時における衝撃荷重を吸収させるようにしてもよい。この脆弱部11iとしては、例えば、前述したようにハット形状を成すメインシル11の両側部11g、11g(図1)にビードを設けることで容易に形成することが可能である。この場合ビードは、メインシル11の強度剛性面から側部のみとし、底部には設けない。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明では、キャブの底部に車体前後方向に延在して配設され、シートの後方部位で変形する一方、前記キャブの強度部材を構成するメインシルと、このシルの上部にフロアパネルを介して取り付けられ、上面にて前記シートを載置するシートブラケットと、このブラケットの後端部に前記上面の全幅に亘る一方、前記メインシルと所定の間隙を存して対向して設けられ、前記メインシルの変形時に前記フロアパネルに当接される補強部を設けた構造とすることで、車両前後方向に衝撃荷重が加わってメインシルが変形した際に、前記補強部によりフロアパネルがシートに接触することが防止され、乗員の生存空間が確保される。
【0021】
請求項2の発明では、前記メインシルは、前記シートブラケットの補強部材と対向する位置に脆弱部が設けられていることで、メインシルが変形する際に衝撃荷重を吸収することができ、乗員の生存空間の確保が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のキャブ構造の実施形態を示し、運転席側の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すキャブ構造の側面図である。
【図3】図1に示すシートブラケットの左後方から見た一部切欠斜視図である。
【図4】従来の車両のキャブ構造の概略構成を示す側面図である。
【図5】本発明に係る車両のキャブ構造と従来のキャブ構造において前方から衝撃荷重が加わった場合のキャブの変形の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 キャブ
11 メインシル
11i 脆弱部
12 フロアパネル
13、14、15 フロア側シートブラケット
16 シート側シートブラケット
16g 補強部
17 シート

Claims (2)

  1. キャブの底部に車体前後方向に延在して配設され、シートの後方部位で変形する一方、前記キャブの強度部材を構成するメインシルと、
    前記メインシルの上部にフロアパネルを介して取り付けられ、上面にて前記シートを載置するシートブラケットと、
    前記シートブラケットの後端部にて前記上面の全幅に亘る一方、前記メインシルと所定の間隙を存して対向して設けられ、前記メインシルの変形時に前記フロアパネルに当接される補強部と
    を備えたこと特徴とする車両のキャブ構造。
  2. 前記メインシルは、前記シートブラケットの補強部と対向する位置に脆弱部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両のキャブ構造。
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