JPH0753962Y2 - 自動車内装材の芯材 - Google Patents

自動車内装材の芯材

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JPH0753962Y2
JPH0753962Y2 JP5619693U JP5619693U JPH0753962Y2 JP H0753962 Y2 JPH0753962 Y2 JP H0753962Y2 JP 5619693 U JP5619693 U JP 5619693U JP 5619693 U JP5619693 U JP 5619693U JP H0753962 Y2 JPH0753962 Y2 JP H0753962Y2
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JP
Japan
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core material
automobile
intermediate layer
interior
fiber
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JP5619693U
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JPH0726124U (ja
Inventor
洋一 石沢
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Kodama Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kodama Chemical Industry Co Ltd
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車内装材、特に自動
車のルーフ用内装材の芯材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のルーフ用内装材の芯材と
して種々の構成が知られているが、代表的なものとして
は、補強材としてガラスチップを混入したPPをオレフ
ィン系発泡剤で発泡させたものや、フェルトをフェノー
ルで固めたレジンフェルトがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一般に、自動車のルー
フ用内装材の芯材は、ある程度の剛性を備え、且つ軽量
であることが望ましく、上記従来のものも、斯かる条件
を満たすものであり、優れたものではあるが、一旦折れ
曲がってしまうと復元できないという欠点がある。一
方、自動車のルーフ用内装材は、車体への装着のために
窓やドア部分等の開口部から車内へ挿入されるが、その
芯材は前述のように一旦折れ曲がってしまうと復元でき
ず使用できなくなるので、できるだけ曲げないで車体内
に挿入する必要があり、そのため車体に窓ガラスやドア
等を取り付ける前に車体内に挿入しなければならないと
いう、自動車組み立て工程上の制約が生じる。しかも、
上記開口部は比較的狭いため、どうしても内装材をある
程度曲げながら挿入しなければならず、この際、芯材が
折れてしまい不良品として処理されるものも少なくな
い。本発明は従来技術が有する上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とする処は、自動車のルーフ用内
装材の芯材として十分な剛性と軽量性を備え、しかも特
定の方向への曲げ易さも兼備する自動車のルーフ用内装
材の芯材を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の自動車ルーフ用内装材の芯材では、融点が異
なる複数種の熱可塑性繊維からなる不織布を中間層とし
て、その厚さ方向両側に夫々多数の連続長繊維ガラスを
その繊維方向を同一にして配列したシート状の熱可塑性
樹脂複合材からなるスキン層を相互の繊維方向を同一に
して積層一体化するものである。
【0005】
【作用】以上のように構成した自動車ルーフ用内装材の
芯材にあっては、スキン層の連続長繊維ガラスの繊維方
向に高剛性を有し、直交する方向に曲げ易さを有する。
そして、不織布からなる中間層により、形状復元性が付
与される。
【0006】
【実施例】以下、図に基づいて本考案の実施の一例を説
明する。図中Aは自動車ルーフ用内装材の芯材で、中間
層1と、該中間層1を挟んでその厚さ方向両面(以下表
裏両面という)に一体に設けられたスキン層2,3の3
層構造積層体に構成されている。
【0007】上記中間層1は、融点が異なる少なくとも
2種類の熱可塑性繊維を用いて織成以外の方法により1
乃至数mmのシート状若しくはマット状に形成された、所
謂、不織布で、ヒートボンデングにより繊維相互が結合
されている。この中間層1たる不織布を構成する熱可塑
性繊維の種類及び混合割合は任意であるが、130 ℃程度
の比較的低温で溶融する繊維を2〜3割含有し、スキン
層マトリックスと接着し易い材料であることが望まし
い。
【0008】一方、スキン層2,3は、連続長繊維ガラ
スa、即ちガラスロービングをその繊維方向を同一にし
て多数配列し、これを例えばポリプロピレン、6ナイロ
ン、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂からなるマト
リックスで固めて、厚さ200μ程度のシート状に形成し
たガラス繊維含有率が約60%程度の熱可塑性樹脂複合材
で構成されている。このスキン層2,3は両層2,3の
長繊維ガラスaの繊維方向が同一方向となるように中間
層1の表裏両面に夫々積層され、中間層1と加熱一体化
される。
【0009】上記中間層1とスキン層2,3の加熱一体
化は、勿論それのみを目的に行なってもよいが、芯材A
を単独で又は加飾材4、更に必要によっては裏打ち材5
を重ねて、ルーフ形状に対応する所用の形状に熱加圧成
形する際、その成形用の熱を利用して成形と同時に行な
うことも可能である。また、この成形用の熱を利用すれ
ば、スキン層2,3のマトリックスの溶融により芯材A
と加飾材4を接着剤を使用せずに接着することも可能と
なる。
【0010】而して、斯かる心材Aは少なくともその一
方のスキン層2に加飾材4が接着されて自動車ルーフ用
内装材Bを構成し、加飾材4が表面に現れるように自動
車のルーフに装着される。
【0011】
【効果】本考案は以上のように構成したので、下記する
ような効果を奏する。中間層の表裏両面に積層形成した
スキン層の同一方向に引き揃えられた連続長繊維ガラス
の繊維方向に高剛性を有するので、この繊維方向が必要
な所定方向となるように成形することにより、自動車ル
ーフ用内装材の芯材として十分な剛性と軽量性を得るこ
とがでる。しかも、この芯材はスキン層の同一方向に引
き揃えられた連続長繊維ガラスに対して直交する方向に
は曲げ易いので、少々曲げた程度では折れてしまうよう
なことがなく、従って内装材を窓やドア部分等の開口か
ら車体内に入れやすいように、曲げながら入れても芯材
が折れて使えなくなるような事故の発生を防止すること
ができる。これにより、経済的効果ばかりでなく、自動
車の内装作業の作業性向上の効果も期待できる。しか
も、特定方向に対して曲げ易く、中間層を構成する不織
布により復元性にも優れているので、少々狭い開口部か
らでも内装材を曲げながら自動車内に挿入することが可
能となるため、内装材を取り付けた後でないと車体に窓
ガラスやドア等を取り付けることができないという、自
動車組み立て工程上の制約をある程度解消することも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す自動車ルーフ用内装材
の芯材の構成を分解して示す斜視図で、この芯材に接着
されて内装材を構成する加飾材も一緒に示している。
【図2】本考案の芯材を用いた自動車ルーフ用内装材の
断面図で湾曲形状に成形された部分を示している。
【符号の説明】
A:心材 1:中間層 2:スキン層 3:スキン層 a:長繊維ガラス 4:加飾層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が異なる複数の熱可塑性繊維が混合さ
    れた不織布を中間層として、その厚さ方向両側に夫々多
    数の連続長繊維ガラスをその繊維方向を同一にして配列
    したシート状の熱可塑性樹脂複合材からなるスキン層を
    相互の繊維方向を同一にして積層一体化してなる自動車
    ルーフ用内装材の芯材。
JP5619693U 1993-10-18 1993-10-18 自動車内装材の芯材 Expired - Lifetime JPH0753962Y2 (ja)

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JP5619693U JPH0753962Y2 (ja) 1993-10-18 1993-10-18 自動車内装材の芯材

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JPH0726124U JPH0726124U (ja) 1995-05-16
JPH0753962Y2 true JPH0753962Y2 (ja) 1995-12-13

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