JP3338016B2 - 道路の緑地帯に雑草が生えるのを防止する表面処理方法 - Google Patents

道路の緑地帯に雑草が生えるのを防止する表面処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路の中央分離帯や、
側溝に沿って設けられる緑地帯等に雑草が生えるのを防
止する表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路等の中央分離帯1の断面図を図
1に示す。中央分離帯1は、図の断面図に示すように、
快適にドライブできるように木等の植物2を植え付けて
いる。木等の植物を植生させるために、中央分離帯1の
上面は土が表出している。このため、中央分離帯1は、
木の周囲に雑草が繁殖する。雑草が道路にはみだすと、
交通の妨害となるので、一定の期間ごとに人手で除草し
ている。さらに、雑草は除草剤で除去することもでき
る。ただ、除草剤を使用すると、植生させている木に悪
い影響を与えることがある。このため、実際には、非常
に手間をかけて人手で除草しているのが実状である。道
路は、中央分離帯に限らず、両側に緑地帯を設けること
もある。ここに設けた緑地帯も、木等の植物を植生させ
ているので雑草が繁殖する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】中央分離帯や道路の両
側に設けた緑地帯を除草するとき、道路を完全に通行止
めにすることは非常に難しい。このため、中央分離帯や
両側の緑地帯の付近を自動車が通行しないようにして、
除草しているのが実状である。この状態での除草は非常
に危険な作業となる。この欠点は、緑地帯の上面を、コ
ンクリートで被覆して少なくできる。ただ、緑地帯の上
面をコンクリートで被覆する方法は、ここに植生させて
いる木の生育環境を著しく悪化させる。それは、表面を
被覆しているコンクリートが、緑地帯の土砂への雨水の
供給を阻止するからである。さらに、コンクリートで被
覆した緑地帯は、木の部分に貫通孔を設けてここに木を
植え付けているが、貫通孔のない部分には木を植え付け
できなくなる欠点もある。このため、木が生育して大き
くなると、貫通孔が小さくなることも、木の生育を悪く
する。貫通孔を大きく開口すると、開口部で雑草が繁殖
する弊害がある。このため、緑地帯の表面の一部をコン
クリートで被覆する方法は、たとえば、交通量が非常に
多いために除草が極めて危険な状態となる、特別な例外
を除いて採用できないのが実状である。
【0004】本発明の第1の目的はこの欠点を解消する
ことにある。すなわち、本発明の第1の大切な目的は、
緑地帯に雑草が繁殖するを防止して、しかも木を好まし
い環境で生育できる道路の緑地帯に雑草が生えるのを防
止する表面処理方法を提供することにある。
【0005】さらに、表面を地面とする緑地帯は、雨の
夜に視認性が極めて悪くなる欠点もある。それは、緑地
帯の表面に表出している地面が、自動車のライトを吸収
して真っ暗に見えるからである。道路面も、ライトを吸
収して真っ暗になるので、視認性が極めて悪くなる。こ
のため、雨の夜間には、ドライバーは非常に慎重に運転
する必要があって、疲れやすく、また事故の発生しやす
くなる弊害がある。
【0006】本発明の第2の目的はこの欠点を解消する
こと、すなわち、緑地帯の表面で光を反射させて視認性
を向上でき、さらに、この状態を極めて簡単かつ容易
に、しかも安価に実現できる道路の緑地帯に雑草が生え
るのを防止する表面処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の道路の緑地帯に
雑草が生えるのを防止する表面処理方法は、貝殻を破砕
した貝殻粉粒体とセメントを含む硬化材3を地表面に所
定の厚さで敷きならしする敷設工程と、敷設された硬化
材3の表面に散水する散水工程と、散水された水でセメ
ントを硬化させて、緑地帯の表面を通水性除草舗装4で
被覆する硬化工程とからなる。
【0008】以上の方法で、道路の緑地帯の表面に設け
られた通水性除草舗装4は、雑草が生えるのを確実に防
止して、しかも、雨水を通過させる。このため、緑地帯
に植え付けている植物の生育を阻害することなく、ここ
に雑草が繁殖するのを防止する。
【0009】本発明の請求項2の道路の緑地帯に雑草が
生えるのを防止する表面処理方法は、貝殻を破砕した貝
殻粉粒体と、青石を粉砕した青石粉粒体と、セメントを
含む硬化材3を地表面に所定の厚さで敷きならしする敷
設工程と、敷設された硬化材3の表面に散水する散水工
程と、散水された水でセメントを硬化させて、緑地帯の
表面を通水性除草舗装4で被覆する硬化工程とからな
る。
【0010】本発明の請求項3の道路の緑地帯に雑草が
生えるのを防止する表面処理方法は、貝殻を破砕した貝
殻粉粒体と土砂とセメントを含む硬化材3を地表面に所
定の厚さで敷きならしする敷設工程と、敷設された硬化
材3の表面に散水する散水工程と、散水された水でセメ
ントを硬化させて、緑地帯の表面を通水性除草舗装4で
被覆する硬化工程とからなる。
【0011】さらに、本発明の道路の緑地帯に雑草が生
えるのを防止する表面処理方法は、散水工程を、硬化材
3の表面を湿潤な状態とする程度に散水する第1散水工
程と、第1散水工程の後、硬化材3の表面を硬化させた
後に第1散水工程よりも多量の水を散水する第2散水工
程とする。第1散水工程で表面を硬化させた硬化材3
は、その後に散水される多量の水で全体を硬化させる。
第1硬化材3は、好ましくは、敷設された硬化材3の表
面から1〜5mmに水を補給する。さらに、第1散水工
程と第2散水工程との時間間隔は、30分〜4時間とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための表面処理方法を例示する
ものであって、本発明は表面処理方法を下記のものに特
定しない。
【0013】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0014】本発明は、道路の緑地帯に雑草が生えるの
を防止するために表面処理する方法である。本発明の方
法で表面処理するのは、自動車が通行する部分に隣接し
て設けている緑地帯であって、主として、道路の中央に
設けられる中央分離帯と、道路の両側に沿って設けられ
る緑地帯である。
【0015】以下、緑地帯を中央分離帯とする例を詳述
するが、道路の両側に設けた緑地帯も同じようにして表
面処理できる。
【0016】[前処理工程] 図2に示すように、緑地帯の表面の土面5をほぼ平滑な
面にならす。緑地帯の表面の土面は水平状にならすこと
も、あるいは多少傾斜するようにならすこともできる。
緑地帯の土面は、必ずしも完全な平滑面にならす必要は
ない。ただ、薄い通水性除草舗装の表面を平滑面とする
ためには、緑地帯の土面をできるかぎり平滑面になら
す。通水性除草舗装は、必ずしも上面を平滑面とする必
要はない。平滑面に仕上げない通水性除草舗装を施工す
る場合、緑地帯の土面を必ずしも平滑面にならす必要は
ない。ただ、土面を平滑面として、この上に、表面を凹
凸面とする通水性除草舗装を設けることもできる。通水
性除草舗装を施工する土面は、雑草等を除去する。
【0017】この前処理工程において、土面の上にコー
ヒーのかすを敷設することができる。コーヒーのかすを
敷設して、その上に通水性除草舗装を設けると、雑草
繁殖をより効果的に防止できる。
【0018】[敷設工程] 図3に示すように、土面5の表面に、硬化材3を所定の
厚さに敷きならす。硬化材3は、貝殻の破砕した貝殻粉
粒体とセメントを混合している。硬化材3は水を添加し
ないで、貝殻粉粒体とセメントを混合したものである。
貝殻粉粒体は、カキ、ホタテ貝、アサリ、ハマグリ、ア
ワビ、サザエ、シジミ等の貝殻を、平均粒径が5mm以
下となるように破砕したものである。貝殻粉粒体は、貝
殻を破砕した後、5mm目のフルイを通過させて、5m
m以上の貝殻を除いたものが最適である。この貝殻粉粒
体は、平均粒径を1〜5mmとするものが混在したもの
である。貝殻粉粒体の平均粒径が小さいと、施工された
通水性除草舗装の通水性が低下する。反対に、貝殻粉粒
体の平均粒径が大きすぎると、通水性除草舗装の表面に
できる凹凸が大きくなると共に、強度が低下する。
【0019】貝殻粉粒体は、通水性除草舗装の通水性と
強度と凹凸の程度とを考慮して、好ましくは平均粒径を
1〜5mmとする。ただし、貝殻粉粒体には、平均粒径
を0.5〜10mmとするものも使用できる。
【0020】硬化材3に添加されるセメントは、貝殻粉
粒体の接触点を結合する。セメントの添加量は、全体の
約10重量%とする。ただ、セメントの添加量は、3〜
30重量%、好ましくは5〜20重量%とすることもで
きる。セメントの添加量を多くすると、通水性除草舗装
の強度を向上できる。セメントの添加量を少なくする
と、通水性を向上させて、施工コストを低減できる。セ
メントの添加量は、通水性除草舗装の強度と、通水性
と、施工コストを考慮して用途に最適な量とする。
【0021】硬化材3には、貝殻粉粒体に加えて、青石
を粉砕した青石粉粒体を混合することもできる。添加さ
れる青石粉粒体は、貝殻粉粒体とほぼ同じ粒度のものを
使用する。青石粉粒体を添加して施工した通水性除草舗
装は、表面を緑色に着色できる。さらに、青石粉粒体で
着色された通水性除草舗装は、極めて耐久性があって、
長期間にわたって変色しない特長がある。青石粉粒体の
添加量を多くすると、通水性除草舗装の表面はより濃い
緑色になる。青石粉粒体の添加量は、貝殻粉粒体100
重量部に対して、たとえば10〜200重量部、好まし
くは50〜150重量部とする。さらに、青石粉粒体に
加えて、緑色の顔料を添加して、通水性除草舗装の表面
を緑色に着色することもできる。青石粉粒体と顔料を添
加して通水性除草舗装は、より濃い緑色に着色できる。
【0022】さらに、硬化材3は、貝殻粉粒体と土砂と
セメントを混合したものとすることもできる。この硬化
材は、表面を土色に着色できる。貝殻粉粒体に添加され
る土砂も、貝殻粉粒体と同じ程度の粒度のものを使用す
る。土砂には細骨材やまさ土等が使用できる。
【0023】貝殻粉粒体や顔料を添加して通水性除草舗
装を緑色に着色し、あるいは土砂を添加して表面を土色
にするかは、通水性除草舗装の用途に適したように選択
される。
【0024】硬化材3は、図3の断面図に示すように、
土の上に、たとえば、10〜100mm、好ましくは1
5〜80mm、さらに好ましくは20〜50mmの厚さ
に敷きならされる。硬化材3を、厚く敷きならすと、通
水性除草舗装を厚くして強固にできる。また、雑草の繁
殖をより確実に長期間にわたって阻止できる。雑草の繁
殖は、10mm以上の通水性除草舗装で有効に阻止でき
る。さらに、20mm以上の通水性除草舗装4は、極め
て長期間にわたって雑草の繁殖を確実に阻止できる。
【0025】硬化材は、土の上に供給されて、こてのよ
うなもので平滑にならして、所定の厚さに敷きならされ
る。硬化材は、土の上に敷きならした状態で、かならず
しも上面を転圧する必要はないが、転圧して表面を綺麗
な平滑面とすることもできる。
【0026】[散水工程] 図4に示すように、敷設された硬化材3の表面に散水す
る。散水はジョロを使用し、あるいは噴霧ノズルから水
を噴射して散水する。散水量は、土の上に敷設した硬化
材の全体に、水を補給できる量を理想とする。散水量が
多すぎると、セメントが流失して結合強度が低下する。
散水量が少なすぎると、敷設している硬化材3の全体に
水を補給できず、セメントが硬化する強度が低下する。
散水された状態で、セメント7は、図5の拡大断面図に
示すように、貝殻粉粒体等の粉粒体6の接点を結合す
る。このとき、散水された水は、敷設された硬化材の上
表面に分布している貝殻粉粒体の表面に付着しているセ
メントを洗い流し、貝殻粉粒体の表面を表出させる状態
で結合する。このため、硬化した通水性除草舗装4の表
面は、上面に分布している貝殻粉粒体や青石粉粒体を突
出させる凹凸面となり、貝殻粉粒体の表面で光を反射し
て、青石粉粒体で着色できる状態とする。
【0027】散水工程は、複数回に散水して、理想的な
状態で硬化材3を硬化できる。たとえば、第1散水工程
と第2散水工程とで散水して、敷設された硬化材3を硬
化させる。第1散水工程は、硬化材3の表面を湿潤な状
態とする程度に散水して、敷設された硬化材3を表面か
ら1〜5mmの厚さに水を補給する。第1散水工程の散
水量が多すぎると、セメントが流失して硬化材3を強固
に硬化できない。第1散水工程は、敷設している硬化材
3の表面のみを固める。第1散水工程の後、たとえば、
30分〜4時間、好ましくは1〜2時間経過すると、硬
化材3の表面が固まる。
【0028】この状態になると、第2散水工程で固まっ
た状態で、第1散水工程よりも多量の水を散水する。第
2散水工程は、硬化材3の上面に水が浮き上がる程度に
たっぷりと散水する。第2散水工程で散水された水は、
貝殻粉粒体等の粉粒体6の隙間を通過して硬化材3の内
部に浸透する。第1散水工程で表面を固めている硬化材
3は、表面の固くなっている層が、散水される水の透過
量を調整して、硬化材3の内部に水を補給する。このた
め、多量の水を散水しても、硬化材3に含まれるセメン
トが流失することはない。
【0029】散水工程において、硬化材3に混合してい
るセメント7が硬化して、貝殻粉粒体等の粉粒体6を結
合する。貝殻粉粒体に加えて、青石粉粒体を添加し、あ
るいは、土砂を添加している硬化材3は、セメントで青
石粉粒体や土砂も結合される。
【0030】[硬化工程] 以上の状態で、散水された硬化材3は、含有しているセ
メント7が硬化して、貝殻粉粒体等の粉粒体6の接点を
結合する。貝殻粉粒体等の粉粒体の接点が結合されて、
土の上に敷設された硬化材3は通水性除草舗装4とな
る。第2散水工程の後、硬化材3を硬化させるとき、好
ましくは、1週間の間に2〜3回散水して、上面を湿潤
な状態にして養生する。この状態で硬化された通水性除
草舗装4は、クラック等が少なく、強固な層となる。
【0031】以上の工程で緑地帯の表面に設けられた通
水性除草舗装4は、粉粒体6を接点で結合しているの
で、通水性がある。さらに、通水性除草舗装は、モルタ
ルやコンクリートを硬化させた層に比較して、強度が弱
い。ただし、通水性除草舗装は、下の層を固くするかぎ
り、人が上を歩行できる程度の強度はある。とくに、通
水性除草舗装を厚くすると、人が上を歩行して、十分に
耐える強度がある。
【0032】本発明の方法で施工された通水性除草舗装
は、コンクリートやモルタルに比較して、強度が弱い
が、このことは、緑地帯の表面に設ける層として好まし
い物性である。それは、木を植え付けている緑地帯の表
面を通水性除草舗装で被覆するとき、通水性除草舗装が
木の成長を阻害しないからである。このため、木を植え
付けている緑地帯の表面を、木との間に隙間ができない
ように、通水性除草舗装を設けることができる。木が太
って成長するとき、通水性除草舗装を成長する木で破壊
できるからである。とくに、木の周囲で通水性除草舗装
を薄くすると、木は、通水性除草舗装に成長が阻害され
ることなく生育する。ただ、木の周囲に、通水性除草舗
装を設けない空隙を設けて、通水性除草舗装を施工する
こともできるのはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】本発明の表面処理方法は、道路の緑地帯
に雑草が繁殖するのを有効に防止して、しかも、木を好
ましい生育環境で生育できる特長がある。それは、緑地
帯の表面に設けている通水性除草舗装が、雨水を通過さ
せる状態で土の表面を被覆するからである。土の表面を
被覆する通水性除草舗装は、雑草がこれを透過して繁殖
するのを阻止する。雑草は、水分を含まない固い層があ
ると、この層を通過して生育しない。このため、通水性
除草舗装は、雑草が繁殖するのを有効に阻止できる。さ
らに、通水性除草舗装は、雨水を透過させるので、緑地
帯の土に水分を補給できる。このため、緑地帯に植生し
ている木等の植物には、快適な生育環境にできる。
【0034】さらに、本発明の道路の緑地帯に雑草が生
えるのを防止する表面処理方法は、通水性除草舗装の表
面で光を反射させて、雨の夜間にドライバーの視認性を
著しく向上できる特長がある。それは、通水性除草舗装
に貝殻粉粒体を添加すると共に、この貝殻粉粒体の表面
が通水性除草舗装の表面で外部に表出する状態で硬化で
きるからである。貝殻粉粒体とセメントを混合している
硬化材を土に敷設し、この状態で表面に散水すると、水
が貝殻粉粒体の表面に付着する異物を洗い流して、貝殻
粉粒体を通水性除草舗装の表面に突出させる。この状態
で貝殻粉粒体の接点を結合して硬化させるので、貝殻粉
粒体は表面で光を効率よく反射できる状態で、通水性除
草舗装の上面に一部を突出させて固定される。この状態
で固定された貝殻粉粒体は、自動車のライトを効率よく
反射する。このため、雨の夜等においても、緑地帯の表
面を十分に視認でき、ドライバーはどこが緑地帯である
かを認識しながら、安全に疲れずに運転できる。とく
に、緑地帯は、道路の両側や中央分離帯として設けられ
るので、緑地帯が明確に視認できると、道路のまがり具
合いや幅が明確になって、ドライバーは極めて疲れない
で安全運転できる。このため、極めて交通事故が発生し
やすい、雨の夜間の事故を極減できる特長がある。
【0035】さらにまた、本発明の道路の緑地帯に雑草
が生えるのを防止する表面処理方法は、硬化材に貝殻粉
粒体を添加して、しかもこれが光を効率よく反射できる
状態で通水性除草舗装の表面に固定するので、雨の夜間
に視認性を著しく向上できるにもかかわらず、この優れ
た通水性除草舗装を、簡単かつ容易に、しかも安価に施
工できる特長がある。それは、廃棄するのに困っている
貝殻を理想的な状態で有効利用して、通水性除草舗装に
使用するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】道路の中央分離帯を示す断面図
【図2】本発明の実施例の前処理工程を示す断面図
【図3】本発明の実施例の敷設工程を示す断面図
【図4】本発明の実施例の散水工程を示す断面図
【図5】本発明の実施例の方法で施工された通水性除草
舗装の拡大断面図
【符号の説明】
1…中央分離帯 2…植物 3…硬化材 4…通水性除草舗装 5…土面 6…粉粒体 7…セメント

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貝殻を破砕した平均粒径を0.5〜10
    mmとする貝殻粉粒体とセメントを含む硬化材(3)を地
    表面に所定の厚さで敷きならしする敷設工程と、敷設さ
    れた硬化材(3)の表面に散水する散水工程と、散水され
    た水でセメントを硬化させて、緑地帯の表面を通水性除
    草舗装(4)で被覆する硬化工程とからなり、前記散水工
    程が、硬化材の表面を湿潤な状態とする程度に散水する
    第1散水工程と、第1散水工程の後、硬化材の表面を硬
    化させた後に第1散水工程よりも多量の水を散水する第
    2散水工程とからなると共に、第1散水工程と第2散水
    工程との時間間隔を30分〜4時間とする道路の緑地帯
    に雑草が生えるのを防止する表面処理方法。
  2. 【請求項2】 貝殻を破砕した平均粒径を0.5〜10
    mmとする貝殻粉粒体と、青石を粉砕した青石粉粒体
    と、セメントを含む硬化材(3)を地表面に所定の厚さで
    敷きならしする敷設工程と、敷設された硬化材(3)の表
    面に散水する散水工程と、散水された水でセメントを硬
    化させて、緑地帯の表面を通水性除草舗装(4)で被覆す
    る硬化工程とからなり、前記散水工程が、硬化材の表面
    を湿潤な状態とする程度に散水する第1散水工程と、第
    1散水工程の後、硬化材の表面を硬化させた後に第1散
    水工程よりも多量の水を散水する第2散水工程とからな
    ると共に、第1散水工程と第2散水工程との時間間隔を
    30分〜4時間とする道路の緑地帯に雑草が生えるのを
    防止する表面処理方法。
  3. 【請求項3】 貝殻を破砕した平均粒径を0.5〜10
    mmとする貝殻粉粒体と土砂とセメントを含む硬化材
    (3)を地表面に所定の厚さで敷きならしする敷設工程
    と、敷設された硬化材(3)の表面に散水する散水工程
    と、散水された水でセメントを硬化させて、緑地帯の表
    面を通水性除草舗装(4)で被覆する硬化工程とからな
    、前記散水工程が、硬化材の表面を湿潤な状態とする
    程度に散水する第1散水工程と、第1散水工程の後、硬
    化材の表面を硬化させた後に第1散水工程よりも多量の
    水を散水する第2散水工程とからなると共に、第1散水
    工程と第2散水工程との時間間隔を30分〜4時間とす
    道路の緑地帯に雑草が生えるのを防止する表面処理方
    法。
  4. 【請求項4】 第1散水工程が、硬化材(3)の表面を湿
    潤な状態とする程度に散水して、敷設された硬化材(3)
    の表面から1〜5mmの厚さに水を補給する請求項1な
    いし3のいずれかに記載される道路の緑地帯に雑草が生
    えるのを防止する表面処理方法。
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