JP2006283528A - 緑化対応型透水性舗装の造成方法及び緑化対応型透水性舗装構造 - Google Patents

緑化対応型透水性舗装の造成方法及び緑化対応型透水性舗装構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 駐車場等の路盤又は路床に、維持管理が容易な緑化対応型透水性舗装を造成することができる手段を提供する。
【解決手段】 駐車場の緑化対応型透水性舗装の造成方法においては、まず、ほぼ水平な舗装基盤1の上に補強材4が配設される。続いて、舗装基盤1の上に、内部に空隙部2aを有する透水性コンクリート層2が敷設される。次に、透水性コンクリート層2の上面に、多数の孔部5aを備えた芝生養生マット5が固定される。さらに、芝生養生マット5の上面から孔部5aを通して、フロー値が10秒前後の泥状の植物生育基盤材3が、空隙部2aの容積のほぼ半分を充填するように、空隙部2aに注入される。この後、芝生養生マット5の各孔部5aに、芝7の種子を含む客土6が充填される。種子が発芽した後、芝7の養生が行われ、駐車場が緑化される。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的には緑化対応型透水性舗装の造成方法及び緑化対応型透水性舗装構造に関するものであり、とくに駐車場、歩道あるいはビルの屋上などを舗装するとともに緑化するための方法に関するものである。
従来、大半の駐車場は、アスファルト舗装又はコンクリート舗装で造成されている。このため、夏場においては、駐車場の表面温度は50℃を超え、駐車場を通行する人や動物に著しい不快感が生じ、とくに都会ではヒートアイランド現象の一因となるといった問題がある。なお、このような問題は、アスファルト舗装又はコンクリート舗装が施された歩道や、ビルの屋上でも生じる。
そこで、上記問題を解決すべく、地盤(現地土)の上に、順に、基礎砕石と細目砂とを配設し、その上に複数の開口を有する透水性コンクリートブロック(プレキャスト)を列状に敷設し、開口内に客土を充填し、この客土に芝の種子を播種して芝生を養生することにより緑化を図った駐車場が提案されている(特許文献1参照)。
登録実用新案第3025326号公報(段落[0013]、図1)
しかしながら、特許文献1に記載されている緑化された駐車場では、夏場には芝を保全するために、例えばスプリンクラー等の散水設備を設けるなどして散水することが必要であるので、維持管理(メンテナンス)が煩雑であるといった問題がある。また、特許文献1に記載された駐車場の構築手法では、透水性コンクリートブロック(プレキャスト)を製造するための格別の製造設備を必要とするといった問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、透水性コンクリートブロックの製造設備などといった格別の製造設備を設けることなく、駐車場や歩道などの路盤又は路床、あるいはビルの屋上に、維持管理が容易な緑化対応型透水性舗装を造成することができる手段を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る第1の緑化対応型透水性舗装の造成方法(以下、略して「舗装造成方法」という。)は、(i)ほぼ水平な路床又は路盤の上に、内部に空隙部(以下「基層空隙部」という。)を有する透水性コンクリート(ないしはポーラスコンクリート)又は透水性アスファルトからなる舗装基層を敷設(形成)し、(ii)基層空隙部に、保水性を有する泥状の植物生育基盤材(例えば、黒土、細粒バーク、フライアッシュ、石粉、米ぬか及びルナゾールパウダ(高分子系接合剤)の一部又は全部を含むもの)を供給し、(iii)舗装基層の上に、植物の種子を含み透水性を有する客土(例えば、バーク堆肥、砂質土、パミス及びルナゾールパウダ(高分子系接合剤)の一部又は全部を含むもの)を供給し、(iv)種子が発芽した後、植物を養生することを特徴とするものである。
第1の舗装造成方法においては、荷重を分散させるとともに植物の養生を容易化するために、舗装基層を敷設した後において、植物育成基盤材を供給する前に、舗装基層の表面に、複数の孔部(以下「マット孔部」という。)を備えた植物養生マットを固定するのが好ましい。この場合、植物の根系(根、地下茎等)の伸張を促進するために、植物生育基盤材の供給を、植物養生マットの上面からマット孔部を通して、フロー値が10秒又はその前後(例えば、8〜12秒、好ましくは9〜11秒)の細粒の植物生育基盤材を基層空隙部のほぼ半分を充填するように注入することにより行い、かつ、客土の供給を、マット孔部に客土を充填することにより行うのがより好ましい。
本発明に係る第2の舗装造成方法は、(i)ほぼ水平な路床又は路盤の上に、内部に空隙部(基層空隙部)を有する透水性コンクリート又は透水性アスファルトからなる舗装基層を敷設し、(ii)基層空隙部に、植物の種子を含み保水性を有する泥状の植物生育基盤材(例えば、黒土、細粒バーク、フライアッシュ、石粉、米ぬか及びルナゾールパウダ(高分子系接合剤)の一部又は全部を含むもの)を供給し、(iii)種子が発芽した後、植物を養生することを特徴とするものである。
第2の舗装造成方法においても、第1の舗装造成方法の場合と同様の植物養生マットを設けるのが好ましい。この場合、植物生育基盤材の供給を、植物養生マットの上面からマット孔部を通して、フロー値が10秒又はその前後(例えば、8〜12秒、好ましくは9〜11秒)の細粒の植物生育基盤材を支持層空隙部のほぼ半分を充填するように注入することにより行い、この後、肥料と保水性を有する材料(例えば、パミス、微粒珪砂(8号)等)との混合物を、追肥として、マット孔部に供給するのがより好ましい。
第1又は第2の舗装造成方法において、植物養生マットの舗装基層への固定(ないしは張り付け)は、透水性コンクリート又は透水性アスファルトの可使時間内(例えば、混練後60分内、あるいは90分内)に固定具を舗装基層に挿入することにより(強固な固定が必要な場合)、又は、舗装基層の硬化後に樹脂系接着剤を用いて植物養生マットを舗装基層に接着することにより(作業の簡便さが要求される場合)行うことができる。なお、舗装基層の表面に複数の植物養生マットを水平方向に隣接するように配置した場合、一部の植物養生マットを、舗装基層の表面に直接固定することなく、隣接する植物養生マットに紐状部材(ビニール紐等)で束縛することにより、間接的に舗装基層に固定ないしは位置決めするようにしてもよい。
第1又は第2の舗装造成方法においては、舗装基層の圧縮強度や曲げ強度を高めるために透水性コンクリート又は透水性アスファルトに石粉(リサイクル材)を混合し、及び/又は、保水性を高めるために植物育成基盤材に米ぬか(リサイクル材)を混合するのが好ましい。ここで、舗装基層を敷設する前に、路床又は路盤の上に、舗装基層を補強する補強材を配設してもよい。また、補強材を配設せず(あるいは配設して)、透水性コンクリート又は透水性アスファルトに、5〜13kg/m(すなわち、0.4〜1vol%)、好ましくは10〜13kg/m(すなわち、0.75〜1vol%)のビニロン短繊維を混合して舗装基層を補強してもよい。なお、これらの舗装造成方法は、例えば、駐車場、歩道、ビルの屋上等に緑化舗装を造成するのに適している。
本発明に係る第1の緑化対応型透水性舗装構造は、(i)ほぼ水平な路床又は路盤の上に敷設され、内部に空隙部(基層空隙部)を有する透水性コンクリート又は透水性アスファルトからなる舗装基層と、(ii)基層空隙部に収容された、保水性を有する植物生育基盤材と、(iii)舗装基層の上に配設された、透水性を有する客土と、(iv)舗装基層に根系を伸張させつつ客土に植生された植物とを備えていることを特徴とするものである。
本発明に係る第2の緑化対応型透水性舗装構造は、(i)ほぼ水平な路床又は路盤の上に敷設され、内部に空隙部(基層空隙部)を有する透水性コンクリート又は透水性アスファルトからなる舗装基層と、(ii)基層空隙部に収容された、保水性を有する植物生育基盤材と、(iii)植物生育基盤材に植生された植物とを備えていることを特徴とするものである。
第1又は第2の緑化対応型透水性舗装構造においては、舗装基層の表面に、複数の孔部を備えた植物養生マットが固定されているのが好ましい。ここで、舗装基層内に、該舗装基層を補強する補強材が埋設されていてもよい。また、補強材を埋設せず(あるいは埋設して)、舗装基層に5〜13kg/m(0.4〜1vol%)、好ましくは10〜13kg/m(0.75〜1vol%)のビニロン短繊維を混合して舗装基層を補強してもよい。
第1もしくは第2の舗装造成方法又は第1もしくは第2の緑化対応型透水性舗装構造によれば、透水性コンクリートブロックの製造設備などといった格別の製造設備を設けることなく、いわゆる「現場打ち」により、駐車場や歩道などの路盤又は路床、あるいはビルの屋上に、維持管理が容易な緑化対応型透水性舗装を造成することができる。この緑化された舗装は、乾燥や踏圧に強く、散水等の維持管理に要する手間を著しく低減することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(本発明を実施するための最良の形態)を具体的に説明する。なお、この実施の形態では、駐車場の緑化対応型透水性舗装について説明を行っているが、本発明は駐車場の透水性舗装に限定されるものではなく、歩道、ビルの屋上等の種々の路床又は路盤の透水性舗装にも応用することができるのはもちろんである。また、この実施の形態では舗装基層の材料として透水性コンクリートを用いているが、舗装基層の材料はこれに限定されるものではなく、透水性アスファルト等のその他の透水性舗装材料も用いることができるのはいうまでもない。
図1は、芝生による緑化が完了した状態における、例えば大規模娯楽施設などの駐車場の縦断面(立面断面)を示している。図1に示すように、この緑化された駐車場においては、水平で平坦な舗装基盤1(路床、路盤)の上に、耐久性が高く植生への悪影響が少ない低アルカリ型コンクリート材料を用いた透水性コンクリート層2が舗装基層として敷設されている。透水性コンクリート層2内には、連続する空隙部2aが形成され、空隙部全体にわたって、空隙部2aの容積のほぼ1/2の部分に、保水性を有する植物生育基盤材3が収容されている。また、透水性コンクリート層2内には、該透水性コンクリート層2を補強するための補強材4が埋設されている。なお、透水性コンクリート層2内に、十分な量(例えば、5〜13kg/m(0.4〜1vol%)、好ましくは10〜13kg/m(0.75〜1vol%))のビニロン短繊維が混合されている場合は、補強材4はなくてもよい。
そして、透水性コンクリート層2の水平で平坦な上面に、ゴム製の芝生養生マット5(植物養生マット)が固定されている。具体的には、この芝生養生マット5は、固定具8(図5参照)を用いて、透水性コンクリート層2の上面に強固に張り付けられている。芝生養生マット5には、これを厚み方向に貫通する多数の孔部5aが設けられている。これらの孔部5aには、適度な透水性を有する客土6(生育基盤材料)が充填され、客土6には芝7(例えば、洋芝)が植生されている。芝7の根系は、透水性コンクリート層2の空隙部2a内に伸び、植物生育基盤材3が保持している水を吸い上げることができる。なお、芝生養生マット5の材料はゴムに限定される訳ではなく、例えば可撓性を有するプラスチックないしはビニールなどを用いてもよい。
この駐車場は、透水性コンクリート層2が補強材4によって補強されているので、踏圧ないしは荷重に対する耐久力が高く、その上に車両が駐車したり、その上を車両又は人が通行したりしても、ほとんど損傷を受けない。また、駐車場の上面には芝7が植生されているので、芝7の光合成作用及び蒸散作用により、夏場の日中においても該駐車場の表面温度はさほど上昇しない。このため、このような駐車場が都会に設けられている場合は、ヒートアイランド現象の緩和を図ることができる。また、芝7の緑により景観を良くすることができ、駐車場を通行する人の心にゆとりと潤いを持たせることができる。さらに、芝7の光合成作用により、空気中の二酸化炭素(CO)を消費ないしは低減することができるので、地球温暖化の防止に寄与ないしは貢献することができる。
また、空隙部2aに収容されている植物生育基盤材3によって、透水性コンクリート層2内に水が保持されるので、夏場においても、平均的な降雨があれば、芝7に散水をする必要はほとんどない。したがって、芝7の維持管理(メンテナンス)に要する手間を大幅に低減することができる。なお、透水性コンクリート層2内の空隙部2aには、その容積のほぼ半分の空間部(植物生育基盤材3が存在しない部分)が存在するので、降雨時における余剰の雨水は、速やかに透水性コンクリート層2を通過して舗装基盤1に浸透する。つまり、透水性コンクリート層2は、排水性を損なうことなく、芝7の植生に必要な適量の水を保持することができる。
以下、図2に示すフローチャートに従って、適宜図1を参照しつつ本発明に係る駐車場の舗装造成方法(緑化対応型の透水性舗装の造成方法)ないしは施工手順を説明する。
図2に示すように、まず、駐車場を設置すべき場所に、所定の強度を有し、上面が水平でかつ平坦な舗装基盤1(路床、路盤)を造成する(ステップS1)。続いて、舗装基盤1の上に、防食加工が施された鉄筋4aと亜鉛メッキが施された溶接金網4bとからなる補強材4を配設ないしは設置する(ステップS2)。なお、後で説明するように、透水性コンクリートへのビニロン短繊維の混合量を多くすれば(例えば、5〜13kg/m、すなわち0.4〜1vol%、好ましくは10〜13kg/m、すなわち0.75〜1vol%)、補強材4を配設しなくても、透水性コンクリート層2に十分な強度をもたせることができる。つまり、ビニロン短繊維の混合量が多い場合は、ステップS2は不要である。
次に、駐車場を設置すべき場所の近傍(すなわち施工現場)で、例えば、表1に示す標準的な配合比(標準配合例)の各材料を混練して透水性コンクリートを調製する(ステップS3)。なお、表1において「L」は、リットルを意味する(表2〜5でも同様)。

Figure 2006283528
ここで、透水性コンクリートに石粉を混合すれば、透水性コンクリート層2の圧縮強度や曲げ強度を大幅に高めることができる。なお、採石場等で発生する石粉を利用すれば、資源の有効利用を図ることができ、かつ廃棄物を低減することができる。この場合、例えば、表2に示す配合比の材料を混練して透水性コンクリートを調製すればよい。表1及び表2に示す材料ないしは配合比は、単なる例示ないしは標準配合例であり、これ以外に種々の材料ないしは配合比を用いることができるのはもちろんである。

Figure 2006283528
なお、補強材4を配設せず、透水性コンクリートへのビニロン短繊維の混合量を多くして透水性コンクリート層2の強度を高める場合、すなわちステップS2を省略する場合は、例えば、表3に示す配合比の材料を混練して透水性コンクリートを調製すればよい。なお、表3に示す材料ないしは配合比は、単なる例示ないしは標準配合例であり、これ以外に種々の材料ないしは配合比を用いることができるのはもちろんである。

Figure 2006283528
次に、現場で混練された未硬化の透水性コンクリートを、舗装基盤1の上面に供給し、アスファルトフィニッシャ(図示せず)等を用いて敷き均す(ステップS4)。さらに、敷き均された透水性コンクリートを、振動ローラ(図示せず)等を用いて転圧し、透水性コンクリート層2(未硬化)を形成する(ステップS5)。この透水性コンクリート層2は、硬化すると、水平で平坦ないしは平滑であり、かつ、所定の強度(例えば、曲げ強度が2.5N/mm以上)と、所要の機能(透水係数1×10−1cm/s以上、全空隙率約20〜30%)とを備えたものとなる。なお、透水性コンクリート2の厚さは、50〜150mm(例えば、100mm)とするのが実用的である。
続いて、透水性コンクリート層2の水平で平坦ないしは平滑な上面に、ゴム製の芝生養生マット5を配置して固定する(ステップS6)。具体的には、透水性コンクリートの可使時間内(例えば、透水性コンクリートの混練ないしは調製から60分以内あるいは90分以内)に、固定具8(図5参照)を、芝生養生マット5と係合する(引っ掛かる)ようにして、未硬化の透水性コンクリート層2内に挿入する(一部は露出する)。かくして、透水性コンクリート層2が硬化したときには、芝生養生マット5は固定具8によって透水性コンクリート層2の上面に張り付けられ、固定される。この固定手法によれば、簡単な作業で、芝生養生マット5を非常に強固に透水性コンクリート層2に固定することができる。この芝生養生マット5により、荷重(例えば、車両の輪荷重)を分散させることができ、かつ芝7の養生を促進ないしは容易化することができる。
図4に示すように、芝生養生マット5には、これを厚み方向に貫通し、平面視で正六角形の形状(正六角柱)を備えた多数の孔部5aが、蜂の巣状に形成されている。そして、芝生養生マット5の各周縁部には、それぞれ、枠部5bが設けられている。芝生養生マット5の形状ないしは寸法は、とくには限定されないが、平面視で1000mm×2000mmの長方形又は1000mm×1000mmの正方形であり、厚さが10〜20mm(例えば、12mm)のものが実用的である。なお、孔部5aの形状は正六角形に限定される訳ではなく、その他の多角形(三角形、正方形、長方形等)、円、楕円等であってもよい。
図5(a)〜(c)に示すように、固定具8としては、例えば、防食加工が施された金属製(例えば、鉄製)のL字形のアンカーピン(図5(a))、U字形のフック(図5(b))、コの字形の鎹(図5(c))などを用いることができる。
なお、固定具8を用いず、透水性コンクリート層2が硬化した後に、高分子系ないしは樹脂系のコンクリート用接着剤(例えば、エポキシ樹脂接着剤)を用いて、芝生養生マット5を透水性コンクリート層2の上面に接着して固定するようにしてもよい。この場合、固定具8を用いる場合ほどは、芝生養生マット5を強固に透水性コンクリート層2に固定することはできないが、芝生養生マット5の固定作業が極めて簡単なものとなる。
ところで、駐車場が広い場合、例えば大規模娯楽施設等の駐車場の場合、緑化対応型透水性舗装を造成する際には、大面積の透水性コンクリート層2の上面に、多数の芝生養生マット5を水平方向に隣接するように敷き詰めて固定することになる。この場合、一部の芝生養生マット5を、透水性コンクリート層2に直接的には固定せず、例えば図6に示すように隣接する芝生養生マット5に紐状部材9(例えば、ビニール紐、ビニールバンド等)で束縛することにより(例えば、枠部5b同士を束縛する)、間接的に透水性コンクリート層2に固定ないしは位置決めするようにしてもよい。この場合、一部の芝生養生マット5だけを、固定具8又はコンクリート用接着剤を用いて透水性コンクリート層2に固定するだけでよいので、芝生養生マット5の固定作業が極めて簡単なものとなる。透水性コンクリート層2の上面は水平であるので、このようにしても、芝生養生マット5が位置ずれを起こすおそれはない。
次に、芝生養生マット5の上面から各孔部5aを通して、透水性コンクリート層2の空隙部2aに、フロー値がほぼ10秒又はその前後(例えば、8〜12秒、好ましくは9〜11秒)の、保水性を有する泥状の細粒の植物生育基盤材3を、例えば掛け流しなどにより注入する(ステップS7)。ここで、植物生育基盤材3は、全体的にみて、空隙部2aの全容積のほぼ1/2を占める(残部は空間部)ように注入する。高い保水性を有する泥状の植物生育基盤材3は、例えば、表4に示す標準的な配合比(標準配合例)の材料を配合することができる。ここで、植物生育基盤材3に米ぬかを混合すれば、該植物生育基盤材3の保水性を高めることができる。この場合、通常は精米所等において廃棄されている米ぬかを有効活用することができる。この保水性を有する植物生育基盤材3により、芝7の根系の伸張を促進することができる。

Figure 2006283528
また、適度な保水性を有する泥状の植物生育基盤材3は、例えば、表5に示す配合比の材料を配合することができる。なお、表4及び表5に示す材料ないしは配合比は、単なる例示ないしは標準配合例であり、これ以外に種々の材料ないしは配合比を用いることができるのはもちろんである。

Figure 2006283528
次に、芝生養生マット5の各孔部5aに、芝7の種子(図示せず)を含み適度な透水性を有する客土6(生育基盤材)を、吹付けや敷き均しにより充填ないしは供給する(ステップS8)。そして、種子が発芽した後、芝7を養生して該駐車場の舗装面を緑化する(ステップS9)。芝7の養生期間は、播種後、芝7の根系が透水性コンクリート層2の空隙部2aに到達して活着するまでの期間(約3か月間)である。この透水性舗装の上面は一様かつ平坦であるので、芝7は、機械により刈り取ることができる。したがって、この点においても、芝生ないしは駐車場の維持管理(メンテナンス)が容易である。
この駐車場の舗装造成方法(緑化対応型の透水性舗装の造成方法)によれば、透水性コンクリートブロックの製造設備などといった格別の製造設備を設けることなく、現場打ちにより、駐車場や歩道などの路盤又は路床、あるいはビルの屋上に、維持管理が容易な緑化対応型透水性舗装を造成することができる。
なお、この舗装造成方法では、自然の路床又は路盤の上に緑化対応型の透水性舗装を造成しているが、すでにアスファルト又はコンクリートで舗装されている駐車場の上に、このような緑化対応型の透水性舗装を造成してもよい。
以下、図3に示すフローチャートに従って、本発明に係るもう1つの駐車場用の舗装造成方法(緑化対応型の透水性舗装の造成方法)ないしは施工手順を説明する。しかしながら、この舗装造成方法は、図2に示す舗装造成方法と多くの共通点を有するので、説明の重複を避けるため、以下では主として図2に示す舗装造成方法との相違点を説明する。
図3に示すように、この舗装造成方法においても、図2に示す舗装造成方法の場合と同様に、駐車場の舗装基盤1の上に、補強材4を配設した上で、透水性コンクリート層2を形成し、芝生養生マット5を透水性コンクリート層2に固定する(ステップS11〜S16)。図3中のステップS11〜S16の施工内容は、それぞれ、図2中のステップS1〜S6の施工内容と同一である。なお、透水性コンクリートへのビニロン短繊維の混合量を多くすれば(例えば、5〜13kg/m、すなわち0.4〜1vol%、好ましくは10〜13kg/m、すなわち0.75〜1vol%)、補強材4を配設しなくても、透水性コンクリート層2に十分な強度をもたせることができるので、ステップS12は不要である。
次に、芝生養生マット5の上面から各孔部5aを通して、透水性コンクリート層2の空隙部2aに、芝7の種子が混入された、フロー値がほぼ10秒又はその前後(例えば、8〜12秒、好ましくは9〜11秒)の、保水性を有する泥状の細粒の植物生育基盤材3(黒土、細粒バーク、肥料、高分子系養生剤などを含む)を、例えば掛け流しや吹き付けなどにより注入する(ステップS17)。ここで、植物生育基盤材3は、全体的にみて、空隙部2aの全容積のほぼ1/2を占める(残部は空間部)ように注入する。なお、泥状の植物生育基盤材3の材料ないしは配合比は、芝7の種子を含んでいる点を除けば、図2に示す舗装造成方法の場合と同様である(表4、表5参照)。
続いて、肥料と、適度な保水性及び透水性を有する生育材料(例えば、パミス、微粒珪砂(8号)等)との混合物を、追肥として、芝生養生マット5の各孔部5aに供給する(ステップS18)。そして、種子が発芽した後、芝7を養生して該駐車場の舗装面を緑化する(ステップS19)。
この図3に示す舗装造成方法においても、図2に示す舗装造成方法と同様に、透水性コンクリートブロックの製造設備などといった格別の製造設備を設けることなく、現場打ちにより、駐車場や歩道などの路盤又は路床、あるいはビルの屋上に、維持管理が容易な緑化対応型透水性舗装を造成することができる。
本発明に係る緑化対応型透水性舗装の縦断面図である。 本発明に係る舗装造成方法を示すフローチャートである。 本発明に係るもう1つの舗装造成方法を示すフローチャートである。 芝生養生マットの平面図である。 (a)、(b)及び(c)は、それぞれ、芝生養生マットを透水性コンクリート層に固定するための金属製のL字形、U字形及びコの字形の固定具の立面図である。 隣接する芝生養生マット同士を紐状部材で束縛した状態を示す図である。
符号の説明
1 舗装基盤(路床、路盤)、2 透水性コンクリート層(舗装基層)、2a 空隙部、3 植物生育基盤材、4 補強材、4a 鉄筋、4b 溶接金網、5 芝生養生マット(植物養生マット)、5a 孔部、5b 枠部、6 客土(生育基盤材)、7 芝、8 固定具、9 紐状部材。

Claims (21)

  1. ほぼ水平な路床又は路盤の上に、内部に空隙部を有する透水性コンクリート又は透水性アスファルトからなる舗装基層を敷設し、
    上記空隙部に、保水性を有する泥状の植物生育基盤材を供給し、
    上記舗装基層の上に、植物の種子を含み透水性を有する客土を供給し、
    上記種子が発芽した後、上記植物を養生することを特徴とする緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  2. 上記舗装基層を敷設した後において、上記植物育成基盤材を供給する前に、上記舗装基層の表面に、複数の孔部を備えた植物養生マットを固定することを特徴とする、請求項1に記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  3. 上記植物生育基盤材の供給を、上記植物養生マットの上面から上記孔部を通して、フロー値が10秒又はその前後の細粒の植物生育基盤材を上記空隙部の容積のほぼ半分を充填するように注入することにより行い、
    上記客土の供給を、上記孔部に上記客土を充填することにより行うことを特徴とする、請求項2に記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  4. ほぼ水平な路床又は路盤の上に、内部に空隙部を有する透水性コンクリート又は透水性アスファルトからなる舗装基層を敷設し、
    上記空隙部に、植物の種子を含み保水性を有する泥状の植物生育基盤材を供給し、
    上記種子が発芽した後、上記植物を養生することを特徴とする緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  5. 上記舗装基層を形成した後において、上記植物育成基盤材を供給する前に、上記舗装基層の表面に、複数の孔部を備えた植物養生マットを固定することを特徴とする、請求項4に記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  6. 上記植物生育基盤材の供給を、上記植物養生マットの上面から上記孔部を通して、フロー値が10秒又はその前後の細粒の植物生育基盤材を上記空隙部の容積のほぼ半分を充填するように注入することにより行い、
    この後、肥料と保水性を有する材料との混合物を、追肥として、上記孔部に供給することを特徴とする、請求項5に記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  7. 上記透水性コンクリート又は透水性アスファルトの可使時間内に固定具を上記舗装基層に挿入することにより、上記植物養生マットを上記舗装基層に固定することを特徴とする、請求項2、3、5又は6に記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  8. 上記舗装基層の硬化後に、樹脂系接着剤を用いて上記植物養生マットを上記舗装基層に接着することにより、上記植物養生マットを上記舗装基層に固定することを特徴とする、請求項2、3、5又は6に記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  9. 上記舗装基層の表面に複数の植物養生マットを水平方向に隣接するように配置し、一部の植物養生マットを、上記舗装基層の表面に直接固定することなく、隣接する植物養生マットに紐状部材で束縛することにより、間接的に上記舗装基層に固定することを特徴とする、請求項7又は8に記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  10. 上記透水性コンクリート又は透水性アスファルトに石粉を混合することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1つに記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  11. 上記植物育成基盤材に米ぬかを混合することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1つに記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  12. 上記舗装基層を敷設する前に、上記路床又は路盤の上に、上記舗装基層を補強する補強材を配設することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  13. 上記透水性コンクリート又は透水性アスファルトに、5〜13kg/mのビニロン短繊維を混合することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  14. 上記透水性コンクリート又は透水性アスファルトに、10〜13kg/mのビニロン短繊維を混合することを特徴とする、請求項13に記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  15. 上記緑化対応型透水性舗装を、駐車場、歩道又はビルの屋上に造成することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1つに記載の緑化対応型透水性舗装の造成方法。
  16. ほぼ水平な路床又は路盤の上に敷設され、内部に空隙部を有する透水性コンクリート又は透水性アスファルトからなる舗装基層と、
    上記空隙部に収容された、保水性を有する植物生育基盤材と、
    上記舗装基層の上に配設された、透水性を有する客土と、
    上記舗装基層に根系を伸張させつつ上記客土に植生された植物とを備えていることを特徴とする緑化対応型透水性舗装構造。
  17. ほぼ水平な路床又は路盤の上に敷設され、内部に空隙部を有する透水性コンクリート又は透水性アスファルトからなる舗装基層と、
    上記空隙部に収容された、保水性を有する植物生育基盤材と、
    上記植物生育基盤材に植生された植物とを備えていることを特徴とする緑化対応型透水性舗装構造。
  18. 上記舗装基層の表面に、複数の孔部を備えた植物養生マットが固定されていることを特徴とする、請求項16又は17に記載の緑化対応型透水性舗装構造。
  19. 上記舗装基層内に、該舗装基層を補強する補強材が埋設されていることを特徴とする、請求項16〜18のいずれか1つに記載の緑化対応型透水性舗装構造。
  20. 上記舗装基層内に、5〜13kg/mのビニロン短繊維が混合されていることを特徴とする、請求項16〜18のいずれか1つに記載の緑化対応型透水性舗装構造。
  21. 上記舗装基層内に、10〜13kg/mのビニロン短繊維が混合されていることを特徴とする、請求項20に記載の緑化対応型透水性舗装構造。
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JP2014161249A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Haseko Corp 屋上緑化用敷設板とその製造方法

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