JP2008301732A - 芝生舗装用基盤材、及びその芝生舗装用基盤材を用いた芝生の施工方法 - Google Patents

芝生舗装用基盤材、及びその芝生舗装用基盤材を用いた芝生の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駐車場のように自動車の出入りが頻繁に行なわれるような場所において、地盤が締め固められて芝の根の成長に支障を生じさせることもなく、且つ地盤が緩みすぎて荷重、踏圧等に耐えられないという事態を生じることもなく、舗装面を形成するのに必要な硬さと、緑地面を形成するのに必要な芝の根の生育空間とを具備した芝生舗装用基盤材を提供することを課題とする。
【解決手段】多数の粗粒材を骨材として具備させるとともに、該多数の粗粒材間のかみ合わせ空隙部内に、前記粗粒材より粒径の小さい多数の細粒材を収容し、且つ前記粗粒材間のかみ合わせ空隙部は、芝の根の生育が可能となるような空間を有して形成されているとともに、該かみ合わせ空隙部内で芝の根が生育しうるように芝苗、芝種子等の芝材が具備されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、芝生舗装用基盤材、及びその芝生舗装用基盤材を用いた芝生の施工方法、さらに詳しくは、駐車場やゴルフ場等、芝生が植栽されるとともに、車の出入りや人の歩行等によって荷重、踏圧等がかかるような場所に施工される芝生舗装用基盤材と、そのような芝生舗装用基盤材を用いた芝生の施工方法に関する。
近年、都市緑化等の要請が高まり、それに応じて都市部における種々の場所、たとえば、公園、歩道、博覧会場、駐車場、プラザ、広場、公開空地等の場所において緑化のための施工がなされている。このような都市緑化の技術においては、大型の樹木の果たす役割は大きいものであるが、樹木以外の植物も種々の場所で都市緑化のための役割を担っている。
たとえば芝も、そのような植物の1つである。芝生は、一般にはゴルフ場や野球場、或いは建造物の庭地のような場所に施工されており、本来は都市緑化のイメージとは離れた認識をもたれている植物であるが、近年では駐車場に芝生が施工されることが多くなっており、このような駐車場における芝生の施工例の増加は、明らかに都市緑化の要請に基づくものと考えられる。
しかし、駐車場のような場所においては、車両の出入りが頻繁に行なわれるため、地下部分の地盤はある程度の硬さに締め固められている必要があり、そのように地盤が締め固められることは、芝生の施工にとって本来好ましいことではない。すなわち、芝の根が成長しようとしても、地盤の硬い部分には根が伸長し難いので、根の成長が不良となるのである。また、自動車の出入りが頻繁に行なわれることによって、地盤を構成する土が硬くなり、土中に酸素が供給されにくくなる。また、水はけが悪くなり、土中の養分もなくなり、芝の根も入りにくくなる。従って、芝生の生育が不良となるおそれがある。
一方、芝の根の成長を良好にするために地盤を柔らかくすると、車両の出入り等による荷重、踏圧等に耐えることができない。このように、豊かな芝生の生育と車両が通行できる硬さの確保は、二律背反の関係にあり、このように相反する問題点を同時に解決することは、この種技術分野において重要な課題となっていた。
このような点に鑑み、たとえば樹脂製の芝生保護材が、駐車場スペースの芝生植栽において用いられている。このような樹脂製の芝生保護材を利用する技術として、たとえば下記特許文献1のような特許出願がなされている。しかし、このような樹脂製の芝生保護材を利用する技術では、樹脂の劣化や破損によって、良好な緑化状態を維持することが困難となっていた。また、このような芝生保護材は、芝生が衰退するとリブや突起物等が表面に裸出するおそれがあり、歩行や運動に適さない芝生舗装となっていた。これでは、安定強度、緑地面の確保、景観形成等、芝生駐車場に求められる本来の効果を奏することができない。
特開2000−60319号公報
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、従来の芝生保護材のようなものを用いる必要がなく、駐車場のように自動車の出入りが頻繁に行なわれるような場所において、地盤が締め固められて芝の根の成長に支障を生じさせることもなく、且つ地盤が緩みすぎて荷重、踏圧等に耐えられないという事態を生じることもなく、舗装面を形成するのに必要な硬さと、緑地面を形成するのに必要な芝の根の生育空間とを具備した芝生舗装用基盤材を提供することを課題とするものである。
本発明は、このような課題を解決するために、芝生舗装用基盤材、及びその芝生舗装用基盤材を用いた芝生の施工方法としてなされたもので、芝生舗装用基盤材としての特徴は、多数の粗粒材1を骨材として具備させるとともに、該多数の粗粒材1間のかみ合わせ空隙部4内に、前記粗粒材1より粒径の小さい多数の細粒材2を収容し、且つ前記粗粒材1間のかみ合わせ空隙部4は、芝の根の生育が可能となるような空間を有して形成されているとともに、該かみ合わせ空隙部4内で芝の根が生育しうるように芝苗、芝種子等の芝材が具備されていることである。
また、芝生の施工方法としての特徴は、施工箇所に、多数の粗粒材1及び該粗粒材1より粒径の小さい多数の細粒材2を装填し、前記細粒材2を前記多数の粗粒材1間のかみ合わせ空隙部4内に収容し、前記粗粒材1間のかみ合わせ空隙部4が、芝の根の生育が可能となるような空間を有するように、粗粒材1及び細粒材2からなる芝生舗装用基盤を形成し、該芝生舗装用基盤に転圧をかけた後に、前記かみ合わせ空隙部4内で芝の根が生育しうるように芝苗、芝種子等の芝材を具備させて施工することである。
ここで、かみ合わせ空隙部とは、粗粒材が相互に接触してかみ合わさった状態において、その粗粒材間に形成される空隙部を意味する。この場合、すべての粗粒材が相互に接触してかみ合わさっていることを厳格に要求する趣旨ではなく、要は粗粒材相互間の接触部分に細粒材等が侵入して、粗粒材相互間の接触及びかみ合わせ状態が不良となることがなく、粗粒材を骨格とする芝生舗装用基盤の構造が維持されつつ、細粒材を保持する空隙部が確保されている状態を意味するものである。
芝苗、芝種子等の芝材は、たとえば多数の粗粒材1の上部に前記芝材を保持するための芝材保持用繊維マットを敷設し、該芝材保持用繊維マットに上記芝材を保持させることによって具備させることができる。この芝材保持用繊維マットを構成する繊維としては、たとえば麻繊維のようなものが用いられる。
粗粒材1としては、たとえば多孔質の素材からなるものが用いられる。また多孔質の素材からなる粗粒材1としては、火山砂利、砕石若しくはコンクリートを破砕して得られた再生砕石、煉瓦の破砕物、瓦の破砕物、礫、ブロックの破砕物、ALCの破砕物等のようなものを用いることができる。さらに、細粒材2としては、乾燥腐植や肥料の他、ココヤシダスト、ピートモス等の有機物、パーライト、バーミキュライト、砂等の無機物、或いは黒土や赤土等のようなものが用いられる。
本発明は、上述のように、多数の粗粒材を骨材として具備させるとともに、該多数の粗粒材間のかみ合わせ空隙部内に、前記粗粒材より粒径の小さい多数の細粒材を収容し、且つ前記粗粒材間のかみ合わせ空隙部は、芝の根の生育が可能となるような空間を有して形成されているとともに、該かみ合わせ空隙部内で芝の根が生育しうるように芝苗、芝種子等の芝材が具備されているものであるため、多数の粗粒材を相互に接触してかみ合わさった状態にして芝生舗装用基盤の骨格の形成を維持しつつ、その粗粒材間のかみ合わせ空隙部内に細粒材を収容させることができる。
従って、ココヤシダスト、パーライト、ピートモス、黒土、赤土、バーミキュライト、砂等の、芝の根の成長に有用な各種の細粒材を、粗粒材間のかみ合わせ空隙部内に好適に保持させることができる。その一方で、粗粒材相互間にかみ合わせ空隙部が形成されることで、芝の根が伸長しうるスペースが確保されている。しかも、そのかみ合わせ空隙部に存在しているのは上記のような細粒材であるので、この細粒材や芝の根が伸長するのを阻止することはない。
この結果、たとえば駐車場、ゴルフ場、公園等の地下地盤が上記のような芝生舗装用基盤材で施工され、そのような芝生舗装用基盤材に具備された芝苗や芝種子等の芝材が生育して伸長する芝の根は、上記芝生舗装用基盤材で施工された地下地盤に至る際に、その芝生舗装用基盤材を構成する粗粒材相互間のかみ合わせ空隙部内を通過することができるので、多数の粗粒材によって樹木の根の成長が阻害されることがない。
従って、本発明によって、駐車場、ゴルフ場、公園等において、芝の根の成長が阻害されることなく芝の舗装を行うことのできる芝生舗装用基盤材を提供することが可能となった。
その一方で、粗粒材相互間は接触してかみ合わせられた状態であり、それらの粗粒材によって芝生舗装用基盤材の骨格の形成が維持されているので、駐車場、ゴルフ場、公園等において必要とされる荷重、踏圧等に耐えることのできる強度は維持されることとなるのである。
さらに、本発明においては、上記のような構成からなる芝生舗装用基盤に予め転圧をかけた後に、かみ合わせ空隙部内で芝の根が生育しうるように芝苗、芝種子等の芝材を具備させて施工するため、その後に車両の出入り等による荷重や踏圧がかかったとしても、施工後に芝生舗装用基盤が締め固められることがなく、従って、かみ合わせ空隙部内で伸長する芝生の根に対して良好な生育が担保されることとなる。
また過踏圧や車両通行によって芝の葉が摺り切れたとしても、上記のように荷重、踏圧等に耐えることができ且つ芝の根の生育を阻害することのない芝生舗装用基盤が確保されているので、摺り切れた芝を早期に回復させることができるという効果がある。
以上のように、本発明によって、駐車場として十分な締め固め強度を有し、且つ芝生の発根促進を促す芝生舗装工法を提供することができるので、大きい粒径の粒子である粗粒材が転圧に耐えうる骨組みを形成し、その骨組み間のかみ合わせ空隙部内に
細かい粒子である細粒材を収容することで転圧のかからない土壌空間を確保し、根の伸長できる有効土壌域を作り出すことができる。この結果、芝生の生育を促すことが可能となる。このように、本発明の芝生舗装用生育基盤材は、土壌物理性、及び土壌養分性ともに優れた資材となる。
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態の芝生舗装用基盤材は、多数の粗粒材1を骨材として具備させるとともに、該多数の粗粒材1間のかみ合わせ空隙部4内に、前粗粒材1より粒径の小さい多数の細粒材2を収容し、且つ前記粗粒材1間のかみ合わせ空隙部4は、芝の根の生育が可能となるような空間を有して形成されているものである。
粗粒材としては、砕石やコンクリートを破砕して得られた再生砕石、煉瓦の破砕物、瓦の破砕物、火山砂利、礫、ブロックの破砕物、ALCの破砕物等を使用することができる。粗粒材には、粒径2mm〜10mm程度のものを用いることができるが、4〜6mmのものを用いるのがより好ましい。この粗粒材としては、透水性等の観点から、多孔質のものを用いるのが好ましい。
また細粒材としては、乾燥腐植、肥料、ココヤシダスト、パーライト、ピートモス、黒土、赤土、バーミキュライト等を使用することができる。安価で緩衝能が高い材料を用いることが好ましい。またカチオン交換容量の高いものを使用するのが好ましい。細粒材には、粒径0.02〜2mm程度のものが用いられる。ただしココヤシダストのように細長い形状のものは、短径側の径(太さ)が2mm以下であればよく、長径側の径(長さ)は10〜20mm程度であってもよい。また細粒材として砂を使用することも可能である。
さらに、芝の生育基盤として芝材保持用繊維マットを用い、その芝材保持用繊維マットに、芝の種苗を具備させている。この芝材保持用繊維マットは軽量であるので取り扱いが容易であり、このような芝材保持用繊維マットに芝苗や芝種子等の芝材を混入することで、施工の作業能率が向上する。このような芝材保持用繊維マットは、施工した後に徐々に分解されるので、環境を損なうことがない。また、土を使用していないので、運搬や施工の際も衛生的である。さらに、生育基盤と圃場土とが遮断されて生産されるので、出荷時に芝の根を切ることがなく、移植後の活着も極めて良好となる。さらに、雑草の混入も非常に少ないので、雑草が芝の生育を阻害するようなこともない。さらに、このような芝材保持用繊維マットは、ロール状で出荷することができるので、施工性が高く合理的な作業が可能となる。この芝材保持用繊維マットを構成する繊維としては、たとえば麻繊維のようなものが用いられる。
尚、このような芝材保持用繊維マットを用いずに、上記粗粒材1間のかみ合わせ空隙部4内に芝苗や芝種子等の芝材を装填することも可能である。
上記のような芝生舗装用基盤材は、たとえば駐車場、ゴルフ場、公園等に施工される。そして、駐車場、ゴルフ場、公園等に施工される前に、その地下部分となるべき箇所が掘削され、その掘削穴部に上記芝生舗装用基盤材が装填される。その手順を説明すると、先ず粗粒材を定量に設定し、次に細粒材を前記粗粒材に混合する。このように混合したものを設置箇所に装填するその後、コンパクター、タンパーやローラー等で振動を付与することによって、粗粒材、細粒材が、極力均一になるように混合されることとなる。
この場合において、細粒材に比べて粒径の大きい粗粒材は、相互に接触し、かみ合わせ状態となって、芝生舗装用基盤の骨格を形成する。その一方で、それらの粗粒材相互間に空隙部が形成され、その空隙部に細粒材が進入する。
さらに、このように芝生舗装用基盤の骨格を形成した後、振動ローラー又はマカダムローラーで転圧を行う。この場合、十分に転圧を行うことが重要である。転圧が不十分であると、施工後に基盤が締め固まり、粗粒材相互間のかみ合わせ空隙部の空間を確保して芝の根の生育を良好にするという、本発明の芝生舗装用基盤材の機能を発揮することができない。
転圧を行う場合の締め固めに際しては、最大乾燥密度の90%以上を目標とする。ここで最大乾燥密度とは、乱した土の含水比を段階的に変化させ、一定のエネルギーで締め固めたとき、最もよく締まる含水状態における最大の乾燥密度のことをいう。
また乾燥密度とは、土の単位体積あたりの土粒子部分の重さをいう。JISでは、単位体積の湿潤土を110℃で一定質量になるまで乾燥させたときの質量をいう。このような最大乾燥密度は、一般に土や路盤材料等の締固め特性を調べる試験である締固め試験によって行われる。含水比を変えながら同一方法で締固めを行うと、乾燥密度の最も高い含水比がみつかる。この含水比を最適含水比といい、このときの密度を最大乾燥密度という。室内で行う標準的な締固め試験の試験方法は、JIS A 1210(突き固めによる土の締固め試験方法)に規定されている。転圧後に芝生舗装用生育基盤に直接芝貼り施工を行っても、活着、生育に問題はない。
このような状態で、たとえば駐車場、ゴルフ場、公園等が上記芝生舗装用基盤材で施工された場合、その芝生舗装用基盤材で施工された駐車場、ゴルフ場、公園等
において、芝生舗装用基盤材を構成する粗粒材が相互に接触、かみ合わせ状態となっていることで芝生舗装用基盤の骨格の形成が維持され、しかもこれらの粗粒材間には上記のようなかみ合わせ空隙部が形成されているので、芝から伸長する根は、芝生舗装用基盤材で施工された駐車場、ゴルフ場、公園等の地下部分において、そのかみ合わせ空隙部内で誘導されることとなり、多数の粗粒材によって芝の根の成長が阻害されることがない。
また上記のような粗粒材間に存在しているのは、上記のような細粒材であるので、このような細粒材が、粗粒材間のかみ合わせ空隙部への芝の根の伸長を阻害することもないのである。従って、上記のように駐車場、ゴルフ場、公園等の地下部分を構成している芝生舗装用基盤材によって、芝の根の伸長が阻害されることなく好適に誘導されることとなる。
その一方で、多数の粗粒材が相互に接触、かみ合わせ状態となっていることで芝生舗装用基盤の骨格の形成が維持されているので、駐車場、ゴルフ場、公園等の地下部分等に必要とされる荷重や踏圧に耐えることのできる程度の強度は維持されることとなるのである。粗粒材は、その噛み合わせ効果で車両などの荷重、踏圧等に対して降伏しにくい土壌構造体を構成し、荷重、踏圧等が全くかからない隙間に詰まった乾燥腐植その他の生育助材が芝生の生育を支持するものである。過踏圧や車両通行により、葉が摺り切れても、根が健全に保護されていることで、早期に芝生の再生を実現させられる。
尚、施工後の芝生舗装用基盤材を模式的に表すと、図1のような状態となる。すなわち、多数の粗粒材1間のかみ合わせ空隙部4内に細粒材2が進入した状態となり、且つ細粒材2がかみ合わせ空隙部4内に保持された状態となる。また図2には、多数の粗粒材1の上部に、上記のように芝材が保持された芝材保持用繊維マット3を敷設した状態が図示されている。このように芝材が保持された芝材保持用繊維マット3を多数の粗粒材1の上部に敷設することによって、芝材保持用繊維マット3に保持された芝材が生育し、その芝の根が伸長して上記多数の粗粒材1間のかみ合わせ空隙部4を通過することとなるのである。
本発明の芝生舗装用基盤材は、芝生生育用に開発されたものであり、大粒径の単粒度配列からなるものではなく、小粒径でやや緩やかな配列にし、空隙率を35%前後にすることで芝生生育に最適の基盤土壌を提供できるようにしたものである。
芝生舗装用基盤材の骨格を形成する粗粒材は、その噛み合わせ効果で車両などの転圧に対して降伏しにくい土壌構造体を構成し、全く転圧のかからない隙間に詰まった乾燥腐植その他の生育助材が芝生の生育を支持するものである。過踏圧や車両通行により、葉が摺り切れても、根が健全に保護されていることで、早期に芝生の再生を実現することができる。
たとえばゴルフ場のグリーンは、プレーヤーの踏圧を避けるために砂を使用しているが、仮にその上を車両が通行したと過程すると、タイヤのわだちができ、直ちに生育不良の基盤に変化することが想定される。砂の空隙率は約20%前後で、転圧することで空隙率が下がり、芝生の根の伸長空間を奪ってしまうからである。これに対して、本発明の芝生舗装用基盤材のように、粒径2mm〜10mm程度、より好ましくは粒径4mm〜6mm程度の粗粒材によって基盤を形成し、その粗粒材間のかみ合わせ空隙部4における空隙率を35%前後に維持することで、芝生の根の伸長空間を奪うことのない芝生舗装用基盤を提供することができる。
尚、粗粒材の種類は、上述のように砕石、コンクリートを破砕して得られた再生砕石、煉瓦の破砕物、瓦の破砕物、火山砂利、ブロックの破砕物、ALCの破砕物、発泡スチロール等、種々のものを使用することができ、その種類は問わない。
また、粗粒材の粒径も特に限定されるものではないが、2mm〜10mmであることが好ましい。粒径が2mm未満になると、荷重や踏圧等に耐えうる必要な強度が芝生舗装用基盤材に付与されないおそれがあり、また10mmを超えると、粗粒材間のかみ合わせ空隙部に細粒材が好適に分布して存在させることができないおそれがあるからである。この観点からは、4mm〜6mmであることがより好ましい。
さらに細粒材の種類も、上述のように乾燥腐植、肥料、ココヤシダスト、パーライト、ピートモス、黒土、赤土、バーミキュライト、砂等を用いることができる。
さらに、本発明の誘導用基盤材が適用される場所も、上記実施形態のような駐車場、歩道や街路、建物等の地下部等に限定されるものではなく、これら以外の場所に本発明の誘導用基盤材を施工することも可能である。
一実施形態の芝生舗装用基盤材の概略拡大模式図。 一実施形態の芝生舗装用基盤材の概略断面図。
符号の説明
1…粗粒材 2…細粒材
3…芝材保持用繊維マット 4…かみ合わせ空隙部

Claims (7)

  1. 多数の粗粒材(1)を骨材として具備させるとともに、該多数の粗粒材(1)間のかみ合わせ空隙部(4)内に、前記粗粒材(1)より粒径の小さい多数の細粒材(2)を収容し、且つ前記粗粒材(1)間のかみ合わせ空隙部(4)は、芝の根の生育が可能となるような空間を有して形成されているとともに、該かみ合わせ空隙部(4)内で芝の根が生育しうるように芝苗、芝種子等の芝材が具備されていることを特徴とする芝生舗装用基盤材。
  2. 多数の粗粒材(1)の上部に、芝材を保持するための芝材保持用繊維マットが敷設され、該芝材保持用繊維マットに芝材が保持されることにより、芝材が具備されている請求項1記載の芝生舗装用基盤材。
  3. 粗粒材(1)が、多孔質の素材からなる請求項1又は2記載の芝生舗装用基盤材。
  4. 多孔質の素材からなる粗粒材(1)が、火山砂利、砕石若しくはコンクリートを破砕して得られた再生砕石、煉瓦の破砕物、瓦の破砕物、礫、ブロックの破砕物、又はALCの破砕物である請求項3記載の芝生舗装用基盤材。
  5. 細粒材(2)が、乾燥腐植、肥料、ココヤシダスト、パーライト、ピートモス、黒土、赤土、又はバーミキュライトである請求項1乃至4のいずれかに記載の芝生舗装用基盤材。
  6. 施工箇所に、多数の粗粒材(1)及び該粗粒材(1)より粒径の小さい多数の細粒材(2)を装填し、前記細粒材(2)を前記多数の粗粒材(1)間のかみ合わせ空隙部(4)内に収容し、前記粗粒材(1)間のかみ合わせ空隙部(4)が、芝の根の生育が可能となるような空間を有するように、粗粒材(1)及び細粒材(2)からなる芝生舗装用基盤を形成し、該芝生舗装用基盤に転圧をかけた後に、前記かみ合わせ空隙部(4)内で芝の根が生育しうるように芝苗、芝種子等の芝材を具備させて施工することを特徴とする芝生用基盤材を用いた芝生の施工方法。
  7. 多数の粗粒材(1)の上部に、芝材を保持するための芝材保持用繊維マットを敷設し、該芝材保持用繊維マットに芝材を保持させることにより、芝材を具備させる請求項6記載の芝生舗装用基盤材を用いた芝生の施工方法。
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