JP5378346B2 - 地下地盤構造 - Google Patents

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本発明は、樹木の根を成長させることを可能としつつ雨水の地下貯留を可能とする地下地盤構造に関する。
近年、都市緑化等の要請が高まり、それに応じて都市部における種々の場所、たとえば、歩道、公園、博覧会場、駐車場、プラザ、広場、公開空地等の場所に樹木が人為的に植設されている。植設された樹木は、地下部において根を成長させていくが、例えば歩道や街路の地下部分では、荷重等を考慮して地盤が硬く締め固められているため、樹木が植設されるべき土壌部分のスペースが著しく制限されており、しかも、樹木の根が成長しようとしても、地盤の硬い部分では根が成長し難いことから、根の成長が不良となり、樹木の生育に悪影響を及ぼすおそれがあった。また、生育環境を求めて根が地盤の表面近傍において成長すると、樹木の成長に伴って根が太くなり、縁石や舗装が持ち上げられる根上がりが生じるおそれもあった。
そこで、本発明者により、歩道や街路、駐車場、建物の周囲等に、樹木を人為的に植設する上で、地下部分の地盤が硬く、その周辺の土壌部分のスペースが著しく制限されるような場所で施工されても、その地下部において根の成長が阻害されることなく樹木を植設することを可能とする樹木の根の誘導用基盤材(樹木生育用基盤領域)が提案されている(特許文献1参照)。かかる樹木育成用基盤領域によれば、粗粒材をかみ合わせて地盤としての骨格を形成し、該かみ合わせによって形成された空隙部に、該粗粒材よりも粒径が小さく、樹木の根の成長を補助し得る生育助材を付着させることによって、地盤としての強度を有しつつ、上記空隙部内で樹木の根を成長させることが可能となる。
しかし、かかる樹木生育用基盤領域においては、単位体積当たりの空隙部の割合が比較的小さく、これゆえ単位体積当たりの保水量(水の貯留量)が比較的小さいため、例えばゲリラ豪雨(集中豪雨)が発生した場合等、その表面に大量の雨水が存在する場合に、これを浸透させて保持(貯留)する能力は十分とはいえない。このため、樹木生育用基盤領域に貯留されなかった雨水は、街路等に溜まったり、排水溝に一度に大量に流れ込んだりして、雨水災害等を引き起こすおそれがある。
一方、例えば特許文献2では、地中に、多数の孔を側壁及び底壁に有する箱形状に形成された合成樹脂製の中空充填体を、水平方向に並べつつ鉛直方向に積み重ねるようにして埋設することによって、単位体積当たりにおける中空充填体内の空隙部の割合を大きくして、雨水貯留量を大きくする技術が提案されている。
特開2007−49926号公報 特開2000−199246号公報
しかし、特許文献2の技術では、雨水の貯留量を多くすることはできるものの、単位体積当たりの空隙部の割合が大き過ぎることから樹木の根の成長には適さず、樹木を生育させることは困難である。また、中空充填体を歩道下部に設置する場合は、該中空充填体が構造物として地中に残存することになるため、以後の掘り返しや沈下の補修などの際に不具合が発生する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、植設された樹木の生育を可能としつつ、比較的多くの雨水の貯留を可能とする地下地盤構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の地下基盤構造は、多数の粗粒材を有し、該粗粒材がかみ合わされて樹木の根が進入可能な空隙部を形成するように骨格が形成され、前記粗粒材に、該粗粒材よりも粒径が小さく樹木の根の成長を補助する生育助材が付着されてなる樹木生育用基盤領域と、単位体積当たりにおいて前記樹木生育用基盤領域よりも雨水を多く貯留可能な雨水貯留用基盤領域と、を備え、前記樹木生育用基盤領域と前記雨水貯留用基盤領域とが水平方向に隣接するように配置されて構成されたことを特徴とする。
これにより、樹木生育用基盤領域に隣接した土壌中に樹木が植設されると、土壌中の根鉢から成長する樹木の根を、該樹木生育用基盤領域の空隙部に導入し、該空隙部に沿って案内しつつ成長させることが可能となる。加えて、雨水貯留用基盤領域が樹木生育用基盤領域と隣接して配置されることにより、樹木生育用基盤領域のみによっては吸収し切れなかった雨水や、該表面に周囲の地表部分から流れ込む雨水の貯留が可能となる。従って、植設された樹木の生育を可能としつつ、比較的多くの雨水の貯留を可能とすることができる。
以上の通り、本発明によれば、植設された樹木の生育を可能としつつ、比較的多くの雨水の貯留を可能とすることができる。
第1実施形態の地下基盤構造の概略模式図 第1実施形態の地下基盤構造の樹木生育用基盤領域の概略拡大模式図 第1実施形態の地下基盤構造の雨水貯留用基盤領域の概略拡大模式図 第2実施形態の地下基盤構造の概略模式図
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の地下地盤構造10は、樹木生育用基盤領域5と、雨水貯留用基盤領域8とで構成されている。
まず、樹木生育用基盤領域5について説明する。
図2に示すように、樹木生育用基盤領域5は、樹木の根部を保持しつつ、互いにかみ合わされることにより樹木の根が進入可能な空隙部(第1の空隙部という)4を形成するように骨格を形成する多数の粗粒材(第1の粗粒材という)1と、第1の粗粒材1よりも粒径が小さく、第1の粗粒材1に付着されて樹木の根の成長を補助する生育助材2と、で構成されている。
樹木生育用基盤領域5に用いる第1の粗粒材1としては、砕石やコンクリートを破砕して得られた再生砕石、煉瓦の破砕物、瓦の破砕物、火山砂利、礫、ブロックの破砕物、ALCの破砕物、発泡スチロール等を用いることができる。かかる第1の粗粒材1は、粒径10mm〜70mmの単粒度を有することが好ましく、20mm〜50mmの単粒度を有することがより好ましい。第1の粗粒材1の粒径を10mm以上とすることにより、樹木生育用基盤領域5内部において、第1の粗粒材1同士の間に大きなかみ合わせ空隙を確保することができ、70mm以下とすることにより、第1の粗粒材1間に形成された第1の空隙部4において生育助材2を十分に好適に分布した状態で存在させることができる。かかる観点を考慮すれば、第1の粗粒材1の粒径は、20mm〜50mmであることがより好ましい。
第1の粗粒材1が粒径10mm〜70mmの単粒度を有するとは、第1の粗粒材1が70mmの篩を通過するが10mmの篩は通過しないような大きさを有する、と表すこともできる。このとき、上記篩を手で振ることによって、第1の粗粒材1が上記篩を通過するか否かを調べることができる。なお、20mm〜50mmの単粒度を有する、についても同様である。
かかる第1の粗粒材1が埋設されると、第1の粗粒材1同士の間に第1の空隙部4が形成されるようになっている。ここで、第1の空隙部4は、第1の粗粒材1が相互に接触してかみ合わさった状態において該第1の粗粒材1間に形成される空間を意味する。
生育助材2としては、第1の粗粒材1同士の間に形成された第1の空隙部4において該第1の粗粒材1に付着されることが可能であり、且つ、第1の粗粒材1に付着された状態で該第1の空隙部4内に樹木の根が成長できるような隙間を残存させることができるようなものであれば、特に限定されるものではない。かかる生育助材2としては、例えば、黒土、赤土等の自然土壌の他に、ピートモス、ココヤシダスト等の有機物系土壌改良材や、パーライト、ピートモス、バーミキュライト等の無機系土壌改良材等を用いることができる。
生育助材2としては、粒径0.02〜2mm程度のものを用いることが好ましい。このような粒径の生育助材2としては、例えば2mmの篩を通過するが、0.02mmの篩を通過しないようなものを用いることができる。ただしココヤシダストのように細長い形状のものは、短径側の径(太さ)が2mm以下であることが好ましく、この場合には、長径側の径(長さ)が10〜20mm程度であってもよく、例えば2mmの篩を縦向きに通過するようなものを用いることができる。また生育助材2として砂を使用することも可能である。さらに、このような生育助材2に肥料を適宜混入することもできる。
また、生育助材2が第1の粗粒材1に付着するとは、生育助材2が第1の粗粒材1に直接付着する場合のみならず、生育助材2が層状や堆積した状態で第1の粗粒材1に直接付着する場合も含む。
生育助材2は、保持材3によって第1の粗粒材1に付着されることが好ましい。保持材3を用いることによって、生育助材2を第1の粗粒材1に付着させ易くすることができる。かかる保持材3としては、高分子吸収体を用いることが好ましい。高分子吸収体としては、たとえばポリアクリル酸塩系、デンプングラフト重合系、ポリビニルアルコール系、カルボキシメチルセルロース系等のものが用いられる。
高分子吸収体は水を吸収して膨潤すると共に湿潤し、第1の粗粒材1に生育助材2を付着させることができる。なお、かかる高分子吸収体は、第1の粗粒材1相互間の接触部分、すなわちかみ合わせ部分に入り込んだ場合においても、第1の粗粒材1のかみ合わせに支障を生じさせることがないようになっている。
また、その他例えば、保持材3として、酢酸ビニル樹脂、澱粉糊、ポリビニルアルコール等を使用することもできる。これらの樹脂系の保持材は、水を添加することによって湿潤し、粘着性を有することにより、生育助材2を第1の粗粒材1に付着させることができる。
さらに、保持材3として、水自体を用いることもできる。第1の粗粒材1の表面が水によって湿潤されることにより、湿潤された第1の粗粒材1の表面に生育助材2を付着させることができる。なお、このように保持材3を用いることにより、第1の粗粒材1に生育助材2が付着し易くなるが、かかる保持材3を用いることなく第1の粗粒材1に生育助材2を付着させることもできる。
また、第1の粗粒材1及び生育助材2の配合比率は、特に限定されるものではないが、例えば、第1の粗粒材1の100重量部に対して、生育助材2が0.01〜0.1重量部程度であることが好ましく、0.02〜0.05重量部であることがより好ましい。生育助材2が0.01重量部未満では、根が生育助材2の中にある水分等を求めて成長せず、その結果、根の成長効果が得られないおそれがあるからである。一方、生育助材2が0.1重量部を超えると、第1の空間部4において樹木の根の進入スペースが小さくなり過ぎて、第1の空間部4内で根の進入を阻害したり、根が十分に成長できないおそれがあるからである。また、保持材3は、第1の空隙部1に生育助材2を付着させて保持できればよく、具体的には、0.01〜0.1重量部程度とすることができる。
次に、雨水貯留用基盤領域8について説明する。
図1に示すように、雨水貯留用基盤領域8は、樹木生育用基盤領域5と隣接して配置されている。また、本実施形態では、雨水貯留用基盤領域8は、樹木生育用基盤領域5と水平方向に隣接して配置されている。
雨水貯留用基盤領域8は、単位体積当たりにおいて樹木生育用基盤領域5よりも雨水を貯留することが可能なものである。かかる雨水貯留用基盤領域8は、このように雨水を貯留可能であれば、特に限定されるものではないが、図3に示すように本実施形態では、粗粒材(第2の粗粒材という)6を互いにかみ合わせることによって構成されている。かかる第2の粗粒材6としては、上記した樹木生育用基盤領域5に用いた第1の粗粒材1と同様に、砕石やコンクリートを破砕して得られた再生砕石、煉瓦の破砕物、瓦の破砕物、火山砂利、礫、ブロックの破砕物、ALCの破砕物、発泡スチロール等を用いることができる他、ガラスの破砕物、タイヤの破砕物等の廃材を用いることもできる。
また、第2の粗粒材6は、中心粒径±30%の単粒度を有し且つ中心粒径が20mm〜100mmであることが好ましく、中心粒径±15%の単粒度を有し且つ中心粒径が40mm〜80mmであることがより好ましく、中心粒径±10%の単粒度を有し且つ中心粒径が50mm〜70mmであることがさらに好ましい。第2の粗粒材6が、中心粒径±30%の単粒度を有し且つ中心粒径が20mm〜100mmであることにより、後述するように第2の粗粒材6同士がかみ合って形成される空隙部7の単位体積当たりの割合がより大きくなるため、雨水貯留用基板領域8の保水能力をより高めることができる。
第2の粗粒材6が中心粒径±30%の単粒度を有するとは、第2の粗粒材6の粒径が中心粒径±30%の範囲に含まれることをいう。また、中心粒径±30%の単粒度を有し且つ中心粒径が20mm〜100mmである、とは、第2の粗粒材6が、20mm〜100mmの範囲から選択された中心粒径Lに対し、(L+30%)の篩を通過するが、(L−30%)の篩は通過しないような大きさを有する、と表すこともできる。この場合において、例えば、中心粒径Lを60mmに設定する場合には、第2の粗粒材6が(L+30%=60mm+18mm=78mm)の篩を通過するが、(L−30%=60mm−18mm=42mm)の篩は通過しないような大きさを有する、と表すことができる。
なお、中心粒径±15%の単粒度を有し且つ中心粒径が40mm〜80mmであること、中心粒径±10%の単粒度を有し且つ中心粒径が50〜70mmであること、についても上記と同様である。
かかる第2の粗粒材6がかみ合うことによって、第2の粗粒材6同士の間に第2の空隙部7が形成されるようになっている。また、雨水貯留用基盤領域8には、細粒たる生育助材2が添加されていない。
かかる第2の空隙部7が形成されることにより、地表から雨水貯留用基盤領域8へと浸透した雨水を、単位体積当たりにおいて樹木生育用基盤領域よりも多く貯留することができる。かかる雨水貯留用基盤領域8に貯留された雨水は、雨水貯留用基盤領域8の下方に向かって地中へと徐々に浸透することによって、雨水貯留用基盤領域8から放出されるようになっている。また、雨水貯留用基盤領域8の近傍に排水溝がある場合には、上記のように貯留された雨水は、雨水貯留用基盤領域8から排水溝へと徐々に流れ込むことによっても放出される。すなわち、雨水貯留用基盤領域8は、雨水を一時的に貯留することができる。
このように、ゲリラ豪雨等が発生した場合であっても、樹木生育用基盤領域5では吸収し切れなかった雨水や周囲の地表部分から流れ込む雨水を、雨水貯留用基盤領域8で貯留して徐々に放出することができるため、地表に雨水が溜まったり、排水溝が雨水で溢れたりすることを防止して、雨水災害を防止することができる。さらに、樹木生育用基盤領域5と雨水貯留用基盤領域8とが隣接するように配されることから、樹木生育用基盤領域5から雨水貯留用基盤領域8へと進入した根の成長が、雨水貯留用基盤領域8において抑制されるため、必要以上に根を成長させることを抑制できる。
次に、本実施形態の地下地盤の施工方法について説明する。
上記のような地下地盤構造10は、例えば歩道や街路、駐車場、建物等の地下部分若しくはその近傍に施工される。具体的には、歩道、街路、駐車場、建物等が施工される前に、その地下部分となるべき箇所が掘削され、その掘削穴部に、上記樹木生育用基盤領域5及び雨水貯留用基盤領域8が装填される。
その一手順を説明すると、上記掘削穴部を水平方向においてシート等によって2つに仕切り、仕切られた2つの領域の一方に、樹木生育用基盤領域5を装填し、他方に雨水貯留用基盤領域8を装填する。
樹木生育用基盤領域5を装填する際には、先ず、生育助材2に保持材3を添加したものを第1の粗粒材1に混合する。このように混合したものを設置箇所に装填し、その後、適量の水を添加する。その後、コンパクター、タンパーやローラー等で振動を付与することによって、第1の粗粒材1を十分にかみ合わせつつ、第1の粗粒材1に対して生育助材2がより均一に付着されるようにして、樹木生育用基盤領域5を形成することができる。
この場合において、生育助材2に比べて粒径の大きい第1の粗粒材1は、相互に接触し、かみ合わせ状態となって、樹木生育用基盤領域5の骨格を形成する。その一方で、第1の粗粒材1間に第1の空隙部4が形成され、かかる第1の空隙部4において第1の粗粒材1に生育助材2が付着する。
雨水貯留用基盤領域8を装填する際には、先ず、第2の粗粒材6を設置箇所に装填する。その後、コンパクター、タンパーやローラー等で振動を付与することによって、第2の粗粒材6を十分にかみ合わせて、該第2の粗粒材6間に空隙部(第2の空隙部)7を有する雨水貯留用基盤領域8を形成することができる。
このようにして、樹木生育用基盤領域5と雨水貯留用基盤領域8とを、両者が隣接して配置されるように形成することにより、地下地盤構造10を施工することができる。また、樹木生育用基盤領域5と雨水貯留用基盤領域8との間に配置された上記シートは、適宜のタイミングで除去することもできるし、かかるシートが雨水や樹木の根を貫通可能な場合には、そのまま配置することもできる。
上記したように、例えば歩道や街路、駐車場、建物等の地下部分に上記地下地盤構造10が形成され、樹木生育用基盤領域5に隣接する地下部分において土壌中に樹木の根部が埋設されると、根鉢から成長する樹木の根は、樹木生育用基盤領域5における第1の空隙部4内に沿って成長することができる。その一方で、第1の粗粒材1が相互に接触し、かみ合わせ状態となっていることで樹木生育用基盤領域5の骨格の形成が維持されているため、歩道や街路、駐車場、建物等の地下部分等に必要とされる荷重や転圧に耐えることのできる程度の強度が維持され得る。
また、樹木生育用基盤領域5における第1の空隙部4には、生育助材2や保持材3が配置されており、その分、雨水を貯留するスペースが減少するため、雨水を十分に貯留することが困難となるが、樹木生育用基盤領域5に隣接して雨水貯留用基盤領域8が配置されているため、樹木生育用基盤領域5に貯留されることなく該基盤領域の表面に残った雨水や、周辺から流れ込む雨水を、隣接する雨水貯留用基盤領域8によって貯留することができる。また、樹木の根が成長し、樹木生育用基盤領域5における第1の空隙部4に収まりきらず、雨水貯留用基盤領域8における第2の空隙部7へと侵入した場合であっても、第2の空隙部7において根の成長が抑制されるため、必要以上に根が成長することを抑制することができる。
(その他の実施形態)
本発明の地下地盤構造は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記した雨水貯留用基盤領域を、多数の孔を側壁及び底壁に有する箱形状に形成された合成樹脂製の中空充填体や、その他、雨水の流入及び流出を可能とする箱形状の樹脂成形体を水平方向に並べつつ上下に積み重ねるようにして埋設することによって形成することも可能である。
また、上記実施形態では、樹木生育基盤領域に隣接した土壌中に樹木が植設されることとしたが、その他、樹木の根鉢を土壌で囲み、このように土壌で囲まれた根鉢を樹木生育基盤領域に埋設し、該樹木生育基盤領域を包囲するように雨水貯留用基盤領域を配置することもできる。これにより、樹木育成用基盤領域5と雨水貯留用基盤層8との接触領域を増加させることができるため、樹木生育用基盤領域5で吸収し切れなかった雨水をより効果的に貯留することができる。また、必要以上に根を成長させることをより効果的に抑制することができる。
また、本発明の地下地盤構造が適用される場所も、上記実施形態のような歩道や街路、駐車場、建物等の地下部等に限定されるものではなく、これら以外の場所に本発明の地下地盤構造を施工することも可能である。
1:第1の粗粒材(粗粒材)、2:生育助材、3:保持材、4:第1の空隙部、5:樹木生育用基盤領域、6:第2の粗粒材、7:第2の空隙部、8:雨水貯留用基盤領域、10:地下地盤構造

Claims (1)

  1. 多数の粗粒材を有し、該粗粒材がかみ合わされて樹木の根が進入可能な空隙部を形成するように骨格が形成され、前記粗粒材に、該粗粒材よりも粒径が小さく樹木の根の成長を補助する生育助材が付着されてなる樹木生育用基盤領域と、単位体積当たりにおいて前記樹木生育用基盤領域よりも雨水を多く貯留可能な雨水貯留用基盤領域と、を備え、前記樹木生育用基盤領域と前記雨水貯留用基盤領域とが水平方向に隣接するように配置されて構成されたことを特徴とする地下地盤構造。
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