JP7165921B2 - 防草材及び防草材の施工方法 - Google Patents
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Description
これに対し、所望する範囲を選択的に防草する際に使用する防草シートが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、草刈り除草して整地した地面に防草シートを敷き広げ、その地面に当たる光を遮断するなどして、雑草の繁殖を抑えることができるようになっている。
また、劣化していない防草シートであっても、地面にむき出しで敷かれていれば、多くの人に踏み付けられたり、動物に爪を立てられたりするなどして破れてしまうことがあり、そこから雑草が繁殖してしまうことがあった。
地面を被覆する不織布と、前記不織布上に積重された砂状粒子含有層と、を備え、
前記不織布には、予めその表面に散水された水を裏面まで浸透させる処理が施されており、
前記砂状粒子含有層は、少なくとも砂状粒子とセメント系固化材と水溶性樹脂材を含み、前記セメント系固化材と前記水溶性樹脂材とによって凝集された前記砂状粒子が、前記不織布の上面に合着されてなるようにした。
また、セメント系固化材と水溶性樹脂材とによって凝集された砂状粒子が、不織布の上面に合着されてなる砂状粒子含有層には、不織布表面の毛羽が埋まるなどして絡まり易くなっている。そして、不織布表面の毛羽が砂状粒子含有層に絡まるように不織布と砂状粒子含有層とが合着されていれば、不織布から砂状粒子含有層が剥がれ難く、防草材が損傷し難くなっているので、耐久性よく雑草の繁殖を抑えることができる。
前記砂状粒子含有層は、72~84.4質量%の前記砂状粒子と、15~25質量%の前記セメント系固化材と、0.6~3質量%の前記水溶性樹脂材とからなるようにする。
前記不織布は、合成繊維製の不織布であるようにする。
地面を被覆する不織布は、1枚であっても2枚以上であってもよい。また、不織布の坪量は適宜調整される。
除草後の地面に不織布を布設する工程と、
前記不織布の上面に、少なくとも砂状粒子とセメント系固化材と水溶性樹脂材を含む粒子状材料を敷き均す工程と、
敷き均された前記粒子状材料の表面全体に散水する工程と、
湿潤した前記セメント系固化材と前記水溶性樹脂材とによって凝集された前記砂状粒子を、前記不織布の上面に合着して砂状粒子含有層を形成する工程と、
を有するようにした。
つまり、このような手順で施工される防草材の砂状粒子含有層は、不織布から剥がれ難くなっており、防草材が損傷し難くなっているので、耐久性よく雑草の繁殖を抑えることができる。
地面に布設した前記不織布の表面に散水してその裏面まで水を浸透させる工程を含むようにする。
前記不織布の上面に前記粒子状材料を敷き均す前に、前記不織布の上面を擦って繊維を毛羽立たせる工程を含むようにする。
この防草材10は、雑草の繁殖を抑えたい範囲の地面Gを被覆するように設ける舗装材である。
この不織布1には、例えば、ポリエステル長繊維不織布、ポリプロピレン長繊維不織布、ポリエチレン長繊維不織布など、スパンボンド法によって製造された長繊維不織布を用いることができる。本実施形態では、坪量150[g/m2]のポリエステル長繊維不織布を用いた。
合成繊維製の不織布1であれば、土壌などの地面に接していても、微生物やバクテリアなどによって分解され難いので、天然繊維製の不織布や布帛を用いる場合よりも老朽化し難く、耐久性を有する防草材10が得られる。
なお、地面Gの状況に応じて2枚の不織布1を布設したり、坪量の厚い不織布1を布設したりしてもよい。
この砂状粒子含有層2は、セメント系固化材と水溶性樹脂材とによって凝集されて固められた砂状粒子が、不織布1の上面に合着されて形成された層である。
本実施形態では、厚さ10[mm]の砂状粒子含有層2を不織布1の上面に形成した。
セメント系固化材は、水和反応により固化する材料であり、主に砂状粒子同士を結合させて凝集させるために用いている。
水溶性樹脂材は、例えば、水溶性の接着剤であり、本実施形態では、アクリル系の粉末樹脂を用いた。この水溶性樹脂材は、砂状粒子同士を凝集させるとともに不織布1への接着性を向上させるために用いている。
本発明者らが鋭意検討した結果、砂状粒子含有層2に耐久性を持たせるためには、セメント系固化材の配合量が15質量%以上であることが好ましいこと見出した。一方、セメント系固化材の配合量が25質量%を超えると、砂状粒子含有層2の強度は増すがひび割れが生じ易くなることが確認されたので、セメント系固化材の配合量は15質量%以上、25質量%以下であるようにした。
また、本発明者らが鋭意検討した結果、砂状粒子含有層2と不織布1との接着性を向上させるためには、水溶性樹脂材の配合量が0.6質量%以上であることが好ましいこと見出した。一方、水溶性樹脂材の配合量が3質量%を超えても、それ以上の接着性の向上が得られないことが確認されたので、水溶性樹脂材の配合量は0.6質量%以上、3質量%以下であるようにした。
こうして、上記した配合で砂状粒子含有層2を形成するようにした。
具体的には、施工範囲を除草するように草刈りや草むしりなどを行う。また、施工の妨げになる石などの異物を取り除いておくことが好ましい。
そして、図2(a)に示すように、除草後の地面Gに不織布1を布設する(ステップS2)。
具体的には、不織布1が露出する箇所が無いように、不織布1の上面に粒子状材料2aを10mm程度の厚さに敷き均す。この際、整地用ブラシを用いて粒子状材料2aを敷き均し、刷毛仕上げすることが好ましい。
なお、ここでは、79.4質量%の砂状粒子と、20質量%のセメント系固化材と、0.6質量%の水溶性樹脂材とを配合した粒子状材料2aを不織布1の上面に敷き均した。
ここでの散水量は、3~3.5[L/m3]とした。
この散水による水がセメント系固化材と水和反応し、そのセメント系固化材が砂状粒子同士を結合させて凝集させる。
また、この散水による水が水溶性樹脂材を溶解させ、溶解した水溶性樹脂材が砂状粒子同士を凝集させるとともにその砂状粒子を不織布1へ接着させる。
そして、散水後、所定時間養生することで、セメント系固化材と水溶性樹脂材とによって凝集された砂状粒子を不織布1の上面に合着してなる砂状粒子含有層2を形成する(ステップS5、図1参照)。
こうして、不織布1の上面に砂状粒子含有層2を合着して積重した防草材10の施工が完了する。
特に、防草材10を施工する範囲が法面などであっても、不織布1表面の毛羽によって砂状粒子を含む粒子状材料2aが不織布1に纏わり付き易いので、不織布1上に砂状粒子含有層2を好適に形成することができる。
例えば、防草材10を施工する過程において、除草後の地面Gに不織布1を布設した後、粒子状材料2aを敷き均す前に、不織布1の表面に散水してその裏面まで水を浸透させるようにしてもよい。
こうすることで、不織布1の裏面と地面Gとが密着するようになって、完成した防草材10が地面Gに馴染み易くなるので、耐久性のよい防草材10を造ることができる。
なお、不織布1を布設する前に、除草後の地面Gに散水してその地面Gを濡らしておいてもよい。こうすることでも、不織布1と地面Gとを密着させることができる。
こうすることで、不織布1の表面の毛羽を増やすようにすれば、不織布1と砂状粒子含有層2とをより強固に合着することができ、防草材10の耐久性を向上させることができる。
2 砂状粒子含有層
2a 粒子状材料
10 防草材
G 地面
Claims (6)
- 地面を被覆する不織布と、前記不織布上に積重された砂状粒子含有層と、を備え、
前記不織布には、予めその表面に散水された水を裏面まで浸透させる処理が施されており、
前記砂状粒子含有層は、少なくとも砂状粒子とセメント系固化材と水溶性樹脂材を含み、前記セメント系固化材と前記水溶性樹脂材とによって凝集された前記砂状粒子が、前記不織布の上面に合着されてなることを特徴とする防草材。 - 前記砂状粒子含有層は、72~84.4質量%の前記砂状粒子と、15~25質量%の前記セメント系固化材と、0.6~3質量%の前記水溶性樹脂材とからなることを特徴とする請求項1に記載の防草材。
- 前記不織布は、合成繊維製の不織布であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防草材。
- 請求項1~3のいずれか一項に記載の防草材を施工する防草材の施工方法であって、
除草後の地面に不織布を布設する工程と、
前記不織布の上面に、少なくとも砂状粒子とセメント系固化材と水溶性樹脂材を含む粒子状材料を敷き均す工程と、
敷き均された前記粒子状材料の表面全体に散水する工程と、
湿潤した前記セメント系固化材と前記水溶性樹脂材とによって凝集された前記砂状粒子を、前記不織布の上面に合着して砂状粒子含有層を形成する工程と、
を有することを特徴とする防草材の施工方法。 - 地面に布設した前記不織布の表面に散水してその裏面まで水を浸透させる工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の防草材の施工方法。
- 前記不織布の上面に前記粒子状材料を敷き均す前に、前記不織布の上面を擦って繊維を毛羽立たせる工程を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の防草材の施工方法。
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