JP3337121B2 - パイロット弁 - Google Patents

パイロット弁

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JP3337121B2
JP3337121B2 JP13257097A JP13257097A JP3337121B2 JP 3337121 B2 JP3337121 B2 JP 3337121B2 JP 13257097 A JP13257097 A JP 13257097A JP 13257097 A JP13257097 A JP 13257097A JP 3337121 B2 JP3337121 B2 JP 3337121B2
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    • F15B13/00Details of servomotor systems ; Valves for servomotor systems
    • F15B13/02Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors
    • F15B13/04Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor
    • F15B13/042Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor operated by fluid pressure
    • F15B13/0422Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor operated by fluid pressure with manually-operated pilot valves, e.g. joysticks
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16K11/00Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方向切換弁、可変
容量形ポンプのレギュレータその他の弁および油圧作動
式クラッチ等の油圧機器の作動制御に用いられるパイロ
ット弁に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧機器の作動制御に用いられるパイロ
ット弁として、たとえば実開昭62−15662号公報
(実公平4−14645号公報)に、弁本体と、この弁
本体に移動自在に装着されたプッシュロッドと、弁本体
のスプール孔に移動自在に装着されたスプールとを備え
たパイロット弁が開示されている。弁本体にはばね室が
設けられ、このばね室に第1および第2のばね部材が配
設されている。スプールには、相対的に移動自在にばね
受け部材が装着されている。第1のばね部材は、弁本体
とばね受け部材との間に介在され、ばね受け部材を介し
てプッシュロッドを上方に弾性的に偏倚する。また、第
2のばね部材は、ばね受け部材とスプールとの間に介在
され、スプールをプッシュロッドから離隔する方向に弾
性的に偏倚する。弁本体には、さらに、操作レバーが設
けられている。操作レバーを旋回操作すると、第1のば
ね部材の弾性力に抗してプッシュロッドが押圧される。
スプールは、軸線方向に間隔を置いて設けられた第1お
よび第2スプール部を有しており、第1スプール部と第
2スプール部との間には切欠溝が設けられている。第1
スプール部の外径は第2スプール部の外径よりも幾分小
さく、第1スプール部の受圧部の受圧面積は第2スプー
ル部の受圧部の受圧面積よりも小さく設定されている。
【0003】このようなパイロット弁においては、操作
レバーを操作しないときには、制御レバーは中立位置に
保持される。制御レバーが中立位置のときには、前記プ
ッシュロッドは第1のばね部材の作用によって突出位置
に保持され、またスプールは第2のばね部材の作用によ
って非作用位置に保持され、これによってスプールの前
記第1スプール部が一次圧側流路と二次圧側流路との連
通を遮断する一方、スプールの前記切欠溝が二次圧側流
路とタンク流路を連通し、二次圧側流路の流体がタンク
流路に流れる。このような状態から操作レバーを旋回操
作してプッシュロッドを押圧すると、第2のばね部材の
作用によってスプールが下方に移動され、スプールの切
欠溝が一次圧側流路と二次圧側流路とを連通し、一次圧
側流路からの圧力流体が二次圧側流路に送給される。こ
の二次圧側流路を流れる圧力流体は、第1および第2ス
プール部の受圧部に作用し、両受圧部に作用する圧力差
によってスプールは上方に偏倚され、第2のばね部材に
よる偏倚力と二次圧側流路の圧力流体による偏倚力(受
圧面積差によって生じる圧力流体による偏倚力)とが釣
合った位置にスプールが保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパイロット弁では、次のとおりの解決すべき課題が
存在する。すなわち、操作レバーを操作してスプールを
非作用位置から移動させると、一次圧側流路から二次圧
側流路に圧力流体が流入するようになる。このとき、ス
プールが下方に移動して一次圧側流路から二次圧側流路
に圧力流体が送給されると、二次圧側流路の圧力が上昇
し、これによって第2のばね部材の弾性力に抗してスプ
ールが上方に移動されようとする。このようにしてスプ
ールが幾分上方に移動すると、二次圧側流路の流体の一
部がタンクラインに流れ、二次圧側流路の圧力が低下す
る。かくすると、第2のばね部材によってスプールが下
方に移動され、一次圧側流路から流入する圧力流体によ
って二次圧側流路の圧力が再び上昇する。このような制
御状態では、パイロット弁におけるスプールは振動現
象、いわゆるハンチング現象が生じ易く、パイロット弁
の作動が不安定となる。
【0005】そこで、このようなハンチング現象を防止
するために、実開平3−39602号公報に改良された
パイロット弁が開示されている。この改良されたパイロ
ット弁では、スプールの他端部には、段付ピストンが移
動自在に装着され、この段付ピストンが弁本体の一部に
支持されている。そして、スプールに段付ピストンを装
着することによって、その一端部に圧力室とダンパ室が
形成され、圧力室が二次圧側流路に連通され、ダンパ室
がタンクラインに連通されている。このようなパイロッ
ト弁では、ダンパ室のダンパ効果によってスプールの上
述したハンチング現象を抑えることができる。
【0006】しかし、この改良されたパイロット弁で
は、段付ピストン等が必要であるために、その構造が複
雑となり、また部品点数も多くなる欠点がある。さら
に、ダンパ室はスプールの他端部に内蔵する形態で形成
されるので、ダンパ室のための大きな容量を確保するこ
とが困難であり、充分なダンパ効果が得られない欠点が
ある。
【0007】本発明の目的は、比較的簡単な構成でもっ
て大きなダンパ効果が得られ、ハンチング現象を充分に
抑えることができるパイロット弁を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ばね室および
これに連通するスプール孔を有する弁本体と、この弁本
体に移動自在に装着されたプッシュロッドと、前記スプ
ール孔に移動自在に装着されたスプールと、前記ばね室
に弁本体に対して相対的に移動自在に配設されたばね受
け部材と、弁本体とばね受け部材との間に介在され、前
記ばね受け部材を介して前記プッシュロッドを突出位置
に向けて弾性的に偏倚する第1のばね部材と、前記ばね
受け部材と前記スプールとの間に介在され、スプールを
前記プッシュロッドから離隔する方向に弾性的に偏倚す
る第2のばね部材と、前記プッシュロッドを押圧するた
めの操作レバーとを備えており、前記スプールは、受圧
部の受圧面積が小さい第1スプール部と、受圧部の受圧
面積が大きい第2スプール部と、前記第1スプール部と
前記第2スプール部との間に設けられた切欠溝とを有し
ており、前記プッシュロッドが前記突出位置にあるとき
には、スプールの前記第1スプール部が一次圧側流路と
二次圧側流路との連通を遮断する一方、スプールの前記
切欠溝が二次圧側流路とタンク流路を連通し、また前記
操作レバーによって前記プッシュロッドを押圧すると、
前記第2のばね部材の作用によってスプールが移動さ
れ、スプールの前記切欠溝が一次圧側流路と二次圧側流
路とを連通し、この二次圧側流路を流れる圧力流体が第
1および第2スプール部の受圧部に作用するパイロット
弁において、前記スプールの一端外側には第1スプール
部の全断面に流体圧力が作用する流体室が設けられ、こ
の流体室が、絞り部を有する絞り流路を介して前記タン
クラインに連通されており、前記弁本体には前記ばね室
から延びるドレイン流路が設けられ、前記絞り流路は、
前記スプールの第1スプール部に設けられ、前記流体室
と前記ドレイン流路とを連通することを特徴とするパイ
ロット弁である。
【0009】本発明に従えば、スプールの一端外側に設
けられた流体室とタンクラインとを絞り流路を介して接
続するという簡単な構成でもってスプールに対するダン
パ効果を得ることができる。また、流体室がスプールの
一端外側に設けられるので、この流体室の容積が大き
く、また流体室の流体圧力はスプールの一端面の全域に
作用し、これによって充分なダンパ効果を得ることがで
きる。特に本発明では、スプールの一端外側には、第1
スプール部の全断面に流体圧力が作用する流体室が設け
られるので、その受圧面積を大きくすることができ、充
分なダンピング効果を達成することができる。
【0010】
【0011】本発明に従えば、絞り流路は、スプールの
第1スプール部に設けられており、このように絞り流路
を設けることによって、流体室とタンクラインとを連通
する絞り流路を簡単に設けることができる。
【0012】また本発明は、ばね室およびこれに連通す
るスプール孔を有する弁本体と、この弁本体に移動自在
に装着されたプッシュロッドと、前記スプール孔に移動
自在に装着されたスプールと、前記ばね室に弁本体に対
して相対的に移動自在に配設されたばね受け部材と、弁
本体とばね受け部材との間に介在され、前記ばね受け部
材を介して前記プッシュロッドを突出位置に向けて弾性
的に偏倚する第1のばね部材と、前記ばね受け部材と前
記スプールとの間に介在され、スプールを前記プッシュ
ロッドから離隔する方向に弾性的に偏倚する第2のばね
部材と、前記プッシュロッドを押圧するための操作レバ
ーとを備えており、前記スプールは、受圧部の受圧面積
が小さい第1スプール部と、受圧部の受圧面積が大きい
第2スプール部と、前記第1スプール部と前記第2スプ
ール部との間に設けられた切欠溝とを有しており、前記
プッシュロッドが前記突出位置にあるときには、スプー
ルの前記第1スプール部が一次圧側流路と二次圧側流路
との連通を遮断する一方、スプールの前記切欠溝が二次
圧側流路とタンク流路を連通し、また前記操作レバーに
よって前記プッシュロッドを押圧すると、前記第2のば
ね部材の作用によってスプールが移動され、スプールの
前記切欠溝が一次圧側流路と二次圧側流路とを連通し、
この二次圧側流路を流れる圧力流体が第1および第2ス
プール部の受圧部に作用するパイロット弁において、前
記スプールの一端外側には第1スプール部の全断面に流
体圧力が作用する流体室が設けられ、この流体室が、絞
り部を有する絞り流路を介して前記タンクラインに連通
されており、前記スプール孔は前記弁本体の一端に開口
し、弁本体の前記一端には前記スプール孔の開口を閉塞
して前記流体室を形成するためのカバー部材が装着さ
れ、前記弁本体および前記カバー部材には、前記ばね室
から延びるドレイン流路が設けられ、前記絞り流路は、
前記弁本体とカバー部材との接合面に設けられ、前記流
体室と前記ドレイン流路とを連通することを特徴とする
パイロット弁である。
【0013】本発明に従えば、流体室は弁本体の一端に
カバー部材を装着することによって形成され、絞り流路
は弁本体とカバー部材との接合面に設けられており、こ
のように流体室および絞り流路を設けることによって著
しく簡単に流体室とタンクラインとを連通することがで
きる。
【0014】さらに本発明は、ばね室およびこれに連通
するスプール孔を有する弁本体と、この弁本体に移動自
在に装着されたプッシュロッドと、前記スプール孔に移
動自在に装着されたスプールと、前記ばね室に弁本体に
対して相対的に移動自在に配設されたばね受け部材と、
弁本体とばね受け部材との間に介在され、前記ばね受け
部材を介して前記プッシュロッドを突出位置に向けて弾
性的に偏倚する第1のばね部材と、前記ばね受け部材と
前記スプールとの間に介在され、スプールを前記プッシ
ュロッドから離隔する方向に弾性的に偏倚する第2のば
ね部材と、前記プッシュロッドを押圧するための操作レ
バーとを備えており、前記スプールは、受圧部の受圧面
積が小さい第1スプール部と、受圧部の受圧面積が大き
い第2スプール部と、前記第1スプール部と前記第2ス
プール部との間に設けられた切欠溝とを有しており、前
記プッシュロッドが前記突出位置にあるときには、スプ
ールの前記第1スプール部が一次圧側流路と二次圧側流
路との連通を遮断する一方、スプールの前記切欠溝が二
次圧側流路とタンク流路を連通し、また前記操作レバー
によって前記プッシュロッドを押圧すると、前記第2の
ばね部材の作用によってスプールが移動され、スプール
の前記切欠溝が一次圧側流路と二次圧側流路とを連通
し、この二次圧側流路を流れる圧力流体が第1および第
2スプール部の受圧部に作用するパイロット弁におい
て、前記スプールの一端外側には第1スプール部の全断
面に流体圧力が作用する流体室が設けられ、この流体室
が、絞り部を有する絞り流路を介して前記タンクライン
に連通されており、前記絞り流路は、前記スプールの一
端から軸線方向に前記第1および第2スプール部を貫通
して延び、前記流体室と前記ばね室とを連通することを
特徴とするパイロット弁である。
【0015】本発明に従えば、絞り流路は、スプールの
一端から第1および第2スプールを貫通して設けられて
おり、このような絞り流路を設けることによって流体室
とタンクラインとを比較的簡単な構成でもって連通する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してさらに
説明する。図1は、本発明に従うパイロット弁の第1の
実施形態を示す断面図である。
【0017】図1において、図示のパイロット弁は、弁
本体2を備えている。弁本体2の上部6には、図1にお
いて左右方向に間隔を置いて一対のばね室8,10が設
けられ、その下部12には、各ばね室8,10に対応し
てスプール孔14,16が設けられている。スプール孔
14,16の一端(図1において下端)は閉じられてい
るが、それらの他端はばね室8,10に連通し、それら
の内径はばね室8,10の内径より小さく設定されてい
る。スプール孔14,16には、スプール18,20が
図1において上下方向に移動自在に装着されている。ス
プール18,20は、実質上同一の構成であり、それら
の一方の構成について説明する。スプール18(20)
の一端部(下端部)には第1スプール部22が設けら
れ、またその中間部には第2スプール部24が設けら
れ、第1スプール22と第2スプール24との間には、
環状切欠溝25が形成されている。後述するとおり、切
欠溝25によって形成される第1スプール部22の環状
面(図1において上面)27と第2スプール部24の環
状面(図1において下面)29とは、圧力流体が作用す
る受圧部として機能する。本実施形態では、第2スプー
ル部24の外径は第1スプール部22の外径よりも大き
く設定されており、したがって第2スプール部24の受
圧部29の受圧面積は第1スプール部22の受圧部の受
圧面積よりも大きくなっている。スプール孔14(1
6)は、第1スプール部22の外径に対応する内径を有
する第1孔部26と、第2スプール24の外径に対応す
る内径を有する第2孔部28を備え、第2孔部28の内
径は第1孔部26の内径よりも大きく設定されている。
スプール18(20)の第1スプール部22は、スプー
ル孔14(16)の第1孔部26に滑動自在に支持さ
れ、これによってスプール18(20)は、上記第1孔
部26に案内されて上下方向に移動される。また、その
第2スプール部24は、スプール18(20)の上下動
によってスプール孔14(16)の第2孔部28に滑動
自在に受入れられ、この第2孔部28に案内される。
【0018】このようにスプール18(20)を装着す
ることによって、スプール18(20)の一端外側に、
すなわちスプール孔14(16)の第1孔部26の底部
に流体室31が形成され、流体室31内の流体はスプー
ル18(20)の一端面の全域に作用し、すなわち第1
スプール部22の全断面に流体圧が作用する。なお、ス
プール18,20の他端部は上方にばね室8,10に延
びている。
【0019】本実施形態では、弁本体2の下部12の略
中央部には、圧力ポートとしての第1の室30が設けら
れている。第1の室30は、図1において横方向に延
び、スプール孔14,16の第1孔部26に連通してい
る。第1の室30は、弁本体2に設けられた一次圧側流
路32を介して油圧ポンプの如き油圧供給源33に接続
されており、油圧供給源33からの、作動流体としての
圧油は、一次圧側流路32を通して第1の室30に供給
される。一次圧側流路32および第1の室30は、油圧
供給源33からの圧油が送給される圧力ラインを構成す
る。弁本体2の下部12には、また、スプール18,2
0によって切換制御される二次圧側流路34,36が設
けられている。一方の二次圧側流路34は、スプール孔
14に関連して設けられ、スプール孔14の第1孔部2
6と第2孔部28との間に接続されている。この二次圧
側流路34は、流路35を介してコントロールバルブ3
7のスプール制御用パイロットポート39に接続され
る。また、他方の二次圧側流路36は、スプール孔16
に関連して設けられ、スプール孔16の第1孔部26と
第2孔部28との間に接続されている。この二次圧側流
路36は、流路41を介してコントロールバルブ37の
スプール制御用逆側パイロットポート43に接続され
る。
【0020】弁本体2の上部6の略中央部には、タンク
ポートとしての第2の室38が設けられている。第2の
室38は図1において左右方向に延び、ばね室8,10
に連通されている。第2の室38は、弁本体2の下部1
2に形成されたドレイン流路40を介して油タンク45
に連通されており、第2の室38内の油はドレイン流路
40を通して油タンク45に戻される。ばね室8,1
0、第2の室38およびドレイン流路40は、二次圧側
流路34,36からの油を油タンクに戻すタンクライン
を構成する。
【0021】ばね室8,10の上端部には円筒状のプラ
グ部材42,44が配設されている。各プラグ部材4
2,44には段部42a,44aが設けられており、上
カバー47を段部42a,44aに当接させて固定ねじ
(図示せず)でもって弁本体2に固定することによっ
て、プラグ部材42,44がばね室8,10に装着され
ている。プラグ部材42,44には、これらを貫通して
ロッド孔47,49が形成されており、これらロッド孔
47,49にプッシュロッド46,48が図1において
上下方向に移動自在に装着されている。
【0022】プッシュロッド46,48の一端部(上端
部)はプラグ部材42,44から上方に突出し、各突出
端部は半球状に形成されている。また、プッシュロッド
46,48の他端部(下端部)は、プラグ部材42,4
3からばね室8,10に突出し、各突出端部には、半径
方向外方に突出するフランジ50,52が設けられ、フ
ランジ50,52の外径はロッド孔47,49の内径よ
りも大きく設定されている。したがってプッシュロッド
46,48は、フランジ50,52がプラグ部材42,
44の内面に当接することによって、図1に示す突出位
置を越えて上方に移動されることはない。
【0023】各ばね室8,10には、ばね受け部材5
4,56が図1において上下方向に移動自在に収容され
ている。ばね受け部材54,56は円筒状であり、その
下端面に設けられた第1凹部によって第1受部58,6
0が形成され、第1受部58,60と弁本体2の一部
(実施形態ではばね室8,10の下端面を規定する壁
部)との間に第1のばね部材62,64が介在されてい
る。第1のばね部材62,64はコイルばねから構成さ
れ、ばね受け部材54,56を図1において上方にプッ
シュロッド46,48に向けて弾性的に偏倚し、これに
よってプッシュロッド46,48が上記突出位置に弾性
的に保持され、ばね受け部材54,56はプッシュロッ
ド46,48のフランジ50,52に当接する位置(図
1に示す位置)に保持される。
【0024】ばね受け部材54,56には、第1凹部の
内側に第2凹部が設けられ、この第2凹部によって第2
受部66,68が形成され、スプール18,20の第2
スプール部24と第2受部66,68との間に第2のば
ね部材70,72が介在されている。第2のばね部材7
0,72は、コイルばねから構成され、第1のばね部材
62,64の内側に配設されている。また、各プッシュ
ロッド46,48の他端部には、スプール18,20に
対応して収容凹部74,76が形成されている。収容凹
部74,76は、プッシュロッド46,48の他端面か
らその軸線方向に内側に延びている。スプール18,2
0の他端部は、図1に示すとおり、ばね受け部材54,
56に形成された孔を通して上方にプッシュロッド4
6,48の収容凹部74,76内に突出しており、かか
る突出端部には幾分径が大きい頭部78,80が設けら
れ、頭部78,80は収容凹部74,76に上下方向に
移動自在に収容されている。
【0025】このように構成されているので、第2のば
ね部材70,72はスプール18,20に作用して図1
において下方に、すなわちプッシュロッド46,48か
ら離隔する方向に弾性的に偏倚し、これによってスプー
ル18,20は、頭部78,80がばね受け部材54,
56の上面に当接することによって、図1に示す非作用
位置に保持される。スプール18,20が上記非作用位
置にあるときには、第1スプール部22がスプール孔1
4,16の第1孔部26に位置して第1の室30と二次
圧側流路34,36との連通を遮断し、第1の室30の
圧油が二次圧側流路34,36に流れることはない。こ
のとき、スプール18,20の第2スプール部24はば
ね室8,10に位置し、スプール18,20の切欠溝2
5を介して第2の室38と二次圧側流路34,36とが
連通され、二次圧側流路34,36の圧油は第2の室3
8に流れる。なお、本実施形態では、ばね受け部材5
4,56がばね室8,10に移動自在に装着されている
が、スプール18,20の他端部に移動自在に装着する
こともできる。
【0026】弁本体2の上部6の中央部、すなわちばね
室8,10の間の部位には雌ねじ部が設けられ、この雌
ねじ部に取付部材90の雄ねじ部92が螺着されてい
る。取付部材90の上端部にはピン94が装着され、こ
のピン94を介して操作レバー96の下端部が図1にお
いて左右方向に旋回自在に連結されている。また、操作
レバー96の下端部には押圧部材98が螺着されてお
り、この押圧部材98は、各プッシュロッド46,48
に対応した作用部100,102を有している。操作レ
バー96を操作しない状態では、図1に示すとおり、プ
ッシュロッド46,48は上記突出位置にあり、プッシ
ュロッド46,48の上端が押圧部材98の作用部10
0,102に接触または比較的弱い力で当接し、これに
よって操作レバー96は中立位置に保持される。この中
立位置から操作レバー96を矢印104(または10
6)で示す方向に旋回すると、押圧部材98の作用部1
00(または102)がプッシュロッド46(または4
8)を押圧し、これによって後述する如くしてスプール
18,20が移動される。
【0027】本実施形態では、弁本体2の下部12に
は、第1の室30の下方に第3の室112が設けられて
いる。第3の室112は、ドレイン流路401に連通さ
れている。また、スプール孔14,16の第1の孔26
の底部に設けられた流体室31は、スプール18,20
の第1スプール部22に形成された流路114を通して
第3の室112に連通されている。流路114は、スプ
ール18,20の一端から軸線方向に延びる第1の孔1
16と、第1の孔116から半径方向にその外周面まで
延びる第2の孔118から構成されている。第2の孔1
18は内径が小さくなっており、この第2の孔118が
絞り部として機能する。かく構成されているので、スプ
ール18,20の流路114および第3の室112が絞
り流路を構成し、かかる絞り流路は流体室31とドレイ
ン流路40とを連通する。
【0028】図1とともに図2を参照して、上述したパ
イロット弁の作用効果について説明する。操作レバー9
6が中立位置にあるときには、上述したとおり、プッシ
ュロッド46,48が第1のばね部材62,64の作用
によって上記突出位置に保持され、またスプール18,
20は第2のばね部材70,72によって上記非作用位
置に保持される。したがって、スプール18,20の第
1スプール部22によって第1の室30と二次圧側流路
34,36との連通は遮断されるが、スプール18,2
0の切欠溝25を介して第2の室38と二次側流路3
4,36とが連通され、コントロールバルブ37のスプ
ール制御用パイロットポート39,43が二次圧側流路
34,36、第2の室38およびドレイン流路40を介
して油タンク45に連通され、コントロールバルブ37
のスプールが中立位置に保持される。
【0029】上記中立位置から操作レバー96を矢印1
04で示す左方に旋回すると、パイロット弁は図2に示
す状態となる。すなわち、操作レバー96を操作する
と、押圧部材98の作用部100がプッシュロッド46
を押圧し、第1のばね部材62の弾性偏倚力に抗してプ
ッシュロッド46およびばね受け部材54が下方に移動
され、かかるばね受け部材54の移動に伴って、第2の
ばね部材70の作用によってスプール18が下方に移動
される。なおこのとき、ばね室8内の油は、ばね受け部
材54の孔を通してばね受け部材54の外側に流れる。
【0030】このようにしてスプール18が下方に移動
すると、スプール18の切欠溝25が第1の室30と二
次圧側流路34とを連通する。したがって、油圧供給源
33からの圧油が一次圧側流路32、第1の室30およ
び二次圧側流路34を通してコントロールバルブ37の
スプール制御用の一方のパイロットポート39に送給さ
れ、コントロールバルブ37のスプールは油圧供給源3
3からの圧油によって中立位置から図11において左方
に移動される。このパイロット弁においては、上述した
ように、流体室31は第3の室112を介してドレイン
流路40に連通されている。また、第1スプール部22
の外径が第2スプール部24の外径よりも小さく設定さ
れ、第1スプール部22の受圧面積が第2スプール部2
4の受圧面積よりも小さくなっている。それ故に、二次
圧側流路34に送給される圧油は、受圧面積差によって
発生する力によってスプール18を上方に押上げる方向
に作用する。したがって、スプール18は、操作レバー
96による操作力、換言すると第2のばね部材70によ
る押下げ力と、二次圧側流路34の圧油による上記押上
げ力とが釣合う位置に保持される。
【0031】このようなパイロット弁では、スプール1
8(20)が下方に移動して一次圧側流路32から二次
圧側流路34(36)に圧油が送給されると、二次圧側
流路34(36)の圧力が上昇してスプール18(2
0)が上方に移動され、このように移動して二次圧側流
路34(36)と第2のばね室8(10)とが連通する
と、二次圧側流路34(36)からの圧油がばね室8
(10)に流れ、二次圧側流路34(36)の圧力が低
下してスプール18(20)は下方に移動され、このよ
うな制御状態ではスプール18(20)の上下振動、い
わゆるハンチング現象が生じるおそれがあるが、このよ
うな制御状態においては、流体室31および絞り流路1
14は次のとおりに作用する。すなわち、二次圧側流路
34(36)の圧力が低下して第2のばね部材70(7
2)の作用によってスプール18(20)が下方に移動
すると、流体室31内の油がスプール18(20)の一
端面に作用するとともに、その油の一部が絞り流路11
4を通して第3の室112に排出され、第3の室112
に排出される油の量は絞り流路114の絞り部(本実施
形態では、第2の孔118)によって制限され、スプー
ル18(20)の上下動による圧油の吸排出が絞りを介
して行われることにより、流体室31には差圧が発生す
る。したがって、流体室31および絞り流路114が、
スプール18(20)の急激な上下動を抑えるダンパ手
段として作用し、ハンチング現象の発生が防止される。
【0032】本実施形態では、上述したとおりに構成さ
れているので、さらに次のとおりの特徴を有する。スプ
ール孔14(16)の第1孔部22の底部を流体室31
として利用し、スプール18(20)に第3の室112
と連通する絞り流路114を設けるという簡単な構成で
もってスプール18(20)にダンパ効果を持たせるこ
とができる。また、第1孔部22の底部を利用している
ので、流体室31として充分な容量を確保することがで
き、また流体室31の油圧力はスプール18(20)の
端面全域に作用し、それ故に、スプール18(20)に
対し充分なダンパ効果を得ることができる。
【0033】図3は、本発明に従うパイロット弁の第2
の実施形態を示す断面図である。この第2の実施形態で
は、タンクラインとこれに連通された絞り流路に変更が
加えられている。なお、以下の説明において第1の実施
形態と実質上同一の部材は同一の番号を付し、その説明
を省略する。
【0034】図3において、第2の実施形態では、弁本
体2aの下部12には、上方に延びるドレイン流路40
が形成され、ドレイン流路40が第2の室38に連通さ
れている。また、各スプール18,20に絞り流路20
2が設けられている。絞り流路202の一端はスプール
18,20の一端面に開口し、スプール孔14,16の
第1孔部26の底部に設けられた流体室31に連通して
いる。絞り流路202は、スプール18,20の軸線方
向に第1および第2スプール部22,24を貫通して上
方に延び、各絞り流路202の他端はばね室8,10に
開口している。この実施形態では、各絞り流路202の
ばね室8,10に連通する他端部は、内径が小さくなっ
ており、この他端部が絞り部として機能する。絞り部
は、上述した他端部に代えて、液体室31に連通する絞
り流路202の一端部に設けてもよい。なお、このよう
に構成する場合には、絞り部を有する絞り部材を絞り流
路202に装着すればよい。第2の実施形態のその他の
構成は、第1の実施形態と実質上同一である。
【0035】この第2の実施形態では、流体室31およ
び絞り流路202を備えた基本的構成が第1の実施形態
と実質上同一であるので、第1の実施形態と同様の作用
効果が達成される。
【0036】図4は、本発明に従うパイロット弁の第3
の実施形態を示す断面図である。この第3の実施形態で
は、弁本体および絞り流路に変更が加えられている。
【0037】図3において、弁本体2bの一端には、カ
バー部材302が取付ねじ(図示せず)によって固定さ
れている。スプール18,20が装着されるスプール孔
14,16は、弁本体2bの下部12を貫通して形成さ
れており、弁本体2bの一端(下端)に上述したように
カバー部材302を装着することによって、スプール孔
14,16の一端が閉塞され、カバー部材302によっ
て閉じられたスプール孔14,16の第1孔部26の底
部が流体室31として機能する。また、このようにカバ
ー部材302が装着されるので、図4に示すとおり、第
1の室30に連通する一次圧側流路32、コントロール
バルブのスプール制御用パイロットポートに連通する二
次圧側流路34,36および第2の室38に連通するド
レイン流路40は、弁本体2bの下部12を通り、カバ
ー部材302を貫通して延びている。
【0038】絞り流路は、弁本体2bの端面(下端面)
とカバー部材302の内面との接合面に設けられてい
る。この実施形態では、各スプール孔14,16に対応
してカバー部材302の内面に細長い溝304,306
が形成され、各溝304,306に、各溝304,30
6の断面を小さくする絞り部材308,310が配設さ
れている。一方の溝304は、スプール孔14の底部、
すなわち一方の流体室31とドレイン流路40とを連通
する絞り流路を構成し、絞り部材308は、そこを流れ
る油の流量を制限する絞り部として機能する。また、他
方の溝306は、スプール孔16の底部、すなわち他方
の流体室31とドレイン流路40とを連通する絞り流路
を構成し、絞り部材310はそこを流れる油の流量を制
限する絞り部として機能する。上述した溝308,31
0は、カバー部材302の内面に設けることに代えて、
弁本体2bの端面に、またはカバー部材302の内面と
弁本体2bの端面の双方に設けることもできる。第3の
実施形態のその他の構成は、第1の実施形態と実質上同
一である。
【0039】上述した第3の実施形態でも、流体室31
および絞り流路を備える基本的構成は第1の実施形態と
実質上同一であるので、第1の実施形態と実質上同一の
効果が達成される。第3の実施形態では、さらに、絞り
流路が弁本体2bとカバー部材302との接合面に設け
られるので、この絞り流路を簡単かつ容易に形成するこ
とができ、製造コストも低減することもできる。
【0040】以上、本発明に従うパイロット弁の種々の
実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態
に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱するこ
となく種々の変形、修正が可能である。
【0041】たとえば、上述した実施形態では、弁本体
に2個のスプールが移動自在に配設される形態のパイロ
ット弁に適用して説明したが、1個または4個のスプー
ルが移動自在に配設される形態のパイロット弁にも同様
に適用することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1のパイロット弁によれ
ば、スプールの一端外側に設けられた流体室とタンクラ
インとを絞り流路を介して接続するという簡単な構成で
もってスプールに対するダンパ効果を得ることができ
る。また、流体室がスプールの一端外側に設けられるの
で、この流体室の容積が大きく、また流体室の流体圧力
はスプールの一端面の全域に作用し、これによって充分
なダンパ効果を得ることができる。特に本発明によれ
ば、スプールの一端外側には、第1スプール部の全断面
に流体圧力が作用する流体室が設けられ、したがって第
1スプール部の受圧面を大きくし、充分なダンピング効
果を達成することができる。
【0043】また本発明のパイロット弁によれば、絞り
流路は、スプールの第1スプール部に設けられており、
このように絞り流路を設けることによって、流体室とタ
ンクラインとを連通する絞り流路を簡単に設けることが
できる。
【0044】また本発明の請求項2のパイロット弁によ
れば、流体室は弁本体の一端にカバー部材を装着するこ
とによって形成され、絞り流路は弁本体とカバー部材と
の接合面に設けられており、このように流体室および絞
り流路を設けることによって著しく簡単に流体室とタン
クラインとを連通することができる。
【0045】さらに本発明の請求項3のパイロット弁に
よれば、絞り流路は、スプールの一端から第1および第
2スプールを貫通して設けられており、このような絞り
流路を設けることによって流体室とタンクラインとを比
較的簡単な構成でもって連通することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うパイロット弁の第1の実施形態を
示す断面図である。
【図2】図1のパイロット弁において、操作レバーを操
作した状態を示す断面図である。
【図3】本発明に従うパイロット弁の第2の実施形態を
示す断面図である。
【図4】本発明に従うパイロット弁の第3の実施形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
2,2b,12a 弁本体 8,10 ばね室 14,16 スプール孔 18,20 スプール 22 第1スプール部 24 第2スプール部 26 第1孔部 28 第2孔部 30 第1の室 31 流体室 32 一次圧側流路 34,36 二次圧側流路 38 第2の室 40 ドレイン流路 46,48 プッシュロッド 54,56 ばね受け部材 62,64 第1のばね部材 70,72 第2のばね部材 96 操作レバー 112 第3の室 114,202 絞り流路 302 カバー部材 304,306 溝 308,310 絞り部材
フロントページの続き (72)発明者 富樫 義雄 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川崎重工業株式会社 西神戸工場内 (72)発明者 藤山 和人 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川崎重工業株式会社 西神戸工場内 (56)参考文献 特開 昭59−164478(JP,A) 特開 昭51−79023(JP,A) 特開 昭53−68437(JP,A) 実開 平3−39602(JP,U) 実開 昭62−15662(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね室およびこれに連通するスプール孔
    を有する弁本体と、この弁本体に移動自在に装着された
    プッシュロッドと、前記スプール孔に移動自在に装着さ
    れたスプールと、前記ばね室に弁本体に対して相対的に
    移動自在に配設されたばね受け部材と、弁本体とばね受
    け部材との間に介在され、前記ばね受け部材を介して前
    記プッシュロッドを突出位置に向けて弾性的に偏倚する
    第1のばね部材と、前記ばね受け部材と前記スプールと
    の間に介在され、スプールを前記プッシュロッドから離
    隔する方向に弾性的に偏倚する第2のばね部材と、前記
    プッシュロッドを押圧するための操作レバーとを備えて
    おり、前記スプールは、受圧部の受圧面積が小さい第1
    スプール部と、受圧部の受圧面積が大きい第2スプール
    部と、前記第1スプール部と前記第2スプール部との間
    に設けられた切欠溝とを有しており、前記プッシュロッ
    ドが前記突出位置にあるときには、スプールの前記第1
    スプール部が一次圧側流路と二次圧側流路との連通を遮
    断する一方、スプールの前記切欠溝が二次圧側流路とタ
    ンク流路を連通し、また前記操作レバーによって前記プ
    ッシュロッドを押圧すると、前記第2のばね部材の作用
    によってスプールが移動され、スプールの前記切欠溝が
    一次圧側流路と二次圧側流路とを連通し、この二次圧側
    流路を流れる圧力流体が第1および第2スプール部の受
    圧部に作用するパイロット弁において、 前記スプールの一端外側には第1スプール部の全断面に
    流体圧力が作用する流体室が設けられ、この流体室が、
    絞り部を有する絞り流路を介して前記タンクラインに連
    通されており、 前記弁本体には前記ばね室から延びるドレイン流路が設
    けられ、前記絞り流路は、前記スプールの第1スプール
    部に設けられ、前記流体室と前記ドレイン流路とを連通
    することを特徴とするパイロット弁。
  2. 【請求項2】 ばね室およびこれに連通するスプール孔
    を有する弁本体と、この弁本体に移動自在に装着された
    プッシュロッドと、前記スプール孔に移動自在に装着さ
    れたスプールと、前記ばね室に弁本体に対して相対的に
    移動自在に配設されたばね受け部材と、弁本体とばね受
    け部材との間に介在され、前記ばね受け部材を介して前
    記プッシュロッドを突出位置に向けて弾性的に偏倚する
    第1のばね部材と、前記ばね受け部材と前記スプールと
    の間に介在され、スプールを前記プッシュロッドから離
    隔する方向に弾性的に偏倚する第2のばね部材と、前記
    プッシュロッドを押圧するための操作レバーとを備えて
    おり、前記スプールは、受圧部の受圧面積が小さい第1
    スプール部と、受圧部の受圧面積が大きい第2スプール
    部と、前記第1スプール部と前記第2スプール部との間
    に設けられた切欠溝とを有しており、前記プッシュロッ
    ドが前記突出位置にあるときには、スプールの前記第1
    スプール部が一次圧側流路と二次圧側流路との連通を遮
    断する一方、スプールの前記切欠溝が二次圧側流路とタ
    ンク流路を連通し、また前記操作レバーによって前記プ
    ッシュロッドを押圧すると、前記第2のばね部材の作用
    によってスプールが移動され、スプールの前記切欠溝が
    一次圧側流路と二次圧側流路とを連通し、この二次圧側
    流路を流れる圧力流体が第1および第2スプール部の受
    圧部に作用するパイロット弁において、 前記スプールの一端外側には第1スプール部の全断面に
    流体圧力が作用する流体室が設けられ、この流体室が、
    絞り部を有する絞り流路を介して前記タンクラインに連
    通されており、 前記スプール孔は前記弁本体の一端に開口し、弁本体の
    前記一端には前記スプール孔の開口を閉塞して前記流体
    室を形成するためのカバー部材が装着され、前記弁本体
    および前記カバー部材には、前記ばね室から延びるドレ
    イン流路が設けられ、前記絞り流路は、前記弁本体とカ
    バー部材との接合面に設けられ、前記流体室と前記ドレ
    イン流路とを連通することを特徴とするパイロット弁。
  3. 【請求項3】 ばね室およびこれに連通するスプール孔
    を有する弁本体と、この弁本体に移動自在に装着された
    プッシュロッドと、前記スプール孔に移動自在に装着さ
    れたスプールと、前記ばね室に弁本体に対して相対的に
    移動自在に配設されたばね受け部材と、弁本体とばね受
    け部材との間に介在され、前記ばね受け部材を介して前
    記プッシュロッドを突出位置に向けて弾性的に偏倚する
    第1のばね部材と、前記ばね受け部材と前記スプールと
    の間に介在され、スプールを前記プッシュロッドから離
    隔する方向に弾性的に偏倚する第2のばね部材と、前記
    プッシュロッドを押圧するための操作レバーとを備えて
    おり、前記スプールは、受圧部の受圧面積が小さい第1
    スプール部と、受圧部の受圧面積が大きい第2スプール
    部と、前記第1スプール部と前記第2スプール部との間
    に設けられた切欠溝とを有しており、前記プッシュロッ
    ドが前記突出位置にあるときには、スプールの前記第1
    スプール部が一次圧側流路と二次圧側流路との連通を遮
    断する一方、スプールの前記切欠溝が二次圧側流路とタ
    ンク流路を連通し、また前記操作レバーによって前記プ
    ッシュロッドを押圧すると、前記第2のばね部材の作用
    によってスプールが移動され、スプールの前記切欠溝が
    一次圧側流路と二次圧側流路とを連通し、この二次圧側
    流路を流れる圧力流体が第1および第2スプール部の受
    圧部に作用するパイロット弁において、 前記スプールの一端外側には第1スプール部の全断面に
    流体圧力が作用する流体室が設けられ、この流体室が、
    絞り部を有する絞り流路を介して前記タンクラインに連
    通されており、 前記絞り流路は、前記スプールの一端から軸線方向に前
    記第1および第2スプール部を貫通して延び、前記流体
    室と前記ばね室とを連通することを特徴とするパイロッ
    ト弁。
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