JPH06294402A - 油圧制御弁装置 - Google Patents

油圧制御弁装置

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JPH06294402A
JPH06294402A JP4291705A JP29170592A JPH06294402A JP H06294402 A JPH06294402 A JP H06294402A JP 4291705 A JP4291705 A JP 4291705A JP 29170592 A JP29170592 A JP 29170592A JP H06294402 A JPH06294402 A JP H06294402A
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勇作 野沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スプールタイプの方向切換弁を備えた油圧制御
弁装置において、圧力補償機能及びロードチェック機能
を持たせかつ圧力損失を小さくし、更にコンパクトで製
作を容易にする。 【構成】油圧制御弁装置100を方向切換弁200とシ
ート弁300とパイロット制御弁400とで構成し、シ
ート弁300は、制御可変絞り44を通過するパイロッ
ト流量によってシート弁体の移動量を決定し、パイロッ
ト流量はパイロット制御弁400により方向切換弁20
0の主可変絞りの前後差圧に応じて制御し、これにより
主可変絞りに供給される圧油の流量を補助的に制御する
補助流量制御機能を持たせ圧力補償機能を与える。ま
た、シート弁はロードチェック機能も有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建設機械の油圧駆動装置
に用いられる油圧制御弁装置に係わり、特に、スプール
タイプの方向切換弁に圧力補償機能及びロードチェック
機能が付加されかつ圧力損失の少ない油圧制御弁装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械では、一般
に、1つの油圧ポンプからの吐出圧油で複数のアクチュ
エータを駆動する油圧駆動装置が用いられており、その
一例として、例えば特開昭60−11706号公報に記
載のロードセンシングタイプの油圧駆動装置がある。こ
の油圧駆動装置では、油圧ポンプからの吐出圧油を複数
のスプールタイプの方向切換弁を介して複数のアクチュ
エータに供給すると共に、油圧ポンプとしては可変容量
型の油圧ポンプを用い、油圧ポンプの吐出流量を複数の
アクチュエータの最大負荷圧力に応じて制御するように
している。また、複数の方向切換弁の上流側には方向切
換弁の可変絞り部の前後差圧を制御する圧力補償弁を配
置し、負荷の変動によって複数のアクチュエータの動作
速度が変化しないようにしている。更に、各圧力補償弁
と各方向切換弁との間には圧油の逆流を防止するロード
チェック弁が配置されている。
【0003】また、ロードセンシングタイプの油圧駆動
装置では、複数のアクチュエータを同時に駆動する複合
操作時に、油圧ポンプの吐出流量が不足して油圧ポンプ
の吐出圧力が低下し、圧力補償弁が作動しなくなること
がある。この場合は、軽負荷側のアクチュエータに多く
の圧油が供給され、重負荷側のアクチュエータが駆動さ
れなくなり、適切な複合操作が行えなくなる。この問題
を解決するため、上記特開昭60−11706号公報に
記載の油圧駆動装置では、圧力補償弁の目標補償差圧を
指示する手段として通常設けられているばねの代わり
に、油圧ポンプの吐出圧力と最大負荷圧力との差圧を作
用させる構成としており、これにより上記のポンプ吐出
流量の不足時には当該差圧が小さくなることに対応して
目標補償差圧を小さくし、圧力補償弁の作動を確保する
ようにしている。
【0004】一方、上記のようにスプールタイプの方向
切換弁と圧力補償弁とロードチェック弁とを組み合わせ
て油圧駆動装置を構成する場合、配管の数を減らすこと
とコンパクト化を目的として、これら3つの弁を1つの
ブロック内に組み込んで1つの弁装置として構成するこ
とが考えられており、その一例として特開平02−13
4402号公報に記載の弁装置がある。
【0005】即ち、特開平02−134402号公報に
記載の弁装置では、弁ブロック内に横孔を貫通形成する
と共に、この横穴の中央部に直交して縦孔を貫通形成
し、横孔に方向切換弁のスプールを摺動自在に挿入し、
縦孔に圧力補償弁のバランスピストンを摺動自在に収容
している。また、弁ブロックには油圧ポンプからの圧油
をアクチュエータに供給するメイン回路の一部としてポ
ンプポート、フィーダ通路、アクチュエータポートが形
成され、方向切換弁のスプールにはフィーダ通路とアク
チュエータポートとを連絡可能な主可変絞りが形成さ
れ、バランスピストンにはポンプポートとフィーダ通路
を連絡する内孔が形成され、その内孔とフィーダ通路と
を圧力補償用の可変絞りを介して連絡している。また、
バランスピストンの内孔にはロードチェック弁の弁体が
摺動自在に収容されている。
【0006】また、シート弁タイプの油圧制御弁装置と
して公知のものに特開昭58−501781号公報があ
り、この油圧制御弁装置はシート弁とパイロット制御弁
との組み合わせで構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、建設機械の油圧
制御弁装置としては、スプールタイプの方向切換弁を備
えたものが長年用いられており、その長年の使用実績か
らスプールタイプの方向切換弁は信頼性が高く、設計も
し易い。しかし、従来のスプールタイプの方向切換弁を
備えた制御弁装置には次のような問題がある。
【0008】上述したように、特開昭60−11706
号公報及び特開平02−134402号公報に記載の油
圧制御弁装置では、方向切換弁、圧力補償弁及びロード
チェック弁の3つの弁がメイン回路に配置される構成と
なっている。このため、油圧ポンプからのアクチュエー
タに供給される圧油はこれら3つの弁を通るたびにその
抵抗を受け、圧力損失を生じ、エネルギ損失が大きく非
経済的である。
【0009】また、特開平02−134402号公報に
記載の弁装置では、圧力補償弁のバランスピストンには
複雑な形状の多数の受圧室、通路等を形成する必要があ
った。即ち、バランスピストンの両端部にポンプポート
と独立して受圧室を形成し主可変絞りの入口圧力及び出
口圧力を導入する必要があり、また圧力補償弁の目標補
償差圧を可変にする場合は更に2つの受圧室を追設する
必要がある。また、バランスピストン内部にメイン回路
のロードチェック弁体を収容する内孔を形成する必要が
ある。このため、圧力補償機能なしのロードチェック弁
のみを備えた弁装置に比べ、バランスピストン周り及び
バランスピストン自体が大きくなって弁ブロックがバラ
ンスピストンの軸方向に長大になり、弁ブロックの外形
が大きくなる。また、弁ブロックの製作が複雑になる。
【0010】一方、特開昭58−501781号公報に
記載の油圧制御弁装置はスプールタイプの方向切換弁に
代えシート弁タイプを用いるものであり、スプールタイ
プの上述した利点を生かすことができない。また、この
油圧制御弁装置ではシート弁をスプールタイプの方向切
換弁との組み合わせで用いることは全く考えられていな
い。
【0011】本発明の第1の目的は、スプールタイプの
方向切換弁を備えた油圧制御弁装置において、圧力補償
機能及びロードチェック機能を有しかつ圧力損失が小さ
い油圧制御弁装置を提供することである。
【0012】本発明の第2の目的は、スプールタイプの
方向切換弁を備えた油圧制御弁装置において、圧力補償
機能及びロードチェック機能を有しかつコンパクトで製
作が容易な油圧制御弁装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1及び第2の目的
を達成するために、本発明によれば、ハウジングと、前
記ハウジングに形成され、油圧源に接続されるポンプポ
ートと、前記ハウジング内に摺動自在に配置された少な
くとも1つのスプール弁体と、前記ハウジングに形成さ
れ、前記ポンプポートに連通するフィーダ通路及びアク
チュエータに接続される負荷ポートを有する負荷通路
と、前記フィーダ通路と前記負荷通路との間に位置し、
前記スプール弁体の移動量に応じて開口面積を変化させ
る主可変絞りとを有する油圧制御弁装置において、前記
主可変絞りの前後差圧に応じて前記ポンプポートから前
記フィーダ通路を介して前記主可変絞りに供給される圧
油の流量を補助的に制御する補助流量制御手段を有し、
前記補助流量制御手段は、(a)前記ポンプポートと前
記フィーダ通路との間で前記ハウジング内に摺動自在に
配置されたシート弁体、前記シート弁体に形成され、該
シート弁体の移動量に応じて開口面積を変化させる制御
可変絞り、及び前記ポンプポートを前記制御可変絞りを
介して前記フィーダ通路に連絡するパイロット通路を有
し、このパイロット通路を通過するパイロット流量によ
って前記シート弁体の移動量を決定するシート弁と;
(b)前記パイロット通路に配置され、前記主可変絞り
の前後差圧に応じて前記パイロット流量を制御するパイ
ロット制御手段と;を備えることを特徴とする油圧制御
弁装置が提供される。
【0014】上記油圧制御弁装置は、好ましくは、前記
シート弁体をばねを介して前記ハウジング内に保持する
固定ブロックを更に備え、前記パイロット制御手段は前
記固定ブロックに組み込まれたパイロット制御弁であ
る。この場合、前記パイロット制御弁は前記スプール弁
体と平行に配置されたパイロット弁体を含むことが好ま
しい。
【0015】また、上記油圧制御弁装置は、好ましく
は、前記パイロット通路に配置され、該パイロット通路
内での圧油の逆流を防止する逆止弁を更に備える。
【0016】また、上記油圧制御弁装置において、好ま
しくは、前記パイロット制御手段は、摺動可能なパイロ
ット弁体と、このパイロット弁体に前記主可変絞りの前
後差圧に応じた付勢力を閉弁方向に付与する付勢手段
と、前記パイロット弁体に所定の付勢力を開弁方向に付
与し、前記主可変絞りの前後差圧の目標値を指示する目
標補償差圧指示手段とを含む。
【0017】この場合、好ましくは、前記目標補償差圧
指示手段は前記パイロット弁体に作用するばねを含み、
このばねのプリセット力を前記所定の付勢力として開弁
方向に付与する。また、前記目標補償差圧指示手段は、
好ましくは前記ばねのプリセット力を調整可能とする操
作手段を更に含む。
【0018】また、好ましくは、前記目標補償差圧指示
手段は、前記所定の付勢力として所定の油圧力を発生す
る油圧力発生手段を含む。この油圧力発生手段は、好ま
しくは可変圧力が導入される受圧室を含む。
【0019】また、上記第1及び第2の目的を達成する
ため、本発明によれば、ハウジングと、前記ハウジング
に形成され、油圧源に接続されるポンプポートと、前記
ハウジングに組み込まれ、複数のアクチュエータに供給
される圧油の流量をそれぞれ制御する複数の方向切換弁
装置とを備え、前記複数の方向切換弁装置が、各々、前
記ハウジング内に摺動自在に配置されたスプール弁体
と、前記ハウジングに形成され、前記ポンプポートに連
通するフィーダ通路及び前記アクチュエータに接続され
る負荷ポートを有する負荷通路と、前記フィーダ通路と
前記負荷通路との間に位置し、前記スプール弁体の移動
量に応じて開口面積を変化させる主可変絞りとを有する
油圧制御弁装置において、前記複数の方向切換弁装置
は、各々、前記主可変絞りの前後差圧に応じて前記ポン
プポートから前記フィーダ通路を介して前記主可変絞り
に供給される圧油の流量を補助的に制御する補助流量制
御手段を有し、前記補助流量制御手段は、(a)前記ポ
ンプポートと前記フィーダ通路との間で前記ハウジング
内に摺動自在に配置されたシート弁体、前記シート弁体
に形成され、該シート弁体の移動量に応じて開口面積を
変化させる制御可変絞り、及び前記ポンプポートを前記
制御可変絞りを介して前記フィーダ通路に連絡するパイ
ロット通路を有し、このパイロット通路を通過するパイ
ロット流量によって前記シート弁体の移動量を決定する
シート弁と;(b)前記パイロット通路に配置され、前
記主可変絞りの前後差圧に応じて前記パイロット流量を
制御するパイロット制御手段と;を備え、前記複数の方
向切換弁装置の負荷ポートの圧力のうち最大の圧力を最
大負荷圧力として検出する手段を更に備え、前記パイロ
ット制御手段は、前記主可変絞りの前後差圧の目標値と
して前記ポンプポートの圧力と前記最大負荷圧力との差
圧に応じた値を指示する目標補償差圧指示手段を有する
ことを特徴とする油圧制御弁装置が提供される。
【0020】上記油圧制御弁装置において、好ましく
は、前記複数の方向切換弁装置の前記パイロット制御手
段は、各々、摺動可能なパイロット弁体と、このパイロ
ット弁体に前記主可変絞りの前後差圧に応じた付勢力を
閉弁方向に付与する第1の付勢手段とを有し、前記目標
補償差圧指示手段は、前記パイロット弁体に前記ポンプ
ポートの圧力と前記最大負荷圧力との差圧に応じた付勢
力を開弁方向に付与する第2の付勢手段を含む。
【0021】
【作用】以上のように構成した本発明の油圧制御弁装置
において、スプール弁体を中立位置から操作すると主可
変絞りが開き、ポンプポートの圧油の大部分はメイン流
量としてシート弁を通過してフィーダ通路に流出すると
共に、ポンプポートの圧油の一部はパイロット流量とし
てシート弁のパイロット通路を通過してフィーダ通路に
流出する。これらのメイン流量及びパイロット流量はフ
ィーダ通路で再び合流し、この合流した圧油は主可変絞
りを通過して負荷ポートに供給される。また、圧油が主
可変絞りを通過するとき主可変絞りに前後差圧が発生
し、パイロット制御手段はその主可変絞りの前後差圧に
応じてパイロット流量を制御する。一方、シート弁にお
いては、特開昭58−501781号公報に記載のシー
ト弁と同様に、シート弁体の移動量に応じて開口面積を
変化させる制御可変絞りの作用でパイロット流量に応じ
てシート弁体の移動量を決定する。このため、主可変絞
りの前後差圧に応じてパイロット流量が制御されると、
これに対応してシート弁体の移動量が調整され、シート
弁を通過するメイン流量が調整される。このメイン流量
の調整により主可変絞りに供給される圧油の流量が補助
的に制御され、主可変絞りの前後差圧も制御される。即
ち、負荷圧力または供給圧力の変動に係わらず主可変絞
りの前後差圧は所定値に保たれ、圧力補償機能が果たさ
れる。
【0022】また、負荷が増大して負荷圧力が供給圧力
よりも高くなり、圧油が逆流しようとしたとき、パイロ
ット流量は0になるのでシート弁体の移動量も0とな
り、シート弁は全閉する。このため、圧油の逆流は阻止
され、ロードチェック機能が果たされる。また、本発明
の油圧制御弁装置では、メイン回路を構成するポンプポ
ート、フィーダ通路及び負荷通路にはシート弁と主可変
絞りの2つの弁が配置されているだけなので、圧油がメ
イン回路を通過するときの圧力損失が低減し、エネルギ
損失を低減できる。
【0023】更に、本発明の油圧制御弁装置では、従来
の圧力補償機能なしの弁装置のロードチェック弁のあっ
たハウジング内の位置にシート弁のシート弁体を配置
し、このシート弁とは別にパイロット制御手段を設け、
シート弁体の移動量を決定するパイロット流量をこのパ
イロット制御手段で制御するようにしている。このた
め、シート弁のシート弁体回りの構成は簡素化され、ハ
ウジングのシート弁体が位置する部分のシート弁体の軸
方向長さは長大になることがなくハウジングがコンパク
トになると共に、ハウジングの製作が容易になる。
【0024】パイロット制御手段を、シート弁体を保持
する固定ブロックに組み込まれたパイロット制御弁で構
成することにより、固定ブロックを利用してパイロット
制御手段を配置することができる。パイロット制御弁の
パイロット弁体をスプール弁体と平行に配置することに
より、固定ブロックもコンパクトになる。
【0025】パイロット通路に圧油の逆流を防止する逆
止弁を配置することにより、より液密性の高いロードチ
ェック機能が得られる。
【0026】パイロット制御手段が付勢手段と目標補償
差圧指示手段とを含む本発明の油圧制御弁装置において
は、負荷圧力または供給圧力が変動すると、パイロット
弁体は付勢手段が付与する主可変絞りの前後差圧に応じ
た付勢力と目標補償差圧指示手段が付与する付勢力との
バランスで動作してパイロット流量を制御し、シート弁
は目標補償差圧指示手段が指示する目標補償差圧に一致
するよう主可変絞りの前後差圧を制御する。
【0027】目標補償差圧指示手段の最もシンプルな形
態はばねであり、この場合、ばねのプリセット力が目標
補償差圧の指示値となる。ばねのプリセット力を調整可
能とする操作手段を設けることにより、目標補償差圧が
容易に調整可能となる。
【0028】目標補償差圧指示手段は油圧力発生手段で
構成してもよく、この場合は発生した油圧力が目標補償
差圧の指示値となる。また、受圧室に可変圧力を導入す
ることにより同様に目標補償差圧が調整可能である。更
にこの場合、電磁比例減圧弁等を用いることにより圧力
の調整は容易であるので、主可変絞りの前後差圧の制御
により主可変絞りを通過する流量を更に微妙に制御する
ことができる。
【0029】また、複数の方向切換弁装置のそれぞれに
上記構成を採用し、パイロット制御手段に、主可変絞り
の前後差圧の目標値としてポンプポートの圧力と前記最
大負荷圧力との差圧に応じた値を指示する目標補償差圧
指示手段を設けることにより、複数の方向切換弁装置の
全てにおいて主可変絞りの前後差圧が当該差圧に応じた
同じ目標値に一致するよう制御される。このため、複数
のアクチュエータを同時に駆動する複合操作中、ポンプ
ポートに接続される油圧源の供給流量が不足した場合
は、その供給圧力と最大負荷圧力との差圧が減少して目
標補償差圧も共通に小さくなるので、特開昭60−11
706号公報に記載の油圧駆動装置と同様な機能が得ら
れ、適切な複合操作が可能となる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。まず、本発明の第1の実施例を図1〜図4により説
明する。図1及び図2において、本実施例の油圧制御弁
装置は全体的に符号100で示されている。この本実施
例の油圧制御弁装置100はハウジング1と、このハウ
ジング1に一体的に取り付けられた固定ブロック2とを
有し、ハウジング1内には方向切換弁200とシート弁
300とが組み込まれ、固定ブロック2内にはパイロッ
ト制御弁400が組み込まれている。シート弁300は
パイロット制御弁400と協働して圧力補償弁としての
補助流量制御機能とロードチェック機能を果たす。
【0031】方向切換弁200、シート弁300及びパ
イロット制御弁400はそれぞれ以下のように構成され
ている。ハウジング1内にはボア3が貫通形成され、ボ
ア3内に方向切換弁200のスプール弁体4が摺動自在
に挿入されている。また、ハウジング1内には図示しな
い油圧源に接続されるポンプポート5a(図2参照)に
連通するポンプ通路5bと、図示しないアクチュエータ
に接続される負荷ポート6a,6bを有する負荷通路6
A,6Bと、ポンプ通路5と負荷通路6A,6Bとの間
に位置するフィーダ通路7A,7Bとが形成されてい
る。
【0032】ボア3にはフィーダ通路7A,7Bに連通
した環状のフィーダ通路8A,8B、負荷通路6A,6
Bに連通した環状の負荷通路9A,9B、タンクポート
85(図2参照)に連通した環状の排出通路10A,1
0Bが形成され、フィーダ通路8Aと負荷通路9Aとの
間及び負荷通路9Aと排出通路10Aとの間にはランド
部11A,12Aがそれぞれ形成され、フィーダ通路8
Bと負荷通路9Bとの間及び負荷通路9Bと排出通路1
0Bとの間にはランド11B,12Bがそれぞれ形成さ
れている。また、ボア3の中央付近には負荷圧力を検出
するための負荷検出通路12が形成され、ハウジング1
には負荷検出通路内12で検出された負荷圧力を外部に
取り出すための負荷検出ポート13が形成されている。
【0033】スプール弁体4にはノッチ14A,14B
及びノッチ15A,15Bが形成されている。ノッチ1
4Aは上記ランド部11Aと協働してメータインの主可
変絞り16Aを形成し、この可変絞り16Aはフィーダ
通路8Aと負荷通路9Aとの間に位置し、スプール弁体
4の図示右方の移動量に応じて全閉位置から所定の最大
開度まで開口面積を変化させる。ノッチ14Bは上記ラ
ンド部11Bと協働してメータインの主可変絞り16B
を形成し、この可変絞り16Bはフィーダ通路8Bと負
荷通路9Bとの間に位置し、スプール弁体4の図示左方
の移動量に応じて全閉位置から所定の最大開度まで開口
面積を変化させる。また、ノッチ15Bは上記ランド部
12Bと協働してメータアウトの主可変絞り17Bを形
成し、この可変絞り17Bは負荷通路9Bと排出通路1
0Bとの間に位置し、スプール弁体4の図示左方の移動
量に応じて全閉位置から所定の最大開度まで開口面積を
変化させる。ノッチ15Aは上記ランド部12Aと協働
してメータアウトの主可変絞り17Aを形成し、この可
変絞り17Aは負荷通路9Aと排出通路10Aとの間に
位置し、スプール弁体4の図示右方の移動量に応じて全
閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させる。
【0034】また、ポンプ通路5bとフィーダ通路7
A,7Bとの間にはシート弁300の弁体(以下、シー
ト弁体という)20が配置され、シート弁体20はハウ
ジング1内に形成されたボア3に直交するボア21内に
摺動自在に収納されている。ボア21は、図3に拡大し
て示すように、ポンプ通路5bに開口しシート弁300
の入口通路22を形成するボア部分21aと、ハウジン
グ1の外壁表面に開口するボア部分21aより大径のボ
ア部分21bと、ボア部分21bに隣接して位置しボア
部分21aより大径でボア部分21bより小径のボア部
分21cとを有し、ボア部分21a,21c間にはフィ
ーダ通路7A,7Bに連通する環状の出口通路23が形
成されている。また、ボア部分21bの開口端は上記固
定ブロック2で閉じられ、ボア部分21bに油圧室24
が形成されている。油圧室24にはシート弁体20を閉
弁方向に付勢するばね25が配置されている。このばね
25は振動吸収用に設けたものであり、このばね25に
よるシート弁体20への付勢力は無視できるほど小さ
い。
【0035】シート弁体20は、ボア部分21a内に位
置するシート部20aと、ボア部分21b,21c内に
位置する摺動部20bとを有し、ボア部分21aとボア
部分21cの上記径の大小関係に対応して摺動部20b
の方がシート部20aより大径になっている。シート部
20aは、図示のように中央部に凹所26が形成された
筒状をなしており、その筒状側壁に複数の半円形ノッチ
27が貫通形成され、このノッチ27はハウジング1の
シート部と協働して可変絞り28を形成している。この
可変絞り28は入口通路22と出口通路23との間に位
置し、シート弁体20の移動量に応じて全閉位置から所
定の最大開度まで開口面積を変化させる。
【0036】シート弁体20の摺動部20bの外周面に
は、入口通路22とシート弁体20の内部に形成された
通路29,30を介して連通したパイロット流れ溝31
が形成されている。このパイロット流れ溝31はボア部
分21cとボア部分21bとの段部が形成するランド部
32と協働して制御可変絞り33を形成している。この
制御可変絞り33は入口通路22と油圧室24との間に
位置し、シート弁体20の移動量に応じて全閉位置から
所定の最大開度まで開口面積を変化させる。
【0037】図1に戻り、固定ブロック2には油圧室2
4に連通した通路35と、ハウジング1に形成された通
路37を介して出口通路23に連通した通路36とが形
成され、通路35と通路36との間にパイロット制御弁
400が配置されている。通路35〜37は上記のポン
プ通路5bを入口通路22、通路29,30及びパイロ
ット流れ溝31(制御可変絞り33)を介してフィーダ
通路7A,7Bに連絡するパイロット通路を形成する。
制御可変絞り33はこのパイロット通路を通過するパイ
ロット流量によって油圧室24内の圧力を変化させ、シ
ート弁体20の移動量即ちストローク位置を決定する。
【0038】また、固定ブロック2内には一端に底部4
0a(図4参照)を有し、他端が固定ブロックの外面に
開口したボア40が形成され、このボア40内に摺動自
在にパイロット制御弁400のスプール弁体(以下パイ
ロット弁体という)41が配置されている。ボア40は
図示のごとく方向切換弁200のボア3と平行に形成さ
れ、これに対応してパイロット弁体41もスプール弁体
4に平行に配置されている。
【0039】ボア40には、図4に拡大して示すよう
に、その中央付近に通路35が開口する環状の入口通路
42及び通路36が開口する環状の出口通路43が形成
され、入口通路42と出口通路43との間に環状のラン
ド部44を提供している。入口通路42及び出口通路4
3も上記パイロット通路の一部を構成する。パイロット
弁体41は、ボア底部40a側に位置するスプール部分
41aと、ボア40の開口端側に位置するスプール部分
41bと、ランド部44付近に位置する小径部41c
と、小径部41cとスプール部分41aとをつなぐ傾斜
部分41dとを有している。傾斜部分41dはランド部
44と協働してパイロット可変絞り45を形成してい
る。この可変絞り45は入口通路42と出口通路43と
の間に位置し、パイロット弁体41の移動量に応じて所
定の最小開度から所定の最大開度まで開口面積を変化さ
せる。
【0040】また、ボア40の開口端はスクリュー46
で閉じられ、スクリュー46とパイロット弁体41との
間に、両端がこれらパイロット弁体41とスクリュー4
6に当接しパイロット弁体41を閉弁方向に付勢するば
ね47が配置されている。スクリュー46はボア40の
開口端部分に形成されたねじ孔48に取り付けられ、こ
のスクリュー46によりばね47にプリセット力が与え
られる。ばね47のこのプリセット力は、後述するごと
く方向切換弁200のメータインの主可変絞り16A,
16Bの前後差圧の目標値、即ち目標補償差圧を指示し
ており、ばね47は目標補償差圧指示手段を構成する。
【0041】ボア40の底部40aとスプール部分41
aの端部との間には受圧室50が形成され、上記のばね
47が配置されるスクリュー46とスプール部分41b
との間には受圧室51が形成されている。パイロット弁
体41には出口通路43を受圧室50に連絡する通路5
2,53が形成されている。受圧室50には上記の出口
通路23、通路36,37及び出口通路43とこの通路
52,53を介してフィーダ通路7A,7Bの圧力が導
入され、その圧力がパイロット弁体41の閉弁方向に印
加される。また、固定ブロック2には受圧室51に開口
する通路54、ハウジング1に形成された通路55,5
6を介して負荷ポート6A,6Bに連絡する通路57,
58が形成され、通路54と通路57,58との間には
通路57,58の高圧側の圧力を通路54に取り出すシ
ャトル弁59が配置されている。受圧室51にはこれら
通路55,56、通路57,58、シャトル弁59及び
通路54を介して負荷通路6A,6Bの高圧側の圧力が
導入され、その圧力がパイロット弁体41の開弁方向に
印加される。この受圧室50,51の構成によりパイロ
ット制御弁400は主可変絞り16A,16Bの前後差
圧に応じて上記パイロット通路を流れるパイロット流量
を制御する。
【0042】図1に再び戻り、スプール弁体4には、ス
プール弁体4が図示右方に移動したときに負荷通路9A
の負荷圧力を負荷検出通路12に導く軸方向通路70A
及び径方向通路71A,72Aと、スプール弁体4が図
示左方に移動したときに負荷通路9Bの負荷圧力を負荷
検出通路12に導く軸方向通路70B及び径方向通路7
1B,72Bが形成されている。径方向通路71A,7
1Bはスプール弁体4が図示の中立位置にあるとき排出
通路10A,10Bにそれぞれ連絡するような位置に形
成され、径方向通路72A,72Bスプール弁体4が図
示の中立位置にあるときボア3の壁面で閉じられるよう
な位置に形成されている。
【0043】スプール弁体4の両端部はそれぞれハウジ
ング1の端面から突出している。スプール弁体4の図示
左側の端部はプラグ75を介して図示しない操作レバー
に連結され、スプール弁体4の図示右側の端部はプラグ
76を介してセンタリングスプリング機構77に連結さ
れている。センタリングスプリング機構77は、操作レ
バーが操作されていないときにスプール弁体4を中立位
置に保持する公知の機構であり、1つのスプリング78
と2つの座がね79,80とによって構成されている。
センタリングスプリング機構77はハウジング1に取り
付けられたカバー81で覆われている。
【0044】以上のように構成された本実施例の油圧制
御弁装置100において、シート弁300は基本的には
特開昭58−501781号公報に記載のシート弁と同
様に作動する。即ち、シート弁体20に形成されたパイ
ロット流れ溝31のランド部32に対する開口面積(制
御可変絞り33の開口面積)はシート弁体20の移動量
(ストローク位置)に応じて変化し、シート弁体20の
移動量はパイロット流れ溝31(制御可変絞り33)を
通過するパイロット流量に応じて決定される。また、パ
イロット流量はパイロット制御弁400の可変絞り45
の開口面積で決定される。更に、シート弁体20の可変
絞り28を介して入口室22から出口通路23に流出す
るメイン流量はそのパイロット流量に比例し、したがっ
てメイン流量はパイロット制御弁400の可変絞り45
の開口面積で決定される。以下、このことを詳細に説明
する。
【0045】図3において、シート弁体20の入口室2
2に位置するシート部21aの有効受圧面積をAp、出
口通路23に位置する環状部21cの有効受圧面積をA
z、油圧室24に位置する摺動部20bの有効受圧面積
をAcとし、入口室22内の入口圧力(ポンプ通路5b
内の供給圧力)をPp、出口通路23内の出口圧力をP
z、油圧室24内の制御圧力をPcとすると、シート弁
体20の受圧面積Ap,Az,Acの釣り合いより、 Ac=Az+Ap …(1) が成り立ち、シート弁体20にかかる圧力の釣り合いよ
り、 Ap・Pp+Az・Pz=Ac・Pc …(2) が成り立つ。(1)式において、Ap/Ac=Kとおけ
ば、Az/Ac=1−Kが得られ、(2)式より、 Pc=K・Pp+(1−K)・Pz …(3) が得られる。ここで、パイロット流れ溝31の幅をwで
一定とすると、シート弁体20の移動量xにおける制御
可変絞り33の開口面積はwxとなる。このときのパイ
ロット流量をqsとすると、 qs=C1・wx・(Pp−Pc)1/2 …(4) ここで、C1:制御可変絞り33の流量係数 この(4)式に(3)式を代入すると、qs=C1・w
x{(1−K)(Pp−Pz)}1/2 となる。よって移
動量xは、 x=(qs/C1・w)/{(1−K)(Pp−Pz)}1/2 …(5) (5)式より、入口圧力Ppと出口圧力Pzの差圧が一
定であれば、移動量xはqsで決定されることが分か
る。
【0046】更に、パイロット制御弁400の可変絞り
45の開口面積をaとおけば、パイロット流量qsは開
口面積aを通過することから、 qs=C2・a・(Pc−Pz)1/2 …(6) ここで、C2:可変絞り45の流量係数 (6)式を変形して、 qs=C2・a・{K・Pp+(1−K)Pz−Pz}1/2 =C2・a・K1/2 ・(Pp−Pz}1/2 …(7) (7)式を(5)式に代入すると、 x=(C2・a/C1・w){K/(1−K)}1/2 =(C2/C1・w){K/(1−K)}1/2 ・a …(8) よって(8)式に示すように、シート弁体20の移動量
xはパイロット通路に設けたパイロット制御弁400の
可変絞り45の開口面積aで制御される。
【0047】一方、シート弁300のシート部21Aの
可変絞り28を介して入口室22から出口通路23に流
出するメイン流量をQsとし、シート部21aの外径を
Lとすると、シート部21aの可変絞り28の開口面積
は外径Lと移動量xとの積であるから、 Qs=C3・L・x・(Pp−Pz)1/2 …(9) ここで、C3:可変絞り28の流量係数 この式に(5)式を代入すると、 Qs={(C3・L/C1・w)/(1−K)1/2 }・qs …(10) ここで、α=(C3・L/C1・w)/(1−K)1/2
とおくと、 Qs=α・qs …(11) よって、メイン流量Qsはパイロット流量qsに比例す
ることが分かる。このため、シート弁300を通過する
全流量Qvは、 Qv=Qs+qs=(1+α)qs …(12) で表現される。
【0048】上記のように動作するシート弁300は更
にパイロット制御弁400との組み合わせで次のように
機能する。
【0049】パイロット制御弁400のパイロット弁体
41には、目標補償差圧指示手段としてのばね47のプ
リセット力が付勢力として開弁方向に付与されるととも
に、フィーダ通路7Aまたは7B内の圧力が受圧室50
において閉弁方向に作用するように印加され、また負荷
通路6Aまたは6B内の負荷圧力が受圧室51において
開弁方向に作用するように印加される。このため、負荷
圧力をPLとし、ばね47のプリセット力の圧力換算値
をFとし、かつ受圧室50,51におけるパイロット弁
体41の受圧面積が等しいとすると、フィーダ通路7A
または7B内の圧力は上記のシート弁300の出口通路
23内の出口圧力Pzに等しいので、パイロット弁体4
1にかかる力の釣合は、 PL+F=Pz …(13) で表現される。
【0050】この(13)式を変形して、 Pz−PL=F …(14) また、スプール弁体4に設けられた主可変絞り16Aま
たは16Bの開口面積をAとすれば、シート弁300を
通過した流量Qvが主可変絞り16Aまたは16Bを通
過するときの流量と前後差圧との関係は、 Qv=C4・A・(Pz−PL)1/2 …(15) で表わされる。
【0051】(12)式及び(14)式を用いて(1
5)式を変形すると、 qs=C4・A/(1+α)・F1/2 …(16) が得られる。また、(14)式を用いて(15)式を変
形すると、 Qv=C4・A・F1/2 …(17) が得られる。
【0052】上記の(17)式は、方向切換弁200の
主可変絞り16Aまたは16Bを通過する流量(ポンプ
通路5bから負荷通路6Aまたは6Bに供給される流
量)Qvが、ポンプ通路5b内の供給圧力及び負荷通路
6Aまたは6B内の負荷圧力と無関係に、プリセット力
Fと主可変絞り16Aまたは16Bの開口面積Aで決定
されることを意味している。このときの主可変絞り16
Aまたは16Bの前後差圧Pz−PLの目標値は、上記
(14)式よりプリセット力Fで指示された値となる。
【0053】したがって、シート弁300は主可変絞り
16Aまたは16Bに供給される圧油の流量を補助的に
制御する補助流量制御手段として機能し、このときの主
可変絞り16Aまたは16Bの前後差圧Pz−PLは、
負荷圧力または供給圧力の変動に係わらずばね47のプ
リセット力Fが指示する目標補償差圧に一致するよう制
御され、シート弁300は圧力補償機能を果たす。
【0054】また、負荷が増大して負荷圧力が供給圧力
よりも高くなり、圧油が逆流しようとしたとき、油圧室
24の圧力も増大してシート弁体20は閉じられる。こ
のことは、入口室24から油圧室24に向かうパイロッ
ト流量が0となり、上記(5)式からシート弁体20の
移動量が0となることからも分かる。また、シート弁体
20の移動量が0のとき、パイロット流れ溝31が形成
する制御可変絞り33も全閉される。したがって、負荷
通路6Aまたは6Bからポンプ通路5bへの圧油の逆流
は阻止され、シート弁300はロードチェック機能を果
たす。
【0055】以上のように、シート弁300は補助流量
制御機能を有し圧力補償機能を果たすと共に、ロードチ
ェック機能を果たし、これにより次の作用効果が得られ
る。
【0056】まず第一に、本実施例の油圧制御弁装置1
00いおいては、メイン回路を構成するポンプ通路5
b、フィーダ通路7A,7B及び負荷通路6A,6Bに
はシート弁300と方向切換弁200の2つの弁が配置
されているだけなので、方向切換弁、圧力補償弁及びロ
ードチェック弁の3つの弁がメイン回路に配置される従
来の弁装置に比べ、圧油がメイン回路を通過するときの
圧力損失が低減し、エネルギ損失の小さい経済的なアク
チュエータ操作が可能となる。
【0057】第二に、従来の圧力補償弁とロードチェッ
ク弁とを備えた油圧制御弁装置では、圧力補償弁のバラ
ンスピストンには複雑な形状の多数の受圧室、通路等を
形成する必要があった。即ち、バランスピストンの両端
部にポンプポートと独立して受圧室を形成し主可変絞り
の入口圧力及び出口圧力を導入する必要があり、また圧
力補償弁の目標補償差圧を可変にする場合は更に2つの
受圧室を追設する必要がある。また、バランスピストン
内部にメイン回路のロードチェック弁体を収容する内孔
を形成する必要がある。このため、圧力補償機能なしの
ロードチェック弁のみを備えた弁装置に比べ、バランス
ピストン周り及びバランスピストン自体が大きくなって
弁ブロックがバランスピストンの軸方向に長大になり、
弁ブロックの外形が大きくなる。また、弁ブロックの製
作が複雑になる。
【0058】本実施例においては、ハウジング1内にポ
ンプ通路5bと出口通路23と油圧室24を設け、従来
の圧力補償機能なしの弁装置のロードチェック弁のあっ
た位置にシート弁体20を配置し、ハウジング1と別体
のシート弁体20を保持する固定ブロック2を利用して
パイロット制御弁400を配置している。このため、ハ
ウジング1のシート弁300が位置する部分のシート弁
300の軸方向長さLは従来の圧力補償機能付の弁装置
のように長大になることがなく、従来の圧力補償機能な
しの弁装置と同程度の寸法でよくなり、ハウジング1が
小さくなる。また、固定ブロック2もパイロット弁体4
1をスプール弁体4と平行に配置することにより小さく
なる。したがって、弁装置全体がコンパクトになり、コ
スト的に有利になると共に使用する建設機械に搭載する
ことが困難となる不具合も解消される。
【0059】第三に、一般に、このような弁装置のハウ
ジングは鋳物で作られるのが普通であるが、本実施例の
弁装置では、シート弁体20が摺動自在に位置するボア
21周りの形状が簡素化されるので、複雑な中子構成を
簡略にすることができ、この面でもコスト的に有利に構
成できる。
【0060】また、ハウジング1に摺動可能なシート弁
体20の外周面にはパイロット流れ溝31が形成され、
シート弁体20の移動量に応じて開口面積を変化させる
制御可変絞り33を提供するが、その流量制御特性を決
定するハウジング1のランド32の位置も図3に示すよ
うに油圧室24に面する段部で与えられるので、その加
工も容易である。
【0061】以上のように、本実施例の油圧制御弁装置
100によれば、圧力補償機能及びロードチェック機能
を有しながら圧力損失が小さくなり、エネルギ損失の小
さいアクチュエータの駆動が可能となる。また、ハウジ
ングの外形がコンパクトになり、建設機械への搭載が容
易になり、更に製作が容易になり、弁装置の製作コスト
を低減できる。
【0062】本発明の第2の実施例を図5及び図6によ
り説明する。図中、図1〜図4に示す部材と同様の部材
には同じ符号を付している。本実施例はより液密性の高
いロードチェック機能を得るものである。
【0063】図5及び図6において、本実施例の油圧制
御弁装置101はシート弁301を有し、シート弁30
1のシート弁体20内には図3に示す通路29に代え通
路121が形成され、この通路121に入口室22から
油圧室24に向かう圧油の流れは許し、逆方向の流れは
阻止する逆止弁122が配置されている。
【0064】図1〜図4に示す第1の実施例にあって
は、上述したように負荷圧力が供給圧力より高くなり圧
油が逆流しようとしたとき、シート弁体20が全閉位置
に移動し、パイロット流れ溝31も全閉し、シート弁3
00がロードチェック機能を果たす。しかし、パイロッ
ト流れ溝31が形成されるシート弁体20の摺動部20
bの外周面とボア21との間には摺動を可能とするため
僅かな隙間があり、負荷圧力が極めて高い場合、この隙
間からパイロット流れ溝31を通してポンプ通路5b内
へと僅かの圧油が漏れ出る恐れがある。
【0065】本実施例では、パイロット通路の一部をな
すシート弁体20内の通路121に逆止弁122を配置
したので、そのようなパイロット通路からの僅かの圧油
の漏れも完全に阻止し、極めて液密性の高いロードチェ
ック機能が得られる。
【0066】なお、本実施例では、シート弁体20内に
逆止弁122を設けたが、逆止弁の設置位置はパイロッ
ト通路上であればどこでもよく、例えば通路36と通路
37とを接続する固定部材2とハウジング1の間に逆止
弁を配置してもよい。
【0067】本発明の第3の実施例を図7及び図8によ
り説明する。図中、図1〜図4並びに図5及び図6に示
す部材と同様の部材には同じ符号を付している。本実施
例はパイロット制御弁におけるばねのプリセット力を外
部から調整可能としたものである。
【0068】図7及び図8において、本実施例の油圧制
御弁装置102はパイロット制御弁401を有し、パイ
ロット制御弁401のボア40の開口端はアジャスタス
クリュー130で閉じられ、アジャスタスクリュー13
0はボア40の開口端部分に形成されたねじ孔48に取
り付けられている。また、アジャスタスクリュー130
の頭部には六角レンチを差し込んでこれを回転するため
の操作部131が一体に設けられている。アジャスタス
クリュー130とパイロット弁体41との間には、第1
の実施例と同様に、両端がこれらパイロット弁体41と
スクリュー130に当接したばね47が配置され、この
ばねのプリセット力がパイロット弁体41の閉弁方向に
付勢力として与えられている。
【0069】本実施例では、操作部131を回転操作す
ることによりアジャスタスクリュー130の挿入深さが
変化し、これに対応してばね47のプリセット力が変化
する。前述したように、ばね47のプリセット力は方向
切換弁200の主可変絞り16A,16Bの前後差圧の
目標値(目標補償差圧)を指示し、主可変絞り16A,
16Bの通過流量を制御するシート弁301の圧力補償
特性を設定する。このため、アジャスタスクリュー13
0を操作することにより目標補償差圧が調整され、シー
ト弁301の圧力補償特性を調整し、油圧制御弁装置1
02の流量特性を調整することができる。
【0070】したがって、本実施例によれば、油圧制御
弁装置102が駆動するアクチュエータの種類、その負
荷の種類等の用途に応じて最適の圧力補償特性及び流量
特性を設定し、操作性を向上することができる。
【0071】本発明の第4の実施例を図9及び図10に
より説明する。図中、図1〜図4並びに図5及び図6に
示す部材と同様の部材には同じ符号を付している。本実
施例はパイロット制御弁の目標補償差圧指示手段として
ばねの代わりに油圧力発生手段を設け、これに導入され
る圧力を可変にすることにより目標補償差圧を調整可能
とするものである。
【0072】図9及び図10において、本実施例の油圧
制御弁装置103はパイロット制御弁403を有し、こ
のパイロット制御弁403は次のように構成されてい
る。固定ブロック2内には一端に底部140aを有し、
他端が固定ブロックの外面に開口したボア140が形成
され、このボア140内に摺動自在にパイロット制御弁
403のスプール弁体(以下パイロット弁体という)1
41が配置されている。ボア140も先の実施例と同様
に方向切換弁200のボア3と平行に形成され(図1参
照)、これに対応してパイロット弁体141もスプール
弁体4(図1参照)に平行に配置されている。
【0073】ボア140の底部140aに隣接して環状
の受圧室150が形成され、ボア140の中央付近に
は、通路35が開口する環状の入口通路142及び通路
36が開口する環状の出口通路143と、通路54が開
口する環状の通路151とが形成され、入口通路142
と出口通路143との間及び出口通路143と通路15
1との間にそれぞれ環状のランド部144,152を提
供している。また、ボア140の開口端側には環状の通
路153が形成され、ボア140の開口端部分にはねじ
孔148が形成されている。また、このねじ孔148に
スクリュー146が取り付けられ、ボア140の開口端
を閉じている。スクリュー146とパイロット弁体14
1との間に通路153と連通する受圧室154が形成さ
れている。
【0074】パイロット弁体141は、ボア底部140
a側に位置するスプール部分141aと、ボア140の
開口端側に位置するするスプール部分141bと、ラン
ド部144付近に位置する小径部141cと、小径部1
41cとスプール部分141aとをつなぐ傾斜部分14
1dとを有している。傾斜部分141dはランド部14
4と協働してパイロット可変絞り145を形成してい
る。この可変絞り145は入口通路142と出口通路1
43との間に位置し、パイロット弁体141の移動量に
応じて所定の最小開度から所定の最大開度まで開口面積
を変化させる。
【0075】パイロット弁体141の内部には、軸方向
に伸びボア底部140a側の端部で開口する受圧室15
5と、軸方向に伸び受圧室154側の端部で開口する受
圧室156とが形成され、受圧室155の開口端側には
一端がボア底部140aに当接する摺動可能なピストン
157が挿入され、受圧室156の開口端側には一端が
スクリュー148に当接する摺動可能なピストン158
が挿入されている。また、パイロット弁体141には、
受圧室155を出口通路143に連絡する径方向の通路
159と、受圧室156を通路151に連絡する径方向
の通路160とが形成されている。受圧室155にはシ
ート弁の出口通路23及び通路36,37と出口通路1
43と通路159を介してフィーダ通路7Aまたは7B
の圧力が導入され、その圧力がパイロット弁体141の
閉弁方向に印加される。受圧室156には通路55,5
6、通路57,58、シャトル弁59及び通路54を介
して負荷通路6A,6Bの高圧側の圧力が導入され、そ
の圧力がパイロット弁体141の開弁方向に印加され
る。受圧室155,156は内径が同一で、ピストン1
57,158も外径が同一であり、受圧室155,15
6の受圧面積及びピストン157,159の受圧面積を
それぞれ等しくしてある。
【0076】また、固定ブロック2には受圧室154に
一定圧力の圧油を導入するための通路161と、通路1
50に可変圧力の圧油を導入するための通路162とが
形成されている。受圧室154に導入された一定圧力は
パイロット弁体141の開弁方向に印加され、受圧室1
50に導入された圧力はパイロット弁体141の閉弁方
向に印加される。
【0077】なお、受圧室154内には、一端がパイロ
ット弁体141に当接し他端がスクリュー146に当接
するばね163が配置されているが、このばね163は
振動吸収用に設けたものであり、このばね163による
パイロット弁体141への付勢力は無視できるほど小さ
い。
【0078】したがって、受圧室154に導入された一
定圧力による開弁方向の油圧力と受圧室150に導入さ
れた可変圧力による油圧力との差が、図1に示す実施例
の目標補償差圧指示手段としてのばね47のプリセット
力の代わりに付勢力として作用し、しかもこの付勢力
は、受圧室150に導入される圧力を制御することで調
整可能である。
【0079】受圧室154に導入される一定圧力及び受
圧室150に導入される可変圧力を発生する構成の一例
が図9に合わせて示されている。図9において、500
はパイロットポンプであり、パイロットポンプの吐出管
路507にはリリーフ弁501が接続され、パイロット
ライン502の圧力を一定圧力Piに保持している。こ
のパイロットライン502はパイロットライン503を
介して上記の通路161に接続され、一定圧力Piが受
圧室154に導入される。また、パイロットライン30
2は電磁比例減圧弁504の一次側に接続され、電磁比
例減圧弁504のに次側はパイロットライン505を介
して上記の通路162に接続されている。電磁比例減圧
弁504は制御装置506からの制御信号により制御さ
れ、その制御信号に応じた可変圧力Pcを発生し、この
可変圧力Pcが受圧室150に導入される。
【0080】以上のように構成された本実施例において
は、シート弁301はパイロット制御弁403との組み
合わせで次のように機能する。
【0081】フィーダ通路7A,7B内の圧力及び負荷
圧力を第1の実施例と同様にそれぞれPz,PLとし、
受圧室154に導入された一定圧力Piと受圧室150
に導入された可変圧力Pcとの差による付勢力をFhと
すると、パイロット弁体141にかかる力の釣り合い
は、第1の実施例に係わる前述の(13)式と同様に、 PL+Fh=Pz …(18) で表現される。
【0082】この(18)式を変形して、 Pz−PL=Fh …(19) 前述の(12)式及びこの(19)式を用いて、主可変
絞り16Aまたは16Bを通過するときの流量と前後差
圧との関係を表わす前述の(15)式を変形すると、 qs=C4・A/(1+α)・Fh1/2 …(20) が得られ、また、(19)式を用いて(15)式を変形
すると、 Qv=C4・A・Fh1/2 …(21) が得られる。即ち、第1の実施例と同様に、方向切換弁
200の主可変絞り16Aまたは16Bを通過する流量
Qvが、供給圧力及び負荷圧力と無関係に付勢力Fhと
主可変絞り16Aまたは16Bの開口面積Aで決定さ
れ、このときの主可変絞りの前後差圧Pz−PLは上記
(19)式より付勢力Fhで指示される値となる。
【0083】したがって、本実施例においてもシート弁
301は主可変絞り16Aまたは16Bに供給される圧
油の流量を補助的に制御する補助流量制御手段として機
能し、このときの主可変絞り16Aまたは16Bの前後
差圧Pz−PLは、負荷圧力または供給圧力の変動に係
わらず付勢力Fhが指示する目標補償差圧に一致するよ
う制御され、シート弁301は圧力補償機能を果たす。
即ち、シート弁301に圧力補償機能とロードチェック
機能を持たせるとができる。
【0084】また、本実施例では、圧力Pcを調整する
ことにより上記付勢力Fhが調整可能であり、また圧力
Pcの調整は制御装置506、電磁比例減圧弁504等
を使用することにより容易にかつ制御性よく行うことが
できる。したがって、目標補償差圧のより決め細かい調
整が可能であり、これにより一層適切に方向切換弁20
0の主可変絞り16Aまたは16Bを通過する流量Qv
を制御し、アクチュエータの操作性を更に向上すること
ができる。
【0085】本発明の第5の実施例を図11〜図13に
より説明する。図中、図1〜図4、図5及び図6並びに
図9に示す部材と同様の部材には同じ符号を付してい
る。本実施例は、パイロット制御弁の目標補償差圧指示
手段としてポンプ吐出圧力と最大負荷圧力との差の圧力
に基づく付勢力を付与する手段を設けたものである。
【0086】図11及び図12において、本実施例の油
圧制御弁装置104は第1の方向切換弁装置104A及
び第2の方向切換弁装置150Bを有し、第1の方向切
換弁装置104Aは方向切換弁204、シート弁301
及びパイロット制御弁404とを組み合わせて構成され
ている。
【0087】即ち、図11において、ハウジング1内に
はボア220が貫通形成され、ボア220内に方向切換
弁204のスプール弁体221が摺動自在に挿入されて
いる。また、ハウジング1内には図示しないアクチュエ
ータに接続される負荷ポート6a,6bを有する負荷通
路6A,6Bと、ポンプ通路222bから分岐したポン
プ通路222と、ポンプ通路222と負荷通路6A,6
Bとの間に位置するフィーダ通路7A,7Bとが形成さ
れている。
【0088】ボア220には、第1図に示す実施例と同
様に、環状のフィーダ通路8A,8B、環状の負荷通路
9A,9B、環状の排出通路10A,10Bが形成さ
れ、これらの室の間にランド部11A,11B及び11
B,12Bがそれぞれ形成されている。また、ボア22
0の中央部には上記ポンプ通路222bが環状の通路と
して形成され、ポンプ通路222bはポンプポート22
2aを介して油圧ポンプ600に接続されている(図1
2参照)。
【0089】スプール弁体221にはノッチ224A,
224B及びノッチ225A,225Bが形成されてい
る。ノッチ224Aは上記ランド部11Aと協働してメ
ータインの主可変絞り226Aを形成し、この可変絞り
226Aはフィーダ通路8Aと負荷通路9Aとの間に位
置し、スプール弁体221の図示右方の移動量に応じて
全閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させ
る。ノッチ224Bは上記ランド部11Bと協働してメ
ータインの主可変絞り226Bを形成し、この可変絞り
225Bはフィーダ通路8Bと負荷通路9Bとの間に位
置し、スプール弁体221の図示左方の移動量に応じて
全閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させ
る。また、ノッチ225Bは上記ランド部12Bと協働
してメータアウトの主可変絞り227Bを形成し、この
可変絞り227Bは負荷通路9Bと排出通路10Bとの
間にスプール弁体221の図示右方の移動量に応じて全
閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させる。
ノッチ225Aは上記ランド部12Aと協働してメータ
アウトの主可変絞り227Aを形成し、この可変絞り2
27Aは負荷通路9Aと排出通路10Aとの間に位置
し、スプール弁体221の図示左方の移動量に応じて全
閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させる。
【0090】また、ポンプ通路222とフィーダ通路7
A,7Bとの間にはシート弁301の弁体(以下、適宜
シート弁体という)20が配置されている。このシート
弁301の構成は図5に示す第2の実施例のものと構成
が同じであり、ここでの説明は省略する。
【0091】また、ランド部11A,11Bには負荷圧
力を検出するための環状の負荷検出室230A,230
Bが形成され、ハウジング1には負荷検出室230A,
230Bに繋がる負荷検出通路231A,231Bが形
成されている。負荷検出室230Aは、スプール弁体2
21が図示右方に移動したときに負荷通路9Aの負荷圧
力を取り出す位置に設けられ、負荷検出室230Bは、
スプール弁体221が図示左方に移動したときに負荷通
路9Bの負荷圧力を取り出す位置に設けられている。ま
た、スプール弁体221内には通路232A,233
A,234Aが形成され、負荷検出室230A及び負荷
検出通路231Aは、スプール弁体221が中立位置に
戻ったときこれらの通路232A,233A,234A
を介して排出通路10A内に連通し、検出した負荷圧力
をタンク圧まで低下させる。負荷検出室230B及び負
荷検出通路231Bに対してもスプール弁体221内に
同様な通路が設けられている。このようにスプール弁体
221の中立時に検出した負荷圧力を低下させることに
より、ロードセンシングタイプの油圧駆動装置におい
て、中立時の油圧ポンプの吐出圧力の無駄な上昇を防止
することができる。
【0092】一方、固定ブロック2にはパイロット制御
弁404が組み込まれている。このパイロット制御弁4
04の構成は図9に示した実施例のものに似ており、そ
の構成を拡大して図13に示す。図中、図9に示す部材
と同様の部材には同じ符号を付している。
【0093】図13において、固定ブロック2内にはボ
ア240が形成され、このボア240内に摺動自在にパ
イロット制御弁404のスプール弁体(以下パイロット
弁体という)241が配置されている。
【0094】ボア140には、図9に示した実施例と同
様に、環状の受圧室150、環状の入口通路142、環
状の出口通路143、環状の通路151、環状の通路1
53、及びねじ孔148が形成されており、ねじ孔14
8にスクリュー146が取り付けられ、ボア140の開
口端を閉じている。また、スクリュー146とパイロッ
ト弁体141との間に通路153と連通する受圧室15
4が形成され、受圧室154内に振動防止用の弱いばね
163が配置されている。入口通路142と出口通路1
43との間に形成されるランド部144とパイロット弁
体141の傾斜部141dとの間にパイロット可変絞り
145が形成されている。更に、受圧室150と入口通
路142との間には別の環状の通路239が形成されて
いる。
【0095】パイロット弁体141の内部には、軸方向
に伸び、開口端側に摺動可能なピストン157,158
が挿入された受圧室240,241が形成され、受圧室
240,241はそれぞれ径方向の通路242,243
を介して通路239,151と連通している。
【0096】固定ブロック2には、ハウジング1に形成
された通路250を介して受圧室150をフィーダ通路
7A,7Bに連通させる通路251と、通路153を負
荷検出通路231A,231Bに連通させる通路252
とが形成され、受圧室150には通路250,251を
介してフィーダ通路7Aまたは7Bの圧力が導入され、
その圧力がパイロット弁体141の閉弁方向に印加さ
れ、受圧室154には負荷検出室230A,230B、
通路231A,231B、通路252及び通路153を
介して負荷通路6Aまたは6Bの圧力が導入され、その
圧力がパイロット弁体141の開弁方向に印加される。
【0097】また、固定ブロック2には、通路151を
ポンプ通路222に連通させる通路253,254と、
負荷検出通路231A,231Bに連通した通路255
と、図示しない方向切換弁の同様な負荷検出通路に連通
した通路256,257と、通路239に連通した通路
258,259,260とが形成され、通路260と通
路255,256との間には通路255,256の高圧
側の圧力を通路260に取り出すシャトル弁261が配
置されている。受圧室241にはこれら通路253,2
54及び通路151,243を介してポンプポートの供
給圧力、即ち油圧ポンプの吐出圧力が導入され、その圧
力がパイロット弁体141の開弁方向に印加される。ま
た、受圧室240には通路255,256,257、シ
ャトル弁261、通路258,259,260及び通路
239,242を介して複数のアクチュエータの最大負
荷圧力が導入され、その圧力がパイロット弁体141の
閉弁方向に印加される。
【0098】固定ブロック2には更に、通路259に連
通し最大負荷圧力を外部に取り出すための負荷検出ポー
ト262が形成されている。
【0099】また、第2の方向切換弁装置104Bは図
12に示されている。この第2の方向切換弁装置104
Bは第1の方向切換弁装置104Aと実質的に同じ構造
をしており、第1の方向切換弁装置104Aと同様な部
材には同じ符号を付し、説明は省略する。
【0100】以上のように構成された油圧制御弁装置1
04が用いられる油圧駆動装置の回路構成を図12に合
わせて示す。図12において、600は可変容量型の油
圧ポンプであり、その押しのけ容積はロードセンシング
タイプのレギュレータ601により制御される。油圧ポ
ンプ600の吐出管路602は油圧制御弁装置104の
ポンプポート222aに接続される。また、603,6
04は油圧アクチュエータであり、第1の方向切換弁装
置104Aの負荷ポート6a,6bは第1のアクチュエ
ータ603にアクチュエータライン605A,605B
を介して接続され、第2のアクチュエータ604は第2
の方向切換弁装置104Bの負荷ポート6a,6bにア
クチュエータライン606A,606Bを介して接続さ
れている。更に、第1及び第2の方向切換弁装置104
A,104Bのタンクポート85はタンクポート85を
介してタンク607に接続されている。この構成によ
り、通路254には油圧ポンプ600の吐出圧力が導入
され、通路260には油圧アクチュエータ603,60
4の高圧側の負荷圧力が最大負荷圧力として導入され、
更にそれぞれ上記の受圧室241,240に導入され
る。
【0101】また、レギュレータ601にはパイロット
ライン608を介して油圧ポンプ600の吐出圧力が導
入され、負荷検出ポート262に接続されたパイロット
ライン609を介して最大負荷圧力が導かれる。レギュ
レータ601は公知のごとく、このポンプ吐出圧力及び
最大負荷圧力に基づいてそれらの差圧が所定の値を保つ
ように油圧ポンプ600の押しのけ容積を制御する。
【0102】したがって、パイロット制御弁404にお
いて、受圧室240に導入されたポンプ吐出圧力と受圧
室241に導入された最大負荷圧力との差の圧力による
付勢力が図1に示す実施例の目標補償差圧指示手段とし
てのばね47のプリセット力の代わりに作用し、第1の
実施例と同様にシート弁301に圧力補償機能及びロー
ドチェック機能を持たせることができる。
【0103】即ち、受圧室150,154の受圧面積を
同一とし、受圧室240,241の受圧面積を同一と
し、第1の実施例と同様にフィーダ通路7A,7B内の
圧力及び負荷圧力をそれぞれPz,PLとし、油圧ポン
プ600の吐出圧力をPp、最大負荷圧力をPLSma
xとすると、パイロット弁体141にかかる力の釣り合
いは、第1の実施例に係わる前述の(13)式と同様
に、 Pp+PL=Pz+PLSmax …(22) で表現される。
【0104】この(22)式を変形して、 Pz−PL=Pp−PLSmax=Fd …(23) したがって、ポンプ吐出圧力と最大負荷圧力との差圧が
流量指示手段の付勢力Fdとなる。
【0105】また、前述の(12)式及びこの(23)
式を用いて、主可変絞り226Aまたは226Bを通過
するときの流量と前後差圧との関係を表わす前述の(1
5)式を変形すると、パイロット流量qsと付勢力Fd
との関係は、 qs=C4・A/(1+α)・Fd1/2 …(24) と表わされる。(19)式を用いて(15)式を変形す
ると、ポンプポートから負荷ポートに供給される流量Q
vは、 Qv=C4・A・Fd1/2 …(24) で表わされる。即ち、第1の実施例と同様に、方向切換
弁204の主可変絞り226Aまたは226Bを通過す
る流量Qvが、供給圧力及び負荷圧力と無関係に付勢力
Fdと主可変絞り226Aまたは226Bの開口面積A
で決定され、このときの主可変絞りの前後差圧Pz−P
Lは上記(22)式より付勢力Fdが指示する値とな
る。
【0106】したがって、本実施例においてもシート弁
301は主可変絞り226Aまたは226Bに供給され
る圧油の流量を補助的に制御する補助流量制御手段とし
て機能し、このときの主可変絞り226Aまたは226
Bの前後差圧Pz−PLは、負荷圧力または供給圧力の
変動に係わらず付勢力Fdが指示する目標補償差圧に一
致するよう制御され、シート弁301は圧力補償機能を
果たす。即ち、シート弁301に圧力補償機能とロード
チェック機能を持たせるとができる。
【0107】また、本実施例では、第1及び第2の方向
切換弁装置104A,104Bの主可変絞りの前後差圧
の目標値(目標補償差圧)が、ロードセンシング制御さ
れる油圧ポンプ600の吐出圧力と最大負荷圧力との差
圧による同じ付勢力Fdで指示されるので、油圧アクチ
ュエータ603,604の複合駆動中、油圧ポンプ60
0の吐出流量が不足した場合は、ポンプ吐出圧力と最大
負荷圧力との差圧が減少し、主可変絞りの前後差圧の目
標値も2つの方向切換弁で共通に小さくなる。したがっ
て、特開昭60−11706号公報に記載の油圧駆動装
置と同様に、軽負荷側のアクチュエータに多くの圧油が
供給されて重負荷側のアクチュエータが駆動されなくな
る問題を解決し、適正な複合動作が可能となる。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、シート弁が圧力補償機
能及びロードチェック機能を持つと共に、メイン回路を
構成するポンプポート、フィーダ通路及び負荷ポートに
シート弁と主可変絞りの2つの弁が配置されるだけなの
で、圧油がメイン回路を通過するときの圧力損失が低減
し、エネルギ損失を低減できる。
【0109】また、パイロット制御手段との組み合わせ
でシート弁に圧力補償機能及びロードチェック機能を持
たせるので、シート弁体回りの構成が簡素化され、ハウ
ジングがコンパクトになると共に、ハウジングの製作が
容易になる。
【0110】また、シート弁体を保持する固定ブロック
を利用してパイロット制御手段を配置するので、パイロ
ット制御手段の設置も容易となり、更に、パイロット制
御弁のパイロット弁体をスプール弁体と平行に配置する
ので、固定ブロックもコンパクトになる。
【0111】パイロット通路に逆止弁を配置したので、
より液密性の高いロードチェック機能が得られる。
【0112】目標補償差圧指示手段をばねで構成したの
で、構成がシンプルとなり、更にばねのプリセット力を
調整可能としたので、目標補償差圧の調整が容易とな
る。
【0113】目標補償差圧指示手段を油圧力発生手段で
構成し、可変圧力を導入したので、目標補償差圧の調整
が一層容易となり、微妙な流量制御が可能となる。
【0114】また、複数の方向切換弁装置のそれぞれの
目標補償差圧指示手段として、ポンプポートの供給圧力
と最大負荷圧力との差圧に応じた付勢力をパイロット弁
体に付与する付勢手段を用いたので、適切な複合操作が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧制御弁装置の
断面図である。
【図2】図1に示す油圧制御弁装置の回路図である。
【図3】図1に示す油圧制御弁装置におけるシート弁の
拡大図である。
【図4】図1に示す油圧制御弁装置におけるパイロット
制御弁の拡大図である。
【図5】本発明の第2の実施例による油圧制御弁装置の
断面図である。
【図6】図5に示す油圧制御弁装置の回路図である。
【図7】本発明の第3の実施例による油圧制御弁装置の
断面図である。
【図8】図7に示す油圧制御弁装置の回路図である。
【図9】本発明の第4の実施例による油圧制御弁装置の
パイロット制御弁部分の断面図及びその関連回路構成の
回路図である。
【図10】図9に示す油圧制御弁装置の回路図である。
【図11】本発明の第5の実施例による油圧制御弁装置
の断面図である。
【図12】図11に示す油圧制御弁装置の回路図であ
る。
【図13】図11に示す油圧制御弁装置におけるパイロ
ット制御弁の拡大図である。
【符号の説明】
100 油圧制御弁装置 200 方向切換弁 300 シート弁 400 パイロット制御弁 1 ハウジング 2 固定ブロック 3 ボア 4 スプール弁体 5a ポンプポート 5 ポンプ通路 6A,6B 負荷通路 6a,6b 負荷ポート 7A,7B フィーダ通路 16A,16B 主可変絞り 20 シート弁体 21 ボア 31 パイロット流れ溝 33 制御可変絞り 35,36,37 パイロット通路 40 ボア 41 パイロット弁体 45 パイロット可変絞り 47 ばね(目標補償差圧指示手段) 50,51 受圧室(付勢手段) 301 シート弁 122 逆止弁 401 パイロット制御弁 130 アジャスタスクリュー 131 操作部 403 パイロット制御弁 150,154 受圧室(目標補償差圧指示手段;油圧
力発生手段) 104A,104B 方向切換弁装置 204 方向切換弁 404 パイロット制御弁 221 スプール弁体 222 ポンプポート 226A,226B 主可変絞り 240,241 受圧室(目標補償差圧指示手段;付勢
手段) 261 シャトル弁(最大負荷圧力検出手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】また、負荷が増大して負荷圧力が供給圧力
よりも高くなり、圧油が逆流しようとしたとき、油圧室
24の圧力も増大してシート弁体20は閉じられる。こ
のことは、入口室22から油圧室24に向かうパイロッ
ト流量が0となり、上記(5)式からシート弁体20の
移動量が0となることからも分かる。また、シート弁体
20の移動量が0のとき、パイロット流れ溝31が形成
する制御可変絞り33も全閉される。したがって、負荷
通路6Aまたは6Bからポンプ通路5bへの圧油の逆流
は阻止され、シート弁300はロードチェック機能を果
たす。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】なお、本実施例では、シート弁体20内に
逆止弁122を設けたが、逆止弁の設置位置はパイロッ
ト通路上であればどこでもよく、例えば通路36と通路
37とを接続する固定ブロック2とハウジング1の間に
逆止弁を配置してもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】パイロット弁体141の内部には、軸方向
に伸びボア底部140a側の端部で開口する受圧室15
5と、軸方向に伸び受圧室154側の端部で開口する受
圧室156とが形成され、受圧室155の開口端側には
一端がボア底部140aに当接する摺動可能なピストン
157が挿入され、受圧室156の開口端側には一端が
スクリュー148に当接する摺動可能なピストン158
が挿入されている。また、パイロット弁体141には、
受圧室155を出口通路143に連絡する径方向の通路
159と、受圧室156を通路151に連絡する径方向
の通路160とが形成されている。受圧室155にはシ
ート弁の出口通路23及び通路36,37と出口通路1
43と通路159を介してフィーダ通路7Aまたは7B
の圧力が導入され、その圧力がパイロット弁体141の
閉弁方向に印加される。受圧室156には通路55,5
6、通路57,58、シャトル弁59及び通路54を介
して負荷通路6A,6Bの高圧側の圧力が導入され、そ
の圧力がパイロット弁体141の開弁方向に印加され
る。受圧室155,156は内径が同一で、ピストン1
57,158も外径が同一であり、受圧室155,15
6の受圧面積及びピストン157,158の受圧面積を
それぞれ等しくしてある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】受圧室154に導入される一定圧力及び受
圧室150に導入される可変圧力を発生する構成の一例
が図9に合わせて示されている。図9において、500
はパイロットポンプであり、パイロットポンプの吐出管
路507にはリリーフ弁501が接続され、パイロット
ライン502の圧力を一定圧力Piに保持している。こ
のパイロットライン502はパイロットライン503を
介して上記の通路161に接続され、一定圧力Piが受
圧室154に導入される。また、パイロットライン50
2は電磁比例減圧弁504の一次側に接続され、電磁比
例減圧弁504の2次側はパイロットライン505を介
して上記の通路162に接続されている。電磁比例減圧
弁504は制御装置506からの制御信号により制御さ
れ、その制御信号に応じた可変圧力Pcを発生し、この
可変圧力Pcが受圧室150に導入される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】図11及び図12において、本実施例の油
圧制御弁装置104は第1の方向切換弁装置104A及
び第2の方向切換弁装置104Bを有し、第1の方向切
換弁装置104Aは方向切換弁204、シート弁301
及びパイロット制御弁404とを組み合わせて構成され
ている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】ボア220には、第1図に示す実施例と同
様に、環状のフィーダ通路8A,8B、環状の負荷通路
9A,9B、環状の排出通路10A,10Bが形成さ
れ、これらの室の間にランド部11A,11B及び12
A,12Bがそれぞれ形成されている。また、ボア22
0の中央部には上記ポンプ通路222bが環状の通路と
して形成され、ポンプ通路222bはポンプポート22
2aを介して油圧ポンプ600に接続されている(図1
2参照)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】スプール弁体221にはノッチ224A,
224B及びノッチ225A,225Bが形成されてい
る。ノッチ224Aは上記ランド部11Aと協働してメ
ータインの主可変絞り226Aを形成し、この可変絞り
226Aはフィーダ通路8Aと負荷通路9Aとの間に位
置し、スプール弁体221の図示右方の移動量に応じて
全閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させ
る。ノッチ224Bは上記ランド部11Bと協働してメ
ータインの主可変絞り226Bを形成し、この可変絞り
226Bはフィーダ通路8Bと負荷通路9Bとの間に位
置し、スプール弁体221の図示左方の移動量に応じて
全閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させ
る。また、ノッチ225Bは上記ランド部12Bと協働
してメータアウトの主可変絞り227Bを形成し、この
可変絞り227Bは負荷通路9Bと排出通路10Bとの
間にスプール弁体221の図示右方の移動量に応じて全
閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させる。
ノッチ225Aは上記ランド部12Aと協働してメータ
アウトの主可変絞り227Aを形成し、この可変絞り2
27Aは負荷通路9Aと排出通路10Aとの間に位置
し、スプール弁体221の図示左方の移動量に応じて全
閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】図13において、固定ブロック2内にはボ
ア140が形成され、このボア140内に摺動自在にパ
イロット制御弁404のスプール弁体(以下パイロット
弁体という)141が配置されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】以上のように構成された油圧制御弁装置1
04が用いられる油圧駆動装置の回路構成を図12に合
わせて示す。図12において、600は可変容量型の油
圧ポンプであり、その押しのけ容積はロードセンシング
タイプのレギュレータ601により制御される。油圧ポ
ンプ600の吐出管路602は油圧制御弁装置104の
ポンプポート222aに接続される。また、603,6
04は油圧アクチュエータであり、第1の方向切換弁装
置104Aの負荷ポート6a,6bは第1のアクチュエ
ータ603にアクチュエータライン605A,605B
を介して接続され、第2のアクチュエータ604は第2
の方向切換弁装置104Bの負荷ポート6a,6bにア
クチュエータライン606A,606Bを介して接続さ
れている。更に、第1及び第2の方向切換弁装置104
A,104Bのタンクポート85はタンク607に接続
されている。この構成により、通路254には油圧ポン
プ600の吐出圧力が導入され、通路260には油圧ア
クチュエータ603,604の高圧側の負荷圧力が最大
負荷圧力として導入され、更にそれぞれ上記の受圧室2
41,240に導入される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正内容】
【0102】したがって、パイロット制御弁404にお
いて、受圧室241に導入されたポンプ吐出圧力と受圧
室240に導入された最大負荷圧力との差の圧力による
付勢力が図1に示す実施例の目標補償差圧指示手段とし
てのばね47のプリセット力の代わりに作用し、第1の
実施例と同様にシート弁301に圧力補償機能及びロー
ドチェック機能を持たせることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 正巳 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、前記ハウジングに形成さ
    れ、油圧源に接続されるポンプポートと、前記ハウジン
    グ内に摺動自在に配置された少なくとも1つのスプール
    弁体と、前記ハウジングに形成され、前記ポンプポート
    に連通するフィーダ通路及びアクチュエータに接続され
    る負荷ポートを有する負荷通路と、前記フィーダ通路と
    前記負荷通路との間に位置し、前記スプール弁体の移動
    量に応じて開口面積を変化させる主可変絞りとを有する
    油圧制御弁装置において、 前記主可変絞りの前後差圧に応じて前記ポンプポートか
    ら前記フィーダ通路を介して前記主可変絞りに供給され
    る圧油の流量を補助的に制御する補助流量制御手段を有
    し、前記補助流量制御手段は、 (a)前記ポンプポートと前記フィーダ通路との間で前
    記ハウジング内に摺動自在に配置されたシート弁体、前
    記シート弁体に形成され、該シート弁体の移動量に応じ
    て開口面積を変化させる制御可変絞り、及び前記ポンプ
    ポートを前記制御可変絞りを介して前記フィーダ通路に
    連絡するパイロット通路を有し、このパイロット通路を
    通過するパイロット流量によって前記シート弁体の移動
    量を決定するシート弁と; (b)前記パイロット通路に配置され、前記主可変絞り
    の前後差圧に応じて前記パイロット流量を制御するパイ
    ロット制御手段と;を備えることを特徴とする油圧制御
    弁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記シート弁体をばねを介して前記ハウジング内に
    保持する固定ブロックを更に備え、前記パイロット制御
    手段は前記固定ブロックに組み込まれたパイロット制御
    弁であることを特徴とする油圧制御弁装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記パイロット制御弁は前記スプール弁体と平行に
    配置されたパイロット弁体を含むことを特徴とする油圧
    制御弁装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記方向切換弁装置は、前記パイロット通路に配置
    され、該パイロット通路内での圧油の逆流を防止する逆
    止弁を更に有することを特徴とする油圧制御弁装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記パイロット制御手段は、摺動可能なパイロット
    弁体と、このパイロット弁体に前記主可変絞りの前後差
    圧に応じた付勢力を閉弁方向に付与する付勢手段と、前
    記パイロット弁体に所定の付勢力を開弁方向に付与し、
    前記主可変絞りの前後差圧の目標値を指示する目標補償
    差圧指示手段とを含むことを特徴とする油圧制御弁装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記目標補償差圧指示手段は前記パイロット弁体に
    作用するばねを含み、このばねのプリセット力を前記所
    定の付勢力として開弁方向に付与することを特徴とする
    油圧制御弁装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記パイロット制御手段は前記ばねのプリセット力
    を調整可能とする操作手段を更に含むことを特徴とする
    油圧制御弁装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記目標補償差圧指示手段は、前記所定の付勢力と
    して所定の油圧力を発生する油圧力発生手段を含むこと
    を特徴とする油圧制御弁装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記油圧力発生手段は、可変圧力が導入される受圧
    室を含むことを特徴とする油圧制御弁装置。
  10. 【請求項10】 ハウジングと、前記ハウジングに形成
    され、油圧源に接続されるポンプポートと、前記ハウジ
    ングに組み込まれ、複数のアクチュエータに供給される
    圧油の流量をそれぞれ制御する複数の方向切換弁装置と
    を備え、前記複数の方向切換弁装置が、各々、前記ハウ
    ジング内に摺動自在に配置されたスプール弁体と、前記
    ハウジングに形成され、前記ポンプポートに連通するフ
    ィーダ通路及び前記アクチュエータに接続される負荷ポ
    ートを有する負荷通路と、前記フィーダ通路と前記負荷
    通路との間に位置し、前記スプール弁体の移動量に応じ
    て開口面積を変化させる主可変絞りとを有する油圧制御
    弁装置において、 前記複数の方向切換弁装置は、各々、前記主可変絞りの
    前後差圧に応じて前記ポンプポートから前記フィーダ通
    路を介して前記主可変絞りに供給される圧油の流量を補
    助的に制御する補助流量制御手段を有し、前記補助流量
    制御手段は、 (a)前記ポンプポートと前記フィーダ通路との間で前
    記ハウジング内に摺動自在に配置されたシート弁体、前
    記シート弁体に形成され、該シート弁体の移動量に応じ
    て開口面積を変化させる制御可変絞り、及び前記ポンプ
    ポートを前記制御可変絞りを介して前記フィーダ通路に
    連絡するパイロット通路を有し、このパイロット通路を
    通過するパイロット流量によって前記シート弁体の移動
    量を決定するシート弁と; (b)前記パイロット通路に配置され、前記主可変絞り
    の前後差圧に応じて前記パイロット流量を制御するパイ
    ロット制御手段と;を備え、 前記複数の方向切換弁装置の負荷ポートの圧力のうち最
    大の圧力を最大負荷圧力として検出する手段を更に備
    え、 前記パイロット制御手段は、前記主可変絞りの前後差圧
    の目標値として前記ポンプポートの圧力と前記最大負荷
    圧力との差圧に応じた値を指示する目標補償差圧指示手
    段を有することを特徴とする油圧制御弁装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の油圧制御弁装置にお
    いて、前記複数の方向切換弁装置の前記パイロット制御
    手段は、各々、摺動可能なパイロット弁体と、このパイ
    ロット弁体に前記主可変絞りの前後差圧に応じた付勢力
    を閉弁方向に付与する第1の付勢手段とを有し、前記目
    標補償差圧指示手段は、前記パイロット弁体に前記ポン
    プポートの圧力と前記最大負荷圧力との差圧に応じた付
    勢力を開弁方向に付与する第2の付勢手段を含むことを
    特徴とする油圧制御弁装置。
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