JP3336254B2 - 締結部品の締結構造 - Google Patents

締結部品の締結構造

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JP3336254B2 JP11666798A JP11666798A JP3336254B2 JP 3336254 B2 JP3336254 B2 JP 3336254B2 JP 11666798 A JP11666798 A JP 11666798A JP 11666798 A JP11666798 A JP 11666798A JP 3336254 B2 JP3336254 B2 JP 3336254B2
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秀樹 今井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のア
シストグリップ等の締結部品を被締結体としての車体に
取り付けるために用いられる締結部品の締結構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、締結部品の締結構造として、
自動車のアシストグリップに適用したものが知られてい
る(例えば、特開平9−86253号公報参照)。上記
自動車のアシストグリップは、車室内の天井部に取り付
けられるものであって、両端の取付部と、この両取付部
を連結するグリップ部とが合成樹脂により一体成形され
たものであり、全体としてアーチ状に形成されている。
そして、上記アシストグリップを車体に取り付ける際に
は、上記各取付部に形成されたボルト挿通孔にボルトを
予め挿入しておき、この状態で、上記アシストグリップ
を逆さにして天井部に位置させ、上記ボルトによりアシ
ストグリップを取り付けるようにしている。このよう
に、上記アシストグリップの取付の際には、このアシス
トグリップを逆さにするため、上記予め挿入されていた
ボルトが脱落してしまうという問題がある。
【0003】そこで、上記の公報に記載されたアシスト
グリップでは、合成樹脂製のアシストグリップの各取付
部に形成されたボルト挿通孔の内壁の相対向する位置か
らそれぞれ径方向内方に向かって突出してボルトのねじ
溝に係止する一対の薄肉のリブを一体に成形し、この一
対のリブの弾性を利用してボルトを両側から挟んで保持
するようにしている。このようにボルトを一対の薄肉の
リブにより保持することにより、上記アシストグリップ
を自動車の車室内天井に取り付けるときのように上記ア
シストグリップを上向きにしても、上記ボルトがボルト
挿通孔からの脱落を防止して、上記アシストグリップの
取付作業の作業性の向上を図っている。
【0004】また、上記アシストグリップとは異なり、
鋼製の芯材をインサートして一体成形したアシストグリ
ップも一般的に知られている。このものでは、被締結体
としての車体側がトリム等の比較的軟質部材により覆わ
れているため、このトリムに対する当接面である上記ア
シストグリップの各取付部の下面に上記芯材を露出させ
て、この露出させた芯材にボルト挿通孔を形成するよう
にしている。このように、ボルト挿通孔を鋼材により構
成することにより、ボルトの締結を確実にして上記アシ
ストグリップの取付を強固なものにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の芯材
をインサートしたアシストグリップの締結構造において
は、上記の公報に記載されたアシストグリップのように
ボルト挿通孔が合成樹脂部材により形成されていないた
め、ボルトを保持するための一対のリブを上記ボルト挿
通孔に一体に形成することが困難であるという不都合が
ある。
【0006】また、上記の公報に記載されたアシストグ
リップにおいては、その上面に開口したボルト挿通孔か
らボルトを挿入するように構成されているため、上記ボ
ルト挿通孔を例えば座付きボルトの座の径よりも大径に
形成する必要がある。このため、このような大径の開口
が車室に面して露出することになり、外観上、見栄えが
悪くなるという不都合がある。もし、上記ボルト挿通孔
が、例えば工具が挿入可能な程度の小径であれば見栄え
を良くすることになるが、上記のボルト挿通孔からボル
トを挿入する構成であれば、その径が大径になってしま
うことは避けられない。
【0007】このように上記の公報に記載されたアシス
トグリップでは、ボルトの脱落防止と見栄えの向上を両
立させることが困難であるという不都合がある。
【0008】また、上記ボルト挿通孔が大径の場合に、
このボルト挿通孔をキャップにより封止することも考え
られるが、この場合には、上記キャップを係止するため
の係止手段を上記ボルト挿通孔に新たに設ける必要が生
じてしまう。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、例えばアシス
トグリップ等の締結部品の締結構造において、ボルト挿
通孔にリブを一体に設けるという従来の締結部品の締結
構造を採用することが困難なものにおいてもボルトの脱
落を阻止することにより作業性の向上を図ることにあ
り、加えて、上記ボルトの脱落防止と、締結部品の見栄
えの向上との両立を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、軟質材により形成され、ボ
ルト貫通孔が設けられた部品本体と、硬質材により形成
されて上記部品本体に対し埋め込まれ、上記ボルト貫通
孔の孔軸と同軸上に連通したボルト挿通孔が設けられた
インサート部材と、上記ボルト貫通孔の開口を封止する
キャップとを備え、このインサート部材が被締結体に当
接する当接部に上記ボルト挿通孔を形成して上記被締結
体に対する取付部が構成された締結部品の締結構造を前
提としている。このものにおいて、上記ボルト貫通孔の
内壁面に、このボルト貫通孔及び上記ボルト挿通孔に対
し挿入されるボルトの頭部の通過を阻止するよう孔内方
に向けて突出する突起を弾性軟質材により一体に形成
し、上記突起を、ボルトを上記ボルト貫通孔を通して上
記ボルト挿通孔に挿入する際には上記ボルトの頭部によ
り押圧されて圧縮変形することによって上記ボルトの頭
部が上記ボルト貫通孔内を通過することを許容する一
方、上記ボルトの頭部が通過することによって弾性復元
するように構成する。そして、上記キャップに、上記ボ
ルト貫通孔の突起と係合する係合部が形成する構成とす
るものである。
【0011】上記の構成の場合、締結部品を被締結体に
対し締結する場合には、まず、ボルト貫通孔の開口から
ボルトを挿入すると、上記ボルト貫通孔の内壁面に形成
された突起位置において、この突起が上記ボルトの頭部
により押圧されて圧縮変形することによって上記ボルト
の頭部の通過が許容され、上記ボルトが上記ボルト貫通
孔に連通したボルト挿通孔に挿入される。一方、上記ボ
ルトが上記突起を通過して上記ボルト挿通孔内に挿入さ
れると、上記突起が弾性復元力によって復元するため、
たとえ上記締結部品を上向きに取り付ける場合であって
上記ボルトがボルト挿通孔から脱落しようとしても、こ
のボルトと突起とが互いに干渉するようになり上記ボル
トの脱落が阻止される。そして、上記ボルト貫通孔から
工具を挿入して上記ボルトを被締結体に螺合させること
により上記締結部品を被締結体に締結することが可能に
なる。また、上記締結部品を上記の如く上向きに取り付
ける場合のみならず、下向きあるいは横向きに取り付け
る場合においても、一旦上記ボルトをボルト挿通孔に挿
入すれば上記ボルトがボルト挿通孔から脱落しようとし
ても、その脱落を阻止することが可能になる。
【0012】このようにボルト貫通孔の内壁に突起を形
成することにより、ボルト挿通孔にボルトを保持する一
対のリブを一体に形成することが困難な場合であって
も、上記ボルトがボルト挿通孔から脱落することを阻止
することが可能になり、締結部品の取付作業の作業性の
向上が図られる。
【0013】また、締結部品を被締結体に締結した後に
は、ボルト貫通孔の開口にキャップを挿入し、ボルトの
脱落阻止として用いた突起に上記キャップの係合部を係
合させて、今度は上記突起をキャップの外れ止めとして
用いて上記キャップがボルト貫通孔から外れることを防
止する。このように、上記キャップによってボルト貫通
孔を封止して締結部品の見栄えを向上させることを、上
記突起をボルトの脱落阻止とキャップの外れ止めとの双
方に兼用することにより容易に行うことが可能になる。
これにより、上記ボルトの脱落防止と、締結部品の見栄
えの向上との両立が図られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0015】図1は、本発明の実施形態に係る締結部品
としての自動車のアシストグリップを示し、1はトリム
に当接する取付部3,3と、この両取付部3,3を連結
するグリップ部5とにより構成されたアシストグリッ
プ、7,7は上記取付部3に設けられたボルト貫通孔、
9,9はこのボルト貫通孔を封止するキャップである。
【0016】上記アシストグリップ1は、図2に示すよ
うに、硬質材により形成されたインサート部材としての
芯材11と、その周囲を囲み、軟質材により形成された
部品本体としての樹脂材13とにより構成されており、
一体成形により形成されている。上記樹脂材13として
は軟質の合成樹脂、例えば塩化ビニルを用いればよく、
上記芯材11は例えば鋼材により形成すればよい。
【0017】上記芯材11は、アシストグリップ1にイ
ンサートされたアーチ部15と、このアーチ部15の両
端において、上記アシストグリップ1の各取付部3の下
面である当接面に露出した当接部17とにより構成され
ている。この各当接部17には、座付きボルト19が挿
入されるボルト挿通孔21が形成されている。また、上
記当接部17の下面には、上記ボルト挿通孔21の孔軸
Yと同軸となるように配設された筒状のカラー23が溶
接により取り付けられている。このカラー23は、トリ
ム25に形成された孔に挿入され、上記トリム25より
も外方に位置する被締結体としての車体部材27と当接
するようになっており、上記トリム25と車体部材27
とが所定間隔となるように両者の間隔を規制している。
【0018】そして、上記芯材11の当接部17から上
方に向かってその径が徐々に拡大したボルト貫通孔7が
形成されており、このボルト貫通孔7は、上記ボルト挿
通孔21から連続してその孔軸Yと同軸になるよう形成
されており、上記アシストグリップ1の取付部3の上面
に開口している。そして、上記ボルト貫通孔7の上下方
向略中央位置の内壁面には、図2または図3に示すよう
に、孔内方に向けて山形に突出する突起29,29,2
9が一体に形成されている。この突起29,29,29
は、互いに等間隔だけ離されて設けられており、上記突
起29,29,29の頂部を結んだ円の径が座付きボル
ト19の頭部としての座19aの径よりも小さくなるよ
うにされている。
【0019】上記アシストグリップ1の各取付部3の上
部には、後述するキャップ9の上面部31が嵌合する凹
部33が形成されている。
【0020】上記各キャップ9は、図1に示すように、
上記取付部3の上面形状と一致するよう形成された上面
部31と、この上面部31の下面から下方に突出し、上
記ボルト貫通孔7に挿入可能な径を有する挿入部35と
により構成されている。そして、上記挿入部35は筒状
に形成されており、この挿入部35には、上記突起2
9,29,29とそれぞれ係合する係合部としての係合
孔37,37,37が形成されている。
【0021】つぎに、上記実施形態の作用・効果を説明
する。
【0022】アシストグリップ1を車体部材27に取り
付ける場合には、まず、このアシストグリップ1の取付
部3に形成されたボルト貫通孔7の開口から座付きボル
ト19を挿入する。そして、上記ボルト貫通孔7の内壁
に形成された突起29,29,29位置においては、こ
の突起29,29,29の頂部を結んだ円の径が上記座
付きボルト19の座19aの径よりも小さくなっている
ため、上記各突起29が座付きボルト19の座19aに
より押圧されて圧縮変形するようになる。このため、上
記座付きボルト19が突起29,29,29の間を通過
することができ、上記座付きボルト19がボルト挿通孔
21及びカラー23内に挿入されるようになる。そし
て、上記座付きボルト19が突起29,29,29位置
を通過すると、上記各突起29が弾性復元する。このた
め、上記アシストグリップ1の取り付けるために、この
アシストグリップ1を上向きにした場合であって上記座
付きボルト19がボルト挿通孔21から脱落しようとし
てもこの座付きボルト19の座19aと突起とが互いに
干渉するようになり、上記座付きボルト19の脱落が阻
止される。上記各突起29は、上記各突起29と芯材1
1の当接部17との間の距離が上記座付きボルト19の
全長よりも短くなる位置に設ければ、上記座付きボルト
19が上方に移動して脱落しようとしても、その軸部1
9bの先端は上記ボルト挿入孔21内に留まるため、上
記座付きボルト19を再びボルト挿入孔21及びカラー
23内に挿入することを容易に行うことができる。
【0023】そして、車体部材27にはウエルドナット
39が取り付けられており、上記ボルト貫通孔7の開口
から工具としてのドライバー(ねじ回し)を挿入し、上
記座付きボルト19とウエルドナット39とを螺合して
上記アシストグリップ1を車体部材27に取り付けるよ
うにする。
【0024】そして、上記アシストグリップ1を車体部
材27に取り付ければ、各ボルト貫通孔7の開口からキ
ャップ9を挿入する。このとき、上記座付きボルト19
の脱落阻止として用いた突起29,29,29に上記キ
ャップ9の挿入部35に形成した係合孔37,37,3
7を係合させて、上記突起をキャップの外れ止めとして
用いることにより、上記各キャップ9がボルト貫通孔7
から外れることを阻止することができる。
【0025】このようにボルト貫通孔7の内壁に突起2
9,29,29を形成することにより、ボルトを保持す
る合成樹脂製のリブをボルト挿通孔21に一体に形成す
ることが困難なアシストグリップに対しても、上記座付
きボルト19がボルト挿通孔21から脱落することを阻
止することができる。その結果、上記アシストグリップ
1の取付作業の作業性を向上させることができる。
【0026】また、上記突起29,29,29を座付き
ボルト19の脱落阻止とキャップ9の外れ止めとの双方
に兼用することにより、上記キャップ9によってボルト
貫通孔7を封止して見栄えを向上させることを容易に行
うことができる。これにより、上記座付きボルト19の
脱落防止と、アシストグリップ1の見栄えの向上との両
立を図ることができる。
【0027】<参考例> 図4は参考例に係るアシストグリップを示し、41は取
付部43,43と、グリップ部45とにより構成された
アシストグリップ、47,47はこのアシストグリップ
41の取付部43,43に形成された工具挿入孔であ
る。
【0028】上記アシストグリップ41の各取付部43
には、図5に示すように、内側端面に開口してこの端面
開口から外方に向かって延びるよう形成された凹孔51
が形成されており、この凹孔51は、図6または図7に
示すように、座付きボルト19の頭部19aが挿入可能
な大きさに設定されている。
【0029】そして、上記凹孔51の下側、つまり、上
記取付部43の下面である当接面49の側には、上記端
面開口から上記取付部43の略中央位置まで連続して上
記当接面49に開口するスリット53が形成されてい
る。このスリット53には、その最奥位置に上記座付き
ボルト19の軸部19bを収容する収容部55と、この
収容部55の手前位置に上記軸部19bの外径よりも狭
幅に設定された狭窄部57とが形成されている。また、
図7に示すように、上記スリット53の幅は上記端面開
口から上記狭窄部57に向かい徐々に縮小するようにな
っており、座付きボルト19を挿入する際の案内をする
ようになっている。
【0030】上記工具挿入孔47は、図5に示すよう
に、上記収容部55の位置の凹孔51から当接面49の
側とは逆側に延びて上記取付部43の上面に開口するよ
うに形成されており、上記座付きボルト19のねじ込み
方向である工具挿入孔47の孔軸Yと上記座付きボルト
19のねじ込み方向とは異なる方向である凹孔51の孔
軸Xとは互いに直交するようになっている。この工具挿
入孔47の径は上記座付きボルト19の座19aの径よ
りも小径であって、ねじ込み用工具としてのドライバー
59が挿入可能な程度の径に設定されている。
【0031】なお、上記アシストグリップ41のその他
の構成は上記実施形態のものと同様であるために、同一
部材には同一符号を付して、その説明は省略する。
【0032】そして、上記参考例の場合、まず、アシス
トグリップ41の取付部43に形成された凹孔51に座
付きボルト19の頭部19aが位置するようにし、スリ
ット53に上記座付きボルト19の軸部19bが位置す
るようにする(図5及び図7の一点鎖線参照)。そし
て、上記凹孔51及びスリット53の端面開口から座付
きボルト19をスライドさせるようにして上記凹孔51
及びスリット53内を移動させる。そして、狭窄部57
が弾性変形することにより、上記座付きボルト19の軸
部19bがこの狭窄部57を通過し、上記座付きボルト
19が収容部55内に位置する。このように上記座付き
ボルト19が収容部55に位置すると、上記狭窄部57
の幅が上記座付きボルト19の軸部19bの外径よりも
幅狭に弾性復元するため、上記座付きボルト19が凹孔
51及びスリット53を通って逆戻りすることを阻止す
ることができる。しかも、上記収容部55位置の凹孔5
1から上記取付部43の上面に開口する工具挿入孔47
が小径であるため、上記座付きボルト19が工具挿入孔
47を通って脱落することも阻止することができる。こ
のため、上記アシストグリップ41を上向きにしても座
付きボルト19の脱落が阻止されるようになる。そし
て、上記工具挿入孔47からドライバー59を挿入して
上記座付きボルト19を図示省略のウエルドナットに螺
合させて、上記アシストグリップ41を車体部材63に
取り付ける。
【0033】このように、上記アシストグリップ41を
車体部材に締結する際には、上記座付きボルト19の脱
落を阻止することができ、取付作業の作業性を向上させ
ることができる。また、上記凹孔51及びスリット53
は外観上隠れた位置に開口しており、しかも、上記工具
挿入孔47は小径であって目立たないため、キャップに
より上記工具挿入孔47を封止しなくてもよい。このた
め、上記座付きボルト19の脱落防止と、アシストグリ
ップ41の見栄えの向上との両立を図ることができる。
【0034】<他の実施形態> なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、その他種々の実施形態を包含するものである。すな
わち、上記実施形態では、締結部品としてアシストグリ
ップ1,41に本発明の締結構造を適用しているが、こ
れに限らず、例えば自動車のドアに取り付けられるアー
ムレスト等の他の締結部品に適用してもよい。
【0035】上記実施形態では、各ボルト貫通孔7の径
をその開口から下方に向かって縮小するようにしている
が、これに限らず、例えば上記各ボルト貫通孔7の径は
一定に形成してもよい。
【0036】上記実施形態では、突起29,29,29
を3つ設けているが、これに限らず、例えば突起を2つ
だけ設け、この突起をボルト貫通孔7の内壁面に相対向
するように配設してもよい。また、突起を1つだけ設け
るようにしてもよい。
【0037】上記実施形態では、芯材11として鋼製の
ものを用いているが、これに限らず、例えば硬質プラス
チックのように比較的剛性の高いものを用いてもよい。
【0038】上記実施形態では、芯材11の当接部17
にカラー23を取り付けているが、このカラー23はな
くてもよい。
【0039】上記参考例では、スリット53としてその
開口から徐々に幅が縮小するように形成しているが、こ
れに限らず、例えばスリットの溝幅は、座付きボルト1
9の軸部19bの外径よりも幅広かつ頭部19aの外径
よりも狭幅であって一定にしてもよい。
【0040】上記参考例では、工具挿入孔47の孔軸Y
と凹孔51の孔軸Xとが互いに直交するように形成して
いるが、直交する方向でなくても、上記凹孔51は、上
記孔軸Yと交差する方向に向けて延びるよう形成すれば
よい。
【0041】上記実施形態では、座付きボルト19を用
いるようにしているが、これに限らず、六角穴付きボル
トと座金とを用いるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における締結部品の締結構造によれば、ボルト貫通孔
の開口からボルトを挿入したときは、上記ボルト貫通孔
の内壁に形成された突起が上記ボルトに押圧されて圧縮
変形することにより上記ボルトの通過が許容され、上記
ボルトを上記ボルト貫通孔に連通したボルト挿通孔に挿
入させることができる。そして、上記ボルトが上記突起
を通過して上記ボルト挿通孔内に挿入されると、上記突
起が弾性復元するため、上記ボルトと突起とが互いに干
渉して上記ボルトの脱落を阻止することができる。この
ようにボルト貫通孔の内壁に突起を形成することによ
り、ボルト挿通孔にボルトを保持する樹脂製の一対のリ
ブを一体に形成することが困難な場合であっても、上記
ボルトがボルト挿通孔から脱落することを阻止すること
ができ、締結部品の取付作業の作業性の向上を図ること
ができる。
【0043】また、締結部品を被締結体に締結した後に
は、ボルト貫通孔の開口にキャップを挿入し、ボルトの
脱落阻止として用いた突起に上記キャップの係合部を係
合させて、今度は上記突起をキャップの外れ止めとして
用いて、上記キャップがボルト貫通孔から外れることを
阻止することができる。このように、上記キャップによ
ってボルト貫通孔を封止して締結部品の見栄えを向上さ
せることを、上記突起をボルトの脱落阻止とキャップの
外れ止めとの双方に兼用することにより容易に行うこと
ができる。これにより、上記ボルトの脱落防止と、締結
部品の見栄えの向上との両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るアシストグリップを示
す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面を示す断面図である。
【図3】実施形態に係るアシストグリップの一部を省略
した平面図である。
【図4】参考例に係るアシストグリップを示す図1対応
図である。
【図5】図4のB−B断面を示す図2対応図である。
【図6】図4のC−C断面を示す断面図である。
【図7】参考例に係るアシストグリップの一部を省略し
た底面図である。
【符号の説明】
1,41 アシストグリップ(締結部品) 3,43 取付部 7 ボルト貫通孔 9 キャップ 11 芯材(インサート部材) 13 樹脂材(部品本体) 17 当接部 19 座付きボルト(ボルト) 21 ボルト挿通孔 27,63 車体部材(被締結体) 29 突起 37 係合孔(係合部) 47 工具挿入孔 49 当接面 51 凹孔 53 スリット 55 収容部 57 狭窄部 59 ドライバー(ねじ込み用工具) X 凹孔の孔軸(ボルトねじ込み方向とは異
なる方向) Y 工具挿入孔の孔軸(ボルトねじ込み方
向) Y ボルト挿通孔の孔軸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−81164(JP,A) 特開 昭58−158218(JP,A) 特開 平10−81163(JP,A) 特開 平9−86253(JP,A) 特開 平4−300741(JP,A) 実開 平6−67163(JP,U) 実開 平6−68969(JP,U) 実開 昭56−70433(JP,U) 実開 昭57−62141(JP,U) 実開 平5−17218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 41/00 F16B 37/14 B60N 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質材により形成され、ボルト貫通孔が
    設けられた部品本体と、硬質材により形成されて上記部
    品本体に対し埋め込まれ、上記ボルト貫通孔の孔軸と同
    軸上に連通したボルト挿通孔が設けられたインサート部
    材と、上記ボルト貫通孔の開口を封止するキャップとを
    備え、このインサート部材が被締結体に当接する当接部
    に上記ボルト挿通孔を形成して上記被締結体に対する取
    付部が構成された締結部品の締結構造において、 上記ボルト貫通孔の内壁面には、このボルト貫通孔及び
    上記ボルト挿通孔に対し挿入されるボルトの頭部の通過
    を阻止するよう孔内方に向けて突出する突起が弾性軟質
    材により一体に形成されており、 上記突起は、ボルトを上記ボルト貫通孔を通して上記ボ
    ルト挿通孔に挿入する際には上記ボルトの頭部により押
    圧されて圧縮変形することによって上記ボルトの頭部が
    上記ボルト貫通孔内を通過することを許容する一方、上
    記ボルトの頭部が通過することによって弾性復元するよ
    うに構成され、 上記キャップには、上記ボルト貫通孔の突起と係合する
    係合部が形成されていることを特徴とする締結部品の締
    結構造。
JP11666798A 1998-04-27 1998-04-27 締結部品の締結構造 Expired - Fee Related JP3336254B2 (ja)

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