JP3332024B2 - 有機化合物燃焼除去触媒および燃焼除去法 - Google Patents

有機化合物燃焼除去触媒および燃焼除去法

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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、有機化合物を含むガスから有機
化合物を除去する触媒および除去法に関し、特にガス中
に含まれる希薄な有機化合物を除去する触媒、およびそ
れを用いた燃焼除去法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機化合物は、各種の化学工場で有用な
中間原料や製品として生産されるが、その製造工程にお
いて一部大気中に放出されたり、廃棄物焼却場の排ガス
中に含まれたりする。それらの中には人体にとって有害
なものや大気汚染、地球の温暖化の原因となるものもあ
り、何等かの排出抑制技術が必要とされている。特に揮
発性有機化合物やハロゲン含有有機化合物の排出抑制技
術が必要とされている。
【0003】有機化合物を除去する技術としては、吸着
法、直接燃焼法、触媒燃焼法が知られている。吸着法の
場合、高濃度の有機化合物の除去には有効であるが、低
濃度の場合除去効率が悪い。また直接燃焼の場合、80
0℃以上の高温が必要なため経済的ではなく、窒素酸化
物の生成といった2次公害も懸念される。
【0004】触媒燃焼法として、例えば特開平4−25
0825号公報において、ハロゲン含有有機化合物を含
む気体を酸性ゼオライトと接触させることを特徴とする
ハロゲン含有有機化合物を含む気体の処理方法が開示さ
れている。この方法によると、酸性ゼオライトまたは周
期律表の第2周期から第6周期に属する金属の一種以上
を担持および/又は置換した酸性ゼオライトに接触さ
せ、ハロゲン含有有機化合物を処理する方法が開示され
ている。
【0005】特開平4−284849号公報において
1,2−ジクロロエタン分解触媒および1,2−ジクロ
ロエタンを含む排ガスの処理方法が開示されている。こ
の方法によると、酸性ゼオライトまたは酸性ゼオライト
に遷移金属を担持および/又はイオン交換していること
を特徴とする1,2−ジクロロエタン分解触媒が開示さ
れている。
【0006】特開平8−38896号公報において、揮
発性有機塩素化合物分解用触媒が開示されている。この
方法によると、揮発性有機塩素化合物を水蒸気と酸素と
の共存下で分解できる触媒であって、ジルコニアを主成
分とする担体に主触媒活性金属成分として白金、パラジ
ウム、ルテニウムからなる群より選ばれた少なくとも1
種を担持し、助触媒成分として酸化ほう素を担持した触
媒であり、主触媒活性成分の担持量が触媒に対して金属
換算0.1〜5重量%相当、助触媒成分の担持量が触媒
に対して三酸化二ほう素として2〜5重量%相当量であ
る触媒が開示されている。
【0007】特公平6−87950号公報において、炭
化水素、ハロゲン化炭化水素および一酸化炭素を含有す
る廃ガスを接触反応させる方法および装置が開示されて
いる。この方法によると、殊に塩化ビニルの合成からの
炭化水素、ハロゲン化炭化水素および一酸化炭素を含有
する廃ガスを接触させる方法において、廃ガスを300
〜800℃で、まず酸化分解するための触媒を含有する
第1帯域に導通し、次に酸化燃焼するための触媒を含有
する第2帯域に導通することを特徴とする、炭化水素、
ハロゲン化炭化水素および一酸化炭素を含有する廃ガス
を接触させる方法であって、第1帯域の触媒の触媒活性
物質は場合によっては元素Ba、Cu、Cr、Niの一
つまたはそれ以上の酸化化合物0.1〜20重量%を含
有する酸化アルミニウム、二酸化珪素および/またはゼ
オライトであり、第2帯域の触媒の触媒活性物質は白金
および/またはパラジウムまたは白金およびロジウムで
ある接触反応方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−25082
5号公報、特開平4−284849号公報において、ハ
ロゲン含有有機化合物を含む気体を酸性ゼオライトまた
は周期律表の第2周期から第6周期に属する金属の一種
以上を担持および/又は置換した酸性ゼオライトに接触
させ、ハロゲン含有有機化合物を処理する方法が開示さ
れているが、燃焼除去対象以外のハロゲン含有有機化合
物が副生するなど、有機化合物の浄化性能は不十分であ
った。
【0009】また、特開平8−38896号公報、およ
び特公平6−87950号公報において開示されている
方法によるハロゲン含有有機化合物の燃焼除去では、有
機化合物を完全に燃焼除去するためには500℃以上と
比較的高温が必要であった。
【0010】本発明の目的は、有機化合物を燃焼除去す
る方法において、副生物の生成を抑制し、より高い燃焼
除去能を持つ触媒を用いて、有機化合物を燃焼除去する
方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、白金族元素を含有し
た金属酸化物とゼオライトの混合物、またはアルミナの
細孔半径の分布が極大値を示すところの細孔半径をaオ
ングストロームとしたときに、a±25オングストロー
ムの半径を有する細孔の容積が全細孔容積の65%以上
であり、かつ希土類元素の含有量が1wt%以下のアル
ミナに白金族元素を含有させたものを触媒として用いる
ことにより、有機化合物を含むガスから、浄化対象以外
の有機化合物を副生することなく、より高い効率で有機
化合物を燃焼除去出来ることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0012】即ち本願第一の発明は、白金族元素を少な
くとも1種以上含有した金属酸化物と、ゼオライトとの
混合物からなる有機化合物燃焼除去触媒において、金属
酸化物がアルミナであり、かつアルミナの細孔半径の分
布が極大値を示すところの細孔半径をaオングストロー
ムとしたときに、a±25オングストロームの半径を有
する細孔の容積が全細孔容積の65%以上であり、かつ
希土類元素の含有量が1wt%以下のアルミナである
とを特徴とする有機化合物燃焼除去触媒である。また本
願第二の発明はアルミナの細孔半径の分布が極大値を示
すところの細孔半径をaオングストロームとしたとき
に、a±25オングストロームの半径を有する細孔の容
積が全細孔容積の65%以上であり、かつ希土類元素の
含有量が1wt%以下のアルミナに、白金族元素を少な
くとも1種以上含有させたことを特徴とする有機化合物
燃焼除去触媒である。更に本願第三の発明は、そのよう
な有機化合物燃焼除去触媒を有機化合物と接触させるこ
とを特徴とする有機化合物燃焼除去法である。本願第四
の発明は、白金族元素を少なくとも1種以上含有した金
属酸化物と、ゼオライトとの混合物からなる有機化合物
燃焼除去触媒をハロゲン含有有機化合物と接触させるこ
とを特徴とするハロゲン含有有機化合物燃焼除去法であ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】まず、本願第一の発明について説明する。
【0014】本願第一の発明に用いられる触媒は、白金
族元素を少なくとも1種以上含有した金属酸化物と、ゼ
オライトとの混合物からなる有機化合物燃焼除去触媒で
あって、金属酸化物がアルミナであり、かつアルミナの
細孔半径の分布が極大値を示すところの細孔半径をaオ
ングストロームとしたときに、a±25オングストロー
ムの半径を有する細孔の容積が全細孔容積の65%以上
であり、かつ希土類元素の含有量が1wt%以下のアル
ミナである。
【0015】ゼオライトとは一般に M2/n・Al23・ySiO2・zH2O (但し、nは陽イオンMの原子価、yは2以上の数、z
は0以上の数である)の組成を有する結晶性アルミノシ
リケートであり、天然品および合成品として多くの種類
が知られている。本発明に用いられるゼオライトの種類
は特に限定はされないが、高い耐久性を得るためにはS
iO2/Al23モル比が10以上であることが好まし
い。代表的には、フェリエライト、Y、エリオナイト、
モルデナイト、ZSM−5、ZSM−11、ベータ等を
挙げることが出来る。これらのゼオライトは、天然品お
よび合成品をそのまま用いても、またこれらをイオン交
換、あるいは焼成して用いても一向に差し支えない。本
発明に用いられるゼオライトは、好ましくはイオン交換
されたものである。この時の陽イオン種は特に限定され
ないが、IA族及び/またはIIA族が好ましく、更に
好ましくはIIA族であり、特にカルシウムイオンが好
ましい。また、複数の種類の陽イオンを含有していても
差し支えない。
【0016】本発明において金属酸化物はアルミナであ
り、かつアルミナの細孔半径の分布が極大値を示すとこ
ろの細孔半径をaオングストロームとしたときに、a±
25オングストロームの半径を有する細孔の容積が全細
孔容積の65%以上であり、かつ希土類元素の含有量が
1wt%以下のアルミナである。
【0017】このような特定の細孔半径の分布を持つア
ルミナを用いることにより、有機化合物の高い燃焼除去
効率が得られる。この理由は明らかではないが、有機化
合物燃焼除去触媒の性能は、触媒として用いられるアル
ミナの細孔の大きさ(半径)よりも、細孔の大きさ(半
径)の分布に大きく影響を受けるからである。
【0018】またアルミナは、原子番号57〜71およ
びスカンジウム、イットリウムのような希土類元素の含
有量が1wt%以下であることが必須であり、好ましく
は500ppm以下、さらに好ましくは検出限界以下で
ある。このようなアルミナを用いることにより、有機化
合物の高い燃焼除去効率が得られる。一方、希土類元素
以外の元素を含んでいても何ら問題はない。なお、希土
類元素の含有量は元素分析(ICP)で測定することが
できる。
【0019】白金族元素とは、ルテニウム、オスミウ
ム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、白金の6元素
のことであり、中でも白金が好ましい。
【0020】アルミナに白金族元素を含有させる方法は
特に限定されず、含浸担持法、イオン交換法等により行
なえばよい。例えばアルミナに白金をイオン交換する場
合、白金イオンを含む溶液にアルミナを投入し、20〜
100℃で5分〜100時間攪拌して行なえばよい。ま
た、例えばアルミナに白金を含浸担持する場合、白金イ
オンを含む溶液にアルミナを投入し、その後溶液を除去
して行えばよい。使用する白金塩としてはアンミン錯
塩、ジニトロジアンミン錯塩、塩化物等が挙げられる。
【0021】白金族元素の含有量は特に限定されない
が、高い触媒性能を得るためには、白金族元素の含有量
は白金族元素と金属酸化物の合計量に対して重量パーセ
ントで表して、0.0005〜10.0wt%が好まし
く、0.01〜8.0wt%が更に好ましい。
【0022】白金族元素を少なくとも1種以上を含有し
たアルミナと、ゼオライトとの混合比は特に限定されな
いが、重量比で1:20〜20:1とすることで特に有
効である。
【0023】本発明の触媒は、白金族元素を少なくとも
1種以上含有した金属酸化物と、ゼオライトとの混合物
から成る有機化合物燃焼除去触媒であって、金属酸化物
がアルミナであり、かつアルミナの細孔半径の分布が極
大値を示すところの細孔半径をaオングストロームとし
たときに、a±25オングストロームの半径を有する細
孔の容積が全細孔容積の65%以上であり、かつ希土類
元素の含有量が1wt%以下のアルミナから成るもので
ある。混合物は均一な混合物であることが好ましく、ま
た粉末などのより粒子の細かい状態での混合物であるこ
とが好ましい。混合する方法は特に限定されず、粉末状
や、スラリー状で混合し、最終的に均一に混合されれば
よい。また、あらかじめアルミナとゼオライト混合し、
次いで選択的にアルミナ上に白金族元素を少なくとも1
種以上を含有させてもよい。
【0024】本発明の有機化合物燃焼除去触媒は、触媒
として用いるに際して、乾燥や焼成等の前処理を行なっ
てから用いてもよい。
【0025】本発明の有機化合物燃焼除去触媒は、粉末
状、ペレット状体、ハニカム状体等の形状、構造等は問
わず、アルミナゾル、シリカゾルや粘土等のバインダー
を加えて所定の形状に成型したり、水を加えてスラリー
状とし、ハニカム等の形状のアルミナ、マグネシア、コ
ージェライト等の耐火性基材上に塗布してから使用して
もよい。
【0026】次に本願第二の発明について説明する。本
願第二の発明は、アルミナの細孔半径の分布が極大値を
示すところの細孔半径をaオングストロームとしたとき
に、a±25オングストロームの半径を有する細孔の容
積が全細孔容積の65%以上であり、かつ希土類元素の
含有量が1wt%以下のアルミナに、白金族元素を少な
くとも1種以上を含有させたことを特徴とする有機化合
物燃焼除去触媒である。
【0027】このような特定の細孔半径の分布を持つア
ルミナを用いることにより、有機化合物の高い燃焼除去
効率が得られる。この理由は明らかではないが、有機化
合物燃焼除去触媒の性能は、触媒として用いられるアル
ミナの細孔の大きさ(半径)よりも、細孔の大きさ(半
径)の分布に大きく影響を受けるためである。
【0028】またアルミナは、原子番号57〜71およ
びスカンジウム、イットリウムのような希土類元素の含
有量が1wt%以下であることが必須であり、好ましく
は500ppm以下、さらに好ましくは検出限界以下で
ある。このようなアルミナを用いることにより、有機化
合物の高い燃焼除去効率が得られる。一方、希土類元素
以外の元素を含んでいても何ら問題はない。なお、希土
類元素の含有量は元素分析(ICP)で測定することが
できる。
【0029】アルミナに含有される白金族元素とは、本
願第一の発明と同様のルテニウム、オスミウム、ロジウ
ム、イリジウム、パラジウム、白金の6元素のことであ
り、中でも白金が好ましい。アルミナに白金族元素を含
有させる方法には特に限定はなく、本願第一の発明と同
様に含浸担持法、イオン交換法などにより行えばよい。
【0030】白金族元素の含有量は特に限定されない
が、高い触媒性能を得るためには、白金族元素の含有量
は白金族元素とアルミナとの合計量に対して重量パーセ
ントで表して、0.0005〜10.0wt%が好まし
く、0.01〜8.0wt%が更に好ましい。
【0031】本願第二の発明の触媒も、本願第一の発明
の触媒と同様に、使用に際して適宜前処理を行なっても
よく、また使用時の形状・構造などは問わない。
【0032】次に本願第三の発明について説明する。本
願第三の発明は、本願第一または第二の発明による有機
化合物燃焼除去触媒を有機化合物と接触させることを特
徴とする有機化合物燃焼除去法である。
【0033】本発明で除去される有機化合物とは、分子
構造中に水素、ハロゲン元素、酸素等を含んでいてもよ
い炭素化合物であり、特に限定されないが、例えばメタ
ン、エタン、プロパン、エチレン、プロピレン、ブタジ
エン、ベンゼン、キシレン、トルエン、クロロホルム、
ジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素、臭化
メチル、1,2−ジクロロエタン、塩化ビニルモノマ
ー、モノクロロベンゼン、フロン類、PCB、ダイオキ
シン等が挙げられる。中でも有機化合物が、ハロゲン含
有有機化合物および/または有機化合物の蒸気圧が29
3.15Kにおいて0.01kPa以上である有機化合
物および/または炭素数が2の炭化水素および/または
炭素数が2の塩素化炭化水素に対して特に有効である。
【0034】尚本発明ではハロゲンとはフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素を示す。また293.15Kにおいて0.
01kPa以上の蒸気圧を有する有機化合物とは、揮発
性有機化合物を表す定義の1つであり、例えばメタン、
エタン、プロパン、エチレン、プロピレン、ブタジエ
ン、ベンゼン、キシレン、トルエン、クロロホルム、ジ
クロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素、臭化メ
チル、1,2−ジクロロエタン、塩化ビニルモノマー、
モノクロロベンゼン、フロン類などが挙げられる。
【0035】有機化合物を燃焼除去する際は、処理され
るガス中に有機化合物が濃度1%以下で存在することが
好ましい。また処理されるガスの空間速度、温度等は特
に限定されないが、空間速度100〜500000hr
-1、温度100〜700℃であることが好ましい。
【0036】有機化合物を燃焼除去する際、ガス中に
水、酸素、水素、塩化水素、窒素酸化物、硫黄酸化物、
炭化水素、微粒子などを含んでいても構わない。
【0037】次に本願第四の発明について説明する。本
願第四の発明は、白金族元素を少なくとも1種以上含有
した金属酸化物と、ゼオライトとの混合物からなる有機
化合物燃焼除去触媒をハロゲン含有有機化合物と接触さ
せることを特徴とするハロゲン含有有機化合物燃焼除去
法である。
【0038】本発明においてゼオライトとは本願第一の
発明と同様に一般に知られているものである。本発明に
用いられるゼオライトの種類は特に限定はされないが、
高い耐久性を得るためにはSiO 2 /Al 2 3 モル比が
10以上であることが好ましい。代表的には、フェリエ
ライト、Y、エリオナイト、モルデナイト、ZSM−
5、ZSM−11、ベータ等を挙げることが出来る。こ
れらのゼオライトは、天然品および合成品をそのまま用
いても、またこれらをイオン交換、あるいは焼成して用
いても一向に差し支えない。本発明に用いられるゼオラ
イトは、好ましくはイオン交換されたものである。この
時の陽イオン種は特に限定されないが、IA族及び/ま
たはIIA族が好ましく、更に好ましくはIIA族であ
り、特にカルシウムイオンが好ましい。また、複数の種
類の陽イオンを含有していても差し支えない。
【0039】本発明において金属酸化物とは、IVA
族、VA族、VIA族、VIIA族、VIII族、IB
族、IIB族、IIIB族、IVB族、およびVB族の
酸化物であり、これらの元素のうち1種以上を含む酸化
物である。中でもアルミナ、酸 化チタン、酸化ジルコニ
ウムまたはシリカが好ましい。
【0040】金属酸化物に含有される白金族元素とは、
本願第一の発明および本願第二の発明と同様のルテニウ
ム、オスミウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、
白金の6元素のことであり、中でも白金が好ましい。金
属酸化物に白金族元素を含有させる方法には特に限定は
なく、本願第一の発明および本願第二の発明と同様に含
浸担持法、イオン交換法などにより行なえばよい。
【0041】白金族元素の含有量は特に限定されない
が、高い触媒性能を得るためには、白金族元素の含有量
は白金族元素と金属酸化物の合計量に対して重量パーセ
ントで表して、0.0005〜10.0wt%が好まし
く、0.01〜8.0wt%が更に好ましい。
【0042】白金族元素を少なくとも1種以上を含有し
た金属酸化物と、ゼオライトとの混合比は特に限定され
ないが、重量比で1:20〜20:1とすることで特に
有効である。
【0043】本願第四の発明のハロゲン含有有機化合物
燃焼除去法において、触媒は本願第一の発明と同様に、
使用に際して適宜前処理を行なってもよく、また使用時
の形状・構造などは問わない。
【0044】本発明で除去されるハロゲン含有有機化合
物とは、分子構造中にハロゲン元素を必ず含み、水素、
酸素等を含んでいてもよい炭素化合物であり、特に限定
されないが、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、ト
リクロロメタン、四塩化炭素、臭化メチル、1,2−ジ
クロロエタン、塩化ビニルモノマー、モノクロロベンゼ
ン、フロン類、PCB、ダイオキシン等が挙げられる。
中でもハロゲン含有有機化合物の蒸気圧が293.15
Kにおいて0.01kPa以上であるハロゲン含有有機
化合物および/または炭素数が2のハロゲン含有炭化水
素および/または炭素数2の塩素化炭化水素に対して特
に有効である。
【0045】尚本発明ではハロゲンとはフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素を示す。また293.15Kにおいて0.
01kPa以上の蒸気圧を有するハロゲン含有有機化合
物とは、揮発性ハロゲン含有有機化合物を表す定義の1
つであり、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、トリ
クロロメタン、四塩化炭素、臭化メチル、1,2−ジク
ロロエタン、塩化ビニルモノマー、モノクロロベンゼ
ン、フロン類などが挙げられる。
【0046】ハロゲン含有有機化合物を燃焼除去する際
は、処理されるガス中にハロゲン含有有機化合物が濃度
1%以下で存在することが好ましい。また処理されるガ
スの空間速度、温度等は特に限定されないが、空間速度
100〜500000hr -1 、温度100〜700℃で
あることが好ましい。
【0047】ハロゲン含有有機化合物を燃焼除去する
際、ガス中に水、酸素、水素、塩化水素、窒素酸化物、
硫黄酸化物、炭化水素、微粒子などを含んでいても構わ
ない。
【0048】
【実施例】以下、実施例において本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。
【0049】実施例1<触媒1の調製> アルミナ(住友化学工業株式会社製 商品名「TA−1
311」)30gを、2.85mMのテトラアンミンジ
クロロ白金水溶液270ミリリットル中に投入し、80
℃で減圧乾燥し白金担持アルミナを得た。元素分析(I
CP)の結果、白金の含有量は0.5wt%であり、希
土類元素は検出されなかった。またアルミナの細孔の半
径の分布が極大値を示すところの細孔半径をaオングス
トロームとしたときに、a±25オングストロームの半
径を有する細孔の容積は、窒素吸着測定の結果、全体の
細孔容積の90%であった。
【0050】SiO2/Al23モル比15.7のモル
デナイト型ゼオライト(東ソー株式会社製 商品名「H
SZ−620−HOA」)50gを2.26M酢酸ナト
リウム水溶液450ミリリットルに投入し、60℃で2
0時間攪拌してイオン交換を行なった。スラリーを固液
分離後、ゼオライトケーキを2.26Mの塩化ナトリウ
ム水溶液450ミリリットルに投入して、再度60℃で
20時間攪拌してイオン交換を行なった。固液分離後、
濾液から塩化物イオンが検出されなくなるまで純水で洗
浄し、110℃で20時間乾燥しナトリウム型モルデナ
イトを得た。
【0051】こうして得られたナトリウム型モルデナイ
ト10gと、先ほどの白金担持アルミナ10gとを十分
に混合し、触媒1とした。
【0052】実施例2<触媒2の調製> SiO2/Al23モル比15.7のモルデナイト型ゼ
オライト(東ソー株式会社製 商品名「HSZ−620
−HOA」)50gを1.13M酢酸カルシウム水溶液
450ミリリットルに投入し、60℃で20時間攪拌し
てイオン交換を行なった。スラリーを固液分離後、ゼオ
ライトケーキを1.13Mの塩化カルシウム水溶液45
0ミリリットルに投入して、再度60℃で20時間攪拌
してイオン交換を行なった。固液分離後、濾液から塩化
物イオンが検出されなくなるまで純水で洗浄し、110
℃で20時間乾燥しカルシウム型モルデナイトを得た。
【0053】こうして得られたカルシウム型モルデナイ
ト10gと、実施例1で得られた白金担持アルミナ10
gとを十分に混合し、触媒2とした。
【0054】実施例3<触媒3の調製> アルミナ(住友化学工業株式会社製 商品名「TA−1
311」)20gを、28.5mMのジニトロジアンミ
ン白金水溶液180ミリリットル中に投入し、30℃で
2時間攪拌した後、固液分離し純水で洗浄し、110℃
で20時間乾燥を行ない白金担持アルミナを得た。白金
の含有量は、元素分析(ICP)の結果4.3wt%で
あった。
【0055】こうして得られた白金担持アルミナ2g
と、実施例1で得られたナトリウム型モルデナイト8g
とを十分混合し、触媒3とした。
【0056】実施例4<触媒4の調製> ナトリウム型モルデナイトの重量を18gとした以外は
実施例3と同様に行い、触媒4とした。
【0057】実施例5<触媒5の調製> SiO2/Al23モル比40のZSM−5型ゼオライ
ト(東ソー株式会社製商品名「HSZ−840−NH
A」)50gを0.9M塩化ナトリウム水溶液450ミ
リリットルに投入し、60℃で20時間攪拌してイオン
交換を行なった。スラリーを固液分離後、ゼオライトケ
ーキを0.9Mの塩化ナトリウム水溶液450ミリリッ
トルに投入して、再度60℃で20時間攪拌してイオン
交換を行なった。固液分離後、濾液から塩化物イオンが
検出されなくなるまで純水で洗浄し、110℃で20時
間乾燥しナトリウム型ZSM−5を得た。
【0058】こうして得られたナトリウム型ZSM−5
の内8gと、実施例3で得られた白金担持アルミナ2g
とを十分に混合し、触媒5とした。
【0059】実施例6<触媒6の調製> SiO2/Al23モル比25.7のベータ型ゼオライ
ト(東ソー株式会社製商品名「HSZ−930−HO
A」)50gを0.69M酢酸カルシウム水溶液450
ミリリットルに投入し、60℃で20時間攪拌してイオ
ン交換を行なった。スラリーを固液分離後、ゼオライト
ケーキを0.69Mの塩化カルシウム水溶液450ミリ
リットルに投入して、再度60℃で20時間攪拌してイ
オン交換を行なった。固液分離後、濾液から塩化物イオ
ンが検出されなくなるまで純水で洗浄し、110℃で2
0時間乾燥しカルシウム型ベータを得た。
【0060】こうして得られたカルシウム型ベータ8g
と、実施例3で得られた白金担持アルミナ2gとを十分
に混合し、触媒6とした。
【0061】実施例7<触媒7の調製> 酸化チタン(堺化学工業株式会社製 商品名「SSP−
20」)20gを、2.85mMのテトラアンミンジク
ロロ白金水溶液180ミリリットル中に投入し、80℃
で減圧乾燥し白金担持酸化チタンを得た。白金の含有量
は、元素分析(ICP)の結果0.5wt%であった。
【0062】こうして得られた白金担持酸化チタン10
gと、実施例1で得られたナトリウム型モルデナイト1
0gとを十分に混合し、触媒7とした。
【0063】実施例8<触媒8の調製> 酸化ジルコニウム(東ソー株式会社製 商品名「TZ−
8Y」)20gを、2.85mMのテトラアンミンジク
ロロ白金水溶液180ミリリットル中に投入し、80℃
で減圧乾燥し白金担持酸化ジルコニウムを得た。白金の
含有量は、元素分析(ICP)の結果0.5wt%であ
った。
【0064】こうして得られた白金担持酸化ジルコニウ
ム10gと、実施例1で得られたナトリウム型モルデナ
イト10gとを十分に混合し、触媒8とした。
【0065】実施例9<触媒9の調製> 実施例1で得られた白金担持アルミナをそのまま触媒と
して用い、触媒9とした。
【0066】実施例10<触媒10の調製> アルミナ(住友化学工業株式会社製 商品名「AC−1
1K」)20gを、2.85mMのテトラアンミンジク
ロロ白金水溶液180ミリリットル中に投入し、80℃
で減圧乾燥し白金担持アルミナを得、触媒10とした。
元素分析(ICP)の結果、白金の含有量は0.5wt
%であり、希土類元素は検出されなかった。またアルミ
ナの細孔の半径の分布が極大値を示すところの細孔半径
をaオングストロームとしたときに、a±25オングス
トロームの半径を有する細孔の容積は、窒素吸着測定の
結果、全体の細孔容積の67%であった。
【0067】実施例11<触媒11の調製> アルミナ(日揮化学株式会社製 商品名「N613
N」)20gを、2.85mMのテトラアンミンジクロ
ロ白金水溶液180ミリリットル中に投入し、80℃で
減圧乾燥し白金担持アルミナを得、触媒11とした。元
素分析(ICP)の結果、白金の含有量は0.5wt%
であり、希土類元素は検出されなかった。またアルミナ
の細孔の半径の分布が極大値を示すところの細孔半径を
aオングストロームとしたときに、a±25オングスト
ロームの半径を有する細孔の容積は、窒素吸着測定の結
果、全体の細孔容積の92%であった。
【0068】実施例12<触媒12の調製> 実施例1で得られたナトリウム型モルデナイトおよび白
金担持アルミナを、混合することなく、ナトリウム型モ
ルデナイトを前段触媒、白金担持アルミナを後段触媒と
し、触媒12とした。
【0069】比較例1<比較触媒1の調製> 実施例1で得られたナトリウム型モルデナイトをそのま
ま触媒として用い、比較触媒1とした。
【0070】比較例2<比較触媒2の調製> 実施例2で得られたカルシウム型モルデナイトをそのま
ま触媒として用い、比較触媒2とした。
【0071】比較例3<比較触媒3の調製> 実施例5で得られたナトリウム型ZSM−5をそのまま
触媒として用い、比較触媒3とした。
【0072】比較例4<比較触媒4の調製> 実施例6で得られたカルシウム型ベータをそのまま触媒
として用い、比較触媒4とした。
【0073】比較例5<比較触媒5の調製> 実施例7で得られた白金担持酸化チタンをそのまま触媒
として用い、比較触媒5とした。
【0074】比較例6<比較触媒6の調製> 実施例8で得られた白金担持酸化ジルコニウムをそのま
ま触媒として用い、比較触媒6とした。
【0075】比較例7<比較触媒7の調製> アルミナ(触媒化成工業株式会社製 商品名「ACP−
1」)20gを、2.85mMのテトラアンミンジクロ
ロ白金水溶液180ミリリットル中に投入し、80℃で
減圧乾燥し白金担持アルミナを得、比較触媒7とした。
元素分析(ICP)の結果、白金の含有量は0.5wt
%であり、希土類元素は検出されなかった。またアルミ
ナの細孔の半径の分布が極大値を示すところの細孔半径
をaオングストロームとしたときに、a±25オングス
トロームの半径を有する細孔の容積は、窒素吸着測定の
結果、全体の細孔容積の49%であった。
【0076】比較例8<比較触媒8の調製> アルミナ(住友化学工業株式会社製 商品名「TA−2
311」)20gを、2.85mMのテトラアンミンジ
クロロ白金水溶液180ミリリットル中に投入し、80
℃で減圧乾燥し白金担持アルミナを得、比較触媒8とし
た。元素分析(ICP)の結果、白金の含有量は0.5
wt%であり、希土類元素としてランタン含有し、その
含有量は3wt%であった。またアルミナの細孔の半径
の分布が極大値を示すところの細孔半径をaオングスト
ロームとしたときに、a±25オングストロームの半径
を有する細孔の容積は、窒素吸着測定の結果、全体の細
孔容積の66%であった。
【0077】<触媒性能評価1> 触媒1〜12および比較触媒1〜8を打錠成型後破砕
し、12〜20メッシュに整粒し、そのうち2ミリリッ
トルを常圧固定床反応装置に装填した。触媒12におい
ては、前段触媒および後段触媒を打錠成型後破砕し、1
2〜20メッシュに整粒し、そのうちそれぞれ1ミリリ
ットルを常圧固定床反応装置に、ガス流の上流側に前段
触媒、下流側に後段触媒となる様に二段に装填した。空
気流通下、500℃で1時間前処理を施した後、400
℃、及び450℃で表1に示す組成のガスを360ミリ
リットル/分で流通させ、各温度での定常活性を測定し
た。各温度での1,2−ジクロロエタン(以下EDCと
する)の残存濃度、副生物である塩ビモノマー(以下V
CMとする)の濃度、および炭化水素の合計(以下TH
Cとする)の濃度を表2,3に示した。THC濃度は、
EDC,VCMおよび副生した他の炭化水素を含めた濃
度を表す。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】<触媒性能評価2> 触媒6,触媒9および比較触媒7を打錠成型後破砕し、
12〜20メッシュに整粒し、そのうち2ミリリットル
を常圧固定床反応装置に充填した。空気流通下500℃
で1時間前処理を施した後、100℃に降温し表4に示
す組成のガスを360ミリリットル/分で流通させ、毎
分10℃で昇温し、ガス中の全炭化水素の転化率が50
%,90%となる温度を測定した。エチレンの転化率が
50%,90%に到達する温度を表5に示した。
【0082】
【表4】
【0083】
【表5】
【0084】
【発明の効果】表2,3,5の結果より、本発明の触媒
を用いることにより、有機化合物を含むガスから有機化
合物を、より低温で効率よく燃焼除去できる。従って本
発明は、環境保全上極めて有意義である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 37/36 B01D 53/86

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白金族元素を少なくとも1種以上含有した
    金属酸化物と、ゼオライトとの混合物からなる有機化合
    物燃焼除去触媒において、金属酸化物がアルミナであ
    り、かつアルミナの細孔半径の分布が極大値を示すとこ
    ろの細孔半径をaオングストロームとしたときに、a±
    25オングストロームの半径を有する細孔の容積が全細
    孔容積の65%以上であり、かつ希土類元素の含有量が
    1wt%以下のアルミナであることを特徴とする有機化
    合物燃焼除去触媒。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の有機化合物燃焼除去触媒
    において、白金族元素を少なくとも1種以上含有した金
    属酸化物と、ゼオライトとの混合比が、重量比で1:2
    0〜20:1であることを特徴とする有機化合物燃焼除
    去触媒。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の有機化合物燃焼
    除去触媒において、ゼオライトがIA族及び/またはI
    IA族のイオンで交換されたものであることを特徴とす
    る有機化合物燃焼除去触媒。
  4. 【請求項4】アルミナの細孔半径の分布が極大値を示す
    ところの細孔半径をaオングストロームとしたときに、
    a±25オングストロームの半径を有する細孔の容積が
    全細孔容積の65%以上であり、かつ希土類元素の含有
    量が1wt%以下のアルミナに、白金族元素を少なくと
    も1種以上含有させたことを特徴とする有機化合物燃焼
    除去触媒。
  5. 【請求項5】請求項1〜4いずれかに記載の有機化合物
    燃焼除去触媒を有機化合物と接触させることを特徴とす
    る有機化合物燃焼除去法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の有機化合物除去法におい
    て、有機化合物がハロゲン含有有機化合物であることを
    特徴とする有機化合物燃焼除去法。
  7. 【請求項7】請求項5または6に記載の有機化合物除去
    法において、有機化合物の蒸気圧が293.15Kにお
    いて0.01kPa以上であることを特徴とする有機化
    合物燃焼除去法。
  8. 【請求項8】請求項5〜7いずれかに記載の有機化合物
    燃焼除去法において、有機化合物が処理されるガス中に
    濃度1%以下で存在することを特徴とする有機化合物燃
    焼除去法。
  9. 【請求項9】請求項5〜8いずれかに記載の有機化合物
    燃焼除去法において、有機化合物が炭素数が2の炭化水
    素であることを特徴とする有機化合物燃焼除去法。
  10. 【請求項10】請求項5〜9いずれかに記載の有機化合
    物燃焼除去法において、有機化合物が炭素数が2の塩素
    化炭化水素であることを特徴とする有機化合物燃焼除去
    法。
  11. 【請求項11】白金族元素を少なくとも1種以上含有し
    た金属酸化物と、ゼオライトとの混合物からなる有機化
    合物燃焼除去触媒をハロゲン含有有機化合物と接触させ
    ることを特徴とするハロゲン含有有機化合物燃焼除去
    法。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のハロゲン含有有機化
    合物燃焼除去法において、白金族元素を少なくとも1種
    以上含有した金属酸化物と、ゼオライトとの混合比が、
    重量比で1:20〜20:1であることを特徴とするハ
    ロゲン含有有機化合物燃焼除去法。
  13. 【請求項13】請求項11または12に記載のハロゲン
    含有有機化合物燃焼除去法において、ゼオライトがIA
    族及び/またはIIA族のイオンで交換されたものであ
    ることを特徴とするハロゲン含有有機化合物燃焼除去
    法。
  14. 【請求項14】請求項11〜13いずれかに記載のハロ
    ゲン含有有機化合物除去法において、ハロゲン含有有機
    化合物の蒸気圧が293.15Kにおいて0.01kP
    a以上であることを特徴とするハロゲン含有有機化合物
    燃焼除去法。
  15. 【請求項15】請求項11〜14いずれかに記載のハロ
    ゲン含有有機化合物燃焼除去法において、ハロゲン含有
    有機化合物が処理されるガス中に濃度1%以下で存在す
    ることを特徴とするハロゲン含有有機化合物燃焼除去
    法。
  16. 【請求項16】請求項11〜15いずれかに記載のハロ
    ゲン含有有機化合物燃焼除去法において、ハロゲン含有
    有機化合物が炭素数が2のハロゲン含有炭化水素である
    ことを特徴とするハロゲン含有有機化合物燃焼除去法。
  17. 【請求項17】請求項11〜16いずれかに記載のハロ
    ゲン含有有機化合物燃焼除去法において、ハロゲン含有
    有機化合物が炭素数が2の塩素化炭化水素であることを
    特徴とするハロゲン含有有機化合物燃焼除去法。
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