JPH08215575A - NOx含有排ガス浄化用触媒及びその浄化方法 - Google Patents
NOx含有排ガス浄化用触媒及びその浄化方法Info
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- JPH08215575A JPH08215575A JP7050469A JP5046995A JPH08215575A JP H08215575 A JPH08215575 A JP H08215575A JP 7050469 A JP7050469 A JP 7050469A JP 5046995 A JP5046995 A JP 5046995A JP H08215575 A JPH08215575 A JP H08215575A
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- exhaust gas
- nox
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Abstract
(57)【要約】
【構成】モルデナイトに対してパラジウムを担持させて
なるNOx含有排ガス浄化用触媒において、助触媒とし
てイリジウムを担持させてなることを特徴とするNOx
含有排ガス浄化用触媒及びその浄化方法。 【効果】本発明によれば、モルデナイトに対してパラジ
ウムを担持させてなるNOx含有排ガス浄化用触媒に対
して、助触媒としてイリジウムを担持させることによ
り、触媒としての耐久性を付与し、有効なNOx浄化効
果を長期にわたり維持することができる。
なるNOx含有排ガス浄化用触媒において、助触媒とし
てイリジウムを担持させてなることを特徴とするNOx
含有排ガス浄化用触媒及びその浄化方法。 【効果】本発明によれば、モルデナイトに対してパラジ
ウムを担持させてなるNOx含有排ガス浄化用触媒に対
して、助触媒としてイリジウムを担持させることによ
り、触媒としての耐久性を付与し、有効なNOx浄化効
果を長期にわたり維持することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NOx含有排ガスの浄
化用触媒及びこの触媒を用いたNOx含有排ガスの浄化
方法に関し、より具体的にはゼオライトの一種であるモ
ルデナイトにパラジウム(Pd)金属を担持させてなる
NOx含有排ガス浄化用触媒を改良、改善し、またこの
改良触媒を使用するNOx含有排ガスの浄化方法に関す
る。
化用触媒及びこの触媒を用いたNOx含有排ガスの浄化
方法に関し、より具体的にはゼオライトの一種であるモ
ルデナイトにパラジウム(Pd)金属を担持させてなる
NOx含有排ガス浄化用触媒を改良、改善し、またこの
改良触媒を使用するNOx含有排ガスの浄化方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車、航空機、火力発電、各種工場等
からの排ガスには、NOxやSOx、あるいは臭気物
質、ばいじん等が含有されており、また産業廃棄物、都
市ゴミ等の焼却時においては、それら廃棄物の由来、種
類、組成如何等にもよるが、それら有害物質に加え、塩
化水素ガス等が生成する。このため、これらを含む排ガ
スに対して種々の対策が採られ、さらに研究、開発が進
められており、そしてこの点はガスエンジン、ガスタ−
ビン等を使用するコ−ジェネレ−ションシステムから排
出される排ガスについても同様である。
からの排ガスには、NOxやSOx、あるいは臭気物
質、ばいじん等が含有されており、また産業廃棄物、都
市ゴミ等の焼却時においては、それら廃棄物の由来、種
類、組成如何等にもよるが、それら有害物質に加え、塩
化水素ガス等が生成する。このため、これらを含む排ガ
スに対して種々の対策が採られ、さらに研究、開発が進
められており、そしてこの点はガスエンジン、ガスタ−
ビン等を使用するコ−ジェネレ−ションシステムから排
出される排ガスについても同様である。
【0003】各種排ガス中のそれら成分のうちでも、特
にNOやNO2 等のNOxの無害化処理については、い
わゆる排煙脱硝技術として、例えば無触媒還元法、接触
分解法、非選択又は選択接触還元法、吸着法、溶融塩吸
収法、アルカリ吸収法、還元吸収法その他種々の方法が
知られているが、これらのうちその処理に当たり触媒を
使用して浄化する接触還元法は、通常、NOxを最終的
にN2 に変え、無害とするものであるため特に注目され
る。
にNOやNO2 等のNOxの無害化処理については、い
わゆる排煙脱硝技術として、例えば無触媒還元法、接触
分解法、非選択又は選択接触還元法、吸着法、溶融塩吸
収法、アルカリ吸収法、還元吸収法その他種々の方法が
知られているが、これらのうちその処理に当たり触媒を
使用して浄化する接触還元法は、通常、NOxを最終的
にN2 に変え、無害とするものであるため特に注目され
る。
【0004】これまで、その接触還元法に使用する触媒
としては、Pt、Rh、Pd等の貴金属、V2O5、WO
3 、MoO3、Cr2O3、Fe2O3 等の金属酸化物、希
土類酸化物、硫化物、その他各種のものがあるが、その
一種としてゼオライト系のものが知られており、このゼ
オライトは触媒自体としては勿論、それら各種触媒用の
担体としても有効に使用されるものである。
としては、Pt、Rh、Pd等の貴金属、V2O5、WO
3 、MoO3、Cr2O3、Fe2O3 等の金属酸化物、希
土類酸化物、硫化物、その他各種のものがあるが、その
一種としてゼオライト系のものが知られており、このゼ
オライトは触媒自体としては勿論、それら各種触媒用の
担体としても有効に使用されるものである。
【0005】ゼオライトは、その組成上はアルミノケイ
酸塩からなり、結晶性で3次元網目構造を有し、イオン
交換性の大きい陽イオンを含む等の特徴を備えているも
のであるが、それを構成するアルミナ(Al2O3)成分
とシリカ(SiO2 )成分との量的割合、その結晶構造
等の如何により、数多くの種類があり、その例としては
アナルサイム、チャバサイト、モルデナイト等が挙げら
れる。
酸塩からなり、結晶性で3次元網目構造を有し、イオン
交換性の大きい陽イオンを含む等の特徴を備えているも
のであるが、それを構成するアルミナ(Al2O3)成分
とシリカ(SiO2 )成分との量的割合、その結晶構造
等の如何により、数多くの種類があり、その例としては
アナルサイム、チャバサイト、モルデナイト等が挙げら
れる。
【0006】また、ゼオライトは、天然のものだけでは
なく、水熱合成等による合成ゼオライトも製造、市販さ
れ、NOx含有排ガス用担体又は触媒としても研究、検
討されてきている。本発明者等は、各種ゼオライトのう
ちでも特にモルデナイトに注目し、各種多方面から研
究、開発を進めているが、モルデナイトを用いる一連の
成果を先に出願している(特開平5−115751号公
報、特願平6−69874号、特願平6−69975
号、特願平6−69940号、等)。
なく、水熱合成等による合成ゼオライトも製造、市販さ
れ、NOx含有排ガス用担体又は触媒としても研究、検
討されてきている。本発明者等は、各種ゼオライトのう
ちでも特にモルデナイトに注目し、各種多方面から研
究、開発を進めているが、モルデナイトを用いる一連の
成果を先に出願している(特開平5−115751号公
報、特願平6−69874号、特願平6−69975
号、特願平6−69940号、等)。
【0007】このうち、まず特開平5−115751号
公報においては、モルデナイト型ゼオライトに対してコ
バルト、マンガン、ロジウム、白金又はパラジウムを担
持してなるガス燃焼排ガス処理用触媒を使用することに
より、主要成分として窒素、酸素、水蒸気及び炭酸ガス
を、少量成分としてメタン等の低級炭化水素、NOx及
びCOを含有するガス燃焼排ガスを有効に浄化するもの
である。また特願平6−69874号では、モルデナイ
トを強酸性の鉄塩水溶液により処理し変成することによ
り、優れたNOx除去能及びCO除去能を示すNOx含
有排ガス浄化用触媒が得られる。
公報においては、モルデナイト型ゼオライトに対してコ
バルト、マンガン、ロジウム、白金又はパラジウムを担
持してなるガス燃焼排ガス処理用触媒を使用することに
より、主要成分として窒素、酸素、水蒸気及び炭酸ガス
を、少量成分としてメタン等の低級炭化水素、NOx及
びCOを含有するガス燃焼排ガスを有効に浄化するもの
である。また特願平6−69874号では、モルデナイ
トを強酸性の鉄塩水溶液により処理し変成することによ
り、優れたNOx除去能及びCO除去能を示すNOx含
有排ガス浄化用触媒が得られる。
【0008】さらに上記特願平6−69975号では、
そのSiO2 /Al2O3モル比が特定の範囲すなわち1
0〜30のモルデナイトを用い、これにパラジウム金属
を、その塩として水性媒体中アンモニウムイオン及び酢
酸の共存下で担持させることにより、優れたNOx除去
能及びCO除去能を示すNOx含有排ガス浄化用触媒が
得られ、また上記特願平6−69940号では、Pd担
持のモルデナイト触媒を用い、還元剤としてメタンに加
えて酢酸を同時に供給、添加することにより、排ガス中
のNOx除去率を低温領域から高温領域まで幅広い温度
範囲で大幅に改善し向上させることができる。
そのSiO2 /Al2O3モル比が特定の範囲すなわち1
0〜30のモルデナイトを用い、これにパラジウム金属
を、その塩として水性媒体中アンモニウムイオン及び酢
酸の共存下で担持させることにより、優れたNOx除去
能及びCO除去能を示すNOx含有排ガス浄化用触媒が
得られ、また上記特願平6−69940号では、Pd担
持のモルデナイト触媒を用い、還元剤としてメタンに加
えて酢酸を同時に供給、添加することにより、排ガス中
のNOx除去率を低温領域から高温領域まで幅広い温度
範囲で大幅に改善し向上させることができる。
【0009】ところで、これら金属担持のモルデナイト
からなるNOx含有排ガス浄化用触媒は何れも優れたN
Ox浄化能を有し、また還元剤としてメタンに加えて酢
酸を共存させること等の工夫をすることにより、その浄
化効率をさらに改善することができるが、本発明者等
は、これら触媒についてさらに実験、検討を加えている
過程で、これら金属担持のモルデナイト触媒はその耐久
性についてさらに改良、改善の余地があり、この観点か
らさらに研究、検討を進めているうち、これら触媒に対
して、助触媒として別途特定の金属を加えることによ
り、その耐久性を大幅に改善できることを見い出した。
からなるNOx含有排ガス浄化用触媒は何れも優れたN
Ox浄化能を有し、また還元剤としてメタンに加えて酢
酸を共存させること等の工夫をすることにより、その浄
化効率をさらに改善することができるが、本発明者等
は、これら触媒についてさらに実験、検討を加えている
過程で、これら金属担持のモルデナイト触媒はその耐久
性についてさらに改良、改善の余地があり、この観点か
らさらに研究、検討を進めているうち、これら触媒に対
して、助触媒として別途特定の金属を加えることによ
り、その耐久性を大幅に改善できることを見い出した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は、
特定の貴金属であるPdを担持させたモルデナイトから
なるNOx含有排ガス浄化用触媒に対して、助触媒とし
てイリジウムを加えることにより、それ本来のNOx浄
化能に加えて、その耐久性を大幅に改善してなるNOx
含有排ガス浄化用触媒及びこれを用いるNOx含有排ガ
スの浄化方法を提供するものである。
特定の貴金属であるPdを担持させたモルデナイトから
なるNOx含有排ガス浄化用触媒に対して、助触媒とし
てイリジウムを加えることにより、それ本来のNOx浄
化能に加えて、その耐久性を大幅に改善してなるNOx
含有排ガス浄化用触媒及びこれを用いるNOx含有排ガ
スの浄化方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、モルデナイト
に対してパラジウム金属及び助触媒としてイリジウム金
属を担持させてなることを特徴とするNOx含有排ガス
浄化用触媒を提供し、またNOx含有排ガスを、還元剤
として炭化水素を用いて、該NOx含有排ガス浄化用触
媒により処理することを特徴とするNOx含有排ガスの
浄化方法を提供するものである。
に対してパラジウム金属及び助触媒としてイリジウム金
属を担持させてなることを特徴とするNOx含有排ガス
浄化用触媒を提供し、またNOx含有排ガスを、還元剤
として炭化水素を用いて、該NOx含有排ガス浄化用触
媒により処理することを特徴とするNOx含有排ガスの
浄化方法を提供するものである。
【0012】ここで上記「モルデナイトに対してパラジ
ウム金属及び助触媒としてイリジウム金属を担持させて
なる触媒」としては、モルデナイトにパラジウム及びイ
リジウムの両者を担持させたものであれば使用できる。
その担持法としては、モルデナイトに両者を同時に含浸
担持させることもできるが、好ましくは次の(1)〜
(3)の態様で製造したものを使用することができる。
なお、以下における「原料」ないし「素原料」としての
モルデナイトとしては、天然のもの、合成によるものを
問わず何れも使用できるものである。また上記パラジウ
ム及びイリジウム担持用のモルデナイトとして、下記
(2)の態様では、強酸性の鉄塩水溶液で処理した変成
モルデナイトを用い、(3)では、鉄を又は鉄とマグネ
シウムとを含有させたモルデナイトを用いるが、上記
「素原料」とは、これら変成又は含有させる前のモルデ
ナイトを指すものとして使用している。
ウム金属及び助触媒としてイリジウム金属を担持させて
なる触媒」としては、モルデナイトにパラジウム及びイ
リジウムの両者を担持させたものであれば使用できる。
その担持法としては、モルデナイトに両者を同時に含浸
担持させることもできるが、好ましくは次の(1)〜
(3)の態様で製造したものを使用することができる。
なお、以下における「原料」ないし「素原料」としての
モルデナイトとしては、天然のもの、合成によるものを
問わず何れも使用できるものである。また上記パラジウ
ム及びイリジウム担持用のモルデナイトとして、下記
(2)の態様では、強酸性の鉄塩水溶液で処理した変成
モルデナイトを用い、(3)では、鉄を又は鉄とマグネ
シウムとを含有させたモルデナイトを用いるが、上記
「素原料」とは、これら変成又は含有させる前のモルデ
ナイトを指すものとして使用している。
【0013】(1)モルデナイトに対して通常の手法に
よりパラジウム金属及びイリジウム金属を担持させてな
る触媒。この製造例としてはパラジウム金属をその硝酸
塩、酢酸塩、塩化物その他の形の水溶液(好ましくは硝
酸パラジウム又は酢酸パラジウム水溶液)とし、これを
イオン交換法、含浸法、或いは混練法等によりモルデナ
イトに担持させた後、イリジウム金属をその塩化物その
他の形の水溶液として含浸担持させ、次いで常法に従い
乾燥、焼成することにより得ることができる。この場
合、特にPdの硝酸塩、塩化物、酢酸塩等を水溶液とし
てイオン交換法を適用すれば、Pd金属を均質且つ強固
に担持させることができる点等で有利である。またこの
イオン交換法でその塩の水溶液にアンモニア水と酢酸を
加えてpH調整を行うことによりその触媒活性をさらに
向上させることができる。
よりパラジウム金属及びイリジウム金属を担持させてな
る触媒。この製造例としてはパラジウム金属をその硝酸
塩、酢酸塩、塩化物その他の形の水溶液(好ましくは硝
酸パラジウム又は酢酸パラジウム水溶液)とし、これを
イオン交換法、含浸法、或いは混練法等によりモルデナ
イトに担持させた後、イリジウム金属をその塩化物その
他の形の水溶液として含浸担持させ、次いで常法に従い
乾燥、焼成することにより得ることができる。この場
合、特にPdの硝酸塩、塩化物、酢酸塩等を水溶液とし
てイオン交換法を適用すれば、Pd金属を均質且つ強固
に担持させることができる点等で有利である。またこの
イオン交換法でその塩の水溶液にアンモニア水と酢酸を
加えてpH調整を行うことによりその触媒活性をさらに
向上させることができる。
【0014】上記(1)の態様中の変形例として、その
モルデナイトとしてSiO2 /Al2O3モル比が10〜
30のモルデナイトを使用し、これにパラジウムをアン
モニウムイオン及び酢酸の共存下で担持させ、次いでイ
リジウムを担持させてなる触媒。この製造例としては、
パラジウム金属を、ジクロロテトラアンミンパラジウム
等として適用することもできるが、好ましくは硝酸パラ
ジウム又は酢酸パラジウムの形で使用し、これらを水溶
液としてアンモニウムイオン及び酢酸を共存させること
により担持させた後、このパラジウム担持のモルデナイ
トにイリジウム金属を塩化イリジウム水溶液として含浸
担持させ、次いで常法に従い乾燥、焼成することにより
得ることができる。
モルデナイトとしてSiO2 /Al2O3モル比が10〜
30のモルデナイトを使用し、これにパラジウムをアン
モニウムイオン及び酢酸の共存下で担持させ、次いでイ
リジウムを担持させてなる触媒。この製造例としては、
パラジウム金属を、ジクロロテトラアンミンパラジウム
等として適用することもできるが、好ましくは硝酸パラ
ジウム又は酢酸パラジウムの形で使用し、これらを水溶
液としてアンモニウムイオン及び酢酸を共存させること
により担持させた後、このパラジウム担持のモルデナイ
トにイリジウム金属を塩化イリジウム水溶液として含浸
担持させ、次いで常法に従い乾燥、焼成することにより
得ることができる。
【0015】(2)モルデナイトを強酸性の鉄塩水溶液
で処理し変成した後、パラジウム金属及びイリジウム金
属を担持させてなる触媒。この製造例としては、モルデ
ナイトの素原料を鉄の硝酸塩、塩化物等の水溶液を用い
て変成し、次いでこの鉄変成モルデナイトにパラジウム
及びイリジウムを担持させるが、この担持法としては上
記(1)の場合と同様にして実施することができる。
で処理し変成した後、パラジウム金属及びイリジウム金
属を担持させてなる触媒。この製造例としては、モルデ
ナイトの素原料を鉄の硝酸塩、塩化物等の水溶液を用い
て変成し、次いでこの鉄変成モルデナイトにパラジウム
及びイリジウムを担持させるが、この担持法としては上
記(1)の場合と同様にして実施することができる。
【0016】(3)モルデナイトに鉄を含有させたモル
デナイト(A)又はモルデナイトに鉄とマグネシウムを
含有させたモルデナイト(B)に対し、パラジウム及び
イリジウムを担持させてなる触媒。この製造例として
は、(A)の場合はモルデナイトの素原料を鉄塩の水
溶液により処理して鉄を含有させ、(B)の場合にはモ
ルデナイトの素原料を鉄塩及びマグネシウム塩の水溶液
により処理して鉄とマグネシウムを含有させることもで
き、また、これら(A)及び(B)における含有成分
〔(A)の場合は鉄、(B)の場合は鉄とマグネシウ
ム〕は、モルデナイト自体の合成時に含有させることも
できる。
デナイト(A)又はモルデナイトに鉄とマグネシウムを
含有させたモルデナイト(B)に対し、パラジウム及び
イリジウムを担持させてなる触媒。この製造例として
は、(A)の場合はモルデナイトの素原料を鉄塩の水
溶液により処理して鉄を含有させ、(B)の場合にはモ
ルデナイトの素原料を鉄塩及びマグネシウム塩の水溶液
により処理して鉄とマグネシウムを含有させることもで
き、また、これら(A)及び(B)における含有成分
〔(A)の場合は鉄、(B)の場合は鉄とマグネシウ
ム〕は、モルデナイト自体の合成時に含有させることも
できる。
【0017】このうちの場合には、アルミナ成分、シ
リカ成分及び水酸化ナトリウム等のアルカリ成分を含む
水溶液に対し、(A)の場合には硝酸鉄等の水溶性鉄塩
を加え、(B)の場合には硝酸鉄等の水溶性鉄塩及び硝
酸マグネシウム等の水溶性マグネシウム塩を加えて、こ
れを水熱合成することにより製造することができる。次
いで、以上で得た(A)又は(B)のモルデナイトにP
d及びIrを担持させるが、この担持は上記(1)の場
合と同様にして行うことができる。
リカ成分及び水酸化ナトリウム等のアルカリ成分を含む
水溶液に対し、(A)の場合には硝酸鉄等の水溶性鉄塩
を加え、(B)の場合には硝酸鉄等の水溶性鉄塩及び硝
酸マグネシウム等の水溶性マグネシウム塩を加えて、こ
れを水熱合成することにより製造することができる。次
いで、以上で得た(A)又は(B)のモルデナイトにP
d及びIrを担持させるが、この担持は上記(1)の場
合と同様にして行うことができる。
【0018】また、本発明に係る触媒を製造するに際し
ては、モルデナイトを粉末状、粒子状、ペレット状等の
形でそのままパラジウム担持用の原料とすることができ
る〔ここで、上記(2)の態様の場合には、それら形の
モルデナイトを素原料とし、これを強酸性の鉄塩水溶液
で処理し変成したモルデナイトをパラジウム担持用の原
料とし、また上記(3)の態様では、それら形のモルデ
ナイトを素原料とし、これに鉄又は鉄とマグネシウムを
含有させたモルデナイトをパラジウム担持用の原料とす
る〕。
ては、モルデナイトを粉末状、粒子状、ペレット状等の
形でそのままパラジウム担持用の原料とすることができ
る〔ここで、上記(2)の態様の場合には、それら形の
モルデナイトを素原料とし、これを強酸性の鉄塩水溶液
で処理し変成したモルデナイトをパラジウム担持用の原
料とし、また上記(3)の態様では、それら形のモルデ
ナイトを素原料とし、これに鉄又は鉄とマグネシウムを
含有させたモルデナイトをパラジウム担持用の原料とす
る〕。
【0019】上記形のうち、粉末状の場合には、これに
上記(1)〜(3)のような手法により、粉末状モルデ
ナイトのままで、これにPd金属を担持させることがで
きるが、粒状の場合には、必要に応じて整粒等により粒
度を揃えて使用するのが望ましく、これによりパラジウ
ム金属の担持を均一に行わせ、触媒として均質な特性を
確保することができる。
上記(1)〜(3)のような手法により、粉末状モルデ
ナイトのままで、これにPd金属を担持させることがで
きるが、粒状の場合には、必要に応じて整粒等により粒
度を揃えて使用するのが望ましく、これによりパラジウ
ム金属の担持を均一に行わせ、触媒として均質な特性を
確保することができる。
【0020】本発明に係るこれら態様で製造した触媒の
使用形態としては、上記のようにして得られた粉末状、
粒状(含:球状粒子)等の形態でそのまま使用すること
もできるが、さらにペレット状、モノリス体(ハニカム
体)等の適宜の形態にして使用することも可能である。
この場合、粉末状、粒状のものを必要に応じて結合剤を
添加使用してペレット状やモノリス体に成形するが、特
にモノリス体として構成する場合の別法としては、別途
担持体として例えばコ−ディエライト製のハニカムを用
意し、これに対してモルデナイトの粉末を無機結合剤
(例えばアルミナゾル、シリカゾル)とともに水性懸濁
液としてウオッシュコ−トした後、Pd金属を担持させ
る態様を採ることもできる。
使用形態としては、上記のようにして得られた粉末状、
粒状(含:球状粒子)等の形態でそのまま使用すること
もできるが、さらにペレット状、モノリス体(ハニカム
体)等の適宜の形態にして使用することも可能である。
この場合、粉末状、粒状のものを必要に応じて結合剤を
添加使用してペレット状やモノリス体に成形するが、特
にモノリス体として構成する場合の別法としては、別途
担持体として例えばコ−ディエライト製のハニカムを用
意し、これに対してモルデナイトの粉末を無機結合剤
(例えばアルミナゾル、シリカゾル)とともに水性懸濁
液としてウオッシュコ−トした後、Pd金属を担持させ
る態様を採ることもできる。
【0021】また、本発明においてNOx含有排ガスを
浄化処理する場合、還元剤の存在が不可欠であり、好ま
しくは炭化水素を使用するが、さらにこの炭化水素とし
てはメタンであるのが望ましい。このため被処理NOx
含有排ガス中にこの還元剤成分が含まれていないか又は
不十分である場合には還元剤、就中、炭化水素を必要量
だけ添加して実施する。また還元剤がメタンである場合
には、これに加えて酢酸を添加すれば、NOx除去効率
上さらに有効である。
浄化処理する場合、還元剤の存在が不可欠であり、好ま
しくは炭化水素を使用するが、さらにこの炭化水素とし
てはメタンであるのが望ましい。このため被処理NOx
含有排ガス中にこの還元剤成分が含まれていないか又は
不十分である場合には還元剤、就中、炭化水素を必要量
だけ添加して実施する。また還元剤がメタンである場合
には、これに加えて酢酸を添加すれば、NOx除去効率
上さらに有効である。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
がこの実施例に限定されないことは勿論である。実施例
1はモルデナイトにPd及びIr担持した触媒を使用し
た例、実施例2はその合成時にモルデナイトに鉄及びマ
グネシウムを含有させ、これにPd及びIr担持した触
媒を使用した例であるが、まずこれら各触媒の製造例を
記載し、次いでこれを用いた排ガス浄化試験を述べる。
がこの実施例に限定されないことは勿論である。実施例
1はモルデナイトにPd及びIr担持した触媒を使用し
た例、実施例2はその合成時にモルデナイトに鉄及びマ
グネシウムを含有させ、これにPd及びIr担持した触
媒を使用した例であるが、まずこれら各触媒の製造例を
記載し、次いでこれを用いた排ガス浄化試験を述べる。
【0023】《製造例1=実施例1で使用した触媒の製
造》モルデナイト原料としてSiO2 /Al2O3モル比
13のNa型モルデナイトの粉末を使用し、以下(1)
〜(3)のように、その粉末にパラジウム金属を担持さ
せ、次いでこれにイリジウム金属を担持させてなるモル
デナイト触媒を製造した。
造》モルデナイト原料としてSiO2 /Al2O3モル比
13のNa型モルデナイトの粉末を使用し、以下(1)
〜(3)のように、その粉末にパラジウム金属を担持さ
せ、次いでこれにイリジウム金属を担持させてなるモル
デナイト触媒を製造した。
【0024】(1)上記Na型モルデナイト粉末を硝酸
パラジウム水溶液によりイオン交換処理した。このイオ
ン交換処理用の水溶液としては、濃度0.01mol/
l(リットル当たりのモル数)の硝酸パラジウム水溶液
380mlに酢酸12mlを混合し、これにアンモニア
水を添加してpHを7に調整したものを使用した。この
水溶液に上記Na型モルデナイト粉末40gを添加分散
させ、温度50℃で1時間攪拌した後、この溶液を濾過
した。以上の処理を再度繰り返した後、固形分を引続き
温度110℃で一晩乾燥させた。
パラジウム水溶液によりイオン交換処理した。このイオ
ン交換処理用の水溶液としては、濃度0.01mol/
l(リットル当たりのモル数)の硝酸パラジウム水溶液
380mlに酢酸12mlを混合し、これにアンモニア
水を添加してpHを7に調整したものを使用した。この
水溶液に上記Na型モルデナイト粉末40gを添加分散
させ、温度50℃で1時間攪拌した後、この溶液を濾過
した。以上の処理を再度繰り返した後、固形分を引続き
温度110℃で一晩乾燥させた。
【0025】(2)次いで、(1)で得た乾燥Pd担持
のモルデナイトに対してIrを含浸担持させた。この含
浸液としては三塩化イリジウム(IrCl3 )の0.1
wt%水溶液を用い、この水溶液400ml中に上記乾
燥Pd担持のモルデナイトを添加し、攪拌して十分に分
散させ、引続き温度50℃の湯浴上でロ−タリ−エバポ
レ−タ−を使用して、約2時間、減圧下で水分を除去し
た後、乾燥器中、温度110℃で一晩乾燥させた。
のモルデナイトに対してIrを含浸担持させた。この含
浸液としては三塩化イリジウム(IrCl3 )の0.1
wt%水溶液を用い、この水溶液400ml中に上記乾
燥Pd担持のモルデナイトを添加し、攪拌して十分に分
散させ、引続き温度50℃の湯浴上でロ−タリ−エバポ
レ−タ−を使用して、約2時間、減圧下で水分を除去し
た後、乾燥器中、温度110℃で一晩乾燥させた。
【0026】(3)その後、温度500℃で3時間焼成
し、Pd及びIrを担持したモルデナイト触媒を得、こ
れを実施例1用の供試触媒とした。この供試触媒のPd
担持量は0.8wt%、Ir担持量は0.6wt%であ
った。一方、上記(1)〜(3)のうち(1)及び
(3)のみを実施し、(2)を行わないで製造したPd
担持のモルデナイトを比較例触媒とした。この比較例触
媒のPd担持量は0.8wt%であった。
し、Pd及びIrを担持したモルデナイト触媒を得、こ
れを実施例1用の供試触媒とした。この供試触媒のPd
担持量は0.8wt%、Ir担持量は0.6wt%であ
った。一方、上記(1)〜(3)のうち(1)及び
(3)のみを実施し、(2)を行わないで製造したPd
担持のモルデナイトを比較例触媒とした。この比較例触
媒のPd担持量は0.8wt%であった。
【0027】《製造例2=実施例2で使用した触媒の製
造》まず、蒸留水460mlにアルミン酸ナトリウム2
3.0gと水酸化ナトリウム10.9gを溶解した後、
非晶質シリカ(ニップシルVN3、日本シリカ工業製、
商品名)85.2gを加えて懸濁液を得た。これに蒸留
水100mlに硝酸鉄9水和物12.6gと硝酸マグネ
シウム6水和物2.7gを溶解した溶液を攪拌しながら
徐々に加え、この混合水溶液を緩やかに攪拌しながらオ
−トクレ−ブ中で温度180℃に維持し、自生水蒸気圧
下で72時間水熱処理をした。
造》まず、蒸留水460mlにアルミン酸ナトリウム2
3.0gと水酸化ナトリウム10.9gを溶解した後、
非晶質シリカ(ニップシルVN3、日本シリカ工業製、
商品名)85.2gを加えて懸濁液を得た。これに蒸留
水100mlに硝酸鉄9水和物12.6gと硝酸マグネ
シウム6水和物2.7gを溶解した溶液を攪拌しながら
徐々に加え、この混合水溶液を緩やかに攪拌しながらオ
−トクレ−ブ中で温度180℃に維持し、自生水蒸気圧
下で72時間水熱処理をした。
【0028】その後スラリ−を濾過、分離し、pH=1
0以下とになるまで水洗浄した後、温度80℃で乾燥
し、Fe及びMgを含有するNa型のモルデナイトを得
た。次いで、製造例1と同様にしてPdイオン交換、I
rの含浸担持を行い、Pd及びIrを担持したFe及び
Mg含有モルデナイト触媒を得、これを実施例2用の供
試触媒とした。この供試触媒のPd担持量=1.1wt
%、Ir担持量=0.6wt%であった。
0以下とになるまで水洗浄した後、温度80℃で乾燥
し、Fe及びMgを含有するNa型のモルデナイトを得
た。次いで、製造例1と同様にしてPdイオン交換、I
rの含浸担持を行い、Pd及びIrを担持したFe及び
Mg含有モルデナイト触媒を得、これを実施例2用の供
試触媒とした。この供試触媒のPd担持量=1.1wt
%、Ir担持量=0.6wt%であった。
【0029】《排ガス浄化試験》次に、以上で製造した
供試用触媒及び比較例触媒を用いて、NOxを含有する
排ガスの浄化試験を行った。反応装置としては固定床流
通型反応装置を使用したが、これはステンレス製の反応
管からなり、その内径10mm、長さ300mmのもの
である。試験方法としては、以上で得た供試用触媒及び
比較例用触媒の粉末をそれぞれプレス成形した後、破砕
して355〜710μmの破砕粒子とし、その4.5m
lを上記反応管内に充填し、これを温度375℃に保ち
ながら被処理ガスを流通させて試験した。被処理ガスと
してはNO=48ppm、CH4 =1080ppm、C
O=910ppm、CO2 =6.8%、O2 =9.1
%、水蒸気=9.1%、N2 =バランス量を含むガスを
使用し、これを反応管に空間速度(SV)44000h
r-1で通して実施した。
供試用触媒及び比較例触媒を用いて、NOxを含有する
排ガスの浄化試験を行った。反応装置としては固定床流
通型反応装置を使用したが、これはステンレス製の反応
管からなり、その内径10mm、長さ300mmのもの
である。試験方法としては、以上で得た供試用触媒及び
比較例用触媒の粉末をそれぞれプレス成形した後、破砕
して355〜710μmの破砕粒子とし、その4.5m
lを上記反応管内に充填し、これを温度375℃に保ち
ながら被処理ガスを流通させて試験した。被処理ガスと
してはNO=48ppm、CH4 =1080ppm、C
O=910ppm、CO2 =6.8%、O2 =9.1
%、水蒸気=9.1%、N2 =バランス量を含むガスを
使用し、これを反応管に空間速度(SV)44000h
r-1で通して実施した。
【0030】図1及び図2は、その結果である。このう
ち、図1はNOx除去率のデ−タを示し、図2は、時間
の経過に伴う触媒性能の変化を見るため、50時間毎の
NOx除去率の変化量をプロットしたものである(すな
わち、例えばNOx除去率が50時間後に30%であ
り、100時間後に20%であったとすると、変化量は
−10%となる)。
ち、図1はNOx除去率のデ−タを示し、図2は、時間
の経過に伴う触媒性能の変化を見るため、50時間毎の
NOx除去率の変化量をプロットしたものである(すな
わち、例えばNOx除去率が50時間後に30%であ
り、100時間後に20%であったとすると、変化量は
−10%となる)。
【0031】まず実施例1では、図1のとおり、初期活
性が45%程度であったものが、200時間後には15
%程度に減少している。しかしその後やや増減をしなが
らも一定値を保持して有効なNOx除去効果を示し、こ
の傾向は500時間経過後でも変わらず、触媒性能上所
定の耐久性を保持し得ることを示している。また、図2
から明らかなとおり、NOx除去率上大きな変化が見ら
れるのは100時間位までであり、以降NOx除去率に
殆んど変化はなく、安定な触媒効果を持続している。
性が45%程度であったものが、200時間後には15
%程度に減少している。しかしその後やや増減をしなが
らも一定値を保持して有効なNOx除去効果を示し、こ
の傾向は500時間経過後でも変わらず、触媒性能上所
定の耐久性を保持し得ることを示している。また、図2
から明らかなとおり、NOx除去率上大きな変化が見ら
れるのは100時間位までであり、以降NOx除去率に
殆んど変化はなく、安定な触媒効果を持続している。
【0032】また実施例2の場合には、そのNOx浄化
率は実施例1に比べると早期に低下してはいるが、10
0時間経過以降、NOx除去率は徐々に上昇し、この傾
向は500時間経過後でも持続している(図1)。この
ように、実施例2では早期に定常のNOx除去率とな
り、以降この効果は減少することなく、長期にわたり有
効な触媒効果を維持することを示している。
率は実施例1に比べると早期に低下してはいるが、10
0時間経過以降、NOx除去率は徐々に上昇し、この傾
向は500時間経過後でも持続している(図1)。この
ように、実施例2では早期に定常のNOx除去率とな
り、以降この効果は減少することなく、長期にわたり有
効な触媒効果を維持することを示している。
【0033】他方、比較例では、初期の段階でのNOx
除去率が非常に高く、反応初期にはNOx除去率の低下
は少ないが、このNOx除去性能は100時間付近から
徐々に低下し、300時間経過した後も若干低下する傾
向を示している。このように本発明によれば、そのPd
担持のモルデナイト触媒に助触媒としてイリジウムを担
持させることにより、NOx除去効率上、長期間の使用
に耐える特性すなわち耐久性を付与し得ることは明らか
である。
除去率が非常に高く、反応初期にはNOx除去率の低下
は少ないが、このNOx除去性能は100時間付近から
徐々に低下し、300時間経過した後も若干低下する傾
向を示している。このように本発明によれば、そのPd
担持のモルデナイト触媒に助触媒としてイリジウムを担
持させることにより、NOx除去効率上、長期間の使用
に耐える特性すなわち耐久性を付与し得ることは明らか
である。
【0034】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、モルデ
ナイトに対してパラジウムを担持させてなるNOx含有
排ガス浄化用触媒において、助触媒としてイリジウムを
担持させることにより、触媒としての耐久性を付与し、
有効なNOx浄化効果を長期にわたり維持することがで
きる。
ナイトに対してパラジウムを担持させてなるNOx含有
排ガス浄化用触媒において、助触媒としてイリジウムを
担持させることにより、触媒としての耐久性を付与し、
有効なNOx浄化効果を長期にわたり維持することがで
きる。
【図1】本発明によるNOx浄化効果を示す図。
【図2】本発明によるNOx浄化効果を示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】モルデナイトに対してパラジウムを担持さ
せてなるNOx含有排ガス浄化用触媒において、助触媒
としてイリジウムを担持させてなることを特徴とするN
Ox含有排ガス浄化用触媒。 - 【請求項2】上記モルデナイトが、モルデナイトを強酸
性の鉄塩水溶液で処理し変成したモルデナイトである請
求項1記載のNOx含有排ガス浄化用触媒。 - 【請求項3】上記モルデナイトが、モルデナイトの合成
時に鉄を含有させたモルデナイト又はモルデナイトの合
成時に鉄及びマグネシウムを含有させたモルデナイトで
ある請求項1記載のNOx含有排ガス浄化用触媒。 - 【請求項4】上記モルデナイトに対してパラジウムを担
持させてなるNOx含有排ガス浄化用触媒が、SiO2
/Al2O3モル比が10〜30のモルデナイトに対して
パラジウム金属をアンモニウムイオン及び酢酸の共存下
で担持させた触媒である請求項1記載のNOx含有排ガ
ス浄化用触媒。 - 【請求項5】NOx含有排ガスを、還元剤として炭化水
素を用いて、モルデナイトに対してパラジウム及びイリ
ジウムを担持させてなるNOx含有排ガス浄化用触媒に
より処理することを特徴とするNOx含有排ガスの浄化
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7050469A JPH08215575A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | NOx含有排ガス浄化用触媒及びその浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7050469A JPH08215575A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | NOx含有排ガス浄化用触媒及びその浄化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08215575A true JPH08215575A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12859755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7050469A Pending JPH08215575A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | NOx含有排ガス浄化用触媒及びその浄化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08215575A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018070450A1 (ja) * | 2016-10-12 | 2018-04-19 | 三井金属鉱業株式会社 | モルデナイト型ゼオライト及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-02-15 JP JP7050469A patent/JPH08215575A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018070450A1 (ja) * | 2016-10-12 | 2018-04-19 | 三井金属鉱業株式会社 | モルデナイト型ゼオライト及びその製造方法 |
CN109843804A (zh) * | 2016-10-12 | 2019-06-04 | 三井金属矿业株式会社 | 丝光沸石型沸石及其制造方法 |
US10807874B2 (en) | 2016-10-12 | 2020-10-20 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Mordenite zeolite and production method therefor |
CN109843804B (zh) * | 2016-10-12 | 2022-11-01 | 三井金属矿业株式会社 | 丝光沸石型沸石及其制造方法 |
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