JP3328915B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3328915B2 JP28755292A JP28755292A JP3328915B2 JP 3328915 B2 JP3328915 B2 JP 3328915B2 JP 28755292 A JP28755292 A JP 28755292A JP 28755292 A JP28755292 A JP 28755292A JP 3328915 B2 JP3328915 B2 JP 3328915B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用空調装置にお
いて、蒸発器で凝縮された水が空調装置外側ケースの合
わせ面より漏れ出るのを防止する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】冷却ユニットと加熱ユニットを一体にし
た空調装置としては、日本電装公開技報整理番号34−
12に示されるように、蒸発器で凝縮された水の一部が
風圧により上ケースと下ケースの合わせ面から外部に漏
れないようにケース内側に堰を形成したものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冷却ユニットと加熱ユ
ニットを内蔵した別型の車両用空調装置としては、例え
ば図3に示すような空調ユニットがあるが、この空調ユ
ニットは、上ケース1と下ケース2の内部の中央部に冷
凍サイクルを構成する蒸発器7が設けられ、その下流側
にエンジン冷却温水を利用したヒータコア9が設けられ
ている。
【0004】ところが、この種の空調ユニットケースに
ついては、上ケース1と下ケース2との嵌合部を構造上
どうしても下方位置に設けなければならない。すなわ
ち、蒸発器7の下方に傾斜面をもつ凝縮水受部22が形
成され、この凝縮水受部22に接続される底部にドレン
排出口10が形成され、このドレン排出口10の近傍位
置に、破線Aで示すように、上ケース1と下ケース2の
嵌合部24の一部が延在している。
【0005】このため、ドレン排出口10の近傍に上ケ
ース1と下ケース2の嵌合部が位置することになるの
で、蒸発器7で凝縮した凝縮水がケース嵌合部からケー
ス外部に漏れ出やすいという問題がある。本発明は、こ
のような問題点を解決するためになされたもので、蒸発
器で凝縮された水が空調装置外側ケースの合わせ面より
外部へ漏れ出るのを防止する車両用空調装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空調装置
は、複数のケースを嵌合することによりケース内部に
発器を内蔵可能な車両用空調装置であって、一方のケー
スのフランジ部に形成される凹部と、他方のケースのフ
ランジ部に形成され、前記凹部に嵌合可能な凸部と、前
凹部および前記凸部のケース内側に形成され、前記ケ
ースの少なくとも一方に形成される突起部と、前記ケー
スの内壁と前記突起部とにより弾性挾持されるシール材
とを備え ケース嵌合方向において前記突起部の先端部
とケース嵌合部との高さ方向の位置をずらしたことを特
徴とする。本発明の車両用空調装置は、前記フランジ部
の内側部と前記突起部と前記シール材とで囲まれている
空間部を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の車両用空調装置によると、前記の凹凸
部と凸凹部の嵌合により互いのケースの嵌合位置が決ま
ると共に、この位置決めにより一方のケースの突起部と
他方のケース内壁の間にシール材が的確に弾性挟持され
る。このため、ケースに内蔵される蒸発器で凝縮した水
は、前記のシール材によってケース外側への漏れが確実
に防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。本発明の第1実施例を図1、図2および図3に
示す。本実施例の車両用空調装置は、図3に示すよう
に、上ケース1と下ケース2の内部の中央部に冷凍サイ
クルを構成する蒸発器7が設けられ、その下流側にエン
ジン冷却温水を利用したヒータコア9が設けられてい
る。蒸発器7の下流側はヒータコア9を迂回する空気通
路12とヒータコア9を通過するヒータ通路14に分岐
される。空気通路12にはヒータコア9を通過する空気
量と通過しない空気量との割合を調節するダンパ16、
18が設けられ、またヒータ通路14の下流にはヒータ
通路14の流量を調節するダンパ20が設けられてい
る。下ケース2の蒸発器7の下方には傾斜面をもつ凝縮
水受部22が形成され、この凝縮水受部22に接続され
る底部にドレン排出口10が形成される。そして上ケー
ス1と下ケース2の嵌合部24の一部は、破線Aで示さ
れる領域内に示すように、ドレン排出口10の近傍位置
に延在している。
【0009】この上ケース1と下ケース2との嵌合部2
4の合わせ面の構造は、図1および図2に示すとおりで
ある。図1はケース嵌合前の状態を示し、図2はケース
嵌合後の状態を示している。上ケース1のフランジ部1
01の下面104に凹溝102が形成され、この底面1
04のケース内側に下方に突き出す突起部103が形成
される。下ケース2は、フランジ部201の上面に前記
凹溝102に嵌合可能な凸部202が形成される。そし
てフランジ部201の内側にパッキン、発泡ゴム等から
なる横断面方形状のシール材30がケース内壁2aに接
着剤により接着固定されている。
【0010】上ケース1と下ケース2の嵌合時、図1に
示すように、凹溝102と凸部202の嵌合によって上
ケース1と下ケース2の嵌合部24の位置決めがなされ
る。この上ケース1と下ケース2の嵌合部24の位置決
めによってシール材30の芯部に対し突起部103が適
度の弾性力(押え力)をもって押し付ける。これによ
り、突起部103とケース内壁2aの間のシール材30
の周囲からケース外側ヘ凝縮水が漏れ出るのが防止され
る。
【0011】また、下ケース2のフランジ201の内側
部と上ケース1の突起部103の間には空気断熱層を成
す空間部40が形成されている。この空間部40は、シ
ール材30に接触して該シール材30のケース外側に気
密に形成される。これにより、ケース内部の温度をケー
ス外部から保温する断熱効果が向上するため、蒸発器7
による冷却能力とヒータコア9による加熱能力とを効率
よく使い分けることによって、エネルギ消費量を最小限
にしてダンパ16、18、20等の開度調節により所望
の吹出温度を適正に確保することができる。
【0012】本実施例によると、 上ケース1の凹溝
102と下ケース2の凸部202との嵌合によって上ケ
ース1と下ケース2の嵌合部24の位置決めが的確にな
される。したがって、ケース内壁2aに固定されるシー
ル材30の適正な位置に突起部103が押圧されるた
め、シール材30と突起部103との密着によりシール
性が向上する。また、 シール材30のケース外側に
空気断熱層としての空気層40が形成されるため、ケー
ス内側の断熱効果が向上するので、蒸発器7とヒータコ
ア9とによる空気温度調節を精密に制御することができ
る効果がある。さらに、 シール部分とケース外部と
の間に空気層40が形成されるため、断熱性が向上し、
このケース嵌合部分には断熱用インシュレータが不要と
なり、簡単な構造で断熱性を高めるという効果がある。
さらにまた、 組付け時、従来はケース嵌合前にシー
ル材をケース溝に挿入する組付作業工程が必要であった
が、本実施例では、このようなケース溝内にシール材を
挿入する複雑なかつ煩雑な作業工程が不要になるので、
上ケース1と下ケース2との組付性が向上しかつシール
の信頼性が向上する効果がある。なお、シール材30は
ケース内壁2aに接着固定されているが、突起部103
に接着固定しても良い。
【0013】次に本発明の第2実施例を図4に示す。図
4に示す第2実施例は、前記第1実施例のシール材30
に代えて、横断面U字状のシール材300を用いた例で
ある。シール材300には予め切込み状の凹溝301が
形成されている。このため、上ケース1と下ケース2の
嵌合時、凹溝102と凸部202の嵌合によって上ケー
ス1と下ケース2の嵌合部24の位置決めがなされ、こ
の位置決めによってシール材300の凹溝301に突起
部103が位置ズレ無しに弾性嵌合されるため、凹溝3
01に突起部103を容易に組込み可能である。シール
材300と上ケース1と下ケース2の間には、空気層を
成す空間部40が形成されるため、前記実施例と同様に
良好な断熱性が確保されている。シール材300はU字
状のものを突起部103に嵌め込むだけのものでも良い
し、板状のものを突起部103の表面に沿って屈曲させ
接着固定させても良い。
【0014】本発明の第3実施例を図5に示す。図5に
示す第3実施例は、下ケース側の突起部206を形成し
上ケース1側にシール材304を取付けた例である。上
ケース1のフランジ101の内側に凹部105を形成
し、その内側に下方に突き出す突起部106が形成され
ている。凹部105にシール材304が接着材により接
着されている。下ケース2のフランジ201の内側には
凹溝204が形成され、その内側に上方に突き出す突起
部206が形成されている。
【0015】上ケース1と下ケース2の嵌合時、シール
材304に切込み状に形成される凹溝306に下ケース
2の突起部206が嵌合される。これにより、シール材
304と突起部206の嵌合が密着した状態となり、し
かも凹溝204の部分に空気断熱層を成す空間部40が
形成されるので良好な断熱性が得られる。また、凹溝1
02と凸部202が嵌合固定されるので、上ケース1と
下ケース2の位置決めが正確になり、前記のシール性お
よび断熱性の信頼性が向上されている。なお、シール材
304は突起部206に嵌め込むものとしても良いし、
板状に形成して突起部206に接着固定しても良い。
【0016】次に本発明の第4実施例を図6に示す。図
6に示す第4実施例は、図1に示す第1実施例のシール
材30に代えて、横断面円形のシール材310を用いた
例である。このシール材310は、環状のものであり、
横断面円形であるから組付性がさらに良好になるという
効果がある。シール材310については、シール材の弾
性力を利用して上ケース1の突起部103の外周壁に嵌
込まれている。シール材310の上部には空気層を形成
する空間部312が形成されている。これにより、シー
ル性と断熱性の両方が良好となりしかも組付性も良好で
あるという効果がある。
【0017】前記の第1実施例、第2実施例、第3実施
例についてはシール材30、300および304が下ケ
ース2または上ケース1に嵌込まれている。これに対
し、図6に示す第4実施例については、ケース嵌合部の
全周にに環状のシール材310がシールされているた
め、水漏れの可能性が高い場合に水漏れ防止効果がなお
一層確実なものとなる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用空
調装置によれば、ケースの凹凸部と凸凹部の嵌合位置決
めにより一方のケースの突起部と他方のケース内壁との
間でシール材が的確にシール作用を果たすとともに、前
記凹凸部と凸凹部の嵌合部でもシール作用を果たすた
め、蒸発器で凝縮された水が空調装置外側ケースの合わ
せ面より漏れ出るのを確実に防止できるという効果があ
る。
【0019】また、本発明の車両用空調装置によれば、
ケース嵌合前に一方のケースヘのシール材の取付作業が
容易となるので、ケース嵌合時にシール材による密着お
よびケース嵌合作業が簡便になるという効果がある。
た、本発明の車両用空調装置によれば、空間部を有する
ためケース内部の温度をケース外部から保温する断熱効
果が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の嵌合前の上ケースおよび
下ケースを示す部分斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を適用した空調装置を示す
概略構成図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 上ケース 2 下ケース 2a ケース内壁 24 嵌合部 30 シール材 40 空間部(空気断熱層) 101 フランジ部 102 凹溝(凹凸部) 103 突起部 201 フランジ部 202 凸部(凸凹部) 300 シール材 304 シール材 310 シール材 312 空間部(空気断熱層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102 B60H 1/32 613

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のケースを嵌合することによりケー
    ス内部に蒸発器を内蔵可能な車両用空調装置であって、 一方のケースのフランジ部に形成される凹部と、 他方のケースのフランジ部に形成され、前記凹部に嵌合
    可能な凸部と、 前記凹部および前記凸部のケース内側に形成され、前記
    ケースの少なくとも一方に形成される突起部と、前記ケースの 内壁と前記突起部とにより弾性挾持される
    シール材とを備え ケース嵌合方向において前記突起部の先端部とケース嵌
    合部との高さ方向の位置をずらし たことを特徴とする車
    両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部の内側部と前記突起部と
    前記シール材とで囲まれている空間部を有することを特
    徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
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