JP3324934B2 - 成形編地編成方法 - Google Patents

成形編地編成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伏せ目処理が行われ
る伏せ目処理領域と、伏せ目処理領域に隣接して他の編
成領域が形成される成形編地の品質を向上する編成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも前後一対の針床を備え、少な
くともその何れか一方が長手方向に摺動可能に構成され
る横編機を使用して編地を編成する過程において、その
ウエールにおける最終コースのループを隣接するウエー
ルのループと重ね、該重ね目を保持した編針に給糸して
次コースのループを形成しループを編針から外すととも
に編地端縁の解れ止めを行う伏せ目処理方法が特開昭5
9−86560号公報等で開示されている。該伏せ目処
理を編地端縁に施すことで編成完了後に編地の縁ライン
の解れ止め処理を不要とする編成方法が種々考えられて
いる。その一例を図8と図9を使用して説明する。図8
は伏せ目処理方法を利用して編成されるベストの前身頃
101を示し、図9は図8のベストの前身頃1の伏せ目
処理開始箇所のループを示す。(なお、図9の破線Z−
Zは後述する底辺部103と左肩部104の境界を示
す)図8に示すベストの前身頃101の編成は、給糸口
Aを使用し矢印Wの方向に向かって衿首用切込部102
の形成が開始される箇所までの編成を行い、衿首用切込
部102の形成が開始される箇所では、それまで使用し
てきた給糸口Aから給糸口Bに替えて底辺部103を伏
せ目処理を行う。給糸口Bは、伏せ目処理を開始する前
に、底辺部103と左肩部104の境界部で糸入れを行
い、伏せ目処理が開始される底辺部103のループに隣
接する左肩部104のループを保持した編針にタックし
た後、底辺部103の伏せ目処理に使用され、タックさ
れた編糸は左肩部104のループ105とループ106
によりタックループ107として保持される。給糸口B
を使用して行われる底辺部103の伏せ目処理が完了す
ると、左肩部104に給糸口A、右肩部105に給糸口
Bを使用し、左肩部104と右肩部105を並行して編
成することで衿首用切込部102の底辺部103の最終
コースのループに解れ止めが施されたベストの前身頃1
が編成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した編成により編
成された編地は、図9に示すように伏せ目処理の開始箇
所となる底辺部103の側端のループ108は続いて形
成される次コースのループ109が伏せ目処理を行う過
程で隣接するウエールのループ110と重ねられるので
あるが、この時、ループ109が左肩部104から遠ざ
かる方向となる図9において左側に移動されるのに伴い
ループ108が同方向に引き寄せられる。その結果、底
辺部103のループ108と左肩部104のループ10
5との間隔が拡がり、底辺部103と左肩部104の境
界部にV字状の裂け目111が生じ、滑らかな縁ライン
を形成することができないという問題があった。この問
題に対し従来は編地の編成完了後、引き出された編糸1
12を引き戻すことで裂け目111を閉じるとともに、
編糸112を編地に結びつける等して再び糸が引き出さ
れないように後処理をおこなわなければならなかった。
本発明は伏せ目処理の開始箇所に上記したV字状の裂け
目の発生を防止することができ、成形編地の縁ラインの
見栄えを良くする成形編地の編成方法を開示することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した問題を解決する
ため本発明の成形編地編成方法は、隣接するループ同士
を重ね合わせ、該重ね合わせたループに次コースのルー
プを形成しループを編針から外すとともに、編地端縁の
解れ止めを行う伏せ目処理領域と、該伏せ目処理領域に
隣接して編目形成される他の編成領域を有し、伏せ目処
理領域に隣接する他の編成領域側の側端となるループか
ら、伏せ目処理領域に隣接する他の編成領域から遠ざか
る方向に伏せ目処理を行う編地の編成過程において、伏
せ目処理領域と該伏せ目処理領域に隣接する他の編成領
域との境界を挟み隣接するそれぞれの領域の側端となる
編針の内の何れか一方の空針に増し目を形成し、該増し
されたループと、増し目が形成された編針に対向する
編針に係止されるループ、またはこれらのループに続く
編成コースで形成されたループの内の何れか一方のルー
を伏せ目処理領域のループと重ねて伏せ目処理し、他
方のループを伏せ目処理領域に隣接する他の編成領域の
ループと重ねて続く編成を行うことを特徴とする。本発
明によれば、増し目されたループと、増し目が形成され
た編針に対向する編針に係止されるループの内の一方の
ループが伏せ目処理領域のループと連結され、他方のル
ープが伏せ目処理領域に隣接する他の編成領域のループ
と連結されるので、伏せ目処理の過程で伏せ目処理領域
のループが側方に移動されても、伏せ目処理領域と伏せ
目処理領域に隣接する他の編成領域の境界部でループ間
が拡がることがなく、V字状の裂け目の発生を防止で
き、成形編地の縁ラインを滑らかにすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面と
共に詳細に説明を行う。図1は本実施の形態により編成
されるベストの前身頃1を示す図、図2および図3は第
1の実施の形態を示す編成コース図、図4は図2および
図3に示す編成コースに従って編成された編地を示すル
ープ図である。本発明は少なくとも前後一対の針床を有
し、その何れか一方または双方が左右摺動可能に構成さ
れる横編機で実施可能である。下記に示す実施の形態で
は説明の便宜上針数を実際よりも少なくして説明を行
う。本実施の形態により編成されるベストの前身頃1は
図1に示すように、単一の給糸口Aを使用し矢印Vの方
向に向かって編成される編成される全幅部2と、衿首用
切込部3を挟み左右に形成され、給糸口Aを使用し左肩
部4と給糸口Bを使用して編成される右肩部5と、左肩
部4と右肩部5の間に位置し、最終コースのループが給
糸口Bを使用して伏せ目処理が施される底辺部6からな
る。以下の説明においては説明の便宜上、底辺部6が編
成される領域の編針を底辺部6の編針、左肩部4が編成
される領域の編針を左肩部4の編針、右肩部5が編成さ
れる領域の編針を右肩部5の編針と表現して説明を行
う。
【0006】<第1の実施の形態> 先ず、図2から図
4を使用し本発明の第1の実施の形態から説明する。図
2および図3において図中左側の数字は編成コースナン
バーを示し、編成コースナンバー右側の矢印は編針を進
退摺動させるとともに給糸口を移動させるキャリッジの
移動方向を示し、更にその右側のFB、BBはそれぞれ
前ベッドと後ベッドを示す。コース1の上下に配したア
ルファベットは針記号を示し、大文字は前ベッドFBの
編針を、小文字は後ベッドBBの編針を示す。編成コー
ス図においては説明の便宜上、図1において一点鎖線X
−Xの右側に位置するループのみを示す。図4のループ
図は底辺部6で伏せ目処理が開始される前のコースで形
成されたループから、後述する図3のコース20までの
編成により形成されたループを示し、図中に示したアル
ファベットは図2〜3の編成コース図に対応している。
【0007】図2のコース1は図1のベストの前身頃1
が底辺部6において伏せ目処理が開始される前のコース
の編成を示し、キャリッジが矢印に従って右方向に移動
し、給糸口Aが図中右側に移動され前ベッドの編針A〜
Lに対し給糸が行われてループが形成される。図4の破
線Y−Yは左肩部4と底辺部6の境界を示し、前ベッド
の編針A〜Fには伏せ目処理領域となる底辺部3のルー
プが、同じく前ベッドの編針G〜Lには伏せ目処理領域
に隣接する他の編成領域となる左肩部4のループが係止
されている。コース2では底辺部6の伏せ目処理に使用
する給糸口Bを、編成領域外から伏せ目処理の開始箇所
となる前ベッドの編針Fの左側に移動させ糸入れを行
う。次にコース3では給糸口Bを右方向に移動させ、前
ベッドFBの編針Eに給糸してフックするとともに、ル
ープを係止していない後ベッドBBの編針f、および左
肩部4のループを係止している前ベッドFBの編針Gに
給糸してタックを行う。これにより、伏せ目処理に使用
する給糸口Bの編糸が前身頃1を構成する編地内に編み
込まれ、後ベッドBBの編針fは給糸口Bの編糸が編針
のフックに係止された状態となる空針ニットのループを
係止した状態となる。次にコース4では給糸口Bを反転
させるとともに、前ベッドFBの編針Fに給糸してルー
プ11を形成する。次にコース5では再度給糸口Bを反
転させ、後ベッドBBの編針fに給糸してループ12を
形成する。これによりそれまで空針ニットのループとし
て編針のフックに係止されていた編糸が編針からノック
オーバーされ、後ベッドBBの編針fに新たに通常のル
ープ12が係止された状態となる。コース6では給糸口
Bを反転させ前ベッドFBの編針Fに給糸してループ1
3を形成し、コース7では再度給糸口Bを反転させ後ベ
ッドBBの編針fに給糸して次コースのループ14を形
成する。次にコース8では後ベッドBBの編針fのルー
プ14を前ベッドFBの編針Eに目移ししループ14を
ループ15と重ねることで重ね目を形成し、コース9で
はキャリッジを右方向に移動させた後、コース10では
給糸口Bを左方向に移動させ前ベッドFBの編針Eに給
糸してループ17を形成する。これによりループ12が
編針から外され、編針に係止されているループが1目減
少したことになる。コース11では前ベッドFBの編針
Eのループ17を後ベッドBBの編針eに目移しさらに
コース12では前ベッドFBの編針Dに目移しすること
でループ18と重ねる。次にコース13では給糸口Bを
前ベッドFBの編針Dの右側に移動させ、コース14で
は前ベッドFBの編針Dに給糸してループ19を形成す
る。これにより前ベッドFBの編針Eからループ18が
外されループが2目減少したことになる。以後コース1
0からコース14に示される編成を底辺部6の一端から
他端に向かって繰り返し行うことで、底辺部6のループ
が伏せ目処理され編針から外されてゆく。
【0008】底辺部6の伏せ目処理が完了した後、図3
のコース15以降において左肩部4の編成と右肩部5の
編成が各給糸口A、Bを使用して並行して行われるので
あるが、以下の説明では左肩部4の編成のみ説明する。
まずコース15では給糸口Aを左方向に移動させ、左肩
部4のループを係止している前ベッドFBの編針L〜
G、およびコース6で給糸口Bの編糸で形成されたルー
プ13を係止している前ベッドFBの編針Fに給糸して
次コースのループを形成する。次にコース16では給糸
口Aを反転させ前ベッドFBの編針Fに給糸してループ
20を形成し、コース17では前ベッドFBの編針Fの
ループ20を後ベッドBBの編針fに目移し、更にコー
ス18では前ベッドFBの編針Gに目移しし、編針Gに
係止されているループ21とループを重ねる。コース1
9では給糸口Aを前ベッドFBの編針Gの左側に移動さ
せ、コース20ではキャリッジを反転させた後、前ベッ
ドFBの編針G〜Lに編糸を供給し左肩部4を編成し、
以後左肩部4の編成が引き続いて行われる。
【0009】図4に示すように糸入れが行われた給糸口
Bの編糸22は、前ベッドFBの編針Eでタックループ
を形成した後、前ベッドFBの編針Gで形成されたルー
プ21の外側で反転し、続いて前ベッドFBの編針Fで
ループ11を後ベッドBBの編針fでループ12を形成
し、再度前ベッドFBの編針Fでループ13を形成した
後、伏せ目処理によりループ14、17、19を形成す
る。本実施の形態により編成された編地は、底辺部6と
左肩部4の境界部で増し目されたループ12に続く編成
コースで形成されたループ14が底辺部6のループ11
と重ねられ、該重ね目に更にループ17が形成される。
一方境界に隣接する底辺部6のループ13に続く編成コ
ースで形成されたループ20が左肩部のループ21と重
ねられて連結された状態となる。
【0010】上記したように本実施の形態では、伏せ目
処理領域である底辺部6と、伏せ目処理領域に隣接する
左肩部4の境界部で増し目を形成し、該増し目と、増し
目が形成された編針に対向する底辺部6または左肩部4
のループまたはこれらのループに続く編成コースで形成
されたループの内の一方を底辺部6のループと重ねて伏
せ目処理し、他方を左肩部4のループと重ねて続く編成
コースのループを形成する。したがって本実施の形態に
より編成された編地は、増し目されたループ12がルー
プ14を介して底辺部6と、ループ11がループ13お
よびループ20を介して左肩部4と連結されている。し
たがって、伏せ目処理の過程で底辺部6のループ12が
側方に移動されても底辺部6と左肩部4の境界部でルー
プ間が拡がることがなく、V字状の裂け目の発生を防止
し滑らかな縁ラインを形成できる。また、給糸口Bの編
糸は後ベッドBBの編針fに給糸する際に隣接する前ベ
ッドの編針Eおよび後ベッドの編針Gに対しても給糸を
行っているため、伏せ目処理の際にループ12が左方向
に移動されても、これらの編針で形成されたループに保
持されているので、糸入れを行った給糸口Bの編糸22
が引き出されるのを防止でき、裂け目の発生をより確実
に防止できる。
【0011】<第2の実施の形態>次に本発明の第2の
実施の形態を図5および図6を使用して説明する。上記
した第1の実施の形態では、コース8以降で行われる伏
せ目処理を、1目づつ隣接する編針に移動させる1目伏
せ目により行う場合を説明したが、第2の実施の形態で
は隣接する2目のループをそれぞれ編針1本分づつ移動
させて伏せ目処理を行う2目伏せ目により行う。編成は
基本的に第1の実施の形態と同じであるが、第1の実施
の形態ではコース4で前ベッドFBの編針Fにのみ給糸
していたのに対し、第2の実施の形態のコース4では前
ベッドFBの編針Fと編針Eの2本の編針に給糸してル
ープを形成する。更にコース6で同じように前ベッドF
Bの編針Fと編針Eに編糸を供給する。更にコース8で
は前ベッドFBの編針Eのループを後ベッドBBの編針
eに目移しし、コース9では後ベッドBBの編針e・f
のループをそれぞれ前ベッドFBの編針D・Eと重ねコ
ース10では前ベッドFBの編針D・Eに給糸して2目
伏せ目により行う。以後底辺部6で2目伏せ目が連続し
て行われる。
【0012】<第3の実施の形態>本発明の第3の実施
の形態を図7を使用して説明する。上記した第1、第2
の実施の形態においては、ループを係止していない編針
に編糸をフックする空針ニットと呼ばれる方法により増
し目を形成したが、第3の実施の形態では、対向する一
対の編針の内の片側の編針に係止されているループを対
向する針床上の編針に目移しするとともに、ループを渡
す側の編針に編糸を供給し、目移しされるループが新た
に供給された編糸を越えて受ける側の編針に目移しする
トランスファーニットと呼ばれる方法により増し目を形
成する。第3の実施の形態は増し目を形成する方法が第
1の実施の形態と異なり、増し目形成完了後の編成は第
1の実施の形態と同じであるため、増し目の形成が行わ
れるコース4までの編成について説明する。まずコース
1では給糸口Aを右方向に移動させ前ベッドの編針A〜
Lに給糸してループを形成する。コース2では底辺部の
伏せ目処理に使用する給糸口Bの糸入れを行う。コース
3では後ベッドBBを左に針1本分ラッキングした後、
前ベッドFBの編針Eに係止されているループを後ベッ
ドの編針fに目移しするとともに、前ベッドFBの編針
Eに給糸して新たにループを形成するトランスファーニ
ットを行う。そしてコース4では後ベッドBBを右に針
1本分ラッキングを行った後、給糸口Bを反転させ、前
ベッドFBの編針Gに給糸してタックを行うとともに、
編針Fにも給糸して続く編成コースの編成を行い、以後
第1の実施の形態のコース5以降の編成を行う。上記第
2および第3の実施の形態により編成された編地は、第
1の実施の形態により編成された編地と同様に、底辺部
6と左肩部4の境界部で増し目されたループと、該増し
目されたループに対向する底辺部6と左肩部4の境界に
隣接するループに続く編成コースで形成されたループの
内の一方が底辺部6のループと重ねられて伏せ目処理さ
れ、他方が左肩部4のループと連結され、境界部に裂け
目が発生することがなく滑らかな縁ラインを形成でき
る。
【0013】なお、上記した実施の形態においては、増
し目を底辺部6の編成が行われる領域内に位置する後ベ
ッドの編針fに増し目を形成したが、増し目を形成する
箇所は伏せ目処理が開始される底辺部6と左肩部4の境
界に隣接する底辺部6または左肩部3の何れの編成領域
の編針でもよい。また、上記した実施の形態では、伏せ
目処理が行われる底辺部6に隣接する他の編成領域が、
底辺部6の伏せ目処理が開始された後も続く編成コース
の編成がおこなわれる左肩部4の場合を例に説明した
が、本発明の成形編地編成方法は上記した場合に限ら
ず、例えば伏せ目処理を底辺部6の中央から両側に向か
ってそれぞれ伏せ目処理を行う場合のように、伏せ目処
理領域に隣接する他の編成領域が伏せ目処理領域であっ
てもよい。
【0014】また、上記した実施の形態においては、伏
せ目処理が開始される箇所で糸入れを行った編糸を使用
して増し目を形成し、増し目の形成に使用した給糸口を
伏せ目処理に使用するようにしているが、増し目の形成
に使用する給糸口、および伏せ目に使用する給糸口は糸
入れが行われる給糸口Bに限るものではなく、例えば左
肩部4の編成に使用する給糸口Aにより増し目を形成
し、糸入れを行った給糸口Bにより伏せ目処理を行うよ
うにすることも可能であり、本発明の成形編地編成方法
は実施の形態に開示した方法に限らず当業者が容易に考
え得る範囲で種々変更することが可能である。また、上
記した実施の形態においてはキャリッジ上に設けた編成
カムを編針に設けた制御バットに当接することで編針を
進退摺動させて編成を行う横編機で編成を行う場合を例
に説明を行ったが、本発明は上記したタイプの横編機に
限らず、様々なタイプの横編機で実施可能である。
【0015】
【発明の効果】上記したように本発明の成形編地編成方
法では、伏せ目処理領域と該伏せ目処理領域に隣接する
他の編成領域との境界を挟み隣接するそれぞれの領域の
側端となる編針の内の何れか一方の空針に増し目を形成
し、該増し目されたループと、増し目が形成された編針
に対向する編針に係止されるループ、またはこれらのル
ープに続く編成コースで形成されたループの内の何れか
一方のループを伏せ目処理領域のループと重ねて伏せ目
処理し、他方のループを伏せ目処理領域に隣接する他の
編成領域のループと重ねて続く編成を行うので、伏せ目
処理領域と伏せ目処理領域に隣接する他の編成領域が連
結され、伏せ目処理によりループが側方に移動される時
や、編地の伏せ目処理領域と伏せ目処理領域に隣接する
他の編成領域の境界部に力が掛かった場合でもループ間
が拡がることがなく裂け目の発生を防止でき、成形編さ
れた編地の縁ラインを滑らかにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により編成されるベストの前身頃を示す
図である。
【図2】第1の実施の形態を示す編成コース図である。
【図3】第1の実施の形態を示す編成コース図である。
【図4】第1の実施の形態により編成されたベストの底
辺部と左肩部の境界部を示すループ図である。
【図5】第2の実施の形態を示す編成コース図である。
【図6】第2の実施の形態を示す編成コース図である。
【図7】第3の実施の形態を示す編成コース図である。
【図8】従来の方法により編成されるベストの前身頃を
示す図である。
【図9】従来の方法により編成されたベストの底辺部と
左肩部の境界部を示すループ図である。
【符号の説明】
1・・・前身頃 2・・・全幅部 3・・・衿首用切込部 4・・・左肩部 5・・・右肩部 6・・・底辺部 101・・・前身頃 102・・・衿首用切込部 103・・・底辺部 104・・・左肩部 105・・・右肩部 A・・・給糸口A B・・・給糸口B Y−Y・・・底辺部と左肩部の境界 Z−Z・・・底辺部と左肩部の境界

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接するループ同士を重ね合わせ、該重ね
    合わせたループに次コースのループを形成し、ループを
    編針から外すとともに編地端縁の解れ止めを行う伏せ目
    処理領域と、該伏せ目処理領域に隣接して編目形成され
    る他の編成領域を有し、伏せ目処理領域に隣接する他の
    編成領域から遠ざかる方向に伏せ目処理を行う成形編地
    の編成過程において、 伏せ目処理領域と該伏せ目処理領域に隣接する他の編成
    領域との境界を挟み、隣接するそれぞれの領域の側端と
    なる編針の内の何れか一方の空針に増し目を形成し、該
    増し目されたループと、増し目が形成された編針に対向
    する編針に係止されるループ、またはこれらのループに
    続く編成コースで形成されたループの内の何れか一方
    ループを伏せ目処理領域のループと重ねて伏せ目処理
    し、他方のループを伏せ目処理領域に隣接する他の編成
    領域のループと重ねて続く編成を行うことを特徴とする
    成形編地編成方法。
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