JP2662847B2 - 編地およびその編成方法 - Google Patents

編地およびその編成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横編みの組織で編まれ
た編地およびその編成方法に関し、特に編地の編終わり
部分の編成に係る。
【0002】
【従来の技術】従来の横編機によりリブ編や平編等の横
編みの組織で編まれた編地製品においては、編地の最終
コースのループが解けやすい状態となっている。したが
って、編地の最終コースのループの編戻りを防止する必
要がある。この編戻り防止作業は、手作業により巻き止
めや伏せ止め等の手がかりを行ったり、機械によりオー
バーロック縫いを行ったり、またはかがりミシンにより
ループを縫い合わせていた。また、編地の最終コースの
ループを接着剤により接合したり、熱溶解性糸で溶着し
たり、熱伸縮性糸を使用して編目を縮めるような対策が
施されていた。
【0003】一方、横編機により前身頃や後身頃等の衣
料品の一部として編地を編成し、これらの編地を縫合し
て衣料品を作る場合、縫合作業を一括して効率よく行う
ために別の場所や別の業者等で行なうことがある。この
とき、編成された編地を横編機の針から外して所定の場
所に移動するが、この動作中に編地の最終コースのルー
プが解けてしまうことがある。そこで、上述のような編
戻り防止作業を行ったり、一時的に各編地の最終コース
のループに棒針等を通してループの編戻りを防止するこ
とがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の編地において
は、編地製品とするためには編成後の編戻り防止作業を
必要としており、この編戻り防止作業は編地の編成工程
とは別工程で行われるため、生産性が悪くコスト高とな
っていた。特に、手がかり、オーバーロック縫い、かが
りミシンによる縫合等の作業は、煩雑で熟練を要し、接
着剤、熱溶解性糸、熱伸縮性糸等を使用する場合には、
編地製品の終端部に接着剤や溶着部分が現れ製品の外観
を著しく損なっていた。
【0005】一方、前身頃や後身頃等の衣料品の一部と
して編地を編成し、これらを横編機の針から外して所定
の場所で縫合するとき、ループの編戻りの防止を行わな
ければループが解けやすく、編戻りの防止を行なうと作
業工程が増してしまう。また、編地の最終コースのルー
プに棒針等を通す場合には、棒針等がループに引っ掛か
りループが解けてしまうこともあった。このようなこと
から、編地の編成後に最終コースのループにおける編戻
り防止のための作業を施さなくても、最終コースのルー
プが解けない編地が望まれている。
【0006】本発明は、上記に鑑み、最終コースのルー
プが解けにくい編地およびその編成方法の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、図1の如く、最終コースの1コース手前
の各ループ3間で交差しながら横方向に配され該各ルー
プ3をチェーン状に囲む横伸び規制部4と、前記各ルー
プ3の表側あるいは裏側で前記横伸び規制部4の各交差
部分を押し付ける押付部5とを有するものである。
【0008】請求項2による課題解決手段は、図2の如
く、一方のベッドの針に編成された最新のループを係止
し、他方のベッドの針においてかけ目あるいはミスを交
互に行って編糸を往復させてからループ形成あるいはミ
スを交互に行ない、一方のベッドの針に係止されている
ループを他方のベッドの針に移し、他方のベッドを使っ
て最終コースの1コース手前のループ3を編成すること
により横伸び規制部4および押付部5を形成し、引き続
き最終コースのループ6を編成する。
【0009】
【作用】上記課題解決手段において、一方のベッドの針
に編成された最新のループを係止し、他方のベッドの針
アイウ・・クケにおいてかけ目あるいはミスを交互に行
って編糸を往復させてからループ形成あるいはミスを交
互に行なう。そして、一方のベッドに係止されているル
ープを他方のベッドの針に移してループ同士を重ね合わ
せ、他方のベッドを使用して最終コースの1コース手前
のループ3を編成する。このとき、最終コースの1コー
ス手前の各ループ3が各針アイウ・・クケにおける重な
ったループを通ることにより、横伸び規制部4および押
付部5が形成される。その後、引き続いて最終コースの
ループ6を編成する。
【0010】このように編成された編地の編み終わり部
分において、横伸び規制部4および押付部5はコース方
向にループを形成せずに横方向に配されているため、最
終コースの1コース手前のループ3における横方向への
伸びが少ない。したがって、最終コースのループ6の横
方向への伸びを規制することができる。また、押付部5
が横伸び規制部4の交差部分を押し付けているため、横
伸び規制部4および押付部5は最終コースの1コース手
前の各ループ3の周りに巻き付くように配される。した
がって、最終コースのループ6が1コース手前のループ
3から抜けようとしても、横伸び規制部4および押付部
5との摩擦により抜けにくい。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例の編地は、セータ等の衣料
品における前身頃あるいは後身頃等として、連続する編
糸を使用して対向する前後2枚のベッドを有する図示し
ない横編機により編成されたものある。
【0012】この編地は、図1の如く、通常の編出しに
よって編まれたリブ編の主体部分1と、平編の編終わり
部分2とからなる。この編終わり部分2は、図1の如
く、最終コースの1コース手前の各ループ3間で交差し
ながら横方向に配され該各ループ3をチェーン状に囲む
横伸び規制部4(図1中斜線で示した編糸)と、前記各
ループ3の表目側で前記横伸び規制部4の各交差部分を
押し付ける押付部5(図1中点線で示した編糸)とを有
する。
【0013】前記横伸び規制部4および押付部5は、コ
ース方向にループを形成せずに横方向に配されているた
め、横方向への伸びが少なく、したがって最終コースの
1コース手前のループ3の横方向への伸びも少なくな
る。このため、編地が横方向に引っ張られても、最終コ
ースのループ6における横方向への伸びを規制すること
ができる。
【0014】また、押付部5が横伸び規制部4の交差部
分を押し付けているため、横伸び規制部4および押付部
5は最終コースの1コース手前の各ループ3の周りに巻
き付くように配される。したがって、最終コースのルー
プ6が1コース手前のループ3から抜けようとしても、
1コース手前のループ3に巻き付いた横伸び規制部4お
よび押付部5との摩擦により抜けにくくなっている。
【0015】ここで、前後2枚のベッドを有する横編機
を使用した上述の編地の編終わり部分2の編成方法を図
2に示す編成図に基づいて説明する。なお、横編機に
は、前側および後側のベッドに夫々アイウ・・クケの各
針が進退自在に並設され、前側および後側のベッド上を
往復動する図示しないキャリッジが設けられている。な
お、図2は前側のベッドでの編成工程を示し、Kの移動
はニットを行ったこと、左右方向の矢印は編糸の編成方
向、上下の矢印は目移しを示す。
【0016】まず、通常の編出しによってリブ編の主体
部分1を編成して該主体部分1の編成が終了すると、前
側のベッドを使って主体部分1の最終コースのループか
ら通常の平編のループを2コース分形成する(S1,S
2)。
【0017】そして、前側のベッドの各針アイウ・・ク
ケに係止されている最新のループを後側のベッドの針に
移して係止させ(S3)、前側のベッドの各針アイウ・
・クケにおいて針の前面に編糸を通すかけ目あるいは針
の背面に編糸を通すミスを交互に行って編糸を往復させ
る(S4,S5)。このとき、図3に示すように、S4
においては針ア,ウ,オ,キ,ケがかけ目、針イ,エ,
カ,クがミスの状態となり、S5においては針イ,エ,
カ,クがかけ目、針ア,ウ,オ,キ,ケがミスの状態と
なる。
【0018】次に、前側のベッドの各針アイウ・・クケ
においてループ形成(ニット)あるいはミスを交互に行
なう(S6)。S6においては、図4に示すように針
ア,ウ,オ,キ,ケがニット、針イ,エ,カ,クがミス
の状態となり、S4での針ア,ウ,オ,キ,ケのかけ目
がミスの状態となる。なお、図3,4は裏目側から見た
編糸の状態を示している。
【0019】そして、後側のベッドの針に係止されてい
るループを前側のベッドの針アイウ・・クケに移してル
ープ同士を重ね合わせて係止させ(S7)、前側のベッ
ドを使用して最終コースの1コース手前の平編ループ3
を編成する(S8)。このとき、図4に示すように最終
コースの1コース手前の各ループ3が各針アイウ・・ク
ケの重なったループを通ることにより、図1に示すよう
に横伸び規制部4および押付部5が形成される。その
後、引き続いて最終コースのループ6を編成して(S
9)、編地が完成する。
【0020】なお、最終コースのループ6からさらにル
ープを形成(S10)してもよい。また、編成終了後に
抜き糸で再びループを形成し、そこから上述の工程をリ
ピートすることも可能である。そして、編成された編地
の編終わり部分2が縫合するときの縫合箇所となる。
【0021】このように、編地の最終コースのループ6
は、横方向への伸びが規制され、しかも横伸び規制部4
および押付部5との摩擦により最終コースの1コース手
前のループ3から抜けにくくなっている。このため、編
地の最終コースのループ6が解けにくく、従来のような
編地の編成後の編戻りを防止するための作業を省略で
き、生産性が向上し、コストダウンが可能となる。
【0022】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、手
編みにより編地の編成を行ってもよい。また、編地の主
体部分1は、リブ編にかかわらず平編等の他の横編みの
組織であってもよい。さらに、横編機による編地の編終
わり部分2の編成において、前側ベッドによる工程と後
側ベッドによる工程を逆にしてもよく、押付部5が最終
コースの1コース手前のループ3の裏目側に形成されて
もよい。さらにまた、本実施例の編地を編地製品として
編成してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、編地の最終コースのループは、横伸び規制部お
よび押付部により横方向への伸びが規制され、しかも横
伸び規制部および押付部との摩擦により最終コースの1
コース手前のループから抜けにくくなっている。このた
め、編地の最終コースのループが解けにくく、従来のよ
うな編地の編成後の編戻り防止するための作業を省略で
き、生産性が向上し、コストダウンが可能となるといっ
た優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における編地の編終わり部分
を示す図
【図2】編地の編終わり部分の編成図
【図3】かけ目あるいはミスを交互に行ったときの編糸
の状態図
【図4】最終コースの1コース手前のループ編成時の編
糸の状態図
【符号の説明】
3 最終コースの1コース手前のループ 4 横伸び規制部 5 押付部 6 最終コースのループ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横編みの組織で編まれた連続する編糸か
    らなる編地であって、最終コースの1コース手前の各ル
    ープ間で交差しながら横方向に配され該各ループをチェ
    ーン状に囲む横伸び規制部と、前記各ループの表側ある
    いは裏側で前記横伸び規制部の各交差部分を押し付ける
    押付部とを有することを特徴とする編地。
  2. 【請求項2】 対向する前後のベッドを有する横編機に
    よって編まれる編地の編成方法であって、一方のベッド
    の針に編成された最新のループを係止させ、他方のベッ
    ドの針においてかけ目あるいはミスを交互に行って編糸
    を往復させてからループ形成あるいはミスを交互に行な
    い、一方のベッドの針に係止されているループを他方の
    ベッドの針に移し、他方のベッドを使って最終コースの
    1コース手前のループを編成することにより横伸び規制
    部および押付部を形成し、引き続き最終コースのループ
    を編成することを特徴とする請求項1記載の編地の編成
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102776685A (zh) * 2012-07-31 2012-11-14 宁波慈星股份有限公司 一种横编机中主废纱分离的编织方式
CN102776684A (zh) * 2012-07-31 2012-11-14 宁波慈星股份有限公司 一种横编机中主废纱分离的编织方式

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102776685A (zh) * 2012-07-31 2012-11-14 宁波慈星股份有限公司 一种横编机中主废纱分离的编织方式
CN102776684A (zh) * 2012-07-31 2012-11-14 宁波慈星股份有限公司 一种横编机中主废纱分离的编织方式

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