JP3323993B2 - 発券機の重入防止装置 - Google Patents

発券機の重入防止装置

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JP3323993B2
JP3323993B2 JP01553799A JP1553799A JP3323993B2 JP 3323993 B2 JP3323993 B2 JP 3323993B2 JP 01553799 A JP01553799 A JP 01553799A JP 1553799 A JP1553799 A JP 1553799A JP 3323993 B2 JP3323993 B2 JP 3323993B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発券口の外から挿入
された二枚以上に重なった券体の進入を防止する発券機
の重入防止装置に関する。
【0002】
【従来技術及び課題】一般に、乗車券等の券体を発行す
る発券機は、特開平8−87676号公報等で知られて
いる。
【0003】ところで、列車の乗車券を発行する乗車券
用発券機では、大きさ(長さ)の異なる乗車券の発行,
誤発行や清算に伴う乗車券の回収,複数枚の乗車券を一
緒に排出する一括発行等の各種機能が要求されるととも
に、誤発行や清算に伴う乗車券を回収する際に、発券口
の外から挿入された二枚以上に重なった券体の進入を防
止する重入防止機能を設ける必要がある。
【0004】このため、この種の発券機では、券体の発
券方向に対して、複数の乗車券を一緒に排出する一括発
行等の各種発券機能を備える反面、券体の回収方向に対
しては、複数の券体の進入を阻止する重入防止機能を備
えるなど、排出系機構内に相反する機能が同時に存在
し、結局、従来の発券機では、構造の複雑化に伴う大型
化及びコストアップを招くとともに、円滑かつ安定した
動作を十分に確保できない問題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術に存在する
課題を解決したものであり、各種発券機能に加えて重入
防止機能を付設する場合であっても、構造の簡略化によ
り、小型コンパクト化とコストダウンを図れるととも
に、円滑かつ安定した動作を確保できる発券機の重入防
止装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、発券口2の外から挿入された二枚以上に重なった券
体To…の進入を防止する発券機Mの重入防止装置1を
構成するに際して、発券口2の発券方向手前に配し、支
軸3cによりシーソー状に支持されることにより、下流
側端部3fが発券口2の外から挿入された券体To…の
厚さにより変位するとともに、下流側端部3fの変位が
増幅されて上流側端部3rが変位する変位増幅レバー3
を有する変位増幅機構部4と、変位増幅レバー3の上流
側端部3rの変位を検出する位置センサ部5と、この位
置センサ部5の検出結果により券体To…に対する進入
防止処理を行う処理部6を備えることを特徴とする。
【0007】この場合、好適な実施の形態により、発券
口2の発券方向手前に、上下に変位する可動ベルト搬送
機構8及びこの可動ベルト搬送機構8の下方に配した固
定ベルト搬送機構9を有するベルト搬送部7を配設し、
発券口2から複数の券体Tf,T…を一括して排出可能
な一括排出機構10を構成するとともに、可動ベルト搬
送機構8に変位増幅機構部4を一体に設けることが望ま
しい。この際、可動ベルト搬送機構8の下流側端部に備
えるローラ11の軸部11cは、変位増幅レバー3の支
軸3cを兼用できる。一方、発券口2の外から挿入され
た券体To…の厚さが所定の寸法以上のときに、変位増
幅レバー3の変位を規制する変位規制部12を設けるこ
とが望ましく、この際、可動ベルト搬送機構8の中間部
に備えるローラ13の軸部13cは変位規制部12を兼
用できる。
【0008】これにより、発券口2の外から一枚の券体
Toが挿入された際は、変位増幅レバー3の下流側端部
3fが一枚の券体Toの厚さに対応して僅かに変位する
も、変位増幅レバー3の上流側端部3rは、変位増幅レ
バー3により増幅されて変位する。そして、券体To一
枚分の増幅された変位は、位置センサ部5により検出さ
れるとともに、券体Toを取り込むための正規の処理が
行われる。一方、発券口2の外から二枚の券体To…が
重なって挿入された際は、変位増幅レバー3の下流側端
部3fが二枚の券体To…の厚さに対応して変位する
も、変位増幅レバー3の上流側端部3rは、同様に変位
増幅レバー3により増幅されて変位する。そして、券体
To…二枚分の増幅された変位は、位置センサ部5によ
り検出されるとともに、処理部6により、券体To…に
対する進入防止処理、即ち、券体To…を取り込む処理
を中止し、取り込めない旨の表示処理や音声による報知
処理等が行われる。なお、発券口2の外から三枚以上の
券体To…が挿入された際は、変位規制部12により変
位増幅レバー3の変位が規制され、三枚以上の券体To
…は変位増幅レバー3の下流側端部3fにより挿入自体
が阻止される。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0010】まず、本発明を明確にするため、本実施例
に係る重入防止装置1を備える発券機Mの概要につい
て、図2を参照して説明する。
【0011】51は矩形状のシャーシ部材であり、この
シャーシ部材51の一方の対角線方向Da、具体的に
は、シャーシ部材51の後下部から前上部に至る空間に
は、券体を搬送して当該券体に対する処理を行う券体処
理部52を配設する。そして、この券体処理部52の搬
送方向下流側に、一括排出機構10及び本実施例に係る
重入防止装置1を配設するとともに、さらに、一括排出
機構10及び重入防止装置1の搬送方向下流側に発券口
2を設ける。
【0012】一方、シャーシ部材51の他方の対角線方
向Db、具体的には、券体処理部52の両側に位置する
シャーシ部材51の後上部と前下部には、ロール紙収容
部53p,53qを設け、各ロール紙収容部53p,5
3qにそれぞれ着脱式のロール紙Rp,Rqをセットで
きるように構成する。この場合、ロール紙Rp,Rqは
種類を同一にすれば一方が予備ロールとなり、種類を異
ならせれば券体の種類に応じて選択的に使用できる。
【0013】また、券体処理部52の搬送方向上流側、
即ち、シャーシ部材51の後下端部には、当該券体処理
部52の上流側端部に対して、各ロール紙Rp,Rqか
ら繰り出す連続した券体用紙Rpt,Rqtを導入する
導入部54を設ける。導入部54は、反対方向両側二方
向から進入する各券体用紙Rpt,Rqtに対して構成
した一対の導入機構55p,55qを備え、各導入機構
55p,55qはローラ機構及びガイド機構を有する。
この導入機構55pと55qは対称となる。
【0014】他方、券体処理部52は、シャーシ部材5
1の後下部に配した印字ヘッド(サーマルヘッド)とプ
ラテンからなる印字部56、印字された券体用紙Rp
t,Rqtを設定寸法にカッティングするカッティング
部57、カッティングされた短い券体の方向変換を行う
券体方向変換機構部58、搬送方向上流側に配した書込
ヘッド(磁気ヘッド)60及び搬送方向下流側に配した
読取ヘッド(磁気ヘッド)61を備える磁気処理部5
9、この磁気処理部59を通過した券体に対する出力処
理を行う出力処理部62を備える。なお、出力処理部6
2には、券体に穴を明けるパンチ処理部や異常券体を回
収する券体回収部等が含まれる。
【0015】これにより、券体用紙Rpt(Rqtも同
じ)は印字部56に送られることにより、券体用紙Rp
tの表面に印字が行われるとともに、印字された券体用
紙Rptは、次段のカッティング部57に送られ、設定
寸法にカッティングされる。そして、カッティングされ
た券体は券体方向変換機構部58に供給される。券体方
向変換機構部58では、券体用紙Rptの紙幅より短い
間隔でカッティングされる小型の券体は、90゜方向変
換されるとともに、券体用紙Rptの紙幅より長い間隔
でカッティングされる大型の券体は、方向変換されるこ
となくそのまま通過する。さらに、券体方向変換機構部
58内を搬送された券体は、磁気処理部59に供給され
る。磁気処理部59では、書込ヘッド60により券体の
裏面に設けた磁気記録面に情報を磁気的に書込むととも
に、読取ヘッド61は書込ヘッド60により券体に書込
まれた情報を読取ることにより、誤りがないか否かをチ
ェックする。この際、誤りを検出した場合には券体を逆
送し、書込ヘッド60により再書込みを行う。そして、
磁気処理部59を通過した券体は、出力処理部62,一
括排出機構10及び重入防止装置1を通って発券口2に
至り、券体の先端一部は発券口2から外部に露出する。
【0016】次に、本実施例に係る重入防止装置1及び
関連する一括排出機構10の構成について、図1〜図3
を参照して具体的に説明する。
【0017】まず、一括排出機構10の構成について、
図3を参照して説明する。同図中、2は上述した発券口
であり、この発券口2の手前にベルト搬送部7を配設す
る。ベルト搬送部7は、上下に変位する可動ベルト搬送
機構8及びこの可動ベルト搬送機構8の下方に配した固
定ベルト搬送機構9を備える。可動ベルト搬送機構8は
略水平に配したスイングアーム21を備え、このスイン
グアーム21に、下流側から、第一ローラ11,第二ロ
ーラ23,第三ローラ24,第四ローラ13,第五ロー
ラ26を取付け、第一ローラ11と第五ローラ26間に
無端平ベルト27を架け渡すとともに、第五ローラ26
を回転駆動する回転駆動部29を備えて構成する。この
場合、無端平ベルト27は比較的細い複数の平ベルト部
材の組み合わせからなり、各平ベルト部材は軸方向に所
定間隔をおいて架け渡される。また、スイングアーム2
1の上流側端部は駆動軸28を支点に回動可能に支持さ
れ、このスイングアーム21の下流側は昇降駆動部30
により上下にスイングする。なお、可動ベルト搬送機構
8は弾性支持され、下方へ変位した際は固定ベルト搬送
機構9に圧接する。
【0018】一方、固定ベルト搬送機構9はシャーシ部
材51上に配設する。固定ベルト搬送機構9は、下流側
から、第一ローラ31,第二ローラ32,第三ローラ3
3,第四ローラ34,第五ローラ35を有し、第一ロー
ラ31と第五ローラ35間に無端平ベルト36を架け渡
すとともに、第五ローラ35を回転駆動する回転駆動部
38を備えて構成する。この場合、無端平ベルト36は
比較的細い複数の平ベルト部材の組み合わせからなり、
各平ベルト部材は軸方向に所定間隔をおいて架け渡され
る。また、第一ローラ31〜第四ローラ34は略水平に
配するとともに、第五ローラ35は第四ローラ34に対
して所定高さ低い位置に配する。これにより、固定ベル
ト搬送機構9の上面後部は後下がりに傾斜する。さら
に、可動ベルト搬送機構8の第二ローラ23は固定ベル
ト搬送機構9の第四ローラ34よりも若干下流側に位置
させ、可動ベルト搬送機構8と固定ベルト搬送機構9間
に券体Tf,T…が挟まれた際には、当該券体Tf,T
…の後部が上方へ跳ね上がるようにする。なお、固定ベ
ルト搬送機構9の第一ローラ31〜第四ローラ34間の
長さは可動ベルト搬送機構8の1/3程度に設定する。
【0019】他方、仮想線で示す符号40は、可動ベル
ト搬送機構8と固定ベルト搬送機構9間に、斜め下方か
ら券体Tf,T…を進入させる券体進入機構部であり、
図2に示した券体処理部52の下流側端部に対応する。
また、41は可動ベルト搬送機構8の後部下方に配した
補助ベルト搬送機構を示す。
【0020】一方、42はストッパ機構部(第一ストッ
パ機構部)であり、支軸43により回動自在に支持され
るストッパプレート42sを有するとともに、このスト
ッパプレート42sを回動変位させる変位駆動部42d
を有する。これにより、ストッパプレート42sの先端
部は、変位駆動部42dによって、搬送される券体T…
(Tf)に対してベルト搬送部7上で係止する係止位置
Ps(図7参照)又は係止解除位置Pr(図6参照)に
選択的に変位せしめられる。なお、係止位置Psにおけ
るストッパプレート42sの先端部は、固定ベルト搬送
機構9及び可動ベルト搬送機構8の各平ベルト部材間に
おける中央の隙間に下から進入する。
【0021】また、44は第二ストッパ機構部であり、
支軸43により回動自在に支持されるストッパプレート
44sを有するとともに、このストッパプレート44s
を回動変位させる変位駆動部44dを有する。これによ
り、ストッパプレート44sの先端部は、変位駆動部4
4dによって、搬送される券体Tfを係止する係止位置
Qs(図6参照)又は係止解除位置Qr(図9参照)に
選択的に変位せしめられる。係止位置Qsは係止位置P
sよりも下流側に設定、即ち、係止位置Qsにおけるス
トッパプレート44sの先端部は、係止位置Psにおけ
るストッパプレート42sの先端部よりも下流側に位置
するように設定する。なお、係止位置Qsにおけるスト
ッパプレート44sの先端部は、固定ベルト搬送機構9
の平ベルト部材間における中央の隙間に下から進入す
る。
【0022】46はコンピュータ機能を備える制御部で
あり、各種入力及び予め設定された制御プラグラムに従
って、回転駆動部29,38、昇降駆動部30、変位駆
動部42d,44dを駆動制御する。
【0023】次に、重入防止装置1の構成について、図
1を参照して説明する。同図中、4は変位増幅機構部で
あり、変位増幅レバー3を備える。この変位増幅レバー
3の下流側端部3fに対する上流側近傍は、前記第一ロ
ーラ11の軸部11cにより回動自在に支持され、変位
増幅レバー3の下流側端部3fと上流側端部3rは、軸
部11cを支点にシーソー状に変位する。したがって、
この軸部11cは変位増幅レバー3を支持する支軸3c
を兼用する。変位増幅レバー3の下流側端部3fには、
軸部16により回動自在に支持させた検出ローラ15を
配設する。検出ローラ15は第一ローラ11の下流側で
あって、固定ベルト搬送機構9における第一ローラ31
の上方に位置する。一方、変位増幅レバー3の上流側端
部3rは可動ベルト搬送機構8における第五ローラ26
の上流側に至らせ、当該上流側端部3rにはシャッタ部
3xを一体形成する。また、軸部11cには、コイルス
プリング17を装着するとともに、コイルスプリング1
7の一端をスイングアーム21に係止し、他端を軸部1
6に係止することにより、変位増幅レバー3の下流側端
部3f側を下方へ付勢する。これにより、スイングアー
ム21が下方に変位した状態では、検出ローラ15は固
定ベルト搬送機構9の無端平ベルト36上に当接すると
ともに、変位増幅レバー3はスイングアーム21の下面
に若干の隙間を設けて重なるように配されるため、スイ
ングアーム21が上方に変位した状態では、検出ローラ
15も一緒に上方へ変位するも、変位増幅レバー3はス
イングアーム21の下面に係止してコイルスプリング1
7による当該変位増幅レバー3の回動変位は規制され
る。
【0024】よって、検出ローラ15と無端平ベルト3
6間に券体To…が挿入されれば、券体To…の厚さに
対応して検出ローラ15が上方へ変位するとともに、こ
の検出ローラ15の変位量はシーソー状に支持された変
位増幅レバー3により増幅されてシャッタ部3xの変位
量となる。そして、この増幅される変位量は、軸部11
cから検出ローラ15(軸部16)までの距離Laと軸
部11cからシャッタ部3xまでの距離Lbの比率Lb
/La(図10参照)により決定される。
【0025】また、変位増幅レバー3における下端辺の
中間位置には、当該変位増幅レバー3の上流側端部3r
側が所定量だけ下方へ変位した際に、第四ローラ13の
軸部13cに係止する凹状に切欠いた係合部3sを形成
する。これにより、発券口2の外から挿入された券体T
o…の厚さが所定の寸法以上のときには、係合部3sが
軸部13cに係止してその変位が規制される。したがっ
て、この軸部13cは変位増幅レバー3の変位を規制す
る変位規制部12を兼用する。実施例では、券体To…
が三枚以上重なって挿入された際に規制されるよう設定
されている。
【0026】他方、変位増幅レバー3の上流側端部3r
の近傍には、当該上流側端部3rに形成したシャッタ部
3xの位置を検出する位置センサ部5を配設する。位置
センサ部5は上側の第一センサSaと下側の第二センサ
Sbからなる。各センサSaとSbは、それぞれ離間し
た発光部と受光部により構成される透過型光センサを使
用し、シャッタ部3xの位置によって、各センサSaと
Sbの光路を遮断するように設定する。また、位置セン
サ部5の検出結果により券体To…に対する進入防止処
理を行う処理部6を備え、この処理部6は制御部46が
含まれる。
【0027】次に、本実施例に係る重入防止装置1の動
作及び関連する一括排出機構10の動作について、各図
を参照して説明する。
【0028】まず、一括排出機構10の動作について、
図3及び図6〜図9を参照しつつ図4に示すフローチャ
ートに従って説明する。
【0029】実施例は、回数乗車券の表紙(長い券体)
Tfと複数の回数乗車券(短い券体)T…を一括して排
出する場合を例示する。なお、一括排出機構10の動作
は、基本的に、回転駆動部29,38、昇降駆動部30
及び変位駆動部42d,44dを、制御部46により駆
動制御することにより実行される。
【0030】通常時は、図3(図6)に示す状態、即
ち、第一ストッパ機構部42は下降した係止解除位置P
rにあるとともに、第二ストッパ機構部44は上昇した
係止位置Qsにあり、さらに、スイングアーム21は下
方に変位した状態となっている(ステップS1)。
【0031】最初に、長い券体(表紙)Tfが搬送処理
される(ステップS2)。この場合、搬送された長い券
体Tfは、券体進入機構部40から可動ベルト搬送機構
8と固定ベルト搬送機構9間に送られる。ベルト搬送部
7は前進モードで作動し、長い券体Tfはベルト搬送部
7により下流方向へ送られるとともに、第一ストッパ機
構部42の係止位置Psを通過し、上昇しているストッ
パプレート44sに係止して停止する。この状態を図6
に示す。この際、長い券体Tfの後部はローラ23と3
4に挟まれるため上流側端部は上方へ跳ね上がる。な
お、長い券体Tfが第二ストッパ機構部44に係止した
か否かは光センサ等により検出できる。
【0032】そして、ベルト搬送部7を後退モードで作
動させ、長い券体Tfを一定距離Lrだけ後退させる
(ステップS3)。この状態を図7に示す。この場合、
長い券体Tfは水平方向に後退し、後部は可動ベルト搬
送機構8と補助ベルト搬送機構41間に挟まれる。これ
により、長い券体Tfの前端は、第一ストッパ機構部4
2を係止位置Psに変位させた際のストッパプレート4
2sの先端部よりも若干上流側に位置する。長い券体T
fの後退が終了したなら、図7に示すように第一ストッ
パ機構部42を係止位置Psに変位させるとともに、図
8に示すように可動ベルト搬送機構8を上方へ変位させ
る(ステップS4)。
【0033】次いで、短い券体(回数乗車券)Tが搬送
処理される(ステップS5)。この場合、搬送された短
い券体Tは、券体進入機構部40から、長い券体Tfと
固定ベルト搬送機構9間に送られる。これにより、短い
券体Tは固定ベルト搬送機構9により下流方向へ送られ
るとともに、長い券体Tfもこの短い券体Tによって下
流方向へ送られ、短い券体Tと長い券体Tfは、上昇し
ているストッパプレート42sに係止し、可動ベルト搬
送機構8と固定ベルト搬送機構9間に蓄積される。同様
に、短い券体Tを順次搬送すれば、先に蓄積された短い
券体T…の下に順次積層される(ステップS6)。この
状態を図8に示す。
【0034】そして、短い券体T…を設定枚数搬送した
なら、可動ベルト搬送機構8を下方へ変位させるととも
に、第一ストッパ機構部42及び第二ストッパ機構部4
4をそれぞれ係止解除位置Pr及びQrに変位させる
(ステップS7)。この後、ベルト搬送部7を前進モー
ドで作動させれば、蓄積した複数の券体Tf,T…は一
括して発券口2から排出される(ステップS8)。この
状態を図9に示す。このような一括排出機構10によれ
ば、基本的に、可動ベルト搬送機構8及び固定ベルト搬
送機構9の駆動制御により実施可能になる。
【0035】次に、本実施例に係る重入防止装置1の動
作について、図1(図3),図10及び図11を参照し
つつ図5に示すフローチャートに従って説明する。
【0036】まず、通常時は、前述したように、図3
(図1)に示す状態、即ち、第一ストッパ機構部42は
下降した係止解除位置Prにあるとともに、第二ストッ
パ機構部44は上昇した係止位置Qsにあり、さらに、
スイングアーム21は下方に変位した状態となってい
る。したがって、検出ローラ15は固定ベルト搬送機構
9の無端平ベルト36上に当接する。この際、変位増幅
レバー3のシャッタ部3xは、図1に示す最上位置に位
置し、第一センサSaの光路が遮断される。この結果、
第一センサSaはオフ状態,第二センサSbはオン状態
となっている(ステップS10)。
【0037】実施例は乗車券(券体To…)を発券口2
の外から挿入して乗越清算する場合を例示する。なお、
重入防止装置1の動作は、基本的に、変位駆動部44
d,回転駆動部29,38及び不図示の各種機能部を制
御部46により制御することによって実行される。
【0038】今、図10に示すように、一枚の券体To
が正常な状態で挿入された場合を想定する(ステップS
11)。この場合、発券口2に配設した不図示のセンサ
が券体Toの挿入を検出し、制御部46は第二ストッパ
機構部44dを係止解除位置Qrに変位させる制御を行
う。これにより、券体Toは検出ローラ15と無端平ベ
ルト36間に挿入され、当該券体Toの厚さに対応して
検出ローラ15が上方へ変位する。この検出ローラ15
の変位量はシーソー状に支持された変位増幅レバー3に
より増幅されてシャッタ部3xの下方に対する変位量と
なる。即ち、この場合、シャッタ部3xは図10に示す
ように、第一センサSaと第二センサSbの中間に変位
し、第一センサSaの光路は開放される。この結果、第
一センサSa及び第二センサSbの双方ともオン状態と
なり、この検出結果は制御部46に付与される(ステッ
プS12)。これにより、制御部46は券体Toを進入
させる正規の取込処理を行う(ステップS13)。即
ち、ベルト搬送部7を後退モードで作動させ、券体To
を券体処理部52側に取り込む処理を実行する。
【0039】一方、発券口2の外から二枚の券体To…
が重なって挿入された場合を想定する(ステップS1
4)。この場合、図11に示すように、二枚の券体To
…が検出ローラ15と無端平ベルト36間に挿入される
ため、シャッタ部3xの位置は、一枚の券体Toの場合
よりも、さらに下方へ変位し、第二センサSbの光路が
遮断される。この結果、第一センサSaはオン状態,第
二センサSbはオフ状態となり、この検出結果は制御部
46に付与される(ステップS15)。これにより、制
御部46は券体To…に対する進入防止処理、即ち、ベ
ルト搬送部7の作動は中止し、券体Toを取り込めない
旨の表示処理又は音声による報知処理等を実行する(ス
テップS16)。
【0040】さらに、発券口2の外から三枚以上の券体
To…が重なって挿入された場合を想定する(ステップ
S17)。この場合には、変位規制部12により変位増
幅レバー3の変位が規制され、三枚以上の券体To…は
変位増幅レバー3の下流側端部3fにより挿入自体が阻
止される(ステップS18)。他方、クレジットカード
等の本来取り込む券体To以外のものが挿入された場合
にも、上述した二枚以上の券体To…が挿入された場合
も同様に処理される。なお、前述した一括排出機構10
の処理時には、各センサSa及びSbの出力はキャンセ
ルされる。
【0041】よって、このような本実施例に係る重入防
止装置1によれば、複数の券体Tf,T…を一緒に排出
する一括発行等の各種発券機能に加えて、複数の券体T
o…の進入を防止する重入防止機能を付設する場合であ
っても、基本的に、変位増幅レバー3及び位置センサ部
5等の簡易部品の追加により実施可能になるとともに、
発券機能を構成する機構側の各種部品(支軸11c,1
3c、スイングアーム21)を兼用するため、構造の簡
略化及び単純化により、発券機M全体の小型コンパクト
化とコストダウンを図れるとともに、円滑かつ安定した
動作を十分に確保することができる。
【0042】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状,数量等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができ
る。例えば、位置センサ部5は第一センサSaと第二セ
ンサSbにより構成したが、位置を連続的に検出するポ
テンシャルメータ等を用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】このように、本発明に係る重入防止装置
は、発券口の発券方向手前に配し、支軸によりシーソー
状に支持されることにより、下流側端部が発券口の外か
ら挿入された券体の厚さにより変位するとともに、下流
側端部の変位が増幅されて上流側端部が変位する変位増
幅レバーを有する変位増幅機構部と、変位増幅レバーの
上流側端部の変位を検出する位置センサ部と、この位置
センサ部の検出結果により券体に対する進入防止処理を
行う処理部を備えるため、次のような顕著な効果を奏す
る。
【0044】 複数の券体を一緒に排出する一括発行
等の各種発券機能に加えて、複数の券体の進入を防止す
る重入防止機能を付設する場合であっても、基本的に、
変位増幅レバー及び位置センサ部等の簡易部品の追加に
より実施可能になるため、構造の簡略化により、発券機
全体の小型コンパクト化とコストダウンを図れるととも
に、円滑かつ安定した動作を十分に確保できる。
【0045】 好適な実施の形態により、可動ベルト
搬送機構(スイングアーム)に変位増幅機構部を一体に
設けるとともに、可動ベルト搬送機構の下流側端部及び
中間部に備えるローラの軸部を支軸及び変位規制部に兼
用すれば、さらなる構造の単純化により、小型コンパク
ト化とコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る重入防止装置の側
面から見た一部断面構成図、
【図2】同重入防止装置を備える発券機の側面から見た
内部構成図、
【図3】同発券機に備える一括排出機構の側面から見た
一部断面構成図、
【図4】同一括排出機構の動作を順を追って示すフロー
チャート、
【図5】同重入防止装置の動作を順を追って示すフロー
チャート、
【図6】同一括排出機構の動作状態を示す模式図、
【図7】同一括排出機構の他の動作状態を示す模式図、
【図8】同一括排出機構の他の動作状態を示す模式図、
【図9】同一括排出機構の他の動作状態を示す模式図、
【図10】同重入防止装置の動作状態を示す模式図、
【図11】同重入防止装置の他の動作状態を示す模式
図、
【符号の説明】
1 重入防止装置 2 発券口 3 変位増幅レバー 3c 支軸 3f 変位増幅レバーの下流側端部 3r 変位増幅レバーの上流側端部 4 変位増幅機構部 5 位置センサ部 6 処理部 7 ベルト搬送部 8 可動ベルト搬送機構 9 固定ベルト搬送機構 10 一括排出機構 11 ローラ 11c ローラの軸部 12 変位規制部 13 ローラ 13c ローラの軸部 To… 券体 Tf 券体 T… 券体 M 発券機
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発券口の外から挿入された二枚以上に重
    なった券体の進入を防止する発券機の重入防止装置にお
    いて、前記発券口の発券方向手前に配し、支軸によりシ
    ーソー状に支持されることにより、下流側端部が前記発
    券口の外から挿入された券体の厚さにより変位するとと
    もに、前記下流側端部の変位が増幅されて上流側端部が
    変位する変位増幅レバーを有する変位増幅機構部と、前
    記変位増幅レバーの上流側端部の変位を検出する位置セ
    ンサ部と、この位置センサ部の検出結果により券体に対
    する進入防止処理を行う処理部を備えることを特徴とす
    る発券機の重入防止装置。
  2. 【請求項2】 前記発券口の発券方向手前に、上下に変
    位する可動ベルト搬送機構及びこの可動ベルト搬送機構
    の下方に配した固定ベルト搬送機構を有するベルト搬送
    部を配設し、前記発券口から複数の券体を一括して排出
    可能な一括排出機構を構成するとともに、前記可動ベル
    ト搬送機構に前記変位増幅機構部を一体に設けてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の発券機の重入防止装置。
  3. 【請求項3】 前記可動ベルト搬送機構の下流側端部に
    備えるローラの軸部は、前記変位増幅レバーの支軸を兼
    用することを特徴とする請求項2記載の発券機の重入防
    止装置。
  4. 【請求項4】 前記発券口の外から挿入された券体の厚
    さが所定の寸法以上のときに、前記変位増幅レバーの変
    位を規制する変位規制部を備えることを特徴とする請求
    項1又は2記載の発券機の重入防止装置。
  5. 【請求項5】 前記可動ベルト搬送機構の中間部に備え
    るローラの軸部は、前記変位規制部を兼用することを特
    徴とする請求項4記載の発券機の重入防止装置。
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