JP3322124B2 - ホース用金具の製造方法 - Google Patents
ホース用金具の製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ブレーキ
ホース等に使用されるホース用金具の製造方法に関する
ものである。
ホース等に使用されるホース用金具の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】工業用ホースの取付け端部には、着脱
性、漏洩防止性及び信頼性等を配慮したホース用金具が
使用されている。図15(c)に示すように、従来この
種のホース用金具は、ツバ部2及びネジ部3を有した頭
部4と、頭部4に連ねられ内方にニップル部5を有した
ソケット部6とで構成されている。このように頭部4の
ネジ部3がオネジとなっているものは、オス口金具1と
よばれている。ニップル部5には軸孔7が形成され、頭
部4の穴8に接続して前端まで貫通している。すなわち
ホース(図示せず)の先端をソケット部6に差し込ん
で、その内径をニップル部5により保持しつつ、ソケッ
ト部6のカシメによりこのホース用オス口金具1を固着
させて、ネジ部3を対象機器の接続部(図示せず)に接
続するようになっている。なおホース用金具としては、
図15に示したオス口金具1の他に、ネジ部がメネジで
あるメス口金具、頭部がメガネ部及び首部で形成されて
いるメガネ金具、頭部が断面矩形で、その一側にネジ部
が形成された平型金具などがある。
性、漏洩防止性及び信頼性等を配慮したホース用金具が
使用されている。図15(c)に示すように、従来この
種のホース用金具は、ツバ部2及びネジ部3を有した頭
部4と、頭部4に連ねられ内方にニップル部5を有した
ソケット部6とで構成されている。このように頭部4の
ネジ部3がオネジとなっているものは、オス口金具1と
よばれている。ニップル部5には軸孔7が形成され、頭
部4の穴8に接続して前端まで貫通している。すなわち
ホース(図示せず)の先端をソケット部6に差し込ん
で、その内径をニップル部5により保持しつつ、ソケッ
ト部6のカシメによりこのホース用オス口金具1を固着
させて、ネジ部3を対象機器の接続部(図示せず)に接
続するようになっている。なおホース用金具としては、
図15に示したオス口金具1の他に、ネジ部がメネジで
あるメス口金具、頭部がメガネ部及び首部で形成されて
いるメガネ金具、頭部が断面矩形で、その一側にネジ部
が形成された平型金具などがある。
【0003】このようなホース用金具を製造するに際し
ては、カシメ変形されるソケット部6は、ある一定硬度
以下でないと割れ等を生じるおそれがあり、逆にニップ
ル部5は、ある一定硬度以上でないとカシメ時につぶれ
てしまい、シール性の低下やホース内径確保ができなく
なるおそれがあることから、図15(a)に示したよう
に、ソケット部6と頭部4とを一体的に成形し、図15
(b)に示したように、ニップル部5を別体でパイプ状
に成形してこれらを接着するようにしていた。すなわち
従来は、ニップル部5を切削加工してソケット部6側に
ロウ付けで組み付ける方法(特公平1−43196号公
報)、別々に成形したニップル部5とソケット部6側と
を圧入して組み付ける方法(特公平3−66550号公
報)、ニップル部5にソケット部6側をカシメにより組
み付ける方法(ステーキングと称される)、等が提案さ
れていた。
ては、カシメ変形されるソケット部6は、ある一定硬度
以下でないと割れ等を生じるおそれがあり、逆にニップ
ル部5は、ある一定硬度以上でないとカシメ時につぶれ
てしまい、シール性の低下やホース内径確保ができなく
なるおそれがあることから、図15(a)に示したよう
に、ソケット部6と頭部4とを一体的に成形し、図15
(b)に示したように、ニップル部5を別体でパイプ状
に成形してこれらを接着するようにしていた。すなわち
従来は、ニップル部5を切削加工してソケット部6側に
ロウ付けで組み付ける方法(特公平1−43196号公
報)、別々に成形したニップル部5とソケット部6側と
を圧入して組み付ける方法(特公平3−66550号公
報)、ニップル部5にソケット部6側をカシメにより組
み付ける方法(ステーキングと称される)、等が提案さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような従
来の製造方法では、ニップル部5を成形するための穴明
けは切削加工により行われていたので、次のような問題
があった。すなわち切削の加工時間が長くかかる、
切粉の処理が大変である、ニップル部5が通常の加工
可能形状(内径に対して軸長が10倍程度)よりも細長い
ので加工が困難であり、歩留まりが悪い、切削用のバ
イトの寿命も短くなり、管理が困難である、といった問
題があった。また最後にロウ付けを行うので、その際の
熱によりニップル部5が軟らかくなって、ホースに対す
るカシメ固着時にニップルつぶれを起こしてしまうとい
う問題があった。
来の製造方法では、ニップル部5を成形するための穴明
けは切削加工により行われていたので、次のような問題
があった。すなわち切削の加工時間が長くかかる、
切粉の処理が大変である、ニップル部5が通常の加工
可能形状(内径に対して軸長が10倍程度)よりも細長い
ので加工が困難であり、歩留まりが悪い、切削用のバ
イトの寿命も短くなり、管理が困難である、といった問
題があった。また最後にロウ付けを行うので、その際の
熱によりニップル部5が軟らかくなって、ホースに対す
るカシメ固着時にニップルつぶれを起こしてしまうとい
う問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく本
発明は、頭部と、頭部に連ねられ内方にニップル部を有
したソケット部とを備えたホース用金具を製造するに際
して、頭部及びソケット部に相当する本体部と、ニップ
ル部に相当する中間成形品にしてニップル部に相当する
ボリュームの中実円柱状部分もしくは未貫通穴を有した
円柱状部分を有した構成の中間成形品とを、別々に成形
し、これらを組み付けてロウ付けを行い、その後、中間
成形品を塑性加工してニップル部を成形するものであ
る。また本発明は、頭部と、頭部に連ねられ内方にニッ
プル部を有したソケット部とを備えたホース用金具を製
造するに際して、頭部及びソケット部に相当する本体部
と、ニップル部に相当する中間成形品にしてニップル部
に相当するボリュームの中実円柱状部分もしくは未貫通
穴を有した円柱状部分を有した構成の中間成形品とを、
別々に成形し、これらを圧入により組み付けてから焼鈍
を行い、その後、中間成形品を塑性加工してニップル部
を成形するものである。これらの製造方法においては、
ソケット部のビッカース硬さが150Hv以下、ニップ
ル部のビッカース硬さが150Hv以上となるように成
形することが好ましい。また本体部は、中間成形品を嵌
合させるための嵌合穴を有したものであってよい。その
嵌合穴は、途中に段部を有したものであってよい。そし
て本体部は、シール部を有したものであってよい。さら
に本体部は、メネジ部を有したものであってよい。その
頭部は、クリップ用の溝部を有したものであることが好
ましい。また本体部は、オネジ部を有したもの、メガネ
部を有したもの、断面矩形の頭部を有したものであって
よい。上記中間成形品は、シール部を有したものであっ
てよい。また中間成形品は、ニップル部の軸孔に相当す
る未貫通穴を有したものであってよい。未貫通穴は、本
体部に組み付けられる側に設けられたものであってよ
い。そして中間成形品は、段部に嵌合する嵌合部を有し
たものであってよい。
発明は、頭部と、頭部に連ねられ内方にニップル部を有
したソケット部とを備えたホース用金具を製造するに際
して、頭部及びソケット部に相当する本体部と、ニップ
ル部に相当する中間成形品にしてニップル部に相当する
ボリュームの中実円柱状部分もしくは未貫通穴を有した
円柱状部分を有した構成の中間成形品とを、別々に成形
し、これらを組み付けてロウ付けを行い、その後、中間
成形品を塑性加工してニップル部を成形するものであ
る。また本発明は、頭部と、頭部に連ねられ内方にニッ
プル部を有したソケット部とを備えたホース用金具を製
造するに際して、頭部及びソケット部に相当する本体部
と、ニップル部に相当する中間成形品にしてニップル部
に相当するボリュームの中実円柱状部分もしくは未貫通
穴を有した円柱状部分を有した構成の中間成形品とを、
別々に成形し、これらを圧入により組み付けてから焼鈍
を行い、その後、中間成形品を塑性加工してニップル部
を成形するものである。これらの製造方法においては、
ソケット部のビッカース硬さが150Hv以下、ニップ
ル部のビッカース硬さが150Hv以上となるように成
形することが好ましい。また本体部は、中間成形品を嵌
合させるための嵌合穴を有したものであってよい。その
嵌合穴は、途中に段部を有したものであってよい。そし
て本体部は、シール部を有したものであってよい。さら
に本体部は、メネジ部を有したものであってよい。その
頭部は、クリップ用の溝部を有したものであることが好
ましい。また本体部は、オネジ部を有したもの、メガネ
部を有したもの、断面矩形の頭部を有したものであって
よい。上記中間成形品は、シール部を有したものであっ
てよい。また中間成形品は、ニップル部の軸孔に相当す
る未貫通穴を有したものであってよい。未貫通穴は、本
体部に組み付けられる側に設けられたものであってよ
い。そして中間成形品は、段部に嵌合する嵌合部を有し
たものであってよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0007】図1は、本発明の第一の実施の形態とし
て、ホース用メス口金具を製造する方法を示したもので
ある。先に図1(e)によって、製造すべきホース用メ
ス口金具の構成を説明する。このホース用メス口金具1
1は、外周面にクリップ用の溝部12及びツバ部13を
有し内方にメネジのネジ部14及びシール部15を有し
た頭部16と、頭部16に連ねられ内方にニップル部1
7を有したソケット部18とで構成されている。ソケッ
ト部18は、ホース端の外周に適宜嵌め合わされるよう
な内外径及び長さの管状に形成されている。ニップル部
17は、ソケット部18と同軸で同じ長さの細径のパイ
プとして形成され、ツバ部13の径方向内方に形成され
た軸壁部19の嵌合穴25に嵌合されて一体化されてい
る。ニップル部17の軸孔20は、頭部16側に延長さ
れ、ネジ部14の底面側において開口されている。シー
ル部15は、軸孔20の開口位置において円錐台状に突
出されて成る。
て、ホース用メス口金具を製造する方法を示したもので
ある。先に図1(e)によって、製造すべきホース用メ
ス口金具の構成を説明する。このホース用メス口金具1
1は、外周面にクリップ用の溝部12及びツバ部13を
有し内方にメネジのネジ部14及びシール部15を有し
た頭部16と、頭部16に連ねられ内方にニップル部1
7を有したソケット部18とで構成されている。ソケッ
ト部18は、ホース端の外周に適宜嵌め合わされるよう
な内外径及び長さの管状に形成されている。ニップル部
17は、ソケット部18と同軸で同じ長さの細径のパイ
プとして形成され、ツバ部13の径方向内方に形成され
た軸壁部19の嵌合穴25に嵌合されて一体化されてい
る。ニップル部17の軸孔20は、頭部16側に延長さ
れ、ネジ部14の底面側において開口されている。シー
ル部15は、軸孔20の開口位置において円錐台状に突
出されて成る。
【0008】次に、このホース用メス口金具11を製造
するに際しては、まず頭部16及びソケット部18が一
体化された本体部21と、ニップル部17に相当する中
間成形品22とを別々に、冷間鍛造又は切削加工によっ
て成形する(図1(a),(b))。冷間鍛造にて成形
する場合は、材料として冷間圧造用炭素鋼線(SWCH
12A等)か、これの相当品を選定する。本体部21に
は、ツバ部13とメネジの穴となる凹部23とが形成さ
れており、ツバ部13の径方向内方には軸壁部19に相
当する区画壁部分24が形成されている。また区画壁部
分24には中間成形品22を嵌合させるための嵌合穴2
5が形成されている。一方中間成形品22は、シール部
15に相当する円錐台状の部分26と、嵌合穴25の内
径と同じ外径で同じ軸長の段状の部分27と、ニップル
部17に相当するボリュームとなるように段状部分の外
径よりも小さい外径で所定の長さを有した中実の円柱状
部分28とで成る。円錐台状部分26の基端側は、段状
部分27よりも適宜大きい外径となるように形成されて
いる。また円柱状部分28の外径としては、ソケット部
18の外径と同一とするほうが、後工程の負担が少なく
好ましい。
するに際しては、まず頭部16及びソケット部18が一
体化された本体部21と、ニップル部17に相当する中
間成形品22とを別々に、冷間鍛造又は切削加工によっ
て成形する(図1(a),(b))。冷間鍛造にて成形
する場合は、材料として冷間圧造用炭素鋼線(SWCH
12A等)か、これの相当品を選定する。本体部21に
は、ツバ部13とメネジの穴となる凹部23とが形成さ
れており、ツバ部13の径方向内方には軸壁部19に相
当する区画壁部分24が形成されている。また区画壁部
分24には中間成形品22を嵌合させるための嵌合穴2
5が形成されている。一方中間成形品22は、シール部
15に相当する円錐台状の部分26と、嵌合穴25の内
径と同じ外径で同じ軸長の段状の部分27と、ニップル
部17に相当するボリュームとなるように段状部分の外
径よりも小さい外径で所定の長さを有した中実の円柱状
部分28とで成る。円錐台状部分26の基端側は、段状
部分27よりも適宜大きい外径となるように形成されて
いる。また円柱状部分28の外径としては、ソケット部
18の外径と同一とするほうが、後工程の負担が少なく
好ましい。
【0009】次に図1(c)に示したように、中間成形
品22を本体部21の凹部23側から挿入して、段状部
分27を嵌合穴25に嵌め合わせ、円錐台状部分26を
区画壁部分24の前面側(凹部23側)に係止すること
により組み付け、銅ロウ付けにより一体化する。すなわ
ち段状部分27の基端に銅リング(ロウ材)を被せて、
その融点以上の温度(例えば1,100 〜1,150 ℃)のロウ
付け炉内に入れる。このロウ付け炉を通過させることに
よって、本体部21及び中間成形品28は焼鈍され、例
えばビッカース硬さで90〜150 Hv程度まで軟らかくな
る。
品22を本体部21の凹部23側から挿入して、段状部
分27を嵌合穴25に嵌め合わせ、円錐台状部分26を
区画壁部分24の前面側(凹部23側)に係止すること
により組み付け、銅ロウ付けにより一体化する。すなわ
ち段状部分27の基端に銅リング(ロウ材)を被せて、
その融点以上の温度(例えば1,100 〜1,150 ℃)のロウ
付け炉内に入れる。このロウ付け炉を通過させることに
よって、本体部21及び中間成形品28は焼鈍され、例
えばビッカース硬さで90〜150 Hv程度まで軟らかくな
る。
【0010】なおこのロウ付け工程に代えて、圧入によ
り本体部21と中間成形品22とを一体化するようにし
てもよい。すなわち本体部21の嵌合穴25と中間成形
品22の段状部分27とを圧入に最適なサイズに調整
し、これらを嵌着させるものとする。この場合、圧入し
た後に焼鈍を行う。この時の焼鈍温度は、中間成形品2
8の材質等によって異なり、ロウ付け炉よりも低くても
構わないが、完全焼鈍かそれに近い温度が好ましい。
り本体部21と中間成形品22とを一体化するようにし
てもよい。すなわち本体部21の嵌合穴25と中間成形
品22の段状部分27とを圧入に最適なサイズに調整
し、これらを嵌着させるものとする。この場合、圧入し
た後に焼鈍を行う。この時の焼鈍温度は、中間成形品2
8の材質等によって異なり、ロウ付け炉よりも低くても
構わないが、完全焼鈍かそれに近い温度が好ましい。
【0011】続いて中間成形品28に対して冷間鍛造を
施すことにより穴明けを行う。この穴明けは、例えば中
間成形品28をダイスに固定しておき、パンチを備えた
ガイドホルダ(図示せず)をソケット部18の内方に挿
入すると共に、そのパンチを円柱状部分28に圧入し、
後方押出しにより細径のパイプを、すなわちニップル部
17を成形するものとする。この後方押出しを経ること
で、図1(d)に示すように、ニップル部17が成形さ
れると同時に加工硬化され、例えばビッカース硬さで18
0 Hv程度となる。すなわちソケット部18のビッカー
ス硬さを150 Hv以下にしたままで、ニップル部17の
ビッカース硬さを150 Hv以上とすることができる。そ
してニップル部17の成形に引き続いて、円錐台状部分
26まで穴を打抜き、軸穴21のシール部15側である
シール穴29を形成する。なお圧入のみで一体化を行っ
た場合は、その嵌着部分から液漏れが生じないように、
穴明け時に嵌合部(段状部分27)近くの外側を強く押
圧するとよい。この押圧により、区画壁部分24の金属
が流動して、ニップル部17と密着した状態に締め付け
ることができる。
施すことにより穴明けを行う。この穴明けは、例えば中
間成形品28をダイスに固定しておき、パンチを備えた
ガイドホルダ(図示せず)をソケット部18の内方に挿
入すると共に、そのパンチを円柱状部分28に圧入し、
後方押出しにより細径のパイプを、すなわちニップル部
17を成形するものとする。この後方押出しを経ること
で、図1(d)に示すように、ニップル部17が成形さ
れると同時に加工硬化され、例えばビッカース硬さで18
0 Hv程度となる。すなわちソケット部18のビッカー
ス硬さを150 Hv以下にしたままで、ニップル部17の
ビッカース硬さを150 Hv以上とすることができる。そ
してニップル部17の成形に引き続いて、円錐台状部分
26まで穴を打抜き、軸穴21のシール部15側である
シール穴29を形成する。なお圧入のみで一体化を行っ
た場合は、その嵌着部分から液漏れが生じないように、
穴明け時に嵌合部(段状部分27)近くの外側を強く押
圧するとよい。この押圧により、区画壁部分24の金属
が流動して、ニップル部17と密着した状態に締め付け
ることができる。
【0012】この穴明けを完了した後、凹部23に対し
て転造タップ等を用いたねじ転造にてネジ部14を塑性
加工する。この加工によりネジ部14は、硬化して所定
の硬度に、例えばビッカース硬さで120 〜180 Hvにす
ることができる。さらに溝部12を機械加工にて、例え
ばNC工作機や自動盤などを用いて、成形を行う。これ
で所定形状のホース用メス口金具11が得られる(図1
(e)参照)。
て転造タップ等を用いたねじ転造にてネジ部14を塑性
加工する。この加工によりネジ部14は、硬化して所定
の硬度に、例えばビッカース硬さで120 〜180 Hvにす
ることができる。さらに溝部12を機械加工にて、例え
ばNC工作機や自動盤などを用いて、成形を行う。これ
で所定形状のホース用メス口金具11が得られる(図1
(e)参照)。
【0013】このように、従来切削加工にて行っていた
ニップル部17の穴明けを、塑性加工にて行うようにし
たので、製造時間を大幅に短縮することができる。すな
わち切削加工では15〜20秒(タクト)であったのを、0.
5 〜2 秒(タクト)にすることができる。また困難な切
削加工がないことでニップル部17の品質が安定し、大
幅に歩留まりが向上する。従ってコストダウンが達成さ
れる。そしてロウ付け或いは焼鈍工程を経ることにより
中間成形品28は軟らかくなるが、引き続き行う冷間鍛
造(後方押出し)により硬化されるので、ニップル部1
7がカシメによりつぶれるおそれがない。すなわちカシ
メ性能に優れ、且つ信頼性の高いメス口金具11が得ら
れる。
ニップル部17の穴明けを、塑性加工にて行うようにし
たので、製造時間を大幅に短縮することができる。すな
わち切削加工では15〜20秒(タクト)であったのを、0.
5 〜2 秒(タクト)にすることができる。また困難な切
削加工がないことでニップル部17の品質が安定し、大
幅に歩留まりが向上する。従ってコストダウンが達成さ
れる。そしてロウ付け或いは焼鈍工程を経ることにより
中間成形品28は軟らかくなるが、引き続き行う冷間鍛
造(後方押出し)により硬化されるので、ニップル部1
7がカシメによりつぶれるおそれがない。すなわちカシ
メ性能に優れ、且つ信頼性の高いメス口金具11が得ら
れる。
【0014】なおシール部15やネジ部14の成形加工
はどの段階で行ってもよい。言い換えると、図2に示す
ように、本体部30,31,32,33,34の形状と
しては種々考えられ、図1(a)で示した本体部21の
凹部23に予めメネジのネジ部14を螺刻したもの(図
2(a))、区画壁部分24にシール部15が形成され
たもの(図2(b))、ネジ部14及びシール部15が
形成されたもの(図2(c))としてもよい。また嵌合
穴25の形状は、段付き35にしてもよい(図2
(d),(e))。
はどの段階で行ってもよい。言い換えると、図2に示す
ように、本体部30,31,32,33,34の形状と
しては種々考えられ、図1(a)で示した本体部21の
凹部23に予めメネジのネジ部14を螺刻したもの(図
2(a))、区画壁部分24にシール部15が形成され
たもの(図2(b))、ネジ部14及びシール部15が
形成されたもの(図2(c))としてもよい。また嵌合
穴25の形状は、段付き35にしてもよい(図2
(d),(e))。
【0015】図3は、本体部21,30…34に合わせ
て選択すべき中間成形品36,37,38,39の形状
を示したもので、シール部15となる円錐台状の部分2
6と嵌合穴25に嵌合する段状の部分27を有し、さら
に軸孔20に相当する短長の未貫通穴46,47を有し
たもの(図3(a),(b))、段状の部分がなく、短
い未貫通穴46を有したもの(図3(c))、円柱状部
分28及び円錐台状部分26だけのもの(図3(d))
としてもよい。またシール部15を有した本体部31…
34に組み付ける場合は、円錐台状の部分26がない中
間成形品40,41,42,43,44,45としてよ
く、中実の円柱状部分28だけのもの(図3(e))、
これに短長の未貫通穴48,49を有した円柱状のもの
(図3(f),(g))、円柱状部分28に段状の部分
27のみがあるもの(図3(h))、段状の部分27及
び短長の未貫通穴48,49を有したもの(図3
(i),(j))などが考えられる。このうち未貫通穴
46,47,48,49は、塑性加工における穴明けの
負担を軽減させるためのものであるが、ホースの内径を
保持する部分(28)は、加工硬化によって硬度を高く
する必要があるので、本体部21,30…34の嵌合穴
25に嵌め合わされる側(図中左側)に設けることが好
ましく、その穴先端を例えば区画壁部分24の端面に相
当する位置に止どめる。
て選択すべき中間成形品36,37,38,39の形状
を示したもので、シール部15となる円錐台状の部分2
6と嵌合穴25に嵌合する段状の部分27を有し、さら
に軸孔20に相当する短長の未貫通穴46,47を有し
たもの(図3(a),(b))、段状の部分がなく、短
い未貫通穴46を有したもの(図3(c))、円柱状部
分28及び円錐台状部分26だけのもの(図3(d))
としてもよい。またシール部15を有した本体部31…
34に組み付ける場合は、円錐台状の部分26がない中
間成形品40,41,42,43,44,45としてよ
く、中実の円柱状部分28だけのもの(図3(e))、
これに短長の未貫通穴48,49を有した円柱状のもの
(図3(f),(g))、円柱状部分28に段状の部分
27のみがあるもの(図3(h))、段状の部分27及
び短長の未貫通穴48,49を有したもの(図3
(i),(j))などが考えられる。このうち未貫通穴
46,47,48,49は、塑性加工における穴明けの
負担を軽減させるためのものであるが、ホースの内径を
保持する部分(28)は、加工硬化によって硬度を高く
する必要があるので、本体部21,30…34の嵌合穴
25に嵌め合わされる側(図中左側)に設けることが好
ましく、その穴先端を例えば区画壁部分24の端面に相
当する位置に止どめる。
【0016】図4は、図2で示した本体部30…34と
図1又は図3で示した中間成形品22,36…45とを
適宜組み合わせた例を示したもので、ネジ部14が形成
された本体部30に前記図1の中間成形品22を嵌合さ
せて一体化させ(図4(a))、その中間成形品22に
対して塑性加工を施して軸孔20を形成し(図4
(b))、その後頭部16に溝部12を加工するように
してもよい(図4(c))。またシール部15及びネジ
部14を有した本体部32に単調な円柱状の中間成形品
40を嵌合させて一体化させ(図4(d))、その中間
成形品40に対して塑性加工を施して軸孔20を形成し
(図4(e))、溝部12を加工するようにしてもよい
(図4(f))。このときの中間成形品40の先端は、
シール部15に掛からないように挿入されるものとして
よい。さらに前記の本体部30に組み合わせるものとし
ては、円錐台状の部分26及び短い未貫通穴46を有し
た中間成形品38を使用してもよく(図4(g))、そ
のほか、シール部15及び段付き35の嵌合穴25を有
した本体部34と、その嵌合穴25に嵌め合わせる段状
の部分27及び短い未貫通穴48を有した中間成形品4
4との組み合わせ(図4(h))などが考えられる。す
なわちここに図示した以外にも多様な組み合わせが可能
である。
図1又は図3で示した中間成形品22,36…45とを
適宜組み合わせた例を示したもので、ネジ部14が形成
された本体部30に前記図1の中間成形品22を嵌合さ
せて一体化させ(図4(a))、その中間成形品22に
対して塑性加工を施して軸孔20を形成し(図4
(b))、その後頭部16に溝部12を加工するように
してもよい(図4(c))。またシール部15及びネジ
部14を有した本体部32に単調な円柱状の中間成形品
40を嵌合させて一体化させ(図4(d))、その中間
成形品40に対して塑性加工を施して軸孔20を形成し
(図4(e))、溝部12を加工するようにしてもよい
(図4(f))。このときの中間成形品40の先端は、
シール部15に掛からないように挿入されるものとして
よい。さらに前記の本体部30に組み合わせるものとし
ては、円錐台状の部分26及び短い未貫通穴46を有し
た中間成形品38を使用してもよく(図4(g))、そ
のほか、シール部15及び段付き35の嵌合穴25を有
した本体部34と、その嵌合穴25に嵌め合わせる段状
の部分27及び短い未貫通穴48を有した中間成形品4
4との組み合わせ(図4(h))などが考えられる。す
なわちここに図示した以外にも多様な組み合わせが可能
である。
【0017】次に本発明の第二の実施の形態として、ホ
ース用オス口金具を製造する方法を図5により説明す
る。ホース用オス口金具51は、図5(d)に示したよ
うに、オネジのネジ部52及びツバ部53を有した頭部
54と、頭部54に連ねられ内方にニップル部55を有
したソケット部56とで構成されている。ソケット部5
6は、ホース端の外周に適宜嵌め合わされるような内外
径及び長さの管状に形成されている。ニップル部55
は、ソケット部56と同軸で同じ長さの細径のパイプと
して形成され、ツバ部53の径方向内方に形成された軸
壁部57の嵌合穴58に嵌合されて一体化されている。
ニップル部55の軸孔59は、頭部54側に同径を以て
延長され、頭部54の先端面60において開口されてい
る。
ース用オス口金具を製造する方法を図5により説明す
る。ホース用オス口金具51は、図5(d)に示したよ
うに、オネジのネジ部52及びツバ部53を有した頭部
54と、頭部54に連ねられ内方にニップル部55を有
したソケット部56とで構成されている。ソケット部5
6は、ホース端の外周に適宜嵌め合わされるような内外
径及び長さの管状に形成されている。ニップル部55
は、ソケット部56と同軸で同じ長さの細径のパイプと
して形成され、ツバ部53の径方向内方に形成された軸
壁部57の嵌合穴58に嵌合されて一体化されている。
ニップル部55の軸孔59は、頭部54側に同径を以て
延長され、頭部54の先端面60において開口されてい
る。
【0018】そしてこのオス口金具51を製造するに際
しては、図5(a),(b)に示したように、まず頭部
54及びニップル部56が一体化された本体部61と、
ニップル部55に相当する中間成形品62とを、冷間鍛
造又は切削加工により別々に成形する。本体部61の頭
部54は、ツバ部53を有した略円柱状の部材として形
成され、内部には軸孔59の延長部分となる穴63のほ
か、中間成形品62の先端を嵌合させるための嵌合穴5
8が段状に拡径されて形成されている。一方中間成形品
62は、ニップル部55に相当するボリュームの中実の
円柱体で成り、嵌合穴58に嵌合されることにより(図
5(c))、ソケット部56と同軸に保持される。そし
て銅ロウ付けによりこれらを一体化させた後、中間成形
品62に対して後方押出し等により穴明けを行う。そし
て図1(d)に示したように、穴明け完了後、頭部54
の外周に対して転造にてネジ部52を成形する。これで
液漏れやニップル部55のつぶれ等のない信頼性の高い
所定形状のホース用オス口金具51が得られる。
しては、図5(a),(b)に示したように、まず頭部
54及びニップル部56が一体化された本体部61と、
ニップル部55に相当する中間成形品62とを、冷間鍛
造又は切削加工により別々に成形する。本体部61の頭
部54は、ツバ部53を有した略円柱状の部材として形
成され、内部には軸孔59の延長部分となる穴63のほ
か、中間成形品62の先端を嵌合させるための嵌合穴5
8が段状に拡径されて形成されている。一方中間成形品
62は、ニップル部55に相当するボリュームの中実の
円柱体で成り、嵌合穴58に嵌合されることにより(図
5(c))、ソケット部56と同軸に保持される。そし
て銅ロウ付けによりこれらを一体化させた後、中間成形
品62に対して後方押出し等により穴明けを行う。そし
て図1(d)に示したように、穴明け完了後、頭部54
の外周に対して転造にてネジ部52を成形する。これで
液漏れやニップル部55のつぶれ等のない信頼性の高い
所定形状のホース用オス口金具51が得られる。
【0019】なおこのオス口金具51においても、本体
部及び中間成形品の形状、およびその組み合わせは種々
考えられる。例えば図6に示すように、頭部54の穴6
4がストレートな本体部65としてもよく(図6
(a))、さらにオネジのネジ部52が予め螺刻されて
いる本体部66としてもよい(図6(c))。
部及び中間成形品の形状、およびその組み合わせは種々
考えられる。例えば図6に示すように、頭部54の穴6
4がストレートな本体部65としてもよく(図6
(a))、さらにオネジのネジ部52が予め螺刻されて
いる本体部66としてもよい(図6(c))。
【0020】また図7に示すように、中間成形品67,
68,69,70,71としては、単調な円柱体72,
73にそれぞれ短長の未貫通穴74,75が形成された
もの(図7(a),(b))、円柱体76に嵌合部たる
段部77が形成されたもの(図7(c))、段部77及
び短長の未貫通穴78,79をそれぞれ有したもの(図
7(d),(e))が考えられる。このうち長い未貫通
穴75,79を有した中間成形品68,71は、その分
ボリュームが減るので、全長(円柱状部分73,76)
を若干長くする必要がある。
68,69,70,71としては、単調な円柱体72,
73にそれぞれ短長の未貫通穴74,75が形成された
もの(図7(a),(b))、円柱体76に嵌合部たる
段部77が形成されたもの(図7(c))、段部77及
び短長の未貫通穴78,79をそれぞれ有したもの(図
7(d),(e))が考えられる。このうち長い未貫通
穴75,79を有した中間成形品68,71は、その分
ボリュームが減るので、全長(円柱状部分73,76)
を若干長くする必要がある。
【0021】図8は、以上の本体部61,65,66と
中間成形品62,67…71との組み合わせの一例を示
したもので、ストレートの穴64を有した本体部65に
単調な円柱状の中間成形品62を嵌合させて一体化し
(図8(a))、塑性加工によって軸孔59を形成する
と共にネジ部52を螺刻するようにしてもよい(図8
(b))。またオネジが既に螺刻された本体部66と未
貫通穴75を有した中間成形品68とを組み合わせても
よく(図8(c))、さらには段付き58の穴63を有
した本体部65に未貫通穴78を有した中間成形品70
を嵌合させて一体化し(図8(d))、塑性加工による
軸穴59の成形と、ネジ部52の成形を行うようにして
もよい(図8(e))。このような組み合わせは図示し
たものに限らず、他にも多様に考えられる。
中間成形品62,67…71との組み合わせの一例を示
したもので、ストレートの穴64を有した本体部65に
単調な円柱状の中間成形品62を嵌合させて一体化し
(図8(a))、塑性加工によって軸孔59を形成する
と共にネジ部52を螺刻するようにしてもよい(図8
(b))。またオネジが既に螺刻された本体部66と未
貫通穴75を有した中間成形品68とを組み合わせても
よく(図8(c))、さらには段付き58の穴63を有
した本体部65に未貫通穴78を有した中間成形品70
を嵌合させて一体化し(図8(d))、塑性加工による
軸穴59の成形と、ネジ部52の成形を行うようにして
もよい(図8(e))。このような組み合わせは図示し
たものに限らず、他にも多様に考えられる。
【0022】次に本発明の第三の実施の形態として、ホ
ース用メガネ金具を製造する方法を説明する。メガネ金
具は、図9に示すように、頭部81,82が円環状のメ
ガネ部83と、メガネ部83に連らなる首部84とで成
るものであり、本体部85,86としてはこの頭部8
1,82にソケット部87が一体となっているものを用
意する。首部84の内部にはメガネ部83の穴89に連
通する連通穴90が形成されている。この連通穴90は
ストレートとしても(図9(a))、嵌合穴となる段付
き91(図9(b))としてもよい。
ース用メガネ金具を製造する方法を説明する。メガネ金
具は、図9に示すように、頭部81,82が円環状のメ
ガネ部83と、メガネ部83に連らなる首部84とで成
るものであり、本体部85,86としてはこの頭部8
1,82にソケット部87が一体となっているものを用
意する。首部84の内部にはメガネ部83の穴89に連
通する連通穴90が形成されている。この連通穴90は
ストレートとしても(図9(a))、嵌合穴となる段付
き91(図9(b))としてもよい。
【0023】一方図10に示すように、中間成形品9
2,93,94,95,96,97としては、外径が連
通穴90の内径に等しいストレートな円柱体98で成る
もの(図9(a))、円柱体98,101 にそれぞれ短長
の未貫通穴99,100 を有したもの(図9(b),
(c))、円柱体98に段部102 が形成されたもの(図
9(d))、円柱体98,101 に段部102 及び短長の未
貫通穴99,100 をそれぞれ有したもの(図9(e),
(f))などが考えられる。すなわちこれら本体部8
5,86及び中間成形品92…97を適宜組み合わせて
一体化することで、メガネ金具を製造することができ
る。
2,93,94,95,96,97としては、外径が連
通穴90の内径に等しいストレートな円柱体98で成る
もの(図9(a))、円柱体98,101 にそれぞれ短長
の未貫通穴99,100 を有したもの(図9(b),
(c))、円柱体98に段部102 が形成されたもの(図
9(d))、円柱体98,101 に段部102 及び短長の未
貫通穴99,100 をそれぞれ有したもの(図9(e),
(f))などが考えられる。すなわちこれら本体部8
5,86及び中間成形品92…97を適宜組み合わせて
一体化することで、メガネ金具を製造することができ
る。
【0024】図11はこの組み合わせの一例を示したも
ので、首部84に段付き91の連通穴90を有した本体
部86と、段部102 及び未貫通穴100 を有した中間成形
品97とを一体化し(図11(a))、塑性加工にてニ
ップル穴103 を有したニップル部104 を仕上げ、液漏れ
やニップル部104 のつぶれ等のない信頼性の高い所定形
状のメガネ金具105 を得るものである(図11
(b))。またストレートな連通穴90の本体部85に
対して、ストレートな中間成形品92を嵌合させて(図
11(c))、塑性加工によりニップル穴103 を仕上げ
て、同様なメガネ金具106 を得るようにしてもよい(図
11(d))。
ので、首部84に段付き91の連通穴90を有した本体
部86と、段部102 及び未貫通穴100 を有した中間成形
品97とを一体化し(図11(a))、塑性加工にてニ
ップル穴103 を有したニップル部104 を仕上げ、液漏れ
やニップル部104 のつぶれ等のない信頼性の高い所定形
状のメガネ金具105 を得るものである(図11
(b))。またストレートな連通穴90の本体部85に
対して、ストレートな中間成形品92を嵌合させて(図
11(c))、塑性加工によりニップル穴103 を仕上げ
て、同様なメガネ金具106 を得るようにしてもよい(図
11(d))。
【0025】なおメガネ金具は、メガネ部83にピンを
設けて使用されることがあるので、図12に示すよう
に、メガネ部83の外周にピン部107 を一体化して成形
した本体部108 とするか(図12(a))、メガネ部8
3の外周に凹部109 が形成された本体部110 を成形して
おき、その凹部109 に別体で成形したピン111 を挿嵌さ
せるようにしてもよい(図12(b))。またメガネ部
83は首部84及びソケット部87と一体に成形するの
は難しいので、これらを別体で成形してもよい。すなわ
ち図13に示すように、メガネ部112 と、首部84及び
ソケット部87のみで成る本体部113 とをそれぞれ成形
した後、互いの嵌合部114 において嵌合させ(図13
(a))、さらに連通穴90に中間成形品92を嵌め合
わせてこれらを一体化し(図13(b))、その中間成
形品92に対して塑性加工を施すことによりニップル穴
103 を成形して、所定形状のメガネ金具115 を得るよう
にしてもよい(図13(c))。
設けて使用されることがあるので、図12に示すよう
に、メガネ部83の外周にピン部107 を一体化して成形
した本体部108 とするか(図12(a))、メガネ部8
3の外周に凹部109 が形成された本体部110 を成形して
おき、その凹部109 に別体で成形したピン111 を挿嵌さ
せるようにしてもよい(図12(b))。またメガネ部
83は首部84及びソケット部87と一体に成形するの
は難しいので、これらを別体で成形してもよい。すなわ
ち図13に示すように、メガネ部112 と、首部84及び
ソケット部87のみで成る本体部113 とをそれぞれ成形
した後、互いの嵌合部114 において嵌合させ(図13
(a))、さらに連通穴90に中間成形品92を嵌め合
わせてこれらを一体化し(図13(b))、その中間成
形品92に対して塑性加工を施すことによりニップル穴
103 を成形して、所定形状のメガネ金具115 を得るよう
にしてもよい(図13(c))。
【0026】さらに図14は本発明の第四の実施の形態
を示したもので、平型金具116 を製造する方法を示した
ものである。この平型金具116 は、頭部117 が断面矩形
で、その一側にメネジのネジ部118 が形成されていると
共に、内部にはネジ部118 から直角に屈折して延びる流
路穴119 が形成されている。流路穴119 のネジ部118
側の開口には円錐台状のシール部120 が形成されて
いる。そして頭部117 の他の側面に、ソケット部121 が
一体的に設けられていると共に、流路穴119 の開口の部
分にニップル部122 がソケット部121 と同軸になるよう
に嵌合されている。従って、この平型金具116 を製造す
る方法としては、頭部117 とソケット部121 とが一体の
本体部123 を成形し、これとは別にニップル部122 に相
当する円柱状の中間成形品(図示せず)を成形してお
き、流路穴119 の開口段部124 にその中間成形品を嵌合
させてロウ付け等によって一体化させた後、中間成形品
に塑性加工を施してニップル穴125 を明け、このニップ
ル穴と流路穴119 とを連通させる。これで液漏れやニッ
プル部のつぶれ等のない信頼性の高い平型金具116 が得
られるものである。
を示したもので、平型金具116 を製造する方法を示した
ものである。この平型金具116 は、頭部117 が断面矩形
で、その一側にメネジのネジ部118 が形成されていると
共に、内部にはネジ部118 から直角に屈折して延びる流
路穴119 が形成されている。流路穴119 のネジ部118
側の開口には円錐台状のシール部120 が形成されて
いる。そして頭部117 の他の側面に、ソケット部121 が
一体的に設けられていると共に、流路穴119 の開口の部
分にニップル部122 がソケット部121 と同軸になるよう
に嵌合されている。従って、この平型金具116 を製造す
る方法としては、頭部117 とソケット部121 とが一体の
本体部123 を成形し、これとは別にニップル部122 に相
当する円柱状の中間成形品(図示せず)を成形してお
き、流路穴119 の開口段部124 にその中間成形品を嵌合
させてロウ付け等によって一体化させた後、中間成形品
に塑性加工を施してニップル穴125 を明け、このニップ
ル穴と流路穴119 とを連通させる。これで液漏れやニッ
プル部のつぶれ等のない信頼性の高い平型金具116 が得
られるものである。
【0027】なお以上の実施の形態において、材料とし
て鉄鋼を示したが、銅やアルミ、或いはこれらの合金を
使用してもよい。
て鉄鋼を示したが、銅やアルミ、或いはこれらの合金を
使用してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、加工時間
が短縮されてコスト低減が達成されるとともに、ニップ
ル部の切削工程を廃止したことで過度な切粉の発生がな
く、加工が容易になって歩留まりの向上が達成され、ニ
ップルつぶれのない信頼性の高いホース用金具が得られ
るという優れた効果を発揮する。
が短縮されてコスト低減が達成されるとともに、ニップ
ル部の切削工程を廃止したことで過度な切粉の発生がな
く、加工が容易になって歩留まりの向上が達成され、ニ
ップルつぶれのない信頼性の高いホース用金具が得られ
るという優れた効果を発揮する。
【図1】本発明の第一の実施の形態であるホース用メス
口金具の製造方法を示した側断面図である。
口金具の製造方法を示した側断面図である。
【図2】図1の本体部の他の例を示した側断面図であ
る。
る。
【図3】図1の中間成形品の他の例を示した側断面図で
ある。
ある。
【図4】図1の他の本体部と中間成形品との組み合わせ
の例を示した側断面図である。
の例を示した側断面図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態であるホース用メス
口金具の製造方法を示した側断面図である。
口金具の製造方法を示した側断面図である。
【図6】図5の本体部の他の例を示した側断面図であ
る。
る。
【図7】図5の中間成形品の他の例を示した側断面図で
ある。
ある。
【図8】図5の他の本体部と中間成形品との組み合わせ
の例を示した側断面図である。
の例を示した側断面図である。
【図9】本発明の第三の実施の形態であるホース用メガ
ネ金具の製造方法にかかわる本体部を示した側断面図で
ある。
ネ金具の製造方法にかかわる本体部を示した側断面図で
ある。
【図10】本発明の第三の実施の形態であるホース用メ
ガネ金具の製造方法にかかわる中間成形品を示した側断
面図である。
ガネ金具の製造方法にかかわる中間成形品を示した側断
面図である。
【図11】本発明の第三の実施の形態であるホース用メ
ガネ金具の製造方法を示した側断面図である。
ガネ金具の製造方法を示した側断面図である。
【図12】図11の他の実施の形態を示した側断面図で
ある。
ある。
【図13】図11の変形の実施の形態を示した側断面図
である。
である。
【図14】本発明の第四の実施の形態であるホース用平
型金具の製造方法を示した側断面図である。
型金具の製造方法を示した側断面図である。
【図15】従来のホース用金具の製造方法を示した側断
面図である。
面図である。
11 ホース用メス口金具(ホース用金具) 12 溝部 13 ツバ部 14 ネジ部(メネジ部) 16 頭部 17 ニップル部 18 ソケット部 20 軸孔 21 本体部 22 中間成形品 25 嵌合穴 26 円錐台状の部分(シール部) 27 段状の部分(嵌合部) 35 段付き(段部) 46,47,48,49 未貫通穴 51 ホース用オス口金具(ホース用金具) 52 ネジ部(オネジ部) 54 頭部 55 ニップル部 56 ソケット部 61 本体部 62 中間成形品 81 頭部 84 首部 85 本体部 87 ソケット部 92 中間成形品 104 ニップル部 105 ホース用メガネ金具(ホース用金具) 116 ホース用平型金具(ホース用金具) 117 頭部 118 ネジ部 121 ソケット部 122 ニップル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 秀樹 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日 立電線株式会社電線工場内 (56)参考文献 特開 昭51−139548(JP,A) 特開 平7−27271(JP,A) 特開 平7−68334(JP,A) 特開 平2−34227(JP,A) 特開 昭63−125889(JP,A) 実開 昭54−55522(JP,U) 実開 昭57−30486(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00 F16L 33/20 B21D 26/02 B21J 5/06 B21K 1/16
Claims (15)
- 【請求項1】 頭部と、該頭部に連ねられ内方にニップ
ル部を有したソケット部とを備えたホース用金具を製造
するに際して、上記頭部及びソケット部に相当する本体
部と、上記ニップル部に相当する中間成形品にしてニッ
プル部に相当するボリュームの中実円柱状部分もしくは
未貫通穴を有した円柱状部分を有した構成の中間成形品
とを、別々に成形し、これらを組み付けてロウ付けを行
い、その後、上記中間成形品を塑性加工して上記ニップ
ル部を成形することを特徴とするホース用金具の製造方
法。 - 【請求項2】 頭部と、該頭部に連ねられ内方にニップ
ル部を有したソケット部とを備えたホース用金具を製造
するに際して、上記頭部及びソケット部に相当する本体
部と、上記ニップル部に相当する中間成形品にしてニッ
プル部に相当するボリュームの中実円柱状部分もしくは
未貫通穴を有した円柱状部分を有した構成の中間成形品
とを、別々に成形し、これらを圧入により組み付けてか
ら焼鈍を行い、その後、上記中間成形品を塑性加工して
上記ニップル部を成形することを特徴とするホース用金
具の製造方法。 - 【請求項3】 上記ソケット部のビッカース硬さが15
0Hv以下、ニップル部のビッカース硬さが150Hv
以上となるように成形する請求項1又は2に記載のホー
ス用金具の製造方法。 - 【請求項4】 上記本体部が、上記中間成形品を嵌合さ
せるための嵌合穴を有した請求項1乃至3のいずれかに
記載のホース用金具の製造方法。 - 【請求項5】 上記嵌合穴が、途中に段部を有した請求
項4記載のホース用金具の製造方法。 - 【請求項6】 上記本体部が、シール部を有した請求項
1乃至5のいずれかに記載のホース用金具の製造方法。 - 【請求項7】 上記本体部が、メネジ部を有した請求項
1乃至6のいずれかに記載のホース用金具の製造方法。 - 【請求項8】 上記頭部が、クリップ用の溝部を有した
請求項7記載のホース用金具の製造方法。 - 【請求項9】 上記本体部が、オネジ部を有した請求項
1乃至5のいずれかに記載のホース用金具の製造方法。 - 【請求項10】 上記本体部が、メガネ部を有した請求
項1乃至5のいずれかに記載のホース用金具の製造方
法。 - 【請求項11】 上記本体部が、断面矩形の頭部を有し
た請求項1乃至6のいずれかに記載のホース用金具の製
造方法。 - 【請求項12】 上記中間成形品が、シール部を有した
請求項1又は2記載のホース用金具の製造方法。 - 【請求項13】 上記中間成形品が、ニップル部の軸孔
に相当する未貫通穴を有した請求項1又は2記載のホー
ス用金具の製造方法。 - 【請求項14】 上記未貫通穴が、上記本体部に組み付
けられる側に設けられた請求項13記載のホース用金具
の製造方法。 - 【請求項15】 上記中間成形品が、上記段部に嵌合す
る嵌合部を有した請求項5記載のホース用金具の製造方
法。
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---|---|---|---|
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JP10795896A JP3322124B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | ホース用金具の製造方法 |
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JP6549934B2 (ja) * | 2015-08-11 | 2019-07-24 | 三機工業株式会社 | 圧着式管継手装置 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP10795896A patent/JP3322124B2/ja not_active Expired - Fee Related
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