JPH10132175A - ホース用金具及びその製造方法及びブレーキホース - Google Patents

ホース用金具及びその製造方法及びブレーキホース

Info

Publication number
JPH10132175A
JPH10132175A JP8283796A JP28379696A JPH10132175A JP H10132175 A JPH10132175 A JP H10132175A JP 8283796 A JP8283796 A JP 8283796A JP 28379696 A JP28379696 A JP 28379696A JP H10132175 A JPH10132175 A JP H10132175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
socket
head
nipple
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8283796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Namekawa
義裕 滑川
Hideki Hagiwara
秀樹 萩原
Katsuhiro Aoyanagi
克弘 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP8283796A priority Critical patent/JPH10132175A/ja
Publication of JPH10132175A publication Critical patent/JPH10132175A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カシメによるソケット部の応力集中に起因す
る割れを防止する。また余計な予備カシメの工程が不要
となるホース用金具を提供する。 【解決手段】 頭部13から一方に延びたソケット部1
4と、ソケット部14の内方に同軸に形成されたニップ
ル部15とを有し、ソケット部14とニップル部15と
の間にホースを挿入しソケット部14をカシメて固着す
るホース用金具11である。ソケット部14の頭部13
との接続部分に、先端側14aよりも厚く形成された厚
肉部14bを設ける。ソケット部14の頭部側内周に、
先端側内周面17aよりも内径が小さい縮径面17bを
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ブレーキ
ホース等に使用されるホース用金具、及びその製造方
法、及びホース用金具を備えたブレーキホースに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ブレーキホース等の工業用ホースの端部
には、着脱性、漏洩防止性及び信頼性等を配慮したホー
ス用金具が取り付けられている。このホース用金具は、
一方の軸端側に直管状のソケット部及びニップル部が同
軸に設けられ、他方の軸端側に相手機器に接続するため
のメネジなどを有した頭部が設けられて構成されてい
る。そして図11に示すように、ソケット部1の内方に
ホース2を差し込んで、ニップル部3によりホース内径
を保持しつつ、ソケット部1をカシメ変形させることで
ホース端に金具4を固定するようになっている。
【0003】通常ソケット部1の内径は、差し込み作業
性を考慮して、ホース外径に対し0.5mm 程度大きくなっ
ており、いわゆる“スキマバメ”状態となる。例えばブ
レーキホースの場合、ホース外径が10.5mmに対してソケ
ット部内径は11.0mmである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで図11に示し
たように、ホース2に金具4をジョイントするときにカ
シメを行うと、ソケット部1が頭部5のツバ部6に接続
する位置(座部7)に応力が集中するので、この部分に
割れが生じやすいという問題があった。
【0005】またホース2とソケット部1との間に前記
したような隙間があるために、ソケット部1内に挿入し
てからカシメを行うまでの間に、金具4が回転してしま
ったり、金具4の脱落が生じて、カシメ作業ができなく
なるおそれがあった。このためホース挿入を行ってから
予備のカシメを行い、その後に本カシメを行うという余
分な工程が必要となる場合がある。
【0006】そこで本発明は、カシメによりソケット部
に応力集中が生じて割れることのない、また余計な予備
カシメの工程を必要としないホース用金具、及びその製
造方法、及びそのホース用金具を備えたブレーキホース
を提供すべく創案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく本
発明は、頭部から一方に延びたソケット部と、ソケット
部の内方に同軸に形成されたニップル部とを有し、ソケ
ット部とニップル部との間にホースを挿入しソケット部
をカシメて固着するホース用金具において、ソケット部
の頭部との接続部分に、先端側よりも厚く形成された厚
肉部を設けたものである。また本発明は、頭部から一方
に延びたソケット部と、ソケット部の内方に同軸に形成
されたニップル部とを有し、ソケット部とニップル部と
の間にホースを挿入しソケット部をカシメて固着するホ
ース用金具において、ソケット部の頭部側内周に、先端
側よりも内径が小さい縮径面を形成したものである。そ
の縮径面の内径は、ホースの外径に略等しいものである
ことが好ましい。また縮径面と先端側内周面との内径差
は、0.05〜0.5mm であってよい。これらホース用金具の
頭部は、メネジ又はオネジ又はメガネ部又はコネクタ部
を備えたものとしてよい。
【0008】また本発明は、頭部から一方に延びたソケ
ット部と、ソケット部の内方に同軸に形成されたニップ
ル部とを有したホース用金具を製造する方法であって、
ソケット部を成形するに際し、二段階以上の鍛造加工を
行って、先端側よりも頭部側の内径が小さくなるように
段差を成形するものである。この製造方法において、頭
部及びソケット部を含む本体部とニップル部とを別体で
成形した後、これらを一体化してよい。その一体化は、
圧入、ロー付け或いはステーキングにて行うことができ
る。また頭部及びソケット部を含む本体部とニップル部
とを一体成形することが好ましい。また本発明は、上記
ホース用金具が少なくとも一つ端部に取り付けられて成
るブレーキホースである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0010】まず図4により、本発明にかかわるホース
用金具の第一の実施の形態を説明する。このホース用金
具は、メネジ12が頭部13に形成されたホース用メス
口金具11であって、頭部13から一方に延びたソケッ
ト部14と、その内方のニップル部15とが二重管状に
設けられている。頭部13には径方向外方に張り出した
ツバ部16が形成され、その軸心側にはソケット部14
の内周面17及びニップル部15の外周面15aの基端
を区画する軸端壁18が形成されている。軸端壁18に
はメネジ12の底面に貫通した貫通穴19が形成され、
そのソケット側にニップル部15となる管体の端部が嵌
着されている。すなわち管体のニップル穴15bと貫通
穴19とにより、流体(オイル等)の通路となる金具軸
孔が形成されている。
【0011】そしてソケット部14と頭部16との接続
部分(ソケット座部24)を含んだ区間である、ソケッ
ト部14の頭部側に、先端側14aよりも厚く形成され
た厚肉部14bが設けられている。この厚肉部14b
は、その外周面20が先端側14aから直線状に連続し
ており、内周面17の軸方向略中間の位置に段差21が
形成されて成る。すなわちソケット部14の頭部側内周
に、先端側内周面17aの内径d1 よりも小さい内径d
2 の縮径面17bが形成されている(d1 >d2 )。こ
の縮径面17bの内径d2 は、ホース外径に略等しいも
のとし、先端側内周面17aの内径d1 は、例えばホー
ス外径よりも約0.5mm 大きいものとする。この時の内径
差(d1 −d2 )は約0.5mm となるが、これに限らず例
えば0.05〜0.5mm となるようにしてもよい。
【0012】このほか軸端壁18の貫通穴19のメネジ
側開口には、円錐台状のシール部22が形成されてい
る。また頭部13の外周には溝部23が形成されてい
る。
【0013】図7は、このホース用メス口金具11を備
えた本発明のブレーキホース31を示したものである。
このブレーキホース31のホース本体32は、例えば軸
心側より順次、耐ブレーキ液性ゴムチューブ、ポリエス
テルなどの繊維を編み込んだ二重の補強層、上下補強層
間の緩衝用のゴムシート、最外層である耐候性のカバー
ゴムで構成される。ホース穴を実質的に区画するチュー
ブ内径は、ニップル部15の外径に略等しいか僅かに大
きいものであり、最外層の外径はソケット部14の縮径
面17bの内径d2 に略等しく、先端側内周面17aの
内径d1 よりも僅かに小さいものである。言い換える
と、このホース本体32のサイズに合わせて、ホース用
メス口金具11のソケット部14及びニップル部15の
最終形状が規定される。
【0014】このホース本体32の端部(ホース端32
a)にホース用メス口金具11を取り付けるに際して
は、ホース端32aとホース用メス口金具11のソケッ
ト部14とを同軸に対峙させ、ホース端32aを適宜な
長さだけ、例えば先端面が軸端壁18に突き当たるまで
ソケット部14内に挿入し、その内径をニップル部15
によって保持させた状態で、適当な工具でソケット部1
4を縮径方向に締め付ける。この図示例では、先端側1
4aで一箇所、厚肉部14bで一箇所の位置をそれぞれ
締め付けるようにしている。これでソケット部14はカ
シメ変形されてホース端32aの最外層と強固に密着す
る。すなわちホース端32aにホース用メス口金具11
が固定されて、相手機器に接続可能なブレーキホース3
1として完成する。なおこの実施の形態では、両方のホ
ース端32aにホース用メス口金具11を取り付けた状
態を示したが、必要に応じて一方のホース端32aのみ
に取り付けるようにしても当然構わない。
【0015】このように、ソケット部14の頭部13側
に厚肉部14bを設けたので、頭部13(ツバ部16)
との接続位置であるソケット座部24の強度を向上させ
ることができ、カシメ時の応力集中に起因するソケット
座部24の割れを防止できる。また厚肉部14bの内周
面が縮径面17bとして形成されているので、ホース端
32aをソケット部14の奥まで挿入することで、縮径
面17bの周面摩擦力で金具が動かないようにホールド
することができ、本カシメを行う前に予備カシメを行う
必要がなく、ホース取付作業の能率向上が達成される。
またソケット部14の先端側14aの内径d1 はホース
外径よりも大きくなっているので、ホース挿入時の作業
性を大きく損なうことがない。そしてこのホース用メス
口金具11をホース端32aに取り付けたブレーキホー
ス31は、耐久性に優れた信頼性の高い製品とすること
ができる。
【0016】なお厚肉部としては、ソケット座部24の
強化のみを図る場合は、その厚さが先端側より大であれ
ばよいので、外周面20に段差が出るような形状とする
ことも考えられる。そして厚肉部の軸方向長さは、ソケ
ット部全長の略半分にするとは限らず、ソケット座部2
4から適宜延びた長さであればよい。またホース保持性
の向上のみが要求される場合は、ソケット部14の内周
面17の頭部13側に内径が小さい部分が形成されてい
ればよいので、例えばソケット部14の肉厚を全長に亘
って等しいものとし、頭部13側が先端側よりも縮径し
た屈折形状とすることも考えられる。
【0017】次に図1乃至図3によって、本発明にかか
わるホース用金具の製造方法の第一の実施の形態を、前
記ホース用メス口金具11を製造する工程として説明す
る。まず第一工程として、所定のボリュームを有した中
実の円柱体の素材を用意する。その材料としては冷間圧
造用炭素鋼線(例えばSWCH12A)か、これの相当品
を選定する。鉄鋼以外にはアルミ、銅或いはそれらの合
金などの金属を使用できる。この素材に対して二段階の
鍛造加工を行って、ソケット部14を成形する。すなわ
ち図1に示したように、第一工程として、外周を拘束し
つつ素材41の一方の軸端から同軸にパンチを圧入し
て、ソケット部14の内方となる軸穴42を形成すると
ともに、ソケット部14の先端側14aを形成する。次
に図2に示したように、第二工程として、その軸穴42
の穴底に対してさらにパンチを同軸に圧入して、厚肉部
14bを成形する。このパンチは第一工程で使用したパ
ンチよりも小さい、例えば0.05〜0.5mm だけ小さい外径
のものを使用する。これで内周面17に、全周に亘って
均等な段差21が形成されて、先端側内周面17a及び
縮径面17bが形成される。
【0018】次にこの中間成形品42の他方の軸端面4
3側の部分に対して塑性加工を行って、ツバ部16、シ
ール部22及びネジ下穴44を形成する。シール部22
には貫通穴19のメネジ側に相当するシール穴45を形
成しておく。次にパンチ打抜或いは機械加工により、シ
ール穴45に貫通するソケット部14側の穴を形成し、
別体で切削加工したニップル部15の管体の端部を、銅
ロー材などを用いたロー付にて嵌合し一体化する。この
一体化は、圧入又はステーキングによって行ってもよ
い。そして機械加工により頭部13に溝部23及びメネ
ジ12を成形して、最終形状に仕上げる。
【0019】このように製造することで、厚肉部14b
及び縮径面17bを容易に、且つ確実に形成することが
できる。またパンチの径を変えるだけで,段差21の量
(内径差)及び内径d1 ,d2 を任意に調整することが
できる。
【0020】図5は本発明の他の実施の形態であるホー
ス用メス口金具25を示したもので、前記実施の形態と
同様に、ソケット部14に厚肉部14b及び縮径面17
bが形成されていると共に、ニップル部26が頭部13
及びソケット部14と一体に成形されて成るものであ
る。このホース用メス口金具25を製造するに際して
は、まず同一材料で塑性加工によって、一方にソケット
部14及びニップル部26に相当する部分を、他方に頭
部13に相当する部分を有した中間成形品(図示せず)
を成形し、前記実施の形態と同様にパンチ圧入によりソ
ケット部14を成形すると共に、ニップル部26に相当
する部分に対して後方押出しを行って、ニップル穴26
a及びニップル部外周面26bを成形する。これら塑性
加工は別個に行うこともできるが、同時に行うようにし
てもよい。すなわち例えばガイドホルダー内に適宜形状
の二重のパンチを備えて、後方押出し及び圧入を並行し
て行うようにしてもよい。この塑性加工を行った後、機
械加工或いは塑性加工によりメネジ12、ツバ部16、
溝部23及びシール部22を成形する。なおシール部2
2のシール面及びシール穴27は、中間成形品を固定す
るためのダイスに所定形状の型を設けておくことによ
り、後方押出しと同時に成形することができる。また軸
孔を成形する際には、後方押出しによりニップル穴26
aを軸端壁18の壁面付近まで成形した後に、打抜によ
ってシール穴27に貫通させるようにしてもよい。シー
ル穴27の径はニップル穴26aと等しいか、僅かに大
きいものとする。
【0021】このように、ニップル部26を塑性加工に
てソケット部14及び頭部13と一体に成形してホース
用メス口金具25を製造するようにしたので、ロウ付け
等のニップル部一体化の工程がなくなり、製造工数を削
減することができる。またこの実施の形態においては、
ニップル穴26aを後方押出しの塑性加工で成形するよ
うにしたので、ニップル部26を硬いものにすることが
でき、カシメ時のホース内径保持の強度を高めることが
できる。
【0022】なお以上の実施の形態では段差を一箇所と
したが、例えば図6に示すように、ソケット部28を三
段階の塑性加工(パンチ圧入)により成形して、内周面
30に二箇所の段差21,29を形成するようにしても
よい。すなわち先端側ソケット部28aよりも厚い第一
厚肉部28bと、その頭部側に第一厚肉部28bよりも
厚い第二厚肉部28cを設けて、ソケット座部24の強
化を図るものである。またこれらの内径は、第二厚肉部
28cの縮径面30cをホース外径(d2 )に略等しく
して、ホース端を最も奥まで挿入することで、保持力を
向上させるものとする。或いは第一厚肉部28bの縮径
面30bをホース外径(d2 )に略等しくして、ホース
端の挿入は奥側の段差29までとし、第二肉厚部28c
は専らソケット座部24の強化に寄与するようにしても
よい。
【0023】次に図8は、本発明の第二の実施の形態と
して、ホース用オス口金具51を示したものである。こ
のホース用オス口金具51は、一端側に前記実施の形態
と同様に、ソケット部52に先端側52aよりも厚い厚
肉部52bが設けられていると共に、ソケット部52と
同軸のニップル部15が設けられ、他端側の頭部として
オネジ53が形成されている。オネジ53の軸心には貫
通穴が形成され、そのソケット部側にニップル部15と
なる管体が嵌合されると共に、残りの部分がニップル穴
15bから連続するネジ部穴54として形成されてい
る。オネジ53とソケット部52との間には径方向外方
に張り出したツバ部16が形成され、その内方には軸端
壁18が形成されている。
【0024】このホース用オス口金具51を製造するに
際しては、前記第一の実施の形態と同様に、素材に対し
て二段階の鍛造加工を行って段差21を形成し、厚肉部
52bを有したソケット部52を成形した後、塑性加工
或いは機械加工によりツバ部16及びネジ部穴54を形
成し、別体で切削加工したニップル部15の管体を、ロ
ー付等によって一体化し、最後にオネジ53を成形して
最終形状に仕上げる。
【0025】このように製造することにより、ソケット
座部24の強度が大きくて割れの心配がなく、さらに予
備カシメを行う必要がないホース取付作業性のよいホー
ス用オス口金具51を得ることができる。またこのホー
ス用オス口金具51を端部に取り付けたブレーキホース
55は、耐久性に優れた信頼性の高い製品とすることが
できる。なお前出図5の実施の形態のように、オネジ及
びソケット部とニップル部とが一体成形されたホース用
オス口金具を製造することもできる。
【0026】次に図9は、本発明の第三の実施の形態と
して、ホース用メガネ金具61を示したものである。こ
のホース用メガネ金具61は、前記実施の形態と同様
に、ソケット部62に先端側62aよりも厚い厚肉部6
2bが設けられていると共に、ソケット部62と同軸の
ニップル部15が設けられ、他端側の頭部としてメガネ
穴63を有したメガネ部64が形成されている。ソケッ
ト部62は、首部65及び軸壁部66を介してつらなっ
ている。ニップル部15のニップル穴15bは、首部6
5を貫通してメガネ部64へと延長され、メガネ穴63
に連通する首部穴67として形成されている。
【0027】このホース用メガネ金具61を製造するに
際しては、前記実施の形態と同様に、素材に対して二段
階の鍛造加工を行って段差21を形成し、厚肉部62b
を有したソケット部62を成形した後、塑性加工或いは
機械加工によりメガネ部64、首部65及び首部穴67
を形成し、別体で切削加工したニップル部15の管体の
端部を、ロー付等によって首部穴67に嵌合して最終形
状に仕上げる。
【0028】このように製造することにより、軸壁部6
6とソケット部62外周との接続部分であるソケット座
部68の強度を大きくすることができ、割れの心配がな
いホース用メガネ金具61を得ることができる。さらに
厚肉部62bの内周面として縮径面17bを形成したこ
とにより、予備カシメを行う必要がなくホース取付作業
性のよいホース用メガネ金具61とすることができる。
またこのホース用メガネ金具61を端部に取り付けたブ
レーキホース69は、耐久性に優れた信頼性の高い製品
とすることができる。なお前出図5の実施の形態のよう
に、メガネ部及びソケット部とニップル部とが一体成形
されたホース用メガネ金具を製造することもできる。
【0029】次に図10は、本発明の第四の実施の形態
であるホース用平型金具71を示したものである。この
ホース用平型金具71は、前記実施の形態と同様に、ソ
ケット部72に先端側72aよりも厚い厚肉部72bが
設けられていると共に、ソケット部72と同軸のニップ
ル部15が設けられ、他端側にはソケット部72と一体
のコネクタ部73が設けられている。コネクタ部73は
断面矩形を呈し、ソケット部72の軸方向とは直角の側
にメネジ74が形成されている。メネジ74の底部には
円錐台状のシール部75が形成され、その中央にシール
穴76が形成されている。シール穴76は、ニップル穴
15bの延長部分である連通穴77に直角に接続されて
いる。
【0030】このホース用平型金具71を製造するに際
しては、前記実施の形態と同様に、素材に対して二段階
の鍛造加工を行って段差21を形成し、厚肉部72bを
有したソケット部72を成形した後、塑性加工或いは機
械加工によりコネクタ部73のメネジ74、シール部7
5及び連通穴77を形成し、別体で切削加工したニップ
ル部15の管体の端部を、ロー付等によって連通穴77
に嵌合して最終形状に仕上げる。
【0031】このように製造することにより、コネクタ
部73とソケット部72との接続部分であるソケット座
部78の強度を大きくすることができ、割れの心配がな
いホース用平型金具71を得ることができる。さらに厚
肉部72bの内周面としての縮径面17bを形成したこ
とにより、予備カシメを行う必要がなくホース取付作業
性のよいホース用平型金具71とすることができる。ま
たこのホース用平型金具71を端部に取り付けたブレー
キホース79は、耐久性に優れた信頼性の高い製品とす
ることができる。なお前出図5の実施の形態のように、
コネクタ部及びソケット部とニップル部とが一体成形さ
れたホース用平型金具を製造することもできる。
【0032】なお本発明のホース用金具は、以上の実施
の形態で示したブレーキホース31,55,69,79
に取り付けられるものとは限らず、他の同様な工業用ホ
ースなどに広く採用できるものである。
【0033】
【発明の効果】以上要するに、ソケット部の頭部側に厚
肉部を設けた本発明の構成によれば、ソケット座部の強
度を向上させることができ、カシメによる集中応力に起
因したソケット座部の割れを防止できる。またソケット
部の頭部側内周に縮径面を形成した構成によれば、ホー
スをソケット部とニップル部との間に挿入するだけで金
具が動かないように保持することができ、本カシメを行
う前に予備カシメを行う必要がなく、ホース取付作業の
能率向上が達成される。そして二段階以上の鍛造加工を
行ってソケット部の内周面に段差を成形する方法によれ
ば、厚肉部及び縮径面を容易に、且つ確実に形成するこ
とができる。さらにこのホース用金具をホース端に取り
付けたブレーキホースは、耐久性に優れた信頼性の高い
製品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるホース用金具の製造方法の第
一の実施の形態を説明するための側断面図である。
【図2】図1の次の製造工程を示した側断面図である。
【図3】図2の次の製造工程を示した側断面図である。
【図4】本発明にかかわるホース用金具の第一の実施の
形態を示した側断面図である。
【図5】図4の他の実施の形態を示した側断面図であ
る。
【図6】図2の製造工程での他の実施の形態を示した側
断面図である。
【図7】本発明にかかわるブレーキホースの実施の形態
を示した側断面図である。
【図8】本発明にかかわるホース用金具の第二の実施の
形態を示した側断面図である。
【図9】本発明にかかわるホース用金具の第三の実施の
形態を示した側断面図である。
【図10】本発明にかかわるホース用金具の第四の実施
の形態を示した側断面図である。
【図11】従来のホース用金具のホース取付状態を示し
た側断面図である。
【符号の説明】
11,25 ホース用メス口金具(ホース用金具) 12 メネジ 13 頭部 14 ソケット部 14a,28a 先端側(ソケット部の) 14b,28b,28c 厚肉部 15,26 ニップル部 17,30 内周面 17a,30a 先端側内周面 17b,30b,30c 縮径面 21,29 段差 24 ソケット座部(ソケット部の頭部との接続部分) 31,55,69,79 ブレーキホース 51 ホース用オス口金具(ホース用金具) 53 オネジ 61 ホース用メガネ金具(ホース用金具) 64 メガネ部 71 ホース用平型金具(ホース用金具) 73 コネクタ部 d2 縮径面の内径

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部から一方に延びたソケット部と、該
    ソケット部の内方に同軸に形成されたニップル部とを有
    し、上記ソケット部とニップル部との間にホースを挿入
    し上記ソケット部をカシメて固着するホース用金具にお
    いて、上記ソケット部の頭部との接続部分に、先端側よ
    りも厚く形成された厚肉部を設けたことを特徴とするホ
    ース用金具。
  2. 【請求項2】 頭部から一方に延びたソケット部と、該
    ソケット部の内方に同軸に形成されたニップル部とを有
    し、上記ソケット部とニップル部との間にホースを挿入
    し上記ソケット部をカシメて固着するホース用金具にお
    いて、上記ソケット部の頭部側内周に、先端側よりも内
    径が小さい縮径面を形成したことを特徴とするホース用
    金具。
  3. 【請求項3】 上記縮径面の内径が、上記ホースの外径
    に略等しいものである請求項2記載のホース用金具。
  4. 【請求項4】 上記縮径面と先端側内周面との内径差
    が、0.05〜0.5mm である請求項2又は3に記載のホース
    用金具。
  5. 【請求項5】 上記頭部が、メネジ又はオネジ又はメガ
    ネ部又はコネクタ部を備えたものである請求項1ないし
    4のいずれかに記載のホース用金具。
  6. 【請求項6】 頭部から一方に延びたソケット部と、該
    ソケット部の内方に同軸に形成されたニップル部とを有
    したホース用金具を製造する方法であって、上記ソケッ
    ト部を成形するに際し、二段階以上の鍛造加工を行っ
    て、先端側よりも頭部側の内径が小さくなるように段差
    を成形することを特徴とするホース用金具の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のホース用金具の製造方法
    において、上記頭部及びソケット部を含む本体部と上記
    ニップル部とを別体で成形した後、これらを一体化する
    ことを特徴とするホース用金具の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記一体化を圧入、ロー付け或いはステ
    ーキングにて行う請求項7記載のホース用金具の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載のホース用金具の製造方法
    において、上記頭部及びソケット部を含む本体部と上記
    ニップル部とを一体成形することを特徴とするホース用
    金具の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし5のいずれかに記載の
    ホース用金具が少なくとも一つ端部に取り付けられて成
    ることを特徴とするブレーキホース。
JP8283796A 1996-10-25 1996-10-25 ホース用金具及びその製造方法及びブレーキホース Pending JPH10132175A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8283796A JPH10132175A (ja) 1996-10-25 1996-10-25 ホース用金具及びその製造方法及びブレーキホース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8283796A JPH10132175A (ja) 1996-10-25 1996-10-25 ホース用金具及びその製造方法及びブレーキホース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10132175A true JPH10132175A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17670259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8283796A Pending JPH10132175A (ja) 1996-10-25 1996-10-25 ホース用金具及びその製造方法及びブレーキホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10132175A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017211011A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 日立金属株式会社 液圧配管用ホース、ブレーキホース、及びホース用口金具
CN109084107A (zh) * 2018-09-21 2018-12-25 惠州海卓科赛医疗有限公司 一种管接头及其使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017211011A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 日立金属株式会社 液圧配管用ホース、ブレーキホース、及びホース用口金具
CN109084107A (zh) * 2018-09-21 2018-12-25 惠州海卓科赛医疗有限公司 一种管接头及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6126208A (en) Common rail and method of manufacturing the same
US6189199B1 (en) Method of manufacturing a hose coupling from an intermediate blank material
US6397881B1 (en) Method for improving fatigue strength due to repeated pressure at branch hole part in member for high pressure fluid, branch hole part of member for high pressure fluid formed by the method, and member for high pressure fluid with built-in slider having the branch hole
JP3537646B2 (ja) ホース継手金具用ブランク素材の製造方法及びホース継手金具の製造方法
US5853203A (en) Barbed tubular connectors
JPH10132175A (ja) ホース用金具及びその製造方法及びブレーキホース
US20060225264A1 (en) Tow hitch receiver
JP2974134B2 (ja) 金属管の継ぎ手装置
US5293679A (en) Method of connecting two pipes
JP3322124B2 (ja) ホース用金具の製造方法
CN219624290U (zh) 一种消音器
JP4276492B2 (ja) ホース口金具およびその製造方法
US20070222211A1 (en) Brake hose fitting and method of manufacture
JP3731300B2 (ja) ホース用口金具の製造方法、ホース用口金具及びブレーキホース
JPH09303647A (ja) ホース用メス口金具
JPH10110876A (ja) ホース用金具の製造方法及びホース用金具及びブレーキホース
JPH09292078A (ja) ホース用金具の製造方法
JPH01116396A (ja) フランジ付きチューブ継手の製造法
JPH09250663A (ja) アイジョイントと細径金属管との接続構造およびその連結方法
JPH10110878A (ja) ホース用金具の製造方法及びホース用金具及びブレーキホース
JPH10122467A (ja) ホース用金具の製造方法及びホース用金具及びブレーキホース
JP2005273877A (ja) ホース継手
JP4000211B2 (ja) ホース用口金具のブランク素材及びホース用口金具
JPH0143880B2 (ja)
JPH109468A (ja) ホース用口金具及びブレーキホース