JP3321931B2 - 導電膜形成用組成物 - Google Patents
導電膜形成用組成物Info
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Description
極、帯電防止、熱線反射、面発熱体等の分野において利
用可能な導電膜形成用組成物に関する。便宜上、以下の
説明では、要求性能の最も厳しい透明電極の分野を例と
して取りあげる。本発明の組成物は、絶縁体上に塗布或
いは印刷することにより、透明な電極回路を容易に形成
することができる。
対して高い透過率を示し、低抵抗かつ膜強度が強いため
に、液晶ディスプレイなどの透明電極や太陽電池の窓材
料、熱線反射膜、帯電防止膜など多方面に利用されてい
る。このような酸化物半導体の代表例に、錫を含有する
酸化インジウム (以下ITOという) がある。
縁体上に金属または無機物(特にITO)を真空蒸着、
スパッタリング、イオンプレーティングなどにより付着
させる方法、金属化合物溶液を基板上に塗布して乾燥後
焼成する方法、ITOを分散剤で処理した後に樹脂溶液
中に分散させた分散液を塗料またはインクとして塗布ま
たは印刷する方法等が知られている。
く用いられている膜形成方法であるが、電極の大面積化
に限界がある上、異常放電によるターゲットの劣化や成
膜時の付着効率の低さなどから、ITOの有効利用効率
が40〜55%と非常に低い。また、エッチング法により回
路を描く場合には、基板に付着したITOの大半が取り
除かれるという無駄や、設備費が高価であるという欠点
もある。
に焼成する方法は、焼成温度が高いため、基板の材質が
限定されるほか、1コート1ベークでは適当な膜特性が
得にくいという欠点もある。
処理した後に樹脂溶液中に分散させるか、或いは分散剤
と樹脂を含有する非極性溶媒中にITO粉末を分散さ
せ、得られた分散液を塗料またはインクとして使用して
導電膜を形成する方法は、ITO表面に分散剤や樹脂が
密に吸着し、ITOの分散性を向上させると共に、IT
O粒子どうしの凝集を防ぐ効果をもたらす。しかも、ス
クリーン印刷などの手法により回路を直接描けるため、
材料の無駄がない。
や樹脂のような高分子物質は絶縁体として作用するた
め、ITO表面に高分子が密に吸着すると、絶縁層が形
成され、低抵抗化が困難となる。また、高分子の吸着に
よりITOの分散性を向上させても、ITO自体の比重
が高いために、貯蔵中にITOが沈降してハードケーキ
を生じるなど、塗料およびインクの貯蔵時の経時安定性
にも問題がある。
熱性の低い樹脂基板にも適用でき、低抵抗かつ光透過率
の高い導電膜を形成でき、貯蔵時の経時安定性に優れた
導電膜形成用組成物を提供することにある。
の親和性の強い極性溶媒と親和性の弱い非極性溶媒との
混合有機溶媒を使用し、この混合有機溶媒中に酸性官能
基またはポリアルキレングリコール鎖の少なくとも一方
を有した樹脂を溶解させ、得られた溶液にITOを分散
させることにより、上記目的が達成できることを究明し
た。
ルキレングリコール鎖の少なくとも一方を有する樹脂お
よび極性溶媒と非極性溶媒との混合有機溶媒からなる樹
脂溶液中に、錫を含有する酸化インジウム(ITO)粉
末を分散させた導電膜形成用組成物である。この樹脂は
酸性官能基を有するモノマーおよび/またはポリアルキ
レングリコール鎖を有するモノマーを共重合成分とし、
その重量平均分子量は8000〜150000であり、酸性官能基
を有する場合には酸価が0.5〜15mgKOH/g であり、ポリ
アルキレングリコール鎖を含有する場合にはその含有量
が0.5〜40重量%である。
対するSn含有量が1〜15モル%、平均一次粒子径が0.2
μm以下の範囲にある超微粒子であり、樹脂溶液の不揮
発分が5〜50重量%であり、混合有機溶媒の極性溶媒と
非極性溶媒の重量比が、 0.5/9.5〜7/3 の範囲にある。
Snの含有量が1〜15モル%で、平均一次粒子径が 0.2μ
m以下の超微粒子からなるものが好ましく、本発明の組
成物(塗料またはインク)中に15〜60重量%の量で使用
することができる。残り40〜85重量%が樹脂溶液であ
る。
は、メタノール、エタノール、ブタノール、ジアセトン
アルコール、ジエチレングリコール、ブチルカルビトー
ル、イソホロンおよびシクロヘキサノン等の水酸基およ
び/またはケトン基を有する溶媒(即ち、1価または多
価アルコールおよび/またはケトン系溶媒)が使用でき
る。
は、キシレン、トルエン等の芳香族系炭化水素、シクロ
ヘキサン等の脂環式炭化水素、ヘキサン、オクタン等の
脂肪族炭化水素などの炭化水素類が挙げられる。
媒と非極性溶媒とからなる混合有機溶媒を使用する。極
性溶媒と非極性溶媒とは相溶性のよい組合せが望まし
い。この2種の溶媒の混合割合は、極性溶媒/非極性溶
媒の重量比で 0.5/9.5〜7/3 の範囲内が好ましい。
Oとの親和性が強すぎ、ITOと高分子(樹脂)との吸
着が不十分となって、ITO粒子間に強い凝集構造が形
成され、導電膜の光透過率やインク・塗料の貯蔵安定性
が低下する。また、非極性溶媒の割合が高すぎると、溶
媒とITOとの親和性が弱くなってITOへの高分子の
吸着が多くなり、ITOの分散性が向上する反面、粒子
表面に絶縁層が形成され、低抵抗化が困難となる。
8000〜150000のアクリル、アルキド、ポリアミド、ポリ
エステル、ポリカーボネート樹脂等が好ましく、特に好
ましいのはアクリル、およびポリエステル樹脂である。
基は酸価が0.5〜15mgKOH/g 、好ましくは 1.0〜10mgKO
H/g となる割合で存在させる。好ましい酸性官能基とし
てはカルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基等であ
る。
鎖を有する場合、ポリアルキレングリコール鎖の含有量
は0.5〜40重量%、好ましくは 2.0〜30重量%の範囲内
とする。好ましいポリアルキレングリコール鎖の例には
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレ
ングリコールフェニルエーテル、ポリエチレングリコー
ルアルキルフェニルエーテル、ポリプロピレングリコー
ルアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールフェニ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールアルキルフェニ
ルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルアミン、
ポリエチレングリコールアルキルアミド、ポリエチレン
グリコールグリシジルエーテル、などがある。
するモノマーおよび/またはポリアルキレングリコール
鎖を有するモノマーを共重合成分として使用することに
より、常法により製造することができる。例えば、アク
リル樹脂の場合、酸性官能基含有モノマーとしては、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、2−メタクリロ
イルオキシエチルコハク酸、2−メタクリロイルオキシ
エチルフタル酸などの不飽和カルボン酸、モノ(2−
(メタ)アクロイルオキシエチル)アシッドホスフェー
ト、ジフェニル−2−(メタ)アクロイルオキシエチル
ホスフェート等のリン酸(メタ)アクリル酸エステルお
よび2−スルホエステル(メタ)アクリレートが、また
ポリアルキレングリコール含有モノマーとしては、前記
のポリアルキレングリコールのモノアクリル酸エステル
もしくはモノメタクリル酸エステルが使用できる。
いか、酸価が15mgKOH/g よりも大きくなると、ITO表
面への樹脂吸着量が増加し、表面抵抗値は高くなる。重
量平均分子量が8000よりも小さくなると、樹脂は顔料分
散剤として作用して、ITO表面に密に吸着する。この
結果、ITOの分散性は向上し光透過率は高くなるが、
表面抵抗値はやはり高くなってしまう。酸価が0.5mgKO
H/g よりも小さい場合には、ITO表面への樹脂吸着が
不十分となりITOの分散性が低下し、光透過率が低下
する。
重量%よりも大きい場合には、樹脂の極性が強まるため
にITOの分散不良が生じ、光透過率が低下する。ま
た、 0.5重量%よりも小さい場合にはITOの分散性が
著しく低下するために光透過率が低下する。
を前記混合溶媒に溶解して樹脂溶液を調整し、この樹脂
溶液にITO粉末を分散させることにより製造すること
ができる。ITO粉末の分散は、常法によりペイントシ
ェーカー、ボールミル、セントリミル、サンドグライン
ドミル等によって行うことができる。この樹脂組成物を
塗料またはインクとして適当な基板上に塗布またはスク
リーン印刷し、必要であれば加熱して、乾燥(および硬
化) させると、透明導電膜が形成される。
TO、混合有機溶媒の他に、必要に応じて硬化触媒、湿
潤剤、分散剤、酸化防止剤、レベリング剤等の添加剤を
さらに含有することができる。
たはポリアルキレングリコール鎖の少なくとも一方を有
した樹脂および極性溶媒と非極性溶媒との混合有機溶媒
からなる樹脂溶液中に、ITO粉末を分散させたもので
ある。この組成物を、塗料として塗布するか、あるいは
インクとして印刷することにより、絶縁基板上に導電膜
回路を形成することができる。
脂中にカルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基等の酸
性官能基がペンダント等として導入されることにより、
ITO粉末表面の結晶水や自由水との間で相互作用が起
こり、樹脂自体がプロトン伝導体となって、体積抵抗値
が低下し、さらに樹脂の酸性官能基がITO表面の吸着
サイトに吸着して、ITO粒子どうしの凝集を阻止し、
ITOが一次粒子にまで微細化される。
する樹脂の場合には、酸性官能基とは異なり、空気中の
水分やITO粉末の結晶水及び自由水の有無にかかわら
ず、ポリアルキレングリコール鎖によって樹脂全体にイ
オン伝導性が生じるため、樹脂自体の体積抵抗値も低下
する。また、分散性は酸性官能基よりも弱いが、ポリア
ルキレングリコール鎖の親水基により、親水性の強いI
TO粉末が一次粒子近傍にまで微粒化される。その微粒
化された粒子表面に樹脂の吸着が起こる。
ール鎖の両者を含有する場合には、両者の作用があいま
って、効果は一層顕著になる。
とにより、ITO表面への樹脂吸着量および吸着した樹
脂の拡がりのコントロールが可能となり、ITO表面に
部分的に樹脂を吸着させられる。ITO粒子表面は樹脂
で完全に被覆されていず、ITO粒子間の被覆されてい
ない部分に弱い橋かけが形成される。そしてこの弱い橋
かけは、攪拌等により容易に切断され、ITOの微粒子
状態への再分散が起こる。
れた弱い橋かけのためITOが安定化され、沈降が起こ
らず、塗料やインクの貯蔵時の経時安定性が向上する。
そして、塗布、印刷時にはITO粒子間の橋かけが切断
され、かなり粘稠であるにもかかわらずニュートニアン
としての挙動を示すために平滑な膜が得られる。
粒子の樹脂に被覆されていない部分どうしの接近および
樹脂の伝導性により導電部が生じ、低抵抗化が実現す
る。さらに、ITO粒子の分散性の向上により、低ヘー
ズで高光透過率である、透明性に優れた導電膜が得られ
る。本発明による導電膜形成用組成物は、塗布、スクリ
ーン印刷などにより基板上に透明導電膜を形成できるこ
とから、比較的耐熱性の低い樹脂にも用いられ、連続的
な大量生産および大面積化の実現が可能である。本発明
の組成物を用いることにより膜の特性は、表面抵抗値で
102〜104 Ω/□のオーダー、光透過率で80〜90%の範
囲内において調整できる。
ず、酸性官能基を有している場合には、一般に表面抵抗
値が 103Ω/□のオーダー、光透過率が85%以上であ
る。樹脂が酸性官能基を有しておらず、ポリアルキレン
グリコール鎖を有すると、表面抵抗値が 102Ω/□のオ
ーダー、光透過率が80%以上となり、表面抵抗値は下が
るが、光透過率は減少する。酸価が0.5〜15mgKOH/g で
ありかつポリアルキレングリコール鎖も有している場合
には、表面抵抗値が 102Ω/□のオーダー、光透過率が
85%以上、と両者共に良好な結果が得られる。従って、
必要とする抵抗値や光透過率の水準に応じて酸価やポリ
アルキレングリコール鎖の量を選択すればよい。
する。なお、実施例中、部は特に指定のない限り重量部
であり、酸価の単位(mgKOH/g)は省略した。また、実施
例で使用したITOは、いずれもInに対するSnの含有量
5モル%、平均一次粒子径0.05μmの粉末であり、ポリ
エステル樹脂溶液の溶媒はブタノールとキシレンの混合
溶媒でブタノール/キシレンの重量比は2/8であっ
た。
よび攪拌機を備えたフラスコにキシレン60部を仕込み、
90℃に昇温した後、スチレン20部、アクリル酸メチル1
9.5部、アクリル酸0.5部およびアゾビスイソブチロニ
トリル2部からなる混合物を4時間かけて加えた後、10
時間反応させて、不揮発分41重量%、樹脂の重量平均分
子量が 10000、酸価が9.7 の樹脂溶液を得た。この樹脂
溶液50.0部、ITO80.0部、ブタノール/キシレンの重
量比が4/6である混合溶媒 120.0部およびガラスビー
ズ250.0 部を 500ccの容器に入れ、ペイントシェーカー
で粒ゲージにより分散状態を確認しながら5時間練合し
た。練合後ガラスビーズを取り除き、ITO粒子が樹脂
溶液に均一に分散した粘稠性の液状物を得た。
液状物をPETフィルム上に塗布し、100 ℃で1時間乾
燥し、PETフィルム上に2μmの厚さの透明被膜を作
製した。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル19.95 部、ア
クリル酸0.05部およびアゾビスイソブチロニトリル0.6
部から、不揮発分40重量%、樹脂の重量平均分子量1000
00、酸価1.0の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて
実施例1と同様にして練合と塗布を行い、PETフィル
ム上に2μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル19.2部、モノ
(2−メタクロイルオキシエチル)アシッドホスフェー
ト 0.8部およびアゾビスイソブチロニトリル1.0部か
ら、不揮発分41重量%、樹脂の重量平均分子量 50000、
酸価5.6 の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施
例1と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上
に2μm厚の透明被膜を作製した。
子量 65000、酸価7のポリエステル樹脂溶液30.0部、I
TO80.0部、ブタノール/キシレンの重量比が4/6で
ある混合溶媒 140.0部を用いて実施例1と同様にして練
合と塗布を行い、PETフィルム上に2μm厚の透明被
膜を作製した。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル19.5部、アク
リル酸0.5部およびアゾビスイソブチロニトリル3部か
ら、不揮発分42重量%、樹脂の重量平均分子量5000、酸
価9.7 の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施例
1と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上に
2μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル19.95 部、ア
クリル酸0.01部およびアゾビスイソブチロニトリル0.6
部から、不揮発分40重量%、樹脂の重量平均分子量1000
00、酸価0.2の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて
実施例1と同様にして練合と塗布を行い、PETフィル
ム上に2μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル19.2部、モノ
(2−メタクロイルオキシエチレン)アシッドホスフェ
ート0.8部およびアゾビスイソブチロニトリル0.3部か
ら、不揮発分40重量%、樹脂の重量平均分子量200000、
酸価5.6 の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施
例1と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上
に2μm厚の透明被膜を作製した。
分子量49000 、酸価0.3のポリエステル樹脂溶液に変更
した以外は、実施例4と同様にして粘稠性の液状物を
得、PETフィルム上に2μm厚の透明被膜を作製し
た。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル19.0部、メト
キシポリエチレングリコールメタクリレート( 分子量 4
96 )1.0部およびアゾビスイソブチロニトリル2.0部か
ら、不揮発分41重量%、樹脂の重量平均分子量10000 、
ポリアルキレングリコール鎖含有量2.0重量%の樹脂溶
液を得た。この樹脂溶液を用いて実施例1と同様にして
練合と塗布を行い、PETフィルム上に2μm厚の透明
被膜を作製した。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル19.0部、メト
キシポリエチレングリコールメタクリレート1.0部およ
びアゾビスイソブチロニトリル0.6部から、不揮発分40
重量%、樹脂の重量平均分子量100000、ポリアルキレン
グリコール鎖含有量2.0重量%の樹脂溶液を得た。この
樹脂溶液を用いて実施例1と同様にして練合と塗布を行
い、PETフィルム上に2μm厚の透明被膜を作製し
た。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル5.0部、メト
キシポリエチレングリコールメタクリレート15部および
アゾビスイソブチロニトリル0.6部から、不揮発分40重
量%、樹脂の重量平均分子量100000、ポリアルキレング
リコール鎖含有量30重量%の樹脂溶液を得た。この樹脂
溶液を用いて実施例1と同様にして練合と塗布を行い、
PETフィルム上に2μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル19.0部、メト
キシポリエチレングリコールメタクリレート1.0部およ
びアゾビスイソブチロニトリル3部から、不揮発分42重
量%、樹脂の重量平均分子量5000、ポリアルキレングリ
コール鎖含有量2.0重量%の樹脂溶液を得た。この樹脂
溶液を用いて実施例1と同様にして練合と塗布を行い、
PETフィルム上に2μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル19.0部、メト
キシポリエチレングリコールメタクリレート1.0 部およ
びアゾビスイソブチロニトリル0.3部から、不揮発分40
重量%、樹脂の重量平均分子量200000、ポリアルキレン
グリコール鎖含有量2.0重量%の樹脂溶液を得た。この
樹脂溶液を用いて実施例1と同様にして練合と塗布を行
い、PETフィルム上に2μm厚の透明被膜を作製し
た。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル20部およびア
ゾビスイソブチロニトリル0.6部から、不揮発分42重量
%、樹脂の重量平均分子量100000の樹脂溶液を得た。こ
の樹脂溶液を用いて実施例1と同様にして練合と塗布を
行い、PETフィルム上に2μm厚の透明被膜を作製し
た。
ン60部、スチレン10部、アクリル酸メチル10部、ポリエ
チレングリコールモノメタクリレート20部およびアゾビ
スイソブチロニトリル0.6部から、不揮発分40重量%、
樹脂の重量平均分子量100000、ポリアルキレングリコー
ル鎖含有量50重量%の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を
用いて実施例1と同様にして練合と塗布を行い、PET
フィルム上に2μm厚の透明被膜を作製した。
以外は、実施例5と同様にして練合と塗布を行い、PE
Tフィルム上に2μm厚の透明被膜を作製した。
た以外は、実施例5と同様にして練合と塗布を行い、P
ETフィルム上に2μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン14.5部、アクリル酸メチル10.0部、ア
クリル酸0.5部、メトキシポリエチレングリコールメタ
クリレート15部およびアゾビスイソブチロニトリル2.0
部から、不揮発分44重量%、樹脂の重量平均分子量1000
0 、酸価9.7 、ポリアルキレングリコール鎖含有量30重
量%の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施例1
と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上に2
μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン14.95 部、アクリル酸メチル10.0部、
アクリル酸0.05部、メトキシポリエチレングリコールメ
タクリレート15部およびアゾビスイソブチロニトリル0.
6部から、不揮発分40重量%、樹脂の重量平均分子量10
0000、酸価1.0、ポリアルキレングリコール鎖含有量30
重量%の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施例
1と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上に
2μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン20部、アクリル酸メチル18.95 部、ア
クリル酸0.05部、ポリエチレングリコールモノメタクリ
レート1.0部およびアゾビスイソブチロニトリル0.6部
から、不揮発分40重量%、樹脂の重量平均分子量10000
0、酸価1.0 、ポリアルキレングリコール鎖含有量2.0
重量%の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施例
1と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上に
2μm厚の透明被膜を作製した。
リコール鎖の含有量が5重量%、不揮発分60重量%、重
量平均分子量 30000、酸価5のポリエステル樹脂30部、
ITO 80.0 部、ブタノール/キシレンの重量比が4/
6である混合溶媒 140.0部を用いて実施例1と同様にし
て練合と塗布を行い、PETフィルム上に2μm厚の透
明被膜を作製した。
ン60部、スチレン14.5部、アクリル酸メチル10.0部、ア
クリル酸0.5部、メトキシポリエチレングリコールメタ
クリレート15部およびアゾビスイソブチロニトリル3.0
部から、不揮発分42重量%、樹脂の重量平均分子量500
0、酸価9.7 、ポリアルキレングリコール鎖含有量30重
量%の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施例1
と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上に2
μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン14.99 部、アクリル酸メチル10.0部、
アクリル酸0.01部、メトキシポリエチレングリコールメ
タクリレート15部およびアゾビスイソブチロニトリル0.
6部から、不揮発分41重量%、樹脂の重量平均分子量10
0000、酸価0.2、ポリアルキレングリコール鎖含有量30
重量%の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施例
1と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上に
2μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン10部、アクリル酸メチル9.5部、アク
リル酸0.5部、メトキシポリエチレングリコールメタク
リレート20部およびアゾビスイソブチロニトリル0.6 部
から、不揮発分41重量%、樹脂の重量平均分子量10000
0、酸価9.7 、ポリアルキレングリコール鎖含有量50重
量%の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施例1
と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上に2
μm厚の透明被膜を作製した。
ン60部、スチレン14.5部、アクリル酸メチル10部、アク
リル酸0.5部、メトキシポリエチレングリコールメタク
リレート15部およびアゾビスイソブチロニトリル0.3部
から、不揮発分41重量%、樹脂の重量平均分子量20000
0、酸価9.7 、ポリアルキレングリコール鎖含有量30重
量%の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を用いて実施例1
と同様にして練合と塗布を行い、PETフィルム上に2
μm厚の透明被膜を作製した。
リコール鎖の含有量が5重量%、不揮発分60重量%、重
量平均分子量40000 、酸価0.2のポリエステル樹脂30
部、ITO 80.0部、ブタノール/キシレンの重量比が
4/6である混合溶媒 140.0部を用いて実施例1と同様
にして練合と塗布を行い、PETフィルム上に2μm厚
の透明被膜を作製した。
膜について、その全光線透過率を日本分光 (株) の UBE
ST 55 型分光光度計で、ヘーズをスガ試験機 (株) 製の
SMカラーコンピューターで、そして表面抵抗値を三菱油
化 (株) 製のローレスタAP MCP-T400 表面抵抗測定器で
それぞれ測定した。表1に試験結果を示す。また、実施
例で得たITO粉末が分散した粘稠性液状物は、いずれ
も室温で1ヵ月間放置した後、ディスパーの攪拌により
容易に元の分散状態に戻った。
子量が8000〜150000であり、樹脂の酸性官能基による酸
価が0.5〜15mgKOH/g および/または樹脂中のポリアル
キレングリコール鎖の含有量が0.5〜40重量%の範囲内
である樹脂とITO粉末および極性溶媒/非極性溶媒の
有機混合溶媒とを用いた導電膜形成用組成物から透明導
電膜を作製すると、表面抵抗値が 102〜104 Ω/□のオ
ーダー、光透過率が80%以上、ヘーズが6%以下の、低
抵抗で透明性に優れた導電膜が得られる。特に、樹脂の
酸価が0.5〜15mgKOH/g 、かつポリアルキレングリコー
ル鎖の含有量が0.5〜40重量%である時には、表面抵抗
値が 102Ω/□のオーダー、光透過率が85%以上、ヘー
ズが3%以下と特性が一層向上する。また、この組成物
は貯蔵時の経時安定性も良好であった。
透明導電膜は、液晶などの透明電極や太陽電池の窓材
料、赤外線反射膜、帯電防止膜など広範囲な分野に優れ
た効果を発揮することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 酸性官能基を有する樹脂および極性溶媒
と非極性溶媒との混合有機溶媒からなる樹脂溶液中に、
錫を含有する酸化インジウム粉末を分散させた導電膜形
成用組成物であって、前記樹脂が、酸性官能基を有する
モノマーを共重合成分とする共重合体であり、かつ、酸
価が0.5 〜15mgKOH/g 、重量平均分子量が8000〜150000
である、導電膜形成用組成物。 - 【請求項2】 ポリアルキレングリコール鎖を有する樹
脂および極性溶媒と非極性溶媒との混合有機溶媒からな
る樹脂溶液中に、錫を含有する酸化インジウム粉末を分
散させた導電膜形成用組成物であって、前記樹脂が、ポ
リアルキレングリコール鎖を有するモノマーを共重合成
分とする共重合体であり、かつ、ポリアルキレングリコ
ール鎖含有量が0.5 〜40重量%、重量平均分子量が8000
〜150000である、導電膜形成用組成物。 - 【請求項3】 酸性官能基とポリアルキレングリコール
鎖の両方を有する樹脂および極性溶媒と非極性溶媒との
混合有機溶媒からなる樹脂溶液中に、錫を含有する酸化
インジウム粉末を分散させた導電膜形成用組成物であっ
て、前記樹脂が、酸性官能基を有するモノマーとポリア
ルキレングリコール鎖を有するモノマーを共重合成分と
する共重合体であり、かつ、酸価が0.5 〜15mgKOH/g 、
ポリアルキレングリコール鎖含有量が0.5 〜40重量%、
重量平均分子量が8000〜150000である、導電膜形成用組
成物。 - 【請求項4】 前記酸性官能基が、リン酸基である、請
求項1または3のいずれかに記載の導電膜形成用組成
物。
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