JP3320003B2 - ゴム製品の成形型及び成形方法 - Google Patents
ゴム製品の成形型及び成形方法Info
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Description
る成形型及びこの成形型を利用したゴム製品の成形方法
に関するものであり、特に極小のOリングや線径の細い
Oリングを容易に製造可能とする技術に関する。
方法としては、種々の方法が従来より提案されている。
成形金型100の断面構成と成形方法を模式的に示した
図であり、この成形方法は圧縮成形と呼ばれる成形方法
で一般的に採用されるものの一つである。
型開きした状態であり、複数個のOリング200を成形
するためのキャビティCV(多数個取りを可能とするも
の)がそれぞれの型に形成されている。
100の型開き面に、過不足なく計量された材料となる
ゴム生地RSを載置し、図11(b)の状態となるよう
に所定の加圧圧力及び加圧速度で型閉め行なう。
ィティCVの内部の隅々まで充填するように流動させる
必要があり、成形金型100は加熱されている。
型102の型開き面であるパーティングラインPLに沿
って薄いバリB1がOリング200の周囲に発生するの
で、Oリング200の多数個取りを行なう場合には、バ
リB1で各Oリング200を連結しておき、成形終了時
にバリB1と一緒に製品であるOリング200を離型さ
せている。
ものや、形状が複雑で離型抵抗が大きい等の理由によ
り、製品を成形金型に独立させて配置させると製品離型
が困難となる場合に採用されている。
図である図11(c)に示されるように、Oリング20
0の周囲に円形断面や台形断面となる環状リングB2
(外周側及び内周側の両方に形成される)をカット部B
3を介して形成しておくことにより、手作業でOリング
200とバリB1とを分離する際にバリB1の一部がO
リング200の周囲に残ることを防止している。
1と一体的となったシート状を呈したシート成形品21
0となっており、多数個取りの個数が多くなると、シー
ト成形品210を抜き型治具にセットして打ち抜く仕上
げ方法を採用することも行なわれている。
リング200の分離仕上げ作業を説明する要部構成を断
面化した説明図である。
じピッチで形成された多数の抜き孔301が形成された
抜き板302、内径バリ抜きポンチ303、Oリング抜
きポンチ304、抜き孔301に嵌合して内径バリ抜き
ポンチ303のダイとなる内径ダイ305を主要となる
構成として備えている。
ポンチ304は矢印A101方向にストロークして、そ
れぞれOリング200の内径部のバリB5とOリング2
00を抜き取る。
毎に矢印A102方向に所定ピッチだけ移動して次のO
リング200を各ポンチに対向させる。尚、内径ダイ3
05は、この抜き板302の移動の際に矢印A103方
向に下降して抜き板302の移動を妨げないように構成
されている。
ように各ポンチが1ストロークする毎に抜き板302が
図において右から左方向(矢印A102の方向)に所定
ピッチ移動し、内径部のバリB5とOリング200を抜
き取り、製品とバリとの分離を行なっている。
のバリと外径側のバリのそれぞれに専用の抜きダイとポ
ンチを揃え、それぞれ別々の工程で多数個仕上げを行な
うという方法も採用可能である。
サイズのOリングに対して専用の抜き型治具をそれぞれ
製作するとなると、生産性向上を図ることは可能である
が逆に抜き型治具の費用がかさみ、製造ロットによって
は製品コストを上昇させる要因となることが考えられ
る。
ば外径1.3mm内径0.5mm程度)に対して、この
ような抜き型治具を製作しようとすると、極めて精密で
難しい加工が必要となり型コストが高く、使用の際にお
ける取扱やメンテナンス等の管理も大変である。
の上に正確に載置する作業は、十分な注意をもって行な
われる必要があり、作業性を低下させる。
(b)に示されるように、抜き型治具300の組み立て
の際に、内径ダイ305と内径バリ抜きポンチ303が
均一な幅の環状隙間306を介して嵌合させるための同
心位置合わせ(芯だし)を必要とするが、Oリングの内
径が0.5mm程度では、内径バリ抜きポンチ303の
直径も針の先と同じ程度の太さであり、芯だし調整が困
難である。
心307が存在すると、Oリングのエグレや切断(環状
隙間306の幅が小さいP101部)、バリ残り(環状
隙間306の幅が大きいP102部)を発生させて品質
不具合となることがある。図12(c)において、P1
01部側の内径バリ抜きポンチ303の先端部は摩耗し
ている状態であり、このような摩耗によってもOリング
のかみ込みによる問題が発生する。
つ高精度な組み立てを行なったとしても、Oリングの製
品形状によっては、抜き型治具による良好な仕上げが難
しい場合もある。
げ不良を説明する図である。図13(a)において、O
リング220の線径が内径寸法と比較して大きい場合に
は、内径ダイ320と内径ポンチ321による内径バリ
B20のはさみ込みが困難となり、内径バリB20の抜
き仕上げが不可能となる。
径寸法と比較して小さい場合には、外径ダイ330と外
径ポンチ331の隙間にOリング230が巻き込まれて
しまい、Oリング230が破損したり、外径ポンチ33
1が抜けなくなってしまう等の抜き取り工程上の問題を
発生させる。
のような問題が発生することのない、Oリング240を
示した図である。
めになされたもので、その目的とするところは、ゴム製
品のバリ取り作業性及びゴム製品の製造品質を向上可能
とする成形型及び成形方法を提供するもので、特に極小
のOリングや線径の細いOリングを容易に製造可能とす
ることにある。
に本発明のゴム製品の成形型にあっては、型開き可能で
あり、かつ順番に重ね合わさる第1,第2及び第3の型
部材と、ゴム製品の製品部を成形するために前記第2の
型部材と第3の型部材の間の分割面に形成されたキャビ
ィティと、前記キャビィティの分割面に沿って設けられ
たゲート部と、第2の型部材の第1の型部材との対向面
に開口部を有し、前記ゲート部に接続する第2の型部材
に設けられたスプール部とを備え、前記第1及び第2の
型部材の間に配置したゴム状弾性材料を流動化させると
共に第1の型部材の型閉めを行なうことにより、閉じら
れた前記キャビィティ内部に前記スプール部及びゲート
部を介して流動化したゴム状弾性材料を注入可能に構成
され、前記スプール部が、その開口部よりも小断面化さ
れたくびれ部と、このくびれ部から前記ゲート部に向か
うノズル部とを備え、前記ノズル部のくびれ部の反対側
部位に、該ノズル部の離型時におけるくびれ部を通過す
る際の変形を許容する凹部を備えることを特徴とする。
ィ内部に流動化したゴム状弾性材料が注入されるので、
キャビィティのゲート部以外の分割面におけるバリの発
生を抑えることができるのみならず、ノズル部のくびれ
部の反対側部位に、ノズル部の離型時におけるくびれ部
を通過する際の変形を許容する凹部を備えているので、
ノズル部によりゴム状弾性材料のキャビィティへの注入
性が向上するとともに、凹部がノズル部の離型時におけ
るくびれ部を通過する際の変形を許容してノズル部の離
型時における破損を抑えることができ、成形品質や歩留
まり及び離型性を向上させることができる。
の破断強度は、前記スプール部において成形されたゴム
状弾性材料を第2の型部材から離型させる際に必要とな
るスプール部の破断強度よりも小さいことも好適であ
る。
より引き離すことにより、スプール部を第2の型部材に
残すことなく、ゲート部においてスプール部と製品部と
を分離させることが可能となる。
キャビィティの内周側に接続することも好適である。
製品の内周側に位置することで、キャビィティのゲート
部以外の分割面における薄バリの発生があっても環状の
ゴム製品の外周側となり、バリ取り作業が容易となる。
また、スプール部の構成も簡単となり型の加工性を向上
させることができる。
割面に、前記スプール部の開口部を有すると共にゴム状
弾性材料の保持及び加圧を行なう加圧室と、この加圧室
からオーバーフローするゴム状弾性材料を逃がすオーバ
ーフローゲート及び滞留部を備えることも好適である。
材と第2の型部材の間の分割面においてゴム状弾性材料
をオーバーフローさせることができ、圧力過多とならず
にゴム製品の製品部の形成される第2の型部材と第3の
型部材の間の分割面にゴム状弾性材料の進入することが
抑えられ、製品部の薄バリの発生が抑制される。
する成形方法においては、ゴム製品の成形後に、前記第
1の型部材の型開きを行ない、前記キャビィティを閉じ
た状態で前記スプール部を第2の型部材より引き離すこ
とにより、ゲート部においてスプール部と製品部とを分
離させ、その後、第2の型部材と第3の型部材を型開き
してキャビィティを開き、ゴム製品の製品部を回収する
ことを特徴とする。
適用した第1の実施の形態における成形型1を図1,図
2及び図3に基づいて説明する。
成形している状態の断面構成を示す図であり、図2は図
1のD1部を拡大した図、図3は図1のD2部を拡大し
た図である。
かつ線径に対して相対的に大きな周径(例えば、線径が
0.5mmでありOリングの内周径が20mm程度)の
ゴム製品としてのOリングR1(製品部)を成形可能と
するものである。
はOリングに限定されるものではなく、その他の任意形
状のものに対しても適用可能である。
型1は、第1の型部材としての上型2、第2の型部材と
しての中型3、第3の型部材としての下型4を有する概
略3層構造をなしている。図1において、成形型1を構
成する型部材は全て型閉めされ、キャビィティCV内部
に流動可能なゴム状弾材料を保持し加硫成形を行なって
いる状態である。
の装着やゴム状弾性材料を流動化させるための加熱盤や
断熱板等その他の構成部材も必要となるが、それらに関
しては第4の実施の形態において、詳細な成形方法と共
に説明する。
複数個備えられたガイドピン5及びガイドブッシュ6,
7により順番に重ね合わせられると共に、それぞれ独立
して型開き可能である。
れた時に、まず、中型3と下型4が確実に型閉めされ、
その後上型2と中型3の型閉が行なわれるように、バネ
定数が大きく付勢力の大きい皿バネ8とバネ定数が小さ
く付勢力の小さい皿バネ9が、ピン10により位置決め
され備えられている。
機のプレスラムが下げられ、成形型1に加わる圧縮力が
なくなった時に、加圧密着している上型2と中型3及び
下型4を押圧して型開きさせる作用も発揮する。
する環状のキャビィティCV(中型3側のキャビィティ
面CV1と下型4側のキャビィティ面CV2によるも
の)が設けられている。キャビィティCVは、分割面と
してのパーティングラインPL1により図において上下
方向に分割可能であり、中型3と下型4が開いた状態で
OリングR1を離型可能としている(図2参照)。
たりゲート部11がパーティングラインPL1に沿って
設けられている。この実施の形態におけるゲート部11
の型開き方向の寸法S1は0.04mm程度であり、パ
ーティングラインPL1に沿ったラジアル方向の寸法S
2は0.03mm程度である。
開口部12a(図1参照)を有しゲート部11に接続す
ると共に、断面積が開口部12aからテーパ状に小さく
なる円筒状(外周側面12bの軸方向に対する勾配角度
は10度程度)を呈するスプール部12が設けられてい
る。
のスプール孔3aにより形成され、内周側面12cは上
型2に固定され、中型3に対して突出する略円柱状のコ
ア13の外周表面により形成されている。
口部12aよりも小断面化されたくびれ部12dとなっ
ており、このくびれ部12dからゲート部11に向かう
ノズル部14が備えられている。
きたゴム状弾性材料の流動方向をゲート部11に向け、
かつ流れをスムーズなものとするものであり、ゲート部
11に向かって先すぼまりの形状を呈している。この実
施の形態のノズル部14においては、中型3にはパーテ
ィングラインPL1との傾斜角度が60度となるテーパ
状傾斜面14aと、下型4には円環状面14bにより構
成されている。
閉めした状態で上型2を型開きし、パーティングライン
PL2側より中型3から引き離すものであり、その際に
ゲート部11が破断して製品部であるOリングR1はキ
ャビィティCVのなかに留まる。
ゴム状弾性材料の破断強度は、スプール部12における
成形されたゴム状弾性材料を中型3から離型させる際に
必要となる破断強度よりも小さくなるように設定されて
いる。
及び加圧を行なう加圧室2aを中型3との対向面に凹部
となるように設けられている。
ーするゴム状弾性材料を逃がすためのオーバーフローゲ
ート2b及び滞留部2cがパーティングラインPL2に
沿って備えられている(図3参照)。
ゴム状弾性材料をオーバーフローさせることができ、圧
力過多とならずにキャビィティCVの外周部(パーティ
ングラインPL1)にゴム状弾性材料の進入することを
抑え、OリングR1に薄バリが発生することを抑制す
る。
た余剰のゴム状弾性材料は、滞留部2cに収容される。
尚、オーバーフローゲート2bの厚みS3は、厚くしす
ぎるとオーバーフローするゴム状弾性材料の量が多くな
り、またスプール部12への加圧力も低下することにな
るので、適宜な厚み及び断面積が設定されている。
る成形工程の概略を説明すると、中型3と下型3を完全
に型閉めし、上型2の加圧室2aの凹部に配置されたゴ
ム状弾性材料(ゴム生地)を加熱等することで流動化さ
せると共に、上型2の型閉めを行なうことにより、閉じ
られたキャビィティCV内部にスプール部12及びゲー
ト部11を介して流動化したゴム状弾性材料を注入す
る。
を行ない、キャビィティCVを閉じた状態でスプール部
12を中型3より引き離すことにより、ゲート部11に
おいてスプール部12とOリングR1とを分離させ、そ
の後、中型3と下型4を型開きしてキャビィティCVを
開き、OリングR1を回収する。
て細い線径でありかつ変形のし易いOリングR1におけ
るバリ発生を防止もしくは抑制することができ、バリ取
り作業性の向上及びOリングR1の製造品質の向上が図
れ、OリングR1が容易に製造可能となる。
の成形型21を説明する要部断面図である。図ではキャ
ビィティCVの周囲の構成が示されているが、その他の
構成は図1と同様であり、対応する構成には同じ符号が
付されている。
mm、外周径1.3mm程度の極小のOリングR2の成
形を行なう成形型である。
図1に示された第1の実施の形態と同様(寸法等は異な
る)であるが、スプール部22は円筒形状ではなく、一
本のテーパ軸状のものとして形成されている。
aと球状端部23bを有するノズル部23となってお
り、円柱部23aと球状端部23bの境界部にゲート部
11が接続している。
2の破断強度よりも小さく、スプール部22を中型3よ
り引き離す際に切断し、OリングR2とスプール部22
は分離される。
対してバリを発生させずに成形することが可能である。
21に破線H1に示されるような同じスプール部22、
ノズル部23、ゲート部11及びキャビィティCV等を
複数形成することで可能となる。
ゲート部11の破断特性の向上を狙い、ノズル部の形状
を変更したもののバリエーションを示す図である。
ート部11と同一面となるように構成したものであり、
ゲート部11よりも先の部分のノズル部の残留を考慮す
る必要がなくなる。
先のノズル部25の長さを長めに設定し、スプール部2
2を流動するゴム状弾性体の先端に集中し易い異物や未
流動化部をゲート部11からずらして成形させることを
考慮したものである。
錐状の傾斜面26aとし、流動するゴム状弾性体のゲー
ト部11への進入をスムーズにすることを考慮したもの
である。
状を採用するにあたり、成形するOリングの大きさや使
用するゴム状弾性体の材質及びプレス成形機によっても
最適な形状は変更するので、適宜な形状を採用すれば良
い。
の成形型31を説明する要部断面図である。図ではキャ
ビィティCVの周囲の構成が示されているが、その他の
構成は図4を参照する第2の実施の形態と同様であり、
対応する構成には同じ符号が付されている。
様の極小のOリングR2の成形を行なう成形型である。
弾性材料をスムーズに導くために、ゲート部11へ向け
て先すぼまりに傾斜する円錐状の傾斜面33a,33b
を備えている。
は、中型3の上型2との対向面側の開口部32aよりも
抜き勾配により小断面化され、且つスプール部32は傾
斜面33a,33bにより拡がっているので、くびれ部
32bとなっている。
反対側部位(下型4側)には、ノズル部33の容積を減
少させるような凹部33cが設けられている。
ル部33によりゴム状弾性材料のキャビィティへの注入
性が向上すると共に、凹部33cがノズル部33の離型
時におけるくびれ部32bを通過する際の変形を許容し
てノズル部33の離型時における破損を抑え、離型性を
向上することができる。
おいては円錐形状を呈しているが、この形状に限定する
ことなく、半球状形や円錐台形状、円柱形状等のように
適宜な形状を採用することが可能であり、スプール部3
2からのゴム状弾性材料の流れをゲート部11へと効果
的に偏向させることで、成形品質や歩留まりを向上する
ことも可能である。
3の周径が大きくコア35を使用する場合には、スプー
ル部32を引き抜く前に上型2を型開きするので、ノズ
ル部33も内側に撓みやすくなり離型性は向上してい
る。
の内周側に沿って環状の凹部36を設けることで、さら
に離型性を向上可能とすると共に、スプール部32から
のゴム状弾性材料の流れをゲート部11へと偏向して
(矢印A1方向)成形品質を向上させる効果を発揮させ
ることも可能となる。
先端に設けられたノズル部に環状の凹部を備えてもなん
ら問題ない。
図8、図9及び図10を参照して第2の実施の形態で説
明した成形型21を利用するOリングR2の成形方法を
説明する。図8は成形型21をプレス成形機にセットす
る前の成形前工程を示す図であり、図9は成形型21を
プレス成形機にセットした成形工程を示す図であり、図
10は成形型21をプレス成形機から取り出した後の成
形後工程を示す図である。
程をステップB1〜B3、成形後工程をステップC1〜
C4として以下に説明する。
を一度に多数個成形可能とするために複数のキャビィテ
ィが設けられているもので、それぞれ独立的に型開き可
能であり、かつ重ね合わされる上型2,中型3,下型4
の3層構造の金型構成を備えている。41は下型4を支
持するスライド板である。
を型開きし、OリングR2を成形するキャビィティが形
成された側の中型3と下型4の面に離型剤を塗布する
(図8(a))。
する(図8(b))。
面に離型剤を塗布する(図8(c))。
面の間にゴム状弾性材料からなるゴム生地R1を載置す
る(図8(d))。
8(e))。
終了する。ここで、準備された成形型21を保持するプ
レス成形機PR及び成形を行なうために必要となる付帯
構造の概略構成を説明する。
加圧圧縮させるヘッド51、とプレスラム52及びボル
スター53が備えられている。
しては、ヘッド51とボルスター53の間に配置される
断熱板54,55、上熱板56、下熱板57、スライド
板41、保護板42である。このうち上熱板56と下熱
板57は、成形型21を加熱するための熱源を備えてい
る。
した位置にあるボルスター53と保護板42の間に、ス
テップ1〜5で準備した成形型21を装填する(図9
(a))。
せ、成形型21を加圧し成形を行なう。この際、上熱板
56と下熱板57からの熱の伝導によりゴム生地R1を
流動化させる(図9(b))。
ィティ内に十分回り込み、成形が終了したら成形型21
及びスライド板42をプレス成形機PRより取り出す
(図9(c))。
ス成形機PRから取り出した後の成形後工程を説明す
る。
り出した成形型21を降温させた後、上型2を型開きす
る(図10(a))。
るスプール部のバリBSを中型3と下型4を型閉めした
状態のまま引き離す。このバリBSは、OリングR2と
のゲート部で分離されることになる(図10(b))。
させる(図10(c))。
4のキャビィティに存在するOリングR2を、製品回収
ブロワー60及び回収チューブ61により吸い込み回収
する(図10(d)、(下型4に製品回収ブロワー60
を当てている状態))。
A1〜C4に説明された工程により、OリングR2のバ
リBSをまとめて取り除くことができ、バリ取り作業を
不要または削減することができ、従来バリ取り作業が困
難であった極めて小さいOリングや細い線径のOリング
を容易に製造することが可能となる。
業を不要または大幅に削減することが可能となり、生産
性及び製造品質を向上させることが可能になるのみなら
ず、スプール部にくびれ部とノズル部及びノズル部に凹
部を備えることによって、ノズル部によりゴム状弾性材
料のキャビィティへの注入性が向上すると共に、凹部が
ノズル部の離型時におけるくびれ部を通過する際の変形
を許容してノズル部の離型時における破損を抑え、成形
品質や歩留まり及び離型性を向上させることができる。
グにおいても、その成形工程の途中でバリを除去するこ
とができ、容易に製造可能となる。
り、スプール部を第2の型部材より引き離すことによ
り、スプール部を第2の型部材に残すことなく、ゲート
部においてスプール部と製品部とを分離させることが可
能となる。
することで、キャビィティのゲート部以外の分割面にお
ける薄バリの発生があっても環状のゴム製品の外周側と
なり、バリ取り作業が容易となる。また、スプール部の
構成も簡単となり型の加工性を向上させることができ
る。
に加圧室とオーバーフローゲート及び滞留部を備えるこ
とで、成形の際に第1の型部材と第2の型部材の間の分
割面においてゴム状弾性材料をオーバーフローさせるこ
とができ、圧力過多とならずにゴム製品の製品部の形成
される第2の型部材と第3の型部材の間の分割面にゴム
状弾性材料の進入することが抑えられ、製品部の薄バリ
の発生が抑制される。また、ゴム製品の成形型を使用す
る成形方法においては、ゴム製品の成形後に、前記第1
の型部材の型開きを行ない、前記キャビィティを閉じた
状態で前記スプール部を第2の型部材より引き離すこと
により、ゲート部においてスプール部と製品部とを分離
させ、その後、第2の型部材と第3の型部材を型開きし
てキャビィティを開き、ゴム製品の製品部を回収するこ
とにより、その成形工程の途中でバリを除去することが
でき、ゴム製品を容易に製造することが可能となる。
を説明する図。
部断面図。
ーションを示す図。
部断面図。
明する要部断面図。
成形前工程を示す図。
工程を示す図。
た後の成形後工程を示す図。
に示した図。
良を説明する図。
Claims (5)
- 【請求項1】 型開き可能であり、かつ順番に重ね合わ
さる第1,第2及び第3の型部材と、 ゴム製品の製品部を成形するために前記第2の型部材と
第3の型部材の間の分割面に形成されたキャビィティ
と、 前記キャビィティの分割面に沿って設けられたゲート部
と、 前記第2の型部材の第1の型部材との対向面に開口部を
有し、前記ゲート部に接続する第2の型部材に設けられ
たスプール部とを備え、 前記第1及び第2の型部材の間に配置したゴム状弾性材
料を流動化させると共に第1の型部材の型閉めを行うこ
とにより、閉じられた前記キャビィティ内部に前記スプ
ール部及びゲート部を介して流動化したゴム状弾性材料
を注入可能に構成され、 前記スプール部が、その開口部よりも小断面化されたく
びれ部と、このくびれ部から前記ゲート部に向かうノズ
ル部とを備え、 前記ノズル部のくびれ部の反対側部位に、該ノズル部の
離型時におけるくびれ部を通過する際の変形を許容する
凹部を備える ことを特徴 とするゴム製品の成形型。 - 【請求項2】 成形されたゴム状弾性材料の前記ゲート
部の破断強度は、前記スプール部において成形されたゴ
ム状弾性材料を第2の型部材から離型させる際に必要と
なるスプール部の破断強度よりも小さいことを特徴とす
る請求項1に記載のゴム製品の成形型。 - 【請求項3】 前記ゲート部は環状のゴム製品を成形す
るキャビィティの内周側に接続することを特徴とする請
求項1または2のいずれか1項に記載のゴム製品の成形
型。 - 【請求項4】 前記第1の型部材と第2の型部材との間
の分割面に、前記スプール部の開口部を有すると共にゴ
ム状弾性材料の保持及び加圧を行なう加圧室と、この加
圧室からオーバーフローするゴム状弾性材料を逃がすオ
ーバーフローゲート及び滞留部を備えることを特徴とす
る請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゴム製品の成
形型。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
ゴム製品の成形型を使用する成形方法であって、 ゴム製品の成形後に、前記第1の型部材の型開きを行な
い、 前記キャビィティを閉じた状態で前記スプール部を第2
の型部材より引き離すことにより、ゲート部においてス
プール部と製品部とを分離させ、 その後、第2の型部材と第3の型部材とを型開きしてキ
ャビィティを開き、前記ゴム製品の製品部を回収する こ
とを特徴とする成形方法。
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JP36179197A JP3320003B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | ゴム製品の成形型及び成形方法 |
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JP36179197A JP3320003B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | ゴム製品の成形型及び成形方法 |
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1997
- 1997-12-10 JP JP36179197A patent/JP3320003B2/ja not_active Expired - Fee Related
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